他社との比較
Airリザーブの無料の範囲|どこまで使えて、どこから有料か
2026年9月2日

「エアリザーブ 無料プラン」で調べる人が知りたいのは、無料かどうかではありません。無料でどこまで回せて、どこから払う必要が出るのかという境界線です。予約システムの無料枠は、月あたりの予約件数で区切られていることが多く、繁忙月に上限へぶつかって受付が止まる、という事故が起きがちです。Airリザーブの場合、その心配はありません。ただし別のところに線が引かれています。ここでは公式サイトとヘルプセンターで確認できる仕様だけを使って、フリープランに含まれるもの、ベーシックプランから使えるもの、スタンダードプランから使えるものを順に並べ、自分の店が無料のままで回るかどうかを判定できる形にまとめます。
結論: 件数では詰まらない。詰まるのは機能
先に全体像を置きます。Airリザーブのフリープランは、月額0円で、月間の予約件数に上限がありません。料金プランの一覧では、フリープランを含む全プランで月間予約件数が無制限と記載されています。初期費用も、どのプランへ変更する場合でも一切かからないと明記されており、解約金もかかりません。
つまり「予約が増えたら無料枠を超えて課金される」という構造ではないということです。これは他の予約システムと比べたときに、はっきり効く違いです。件数の見積もりを先に立てなくても、少なくとも受付が止まることはありません。
代わりに、機能で線が引かれています。無断キャンセルを減らすためのリマインドメール、Googleカレンダーとの連携、予約時に聞きたい項目の追加、複数店舗の切り替え。これらはベーシックプラン以上です。アンケート、CSVでのデータ書き出し、順番待ちとの連携はスタンダードプラン以上です。
「無料で始められる」ことと「無料のまま運用できる」ことは別の話です。この記事では、その差がどこにあるかを具体的に見ていきます。判断の材料になるのは、自分の店で何を自動化したいかです。予約を受け付けて一覧で見られれば十分なのか、それとも前日の連絡や当日の準備まで仕組みに任せたいのか。前者なら無料で足ります。後者なら、どこかの段階で有料側に手が伸びます。
前提の確認: 無料プランは今も普通に申し込める
判断の前に、前提が壊れていないかを確かめておきます。Airリザーブ本体のサービス終了や提供終了の告知は確認できませんでした。ヘルプセンターの「お知らせ」カテゴリに掲載されているのは、システムメンテナンス、ヘルプデスクの営業日、機能のリリース、不具合の報告です。ヘルプセンターの記事全193件を機械的に取得して確認した範囲でも、「終了」に該当する告知は「『Internet Explorer』サポート終了のお知らせ」(2022年6月15日)の1件だけでした。
新規の申し込み停止の告知も確認できませんでした。公式サイトには現在もアカウント作成の導線があり、AirIDの登録画面へ遷移する形で開いています。無料枠の縮小や料金改定についても、告知は確認できませんでした。
運営会社は株式会社リクルートで、公式ページに「PRODUCED BY RECRUIT」と記載されています。なお公式サイトのお知らせ一覧ページは最終更新が2020年3月で止まっており、現行の告知はヘルプセンター側に集約されています。無料枠の条件が今後変わるかどうかを追うなら、ヘルプセンターを見るのが正しい読み方です。
もう1点、公式の料金ページ(airregi.jp/reserve/price/ など)は404でした。料金の一次情報はヘルプセンターの「Airリザーブの料金プラン紹介」と公式トップページから取得しています。税区分は、料金プラン紹介ページに金額と並べて「(税込)」と明記されています。
フリープランに含まれる機能
公式が挙げているフリープランで使える機能は次のとおりです。
・予約管理 ・スマートフォンでの予約管理 ・顧客管理 ・オンライン決済 ・予約確認メール配信 ・SSL ・スタッフ権限登録
1つずつ、実務での意味を見ていきます。
予約管理と、予約枠の作り方2種類
予約管理そのものは無料で使えます。ここで押さえるべきなのは、予約枠の作り方が「カレンダータイプ」として2種類に分かれている点です。自由受付タイプと事前設定タイプです。
自由受付タイプは時間指定の予約です。予約が埋まっていない時間帯であれば、顧客が好きな時間を選べます。担当者などのリソースをメニューに関連付けすれば、担当者別に空き状況を管理できます。公式が想定業種として挙げているのは整体やマッサージ、クリニック、フィットネス、介護や福祉です。
事前設定タイプは定員制の予約です。店舗側で開始時間、終了時間、定員数をあらかじめ設定した枠から申し込んでもらう形で、定員に達した後も「キャンセル待ち」でネット予約を受け付けられます。想定業種は語学スクール、ヨガ教室、料理教室、セミナー、体験イベントです。
定員制のイベント予約やセミナー予約は、この事前設定タイプで実現します。独立した「イベントタイプ」「宿泊タイプ」といった予約タイプの区分はありません。
この2択は無料の段階から効きます。というのも、後から使いたくなる機能の一部が「自由受付タイプでのみ利用可能」という条件付きだからです。スタッフの権限管理と、アンケート結果のCSV出力がそれにあたります。予約の見せ方だけで選ぶと、あとから機能が足りずに詰まります。
スマートフォンでの予約管理
管理画面をスマートフォンから操作できます。店を1人で回している場合、パソコンの前に座る時間がそもそも取れません。移動中や施術の合間に予約状況を確認できるかどうかは、実務では大きな差になります。ここが無料に含まれているのは実用的です。
顧客管理
顧客情報を管理する機能も無料に含まれます。ただし、顧客情報だけを単体でCSVエクスポートできるかは、公開資料では確認できませんでした。顧客管理画面の記事にCSV出力の記載がありません。機能が無いとは断定できませんが、名簿を手元に持っておきたい場合は事前確認が要ります。
オンライン決済が無料プランでも申請できる
無料プランの範囲として、いちばん意外性があるのがここです。
フリープランをご利用の場合でも、利用申請すれば、オンライン決済機能を利用できます 出典: faq.airreserve.net
多くの予約システムでは、決済は上位プランの機能として置かれます。月額0円のまま代金を受け取れる仕組みが使えるのは、実質的な価値が大きい部分です。費用の詳細は後述します。
予約確認メールとSSL
予約確認メール(自動配信メール)は、フリープランを含む全プランで使えます。ネット予約をした顧客に自動配信され、予約の完了、変更、キャンセルの各時点で送られます。2025年9月9日には、予約確認メールの一部をメニューごとに編集できる機能もリリースされました。
メールの署名設定と、メールに追加する文章の設定もできます。店の名前や道順、持ち物の案内を添えられるので、確認メールを実質的な案内メールとして使えます。
SSLも無料に含まれます。顧客の氏名や連絡先を入力してもらう以上、通信が暗号化されているかは最低条件です。ここが有料側にあるサービスだと、無料での実運用そのものが難しくなります。
スタッフ権限登録は、公式内で記述が食い違っている
ここだけ注意が要ります。公式トップページのフリープランで使える機能の一覧には「スタッフ権限登録」が含まれています。一方、権限管理を説明するヘルプセンターの記事には「この機能は、有料プランをご契約されている方を対象としております」と書かれており、さらに自由受付タイプでのみ利用可能という条件も付いています。
権限は5種類で、Airリザーブ管理者、マネージャー、設定担当者、予約受付担当者、閲覧ユーザーです。どちらの記述が正確かは、公開資料では判別できませんでした。
権限の分離が導入の決め手になる場合は、実際に管理画面で試すか、ヘルプデスクへ問い合わせて確定させてください。ネット上の口コミで「無料でも権限が分けられた」「無料では分けられなかった」の両方が見つかるのは、この揺れが原因である可能性があります。
なお、スタッフの登録人数の上限は、公開資料では確認できませんでした。料金プラン紹介ページにも権限管理の記事にも人数の上限に関する記載がありません。無料プランでの広告表示の有無についても、公開資料では確認できませんでした。
予約件数が全プラン無制限であることの意味
改めて、ここが最大の特徴です。
| プラン | 月額 | 月間予約件数 |
|---|---|---|
| フリー | 0円/月 | 無制限 |
| ベーシック | 5,500円(税込)/月 | 無制限 |
| スタンダード | 11,000円(税込)/月 | 無制限 |
| プレミアム | 価格はお問い合わせください | 無制限 |
無料枠に件数の上限がある予約システムでは、選定の段階で「うちは月に何件くらい予約が入るか」を見積もる必要があります。見積もりを外すと、繁忙月に受付が止まるか、超過分の課金が発生します。季節変動が大きい業種ほど、この見積もりは難しくなります。
Airリザーブでは、この検討が丸ごと不要になります。予約が想定より伸びても、件数を理由に有料へ上げる必要がありません。上げる理由は常に機能側にあります。判断の軸が1つ減るというのは、選定の作業としては楽になる部分です。
逆に言えば、件数が少ない店にとってのメリットは相対的に小さくなります。月に50件程度の予約なら、他社の無料枠でも収まることが多いためです。件数の無制限が効くのは、予約が多い店です。
有料になる境界線
ここからが本題です。無料の外側にあるものを、プランの段階ごとに並べます。
ベーシックプラン(月5,500円・税込)から使えるもの
ベーシックプラン以上でないと使えない主な機能は、予約リマインドメール配信、Googleカレンダー連携、予約項目のカスタマイズ、複数店舗切り替えです。
このうち、無料からの移行を最初に迫るのがリマインドメールです。原文で「この機能は、有料プランをご契約されている方を対象としております」と明記されています。無断キャンセルを減らす目的で予約システムを入れた店にとっては、無料のままでは目的が達成できないという意味になります。
仕様も押さえておいてください。配信は実施日や利用日の1日前で、送信時刻は前日の9:00頃です。配信対象はネット予約ページで受け付けた予約のみで、電話で受けた予約には飛びません。さらに初期状態が「停止中」なので、有料プランに入っただけでは送られず、管理画面から手動で開始する必要があります。文面の編集はできます。
予約項目のカスタマイズも実務では効きます。予約時に聞いておきたいことは業種ごとに違います。初回か再来か、施術の希望部位、車で来るか、同伴者は何人か。これらを聞けないと当日の準備が読めず、結局は電話で確認する手間が戻ります。「ネット予約にしたのに電話が減らない」という不満の一部は、ここから来ています。
Googleカレンダー連携も有料側です。ただし期待しすぎないほうがいい仕様でもあります。
Googleカレンダー側でカレンダー情報を変更しても、Airリザーブ側に当該変更は反映されません 出典: faq.airreserve.net
片方向のみです。Googleカレンダーに私用の予定を入れても、その時間がAirリザーブ側で自動的に塞がるわけではありません。連携開始前の予約は自動連携されず、対象は「予約確定」の予約のみで仮予約とキャンセル待ちは含まれません。連携エラー中に入った予約は再連携しても自動連携されず、一定期間予約が入らないとGoogleの仕様で連携が停止する場合があるとも記載されています。この機能のために有料へ上げるかどうかは、期待する動きと実際の仕様を突き合わせてから決めてください。
複数店舗切り替えも有料側です。2店舗目の予定があるなら、無料のままでは回りません。
スタンダードプラン(月11,000円・税込)から使えるもの
スタンダードプラン以上でないと使えない主な機能は、予約時アンケート、CSVダウンロード機能、Airウェイト連携です。
CSVダウンロードは、データを自分の手元に持っておきたい店にとって重要です。ただし制限があります。
1回あたり1,000件までダウンロード可能です。対象データが0件、または1,000件を超えている場合はダウンロードできませんので、期間指定などで条件を絞り、複数回に分けて出力してください。 出典: faq.airreserve.net
1,000件を超えると、超えた分が切れるのではなくダウンロード自体が実行できません。期間で区切って複数回に分ける運用が必要です。
なお、CSVダウンロードの提供プランについては公式資料の中に粒度の異なる記述が2つあります。料金プラン紹介ページはスタンダードプラン以上の機能として掲載していますが、予約検索の記事は「有料プランをご契約されている方を対象」と書いています。どちらが正確かは公開資料では判別できませんでした。ベーシックプランで出せるかどうかは、実際に確認するのが確実です。
アンケート結果のCSVダウンロードは、スタンダードプランとプレミアムプランが対象で、自由受付タイプでのみ利用可能です。出力項目は「アンケート名」「設問本文」「回答」で、設問本文と回答は最大150件まで。対象データは1件から1,000件の範囲である必要があります。
Airウェイト連携もこの段階です。順番待ちはAirリザーブ単体の機能ではなく、別サービスのAirウェイトとの連携で実現します。Airリザーブ側はスタンダードプラン以上、Airウェイト側はベーシックプラン以上が必要です。Airウェイトの料金はフリープランが0円/月、ベーシックプランが11,000円(税込)/月、スタンダードプランが22,000円(税込)/月で、iPadとプリンターの費用は別と案内されています。予約と順番待ちを両方回すと、月22,000円(税込)に端末費用が加わる計算です。連携自体は2025年5月27日にリアルタイム連携へ強化されています。
プレミアムプラン
大企業や行政向けと案内されており、金額は公開されていません。プレミアムのみの機能として固定IPアクセス制限が挙げられています。
年払いについて
年払いの有無と年払い割引については、公開資料では確認できませんでした。料金プラン紹介ページにもプラン変更の記事にも記載がなく、掲載されているのは月額料金のみです。年払いで割り引かれる前提で費用を試算すると、実際と食い違う可能性があります。
無料のままオンライン決済を使う場合の費用
無料プランでオンライン決済を使う場合、月額は0円のままですが、決済ごとの手数料はかかります。
決済手数料は全ブランド共通で3.24%です。計算は各決済ブランドの売上金額の合計に手数料率を掛け、小数点以下は切り捨て。決済手数料は非課税と記載されています。売上金額だけでなく、キャンセル料の請求金額も手数料の対象です。対応ブランドはMastercard、Visa、American Express、JCB、Diners Clubの5ブランドです。
オンライン決済の初期費用、月額費用、振込手数料はいずれも無料です。代金は事業者に入り、オンライン決済の申込時に入力した振込先口座へ入金されます。振込名義人は「リクルートペイメント」です。入金サイクルは月末締めの翌月末支払いで、1日から末日までの決済金額が翌月1日に精算され、売上確定した会計は翌月の月末に振り込まれます。振込日が金融機関の休業日にあたる場合は末日の前営業日です。月初に決済された分は、入金までおよそ2か月近く待つ計算になります。なお決済代行会社がどこかは、公開資料では確認できませんでした。
2025年10月28日からは、オンライン決済と現地決済を1つのメニューで受け付けられるようになりました。全員に事前決済を求めるのではなく、選べる形にできます。
決済のタイミングについては、2026年10月27日を境に仕組みが変わります。ヘルプセンターに「【重要】2026年10月27日以降、オンライン決済機能の仕様変更について」が掲載されており、掲載日は2026年8月27日、実施日は2026年10月27日(火)以降です。リリース日は変更になる可能性があると注記されています。現行では予約時点でクレジットカードの与信枠を確保するだけで、実際の支払いは来店時の「売上確定」操作で確定します。変更後は予約時に決済が完了し、「売上確定」操作が不要になります。予約受付期間は30日前から150日前へ拡大され、来店日も予約日から150日以内で変更できるようになります。2026年10月26日以前の予約は従来どおりです。
オンライン決済を使う場合は「特定商取引についての表示」の設定が必要です。事業者としての表示義務にあたる部分で、キャンセルと返金の条件を文面として用意する必要があります。制度の考え方は消費者庁の公開情報で確認できます。
無料で始めるときに、そこだけ気をつけること
無料で試すこと自体はリスクがありません。初期費用も解約金もかからず、フリープランは解約手続きすら不要で、カレンダーを非公開にすれば予約受付を止められます。
ただし1点だけ、取り返しの付かない部分があります。公開用URLです。
一度登録した公開用URLは、Airリザーブの管理画面からは変更できませんので、ご注意ください。 出典: faq.airreserve.net
変更にはヘルプデスクへの問い合わせが必要で、有料プランはデータを保持したまま変更できますが、フリープランはカレンダーの初期化が必要になり、これまでのデータが削除されます。
無料で試す段階では、多くの人が仮の文字列を入れます。そのまま本番運用に入り、後から店名に合わせたURLへ変えたくなったとき、フリープランのままだと蓄積した予約データと顧客データを捨てるか、覚えにくいURLで運用し続けるかの二択になります。
対策は簡単です。試用の段階から、本番で使う文字列を入れておくこと。それだけです。URLに使える文字は半角英数字の2文字から25文字以内で、記号はハイフンのみ。数字だけ、記号だけ、先頭が記号のURLは使えません。なお独自ドメインは使えず、予約ページのドメインはairrsv.netで固定です。自社サイトへの設置は、公開用URLへのリンクを置く方法と、埋め込みコードをソースコードに記載する方法の2通りが案内されています。
無料のままだと、手作業で埋めることになる部分
有料機能が使えないぶんを人手で補えるかどうかが、無料で回るかの分かれ目になります。どこを手で埋めることになるのかを具体的に見ておきます。
前日の連絡を手で送る
リマインドが使えないため、前日の連絡は自分で送ることになります。予約管理画面で翌日の予約を確認し、メールかショートメッセージで1件ずつ連絡する形です。1日3件程度なら5分で終わりますが、1日15件を超えてくると毎日の固定作業になります。
ここで判断の材料になるのが、無断キャンセル1件あたりの損失です。客単価が高い業態なら、1件の無断キャンセルを防ぐだけでベーシックプランの月額5,500円(税込)を上回ります。手で送る手間と、防げる損失の両方を見て決めるのが実務的です。ただしリマインド機能を使っても、対象はネット予約ページで受け付けた予約のみで、電話予約には飛びません。電話が多い店では、有料にしても手作業が完全には消えません。
予約時に聞けなかったことを、あとから聞く
予約項目のカスタマイズが使えないため、業種特有の確認事項は予約フォームで聞けません。代わりに使えるのが、予約確認メールに追加する文章の設定です。メールの署名設定と、メールに追加する文章の設定はできるので、「当日までに次の点をご返信ください」という形で案内を載せる方法があります。
完全な代替にはなりません。返信が来ない人には結局こちらから連絡することになるためです。ただし、全員に電話するよりは手間が減ります。無料で運用するなら、この確認メールの文面をどこまで作り込めるかが、電話の本数を左右します。
データは画面で確認する
CSVが使えないため、集計は管理画面を見ながら手で行うことになります。予約カレンダーの印刷機能はあるので、直近の予定を紙で残すことはできます。月ごとの件数や、メニュー別の傾向を分析したい場合は、自分で表計算ソフトに転記する形になります。
ここは件数が増えるほど現実的でなくなります。データを見て改善したいという段階に入ったら、スタンダードプランへ上げるか、他のサービスを検討するかの判断時期です。
無料から有料へ上げるときは、データがそのまま残る
安心材料として1つ。プラン変更時にはデータがそのまま引き継がれると記載されています。無料で始めて、必要になった段階で有料へ上げても、それまでの予約情報と顧客情報は残ります。作り直しは発生しません。
逆に、有料プランからフリープランへ下げる場合もデータは維持されます。ただし有料機能は使えなくなります。予約リマインドメール配信やGoogleカレンダー連携が止まるほか、CSVダウンロードも使えなくなるため、下げる前にデータを書き出しておく必要があります。CSVは1回あたり1,000件までなので、期間で区切って複数回に分けて出す形になります。
また、AirIDそのものを削除した場合は別です。公式に「お客様情報の消去後は、各サービスのご登録情報も含めデータ復旧はいたしかねます。また、同一のAirIDを使用して再登録することはできません。」と明記されています。無料で試したあと使わなくなったとしても、AirIDは残しておくほうが安全です。
無料のままで回る店と、回らない店
判定の材料を整理します。
無料で回る店の条件
予約の受け方が単純で、時間帯ごとに1人ずつ取る形。予約の入り口は自社サイトかSNSからのリンクだけ。予約時に聞くことは名前と連絡先とメニューで足りる。無断キャンセルが多くない、あるいはリマインドを手動で送る余力がある。データは管理画面で見られれば十分。スタッフは1名から2名。店舗は1つ。順番待ちは扱わない。
この条件に当てはまる店は、フリープランのまま運用できます。しかも予約件数の上限が無いため、伸びても費用が発生しません。決済まで無料枠で使えるので、事前に代金を受け取る運用も組めます。
有料へ上がる必要がある店の条件
無断キャンセルの対策としてリマインドが要る。予約時に聞きたい項目が業種特有で複数ある。Googleカレンダーに予約を流したい。2店舗目の予定がある。ここまでがベーシックプラン以上です。
アンケートを取りたい。データを定期的にCSVで持ち出したい。順番待ちも同じ仕組みで扱いたい。ここまで来るとスタンダードプラン以上です。
判定の手順
無料で足りるかどうかは、機能を一覧で眺めても決まりません。決まるのは、自分の店で必要なものを先に書き出したときです。予約の受け方、予約時に聞きたい項目、リマインドの要否、データの持ち出し、スタッフの人数と権限、店舗数。この6つを箇条書きにして、それぞれがどのプランで満たされるかを埋めれば、必要なプランと月額が自動的に出ます。
同じ手順で他の予約システムも並べたい場合は、機能単位で違いを整理した他社との比較が使えます。機能の一覧から先に確かめたいならできること、無料枠と有料の切れ目がどこにあるかを他社と見比べたいなら料金を参照してください。
無料枠を比べるときに見落とされやすいのが、決済の設計です。運営側が代金をいったん預かって後から店へ送る形もあれば、店舗が決済代行会社と自分で加盟店契約を結び、代金が店舗の口座へ直接入る形もあります。後者は運営が代金を預からないため、返金の判断も実行も店舗側で完結します。代金が誰の手を経由するのかを、月額料金より先に確かめる項目として扱うと、入金までの日数と返金対応の動き方で後から驚くことがなくなります。無料で決済まで使えるかどうかだけでなく、その代金がどう流れるかまで見ておくと、実際に運用を始めてからの想定外が減ります。
業種ごとに予約枠をどう組むかの例を見たい場合は業種ごとの使い方、実際の操作感を先に確かめたい場合はデモを見る、細かい条件をつぶしておきたいときはよくある質問も参照できます。無料で始めること自体は、ほとんどの店にとって正しい選択です。ただし、無料の範囲がどこで終わるのかを知らないまま始めると、運用が回り出した頃に想定外の判断を迫られます。境界線を先に把握しておくことが、実務では効きます。
Q1. Airリザーブの無料プランに予約件数の上限はありますか?
ありません。料金プランの一覧では、フリープランを含む全プランで月間予約件数が無制限と記載されています。予約が増えても件数を理由に有料へ上げる必要はなく、受付が止まることもありません。上位プランへ上げる理由は常に機能側にあります。初期費用も、どのプランへ変更する場合でも一切かからないと明記されており、解約金もかかりません。
Q2. 無料プランでオンライン決済は使えますか?
使えます。公式に「フリープランをご利用の場合でも、利用申請すれば、オンライン決済機能を利用できます」と記載されています。決済手数料は全ブランド共通で3.24%、小数点以下は切り捨てで非課税です。初期費用、月額費用、振込手数料はいずれも無料。入金は月末締めの翌月末支払いで、振込名義人は「リクルートペイメント」です。
Q3. 無料プランでリマインドメールは送れますか?
送れません。原文で「この機能は、有料プランをご契約されている方を対象としております」と書かれており、ベーシックプラン以上が必要です。予約確認メールは全プランで使えますが、前日のリマインドは別機能です。有料プランでも初期状態が「停止中」のため、管理画面から手動で開始する必要があります。送信時刻は前日の9:00頃で固定です。
Q4. 無料プランで気をつけることはありますか?
公開用URLです。一度登録した公開用URLは管理画面から変更できず、変更にはヘルプデスクへの問い合わせが必要です。フリープランで変更する場合はカレンダーの初期化が必要になり、それまでのデータが削除されます。試用の段階から本番で使う文字列を入れておくのが唯一の対策です。独自ドメインは使えず、ドメインはairrsv.netで固定です。
Q5. 無料プランでスタッフの権限は分けられますか?
公式資料の中で記述が食い違っています。公式トップページのフリープランで使える機能の一覧には「スタッフ権限登録」が含まれていますが、権限管理のヘルプ記事には「この機能は、有料プランをご契約されている方を対象としております」と書かれ、自由受付タイプでのみ利用可能とも記載されています。どちらが正確かは公開資料では判別できませんでした。決め手になるならヘルプデスクへの確認を勧めます。