他社との比較

Coubicの解約と退会|手続きの場所と、消える前に持ち出すもの

2026年9月2日

coubic 解約、と検索して管理画面を探しても、それらしいボタンが見つからないことがあります。理由は単純で、有料プランの解約は画面の操作では完了しない仕組みだからです。しかも「解約」と「退会(アカウントの削除)」は別の手続きで、順番も決まっています。さらに、削除した後はデータが復旧できないと明記されているため、押す前にやることがあります。この記事では、どこに申し出るのか、いつまでに言えば自動更新を避けられるのか、消える前に何を持ち出しておくべきかを、運営会社が公開している資料に書いてあることだけで整理します。作業を始める前に、順番だけ先に確認してください。

「解約」と「退会」は別の手続きで、順番がある

最初に押さえるべきはここです。この2つを混同すると、有料の請求が止まらないままアカウントだけ消そうとして詰まります。

有料プランの解約は、問い合わせフォームからの申し出で受理される

管理画面に解約ボタンがあると思って探すと、時間を溶かします。公式には次のように記載されています。

有料プランの解約は、弊社への解約希望のお申し出を以て受理いたします。オペレーターより、契約終了日や注意事項についてご案内いたしますので、お問い合わせフォームよりお問い合わせください 出典: reserve-faq.stores.jp

つまり、こちらから連絡して、相手が受け取って初めて解約になります。押した瞬間に完了する類の手続きではありません。問い合わせ窓口の営業時間は、特定商取引法に基づく表示に平日10時から18時(土日祝祭日休)と記載されています。事業者名は STORES 株式会社、電話番号は03-6705-8497です。土日に営業している店舗は、連絡できる曜日が限られる点も計算に入れる必要があります。

なお、Coubic という名前はすでにサービス名としては使われていません。2020年10月に「STORES 予約」へ変わっており、運営していたクービック株式会社も2021年1月1日に吸収合併されて法人としては消滅しています。解約の連絡先を旧社名で探しても出てきません。旧ヘルプサイトの faq.coubic.com はDNSレコードが解決できず到達できないため、古い記事にある「解約はこちら」のリンクも開きません。現行のヘルプは reserve-faq.stores.jp に集約されています。

アカウントの削除(退会)は、解約とは別に行う

アカウントの削除は、有料プランの解約とは別の手続きです。有料プランを利用中の場合は、アカウント削除の前に有料プランの解約手続きが必要と明記されています。順番は、解約が先、削除が後です。削除の操作は管理者アカウントからのみ行えます。スタッフのアカウントでは実行できません。

ややこしいのは、削除の手順が2本に分かれていることです。2026年7月22日以降に登録した事業者向けと、それ以前に登録した事業者向けで操作方法が異なり、公式ヘルプも2本に分かれています。自分の店舗がどちら側の登録なのかを先に確かめないと、書いてある画面が出てきません。

2026年7月22日以降に登録した場合、すべての情報を消すには3段階の操作が必要です。予約サービスの利用終了、事業者の削除、共通アカウントの削除です。ここで注意したいのは、予約サービスのアカウントを削除しても、共通アカウント自体は引き続き利用できるという点です。予約サービスだけをやめて、同社の他のサービスは続ける場合は、3段階目を実行しません。逆に、すべての関係を切りたい場合は3段階目まで進める必要があります。「消したはずなのにアカウントが残っている」と感じるのは、この構造によるものです。

そして、削除後は登録されていたすべてのデータが完全に消去され、復旧できないと明記されています。取り消しはききません。

自動更新と、残存期間の扱いを先に把握する

金額の話は、押す前に確認しておかないと後から効いてきます。

契約終了日を過ぎると、自動で更新される

契約は自動更新です。契約終了日までに解約の申し出が確認できない場合は自動更新となります。契約終了日以降に申し出た場合も契約が自動更新され、プラン料金の支払いが必要と明記されています。

厄介なのは、解約の申し入れ期限が更新日の何日前までかを明示した公式の記載が、公開資料では確認できなかった点です。「前日までなら間に合う」のか「1か月前が必要」なのかが、事前には分かりません。この状態で確実なのは、余裕をもって連絡することだけです。契約終了日が近い場合、当日に連絡して間に合うと決めてかかるのは危険です。オペレーターから契約終了日と注意事項の案内があるとされているので、まず問い合わせて、自分の契約終了日を確定させるところから始めるのが確実です。

契約期間は年契約と、最短3ヶ月からの複数月契約から選べます。複数月契約は単月での契約ができません。どちらの形でも自動更新である点は変わりません。

途中でやめても、残存期間分は全額支払う

契約期間の途中で解約する場合でも、残存期間分のプラン利用料の全額を解約時に支払う必要があります。すでに一括払いで支払い済みの場合、返金はできないと明記されています。

これは、年契約・一括払いを選んでいる店舗ほど重くなります。年契約・一括払いの月額は、スモールが9,790円、チームが19,690円、ビジネスが28,600円、エンタープライズが66,000円です(いずれも税込)。同じプランでも年契約・分割払いでは月あたり1,100円高く、複数月契約・一括払いではスモールで12,980円と、年契約・一括払いより月あたり3,190円高くなります。エンタープライズでは年契約・一括払いの66,000円に対し複数月契約が77,000円で、月あたり11,000円の差です。

つまり、月あたりの単価を下げるほど、途中で抜けにくくなります。年契約・一括払いは最も安い形ですが、開始から2か月でやめたくなっても、残り10か月分の支払いが必要になります。契約形態を選ぶ時点で、やめるときのコストも一緒に決めていることになります。

特定商取引法に基づく表示にも「サービスの性質上、返品・交換は承っておりません。解約等の手続は、利用規約に定めます」「手数料の返金・キャンセルは受け付けておりません」と記載されています。

プランを下げる場合も、元には戻せない前提で判断する

解約ではなく、段階を下げることで費用を抑える選択もあります。ただし、こちらにも制約があります。プランを下げると閲覧および機能に制限がかかり、旧設定の確認や閲覧のための一時的な制限解除もできないため慎重な判断が必要と明記されています。

具体的に何が使えなくなるかは、公式のプラン比較表で確認できます。たとえばチームからスモールへ下げると、スタッフの指名予約、メニュータイプ(複数スタッフ登録)、予約通知メールのカスタマイズ、Googleカレンダーとの双方向連携、かんざし連携、リモートロック連携が対象外になります。ビジネスからチームへ下げると、スクールタイプ、グループ予約受付、キャンセル待ち設定、予約回数の制限設定、シークレットページ、予約カレンダーの埋め込み、SMS配信、API連携、そして予約・顧客情報のCSVダウンロードが外れます。有料プランからフリーへ下げると、リマインドメールの自動配信、メルマガの配信、予約受付ページ内の広告非表示、ロゴのカスタマイズも使えなくなります。

月間予約件数の上限も下がります。フリーが50件、スモールが200件、チームが300件、ビジネスが2,000件、エンタープライズが5,000件です。フリープランで集計期間内に50件を超えると新規の予約受け付けが停止され、再開には有料プランへの変更が必須と明記されています。下げた先の上限が、いまの受注数に対して足りているかを先に確かめてください。

解約の理由ごとに、先に確かめられること

やめる前に、その理由が解約でしか解けないものかどうかを見ておくと、無駄な移行を避けられます。理由は大きく3つに分かれます。

料金が上がったから、という場合

直近1年で実際に上がっているのは、月額ではなく決済まわりです。事前クレジットカード決済手数料率は、変更前が「4.9%+99円」で、2026年8月3日以降は5.5%です。加えて、売上金の振込手数料が2026年8月25日の入金分より1回275円(税込)発生するようになりました。

ただし、率だけを見ると単価によって上下が入れ替わります。旧料率には固定の99円が乗っていたため、単価3,000円の予約なら旧料率246円に対して新料率165円で安くなり、単価30,000円なら旧料率1,569円に対して新料率1,650円で高くなります。単価の高い施術を事前決済で受けている店舗ほど、負担が増える構造です。

減らす手立ても用意されています。同社のスタンダードプラン(月額3,300円・税込)に加入すると料率が3.6%になり、中小特別料率が適用されるとフリーで5.2%、スタンダードで3.3%になります。中小特別料率の主な条件は、中小企業基本法が定める中小企業者であること、年間のキャッシュレス決済利用額が3,000万円未満であること、実店舗などの対面環境で来店客に提供する際の決済であることです。実店舗がないオンラインサービスは適用不可と明記されています。申請は当月10日までで翌月1日から適用され、審査未通過の場合は通常料率です。事前決済の月商が大きい店舗なら、スタンダードプランの月額を払っても率の差で回収できる場合があります。解約を決める前に、一度計算しておく価値があります。

使わない機能ばかりで割高だから、という場合

この場合は、解約ではなく段階を下げることで解決する可能性があります。ただし前述のとおり、下げると閲覧および機能に制限がかかり、一時的な制限解除もできません。下げる前に、どの機能が外れるかを公式のプラン比較表で確認してください。

判断の軸になるのは、いま実際に使っている機能です。スタッフの指名予約を使っているならチーム以上が必要で、登録できるスタッフ数はチームが3名、ビジネスが20名です。リマインドメールの自動配信を使っているならスモール以上、予約通知メールのカスタマイズを使っているならチーム以上が要ります。逆に、現地払いだけで受けていて、通知は既定の文面のまま、スタッフの指名も使っていないなら、下の段階でも運用が回る可能性があります。

外部連携の月額も見直しの対象です。かんざし連携が月額5,500円、LINEミニアプリ連携が月額4,400円、リモートロック連携が月額4,400円、タグの追加埋め込みが1個ごとに月額5,500円、入金サイクル短縮化が月額2,200円です。使っていないオプションが残っていないかを、明細で確認してください。

上限に当たって受付が止まるから、という場合

これは段階を上げるか、道具を変えるかの二択になります。有料プランで月間予約件数を超える場合は、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で受付可能数を追加できます。チームの上限300件から次のビジネスの上限2,000件までは月額で8,910円の差があるので、超過が450件に達するまでは追加手数料の方が安く収まります。

一方で、フリープランには追加の仕組みがありません。集計期間内に50件を超えると新規の予約受け付けが停止され、再開には有料プランへの変更が必須と明記されています。無料のまま件数を伸ばすことはできない設計です。予約ページの公開数も、フリーが2、スモールとチームが10、ビジネスが50、エンタープライズが100と段階で分かれています。

上限が理由なら、次に選ぶ道具でも同じ質問を先にしてください。月に何件まで受けられるのか、超えたときに止まるのか、追加できるのか。ここを確かめずに移ると、同じ壁に半年後に当たります。

消える前に持ち出すもの

削除後は完全に消去され復旧できない以上、手順に入る前にやることがあります。

予約情報と顧客情報のCSV

顧客情報のCSVダウンロードは、管理画面ホームの「予約」から「顧客」を開き、画面右上の「CSVダウンロード」をクリックして出力形式を選び、リクエスト後にダウンロードページから取得します。予約一覧のCSVは、画面上部の「予約一覧」からダウンロードボタンで取得します。分析機能の各レポートもCSVでダウンロードでき、分析機能自体は全プランで使えます。POSレジと連携している場合は、顧客の購入履歴をCSVで取得でき、購入日時、商品名、金額、支払い方法、スタッフ、ステータス、オーダー番号が出力されます。スタッフシフトについては、CSVテンプレートをダウンロードして一括更新する機能があります。

ここで確認が必要なのが、自分の契約でこのボタンが使えるかどうかです。公式のプラン比較表では「予約・顧客情報のCSVダウンロード」に印が付いているのはビジネスプランとエンタープライズプランのみで、フリー、スモール、チームの3プランには印がありません。この3プランで予約・顧客データを取り出す方法があるかどうかは、公開資料からは判断できませんでした。機能が無いと断定はできませんが、あると決めてかかるのも危険です。

実務上の対処は1つです。解約の連絡をする前に、自分の管理画面で実際にCSVがダウンロードできるかを試しておくことです。落とせるなら落とす。落とせないなら、問い合わせの際にデータの取り出し方法をあわせて確認する。順番を逆にして、解約を申し出てから「取り出せない」と気づくと、打つ手が減ります。

なお、解約前にデータを取り出す手順をまとめて案内した公式ページは確認できませんでした。解約後にデータが保持される期間についても、公開資料では確認できませんでした。

名簿以外に、控えておいた方がよいもの

CSVで落ちるのはデータだけです。設定と文面は、画面のコピーを取っておかないと再現できません。移り先で同じ運用を組み直すときに、次のものが手元にあると作業が速くなります。

1つ目は予約ページの設定です。メニューの名称、所要時間、料金、受付の締切、キャンセル期限、変更期限、承認制にしているかどうか。2つ目は自動送信メールの文面です。予約確定メール、リマインドメール、来店者向けの自動メッセージ、回数券購入者への通知、レビュー依頼メールに、それぞれ何を書いているか。署名や店舗の電話番号を入れている場合も、その内容を控えます。3つ目はスタッフの対応時間と休みの設定、祝日の営業時間です。4つ目はアンケートの設問です。予約受付時のアンケートは、フリーとスモールが最大1項目、チーム以上が最大50項目まで設定できます。設問と選択肢を控えておかないと、同じ内容を作り直せません。

これらは画面を開いて撮っておくだけで済みます。手間としては小さいのに、忘れると移り先の立ち上げが数日遅れます。

解約の前に、外に出しているものを止める

管理画面の中だけを片付けても、外に出したままのものが残ります。

予約ページのURL、QRコード、外部リンク

予約サイトのURLは、現在の https://coubic.com/<店舗のID> から https://<事業者のドメインID>.stores.jp/reserve/<新しい店舗のID> の形式へ移行中です。切り替えは2026年2月中旬以降、順次実施で、各事業者への連絡は移行予定日の1ヶ月前までとされています。旧URLからは自動転送されますが、「将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます」と予告されており、停止の日付は公開資料では確認できませんでした。

解約する場合、このURLは最終的に使えなくなります。自社サイトのリンク、SNSのプロフィール欄、メールの署名、店頭のポップに貼ったQRコード、名刺、チラシ、他社の紹介サイトからのリンク。このうち他社に載っているものは、先方に連絡して直してもらう必要があります。解約日を決めたら、逆算して差し替えの連絡を始めてください。予約ページが消えた後にリンクを踏んだ人は、そこで離脱します。

埋め込み、連携オプション、予約者への案内

自社サイトに予約ボタンを埋め込んでいる場合は、そのコードを外します。予約ボタンの埋め込みは全プラン、予約カレンダーの埋め込みはビジネス以上で提供されている機能です。LINEミニアプリを使っている場合は、ミニアプリ側の設定も見直す必要があります。

有料の連携オプションを契約している場合は、その扱いも確認します。かんざし連携が月額5,500円でチーム以上、LINEミニアプリ連携が月額4,400円でスモール以上、リモートロック連携が月額4,400円でチーム以上、タグの追加埋め込みが1個ごとに月額5,500円でスモール以上、入金サイクル短縮化が月額2,200円でスモール以上、POSレジ連携が月額3,300円からです。オプションの解約が本体の解約と同時なのかどうかは、問い合わせの際に確認しておく項目です。

予約者への案内も忘れやすい部分です。予約する側の共通アカウントは廃止の方向で、事業者ごとの個別アカウント登録とログインに変わります。あわせて、予約者へ送信されるメールの送信元アドレスも [email protected] から [email protected] に変更されます。すでに予約が入っている分をどう扱うか、次の予約をどこで受けるかを、解約日より前に伝えておく必要があります。常連客ほど、いつもの入り口が消えると戻ってきません。

事前決済が動いている場合の入金

事前のクレジットカード決済を使っている場合は、入金のタイミングも確認します。通常の入金サイクルは、当月1日から末日に発生した決済分を翌月25日に入金で、25日が土日祝日の場合は翌営業日です。入金サイクル短縮化オプションを契約している場合は毎週火曜日で、対象期間は前々週水曜日から前週水曜日に発生した決済分です。

つまり、解約した月の売上が入るのは翌月です。アカウントを削除する前に、未入金の分が残っていないかを確認してください。あわせて、振込手数料が2026年8月25日の入金分より1回275円(税込)発生するようになり、入金額が10,000円未満の場合は事務手数料275円が加わって合計550円になる点も、最後の入金額に影響します。振込手数料・事務手数料のインボイスは、管理画面の入金画面に事業者名と適格請求書発行事業者の登録番号が記載されており、この画面を印刷・保存することで仕入税額控除の保存書類として利用できると案内されています。削除する前に、この画面も保存しておくのが安全です。

すでに入っている先の予約をどう扱うか

解約日を決めるときに、いちばん現実的な制約になるのがここです。数か月先まで予約が入っている業態では、解約日より後ろの予約をどう受け直すかを決めないと動けません。

考え方は2通りあります。1つは、解約日を「最後の予約が終わった翌日以降」に置く方法です。契約は自動更新なので、月をまたぐと次の期間の料金が発生します。契約終了日と、最後の予約日の関係を先に確認してください。もう1つは、先の予約だけを新しい受け方へ移す方法です。この場合、予約者への連絡が必要になります。回数券や月謝を販売している場合は、有効期限が残っている分の扱いも決める必要があります。回数券・月謝の販売は全プランで提供されており、購入者への有効期限や残回数の通知も自動配信できるため、残りがある人を洗い出すこと自体は管理画面から可能です。

予約者への連絡は、自動送信メールの機能を使うと届きやすくなります。来店者向けの自動メッセージ配信、予約確定メール、リマインドメールにそれぞれ案内文を差し込めます。ただし、予約通知メールへの任意メッセージ挿入や署名設定はスモール以上、カスタマイズはチーム以上で、メルマガ・DMの手動一斉配信もスモール以上です。フリープランのままでは、一斉に案内を出す手段が限られます。メールとSMSの保存期間もプランで異なり、フリーとスモールが1ヶ月、チームとビジネスが3ヶ月、エンタープライズが1年です。過去の送信内容を確認したい場合は、この期間を過ぎる前に見ておく必要があります。

共通ドメインIDと独自ドメインの扱い

URL移行の途中で解約する場合、共通ドメインIDの設定にも注意が必要です。共通ドメインに使えるのは英字のみで、すでに使われている文字列は設定できません。さらに、URL移行後に決済を伴う予約や回数券・月謝の購入が発生すると、共通ドメインIDは変更できなくなります。オンライン決済が1回でも発生しているストアは変更できません。

予約サイトそのものでは独自ドメインを使えません。公式に「ネットショップでは独自ドメインをご利用いただけますが、予約サイトでは現在、独自ドメインの発行には対応しておりません」と明記されています。ただし同じ事業者がネットショップ側で独自ドメインを設定している場合は、予約サイトにも自動的に適用されます。独自ドメインは事業者につき1つのみで、事業ごとに別々のドメインを設定することはできません。ネットショップ側も含めて整理する場合は、どちらの契約をどう扱うかを分けて考える必要があります。

手続きの順番を、ひとつの流れに並べる

ここまでを、実際に動く順番に並べます。

まず、自分の契約形態と契約終了日を確認します。分からなければ問い合わせて確定させます。次に、CSVがダウンロードできるかを試し、落とせるものはすべて落とします。予約一覧、顧客一覧、分析レポート、連携している場合は購入履歴です。続いて、設定と文面の画面を控えます。予約ページの内容、自動送信メールの文面、スタッフの対応時間、アンケートの設問です。そのうえで、外に出しているURLの差し替え先を決め、他社サイトへの連絡を始めます。予約者への案内文も、この段階で用意します。

ここまで済ませてから、有料プランの解約を問い合わせフォームで申し出ます。契約終了日と注意事項の案内を受け取り、未入金の売上が残っていないかを確認します。最後に、アカウントの削除を行います。削除の手順は2026年7月22日を境に2本に分かれているので、自分の登録がどちら側かを確認してから進めます。削除後は復旧できません。

順番を守るだけで、取り返しのつかない失敗はほぼ避けられます。逆に、削除を先に実行してしまうと、名簿も設定も一度に消えます。

やめる前に、受け方そのものを見直す価値がある

解約を考えている理由が「料金が上がったから」なのか「使わない機能ばかりだから」なのか「上限に当たったから」なのかで、次に選ぶべきものは変わります。理由を1行にしてから動くと、移り先で同じ壁に当たりません。

見るべき数字は3つです。1つ目は月の予約件数です。上限に当たって受付が止まる作りである以上、次に選ぶものでも、繁忙期の件数に対して余裕があるかを先に確かめる必要があります。2つ目は事前決済の比率です。3つ目は代金の入り方です。運営会社が代金を預かって後から振り込む形では、入金までの待ち時間があり、振込ごとに手数料がかかり、返金の窓口も運営側になります。店舗が決済代行会社と自分で加盟店契約を結び、代金が店舗の口座へ直接入る作りであれば、入金サイクルも振込手数料も発生せず、返金の判断も店舗側で完結します。キャンセルの多い業態では、この違いが毎月の手間に直結します。

予約システムを並べるときにどの軸で差が出るのかは他社との比較にまとめられています。受付から次の来店までがどこまで一続きになるのか、通知やリマインドがどの段階から使えるのかはできることで確認できます。月あたりの予約件数と機能の対応は料金に一覧があります。

業態によって、必要な設定は入れ替わります。教室、サロン、整体、スクールでは、そもそも作るべき予約ページの型が違います。業態ごとの組み方は業種ごとの使い方に整理されており、導入前によく出る疑問はよくある質問にまとまっています。

最後に一点だけ。解約は、契約終了日が来る前に動けるかどうかで結果が変わります。申し入れ期限が公開されていない以上、余裕を持って連絡する以外に確実な方法はありません。データの持ち出しも、削除の前しかできません。やめると決めた日ではなく、やめると考え始めた日に、CSVを1回落としておくところから始めてください。

Q1. 管理画面に解約ボタンが見当たりません。どこから手続きしますか?

有料プランの解約は、管理画面の操作ではなく、運営会社への申し出によって受理されます。公式に「有料プランの解約は、弊社への解約希望のお申し出を以て受理いたします。オペレーターより、契約終了日や注意事項についてご案内いたしますので、お問い合わせフォームよりお問い合わせください」と記載されています。窓口の営業時間は平日10時から18時(土日祝祭日休)です。ボタンを探しても見つからないのは仕様です。

Q2. 解約と退会は同じ手続きですか?

別の手続きです。アカウントの削除(退会)は有料プランの解約とは別で、有料プランを利用中の場合は削除の前に解約手続きが必要と明記されています。削除は管理者アカウントからのみ操作でき、手順は2026年7月22日以降に登録した事業者と、それ以前に登録した事業者で異なります。7月22日以降に登録した場合は、予約サービスの利用終了、事業者の削除、共通アカウントの削除という3段階が必要です。

Q3. 契約の途中で解約したら、残りの期間の料金は返ってきますか?

返ってきません。契約期間の途中で解約する場合でも、残存期間分のプラン利用料の全額を解約時に支払う必要があり、すでに一括払いで支払い済みの場合は返金できないと明記されています。契約は自動更新で、契約終了日までに申し出が確認できない場合も、契約終了日以降に申し出た場合も自動更新となり、プラン料金の支払いが必要になります。申し入れ期限が更新日の何日前までかは、公開資料では確認できませんでした。

Q4. 解約する前に、顧客名簿は取り出せますか?

契約している段階によります。公式のプラン比較表では「予約・顧客情報のCSVダウンロード」に印が付いているのはビジネスプランとエンタープライズプランのみで、フリー、スモール、チームには印がありません。この3プランで取り出す方法があるかどうかは、公開資料からは判断できませんでした。まず自分の管理画面でCSVが落とせるかを試し、落とせない場合は問い合わせの際に取り出し方法もあわせて確認してください。

Q5. アカウントを削除した後、データは戻せますか?

戻せません。アカウント削除後は登録されていたすべてのデータが完全に消去され、復旧できないと明記されています。削除の前に、予約一覧と顧客一覧のCSV、分析レポート、入金画面、予約ページの設定内容、自動送信メールの文面、スタッフの対応時間、アンケートの設問を控えておいてください。事前決済を使っている場合は、未入金の売上が残っていないかも先に確認する必要があります。

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