他社との比較
Airリザーブで足りなくなる場面|規模が増えたときの詰まり
2026年9月2日

「エアリザーブ できないこと」で検索する人の多くは、すでに使い始めていて、何かに引っかかった直後です。予約は取れているのに、独自ドメインが設定できない。リマインドメールの送信時刻が変えられない。順番待ちの列を同じ画面で見たいのに見つからない。そうした具体的な引っかかりは、機能が隠れているのではなく、そもそも公式資料に「できない」と書かれている場合と、別のサービスの契約が前提になっている場合と、有料プランの機能として区分されている場合の3つに分かれます。
この記事では、公式サイトとヘルプセンターに書いてある内容だけを使って、どこで詰まるのかを順番に整理します。まとめサイトの伝聞は使いません。書かれていないことは「公開資料では確認できませんでした」とだけ書き、機能が存在しないとは断定しません。記載が無いことと、機能が無いことは別だからです。あわせて、店舗の規模が大きくなったときに最初に効いてくる制約がどれなのかも示します。
先に確認したい、2026年10月27日の決済仕様変更
できないことを調べる前に、前提が動く予定を先に押さえておいたほうが安全です。ヘルプセンターに「【重要】2026年10月27日以降、オンライン決済機能の仕様変更について」という告知が2026年8月27日に掲載されています。実施日は2026年10月27日以降で、リリース日は変更になる可能性があると注記されています。
変更の中身は決済の順番そのものです。現行の仕組みでは、顧客が予約した時点ではクレジットカードの与信枠が確保されるだけで、代金は動きません。実際の支払いは、来店したときに店舗側が管理画面で「売上確定」の操作をしたところで確定します。10月27日以降はこれが変わり、予約した時点で決済が完了する形になります。取引詳細画面から「売上確定」のボタンが表示されなくなり、来店時の操作そのものが無くなります。
同時に、予約後に金額を変更した場合の扱いも変わります。変更前の金額が返金され、変更後の金額で再び決済される処理が自動で実行されるため、取引履歴にはキャンセルと確定の両方が記録されます。さらに予約受付期間が30日前から150日前へ広がり、来店日も予約日から150日以内で変更できるようになります。2026年10月26日以前に入っていた予約については、従来どおり売上確定の操作が必要です。売上の振込日と返金の時期は変わらず、月末締めの翌月末払いのままです。
この日を挟んで「事前決済かどうか」の説明が変わります。10月26日までは、予約が入っても代金は確保されているだけなので、当日来なかった顧客からの回収を自動化できません。10月27日以降は予約の時点で決済が終わるため、無断キャンセルへの備え方が変わります。いま検索して出てくる解説記事の多くは、この変更より前に書かれたものです。読むときは、その記事がいつ書かれたものかを先に見てください。
この時点ではクレジットカードの与信枠確保のみで、お支払い(決済)は行われません。実際のお支払いは、来店時に売上確定操作を行った際に確定します 出典: faq.airreserve.net
乗り換える理由が無い使い方もある
制約を並べる前に、そのまま使い続けたほうがよい場合を先に置きます。次の条件に当てはまるなら、他のサービスを探す必要はほとんどありません。
第一に、予約件数が多い店舗です。料金プランはフリー0円、ベーシック5,500円(税込)、スタンダード11,000円(税込)、プレミアム(金額は問い合わせ)の4段階ですが、月間予約件数はどのプランでも無制限と記載されています。フリープランでも件数の上限がありません。予約件数で料金が上がっていく設計の予約システムは多いので、月に数百件を受ける店舗にとってはこれが大きな利点になります。
第二に、オンライン決済を安く回したい店舗です。決済手数料は全ブランド共通で3.24%、計算式は各決済ブランドの売上金額の合計に手数料率を掛けたもので、小数点以下は切り捨てです。決済手数料は非課税と記載されています。初期費用も月額費用も振込手数料も無料です。しかもフリープランのまま利用申請すればオンライン決済を使えます。無料のまま事前決済を受けられる予約システムは多くありません。
第三に、初期費用と解約金を気にする店舗です。初期費用はどのプランへ変更する場合でも一切かからないとヘルプに明記されていて、解約金もかからないと公式ページに書かれています。試して合わなければ止めるという判断がしやすい構造です。
ここまでが「そのままでよい」場合です。以下は、これらの利点があっても引っかかる場所の話になります。
公式資料に「できない」と明記されている項目
伝聞ではなく、公式ヘルプが明示的に否定している項目が3つあります。ここは断定して構いません。
独自ドメインは使えない
ヘルプセンターの予約ページのURLに関する記事に、独自ドメインは利用できないと明記されています。予約ページのドメインは airrsv.net で固定されます。URLに使える文字は半角英数字の2文字から25文字以内で、記号はハイフンのみです。数字だけのURL、記号だけのURL、先頭が記号のURLは使えません。
これが問題になるのは、自社サイトのドメインで予約まで完結させたい業種です。士業やスクール、法人向けの相談窓口のように、URLのドメインがそのまま信用の一部になっている場合、予約の瞬間だけ別ドメインへ飛ぶ形になります。多くの店舗にとっては実害がありませんが、こだわる理由がある業種では最初に効いてくる制約です。
独自ドメインはご利用いただけません。 出典: faq.airreserve.net
一度決めた公開用URLは管理画面から変えられない
同じ記事に、一度登録した公開用URLは管理画面からは変更できないと書かれています。変更したい場合はヘルプデスクへの問い合わせが必要です。しかもここに条件があり、有料プランならデータを保持したまま変更できますが、フリープランではカレンダーの初期化が必要で、それまでのデータが削除されます。
つまり、無料で試している段階で適当なURLを付けてしまうと、後から店名に合わせて直すときに予約データを失うことになります。屋号が決まりきっていない開業前の段階や、店名の英字表記を迷っている段階では、ここを軽く扱わないほうがいいところです。最初にURLを決める場面は一度しかありません。
Googleカレンダー連携は片方向だけ
Googleカレンダー連携は有料プラン限定の機能で、しかも連携は片方向のみです。ヘルプに、Googleカレンダー側でカレンダー情報を変更してもAirリザーブ側に反映されないと明記されています。
制限はほかにもあります。連携を開始する前に入っていた予約は自動で連携されません。連携されるのは予約が確定したものだけで、仮予約やキャンセル待ちは対象外です。連携エラーが起きている間に入った予約は、再連携した後も自動では連携されません。一定期間予約が入らないと、Googleの仕様で連携が止まる場合があるとも書かれています。
普段の予定をGoogleカレンダーで管理していて、そこに私用や別業務の予定を書き込んでいる人にとっては、この片方向という点が効きます。Googleカレンダー側に入れた「この時間は動けない」という予定が、予約の空き枠には反映されないからです。ダブルブッキングを防ぐには、予約を受け付けない時間を予約システム側でも設定し直す必要があります。
有料プランでないと使えない機能
「できない」と感じる場面の多くは、機能が無いのではなく、いま契約しているプランの範囲外であるだけです。どこから有料になるのかを整理します。
リマインドメールは有料プラン限定で、時刻も固定
リマインドメールは有料プランを契約している事業者が対象の機能です。フリープランでは使えません。予約確認メールのほうはフリープランを含む全プランで自動配信され、予約の完了、変更、キャンセルのそれぞれのタイミングで送られます。
リマインドの仕様は、実施日や利用日の1日前に自動配信するというもので、送信時刻は前日の9時頃です。配信の対象はネット予約ページで受け付けた予約のみです。電話で受けて店舗側が代理入力した予約は対象外という読み方になります。さらに初期状態は停止中なので、契約しただけでは送られません。管理画面から手動で開始する必要があります。文面の編集はできます。
前日の朝という時刻が固定されているため、当日の朝に念のためもう一通送りたい、あるいは3日前に送って予定を組み直してもらいたい、といった調整はできません。無断キャンセルの多い業種では、この送信時機の自由度が回収率に直結します。
CSVダウンロードは有料プランで、記載に揺れがある
予約情報のCSVダウンロードは有料プラン限定です。制限として、1回あたり1,000件までしかダウンロードできず、対象データが0件のとき、または1,000件を超えているときはダウンロードできません。期間指定などで条件を絞り、複数回に分けて出力するよう案内されています。
ここには公式資料の中に粒度の違う記載が2つあります。料金プランの紹介ページはCSVダウンロード機能をスタンダードプラン以上として掲載していますが、予約検索の記事は「有料プランをご契約されている方を対象」と書いています。ベーシックプランで使えるのかどうかは、公開資料では判別できませんでした。CSV出力が導入の前提になっている場合は、契約前に問い合わせて確定させておくのが安全です。
なお、顧客情報だけを単体でCSVに書き出せるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。顧客管理画面の記事にCSV出力の記載がありません。機能が無いとは断定できません。
アンケート、項目のカスタマイズ、複数店舗
ベーシックプラン以上でないと使えない主な機能は、予約リマインドメール配信、Googleカレンダー連携、予約項目のカスタマイズ、複数店舗の切り替えです。スタンダードプラン以上でないと使えない主な機能は、予約時アンケート、CSVダウンロード機能、Airウェイト連携です。プレミアムプランのみの機能として固定IPアクセス制限が挙げられています。
店舗が2つ目を出したとき、予約時に聞きたいことが増えたとき、予約データを会計や名簿と突き合わせたくなったときに、順にプランを上げていく形になります。予約件数が無制限である代わりに、機能でプランが分かれる設計だと理解しておくと、費用の見通しが立ちます。
別サービスの契約が前提になる領域
Airリザーブ単体では完結せず、同じシリーズの別サービスを契約して連携する形になっている領域が2つあります。
順番待ちはAirウェイトの担当
当日その場で列に並ぶ整理券型の順番待ちは、Airリザーブの機能ではありません。別サービスのAirウェイトとの連携で実現します。2025年5月27日にリアルタイム連携へ強化されていて、当日来店予定の予約をAirリザーブからAirウェイトへ自動連携し、予約と順番待ちをAirウェイト側で一元管理できる形です。
利用条件は、Airリザーブ側がスタンダードプラン以上、Airウェイト側がベーシックプラン以上です。Airウェイトの料金はフリープランが0円、ベーシックプランが11,000円(税込)、スタンダードプランが22,000円(税込)で、iPadとプリンターの費用は別です。予約と順番待ちを両方まとめたい場合、月額はAirリザーブのスタンダード11,000円とAirウェイトのベーシック11,000円で合計22,000円(税込)からという計算になります。飲食店や理美容室のように、予約客と飛び込み客が混ざる業態では、この合計額が判断の分かれ目になります。
シフト管理はAirシフトの担当
シフト作成や勤怠の管理は、Airリザーブの機能一覧にありません。シフト管理は別サービスのAirシフトが担当しています。Airリザーブ側にあるのはリソース機能とスタッフ権限管理で、これは予約を受けるための枠の管理と、管理画面を触れる範囲の管理です。
リソース機能は、予約されたメニューを提供するために必要な場所や物やスタッフを登録する仕組みです。人をリソースにした場合、各スタッフの空き状況に応じて予約を受け付けられます。自由受付タイプでは担当者などのリソースをメニューに関連付けて、担当者別に空き状況を管理できると記載されています。
スタッフの権限は5種類で、管理者、マネージャー、設定担当者、予約受付担当者、閲覧ユーザーです。この権限管理も有料プラン限定で、しかも自由受付タイプでのみ利用できます。事前設定タイプで運用している教室やセミナーでは使えない点に注意が必要です。
なお、顧客がネット予約のときに担当スタッフを自分で指名できるかどうかについては、公開資料では明示的に確認できませんでした。リソースの説明記事に顧客側の指名操作についての記述がなく、指名料の設定に相当する記載も見当たりません。機能が無いとは断定できません。指名が売上に直結する業態では、契約前に確かめるべき項目です。
予約の受け方は2種類しかない
予約枠の作り方はカレンダータイプと呼ばれ、自由受付タイプと事前設定タイプの2つです。
自由受付タイプは時間指定の予約です。顧客にメニューの開始時間や所要時間を自由に選ばせたい業種向けで、予約が埋まっていない時間帯であれば顧客が好きな時間を選べます。想定業種として整体やマッサージ、クリニック、フィットネス、介護や福祉が挙げられています。
事前設定タイプは定員制の予約です。店舗が事前に設定した予約枠から申し込む形で、開始時間と終了時間と定員数をあらかじめ決めておきます。定員に達した後もキャンセル待ちの機能でネット予約を受け付けられます。想定業種は語学スクール、ヨガ教室、料理教室、セミナー、体験イベントです。
イベント予約や宿泊予約のような独立した予約タイプの区分はありません。定員制のイベントは事前設定タイプで組み立てます。この2種類で足りる業態であれば問題になりませんが、1回の予約に複数の資源を同時に押さえる必要がある場合や、宿泊のように連泊の単位で在庫を管理する場合は、この2種類の枠に当てはめる作業が発生します。
面談の予約については、公式ページで対応業種として相談や窓口、イベントやセミナー、大学や教育機関、自治体や公共機関が挙げられています。ただし面談予約という専用の予約タイプ名は、公開資料では確認できませんでした。
外部サービスとのつなぎ方で分かること
予約システムを単体で使うことはほとんどありません。会計、集客、顧客への連絡と、必ず何かとつながります。つながり方についてヘルプに書かれている範囲を整理します。
自社ホームページへの設置は2通り案内されています。公開用URLへのリンクを置く方法と、埋め込みコードを自社サイトのソースに書く方法です。埋め込みコードは管理画面に表示されたものをコピーして貼る形なので、サイトを作った制作会社に頼まなくても設置できます。計測タグの設置も可能で、広告の効果測定を予約完了まで通して見たい場合に使えます。予約ページのURLの実例としては、運営会社自身の導入相談用の予約ページが airrsv.net のドメインで公開されています。
連携先として公式に記事が用意されているのは、Googleカレンダー連携、Airウェイト連携、お店のミカタとの連携です。一方で、公式トップページの機能一覧には「Airペイ・Airレジ・Airウェイト連携」と書かれているものの、ヘルプセンターに専用の解説記事は見当たらず、連携の詳細な仕様は公開資料では確認できませんでした。Airレジの顧客情報連携についても同様で、トップページに記載はありますが、どの情報がどの方向に流れるのかまでは公開されていません。
ここは注意が必要な部分です。会計と予約をつなぎたくて導入を決めたのに、つながる範囲が思っていたものと違った、という食い違いが起きやすいところだからです。レジ側の売上と予約側の来店記録を突き合わせたい、という具体的な目的があるなら、どの項目が連携されるのかを問い合わせで確定させてから契約したほうが確実です。機能一覧の1行だけを根拠に判断すると、後から手作業が残ります。
なお、オンライン決済を使う場合は特定商取引法に基づく表示の設定が必要と案内されています。事前に代金を受け取る以上、返品や返金の条件、事業者の名称、連絡先を明示する義務が発生します。表示の内容や書き方については、取引の形によって求められる項目が変わるため、消費者庁の案内や専門家への確認とあわせて用意してください。
公開資料では確認できなかったこと
「できないこと」を調べていると、書かれていないだけの項目を「無い」と読んでしまいがちです。公式サイトとヘルプセンターを確認した範囲で、記載が見つからなかった項目を挙げておきます。いずれも機能が無いという意味ではありません。
登録できるスタッフ数の上限は、料金プラン紹介ページにも権限管理の記事にも記載がありませんでした。年払いの有無と年払い割引についても記載がなく、掲載されているのは月額料金のみです。来店後に送る御礼メールに相当する機能は、メール配信管理の記事にもリマインドメールの記事にも見当たりませんでした。無料プランで予約ページに広告が表示されるかどうかも記載がありません。決済代行会社がどこかも公開されていません。Googleで予約への対応についても記載が見つかりませんでした。LINE連携については、Airウェイト側にLINE通知の記載がある一方、Airリザーブ本体については確認できませんでした。
これらが導入の条件になっている場合は、公式の問い合わせ窓口で確認してから決めるのが確実です。比較サイトの表に丸が付いていても、その丸の根拠が公式資料にあるとは限りません。
解約とデータの持ち出しで詰まる場所
止めるときの条件も、規模が大きくなるほど効いてきます。
フリープランは解約手続き自体が不要です。カレンダーを非公開に設定するだけで予約の受付を止められ、追加の手続きは要りません。有料プランは違います。解約希望月の15日までに申請が必要で、16日以降の申請は翌月末での解約になります。日割り計算はされず、月の途中で申請しても満額が請求されます。
操作は、管理者権限を持つIDでログインして「利用内容の確認・解約」から進み、内容を確認して申請ボタンを押し、パスワードで本人確認をして注意事項に同意し、解約理由と解約希望月と解約する店舗を選ぶ流れです。解約希望月は最大12カ月先まで選べます。この申請画面の対象はAirリザーブ、Airウェイト、Airシフトで、決済サービスなどは各ヘルプデスクへの問い合わせが必要と書かれています。当月解約の締日を過ぎている場合、当月末での解約申請はできません。
オンライン決済機能だけを止める場合は、別の解約依頼からの申請が必要です。解約の前に、オンライン決済を使うメニューの非公開化、来店前の予約について支払方法を現地決済へ変更、来店後の予約について売上確定の処理、の3つが必要と記載されています。しかもオンライン決済を解約すると決済に関する情報が閲覧できなくなり、再び申し込んでも解約前の情報は見られません。
データの持ち出しについては、AirIDを削除した場合、各サービスの登録情報も含めて復旧できないと明記されています。同じIDでの再登録もできません。有料プランを解約してIDは残す場合のデータ保持期間については、公開資料では確認できませんでした。プラン変更でデータが引き継がれることは記載されていて、有料プランからフリープランへ下げてもデータは維持されます。ただし予約リマインドメール配信やGoogleカレンダー連携などの有料機能は使えなくなります。
ここで効いてくるのが、先に触れたCSVの制限です。予約データを取り出せるのは有料プランで、1回あたり1,000件まで。解約を決めてからまとめて書き出そうとすると、期間を区切って何度も出力する作業になります。止める前に手元へ残す作業は、思っているより時間がかかると考えておいたほうがいいところです。
規模が増えたときに、どこで最初に詰まるか
ここまでを整理すると、詰まる順番はおおよそ決まっています。
最初に来るのはリマインドです。予約件数が月に数十件を超えたあたりで、無断キャンセルの数が我慢できない水準になります。リマインドメールは有料プランからで、送信は前日の朝9時頃に固定されているため、ここで月額5,500円(税込)以上の判断が発生します。
次に来るのが担当者の管理です。スタッフが増えて誰が誰を見るかを決める必要が出ると、リソースの設計と権限の設定が要ります。権限管理は有料プラン限定で、自由受付タイプ限定です。顧客側からの指名については公開資料で確認できていないため、指名を売りにするなら事前に確かめる必要があります。
その次がデータです。予約と顧客の情報を会計やメール配信と突き合わせたくなった時点で、CSVの制限に当たります。1回1,000件という上限は、月300件を受ける店舗なら3か月分で頭打ちになる数字です。
最後に来るのが、予約以外の来店をどう扱うかです。飛び込みの列を同じ画面で見たいなら、別サービスの契約が要ります。ここまで来ると、予約システムの月額だけで判断する話ではなくなります。
費用の設計が違う予約システムと比べてみる
判断のために、料金の考え方が違うものを1つ並べておくと輪郭がはっきりします。予約件数が無制限で機能ごとにプランが分かれる設計に対して、予約件数の上限で段階を分ける設計の予約システムがあります。たとえば、無料の段階で月50件まで受けられ、有料の段階が月額3,300円(税込)で月300件、7,700円(税込)で月1,000件とスタッフ10名、19,800円(税込)で月3,000件とスタッフ無制限、という4段階の組み方です。年契約にすると月あたり2,750円、6,600円、16,500円になり、上限を超えた分は100件ごとに1,100円(税込)で追加されます。有料の段階は最初の3か月が半額です。段階ごとの区切りと、その段階で何が使えるようになるのかは料金にまとまっています。
この形だと、件数が少ないうちはリマインドや担当者の指名を安く使えて、件数が増えたところで月額が上がります。件数無制限で機能課金の設計とは、費用が上がるきっかけが逆になっているわけです。どちらが得かは店舗の形によります。月に500件受けるが機能は最小限でよいなら前者が有利で、月に80件だがスタッフ指名とシフトを回したいなら後者が有利になります。予約の受け方や通知の作り方など、どの段階で何ができるのかはできることで確認できます。
決済の預かり方にも違いがあります。売上金が決済代行を通じて事業者の口座へ入る形は共通ですが、加盟店契約を誰が結ぶかで、返金の手続きや入金までの日数が変わります。店舗が自分で加盟店契約を結び、代金が店舗の口座へ直接入って、返金も店舗の側で行う形をとる予約システムもあります。この場合、運営側は代金を預かりません。ただし決済会社は選べず、StripeやSquareにはつながらない、という制約とセットになります。良い面と制約は必ず対になっているので、どちらの制約なら受け入れられるかで選ぶことになります。設計の違いを横に並べたものは他社との比較にあります。
業種によって、詰まる場所は違う
同じ機能でも、業種によって痛みの大きさが変わります。整体やサロンのように担当者が固定される業態では、指名と担当者別の空き管理が最優先です。教室やスクールのように定員制で回す業態では、キャンセル待ちと定員の扱いが先に来ます。相談窓口や士業のように件数が少なく単価が高い業態では、独自ドメインと予約前の案内文の作り込みが効きます。飲食店では予約と飛び込みの合流が課題になります。
自分の業態でどの機能が最初に必要になるかは、実際の画面を触って予約を1件通してみるのが早い判断方法です。業態ごとの受け方の型は業種ごとの使い方に整理されていて、実際の予約画面の動きはデモを見るから確認できます。触ってみると、機能表の丸バツでは分からなかった手数の差がはっきりします。
判断を先送りしないための確認手順
最後に、いま引っかかっている点を確定させる手順を書いておきます。第一に、その機能が公式ヘルプで否定されているのか、単に記載が無いだけなのかを分けます。独自ドメイン、公開用URLの変更、Googleカレンダーの双方向連携の3つは明確に否定されている側です。第二に、記載が無い項目は問い合わせて確定させます。スタッフ数の上限、顧客側からの指名、御礼メール、年払い割引はここに入ります。第三に、有料プランで解決する項目については、上がったあとの月額と、別サービスの契約が必要かどうかを合算して比べます。順番待ちを含めると月額が倍になる点を見落とすと、後で計算が合わなくなります。
この3つを分けてから比較すれば、乗り換えるべきなのか、プランを上げれば済むのか、そもそも今のままでよいのかが決まります。契約前に確かめておきたい細かい条件はよくある質問にもまとめられているので、あわせて目を通しておくと判断が早くなります。
Q1. Airリザーブで独自ドメインは本当に使えませんか?
公式ヘルプに「独自ドメインはご利用いただけません。」と明記されています。予約ページのドメインは airrsv.net で固定され、URLに使えるのは半角英数字2文字から25文字、記号はハイフンのみです。自社サイトのドメインで予約まで完結させたい場合は、この点が制約になります。予約ページへリンクを置く形での運用になります。
Q2. リマインドメールは無料プランでも送れますか?
送れません。リマインドメールは有料プランを契約している事業者が対象の機能です。予約確認メールのほうはフリープランを含む全プランで自動配信されます。リマインドの仕様は実施日の1日前、前日9時頃の自動配信で、対象はネット予約ページで受け付けた予約のみ。初期状態は停止中のため、管理画面から開始する操作が必要です。
Q3. 順番待ちや整理券の管理はできますか?
Airリザーブ単体の機能ではなく、別サービスのAirウェイトとの連携で実現します。2025年5月27日からリアルタイム連携になり、当日来店予定の予約を自動連携できます。条件はAirリザーブがスタンダードプラン以上、Airウェイトがベーシックプラン以上です。両方の月額を合算すると22,000円(税込)からになります。
Q4. 予約データはどこまで書き出せますか?
予約情報のCSVダウンロードは有料プラン限定で、1回あたり1,000件までです。0件のときと1,000件を超えるときは出力できないため、期間を絞って複数回に分ける必要があります。提供プランについては料金ページとヘルプ記事で記載の粒度が異なり、公開資料からは判別できませんでした。顧客情報単体の書き出しも記載が確認できませんでした。
Q5. 2026年10月27日の決済仕様変更で何が変わりますか?
予約した時点で決済が完了する形になり、来店時の売上確定の操作が不要になります。予約後に金額を変更した場合は返金と再決済が自動で実行されます。予約受付期間は30日前から150日前に広がります。2026年10月26日以前の予約は従来どおり売上確定が必要で、売上の振込は月末締めの翌月末払いのまま変わりません。