他社との比較
Coubicの管理画面の使い方|名前が変わったあとの入り口
2026年9月2日

coubic 使い方、と入力して検索した人の多くは、手順を知りたいだけのはずです。ところが出てくる記事は書かれた時期がばらばらで、画面の名前も、メニューの位置も、書いてあることが一致しません。理由は単純で、このサービスは名前が変わっているからです。いま「Coubic」という名前の管理画面は存在せず、同じ仕組みが別の名前で動いています。この記事では、どこが入り口になっているのか、最初に決めるべき設定は何か、契約している段階によって触れる画面がどう変わるのか、そしていま進行中の変更で手順のどこが書き換わるのかを、運営会社が公開している資料に書いてあることだけで整理します。手順書を探して時間を溶かす前に、まず地図を持ってください。
Coubicという名前で探しても、いまの手順書には辿り着きにくい
検索結果に古い記事が混ざるのは、単に情報が古いからではありません。名前そのものが置き換わっているため、新旧の記事が別のサービスを説明しているように見えてしまうのです。ここを最初に押さえておかないと、公式のヘルプを読んでも自分の画面と一致せず、設定を探すだけで時間が消えます。
名前が変わった時期と、会社が消えた時期は別
「Coubic」は現在の「STORES 予約」の旧名称です。運営会社の公式沿革には、2014年4月10日に「クービック株式会社、『Coubic(現 STORES 予約)』をリリース」と記載され、続けて2020年8月4日に「クービック株式会社をグループ化」、2021年1月1日に「ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社、コイニー株式会社、クービック株式会社の3社を吸収合併し、各社提供サービス運営会社をheyに一本化」と記載されています。
STORES 予約(ストアーズ 予約:旧Coubic)は、無料からはじめられるオンライン予約システムです 出典: st.inc
同じプレスリリースの本文には「2020年10月にはクービック社が提供するオンライン予約システム『STORES 予約』も新たに加え」とあります。つまりサービス名が変わったのは2020年10月で、運営会社が吸収合併で消えたのは2021年1月1日です。この2つの日付がずれているせいで、記事の書かれた時期によって「Coubic」「クービック株式会社」「STORES 予約」「hey」「STORES 株式会社」のどれで書かれているかが違います。存続会社だったヘイ株式会社は2022年10月1日に STORES 株式会社へ商号変更しているので、社名だけでも3段階の履歴があることになります。
手順を調べるときの実務的な影響はひとつだけです。2020年10月より前に書かれた記事は、画面の名前が現在と一致しない可能性が高い、ということです。日付が入っていない記事は、その時点で判断材料としての価値が落ちます。ヘルプを読むなら運営会社が現在運用しているものを見るのが確実です。
coubic.com はいまも動いている。ただし役割が変わった
ややこしいのは、旧ドメインが死んでいないことです。coubic.com は第三者に渡っておらず、現在も稼働しています。トップページにアクセスすると https://stores.fun/reserve へ302転送され、coubic.com/pricing は https://stores.fun/reserve/pricing へ転送されます。利用規約のページも同様に転送されます。
一方で、coubic.com そのものが役目を終えたわけではありません。https://coubic.com/login のページタイトルは「ログイン選択 | かんたん予約」で、フッターの著作権表示は「STORES, Inc.」です。https://coubic.com/signup は新規登録フォームを返し、その説明文には「誰でも簡単に使える予約システムSTORES 予約。おかげさまで導入実績 8 万以上。」と書かれています。つまり、案内ページとしての coubic.com は転送になり、実際に人が予約するための画面としては coubic.com が生きている、という二層構造になっています。
ここで注意したいのが、旧ドメインのうち一部は完全に落ちている点です。旧ヘルプサイトの faq.coubic.com はDNSレコードが解決できず到達できません。資料請求とデモ動画を配信していた go.coubic.com も同じく到達できません。にもかかわらず、coubic.com/signup のフッターには「資料請求」と「デモ動画」へのリンクが残っており、押してもリンク切れになります。古い記事が「公式ヘルプはこちら」として faq.coubic.com を案内していることがありますが、そのリンクはもう開きません。現行のヘルプは reserve-faq.stores.jp に集約されています。旧コーポレートサイトの corp.coubic.com は STORES 株式会社の公式サイトへ、旧ブログの blog.coubic.com は STORES Magazine へ転送されます。
管理画面へ入る場所は、事業者と予約者で分かれている
「使い方」と一口に言っても、予約を受ける側の管理画面と、予約する側のマイページはまったく別物です。検索結果ではこの2つが混ざりがちで、店主が読んでいるつもりで予約者向けの手順を読んでいる、ということが起こります。
予約を受ける側が入る場所
事業者としての新規申し込みは継続しています。公式の料金ページには全プラン欄に「無料ではじめる」の導線が現在も設置されています。ただし申し込み先は STORES 予約 であって、Coubic ではありません。Coubic という名前で単独に申し込める窓口は存在しません。すでに使っている店舗であれば、管理画面から予約ページのURL、サイト設定、スタッフ管理、予約一覧、顧客一覧、分析といった項目にたどり着きます。予約ページのURLは管理画面の「サイト設定」から確認とコピーができる、と公式に案内されています。
登録の手続き自体も、途中で仕様が変わっています。公式の退会手順が「2026年7月22日以降に登録した事業者向け」と「2026年7月22日以前に登録した事業者向け」の2本に分かれており、操作方法が異なる旨が明記されています。つまり2026年7月22日を境に、アカウントの作られ方が変わっています。手順を調べるときは、自分の店舗がどちら側の登録なのかを先に確かめないと、書いてあるメニューが画面に無い、という事態になります。
予約する側が入る場所と、共通アカウントの廃止
予約者向けのサイト名とアプリ名は「かんたん予約」です。従来は coubic.com 共通のアカウントが1つあれば、このシステムを使っているすべての店舗の予約サイトにログインでき、マイページで全店舗の予約履歴をまとめて見ることができました。この共通アカウントは廃止の方向で、事業者ごとの個別アカウントへ移行します。変更後は、店舗ごとに登録とログインが必要になります。
店主から見ると、これは常連客の手間が増える変更です。これまで「いつものアカウントで入れます」で済んでいた案内が、店舗ごとの登録案内に変わります。予約が途中で止まる原因は、多くの場合、料金でも空き枠でもなく、登録の一手間です。案内文やリマインドの文面を用意している店舗は、この移行に合わせて書き直しが必要になります。
最初に決める設定は4つに絞れる
画面を開いた直後に迷うのは、設定項目が多いからです。実際には、最初に決めるべきものは4つに絞れます。
予約ページのタイプを選ぶ
予約ページのタイプは4種類あります。レッスン・イベントタイプ、メニュータイプ、メニュータイプ(複数スタッフ登録)、スクールタイプです。提供されている段階が異なり、レッスン・イベントタイプとメニュータイプは全プラン、メニュータイプ(複数スタッフ登録)はチームプラン以上、スクールタイプはビジネスプラン以上です。
ここは後から変えにくい部分なので、先に業態と照らして選びます。決まった日時に人を集めるならレッスン・イベント型、一人ずつ枠を取るならメニュー型、担当者を選ばせたいならメニュータイプ(複数スタッフ登録)、期の単位で通ってもらうならスクール型、という対応になります。担当者指名を後から足したくなると、契約している段階を上げる話になります。無料で始めて指名を足したくなったときに、いきなり月額が跳ねるのはこの構造のためです。
予約サイトのURLを決める
予約サイトのURLは、現在 https://coubic.com/<店舗のID> の形式です。これが https://<事業者のドメインID>.stores.jp/reserve/<新しい店舗のID> の形式へ移行します。公式の例では https://stworks.stores.jp/reserve/ebisu が示されています。共通ドメインに使えるのは英字のみで、日本語や記号は使えず、すでに使われている文字列は設定できません。
重要なのは、この共通ドメインIDが後から変えられなくなる条件があることです。URL移行後に決済を伴う予約や回数券・月謝の購入が発生すると、共通ドメインIDは変更できなくなります。オンライン決済が1回でも発生しているストアは変更できません。名刺やチラシに刷る前に、ここは慎重に決める必要があります。
なお、予約サイトでは独自ドメインは使えません。公式には「ネットショップでは独自ドメインをご利用いただけますが、予約サイトでは現在、独自ドメインの発行には対応しておりません」と明記されています。ただし同じ事業者が同社のネットショップ側で独自ドメインを設定している場合は、予約サイトにも自動的に適用されます。独自ドメインは事業者につき1つのみで、同じ会社の中で事業ごとに別々のドメインを設定することはできません。
通知メールの中身と送信元
予約が確定すると、予約者に自動で予約確定メールが送信されます。自動配信できるものとして、来店者向けの自動メッセージ、予約確定メール、予約日前のリマインドメール、回数券購入者への有効期限や残回数の通知、レビュー依頼メールが公式ヘルプに独立した項目として並んでいます。リマインドメールの送信タイミングは「◯時間前」で設定できます。一部の予約者への自動配信を止める方法と、自動配信そのものをやめる方法も、それぞれ案内されています。
ここでプランの差が出ます。予約通知メールの署名設定はスモールプラン以上、予約通知メールのカスタマイズはチームプラン以上です。メルマガ・DMの手動一斉配信と、メルマガ・予約リマインドメールの自動配信は、いずれもスモールプラン以上で、フリープランでは使えません。SMSの手動・自動配信はビジネスプラン以上で月100件まで、追加は200通ごとに5,500円(税込)のオプションです。メールとSMSの保存期間もプランで変わり、フリーとスモールが1ヶ月、チームとビジネスが3ヶ月、エンタープライズが1年です。
送信元アドレスも変わります。予約者へ送られるメールの送信元は現在 [email protected] で、URL移行に伴って [email protected] に変更されます。迷惑メールフォルダに入る、届かないという相談が出たときに、案内文の中で古いアドレスを「このアドレスから届きます」と書いたままにしていると噛み合いません。
スタッフとシフト
スタッフの指名予約はチームプラン以上です。フリーとスモールでは使えません。登録できるスタッフ数はチームが3名、ビジネスが20名、エンタープライズが無制限で、フリーとスモールには登録スタッフ数の設定そのものがありません。
シフトにあたる設定は、スタッフの対応時間や休みとして登録します。管理者側から設定する手順と、スタッフのアカウント自身が設定する手順の両方が用意されており、スタッフアカウントから日程を追加することもできます。スタッフシフトはCSVで一括更新もでき、管理画面のスタッフ管理のシフト設定画面からテンプレートをダウンロードし、入力してアップロードします。スタッフを非表示にして指名なしで予約を受け、後から手動で担当を割り当てることもできます。祝日の営業時間の設定にも対応しています。スタッフアカウントには編集や閲覧の権限を個別に付けられ、スタッフ側から予約の変更やキャンセルもできます。
段階によって、触れる画面そのものが変わる
料金プランは5段階です。フリー、スモール、チーム、ビジネス、エンタープライズで、金額はすべて税込、初期費用は全プラン0円です。年契約・一括払いの月額は、フリーが0円、スモールが9,790円、チームが19,690円、ビジネスが28,600円、エンタープライズが66,000円です。契約期間は年契約と、最短3ヶ月からの複数月契約から選べ、契約は自動更新です。
フリープランで触れない画面
フリープランで使えない機能は、公式のプラン比較表に印の有無として並んでいます。回数券・月謝を利用した予約受付、メニュータイプ(複数スタッフ登録)、スクールタイプ、スタッフの指名予約、予約者情報のカスタマイズ、シークレットページの作成、グループ予約受付、キャンセル待ち設定、予約回数の制限設定、予約受付ページ内の広告非表示、ロゴのカスタマイズ、予約通知メールのカスタマイズと署名設定、Zoom連携、Googleカレンダーとの双方向連携、設備・備品機能、予約・顧客情報のCSVダウンロード、メルマガとSMSの配信、予約カレンダーの埋め込み、Google Analytics 4 連携、コンバージョンタグ埋め込み、顧客ブロック、問い合わせURLのカスタマイズ、初回無料クーポン、レビュー受付可否の設定です。
逆にフリープランでも使えるのは、現地支払いとクレジットカード事前決済の予約受付、回数券・月謝の販売、レッスン・イベントタイプとメニュータイプの予約ページ、予約受付やキャンセルや変更の期限設定、承認制の予約受付、顧客管理と顧客情報の一括登録、QRコードセルフチェックイン、予約者向けアプリと管理者向けアプリ、分析機能、Googleで予約、ブログ更新機能、予約ボタンの埋め込み、アンケート最大1項目です。
手順書を読んでいて「その項目が画面に無い」となったら、多くの場合は操作ミスではなく段階の違いです。特に広告非表示とロゴのカスタマイズがフリーで使えないことは、無料で運用する店舗の見え方に直結します。
件数の上限に当たったときに何が起きるか
各段階の月間予約件数の上限は、フリーが50件、スモールが200件、チームが300件、ビジネスが2,000件、エンタープライズが5,000件です。予約ページの公開数はフリーが2、スモールとチームが10、ビジネスが50、エンタープライズが100です。
フリープランで集計期間内に50件を超えると、新規の予約受け付けが停止されます。受け付けを再開するには有料プランへの変更が必須と明記されています。50件以内に収まった場合は次の集計期間の開始日に0件へリセットされます。有料プランで上限を超える場合は、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で受付可能数を追加できます。
ここは使い方の話でありながら、売上の話でもあります。予約が伸びた月に受付が止まる作りなので、繁忙期の前に上限との距離を見ておく必要があります。チームプランの上限が300件で、次のビジネスプランが2,000件と大きく飛ぶため、月に300件から400件あたりの店舗は追加手数料とプラン変更のどちらが安いかを計算する場面が出ます。
外部サービスとつなぐ操作は、追加料金がかかるものが多い
外部サービス連携として、公式ヘルプにはZoom連携、Googleカレンダー連携、Googleで予約、リモートロック連携、LINEミニアプリ、タグ埋め込み、API連携、POSレジ、かんざし連携のカテゴリが並んでいます。ただし、つなぐだけで済むものと、月額が別に発生するものが混在しています。
追加料金がかからないのは、Zoom連携(スモール以上)、Googleカレンダーとの双方向連携(チーム以上)、Googleで予約(全プラン)です。一方で、POSレジ連携は月額3,300円からで同社のスタンダードプランへの加入が必要、かんざし連携は月額5,500円でチーム以上、LINEミニアプリ連携は月額4,400円でスモール以上、リモートロック連携は月額4,400円でチーム以上、タグの追加埋め込みは1個ごとに月額5,500円でスモール以上です。API連携はビジネス以上で提供され、金額の記載は確認できませんでした。かんざし連携ではネイリーが利用できる旨も告知されています。
Google Analytics 4 連携は、フリーが利用不可、スモールとチームがオプション提供、ビジネスとエンタープライズが1タグまで無料です。コンバージョンタグの埋め込みは、フリーが利用不可、スモールからビジネスまでがオプション提供、エンタープライズが3タグまで無料です。集客の効果を数字で追いたい店舗は、この一覧を先に見ておくと、後から想定外の月額が積み上がる事態を避けられます。API連携で出力できるのは、予約一覧のCSVの項目とアンケート回答にあたる「予約情報」と、顧客一覧のCSVの項目にあたる「顧客情報」です。IP制限と、複数アカウントを1つで束ねる管理者権限機能は、エンタープライズプランのみで提供されています。
いま進行中の変更で、手順のどこが書き換わるか
使い方を調べている最中に押さえておきたいのは、手順書の一部がこれから書き換わる、という点です。サービス自体の提供終了の告知は確認できませんでしたが、周辺の条件は動いています。
予約サイトのURLの移行
URLの移行は2026年2月中旬以降、順次実施されています。各事業者の具体的な移行日時は、移行予定日の1ヶ月前までに連絡されるとされています。移行後も旧URLは使えます。公式には「引き続き、旧URL(http://coubic.com/〜)にアクセスすることは可能です。また、旧URLや旧URLのQRコードにアクセスした場合も、新しいURLへ自動転送(リダイレクト)されますのでご安心ください」と案内されています。
ただし、同じ告知の中に「将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます」という一文があります。旧URLがいつまで生きるかの具体的な日付は、公開資料では確認できませんでした。店頭のQRコード、名刺、チラシ、他社サイトからのリンクなど、印刷して配ってしまったものが残っている店舗は、この一文を前提に予定を組んでおくのが安全です。LINEミニアプリを使っている場合、ミニアプリ用のURLは移行後も変わらずそのまま使えますが、エンドポイントURLを新しいものへ変更することが推奨されています。ビジネスプラン以上で使える外部サイト設置用の予約カレンダーは、移行後も現在のコードのまま利用できます。
決済まわりの主体と手数料
決済サービスの提供主体が Stripe Japan, Inc. から STORES 株式会社に変更されています。変更前は事業者と Stripe 社の間で利用契約が成立し、Stripe 社を通じてクレジットカード会社との加盟店契約が成立していました。変更後は事業者と STORES 株式会社の間で利用契約が成立し、同社を通じて株式会社クレディセゾンおよび株式会社ジェーシービーによる加盟店契約審査が行われます。審査に通過しない場合もあると明記されています。切り替えは2026年2月中旬頃より順次です。これに伴い利用規約も2026年2月4日付で改定されますが、適用日は事業者ごとに異なり、1ヶ月前までに別途案内されるとされています。
手数料も動いています。事前クレジットカード決済の手数料率は、変更前が「4.9%+99円」で、2026年8月3日以降は5.5%です。同社のスタンダードプラン(月額3,300円・税込)に加入すると3.6%、中小特別料率が適用されるとフリーで5.2%、スタンダードで3.3%になります。中小特別料率には条件があり、中小企業基本法が定める中小企業者であること、年間のキャッシュレス決済利用額が3,000万円未満であること、実店舗などの対面環境で提供する際の決済であることが挙げられ、実店舗がないオンラインサービスは適用不可と明記されています。
さらに、売上金の振込手数料が2026年8月25日の入金分より発生します。これまで0円だった振込手数料が1回の振込につき275円(税込)になり、入金額が10,000円未満の場合は事務手数料275円が加わって合計550円になります。通常の入金サイクルは当月1日から末日に発生した決済分を翌月25日に入金で、25日が土日祝日の場合は翌営業日です。入金サイクル短縮化オプション(月額2,200円・税込、スモール以上)を契約すると毎週火曜日の入金になりますが、その場合は振込ごとに275円が発生します。
これまで振込手数料は0円でしたが、8月25日の入金分より、1回の振込につき275円(税込)が発生します 出典: reserve-faq.stores.jp
退会手順が2本に分かれた
アカウント削除の手順は、2026年7月22日以降に登録した事業者と、それ以前に登録した事業者で異なります。公式ヘルプも2本に分かれています。7月22日以降に登録した場合、すべての情報を削除するには、予約サービスの利用終了、事業者の削除、アカウントの削除という3段階の操作が必要です。予約サービスのアカウントを削除しても、共通のアカウント自体は引き続き使えます。
使い方の記事としては細かい話に見えますが、店舗を畳むときや、テスト用に作ったアカウントを片付けるときに必ず当たります。しかも削除後は登録されていたすべてのデータが完全に消去され、復旧できないと明記されています。手順が2本ある以上、自分の登録がどちら側かを先に確かめてから進めるのが確実です。
データの持ち出しと、分析画面の位置づけ
顧客情報のCSVダウンロードは、管理画面ホームの「予約」から「顧客」を開き、画面右上の「CSVダウンロード」をクリックして出力形式を選び、リクエスト後にダウンロードページから取得します。予約一覧のCSVは画面上部の「予約一覧」からダウンロードボタンで取得します。分析機能の各レポートもCSVでダウンロードでき、分析機能自体は全プランで使えます。POSレジと連携している場合は、顧客の購入履歴をCSVで取得でき、購入日時、商品名、金額、支払い方法、スタッフ、ステータス、オーダー番号が出力されます。
ここで一点だけ注意があります。公式のプラン比較表では「予約・顧客情報のCSVダウンロード」に印が付いているのはビジネスプランとエンタープライズプランのみで、フリー、スモール、チームの3プランには印がありません。フリーからチームまでの契約で予約・顧客データを取り出す方法があるかどうかは、公開資料からは判断できませんでした。機能が無いと断定はできませんが、あると決めてかかるのも危険です。データを持ち出す前提で運用を組むなら、実際に自分の管理画面でボタンが押せるかを、契約更新の前に一度確かめておく価値があります。
手順を探す前に、受け方そのものを見直す価値がある
ここまでを整理すると、「使い方」が分かりにくい原因は操作の複雑さではありません。名前が変わり、URLが移り、決済の主体が入れ替わり、退会の手順まで二本立てになっている、という前提の揺れです。手順書を追いかけるより先に、いまの受け方のどこで手間が出ているかを見た方が早い場面があります。
見るべき点は3つです。1つ目は、予約が入った後に人手が何回動いているか。確定の連絡、前日の声かけ、変更の受け直し、当日の名簿づくりが手作業なら、そこが一番大きな穴です。2つ目は、月の予約件数と上限の距離。上限に当たって受付が止まる作りである以上、繁忙期の前に余裕を確認する必要があります。3つ目は、代金の流れです。運営会社が代金を預かって後から振り込む形なのか、店舗が決済代行会社と直接契約して代金が店舗へ入る形なのかで、入金の待ち時間も、振込手数料の有無も、返金対応の窓口も変わります。代金が店舗に直接入る作りであれば、入金サイクルや振込手数料という概念自体が発生しません。
予約システムを比べるときに、どの軸で並べると差が出るのかは他社との比較にまとめられています。受付から次の来店までにどこまで自動で流れるのか、通知やリマインドがどの段階から使えるのかはできることで確認できます。月あたりの予約件数と、その段階で使える機能の対応は料金に一覧があります。
業態によって必要な設定は変わります。教室のように期の単位で通ってもらう場合と、サロンのように担当者を指名する場合では、そもそも作るべき予約ページの型が違います。業態ごとにどう組むかの例は業種ごとの使い方に整理されており、実際の画面の流れはデモを見るで触れられます。導入前に出やすい疑問と回答はよくある質問にまとまっています。
最後に、判断の順番だけ確認します。まず自分の登録が2026年7月22日のどちら側かを確かめる。次に、いまの契約段階で触れない機能を書き出す。そのうえで、URLの移行と決済まわりの変更が自分の店舗にどう当たるかを、届いた案内で確認する。手順書を丸ごと読むのはその後で十分です。前提が動いている時期に細かい操作から入ると、覚えた手順が数ヶ月で使えなくなります。
Q1. Coubicの管理画面はいまどこから入るのですか?
Coubicという名前の管理画面は現在ありません。2020年10月にサービス名がSTORES 予約へ変わっており、事業者の申し込みと管理は現在の公式サイト側に移っています。旧ドメインのcoubic.comは生きていますが、トップページはstores.fun/reserveへ転送されます。ただしcoubic.com/loginは予約する側の「かんたん予約」のログイン画面として現在も稼働しており、店舗側の管理画面とは別物です。この2つを混同すると、手順書と自分の画面が噛み合わなくなります。
Q2. 古い記事にあるfaq.coubic.comが開けません。移転先はどこですか?
旧ヘルプサイトのfaq.coubic.comはDNSレコードが解決できず、到達できない状態です。資料請求とデモ動画を配信していたgo.coubic.comも同様に到達できません。現行のヘルプはreserve-faq.stores.jpに集約されています。なお、coubic.com/signupのフッターには資料請求とデモ動画へのリンクが残っていますが、いずれもリンク切れです。旧コーポレートサイトのcorp.coubic.comは運営会社の公式サイトへ、旧ブログのblog.coubic.comはSTORES Magazineへ転送されます。
Q3. 無料のまま使い続けると、どの操作ができなくなりますか?
フリープランでは、スタッフの指名予約、予約通知メールのカスタマイズと署名設定、メルマガやリマインドの自動配信、Zoom連携、Googleカレンダーとの双方向連携、予約・顧客情報のCSVダウンロード、Google Analytics 4連携、予約受付ページ内の広告非表示、ロゴのカスタマイズなどが使えません。月間予約件数は50件までで、集計期間内に50件を超えると新規の予約受け付けが停止し、再開には有料プランへの変更が必須と明記されています。
Q4. 予約サイトのURLはこれからどう変わりますか?
現在のhttps://coubic.com/<店舗のID>から、https://<事業者のドメインID>.stores.jp/reserve/<新しい店舗のID>の形式へ移行します。2026年2月中旬以降、順次実施され、各事業者への連絡は移行予定日の1ヶ月前までとされています。移行後も旧URLからは自動転送されますが、公式に「将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます」と予告されています。停止の具体的な日付は公開資料では確認できませんでした。
Q5. 予約者に届くメールの送信元は変わりますか?
変わります。予約者へ送信されるメールの送信元アドレスは現在[email protected]で、URL移行に伴って[email protected]に変更されます。案内文やチラシに「このアドレスから届きます」と旧アドレスを書いている場合は、書き換えが必要です。あわせて、予約する側の共通アカウントも廃止の方向で、これまで1つのアカウントで全店舗の予約サイトにログインできたものが、店舗ごとの個別登録とログインに変わります。