他社との比較

Airリザーブの使い方|設定から受付を始めるまで

2026年9月2日・編集部

予約システムは、登録してから受付を開始するまでの間に、後から変えにくい設定をいくつか通過します。Airリザーブ(Air RESERVE)の場合、その代表がカレンダータイプと公開用URLの2つです。どちらも最初の画面で決めるものですが、後から変えようとすると手間がかかるか、データを失うことになります。

この記事では、アカウントを作ってから実際に予約を受け始めるまでの流れを順番に整理します。あわせて、その途中で決めることになる項目のうち、後で効いてくるものを先に示します。内容はすべて公式サイトとヘルプセンターに書かれていることに基づいていて、金額と条件は2026年9月2日時点、料金は税込表記です。

始める前に確認しておくこと

Airリザーブ本体のサービス終了や新規受付停止の告知は確認できませんでした。ヘルプセンターの全記事193件を機械的に確認した結果、「終了」に該当する告知は「『Internet Explorer』サポート終了のお知らせ」(2022年6月15日)のみで、これはブラウザのサポート終了です。公式サイトには現在もアカウント作成の導線が設置されていて、アカウント作成はAirIDの登録画面へ遷移する形で開いています。

料金改定の告知も確認できませんでした。ただし、施行日が決まっている仕様変更が1件あります。

【重要】2026年10月27日以降、オンライン決済機能の仕様変更について 出典: faq.airreserve.net

掲載日は2026年8月27日、実施日は2026年10月27日(火)以降です。内容は、予約時に決済が完了する仕組みに変わり、来店時の「売上確定」操作が不要になること。あわせて予約受付期間が30日前から150日前に拡大され、来店日を予約日から150日以内で変更できるようになります。2026年10月26日以前の予約は、従来どおり売上確定の操作が必要です。売上振込日と返金の時期は変更なく、月末締めの翌月末払いのままです。リリース日は変更になる可能性があると注記されています。

これから決済まで含めて設定するなら、この日を挟むかどうかで運用の説明が変わります。10月26日までに受けた予約は来店時に売上確定の操作が要り、10月27日以降の予約は予約時点で決済が済んでいる。移行期は両方の予約が混在するため、スタッフへの説明も2通り必要になります。

手順1. アカウントを作る

公式サイトのアカウント作成から、AirIDの登録画面へ進みます。AirIDは、Airリザーブだけでなく同じ運営元の他のサービスと共通のIDです。後でAirウェイトやAirシフトを併用する可能性があるなら、そのつもりでIDを作っておきます。

初期費用は0円です。公式ヘルプの記載は「初期費用は、いずれのプランへ変更する場合でも一切かかりません」で、解約金もかかりません。

プランは4段階です。フリーが0円/月、ベーシックが5,500円(税込)/月、スタンダードが11,000円(税込)/月、プレミアムは価格が非公開で大企業と行政向けです。月間予約件数は、フリープランを含む全プランで無制限です。

スタッフ数(登録できる人数)の上限については、公開資料では確認できませんでした。料金プラン紹介ページにも権限管理の記事にも人数の上限に関する記載がありません。無料プランでの広告表示の有無についても、公開資料では確認できませんでした。

最初はフリープランで始めて、必要になったら上げる形で問題ありません。ただし後述するリマインドメールが有料プラン限定であることと、URLの変更条件がプランで違うことは、先に知っておく必要があります。

手順2. カレンダータイプを決める

ここが最初の分岐です。予約枠の作り方は2種類あり、これを「カレンダータイプ」と呼びます。自由受付タイプと事前設定タイプです。

自由受付タイプ

時間指定の予約です。公式の説明はこうです。

お客様にメニューの開始時間や所要時間を自由に選択させたい業種に適しています 出典: faq.airreserve.net

予約が埋まっていない時間帯であれば、お客さんが好きな時間を選べます。「担当者」などのリソースをメニューに関連付けして、担当者別に空き状況を管理できます。想定業種として、整体やマッサージ、クリニック、フィットネス、介護や福祉が挙げられています。

1対1で施術する、1人ずつ相談を受ける、といった商売はこちらです。

事前設定タイプ

定員制の予約です。公式の説明は「店舗が事前に設定した予約枠から申し込むタイプ。予約メニューの『開始時間』と『終了時間』をあらかじめ設定しておきたい業種に適しています」で、店側が開始時間、終了時間、定員数を設定した枠で受け付けます。定員に達した後も「キャンセル待ち」機能でネット予約を受け付けられます。想定業種は語学スクール、ヨガ教室、料理教室、セミナー、体験イベントです。

決まった時間に複数人を集める商売はこちらです。定員制、イベント予約、セミナー予約は、すべてこの事前設定タイプで実現します。

選び方で後から効いてくること

タイプの選択は、使える機能にも影響します。

スタッフの権限管理は自由受付タイプでのみ利用可能です。権限は5種類で、Airリザーブ管理者、マネージャー、設定担当者、予約受付担当者、閲覧ユーザーです。しかも「この機能は、有料プランをご契約されている方を対象としております」と記載されているため、有料プランかつ自由受付タイプ、という二重の条件になります。

アンケート結果のCSVダウンロードも自由受付タイプのみが対象で、こちらはスタンダードプランとプレミアムプランが対象です。

つまり、事前設定タイプで講座を運営していて、スタッフに閲覧だけさせたい、という要件があると、権限管理では対応できません。人を増やす予定があるなら、この条件は先に確認しておく場所です。

手順3. 公開用URLを決める

予約ページのドメインは airrsv.net で固定です。独自ドメインは使えません。公式ヘルプに「独自ドメインはご利用いただけません。」と明記されています。

URLに使える文字は半角英数字で2文字から25文字以内、記号はハイフンのみです。数字だけ、記号だけ、先頭が記号のURLは使えません。

そして重要なのがここです。

一度登録した公開用URLは、Airリザーブの管理画面からは変更できませんので、ご注意ください。 出典: faq.airreserve.net

変更したい場合はヘルプデスクへの問い合わせが必要です。ここでプランによる差が出ます。有料プランはデータを保持したまま変更できますが、フリープランはカレンダーの初期化が必要で、それまでのデータが削除されます。

無料で試すつもりで適当な文字列を入れて、後で店名に合わせたい、と思ったときに、フリープランのままだとデータを捨てることになります。テストのつもりでも、最初から本番で使う文字列を入れておくのが安全です。

URLは名刺、ショップカード、SNSのプロフィール、Googleビジネスプロフィール、店頭のQRコードに載せる先でもあります。短く、読みやすく、店名から推測できる文字列にしておくと、後の運用が楽になります。

予約を受け付ける期間を決める

もうひとつ、公開の前に決めることがあります。何日先まで予約を受けるかです。

現行の仕様では、オンライン決済を使う予約の受付期間は30日前までです。2026年10月27日以降は、これが150日前に拡大されます。あわせて、来店日を予約日から150日以内で変更できるようになります。

受付期間を長く取ると、先の予定まで押さえてもらえる代わりに、キャンセルの発生率が上がります。半年先の予定は変わるものだからです。逆に短くすると、遠方から来る人や、予定を早く固めたい人を取りこぼします。

自分の商売でどちらが良いかは、リピートの間隔から決まります。月に1回来る商売なら1か月から2か月先まで受ければ十分です。年に数回のイベントなら、告知の時期に合わせて長めに取ることになります。

手順4. メニューとリソースを作る

メニューは、お客さんが選ぶ「何を予約するか」です。施術名、講座名、相談の種別といったものが入ります。所要時間と料金をここで設定します。

リソースは、そのメニューを提供するために必要なものです。公式の説明はこうです。

リソースとは、予約されたメニューのサービスを提供するために必要になる、場所・物・スタッフなどのこと 出典: faq.airreserve.net

同じ記事には「担当スタッフや先生など、『人』をリソースにした場合は、各スタッフのスケジュールの空き状況に応じて予約受付ができます」と記載されています。自由受付タイプでは「『担当者』などのリソースをメニューに関連付けして、担当者別に空き状況を管理できる」形です。

ここでの考え方は、施術ベッドが2台あるなら同時に2件受けられる、施術者が1人しかいないなら同時に1件しか受けられない、という制約をリソースとして表現することです。ベッドが3台あっても施術者が2人なら、同時に受けられるのは2件です。この関係を最初に整理しておかないと、受けられないはずの時間に予約が入ります。

なお、お客さんがネット予約のときに担当スタッフを指名できるかどうかについては、公開資料では明示的に確認できませんでした。リソースの説明記事に、顧客側の指名操作に関する記述がありません。指名料に相当する設定についても記載は見当たりませんでした。記載が無いだけで、機能が無いとは断定できません。指名を売りにしている商売なら、ここは導入前に直接確認しておく項目です。

手順5. 通知の設定をする

予約が入ったときに何が自動で飛ぶかを決めます。

予約確認メール(自動配信メール)は、フリープランを含む全プランで使えます。ネット予約をしたお客さんに自動配信され、予約完了、変更、キャンセルの各時点で届きます。予約確認メールの一部をメニューごとに編集できる機能も、2025年9月9日にリリースされています。持ち物の案内や駐車場の説明をメニューごとに変えたい場合に使えます。

メールの署名設定と、メールに追加する文章の設定もできます。

リマインドメールは有料プラン限定です。公式ヘルプは「この機能は、有料プランをご契約されている方を対象としております」と記載しています。仕様を確認しておく必要があります。

送るのは「実施・利用日の1日前」で、送信時刻は実施・利用日前日の9時ごろです。配信対象は「ネット予約ページで受け付けた予約のみ」で、電話や店頭で受けて管理画面に手入力した予約には送られません。そして初期状態は「停止中」になっているため、管理画面から手動で開始しないと動きません。文面の編集は可能です。

ここは設定漏れが起きやすい場所です。有料プランに上げたのにリマインドが届かない、という状況の多くは、初期状態が停止中であることに気づいていないケースです。有料にした直後に、必ず開始の操作をしておきます。

送るタイミングを変えたい、電話予約の人にも送りたい、という要望は、この仕様の範囲外です。前日9時ごろという時刻が自分の商売に合うかどうかは、実際に使う前に考えておく価値があります。朝が早い商売なら前日9時では遅いこともありますし、夜の予約なら当日の朝に送りたい場面もあります。

来店後の御礼メール(サンクスメール)については、公開資料では確認できませんでした。メール配信管理の記事にもリマインドメールの記事にも記載がなく、ヘルプセンターの全記事を確認しても該当する記事は見当たりませんでした。機能が無いとは断定できません。次の来店に繋げる案内を自動で出したい場合は、確認しておく項目です。

手順6. 決済を使うなら申請する

オンライン決済機能を使う場合は、利用申請が必要です。フリープランでも申請すれば使えます。公式の記載は「フリープランをご利用の場合でも、利用申請すれば、オンライン決済機能を利用できます」です。

決済手数料は全ブランド共通で3.24%です。計算式は「各決済ブランドの売上金額の合計 × 決済手数料率」で、小数点以下は切り捨て、決済手数料は非課税と記載されています。売上金額とキャンセル料請求金額の両方が対象です。初期費用、月額費用、振込手数料はいずれも無料です。

対応するカードブランドは Mastercard、Visa、American Express、JCB、Diners Club の5つです。

代金は事業者に入ります。「売上金は、Airリザーブのオンライン決済機能のお申込み時に入力した振込先口座に入金されます」と記載されていて、振込名義人は「リクルートペイメント」です。入金サイクルは月末締めの翌月末支払いで、1日から末日までの決済金額は翌月1日に精算され、売上確定した会計は翌月の月末に振り込まれます。振込日が土日祝日など金融機関の休業日の場合は、末日の前営業日の振込です。

決済代行会社がどこかについては、公開資料では確認できませんでした。

現行の仕様(2026年10月26日まで)では、予約時点では決済されません。「この時点ではクレジットカードの与信枠確保のみで、お支払い(決済)は行われません。実際のお支払いは、来店時に売上確定操作を行った際に確定します」と記載されています。この期間は、来店時の売上確定操作を忘れないための運用が必要です。前述の通り、2026年10月27日以降は予約時に決済が完了する仕組みに変わります。

2025年10月28日からは、オンライン決済と現地決済を1つのメニューで受付できるようになっています。オンラインで払いたい人と店で払いたい人が混ざる商売でも、メニューを分けずに済みます。

オンライン決済を使う場合、「特定商取引についての表示」の設定が必要です。取引条件の表示については消費者庁が所管しており、書き方に迷う場合は消費者庁の情報や専門家への確認が必要です。この記事は法的な判断を示すものではありません。

手順7. 予約ページを公開して、入口を作る

設定が終わったら、予約ページを公開します。ここからは、お客さんがそのページに辿り着けるようにする作業です。

自社ホームページへの設置は、公開用URLへのリンクを置く方法と、埋め込みコードで設置する方法の2通りが案内されています。公式は「表示されている『埋め込みコード』をコピーして、自社ホームページのソースコードに記載します」と説明しています。ホームページの中で予約まで完結させたいなら埋め込み、単純にボタンから飛ばすだけならリンクで足ります。

計測タグの設置もできます。予約ページにどれだけ人が来て、どれだけが予約に至ったかを見たい場合は、公開の前に入れておきます。

貼る場所は、自社ホームページの予約ボタン、Googleビジネスプロフィールの予約リンクとウェブサイト欄、InstagramやXのプロフィール、LINE公式アカウントのリッチメニュー、名刺とショップカード、店頭のPOP、といったところです。公開してすぐは、自分でスマートフォンから一通り予約を入れてみて、文字が切れていないか、必要な項目が聞けているか、確認メールがちゃんと届くかを確かめておきます。

公開前に一度は通しておく操作

公開する前に、自分で最後まで通しておくべき操作が5つあります。予約を入れる、予約を変更する、予約をキャンセルする、キャンセル料を請求する(決済を使う場合)、当日の来店処理をする(2026年10月26日までの決済分)。この5つは必ず起きるので、実際に起きてから調べるのでは遅くなります。

特にキャンセルまわりは、起きたときに落ち着いて操作できるかどうかで印象が変わります。お客さんから電話でキャンセルの連絡が来たときに、管理画面のどこを触ればいいかが分かっていないと、その場で待たせることになります。

サポートに聞ける時間帯も確認しておきます。連絡先は問い合わせフォームが中心で、ヘルプデスクの営業日はヘルプセンターのお知らせに掲載されています。土日に予約が集中する業態では、週末に困っても即日の返事は期待しにくい形になります。だからこそ、平日のうちに一通り触っておく意味があります。

運用を始めてから触ることになる場所

日々の運用で使う機能をいくつか挙げておきます。

予約カレンダーの印刷ができます。当日の予定を紙で持ちたい場合に使えます。

予約情報のCSVダウンロードは、1回あたり1,000件までです。「対象データが0件、または1,000件を超えている場合はダウンロードできませんので、期間指定などで条件を絞り、複数回に分けて出力してください。」と記載されています。件数無制限で予約を受けられるぶん、書き出すときは期間を区切る必要があります。

なおCSVダウンロードが使えるプランについては、公式の中で粒度の異なる2つの記載があります。料金プラン紹介ページはスタンダードプラン以上の機能として掲載していますが、予約検索の記事は「有料プランをご契約されている方を対象」と書いています。どちらが正確かは公開資料では判別できませんでした。顧客情報だけを単体でCSVエクスポートできるかどうかについても、公開資料では確認できませんでした。

Googleカレンダー連携は有料プラン限定で、片方向のみです。「Googleカレンダー側でカレンダー情報を変更しても、Airリザーブ側に当該変更は反映されません」と明記されています。制限も複数あり、連携開始前の予約は自動連携されない、連携されるのは「予約確定」の予約のみで仮予約やキャンセル待ちは対象外、連携エラー中に入った予約は再連携後も自動連携されない、一定期間予約が入らないとGoogleの仕様で連携が停止する場合がある、と記載されています。

順番待ちを扱いたい場合は、別サービスのAirウェイトとの連携が必要です。Airリザーブ単体の機能ではありません。条件はAirリザーブ側がスタンダードプラン以上、Airウェイト側がベーシックプラン以上で、2025年5月27日からリアルタイム連携になっています。Airウェイトの料金はフリー0円、ベーシック11,000円、スタンダード22,000円(いずれも税込)で、iPadとプリンターの費用は別です。

シフト管理はAirリザーブの機能ではありません。シフト管理は別サービスのAirシフトが担っていて、Airリザーブ側の機能一覧にシフト作成や勤怠管理の記載はありませんでした。

「お店のミカタ」との連携があり、ヘルプセンターに専用の記事が公開されています。LINE連携については、Airリザーブ側では公開資料で確認できませんでした。Airウェイト側にはLINE通知の記載があります。「Googleで予約」への対応についても、公開資料では確認できませんでした。

プランを変えるとき、やめるときの手順

始めた後の話も、先に知っておくと迷いません。

プランを変えても、データはそのまま引き継がれます。有料プランからフリープランへ下げる場合もデータは維持されますが、有料機能である予約リマインドメール配信やGoogleカレンダー連携などは使えなくなります。初期費用は、どのプランへ変更する場合でもかかりません。

やめる場合、フリープランは解約の手続きが不要です。公式の記載は「カレンダーを非公開に設定するだけで予約受付を中止でき、追加手続きは不要」です。

有料プランは、解約希望月の15日までに申請が必要です。16日以降の申請は翌月末での解約になります。日割り計算はされず、月の途中で申請しても満額が請求されます。手続きは、管理者権限を持つAirIDでログインして「利用内容の確認・解約」をクリックし、「ご契約商品の確認・解約」画面で内容を確認して「解約の申請をする」ボタンをクリック、パスワードで本人確認、注意事項に同意、解約理由と解約希望月と解約する店舗を選択(最大12カ月先まで選択可能)、「上記の内容で解約申請をする」ボタンをクリック、という流れです。この画面の対象サービスはAirリザーブ、Airウェイト、Airシフトです。「当月解約の締日を過ぎている場合は、当月末での解約申請はできません」とも記載されています。解約金はかかりません。

オンライン決済機能だけを解約する場合は、別途「【Airリザーブ】オンライン決済 解約依頼」からの申請が必要です。解約の前に、オンライン決済機能を利用するメニューの非公開化、来店前予約の支払方法を現地決済へ変更、来店後予約の売上確定処理が必要と記載されています。解約すると決済に関する情報は閲覧できなくなり、「解約後に再度お申込みをされた場合でも、解約前のオンライン決済に関する情報は閲覧できません」と記載されています。

AirIDそのものを削除した場合は復旧できません。「お客様情報の消去後は、各サービスのご登録情報も含めデータ復旧はいたしかねます。また、同一のAirIDを使用して再登録することはできません。」と記載されています。有料プランを解約してAirID自体は残す場合のデータ保持期間については、公開資料では確認できませんでした。解約前にデータを事前ダウンロードしておくことを推奨する明示的な記載も、公開資料では確認できませんでした。

設定を終えたあとに見直す場所

受付を始めて1か月ほど経つと、最初の設定が実態に合っているかどうかが見えてきます。見直すべき場所は、だいたい3つです。

ひとつめは、所要時間の設定です。予約枠は所要時間から自動的に作られるため、実際の施術が設定より長引いていると、次の予約に食い込みます。片付けと準備の時間を含めた長さになっているかを確認します。

ふたつめは、同時に受けられる件数です。リソースの設定が実態より多いと、受けられないはずの時間に予約が入ります。少なすぎると、受けられるはずの枠が埋まって見えます。

みっつめは、通知の中身です。お客さんから同じ質問が繰り返し来るなら、その答えは予約確認メールに書いておくべき内容です。駐車場の場所、持ち物、遅れそうなときの連絡先。こうした一文を足すだけで、当日の電話が減ります。

この3つは、設定した直後には判断できません。実際の予約が何件か入ってから、記録と照らして直す性質のものです。

見直すときに手がかりになるのは、予約が入らなかった時間帯です。ある曜日の同じ時間だけ毎週空いているなら、それは需要が無いのか、枠の作り方が悪くて選びにくくなっているのかのどちらかです。予約ページを自分でスマートフォンから開いて、その時間が選べる状態になっているかを確認すると、原因が分かります。予約が埋まらない理由の一部は、集客ではなく設定にあります。

受付を始めた後に効いてくる設計

予約を受ける仕組みを入れる目的は、たいてい2つあります。電話と手書き台帳の手間を減らすことと、取りこぼしを減らすことです。ひとつめは、ネット予約を受け付ける仕組みならどれでも果たせます。差が出るのはふたつめで、予約を受けた後に何が自動で動くかによって、当日来ない人の割合や、次の予約に繋がる率が変わります。

リマインドをいつ送れるか、来店後に御礼を出せるか、次の予約への案内を入れられるか。この3つは、機能の一覧では小さな項目に見えますが、日々の売上に効いてきます。どういう考え方で通知や導線を組んでいるかはできることに整理されています。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしているという設計は、事前決済を必須にせず、来てもらってから代金を受け取る商売の実態に合わせたものです。

料金の考え方も、無料の枠がどこまでで、有料になると何が使えるのかを先に見ておくと、後から想定外の金額が乗ることを避けられます。段階と条件は料金にまとまっています。他のサービスと条件を同じ形で並べたものは他社との比較にあります。

自分の業種でどう設定するかは業種ごとの使い方を見ると具体的な形が掴めます。設定の手数や画面の作りは説明を読んでも分からないので、デモを見るから実際に触って確かめるのが早い方法です。細かい条件で迷ったときはよくある質問に条件別の説明があります。

最後に。設定で時間を使うべきなのは、機能を全部使いこなすことではありません。最初に決めてしまうと変えにくいもの、つまりカレンダータイプとURLの2つに時間を使い、それ以外は動かしながら直す。この順番で進めると、始めるまでの時間が短くなり、後で困ることも減ります。

Q1. Airリザーブの設定で、最初に決めておくべきことは何ですか?

カレンダータイプと公開用URLの2つです。カレンダータイプは自由受付タイプ(時間指定)と事前設定タイプ(定員制)の2種類で、スタッフの権限管理やアンケート結果のCSVダウンロードは自由受付タイプでのみ使えます。公開用URLは管理画面からは変更できず、変更にはヘルプデスクへの問い合わせが必要で、フリープランではカレンダーの初期化とデータ削除を伴います。

Q2. 予約リマインドメールはどう設定しますか?

有料プラン限定の機能で、初期状態は「停止中」になっているため、管理画面から手動で開始する必要があります。配信は実施・利用日の前日9時ごろ、対象はネット予約ページで受け付けた予約のみです。電話や店頭で受けて管理画面に手入力した予約には送られません。文面の編集はできます。有料にしたのに届かない場合は、まず開始の操作ができているかを確認します。

Q3. 無料プランのままでもオンライン決済は使えますか?

使えます。公式ヘルプに「フリープランをご利用の場合でも、利用申請すれば、オンライン決済機能を利用できます」と記載があります。決済手数料は全ブランド共通で3.24%(非課税)で、初期費用、月額費用、振込手数料はいずれも無料です。売上金は申し込み時に入力した振込先口座へ、月末締めの翌月末払いで入金されます。

Q4. 予約ページに独自ドメインは使えますか?

使えません。公式ヘルプに「独自ドメインはご利用いただけません。」と明記されていて、予約ページのドメインは airrsv.net で固定です。URLに使える文字は半角英数字で2文字から25文字以内、記号はハイフンのみです。自社ホームページの中で予約まで完結させたい場合は、埋め込みコードでの設置が案内されています。

Q5. 順番待ちの受付やシフト管理もAirリザーブでできますか?

どちらもAirリザーブ単体の機能ではありません。順番待ちは別サービスのAirウェイトとの連携で実現し、Airリザーブ側はスタンダードプラン以上、Airウェイト側はベーシックプラン以上が条件です。シフト管理は別サービスのAirシフトが担っていて、Airリザーブ側の機能一覧にシフト作成や勤怠管理の記載はありませんでした。

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