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エステサロンの予約の受け方を決める|電話とネットのどちらに寄せるか
2026年9月11日・Rizaflow編集部
エステサロンで予約の受け方を見直すとき、「電話をやめてネットに一本化すべきか」という形で悩みが立ち上がることがほとんどです。ただ、この問いはエステの現場ではそのままでは解けません。理由は単純で、エステの予約の多くが単発の来店ではなく、コース契約や回数券の途中にある1回だからです。残りが何回あるのか、次はどの施術に進むのか、前回の肌の状態はどうだったのか。これらが分からないと予約が決まらない客がいる限り、入口をネットに移しただけでは電話は鳴りやみません。ここでは、エステという業態の条件を先に並べて、そこから受け方を決めていきます。
エステの予約は、契約の一部として入っている
美容室や飲食店の予約は、その1回で完結します。エステはそうではありません。多くの店で、客は最初にコースを契約し、その回数を消化するために通います。この構造が、予約の受け方のすべてに影響します。
まず、予約を受ける側は「この人はあと何回残っているか」を知っている必要があります。残り1回の客と、契約したばかりで10回残っている客とでは、案内する内容が違います。次に、契約には期限があることが多く、期限までに消化できるペースで予約が入っているかを見る必要があります。そして、コースの途中で内容が変わる場合、次に受ける施術の種類が前回の結果で決まります。
つまり、エステの予約画面に必要なのは、空いている枠だけではありません。契約の残りと、これまでの経過が同じ場所に見えていることです。ここが分かれていると、予約の1件ごとに別の資料を開くことになり、その手間が「電話で聞いたほうが早い」という状態を生みます。皮肉なことに、予約をネットで受けられるようにした店ほど、残回数の確認の電話が増えることがあります。ネットで予約はできるが、残りが見えないからです。
契約の扱いには、法律上の枠がある
一定の期間と金額を超えるエステの契約は、特定商取引法の特定継続的役務提供にあたります。同法はこの取引をこう定義しています。
第四十一条 この章及び第五十八条の二十二第一項第一号において「特定継続的役務提供」とは、次に掲げるものをいう。 一 役務提供事業者が、特定継続的役務をそれぞれの特定継続的役務ごとに政令で定める期間を超える期間にわたり提供することを約し、相手方がこれに応じて政令で定める金額を超える金銭を支払うことを約する契約(以下この章において「特定継続的役務提供契約」という。)を締結して行う特定継続的役務の提供 出典: laws.e-gov.go.jp
ここで言う政令で定める期間と金額は、施行令で決まっています。皮膚を清潔にし、または美化し、体型を整え、体重を減ずるための施術については、期間が1か月、金額が5万円と定められており、これを両方超える契約が対象になります。対象になると、契約時の書面の交付や、途中で解約できることなどが法律の側から求められます。
予約の受け方の話に戻すと、この枠組みは2つのことを意味します。1つは、契約の内容と消化の状況を店が正確に把握していなければならないこと。途中で解約の申し出があったとき、何回提供したかが根拠になります。もう1つは、予約の管理と契約の管理を完全に切り離すと、その突き合わせが手作業になることです。予約は予約システム、契約は紙の台帳、という形にしている店では、月末の突き合わせに時間がかかります。
法律の適用や具体的な取り扱いについては、契約の内容によって判断が分かれます。自店の契約が対象になるかどうかの確認は、所管の窓口や専門家に当たってください。ここで扱っているのは、予約の受け方を設計するうえでの前提としての話です。
枠の上限は、ベッドの数と施術者の数の少ないほうで決まる
エステの予約枠を作るときに最初に間違えやすいのが、営業時間から枠を割り出してしまうことです。エステで同時に受けられる予約の数は、次の3つのうち最も小さい数で決まります。
・施術ができる部屋またはベッドの数 ・その時間に出勤している施術者の数 ・その施術に必要な機器の台数
3つめを見落とす店が多くあります。フェイシャルの機器が1台しかなければ、部屋が3室あっても、その施術は同時に1人までです。機器を使うメニューと使わないメニューを同じ枠の考え方で並べると、当日になって重なっていることに気づきます。
対処は、機器そのものを1つの資源として枠に持ち込むことです。予約システムによっては、スタッフとは別に設備や備品を登録して、その空き状況で枠を制御できるものがあります。この考え方が使えるかどうかは、機器を使うメニューが多い店では大きな差になります。使えない場合は、機器を使うメニューの予約可能な時間帯をあらかじめ限定するという手で凌ぐことになります。
もう1つ、ハンドでの施術が中心の店では、施術者の体力が実質的な上限になります。90分のボディを1日に何本まで入れるかは、部屋が空いているかどうかとは別の話です。1日に受ける上限の本数を決めて、それ以上は枠を開けない設定にしておかないと、繁忙期に体を壊します。1日あたりの受付上限を設定できるかどうかは、確かめておく価値のある条件です。
電話に寄せたままだと、エステでは何が起きるか
電話での受付を続けている店で起きることは、業態によって違います。エステの場合、こうなります。
施術中は個室にいます。オイルを使っていれば手が塞がっており、パックを乗せている最中や、機器を肌に当てている最中は、その場を離れられません。90分のコースの間、電話は鳴り続けて誰も出ません。
出られない時間が長いので、留守番電話か折り返しになります。ところがエステの客は日中に働いている人が多く、折り返した時間に出られません。何度かすれ違ううちに、予約は流れます。
さらに、電話は静かな空間の敵です。エステは音と香りで空気を作っている業態です。施術中に呼び出し音が鳴れば、それだけで客の体は緊張します。音を切れば、今度は着信に気づきません。
そして、1人で回している店では、受付の人を置くという解決策が現実的ではありません。仮に置いたとして、その人が答えられるのは空き枠までで、残回数や施術の中身については結局施術者に確認することになります。
これらを合わせると、エステで電話を主たる入口に据え続けるのは、他の業態より無理があります。ただし、電話をゼロにすればよいという話でもありません。次の節でその線を引きます。
ネットに寄せたときに、エステで起きること
予約をネットに移した店で、想定と違ったという声が出るのは、たいてい次の3つの場面です。
1つめは、初回の客です。エステの初回は、体験の施術に加えてカウンセリングが入ります。30分ほど余分に見ておく必要があるのに、初回も2回目以降も同じ枠で受けてしまうと、初日から後ろがずれます。初回専用のメニューを別に立てて、枠の長さを変えるのが基本です。
2つめは、コースの途中にいる客です。前述のとおり残回数が見えないと予約が決まりません。会員として予約ページに入ってもらい、ログインした先で残りが見える形を取るか、それができないなら、確定メールの中に残回数を書いて毎回知らせるという方法があります。後者は手間がかかるように見えますが、文面に差し込む形にできるなら手は動きません。
3つめは、体調に関わる相談です。エステでは、生理中や妊娠中、日焼けの直後、肌の炎症など、受けられない条件があります。この判断が要る客は、予約ボタンを押す前に確認したいと考えます。ネットの予約ページに条件を書いておくと、この種の問い合わせは大きく減ります。書いていない店では、代わりに電話が鳴ります。
つまり、ネットに寄せる作業は「電話番号を消す」ことではありません。電話でしか答えられなかった内容を、予約ページの上に文字として置き直す作業です。この置き換えができた分だけ、電話は減ります。
入口を4つに分けて、いまの割合を数える
方針を決める前に、先月の予約が実際にどこから来たかを数えてください。分け方はこの4つで足ります。
・電話 ・自店の予約ページ ・店頭での次回予約 ・LINEやメッセージのやり取り
この割合が分かると、次に手を付ける場所が決まります。電話が7割を超えているなら、まず電話の中身を分類するところから始めます。店頭での次回予約が5割を超えているなら、すでに強い形ができているので、残りの半分をどこで受けるかだけを決めれば済みます。
エステで理想に近いのは、店頭での次回予約が半分以上を占め、残りを自店の予約ページが受け、電話は例外だけを扱うという配分です。コースを契約している客は次に来る時期が決まっているので、施術の直後にその場で押さえるのが最も確実で、店の手数も最少で済みます。
店頭での次回予約を、仕組みとして固定する
エステの予約で最も強い入口は、施術が終わった直後の数分間です。客は肌の変化を実感しており、次も来ようという気持ちが最も高い瞬間にいます。ここで次回を押さえられれば、その予約は先の予定として確定します。
ところが、この数分は毎回同じように訪れるわけではありません。店主の側が言い出しやすい形を作っておかないと、忙しい日には飛ばされます。仕組みにするなら、次の3つを決めておきます。
・声をかける場所を決める(施術後の水を出すとき、会計のとき) ・言い方を決める(「次はいつごろにしますか」ではなく「2週間後だとこの日とこの日が空いています」) ・その場で押さえた予約を、客の手元にも残す(確定の連絡を文字で送る)
3つめが抜けている店が多くあります。口約束で終わると、客は日付を忘れます。忘れたまま当日になり、来ないという結果になります。その場で予約を入れて、すぐに確認の連絡が届く形にしておくだけで、この取りこぼしは減ります。
初回の枠を、2回目以降と分けて作る
エステの初回は、施術だけでは終わりません。カウンセリングで悩みを聞き、肌や体の状態を見て、これからどう進めるかを説明します。契約の話をするなら、そのための時間も要ります。60分の体験メニューを受けたつもりの客が、実際には120分店にいた、ということが普通に起きます。
この差を予約の枠に反映していないと、初回の客が入った日は必ず後ろがずれます。しかも初回の客は、たいてい掲載サイトの体験メニューから来るので、繁忙期に固まります。
分け方は3通りあります。1つは、初回専用のメニューを立てて枠の長さを変えること。2つめは、初回を受け付ける時間帯を限定すること。その日の最後の枠に寄せておけば、延びても後ろに誰もいません。3つめは、カウンセリングだけを別の予約として受けること。施術は後日にして、初日は話だけにする形です。3つめは客の負担が増えるので、単価の高いコースを扱う店に向いています。
どの形を取るにせよ、初回の枠を2回目以降と同じ長さにしないでください。予約システム側でメニューごとに所要時間を変えられるかどうかは、最低限の条件になります。
掲載サイトの体験メニューと、自店の予約ページの役割
エステの新規客は、掲載サイトの体験メニューから来ることが多い業態です。ここは新規を集める場所として機能します。ただし、体験の価格で来た客がそのままコースを契約するとは限らず、体験だけを渡り歩く層も一定数います。
問題は、契約した客まで掲載サイト経由で予約を続けることです。そのたびに送客の手数料がかかり、単価の一部が出ていきます。コースの10回すべてがそこを通れば、影響は小さくありません。
役割を分けるなら、こうします。掲載サイトは体験までの入口として使う。契約した時点で、次からは自店の予約ページで取ってもらうことを伝える。会員として登録してもらい、そこにログインする形にすれば、既存客は自然に移ります。
契約者だけが取れる枠を用意できると、さらに扱いやすくなります。人気の時間帯を契約者に先に開放し、残りを新規に開ける、という配分ができるからです。予約ページを複数持てるか、会員だけに見せるページを作れるかは、システムによって差が出る部分です。
顧客の記録を、どこに貯めるか
エステで残す記録は、他の業種より踏み込んだ内容になります。肌の状態、体重や部位のサイズ、アレルギー、服薬、妊娠や授乳の有無、施術後に出た反応。これらは健康に関する情報であり、扱いには相応の配慮が要ります。
現場でよく見るのは、表計算のファイルに客の一覧を作り、備考の欄に体調のことまで書いている状態です。ファイルが共有のフォルダに置かれていれば、関係のない人も開けます。スタッフが辞めるときに手元に残ってしまうこともあります。
置き場所として妥当なのは、予約と同じ場所で、客ごとに紐づいていて、誰が見られるかを設定できる形です。予約の詳細を開けば前回の記録が見える形になっていれば、施術の前に別のファイルを探す動きも消えます。スタッフを雇っている店では、他人の担当客の記録をどこまで見せるかを最初に決めてください。
1人の店と、スタッフがいる店で詰まる場所は違う
同じエステでも、規模によって受け方の設計は変わります。
1人で回している店では、施術中に外との連絡が完全に途切れることが最大の制約です。予約はすべて画面の側で完結する形にして、確認は施術の合間にまとめて行う。当日の受付をどこで締め切るかを決めておかないと、休憩の時間が消えます。
スタッフが3人以上いる店では、制約が別のところに移ります。誰がどの客を担当するか、指名を受けるか、機器を誰が使うか。同じ時間に2人が同じ機器を使う予約を入れてしまう事故は、人数が増えるほど起きやすくなります。スタッフごとの予定と、設備の予定を1つの画面で見られることが条件になります。
台帳を1つにする。二重予約は入口が複数あるときに起きる
入口を複数持つこと自体は問題ありません。問題は、入った予約が別々の場所に記録されることです。電話で受けた分を紙の台帳に書き、ネットの予約は画面に入り、店頭での次回予約はノートに残る。この状態で同じ枠に2件が入るのは、時間の問題です。
エステで二重予約が起きたときの損害は、他の業態より大きくなります。90分の枠を空けて待っていた客に、待ってもらうことも、短く済ませることもできません。個室が空いていなければ、その日に受けてもらうこと自体ができません。
台帳を1つにする方法は単純です。どの入口から入っても、最終的に同じ画面に記録する。電話で受けたらその場で画面に入れる。店頭で次回を決めたらその場で画面に入れる。入れるまで会話を終えないと決めれば、それだけで防げます。紙の台帳を残したいなら、それは控えとして印刷する形にして、原本は1つにしてください。
問い合わせの種類ごとに、受け皿を割り当てる
受け方を決める作業は、突き詰めると割り当ての作業です。店に来る問い合わせを種類で並べ、それぞれに受け皿を1つずつ当てていく。受け皿の無い種類が、そのまま電話として残ります。
エステの場合、割り当てはこうなります。
・空いている日時を知りたい …… 予約ページ ・予約を変更または取り消したい …… 確定の連絡の中にある入口 ・残りの回数と期限を知りたい …… 会員として入るページ、または確定の連絡に書き込む ・受けられる体調かどうか知りたい …… 相談の窓口(折り返しの時間にまとめて返す) ・コースの内容と金額を知りたい …… 来店してもらって対面で ・当日に遅れる、行けなくなった …… 電話
この表を作ってみると、自店で受け皿が空欄になっている行が見つかります。多くの店で空欄になるのは、3行目と4行目です。ここが空いている限り、その2種類は電話で来ます。
割り当てを決めたら、それを客に見える形に置いてください。予約ページの目立つ場所に「ご予約と変更はこちら」「体調のご相談はこちら」と分けて置く。窓口が1つしか見えていないと、客はすべてをそこに投げます。分けて見せることで、届く場所が自然に分かれます。
電話でなければ進まないものが、1つだけある
割り当ての表で、電話または対面に残さざるをえない行があります。コースの契約に関する話です。
金額が大きく、期間も長い契約は、条件を1つずつ確かめながら決めていくものです。回数、期限、途中でやめたときの扱い、支払いの方法。これらを文字だけで断片的にやり取りすると、後から食い違います。さらに、一定の期間と金額を超える契約には、契約のときに書面を交付することなどが法律の側から求められる場合があります。やり取りの合意だけで手続きが終わるわけではありません。
したがって、この行だけは人が受けます。ただし、受け方に工夫の余地はあります。相談を「予約」として受けてしまえばよいのです。相談の枠を30分で用意し、予約ページから取れるようにしておく。こうすると、施術中に鳴る電話にはなりません。
同じ考え方は、初めての客のカウンセリングにも使えます。エステで人が対応すべき場面は確かにありますが、その多くは「予約として受けられる相談」に変えられます。変えられない行だけが、最後に電話として残ります。
受け方を変えると、キャンセルの出方も変わる
予約の入口を変えると、キャンセルの現れ方も変わります。電話でしか取り消せない状態では、言い出しにくい客が黙って来ないという形を取ります。ネットで取り消せるようにすると、取り消しの連絡が増えます。数字の上ではキャンセルが増えたように見えますが、実際に増えたのは「事前に分かるキャンセル」で、当日まで分からない穴は減っています。
エステはもともとキャンセルが出やすい業態です。体調や生理の周期で受けられない日があり、それは客の側にも読めません。この前提を受け入れて、早く分かる形に寄せるほうが、店としては損が小さくなります。2日前までなら手数料なしで変更できる、という条件を明示している店では、直前の穴が減る傾向があります。
受付の締め切りを、どこに置くか
エステでは、予約の締め切りを直前にしすぎると回りません。施術に入る前に、部屋を整え、機器を立ち上げ、タオルとガウンを用意し、その客のカルテを見て流れを組み立てる必要があるからです。この準備に20分ほどかかる店は珍しくありません。
一方で、締め切りを前日に置くと、当日に空いた枠を埋める手段が無くなります。90分の枠が1つ空けば、その日の売上はそのまま落ちます。
多くの店が落ち着くのは、通常のメニューは3時間前まで、機器を使うメニューや初回は前日まで、という形です。メニューごとに締め切りを変えられるかどうかは、確かめておく条件の1つになります。
締め切りと合わせて決めておきたいのが、変更と取り消しの期限です。エステは1枠が長いので、直前の取り消しの損害が大きくなります。2日前まで、あるいは前日の営業時間内まで、といった線を引き、その期限を予約ページと確定の連絡の両方に書いておきます。同じ内容が2か所にあると、後から「聞いていない」という話になりにくくなります。
切り替えのときに、つまずきやすい型
受け方を変える作業でよくある失敗は、次の3つです。
1つめは、コースの途中にいる客に何も伝えずに切り替える型です。エステの客は2週間から4週間おきに来るので、次に来店するまで変更に気づきません。全員に行き渡るまでに1か月以上かかると見込んで、施術のたびに1人ずつ案内してください。
2つめは、割り当ての表に空欄を残したまま走り出す型です。残回数の確認と体調の相談に受け皿が無いまま入口だけを移すと、その2種類が行き場を失います。行き場の無い問い合わせは、必ず元の場所に戻ります。表の空欄を埋めるほうが先です。
3つめは、メニューを全部載せようとして止まる型です。エステはコースの組み合わせが多く、すべてを予約ページに並べようとすると作業が終わりません。まずは予約の8割を占める上位のメニューだけを載せて公開し、残りは運用しながら足していくほうが早く進みます。
効果を測る数字を、3つだけ決める
受け方を変えたら、変わったかどうかを見る必要があります。エステで見るべき数字は次の3つです。
・次回の予約が決まった状態で帰った客の割合 ・コースの消化のペース(期限までに終わる見込みかどうか) ・予約に関する電話の本数
売上を見ても、受け方を変えた効果は分かりません。季節や広告の影響のほうが大きいからです。上の3つは受け方の変更が直接効く数字で、1か月あれば動きが見えます。
なお、2026年9月時点で各社が公開している料金は、無料の枠が月間予約50件程度、有料の入口が税込で月3,850円から9,790円あたりに置かれています。予約の件数と、登録できるスタッフの人数で段が分かれる作りが一般的です。条件は変わるので、判断のときは各社の現在のページを確認してください。段の分かれ方は料金にも整理してあります。
受け方を決めた後に、効いてくる場所
予約の受け方を整えると、次に見えてくるのは受けた後ろの部分です。エステは1回の単価が高く、通う期間も長い業態なので、来店と来店の間に何をするかで結果が変わります。
前日に連絡を出す。施術の後に御礼を送り、その日のケアの注意を添える。コースの期限が近づいたら知らせる。次のコースの提案は、消化が終わる2回前あたりから始める。この一連を手でやると、1人あたり毎月15分ほどが消えます。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形であれば、この作業は設定した時点で流れに乗ります。
業態によって効いてくる場所は違います。エステ以外の業種で何を先に整えるかは業種ごとの使い方に並べてあります。他社と条件を突き合わせたい場合は他社との比較を、実際の画面の動きを見たい場合はデモを見るを確認してください。運用に入ってから出てくる細かい点はよくある質問にまとめてあります。
受け方を決めるという作業は、道具を選ぶ作業ではありません。どの問い合わせを人が受け、どれを画面に任せるかを線引きする作業です。エステの場合、その線は「契約と体調に関わることは人が受け、日時に関わることは画面に任せる」あたりに引くと、無理なく回ります。
Q1. エステの予約は、電話とネットのどちらに寄せるべきですか?
日時に関わること(空き確認、予約、変更、取り消し)はネットに寄せ、契約と体調に関わることは電話で受けるのが現実的な線引きです。エステは90分前後の施術中に個室から出られないため、電話を主たる入口にしたままだと取りこぼしが避けられません。高額なコースの相談だけは、時間を決めた通話として残す価値があります。
Q2. コース契約の客から、残回数の問い合わせが来ます。減らせますか?
予約の確定メールに残回数を毎回書き込む形にすると、この問い合わせはほぼ消えます。会員として予約ページに入ってもらい、ログイン後に残りが見える形にできればさらに確実です。予約と契約の記録が別の場所にあると、店側の確認にも時間がかかるので、同じ場所にまとめる価値があります。
Q3. 予約枠は営業時間から割り出せばよいですか?
違います。同時に受けられる数は、部屋またはベッドの数、出勤している施術者の数、その施術に必要な機器の台数の3つのうち、最も小さい数で決まります。機器を見落として枠を作ると、当日に重なっていることに気づきます。ハンド中心の店では、1日に受ける上限の本数も先に決めておいてください。
Q4. ネットで取り消せるようにすると、キャンセルが増えませんか?
取り消しの連絡は増えますが、当日まで分からない穴は減ります。エステは体調や周期で受けられない日があり、それは客にも読めません。黙って来ない形より、2日前に分かる形のほうが、空いた枠を埋める余地が残ります。手数料なしで変更できる期限を明示している店では、直前の穴が減る傾向があります。