他社との比較
Airリザーブで不便に感じるところ|先に知っておきたい制約
2026年9月2日

「エアリザーブ デメリット」で検索する人の多くは、もう導入をほぼ決めています。決めたうえで、後から出てくる不都合を先に潰しておきたいという段階です。この検索意図に対して「特に大きなデメリットはありません」と書く記事は役に立ちません。ここでは、公式サイトとヘルプセンターで確認できる範囲の制約だけを集め、性質ごとに4つの層に分けて並べます。無いものを無いと言い切るのではなく、公式が明記している制約と、条件が付いているだけの機能と、そもそも本体が担っていない領域と、公開資料からは判断できなかった項目を分けます。この区別を付けないまま「できない」と書かれた記事を読むと、判断を誤ります。
デメリットは4つの層に分けると判断できる
予約システムの検討でつまずくのは、「できない」という言葉が複数の意味で使われるからです。同じ「できない」でも、公式が明記している制約と、上位プランなら使える機能と、別サービスが担当している領域と、単に情報が見つからないだけの項目では、対処法がまったく違います。
第1層は、公式が「できません」と明記している制約です。これは上位プランに上げても解決しません。仕様として受け入れるか、別のサービスを選ぶかの二択になります。
第2層は、有料プランでのみ使える機能です。これは費用で解決します。問題は「無料で始められる」という文言に引っ張られて、必要な機能が有料側にあることに気付かないまま導入してしまうことです。
第3層は、Airリザーブ本体が担っていない領域です。順番待ちやシフト管理がこれにあたります。周辺サービスとの組み合わせで実現するため、月額が積み上がります。
第4層は、公開資料では確認できなかった項目です。機能が無いという意味ではありません。ただし、それが導入の決め手になるなら、事前に問い合わせて確かめる必要があるという意味では実務上のリスクです。
以下、この4層の順に見ていきます。
なお前提として、Airリザーブ本体のサービス終了や提供終了の告知は確認できませんでした。ヘルプセンターの「お知らせ」カテゴリに掲載されているのは、システムメンテナンス、ヘルプデスクの営業日、機能のリリース、不具合の報告です。新規の申し込み停止の告知も確認できませんでした。公式サイトには現在もアカウント作成の導線があり、AirIDの登録画面へ遷移する形で開いています。「もう使えなくなるサービスの制約を調べていた」という事故は起きません。運営会社は株式会社リクルートで、公式ページに「PRODUCED BY RECRUIT」と記載されています。ただし公式サイトのお知らせ一覧ページは最終更新が2020年3月で止まっており、現行の告知はヘルプセンター側に集約されています。告知を追うならヘルプセンターを見るのが正しい読み方です。また、公式の料金ページ(airregi.jp/reserve/price/ など)は404であるため、料金の一次情報はヘルプセンターの料金プラン紹介ページと公式トップページから確認する形になります。以下の金額はすべて、そこに「(税込)」と明記されている税込表示です。
第1層: 公式が明記している制約
もっとも重いのがここです。上位プランでも解消しません。
独自ドメインが使えない
ヘルプセンターに、そのまま書かれています。
独自ドメインはご利用いただけません。 出典: faq.airreserve.net
予約ページの配信ドメインはairrsv.netで固定です。URLに使える文字は半角英数字の2文字から25文字以内、記号はハイフンのみで、数字だけ、記号だけ、先頭が記号のURLは使えません。
これが効くのは、チラシや名刺、看板に予約ページのURLを印刷する店です。自店のドメインで統一したい、店名がそのままURLになっていてほしいという要望は、この仕様では満たせません。ネット予約の入り口を自社サイトからのリンクに限定するなら影響は小さいですが、紙媒体や口頭でURLを伝える場面が多い業種では、覚えにくさが取りこぼしにつながります。
なお、自社サイトへの設置は公開用URLへのリンクを置く方法と、埋め込みコードを自社サイトのソースコードに記載する方法の2通りが案内されています。ページの見た目としては自社サイトの中に置けます。ただしアドレスバーに出るドメインは変わりません。
一度決めた公開用URLを、管理画面から変更できない
こちらのほうが実務では厄介です。
一度登録した公開用URLは、Airリザーブの管理画面からは変更できませんので、ご注意ください。 出典: faq.airreserve.net
変更したい場合はヘルプデスクへの問い合わせが必要です。有料プランはデータを保持したまま変更できますが、フリープランはカレンダーの初期化が必要になり、これまでのデータが削除されます。
無料で試す段階では、多くの人が仮の文字列を入れます。そのまま本番運用に入り、後から店名に合わせたURLへ変えたくなったとき、フリープランのままだと蓄積した予約データと顧客データを捨てるか、覚えにくいURLで運用し続けるかの二択になります。導入初日に決めるべきことの中で、これがもっとも取り返しが付きません。試用の段階から、本番で使う文字列を入れておくのが唯一の対策です。
Googleカレンダー連携が片方向でしか動かない
Googleカレンダー連携そのものは提供されています。ただし方向が限られます。
Googleカレンダー側でカレンダー情報を変更しても、Airリザーブ側に当該変更は反映されません 出典: faq.airreserve.net
つまりGoogleカレンダーに私用の予定や別件の商談を入れても、その時間帯がAirリザーブ側で自動的に塞がるわけではありません。「普段使っているGoogleカレンダーで予定を管理して、埋まった時間はネット予約から外す」という運用は成立しません。
制限は他にもあります。連携を開始する前に入っていた予約は自動連携されません。連携されるのは「予約確定」の予約だけで、仮予約とキャンセル待ちは対象外です。連携エラーが起きている間に入った予約は、再連携しても自動では連携されません。さらに、一定期間予約が入らないとGoogleの仕様で連携が停止する場合があると書かれています。
抜けが起きても気付きにくい構造になっているのが問題です。Googleカレンダー側を正として見ている人ほど、連携が止まっていることに気付くのが遅れます。この連携を運用の柱にはしないほうが安全です。
CSVの一括ダウンロードに件数の壁がある
データを手元に持っておきたい店にとって、この制限は見落としやすい部分です。
1回あたり1,000件までダウンロード可能です。対象データが0件、または1,000件を超えている場合はダウンロードできませんので、期間指定などで条件を絞り、複数回に分けて出力してください。 出典: faq.airreserve.net
1,000件を超えると落とせない、という点が要注意です。上限を超えたぶんが切り捨てられるのではなく、そもそもダウンロードが実行できません。年に一度まとめて出そうとすると弾かれます。予約が多い店ほど、月単位や四半期単位に区切って出す運用を最初から組んでおく必要があります。
アンケート結果のCSVダウンロードにはさらに条件が付きます。対象はスタンダードプランとプレミアムプランで、自由受付タイプでのみ利用可能です。出力項目は「アンケート名」「設問本文」「回答」で、設問本文と回答は最大150件まで。対象データは1件から1,000件の範囲である必要があります。
オンライン決済を解約すると、過去の決済情報が見えなくなる
決済まわりにも明記された制約があります。
オンライン決済機能を解約すると、オンライン決済に関する情報が閲覧できなくなります。解約後に再度お申込みをされた場合でも、解約前のオンライン決済に関する情報は閲覧できません 出典: faq.airreserve.net
再申込しても戻らないという点が重要です。決済機能をいったん止めて後から再開する予定があるなら、止める前に必要な記録を手元へ落としておく必要があります。
第2層: 有料プランでないと使えない機能
ここは費用で解決できる領域ですが、無料で始めるつもりだった店にとっては実質的なデメリットになります。
リマインドメールがフリープランで使えない
予約確認メールはフリープランを含む全プランで使えます。予約の完了、変更、キャンセルの各時点で自動配信されます。2025年9月9日には、予約確認メールの一部をメニューごとに編集できる機能もリリースされました。
しかしリマインドメールは違います。原文で「この機能は、有料プランをご契約されている方を対象としております」と明記されています。無断キャンセルを減らす目的で予約システムを入れる店にとって、これは「無料では目的を達成できない」ことを意味します。
仕様にも制約があります。配信は実施日や利用日の1日前で、送信時刻は前日の9:00頃で固定です。夜営業が中心の店で「当日の昼に送りたい」という調整はできません。配信対象はネット予約ページで受け付けた予約のみなので、電話で受けた予約にはリマインドが飛びません。電話とネットが半々の店では、片方だけリマインドが届く状態になります。
さらに、初期状態が「停止中」です。有料プランに入っただけでは送られません。管理画面から手動で開始する必要があります。ここを見落として「有料にしたのにリマインドが来ない」となる例が起きやすい部分です。文面の編集はできます。
Googleカレンダー連携、予約項目のカスタマイズ、複数店舗切り替えもベーシック以上
ベーシックプラン以上でないと使えない主な機能は、予約リマインドメール配信、Googleカレンダー連携、予約項目のカスタマイズ、複数店舗切り替えです。
予約項目のカスタマイズが有料側にあるのは、実務では効きます。予約時に聞いておきたいことは業種ごとに違います。初回か再来か、施術の希望部位、車で来るか、同伴者の人数。これらを聞けないと、当日の準備が読めず、結局は電話で確認する手間が戻ってきます。「ネット予約にしたのに電話が減らない」という不満の一部は、聞くべきことを聞けていないところから来ます。
複数店舗切り替えも同様です。2店舗目を出す予定があるなら、無料のままでは回りません。
アンケート、CSV、Airウェイト連携はスタンダード以上
スタンダードプラン以上でないと使えない主な機能は、予約時アンケート、CSVダウンロード機能、Airウェイト連携です。
スタンダードプランは月11,000円(税込)です。ベーシックプランの5,500円(税込)から倍になります。データを持ち出したい、アンケートを取りたい、順番待ちも扱いたいという要望のどれか1つでも満たそうとすると、この価格帯に乗ります。
固定IPアクセス制限はプレミアムプランのみの機能として挙げられています。プレミアムプランは大企業や行政向けと案内されており、金額は公開されていません。
第3層: Airリザーブ本体が担っていない領域
「機能が足りない」のではなく、担当が別サービスに分かれている領域です。
順番待ちはAirウェイトとの連携で実現する
順番待ちはAirリザーブ単体の機能ではありません。別サービスのAirウェイトとの連携で実現します。連携の内容は、当日来店予定の予約をAirリザーブからAirウェイトへ自動で送り、予約と順番待ちをAirウェイト側の1画面で管理するというものです。2025年5月27日にリアルタイム連携へ強化されています。
利用条件はAirリザーブがスタンダードプラン以上、Airウェイトがベーシックプラン以上です。Airウェイトの料金はフリープランが0円/月、ベーシックプランが11,000円(税込)/月、スタンダードプランが22,000円(税込)/月で、iPadとプリンターの費用は別と案内されています。
つまり予約と順番待ちを両方回そうとすると、Airリザーブのスタンダード11,000円とAirウェイトのベーシック11,000円で、月22,000円(いずれも税込)に端末費用が加わります。予約システムの月額として見ていた金額から、想定が大きく動く部分です。
シフト管理はAirリザーブの機能ではない
シフト作成や勤怠管理はAirシフトが担っており、Airリザーブ側の機能一覧にその記載はありませんでした。「予約とスタッフのシフトを同じ画面で組みたい」という要望は、Airリザーブ単体では満たせません。
なおAirシフトについては、本体の提供終了告知はないものの、一機能である「単発バイト募集」の掲載停止が告知されています(2024年12月17日、および同年12月5日の利用約款変更)。シフト管理という主要機能そのものの終了告知は確認できませんでした。周辺サービスまで含めて設計するときは、機能単位で告知を確認する必要があります。
スタッフの扱いは「リソース」という考え方
スタッフの登録は「リソース」機能で行います。リソースとは、予約されたメニューのサービスを提供するために必要な場所、物、スタッフなどのことで、人をリソースにした場合は各スタッフのスケジュールの空き状況に応じて予約を受け付けられると説明されています。自由受付タイプでは、担当者などのリソースをメニューに関連付けして、担当者別に空き状況を管理できると記載されています。
スタッフの権限管理は権限が5種類で、Airリザーブ管理者、マネージャー、設定担当者、予約受付担当者、閲覧ユーザーです。ただしこの機能は「有料プランをご契約されている方を対象としております」と書かれており、さらに自由受付タイプでのみ利用可能という条件が付きます。事前設定タイプで運用する教室やセミナー主催者は、権限を分けられません。
第4層: 公開資料では確認できなかった項目
ここに挙げるものは「無い」という意味ではありません。公式サイトとヘルプセンターを確認した範囲では記載が見つからなかった、という意味です。導入の決め手になる項目がここに含まれている場合は、ヘルプデスクに直接確認してください。
・顧客がネット予約時に担当スタッフを指名できるかどうか。リソースの説明記事に顧客側の指名操作に関する記述がなく、指名料の設定に相当する記載も見当たりませんでした ・来店後の御礼メール。メール配信管理の記事にもリマインドメールの記事にも記載がなく、ヘルプセンターの全記事を確認しても該当する記事は見当たりませんでした ・スタッフの登録人数の上限。料金プラン紹介ページにも権限管理の記事にも人数の上限に関する記載がありません ・年払いの有無と年払い割引。料金プラン紹介ページにもプラン変更の記事にも記載がなく、掲載されているのは月額料金のみです ・無料プランでの広告表示の有無 ・顧客情報だけを単体でCSVエクスポートできるかどうか。顧客管理画面の記事にCSV出力の記載がありません ・オンライン決済の決済代行会社がどこか ・LINE連携。Airリザーブ側では公開資料で確認できませんでした。Airウェイト側にはLINE通知の記載があります ・「Googleで予約」への対応 ・有料プランを解約してAirID自体は残す場合のデータ保持期間
この中で実務への影響が大きいのは、スタッフ指名と顧客情報のCSVです。指名が売上に直結する業態と、顧客名簿を資産として持ち出したい店は、事前確認を省かないほうがいいでしょう。
公式資料の中に、記述の食い違いが残っている
デメリットとは呼びにくいものの、判断を難しくする要因なので挙げておきます。公式の中に、粒度の異なる記述が2組あります。
1つはCSVダウンロードです。料金プラン紹介ページはCSVダウンロード機能をスタンダードプラン以上の機能として掲載していますが、予約検索の記事は「有料プランをご契約されている方を対象」と書いています。ベーシックプランで使えるのかどうかが、公式資料の中で一致していません。どちらが正確かは公開資料では判別できませんでした。
もう1つはスタッフ権限です。権限管理の記事は有料プラン限定と書いていますが、公式トップページのフリープランで使える機能の一覧には「スタッフ権限登録」が含まれています。こちらもどちらが正しいかは公開資料では判別できませんでした。
比較記事や口コミで「無料でも権限が分けられる」「無料では分けられない」の両方が出てくるのは、この揺れが原因である可能性があります。CSVと権限が導入の決め手になる場合は、公式のヘルプデスクへ問い合わせて確定させてから決めてください。
2026年10月27日で、デメリットの一部が入れ替わる
決済の仕組みが変わります。ヘルプセンターに「【重要】2026年10月27日以降、オンライン決済機能の仕様変更について」が掲載されており、掲載日は2026年8月27日、実施日は2026年10月27日(火)以降です。リリース日は変更になる可能性があると注記されています。
現行の仕様では、予約の時点ではクレジットカードの与信枠を確保するだけで、支払いは行われません。実際の支払いは、来店時に「売上確定」の操作を行った際に確定します。この操作を忘れると代金が回収できないため、店側のオペレーションミスが売上の取りこぼしに直結する構造でした。これは現行仕様のデメリットです。
変更後は予約時に決済が完了し、来店時の「売上確定」操作が不要になります。取引詳細画面から「売上確定」ボタンが表示されなくなります。あわせて、予約後に金額を変更した場合は、変更前金額の返金と変更後金額の再決済が自動で実行され、取引履歴にはキャンセルと確定の両方が記録されます。予約受付期間は30日前から150日前へ拡大され、来店日も予約日から150日以内で変更できるようになります。2026年10月26日以前の予約は、従来どおり「売上確定」操作が必要です。売上振込日と返金時期は変更なしで、月末締めの翌月末払いのままです。
売上確定忘れというデメリットは消えます。一方で、取引履歴にキャンセルと確定が両方並ぶため、経理側の突合の手順は組み直しが要ります。とくに金額変更が日常的に発生する業態では、履歴の読み方を先に決めておかないと月末に混乱します。移行期にあたる2026年10月前後は、新旧の仕様の予約が同時に存在します。この期間の運用手順書は、日付で分岐させて書く必要があります。
お金の受け取りと、やめるときの制約
機能の話に隠れて見落とされやすいのが、入金と解約の条件です。ここは月々の資金繰りと、他社へ移るときの手間に直結します。
入金までが最長で2か月近くかかる
オンライン決済の入金サイクルは月末締めの翌月末支払いです。1日から末日までの決済金額が翌月1日に精算され、売上確定した会計は翌月の月末に振り込まれます。振込日が土日祝日など金融機関の休業日にあたる場合は、末日の前営業日に振り込まれます。
月初に決済された分は、入金までおよそ2か月近く待つ計算になります。事前決済を前提に売上を立てる業態では、この期間の運転資金を自前で持つ必要があります。予約が伸びているのに手元の現金が薄い、という状態が起きやすいのはこの構造です。代金は事業者に入り、オンライン決済の申込時に入力した振込先口座へ入金されます。振込名義人は「リクルートペイメント」です。通帳の表記が店名やサービス名ではないため、経理側で照合ルールを決めておかないと消込に手間がかかります。
決済手数料は全ブランド共通で3.24%です。計算は各決済ブランドの売上金額の合計に手数料率を掛け、小数点以下は切り捨て。決済手数料は非課税と記載されています。売上金額だけでなく、キャンセル料の請求金額も手数料の対象です。対応ブランドはMastercard、Visa、American Express、JCB、Diners Clubの5ブランドで、オンライン決済の初期費用、月額費用、振込手数料はいずれも無料です。手数料そのものは高い水準ではありませんが、キャンセル料にも手数料がかかる点は原価計算に入れておくべきです。
なお、オンライン決済を使う場合は「特定商取引についての表示」の設定が必要です。これは機能ではなく事業者側の表示義務にあたる部分で、キャンセルと返金の条件を文面として用意しなければ設定が進みません。制度の考え方そのものは消費者庁の公開情報で確認できます。実務では、機能の設定よりこの文面づくりで止まる店のほうが多いです。
有料プランの解約は「15日」で締まる
解約金はかかりません。ただし締日があります。有料プランは解約希望月の15日までに申請が必要で、16日以降の申請は翌月末での解約になります。日割り計算はされず、月の途中で申請しても満額が請求されます。
これは「今月いっぱいで他社へ移る」と決めた日が16日だった場合、もう1か月分の料金が発生することを意味します。乗り換えを検討し始めた段階で、締日だけは頭に入れておいたほうがいい部分です。フリープランは解約手続き自体が不要で、カレンダーを非公開に設定するだけで予約受付を止められ、追加の手続きは要りません。
解約の操作は、管理者権限を持つAirIDでログインし、「利用内容の確認・解約」から「ご契約商品の確認・解約」画面へ進み、内容を確認して「解約の申請をする」を押し、パスワードで本人確認、注意事項に同意、解約理由と解約希望月と解約する店舗を選択して確定する流れです。解約希望月は最大12か月先まで選べます。この画面の対象サービスはAirリザーブ、Airウェイト、Airシフトで、Airペイなどは各ヘルプデスクへの問い合わせが必要と案内されています。当月解約の締日を過ぎている場合は、当月末での解約申請はできないとも記載されています。
AirIDを削除すると、戻せない
もっとも重い制約がこれです。
お客様情報の消去後は、各サービスのご登録情報も含めデータ復旧はいたしかねます。また、同一のAirIDを使用して再登録することはできません。 出典: faq.airreserve.net
同じAirIDで入り直すこともできません。整理のつもりでAirIDごと消すと、予約履歴も顧客情報も戻りません。有料プランを解約してAirID自体は残す場合のデータ保持期間については、公開資料では確認できませんでした。プラン変更についてはデータがそのまま引き継がれると記載されており、有料プランからフリープランへ下げる場合はデータが維持されます。ただし予約リマインドメール配信やGoogleカレンダー連携といった有料機能は使えなくなります。
解約前にデータを事前ダウンロードしておくことを推奨する明示的な記載は、公開資料では確認できませんでした。つまり案内されないまま消える可能性があるということです。やめる予定が少しでもあるなら、CSVの件数制限を踏まえて早めに区切って落としておくのが安全です。
デメリットが致命傷になる店と、ならない店
ここまでの制約は、すべての店に同じ重さで効くわけではありません。自分の店にとってどれが重いかを切り分けます。
影響が小さい店の条件
予約の受け方が単純で、時間帯ごとに1人ずつ取る形。予約の入り口は自社サイトからのリンクだけ。データは管理画面で見られれば十分で、手元に落とす必要がない。スタッフは1名から2名で、権限を分ける必要がない。順番待ちもシフト管理も別で回している。この条件に当てはまる店なら、ここまでの制約はほぼ影響しません。フリープランで予約件数の上限が無いという長所のほうが、はるかに大きく効きます。
影響が大きい店の条件
紙媒体や口頭で予約ページのURLを伝える機会が多い。無断キャンセルの対策としてリマインドが必須。予約時に聞きたい項目が業種特有で複数ある。顧客名簿を自店の資産として管理したい。指名が売上に直結する。2店舗目の予定がある。順番待ちも同じ画面で扱いたい。この条件が重なるほど、必要な機能が有料側と別サービス側に散り、月額の合計が読みにくくなります。
判断を先に進めるための確認手順
制約の一覧を眺めても決まりません。決まるのは、自分の店で必要な機能を先に書き出したときです。予約の受け方、聞きたい項目、リマインドの要否、データの持ち出し、スタッフの人数と権限。この5つを箇条書きにして、それぞれがどのプランで満たされるかを埋めていけば、必要なプランと月額が自動的に出ます。
同じ観点で他の予約システムも並べたい場合は、機能単位で違いを整理した他社との比較が使えます。機能の一覧から先に確かめたいならできること、費用の切り分け方を見るなら料金を参照してください。
なお、予約システムを比べるときに見落とされやすいのが決済の設計です。運営側が代金をいったん預かって後から店へ送る形もあれば、店舗が決済代行会社と自分で加盟店契約を結び、代金が店舗の口座へ直接入る形もあります。後者は運営が代金を預からないため、返金の判断も実行も店舗側で完結します。代金が誰の手を経由するのかを、月額料金より先に確かめる項目として扱うと、入金までの日数と返金対応の動き方で後から驚くことがなくなります。
業種ごとに予約枠をどう組むかの例を見たい場合は業種ごとの使い方、実際の操作感を確かめたい場合はデモを見る、細かい条件を先につぶしておきたい場合はよくある質問も参照できます。制約は、知ってから導入すれば制約のままですが、知らずに導入すると事故になります。この差だけが実務では効きます。
Q1. Airリザーブの最大のデメリットは何ですか?
運用への影響がもっとも大きいのは、独自ドメインが使えず、公開用URLを管理画面から変更できない点です。ヘルプセンターに「独自ドメインはご利用いただけません。」と明記されており、変更にはヘルプデスクへの問い合わせが必要です。フリープランで変更する場合はカレンダーの初期化が必要になり、それまでのデータが削除されます。試用の段階から本番で使う文字列を入れておくのが唯一の対策です。
Q2. 無料プランのままだと、何が足りませんか?
リマインドメール、Googleカレンダー連携、予約項目のカスタマイズ、複数店舗切り替えがベーシックプラン以上です。予約時アンケート、CSVダウンロード、Airウェイト連携はスタンダードプラン以上です。予約件数は全プランで無制限なので件数では詰まりませんが、無断キャンセル対策やデータの持ち出しを目的にするなら有料プランが必要になります。
Q3. GoogleカレンダーとAirリザーブは双方向で同期しますか?
しません。公式に「Googleカレンダー側でカレンダー情報を変更しても、Airリザーブ側に当該変更は反映されません」と明記されています。連携開始前の予約は自動連携されず、対象は「予約確定」の予約のみで仮予約とキャンセル待ちは含まれません。連携エラー中に入った予約は再連携後も自動連携されず、一定期間予約が入らないと連携が停止する場合があるとも記載されています。
Q4. 順番待ちやシフト管理はAirリザーブだけで回せますか?
回せません。順番待ちは別サービスのAirウェイトとの連携で実現し、Airリザーブ側はスタンダードプラン以上、Airウェイト側はベーシックプラン以上が必要です。両方合わせると月22,000円(税込)に端末費用が加わります。シフト作成と勤怠管理はAirシフトが担っており、Airリザーブ側の機能一覧に記載はありませんでした。
Q5. 予約データはあとからまとめて書き出せますか?
条件が付きます。予約情報のCSVダウンロードは有料プラン限定で、1回あたり1,000件までです。対象データが0件、または1,000件を超えている場合はダウンロードできないため、期間で区切って複数回に分けて出す必要があります。顧客情報だけを単体でCSVエクスポートできるかは、公開資料では確認できませんでした。予約カレンダーの印刷機能はあります。