他社との比較
Coubicの無料の範囲|統合後にどこまで残ったか
2026年9月2日

coubic 無料プラン、と検索する人の関心は、たいてい一点に絞られています。お金をかけずにどこまで回せるのか、です。結論から書くと、無料で使える段階はいまも残っています。ただし、そこにたどり着くには名前が変わった経緯を一度またぐ必要があり、無料でできることとできないことの線引きも、5年前の記事に書いてあるものとは一致しません。この記事では、いまの無料の範囲を、運営会社が公開している資料に書いてあることだけで整理します。月に何件まで受けられるのか、上限に当たると何が起きるのか、無料のままで事前決済を使うといくらかかるのか、そして有料へ上がるときにどこで段差が出るのかまで見ていきます。
無料で使える段階はいまもある。ただし名前が違う
まず前提の確認です。「Coubic」という名前の無料プランを探しても、その名前では見つかりません。
「Coubic」は現在の「STORES 予約」の旧名称
運営会社の公式沿革には、2014年4月10日に「クービック株式会社、『Coubic(現 STORES 予約)』をリリース」と記載されています。同じ沿革に2020年8月4日「クービック株式会社をグループ化」、2021年1月1日に3社を吸収合併して運営会社を一本化した旨が記載されています。サービス名が変わったのは2020年10月で、運営していたクービック株式会社は2021年1月1日に吸収合併され、法人としては消滅しています。存続会社は2022年10月1日に STORES 株式会社へ商号変更しました。
旧ドメインの coubic.com は現在も稼働していますが、トップページは公式サイトのサービスページへ、料金ページは現在の料金ページへ302転送されます。coubic.com/login は「ログイン選択 | かんたん予約」というタイトルで、予約する側のログイン画面として使われています。coubic.com/signup の説明文には「誰でも簡単に使える予約システムSTORES 予約。おかげさまで導入実績 8 万以上。」と書かれています。つまり、無料で申し込む窓口を探すなら、旧ドメインではなく現在の公式サイトの料金ページを見ることになります。全プラン欄に「無料ではじめる」の導線が現在も設置されています。
古い記事を読むときの目安は日付だけです。2020年10月より前の記事は、画面の名前も料金の段階も現在と一致しません。旧ヘルプサイトの faq.coubic.com はDNSレコードが解決できず開かないため、そこにリンクしている解説記事も行き止まりになります。現行のヘルプは reserve-faq.stores.jp に集約されています。
フリープランの基本の中身
無料プラン(フリープラン)は現在もあります。月額0円、初期費用0円です。料金プランは全部で5段階で、フリー、スモール、チーム、ビジネス、エンタープライズの構成です。金額はすべて税込表示で、初期費用はすべてのプランで0円です。
フリープランの上限は、月間予約件数が50件、予約ページの公開数が2です。登録スタッフ数の設定はありません。参考までに、有料の段階の上限は、スモールが月200件で公開数10、チームが月300件で公開数10とスタッフ3名、ビジネスが月2,000件で公開数50とスタッフ20名、エンタープライズが月5,000件で公開数100とスタッフ無制限です。年契約・一括払いの月額は、スモールが9,790円、チームが19,690円、ビジネスが28,600円、エンタープライズが66,000円です。
無料と有料の最初の段差は、月50件から200件へ、月額0円から9,790円へ、という形になります。
無料で使える範囲
まず、印が付いている側から確認します。ここに入っていれば、費用をかけずに使えます。
予約の受け方は、基本の型が使える
予約ページのタイプのうち、レッスン・イベントタイプとメニュータイプは全プランで使えます。決まった日時に人を集める形と、一人ずつ枠を取る形の両方が、無料の範囲に入っています。一方、メニュータイプ(複数スタッフ登録)はチーム以上、スクールタイプはビジネス以上です。
支払いの受け方も両方使えます。現地支払いの予約受付と、クレジットカード事前決済の予約受付は、どちらも全プランです。回数券・月謝の販売も全プランで使えます。ただし、回数券・月謝を利用した予約受付はスモール以上なので、売ることはできても、それを使って予約を取らせる流れは無料では組めません。
予約の締め方に関する設定も無料で使えます。予約受付・キャンセル・変更の期限設定と、承認制の予約受付設定は全プランです。承認制は、初回の客だけ内容を見てから確定したい業態で効きます。ここが無料で使えるのは実務上大きい部分です。
顧客管理、チェックイン、分析
顧客管理と顧客情報の一括登録は全プランで使えます。QRコードのセルフチェックイン機能も全プランです。分析機能も全プランで提供されており、各レポートはCSVでダウンロードできます。
予約者向けのスマートフォンアプリと、管理者向けのアプリ(iOS版、Android版)も、いずれも全プランで使えます。予約者向けのサイト名・アプリ名は「かんたん予約」です。店主が外出中でも手元の端末で予約を確認できる状態は、無料の範囲で作れます。
集客の入り口としては、「Googleで予約」が全プランで使えます。自社サイトやブログへの予約ボタンの埋め込みも全プランです。ブログ更新機能も無料の範囲に入っています。ただし予約カレンダーの埋め込みはビジネス以上なので、サイト上で空き枠のカレンダーをそのまま見せることはできません。埋め込めるのはボタンまでです。
予約受付時のアンケート設定は、フリーとスモールが最大1項目までです。チーム以上では最大50項目まで設定できます。事前に1つだけ聞けるので、たとえば「初回かどうか」「希望する担当」のようにいちばん重要な質問をひとつだけ置く、という使い方になります。
無料では使えない範囲
次に、印が付いていない側です。公式のプラン比較表でフリー欄が空欄になっている項目を、性質ごとに分けて見ていきます。
予約ページの見え方に関わるもの
無料で運用する店舗が最初に気づくのがここです。予約受付ページ内の広告非表示と、予約受付ページのロゴカスタマイズが、どちらもフリープランでは使えません。
つまり、無料のままだと自分の店の予約ページに、自分で決めていない要素が入ります。予約ページは、客が申し込む直前に見る画面です。ここの見え方を整えたい業態では、この一点だけで有料へ上がる判断になることがあります。逆に、常連客が中心で、予約ページを新規客向けの入り口として使っていないなら、優先度は下がります。
客への連絡に関わるもの
予約が確定すると、予約者に自動で予約確定メールが送信されます。これは無料でも動きます。問題はその先です。
メルマガ・予約リマインドメールの自動配信は、スモールプラン以上です。フリープランでは使えません。メルマガ・DMの手動一斉配信もスモール以上です。予約通知メールの署名設定はスモール以上、予約通知メールのカスタマイズはチーム以上です。SMSの手動・自動配信はビジネス以上で月100件までで、追加は200通ごとに5,500円(税込)のオプションです。メールとSMSの保存期間もプランで異なり、フリーとスモールが1ヶ月、チームとビジネスが3ヶ月、エンタープライズが1年です。
無断キャンセルを減らす手立てとして最も基本的なのが、前日のリマインドです。それが無料の範囲に入っていない、という点は、無料で運用を組む前に理解しておく必要があります。予約が入った直後の確認メールだけでは、1か月先の予約は忘れられます。リマインドを手作業で送るなら、その時間が実質的なコストです。
予約の受け方を細かく制御するもの
スタッフの指名予約はチームプラン以上で、フリーとスモールでは使えません。フリーとスモールには登録スタッフ数の設定そのものがありません。担当者を選ばせる運用は、無料では組めない構造です。
このほか、シークレットページの作成、グループ予約受付、キャンセル待ち設定、予約回数の制限設定は、いずれもビジネス以上です。予約受付時の予約者情報カスタマイズはチーム以上で最大20項目、設備・備品機能の設定もフリーでは使えません。顧客ブロック、問い合わせURLのカスタマイズ、初回無料クーポン機能、レビュー受付可否の設定も、フリー欄には印がありません。
キャンセル待ちが使えない点は、人気の枠が埋まる教室型で効いてきます。空きが出たときに次の人へ回す仕組みが無いので、その分は取りこぼしになります。
データと外部連携に関わるもの
予約・顧客情報のCSVダウンロードは、公式のプラン比較表ではビジネスプランとエンタープライズプランのみに印が付いています。フリー、スモール、チームの3プランには印がありません。この3プランで予約・顧客データを取り出す方法があるかどうかは、公開資料からは判断できませんでした。機能が無いとは断定できませんが、あると決めてかかるのも危険です。分析機能自体は全プランで使え、各レポートはCSVでダウンロードできると案内されています。
外部連携では、Zoom連携がスモール以上、Googleカレンダーとの双方向連携がチーム以上です。Google Analytics 4 連携は、フリーが利用不可、スモールとチームがオプション提供、ビジネスとエンタープライズが1タグまで無料です。コンバージョンタグの埋め込みも、フリーが利用不可です。無料の範囲で集客の効果を数字で追うことはできない、と考えておいた方が実態に近くなります。
無料で使える連携は「Googleで予約」です。これは全プランで追加料金なしに使えます。地図の検索結果から直接予約へ進める導線なので、無料の範囲で用意できる集客の入り口としては効果が見込めます。
なお、有料の外部連携には月額が別にかかるものがあります。POSレジ連携は月額3,300円から、かんざし連携は月額5,500円でチーム以上、LINEミニアプリ連携は月額4,400円でスモール以上、リモートロック連携は月額4,400円でチーム以上、タグの追加埋め込みは1個ごとに月額5,500円でスモール以上です。API連携はビジネス以上で提供され、金額の記載は確認できませんでした。無料から段階を上げる計画を立てるときは、本体の月額だけでなく、使いたい連携の月額も足して見積もってください。
上限の50件に当たると、何が起きるか
無料で運用する店舗にとって、いちばん重要な仕様がここです。
フリープランで集計期間内に50件を超えると、新規の予約受け付けが停止されます。
フリープラン・トライアルプランで集計期間内に50件を超えると新規の予約受け付けが停止され、再開には有料プランへの変更が必須です 出典: reserve-faq.stores.jp
50件以内に収まった場合は、次の集計期間の開始日に0件へリセットされ、新たに50件まで受け付けられます。つまり、通常の月は問題なく回っていても、予約が伸びた月にだけ受付が止まります。しかも止まるのは、いちばん忙しいタイミングです。
有料プランには追加の仕組みがあり、月間予約件数を超える場合は50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で受付可能数を追加できます。フリープランにはこの仕組みがありません。無料のまま件数だけを伸ばすことはできない設計です。
実務上の目安を出しておきます。月50件は、営業日を月22日として1日あたり2.3件です。1件あたりの単価が5,000円なら月商25万円、10,000円なら月商50万円の水準です。この規模を超えて伸びる見込みがあるなら、無料は「試す期間」と位置づけて、有料へ移る時期を先に決めておく方が安全です。逆に、週に数件の教室やイベント運営であれば、上限に当たらないまま長く使えます。
無料で運用するときの、日々の回し方
上限と機能の線引きが分かったところで、無料の範囲で実際にどう回すかを整理しておきます。手作業で埋める部分がどこかを先に決めておくと、あとで慌てません。
承認制と期限設定を使い切る
無料でも使える設定のうち、効果が大きいのは承認制の予約受付と、予約受付・キャンセル・変更の期限設定です。この2つは全プランで提供されています。
承認制にすると、予約が入った時点では確定せず、こちらが内容を見てから確定させる形になります。初回の客だけ内容を確認したい業態や、枠の調整が必要な業態では、これだけで二重予約や条件違いの申し込みを減らせます。キャンセルと変更の期限を設定しておけば、直前の取り消しを制度として抑えられます。無料の範囲でドタキャン対策として打てる手は、リマインドではなくこの2つです。
QRコードのセルフチェックインも全プランで使えます。来店時の受付を客の端末に任せられるので、当日の手間を減らせます。顧客情報の一括登録も全プランなので、すでに紙やスプレッドシートで名簿を持っている場合は、最初にまとめて取り込めます。
手作業で埋めることになる部分を先に決める
無料で運用する場合、リマインドは自動では出せません。前日の連絡を入れる方針なら、誰がいつ送るかを決めておきます。月50件の上限まで使うなら、1日あたり2件から3件の連絡です。1件2分で見積もっても、月に100分前後かかります。この時間を金額に置き換えたものが、有料へ上がるかどうかの実質的な判断材料になります。
もう1つ、記録の残し方も決めておきます。予約・顧客情報のCSVダウンロードは、公式のプラン比較表ではビジネスとエンタープライズにのみ印が付いており、フリーには印がありません。名簿を自分の手元にも持っておきたい場合は、顧客情報を登録するときに元のスプレッドシートを残しておくのが確実です。あとから取り出せる前提で運用を組まないでください。
問い合わせ窓口の時間も確認しておきます。特定商取引法に基づく表示では、事業者名が STORES 株式会社、電話番号が03-6705-8497、営業時間が平日10時から18時(土日祝祭日休)と記載されています。土日に予約が集中する業態では、困ったときに聞ける時間帯と営業日が重なりません。無料で使う場合ほど、自分で切り分けられる範囲を広げておく必要があります。
無料のまま事前決済を使うと、いくらかかるか
見落とされやすいのが、月額0円でも決済には手数料がかかる点です。
事前クレジットカード決済手数料率は、変更前が「4.9%+99円」で、2026年8月3日以降は5.5%です。フリープランの場合、中小特別料率が適用されると5.2%、通常料率で5.5%になります。中小特別料率の主な条件は、中小企業基本法が定める中小企業者であること、年間のキャッシュレス決済利用額が3,000万円未満であること、実店舗などの対面環境で来店客に提供する際の決済であることです。実店舗がないオンラインサービスは適用不可と明記されています。申請は当月10日までで翌月1日から適用され、審査未通過の場合は通常料率です。
さらに、売上金の振込手数料が2026年8月25日の入金分より発生します。これまで0円だった振込手数料が1回の振込につき275円(税込)になり、入金額が10,000円未満の振込では事務手数料275円が追加されて合計550円になります。振込のタイミングは管理画面で「入金額が10,000円以上で振込」(デフォルト)と「入金額が10,000円未満でも振込」から選べます。通常の入金サイクルは、当月1日から末日に発生した決済分を翌月25日に入金で、25日が土日祝日の場合は翌営業日です。
無料プランで月50件まで、単価5,000円をすべて事前決済で受けたと仮定すると、月商25万円に対して手数料は通常料率で13,750円、振込手数料275円を加えて14,025円です。月額0円でも、この金額は毎月かかります。無料かどうかを判断するときは、月額だけでなく決済まわりを含めた合計で見てください。現地払いだけで受けるなら、この費用は発生しません。
なお、決済サービスの提供主体は Stripe Japan, Inc. から STORES 株式会社に変更されており、変更後は同社を通じて株式会社クレディセゾンおよび株式会社ジェーシービーによる加盟店契約審査が行われます。審査に通過しない場合もあると明記されています。利用可能なカードは VISA、MasterCard、American Express、JCB、Diners Club です。
無料で始めるときに、最初に決めること
無料だからといって、後から自由に変えられるわけではありません。あとで動かしにくい設定が2つあります。
予約ページのタイプは、あとから足すと段階が上がる
予約ページのタイプは4種類あり、無料で使えるのはレッスン・イベントタイプとメニュータイプの2つです。メニュータイプ(複数スタッフ登録)はチーム以上、スクールタイプはビジネス以上です。
ここで注意したいのは、担当者を選ばせる形にしたくなったときの跳ね方です。メニュータイプで始めて、あとから指名を足そうとすると、チームプラン(年契約・一括払いで月額19,690円)が必要になります。フリーから見ると、月額0円が一気に19,690円です。スタッフが複数いる業態で、いずれ指名を入れる見込みがあるなら、最初からその前提で予算を考えておいた方が驚きが少なくなります。逆に、店主ひとりで回している業態であれば、メニュータイプのまま長く運用できます。
予約ページの公開数もフリーは2までです。コースや教室を分けてページを作りたい場合、3つ目からはスモール以上(公開数10)が必要になります。何をどう分けるかは、最初に決めておくと後から作り直さずに済みます。
予約サイトのURLは、いま移行の途中にある
無料で始める場合も、URLの扱いは有料と同じです。予約サイトのURLは現在の https://coubic.com/<店舗のID> から https://<事業者のドメインID>.stores.jp/reserve/<新しい店舗のID> の形式へ移行中で、公式には https://stworks.stores.jp/reserve/ebisu という例が示されています。切り替えは2026年2月中旬以降、順次実施で、各事業者への連絡は移行予定日の1ヶ月前までとされています。
旧URLからは自動転送されますが、公式に「将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます」と予告されており、停止の具体的な日付は公開資料では確認できませんでした。共通ドメインに使えるのは英字のみで、日本語や記号は使えず、すでに使われている文字列は設定できません。さらに、URL移行後に決済を伴う予約や回数券・月謝の購入が発生すると、共通ドメインIDは変更できなくなります。名刺やチラシに刷る前に決め切る必要がある設定です。
なお、予約サイトでは独自ドメインを使えません。公式に「ネットショップでは独自ドメインをご利用いただけますが、予約サイトでは現在、独自ドメインの発行には対応しておりません」と明記されています。ただし同じ事業者がネットショップ側で独自ドメインを設定している場合は、予約サイトにも自動的に適用されます。独自ドメインは事業者につき1つのみです。
予約する側にも変更が入る
無料で運用していても、客側の手順は運営側の変更に従います。従来は coubic.com 共通のアカウントが1つあれば、このシステムを使う全事業者の予約サイトにログインでき、マイページで全事業者の予約履歴を確認できました。これが廃止の方向で、事業者ごとの個別アカウント登録とログインに変わります。常連客からすると、これまで使えていたログイン方法が使えなくなる変更です。
あわせて、予約者へ送信されるメールの送信元アドレスも [email protected] から [email protected] に変更されます。案内文に「このアドレスから届きます」と書いている場合は、書き換えが必要です。予約が途中で止まる原因は、料金でも空き枠でもなく、登録の一手間であることがほとんどです。無料で運用する店舗ほど、案内文は自分で書くことになるので、この2点は覚えておく価値があります。
無料から有料へ上がるときの段差
無料で始めて、必要になったら上げればよい、と考えるのが自然です。ただし段差の位置は先に見ておく価値があります。
最初の段差は、フリーからスモールです。年契約・一括払いで月額9,790円、上限は月200件になります。ここで足されるのは、リマインドメールの自動配信、メルマガの配信、予約通知メールの署名設定、Zoom連携、回数券・月謝を利用した予約受付、予約受付ページ内の広告非表示、ロゴのカスタマイズです。連絡と見え方の問題は、この段階で解決します。
次の段差は、スモールからチームです。年契約・一括払いで月額19,690円になり、スタッフの指名予約とメニュータイプ(複数スタッフ登録)、予約通知メールのカスタマイズ、Googleカレンダーとの双方向連携が使えるようになります。登録できるスタッフ数は3名です。ただし上限は月300件で、スモールの200件から100件しか増えません。金額はほぼ倍になるのに件数はあまり増えない、という形なので、ここを上がる理由は件数ではなく機能になります。
チームからビジネスは、年契約・一括払いで月額28,600円、上限は月2,000件、スタッフは20名です。予約・顧客情報のCSVダウンロード、キャンセル待ち設定、グループ予約受付、スクールタイプ、予約カレンダーの埋め込み、SMS配信、API連携が加わります。件数の飛びが大きいのはこの段階です。
契約形態でも金額が変わります。年契約・一括払いが最も安く、年契約・分割払いは月あたり1,100円高く、複数月契約・一括払い(支払い方法は請求書のみ)はスモールで12,980円と月あたり3,190円高くなります。契約期間は年契約と、最短3ヶ月からの複数月契約から選べ、契約は自動更新です。契約期間の途中で解約する場合でも残存期間分の全額を支払う必要があり、一括払い済みの分は返金できないと明記されています。安い形を選ぶほど、途中で抜けにくくなる構造です。
無料で回るかどうかを、先に判定する
無料で足りるかどうかは、機能表を眺めても決まりません。3つの数字を出せば、その場で判定できます。
1つ目は、繁忙期の月間予約件数です。年間で最も多い月が50件に収まるかどうか。収まらないなら、無料は試用期間になります。2つ目は、リマインドを手で送っているかどうかです。月50件の予約に前日連絡を入れるなら、1件2分でも月100分かかります。時間を金額に置き換えると、有料の段階との差はすぐ埋まります。3つ目は、事前決済の比率です。現地払いだけなら決済手数料はかかりません。事前決済が中心なら、月額0円でも手数料が固定で抜けます。
そして、代金の流れ自体が違う作りもあります。店舗が決済代行会社と自分で加盟店契約を結び、代金が店舗の口座へ直接入る形であれば、運営が代金を預からないため、入金サイクルの待ち時間も、1回ごとの振込手数料も発生せず、返金の判断も店舗側で完結します。無料の範囲を比べるときは、月額だけでなくこの構造の違いも並べて見ると、実際に手元に残る金額で判断できます。
予約システムを並べるときにどの軸で差が出るのかは他社との比較にまとめられています。受付から次の来店までがどこまで一続きになるのか、リマインドや通知がどの段階から使えるのかはできることで確認できます。月あたりの予約件数と、その段階で使える機能の対応は料金に一覧があります。
業態によって、無料で足りるかどうかの答えは変わります。週1回の教室と、毎日枠が埋まるサロンでは、上限に当たる速さも、必要な通知の量も違います。業態ごとの組み方は業種ごとの使い方に整理されており、実際の画面の流れはデモを見るで確認できます。導入前によく出る疑問はよくある質問にまとまっています。
最後に、判断の順番だけ置いておきます。まず繁忙期の件数を出す。次に、無料では使えない項目のうち、いま手作業で埋めているものを書き出す。そのうえで、その手作業にかかっている時間を金額に直す。この3つが揃えば、無料のままでよいか、上がるべきか、別の作りを見るべきかは自動的に決まります。機能表を先に読み込むより、この順番の方が早く着きます。
Q1. Coubicの無料プランは、いまも使えますか?
使えます。ただし名前が変わっており、2020年10月にサービス名がSTORES 予約へ置き換わりました。無料プラン(フリープラン)は月額0円、初期費用0円で現在も提供されています。上限は月間予約件数50件、予約ページの公開数2で、登録スタッフ数の設定はありません。申し込みは現在の公式サイトの料金ページからで、全プラン欄に「無料ではじめる」の導線が設置されています。Coubicという名前で単独に申し込める窓口はありません。
Q2. 無料で月に何件まで予約を受けられますか?
月50件までです。集計期間内に50件を超えると新規の予約受け付けが停止され、再開には有料プランへの変更が必須と明記されています。50件以内に収まった場合は、次の集計期間の開始日に0件へリセットされ、新たに50件まで受け付けられます。有料プランには50件ごとに1,078円(税込)で受付可能数を追加する仕組みがありますが、フリープランにはこの仕組みがありません。
Q3. 無料プランでリマインドメールは送れますか?
自動では送れません。メルマガ・予約リマインドメールの自動配信はスモールプラン以上で、フリープランでは使えません。予約が確定したときの予約確定メールは無料でも自動送信されますが、予約日の前に届くリマインドは対象外です。予約通知メールの署名設定もスモール以上、カスタマイズはチーム以上です。無料で運用する場合、前日の連絡は手作業になります。
Q4. 無料プランでも予約ページに広告が出ますか?
公式のプラン比較表では、予約受付ページ内の広告非表示はフリープランでは利用できないことになっています。あわせて、予約受付ページのロゴカスタマイズもフリーでは使えません。予約ページは客が申し込む直前に見る画面なので、見え方を整えたい業態では、この2点が有料へ上がる理由になることがあります。逆に常連中心の運用であれば、優先度は下がります。
Q5. 無料プランでも決済手数料はかかりますか?
かかります。クレジットカード事前決済の予約受付は全プランで使えますが、2026年8月3日以降の手数料率は通常料率で5.5%、中小特別料率が適用された場合はフリーで5.2%です。加えて、売上金の振込手数料が2026年8月25日の入金分より1回275円(税込)発生し、入金額が10,000円未満の場合は事務手数料275円が加わって合計550円になります。現地支払いのみで受ける場合は、これらは発生しません。