他社との比較

Coubicで足りなくなる場面|統合後に増えた制約

2026年9月2日

Coubicでできないことを調べている人の多くは、機能一覧を眺めて悩んでいるのではありません。実際に運用していて、やりたい操作が画面に無かった、あるいは押したらプランの案内が出た、という具体的なつまずきを抱えています。

この記事では、いまCoubicと呼ばれているサービスで何ができないのかを、プランの段階で止まること、仕様として決まっていること、公開資料では確認できなかったことの3つに分けて整理します。あわせて2026年に増えた費用面の制約も並べます。できることも同じだけ書くので、いま使い続けるべきか、別の受け方に移すべきかを自分で判断できるようになります。

前提として、Coubicはいま単独のサービスではない

機能の話に入る前に、名前の状態を確認しておきます。ここを取り違えると、古い記事に載っているプラン名で調べ続けることになります。

Coubicは現在のSTORES 予約の旧名称です。運営会社の公式沿革に、2014年4月10日にクービック株式会社がCoubicをリリースしたこと、2020年8月4日にクービック株式会社がグループ化されたこと、2021年1月1日に3社が吸収合併され運営が一本化されたことが記載されています。サービス名がCoubicからSTORES 予約に変わったのは2020年10月です。

STORES 予約(ストアーズ 予約:旧Coubic)は、無料からはじめられるオンライン予約システムです 出典: st.inc

いまもcoubic.comというドメインは動いていて、ログイン画面や予約者向けの新規登録画面はそこにあります。ただし「Coubic」という名前で単独に申し込む窓口はなく、トップページはSTORES 予約の紹介ページへ転送されます。旧ヘルプサイトのfaq.coubic.comと、資料請求やデモ動画を配信していたgo.coubic.comは、2026年9月2日時点でDNSレコードが解決できず到達できません。つまり「Coubicのヘルプを見て解決する」という道は、すでに閉じています。

「できない」を3つに分けて考える

できないことの正体は、次の3つのどれかです。混ぜて考えると、対処の仕方を間違えます。

1つ目は、プランの段階で止まっていること。これはお金で解決できます。ただし1段階上げると月額が数千円から1万円近く上がるので、その機能のために払う価値があるかという判断になります。

2つ目は、プランに関係なく仕様として決まっていること。これは上位プランに上げても解決しません。運用でしのぐか、別のやり方に移すかの二択です。

3つ目は、公開資料では確認できなかったこと。機能が無いとは限らず、単に公式ページに記載が見当たらないだけの可能性があります。この場合は、断定せずに問い合わせて確かめるのが正しい手順です。

以下、この順に見ていきます。料金はすべて税込で、2026年9月2日時点で公式ページに掲載されている金額です。

フリープランで止まること

無料で使い始めた店が最初にぶつかる壁です。フリープランの上限は、月間予約件数50件、予約ページ公開数2で、登録スタッフ数の設定はありません。

集計期間内に50件を超えると、新規の予約受け付けが停止されます。受け付けを再開するには有料プランへの変更が必須です。50件以内で収まった月は、次の集計期間の開始日に0件へリセットされ、また50件まで受け付けられます。ここは「超えたら課金される」ではなく「超えたら止まる」という挙動なので、月末に予約が集中する店は注意が必要です。

機能面では、公式のプラン比較表でフリー欄に印が付いていない項目が次のとおりです。

・回数券・月謝を利用した予約受付 ・メニュータイプ(複数スタッフ登録)、スクールタイプ ・スタッフの指名予約 ・予約受付時の予約者情報カスタマイズ(アンケート設定は最大1項目まで可) ・シークレットページの作成、グループ予約受付、キャンセル待ち設定、予約回数の制限設定 ・予約受付ページ内の広告非表示、予約受付ページのロゴカスタマイズ ・予約通知メールのカスタマイズ、予約通知メールの署名設定 ・Zoom連携、Googleカレンダーとの双方向連携、設備・備品機能の設定 ・予約・顧客情報のCSVダウンロード ・メルマガ・DM手動一斉配信、メルマガ・予約リマインドメール自動配信、SMS手動・自動配信 ・自社サイトやブログへの予約カレンダーの埋め込み ・Google Analytics 4 連携、コンバージョンタグ埋め込み ・顧客ブロック、問い合わせURLカスタマイズ、初回無料クーポン機能、レビュー受付可否の設定

このうち実務で効くのは、リマインドメールの自動配信が使えないことと、予約・顧客情報のCSVダウンロードができないことです。前者は当日キャンセルの発生率に直結し、後者は将来どこかへ移るときの持ち出しに効きます。無料で始めた店ほど、この2つを人の手で埋めていて、気づかないうちに時間を使っています。

一方で、フリープランでもできることは少なくありません。現地支払いの予約受付、クレジットカード事前決済の予約受付、回数券・月謝の販売、レッスン・イベントタイプとメニュータイプの予約ページ、予約受付やキャンセルや変更の期限設定、承認制の予約受付、顧客管理、顧客情報の一括登録、QRコードセルフチェックイン、予約者向けアプリと管理者向けアプリ、分析機能、Googleで予約、自社サイトへの予約ボタンの埋め込みは全プランで使えます。無料で事前決済まで受けられる点は、他社と比べても弱くありません。

スモールプランで足りなくなる場面

月額9,790円(年契約・一括払い)のスモールは、月間予約件数200件、予約ページ公開数10です。リマインドメールの自動配信とメルマガの一斉配信が使えるようになり、予約通知メールの署名設定もここから可能になります。

足りなくなるのはスタッフまわりです。スタッフの指名予約はチームプラン以上で、スモールでは使えません。登録スタッフ数の設定も無いため、複数のスタッフをそれぞれの持ち枠で動かす形の受付ができません。美容室、ネイル、整体、パーソナルジムのように、担当者を選んで予約する業態では、この時点でチーム以上が事実上の前提になります。

アンケート項目も、フリーと同じく最大1項目までです。カウンセリングシートの代わりに予約時に複数の質問を投げたい店は、ここで詰まります。予約者情報のカスタマイズはチーム以上で最大20項目です。

Google Analytics 4 連携は、スモールとチームではオプション提供です。ビジネスとエンタープライズでは1タグまで無料で使えます。広告を回して予約数を測りたい店は、この差が地味に効きます。

チームプランでも届かないこと

月額19,690円のチームは、月間予約件数300件、予約ページ公開数10、登録スタッフ数3名です。スタッフの指名予約、Googleカレンダーとの双方向連携、予約通知メールのカスタマイズ、アンケート最大50項目がここから使えます。

それでも届かない項目があります。

・キャンセル待ち設定、グループ予約受付、予約回数の制限設定、シークレットページの作成はビジネス以上です。人気の枠でキャンセル待ちを取りたい教室やスクールは、ここで1段階上げる必要が出ます。 ・予約カレンダーの自社サイトへの埋め込みもビジネス以上です。ボタンの埋め込みは全プランでできますが、サイト上に空き枠のカレンダーを表示したい場合はビジネスからになります。 ・予約・顧客情報のCSVダウンロードは、公式のプラン比較表ではビジネスとエンタープライズにのみ印が付いています。フリー、スモール、チームには印がありません。この3プランで取り出す方法があるかどうかは公開資料からは判断できないため、無いと断定はできませんが、自分の画面で実際に出せるかは確かめておく必要があります。 ・SMSの手動・自動配信はビジネス以上で、月100件までです。追加は200通ごとに5,500円のオプションになります。 ・API連携はビジネス以上です。金額は公式ページに記載がありません。 ・IP制限と、複数アカウントを1つのアカウントで一括管理する組織管理者機能は、エンタープライズのみです。

スタッフ数の刻みも見ておく価値があります。チームが3名、ビジネスが20名、エンタープライズが無制限です。スタッフが4名になった時点でチームでは足りず、月額28,600円のビジネスへ上げることになります。3名と4名の差で月額が8,910円増える計算です。

なお月間予約件数を超える場合は、有料プランなら50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で受付可能数を追加できます。繁忙月だけ超えるなら、プランを上げるより追加のほうが安く済むこともあります。

予約ページの型によって、できることが変わる

見落とされやすいのが、予約ページのタイプそのものにも段階があることです。プラン比較表の機能欄だけ見ていると、ここで足をすくわれます。

予約ページのタイプは4種類あります。レッスン・イベントタイプとメニュータイプは全プランで使えます。メニュータイプ(複数スタッフ登録)はチーム以上、スクールタイプはビジネス以上です。

・レッスン・イベントタイプは、開催する回を並べて定員で受ける形です。ヨガ教室、料理教室、セミナー、体験会がこれに当たります。全プランで使えます。 ・メニュータイプは、施術やコースを選んでもらい、所要時間に応じて枠を押さえる形です。整体、エステ、写真撮影などが該当します。これも全プランで使えます。 ・メニュータイプ(複数スタッフ登録)は、スタッフごとに枠を持たせて指名を受ける形で、チーム以上です。 ・スクールタイプは、月謝や継続的な受講を前提にした形で、ビジネス以上です。

つまり「スクール形式で月謝を取りながら受け付けたい」という要望は、月額28,600円のビジネスプランからということになります。回数券・月謝の販売そのものは全プランでできますが、回数券・月謝を利用した予約受付はスモール以上です。販売はできても、それを使って予約を受ける部分に段差がある形なので、機能名だけで判断すると読み違えます。

受付の条件設定にも段階があります。予約受付・キャンセル・変更期限の設定と、承認制の予約受付設定は全プランで使えます。一方でグループ予約受付、キャンセル待ち設定、予約回数の制限設定、シークレットページの作成はビジネス以上です。「1人が月に2回まで」といった回数制限をかけたい教室は、ここでビジネスが必要になります。

自社サイトへの設置も、ボタンの埋め込みは全プラン、予約カレンダーの埋め込みはビジネス以上という分かれ方です。Googleで予約は全プランで使え、予約者向けアプリと管理者向けアプリ、QRコードセルフチェックイン機能も全プランで使えます。

メールとメッセージまわりの制約

予約を受けたあとの連絡は、店の手間を左右する部分です。ここも段階に紐づいています。

自動で配信できるものとして、公式FAQには来店者向けの自動メッセージ配信、予約確定メール、予約日前のリマインドメール、回数券購入者への有効期限や残回数の通知、レビュー依頼メールがそれぞれ独立した記事として用意されています。リマインドメールの送信タイミングは「何時間前」で設定できます。自動配信メールは、一部の予約者に対して止める方法と、配信そのものをやめる方法の両方があります。

ただし配信できるプランに条件があります。メルマガ・DMの手動一斉配信と、メルマガ・予約リマインドメールの自動配信はスモール以上です。予約通知メールのカスタマイズはチーム以上、予約通知メールの署名設定はスモール以上です。フリープランでは、予約確定メールは届くものの、文面に店の署名を入れることもリマインドを自動で飛ばすこともできません。

SMSの手動・自動配信はビジネス以上で、月100件までです。追加は200通ごとに5,500円(税込)のオプションになります。メールが届かない層に確実に連絡したい業態では、この上限が早く効きます。

見落としやすいのが保存期間です。メールとSMSの保存期間はプランで異なり、フリーとスモールが1ヶ月、チームとビジネスが3ヶ月、エンタープライズが1年です。「半年前に何を送ったか」を後から確認したい場合、フリーとスモールでは残っていません。トラブルの経緯を追う必要がある業態では、この差が問題になります。

なお予約者へ送信されるメールの送信元アドレスは、現在は[email protected]ですが、URL移行に伴い[email protected]へ変わります。常連客が受信許可の設定をしている場合、切り替え直後に届かなくなる可能性があります。

外部サービス連携でできること、費用がかかること

連携は「できる」と書かれていても、多くが追加料金かプラン条件付きです。金額はすべて税込です。

連携 条件 月額
Googleで予約 全プラン 追加料金なし
Zoom連携 スモール以上 追加料金なし
Googleカレンダーとの双方向連携 チーム以上 追加料金なし
LINEミニアプリ連携 スモール以上 4,400円
RemoteLOCK連携 チーム以上 4,400円
かんざし連携 チーム以上 5,500円
タグの追加埋め込み スモール以上 5,500円(1個ごと)
POSレジ連携(STORES レジ) STORES スタンダードプランへの加入が必要 3,300円から
API連携 ビジネス以上 記載なし

たとえば無人のレンタルスペースで、予約に合わせて鍵を開けたいという運用をするなら、RemoteLOCK連携でチーム以上(19,690円)と連携料4,400円で、月額24,090円からになります。連携の有無だけを見て「できる」と判断すると、実際の月額と1万円近くずれます。

API連携でできることも限定的です。管理画面から予約一覧をCSVで出したときの項目とアンケート回答に当たる予約情報、顧客一覧のCSVダウンロードに当たる顧客情報を出力できるという説明になっています。自由に読み書きする用途を想定している場合は、事前に仕様を確認する必要があります。

プランを上げても解決しないこと

ここからは、お金で解決できない領域です。

予約サイトで独自ドメインが使えない

公式FAQに、ネットショップでは独自ドメインを利用できるが、予約サイトでは現在、独自ドメインの発行には対応していないと明記されています。ただし同じ事業者がSTORES ネットショップ側で独自ドメインを設定している場合は、予約サイトにも自動的に適用されます。独自ドメインは事業者につき1つのみで、同じ会社内で事業ごとに別々のドメインを設定することはできません。

予約ページを自社サイトのサブドメインで持ちたい、という要望はここで止まります。ネットショップ側を契約するという迂回路はありますが、そのために別サービスを契約する形になります。

共通ドメインIDは、決済が発生すると変更できない

予約サイトのURLは、STORES共通ドメインと予約店舗IDの2つを管理画面から設定します。共通ドメインに使えるのは英字のみで、日本語や記号は使えません。すでに使われている文字列も設定できません。

そして共通ドメインIDは、URL移行後に決済を伴う予約や回数券・月謝の購入が発生すると変更できなくなります。オンライン決済が1回でも発生しているストアは変更できません。店名を変える予定がある店、屋号とドメインを揃えたい店は、最初の設定で確定させる必要があります。やり直しが効かない項目です。

解約が管理画面で完結しない

有料プランの解約は、管理画面の操作では終わりません。公式FAQには、有料プランの解約は運営会社への解約希望の申し出をもって受理し、オペレーターから契約終了日や注意事項を案内するので問い合わせフォームから連絡してほしい、と書かれています。

契約は自動更新です。契約終了日までに申し出が確認できない場合は自動更新となり、契約終了日以降に申し出た場合も自動更新されて料金の支払いが必要になります。契約期間の途中で解約する場合でも、残存期間分のプラン利用料の全額を解約時に支払う必要があり、すでに一括払いで支払い済みの場合は返金できないと明記されています。

契約は年契約と、最短3ヶ月からの複数月契約から選びます。単月契約はできません。試しに1ヶ月だけ有料プランを使う、という使い方ができない点は、判断の前に知っておく必要があります。

プランを下げると、過去の設定が見られなくなる

費用を抑えるためにプランを下げると、閲覧および機能に制限がかかります。旧設定の確認や閲覧のための一時的な制限解除もできないため、慎重な判断が必要と明記されています。下げてから「前の設定を確認したい」と思っても戻せません。

またアカウントの削除(退会)は有料プランの解約とは別の手続きで、有料プランを使っている場合は削除の前に解約が必要です。削除は管理者アカウントからのみ操作でき、手順は2026年7月22日を境に、それ以降に登録した事業者とそれ以前に登録した事業者で分かれています。削除後は登録されていたすべてのデータが完全に消去され、復旧できません。

2026年に増えた費用面の制約

機能ではなく、お金の条件として新しく付いたものです。

事前クレジットカード決済の手数料率は、2026年8月3日に4.9%+99円から5.5%へ変わりました。STORES スタンダードプラン(月額3,300円・税込)に加入すると3.6%、中小特別料率が適用されるとフリーで5.2%、スタンダードで3.3%になります。中小特別料率は、中小企業基本法が定める中小企業者に該当すること、年間のキャッシュレス決済利用額が3,000万円未満であること、実店舗などの対面環境で来店客にサービスや商品を提供する際の決済であることが主な条件で、実店舗を持たないオンライン専業のサービスは適用不可と明記されています。中小企業者の範囲は中小企業庁の資料で確認できます。

振込手数料も新しく発生するようになりました。2026年8月25日の入金分より、1回の振込につき275円(税込)です。入金額が10,000円未満の振込では事務手数料275円が追加され、合計550円になります。入金サイクル短縮化オプション(月額2,200円・税込、スモール以上)を契約している場合は、毎週火曜日の振込ごとに275円が発生します。

さらに決済サービスの提供主体がStripe Japan, Inc.からSTORES 株式会社へ変わり、変更後は事業者とSTORES 株式会社の間で利用契約が成立し、STORES 株式会社を通じて株式会社クレディセゾンおよび株式会社ジェーシービーによる加盟店契約審査が行われます。審査に通過しない場合もあると明記されています。事前決済を前提に回している店にとっては、これが実質的にいちばん大きな「できなくなるかもしれないこと」です。

入金のタイミングは店側で動かせない

事前決済を使う店にとって、資金繰りに直結する部分です。ここは設定で早めることができません。

代金はSTORES 株式会社を経由して事業者に入り、決済手数料を差し引いた金額が登録した銀行口座に振り込まれます。通常の入金サイクルは、当月1日から末日に発生した決済分を翌月25日に入金する形です。25日が土日祝日の場合は翌営業日になります。月初に受けた決済は、入金まで最長で55日ほど空く計算です。

決済日時は協定世界時で管理されているため、毎月1日の午前0時から午前8時59分(日本時間)までに発生した取引は当月扱いになります。月末月初に予約が集中する店は、締めの境目が日本時間の日付とずれる点を知っておく必要があります。

早めたい場合は入金サイクル短縮化オプション(月額2,200円・税込、スモール以上)で毎週火曜日の入金にできます。対象期間は前々週水曜日の午前9時から前週水曜日の午前8時59分までに発生した決済分です。火曜日が祝日の場合は翌営業日になります。ただし振込手数料は振込のたびに275円かかるため、週次にすると月4回で1,100円になります。オプション料と合わせると月3,300円ほどの負担で入金を早める形です。

返金についても、特定商取引法に基づく表示に手数料の返金・キャンセルは受け付けていないと記載されています。決済をキャンセルしても、決済手数料そのものは戻らない前提で考えることになります。利用できるクレジットカードはVISA、MasterCard、American Express、JCB、Diners Clubです。

なお振込手数料と事務手数料のインボイスは、管理画面の入金画面にSTORES 株式会社の事業者名と適格請求書発行事業者の登録番号が記載されており、この画面を印刷・保存することで仕入税額控除の保存書類として使えると案内されています。紙で届くものではないので、経理側に共有しておく必要があります。

公開資料では確認できなかったこと

無いと断定できない項目も、正直に並べておきます。問い合わせるときの材料として使えます。

・番号札方式の順番待ち機能があるかどうか。公式に記載があるのはキャンセル待ち設定(ビジネス以上)で、来店した人を待ち行列で呼び出す機能とは別のものである可能性があります。 ・解約の申し入れ期限が更新日の何日前までか。明示した記載は見当たりませんでした。 ・解約後にデータが保持される期間。記載はありませんでした。 ・フリー、スモール、チームの各プランで予約・顧客データを取り出す方法があるかどうか。プラン比較表に印は無いものの、無いと断定はできません。 ・年払い割引の割引率をパーセントで示した記載。月額換算の差額は公表されていますが、率としては示されていません。 ・coubic.comドメインを最終的に廃止する具体的な日付。将来的に現在のURLでの利用を停止する場合があるという予告のみで、日付は示されていません。

足りない項目を、月額に直して見比べる

「できない」を1つずつ埋めていくと、月額がどこまで上がるのかを具体的に置いてみます。年契約・一括払いの金額で計算します。

状況 必要なプラン 月額(税込)
月40件、1人で回している、リマインドは手動 フリー 0円
月150件、リマインドを自動化したい スモール 9,790円
月250件、スタッフ3名で指名予約を受けたい チーム 19,690円
月250件、スタッフ4名、キャンセル待ちも取りたい ビジネス 28,600円

同じ「月250件を受ける店」でも、スタッフが3名か4名か、キャンセル待ちを取るかどうかで月額が8,910円変わります。年に直すと約107,000円の差です。ここに事前決済の手数料と振込手数料が乗ります。

判断の順番としては、まず自店に本当に必要な機能を3つまで絞り、それが何プラン目で使えるかを確認します。そのうえで、同じ機能構成が他のサービスならいくらになるかを比べます。条件をそろえた比較は他社との比較で確認できます。機能ごとにどの段階から使えるかという見方はできることに整理してあります。

制約を抱えたまま使うか、受け方ごと変えるか

ここまで挙げた制約のうち、多くはプランを上げれば消えます。問題は、上げた先の月額が自店の予約数に見合っているかです。月250件の店が28,600円を払うと、予約1件あたり114円のシステム費用になります。客単価が5,000円なら約2.3%です。この数字を高いと見るか妥当と見るかは、システムが何を肩代わりしているかで決まります。

見るべきは、予約を受けたあとに何が自動で動くかです。リマインドが自動で飛ぶか、来店後に御礼が届くか、回数券の残りが客側からも見えるか。ここが動いていれば、当日キャンセルと失客が減り、月額はその分で回収できます。動いていなければ、月額を払いながら人の手で埋め続けることになります。

選ぶときの観点としては、決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしているかどうかを見ると判断しやすくなります。事前決済を使わない整体院や教室、レッスン系の教室では、決済機能の厚さより、リマインドと再来店の導線のほうが売上に効くからです。業態ごとにどこで詰まりやすいかは業種ごとの使い方にまとめてあります。プランの段差で悩んでいる場合は、件数とスタッフ数がどこで変わるかを料金で並べて見比べると、いま払っている額が自店の規模に合っているか判断できます。

いま使っているものを慌てて捨てる必要はありません。ただ、できないことの一覧を作ってみて、そのうち何個がお金で解決でき、何個が仕様として動かないのかを分けるだけで、次にやることははっきりします。動かないものが2つ以上あって、それが毎日の手間に直結しているなら、受け方そのものを変える時期です。

Q1. フリープランでリマインドメールは送れますか?

自動配信はできません。メルマガ・DMの手動一斉配信と、メルマガ・予約リマインドメールの自動配信は、いずれもスモールプラン以上での提供です。フリープランでは予約確定メールなどの基本的な通知は届きますが、前日のリマインドを自動で飛ばす仕組みは使えません。当日キャンセルを減らしたい場合は、月額9,790円(税込・年契約一括払い)のスモール以上を検討することになります。

Q2. スタッフの指名予約はどのプランから使えますか?

チームプラン以上です。フリーとスモールでは指名予約が使えず、登録スタッフ数の設定もありません。登録できるスタッフ数はチームが3名、ビジネスが20名、エンタープライズが無制限です。スタッフが4名になるとチームでは足りず、月額28,600円(税込・年契約一括払い)のビジネスへ上げる必要があります。3名と4名の差で月額が8,910円変わります。

Q3. 予約サイトで独自ドメインは使えますか?

予約サイト単独では使えません。公式FAQに、ネットショップでは独自ドメインを利用できるが予約サイトでは現在対応していないと明記されています。ただし同じ事業者がSTORES ネットショップ側で独自ドメインを設定している場合は、予約サイトにも自動的に適用されます。独自ドメインは事業者につき1つのみで、事業ごとに別々のドメインを設定することはできません。

Q4. 予約データや顧客データはCSVで取り出せますか?

公式のプラン比較表では、予約・顧客情報のCSVダウンロードに印が付いているのはビジネスプランとエンタープライズプランです。フリー、スモール、チームには印がありません。この3プランで取り出す方法があるかどうかは公開資料からは判断できないため、無いとは断定できません。移行や解約を考えているなら、自分の管理画面で実際に出力できるかを先に確かめてください。

Q5. 月の予約が上限を超えるとどうなりますか?

フリープランでは集計期間内に50件を超えると新規の予約受け付けが停止され、再開には有料プランへの変更が必須です。50件以内なら次の集計期間の開始日に0件へリセットされます。有料プランの場合は、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料を払って受付可能数を追加できます。繁忙月だけ超えるなら、プランを上げるより追加のほうが安く済む場合があります。

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