他社との比較

Jicooから乗り換える|移す前に決めておくこと

2026年9月3日

jicoo 乗り換え、と検索する時点で、移る理由はもう決まっていることが多いはずです。だとすると次に必要なのは、移り先の比較ではなく、移る前に手を打っておくべきことの一覧です。この記事では、乗り換えを決めたあとに詰まりやすい点を、運営会社が公開しているヘルプセンターと特定商取引法に基づく表示の記載だけで整理します。結論を先に書くと、最初に確認すべきはデータの持ち出しです。予約データをCSVで出す機能は有料プラン限定で、無料プランでは使えません。無料のまま解約すると、蓄積したデータを取り出す手段が無いまま抜けることになります。順番を間違えると取り返しがつかない項目がいくつかあるので、そこから見ていきます。

乗り換えの検討が増えている背景

2026年8月27日の料金改定で、前提が動いた

まず、いま乗り換えを考えている人が置かれている状況を整理します。2026年8月27日に料金プランの改定が実施されました。将来の予告ではなく、すでに適用済みです。

この改定で3つのことが起きました。1つ目は、無料プランの名称が「Free」から「Individual」に変わったことです。2つ目は、無料プランから機能が3つ外れたことです。ルーティング機能、APIキーとREST API、外部接続がいずれもTeamプラン以上になりました。3つ目は、ProプランとMaxプランの新規申し込み受付が終了したことです。

3つ目は、これから検討する人には直接影響しません。すでに契約している事業者は継続して使えると明記されており、契約時点で使えた機能もそのまま維持されます。ただし、社内で「Proに上げればこれができる」と話していた場合、その選択肢はもう存在しません。上げ先はTeam、Business、Enterpriseの3つです。

1つ目と2つ目は、無料で運用していた事業者に直接効きます。特にAPIを使って自社システムと繋いでいた場合、公式のお知らせに「発行済みのAPIキーでのAPIリクエストは、エラー(HTTP 403)となります」と書かれているとおり、改定日をまたいだ時点で連携が止まります。この止まり方が乗り換えの引き金になった、というケースは実際にあります。

課金の単位が合わなくなる場面

もう1つ、規模が変わったときに効いてくるのが課金の単位です。料金表記は「月額 / ユーザー」で、Teamが1,200円、Businessが1,600円です。人数(シート)単位の課金なので、予約を受ける人が増えるほど月額が比例して増えます。

5人で使えばTeamで月6,000円10人なら月12,000円です。予約件数には上限が無いので、件数が多くて人数が少ない業態では有利に働きます。逆に、スタッフが多くて1人あたりの予約件数が少ない業態では、この形が割高になります。美容室や整体院のように、スタッフ全員が個別に予約を受ける業態は後者に当たりやすい構造です。

なお、税の扱いは公式サイト内で表記が割れています。料金ページは金額の直後に「(税抜)」と表示し、特定商取引法に基づく表示のページには「表示価格は税込」と書かれています。どちらが正しいかは公開資料からは判断できませんでした。人数分を掛け算するときは、税抜だった場合を想定しておく方が安全です。

移す前に決めておくこと、その1。データをどうやって持ち出すか

ここが最も重要です。順番を間違えると、データが取り出せなくなります。

CSVエクスポートは有料プラン限定

料金ページの機能比較表で、「CSV形式のエクスポート」はIndividual欄が空欄、Team以上にチェックが入っています。無料プランでは、予約データをCSVで出せません。

予約フォームの回答や予約情報をCSV形式でエクスポートできます。分析、レポート作成、外部システムへの受け渡しに活用できます。 出典: jicoo.com

まさに乗り換えのときに必要な機能が、無料の範囲外にあります。「外部システムへの受け渡し」という説明が付いているのに、そこへ辿り着くには有料プランを一度契約する必要がある、という構造です。

無料で長く運用してきた事業者ほど、この点に後から気づきます。手順としては、抜ける前に一度Teamプランへ上げてエクスポートし、それから解約する、という流れになります。1か月分の費用がかかりますが、データを丸ごと失うよりは安く済みます。金額は1人あたり月1,200円なので、1人で使っているなら1か月分で済みます。エクスポートのためだけに上げる場合、上げる直前に必要なデータの範囲を決めておくと、契約期間を最短にできます。

なお、上げた月のうちに出し切るなら、月払いを選ぶ必要があります。年払いは20%割引と表示されていますが、途中で抜けても返金はありません。エクスポート目的の一時的な契約で年払いを選ぶと、割引率より損失の方が大きくなります。

エクスポートで何が出るか

出せる形は2種類あります。ヘルプによると、予約ページからのエクスポートでは「『予約ページ』>『︙』をクリックするとメニューが表示され、『CSVエクスポート』を選択後『エクスポートを開始する』をクリックすることでCSVがエクスポートされます」とあり、events.csv と forms.csv をzip形式で一括ダウンロードできます。

予約一覧からのエクスポートでは events.csv のみで、「予約の [ステータス] [開始日時] [予約ページ] で絞り込みを行い、予約情報をエクスポートすることができます」と説明されています。絞り込みができるので、期間を区切って出すこともできます。

出力される項目には、予約ID、予定名、ホスト名、グループID、グループ名、ゲストID、ゲスト名、ゲスト名(姓)、ゲスト名(名)などが含まれます。セミナー型の予約ページを使っている場合、参加者一覧もCSVでダウンロードできる旨がヘルプに記載されています。

移行先へ取り込むときに足りない項目が出る可能性があるので、実際に一度出力してから中身を見て、どの列が使えるかを確認するのが確実です。列名の対応表を作ってから移す方が、あとで手戻りが減ります。

解約後にダウンロードできる期間は、公開資料では確認できなかった

エクスポートのタイミングを決めるうえで知りたいのが、解約後にどれくらいの期間データを取り出せるか、です。この点については、公開されているヘルプセンターの記載を確認した範囲では見つかりませんでした。アカウントを削除したときにデータがいつ消えるかについても、同様に確認できませんでした。

記載が無いことは、期間が短いという意味でも長いという意味でもありません。ただ、確認できない以上、解約前にすべて出しておく、という前提で動くのが安全です。「解約してからでも取れるだろう」という想定で進めるのは避けた方がよい部分です。

移す前に決めておくこと、その2。いつ抜けるか

返金は一切ない

解約のタイミングを決めるうえで、金額面の前提を先に置きます。返金はありません。

ヘルプには「ご請求についてはプランの変更や退会に伴う日割りでの返金はございません」と書かれています。特定商取引法に基づく表示のページには、より明確に「Jicooの有料プランについて、決済完了後のお客様都合によるキャンセルおよび返金は受け付けておりません。解約は次回更新以降の請求を停止する手続であり、決済済み期間の返金を行うものではありません」と記載されています。従量課金分についても「利用実績に基づき精算される料金についても、原則として利用後のキャンセルまたは返金はできません」とされています。

年払いを選んでいる場合、この影響は大きくなります。年払いは20%割引と表示されていますが、途中で抜けても残り期間分は戻りません。年払いの契約直後に乗り換えを決めた場合、実質的にはその年の分を捨てることになります。乗り換えの検討は、更新日の前に始めるのが合理的です。

更新日まで使えるのは「無料へ変更した場合」だけ

解約の手続きは、独立した解約ボタンではなく、プランの変更として行います。ヘルプには「プランを変更する場合には、料金ページより該当のプランを選択して頂きます。※有料プランを解約する場合は、Freeプランを選択ください」と書かれています。

このとき、有料プランは即座に止まりません。「有料プランを解約してFreeプランに変更した場合、次回更新タイミングまで有料プランが適用となり更新日にFreeプランに切り替えとなります。その後はFreeプランで無料会員として継続的にご利用頂けます」とあります。つまり、支払い済みの期間は使い切れます。

ただし、これが当てはまるのは無料プランへ変更した場合だけです。チームを削除して退会した場合は扱いが違い、「有料プランを契約中にチームを削除して退会した場合は、その時点から有料プランがご利用頂けなくなります」と明記されています。

移行が終わっていない段階で退会すると、その瞬間に使えなくなります。並行稼働の期間を取りたいなら、退会ではなく無料プランへの変更を選び、更新日まで残しておくのが正しい順番です。

プラン変更ができるのはオーナーだけ

見落とされやすい点として、権限の制限があります。改定のお知らせに「チームオーナーのみプランを変更できます。オーナー以外のメンバーの場合は、チームオーナーへご依頼ください」と書かれています。

アカウントの削除についても同様で、ヘルプに「アカウントの削除については、チーム設定>設定 からお手続き可能です」「チームの削除はそのチームのオーナーのみ可能です」「チームが複数ある場合、自身のアカウントを削除するにはチームを全て削除する必要があります」と記載されています。管理者やメンバーの権限では自分で削除できず、オーナーへの依頼が必要です。

オーナーが退職している、あるいは開設した人と現在の運用担当者が違う、という状況はよくあります。乗り換えを決めた段階で、まずオーナーが誰かを確認しておくと、最後の手続きで止まりません。

移す前に決めておくこと、その3。URLと連携をどう扱うか

チームURLを変えると、配布済みのリンクが全部切れる

予約ページのURLは、提供元のドメイン配下で発行されます。形は「https://www.jicoo.com/t/[チームURL]/[任意のパラメータ]」で、チームURLは英数字(小文字)とアンダースコアで設定できます。

ヘルプには重要な注意が書かれています。「チームURL を変更すると、コピーしたすべてのリンクが機能しなくるため、利用中のURLを更新する必要があります」という記載です。

これは移行時にそのまま効いてきます。名刺、店頭のQRコード、SNSのプロフィール欄、既存客へのメール署名。これまで配ってきたURLがどこにあるかを、移行前に洗い出しておく必要があります。移行先で新しいURLになる以上、貼り替えは避けられません。洗い出しが漏れると、古いURLを見た客が予約できない状態が続きます。

なお、自社の独自ドメイン(example.com など)を予約ページに割り当てられるという記載は、公開資料では確認できませんでした。カスタマイズできるのは提供元ドメイン配下のURLです。この点は、移行先を選ぶときの比較材料になります。独自ドメインで予約ページを持てるシステムに移れば、次に乗り換えるときはURLを変えずに済みます。

決済連携は、一度解除すると同じアカウントで戻せない

決済を使っている場合、ここは慎重に進める必要があります。ヘルプに「Stripe連携を一度解除すると、仕様上同じアカウントでの再連携(復元)はできず、新規設定が必要となりますのでご注意ください」と明記されています。

つまり、試しに解除してみて、やはり戻す、という操作ができません。解除は片道です。移行先の決済が問題なく動くことを確認してから解除する、という順番を守る必要があります。

あわせて、接続時の条件も確認しておく価値があります。「既にアカウントがある場合でもJicoo用に新規でサブアカウントの作成が必要となります。既存のサブアカウントは利用できませんのでご注意ください」という記載があり、専用のサブアカウントを作る形になっています。「Stripeの事前決済は適格請求書(領収書)に対応していません」という注記もあります。法人客への請求で適格請求書が必要な業態では、ここが移行の理由そのものになっている場合もあります。

代金の流れは、ヘルプに「ゲストが支払ったサービス購入費はホストのStripeアカウントに直接入金されます」「通常の送金スケジュールは支払いがあった日から7〜10日となりますので、開催日前に費用を集金できます」と説明されています。運営が代金を預かる形ではないので、乗り換えによって未回収の代金が宙に浮く、という事態は起きにくい構造です。ただし、移行の前後で入金サイクルが変わる可能性はあるので、資金繰りの確認はしておく方が安全です。

無料へ戻した時点で、カレンダー連携が強制解除される

更新日まで使い切る作戦を取る場合に、1つだけ注意が要ります。有料から無料へ変更したとき、更新日に起きる変更がヘルプに一覧で書かれています。

有料機能を使っている予約ページの無効化、チームロゴの削除、カレンダー連携の強制解除、Webhookの無効化、Salesforce連携の削除、SMS連携の削除、オーナー以外のユーザー権限の変更、の7点です。

このうち、実運用に最も響くのがカレンダー連携の強制解除です。連携が外れると、空き時間の判定が止まります。あわせて、ロケーションからGoogle Meetが削除される旨も書かれています。更新日をまたぐ運用をするなら、その日に何が起きるかを把握したうえで、移行を完了させておくのが安全です。

なお、設定自体は残ると書かれています。「Freeプランに変更した場合、有料の機能を含む予約ページは無効化されますが、設定は残ります」とあり、後から再度有効化やアップグレードで復活させることは可能です。

移行先を選ぶときに、実際に差が出る軸

課金が人数で決まるか、件数で決まるか

移行先を並べるとき、機能表から入ると判断が遅くなります。先に見るべきは課金の単位です。

人数(シート)単位の課金は、1人あたりの受付件数が多いほど有利になります。件数無制限であれば、月に何百件受けても金額は変わりません。オンライン相談を1人で大量にさばく形なら、この設計が最も安く済みます。

件数単位の課金は、スタッフが多くて1人あたりの件数が少ないほど有利になります。5人のスタッフがいて全体で月200件、という店舗なら、人数課金だと5人分の月額がかかりますが、件数課金なら200件分の段階で済みます。

自分の店がどちらに寄っているかは、2つの数字を出せば分かります。予約を受けるスタッフの人数と、繁忙期の月間予約件数です。この2つを割り算して、1人あたりの月間件数を出す。これが多ければ人数課金、少なければ件数課金が向いています。

店舗の予約に必要な機能が、どの段階に入っているか

日程調整を主目的に作られたツールと、店舗の予約を主目的に作られたツールでは、標準で入っている機能が違います。移行を検討している時点で足りなかった機能を、移行先の料金表のどの段階で拾えるかを確認しておく必要があります。

店舗の予約でよく必要になるのは、予約前後のバッファ時間、客側での予約変更とキャンセル、定員制の枠、スタッフの指名、リマインドの複数回送信、事前決済です。これらが移行先ではどの段階に入るのか、を1つずつ見ていくと、実際に払う金額が見えてきます。無料の段階だけで比較すると、有料へ上がったときの金額差が見えないままになります。

決済の作りが、代行会社との直接契約かどうか

決済を使う場合、代金の流れの作りも比較の軸になります。

店舗が決済代行会社と自分で加盟店契約を結ぶ形であれば、代金は店舗の口座へ直接入り、運営は代金を預かりません。返金の判断も店舗側で完結します。この形では、接続先が特定の決済代行会社に限られる代わりに、入金の待ち時間や代行手数料の二重取りが発生しません。国内には、テレコムクレジットとの加盟店契約を前提にしていて、海外の決済サービスには対応していない、という作りのものもあります。海外の決済サービスをすでに使っていて、そのまま持ち込みたいなら、この形は合いません。逆に、これから決済を始めるなら、契約先が1つに決まっている方が迷いません。

判断の材料としては、事前決済が本当に必要かどうかを先に決めるのが早道です。当日に店頭で受け取る形で足りるなら、決済まわりの比較は不要になり、選択肢が一気に広がります。

移行を進める順番

ここまでの内容を、実行できる順番に並べ直します。

最初にやるのは、オーナー権限の確認です。プラン変更もチーム削除もオーナーしかできないので、ここが押さえられていないと最後で止まります。

次に、無料プランで運用している場合はTeamプランへ上げます。CSVエクスポートが有料限定なので、データを出すためだけに一時的に上げる形です。上げたら、予約ページからのエクスポート(events.csv と forms.csv)と、予約一覧からのエクスポート(events.csv)の両方を実行して、中身を確認します。列の対応表を作るのはこの段階です。

3番目に、配布済みURLの棚卸しをします。名刺、店頭の掲示物、QRコード、SNSのプロフィール欄、メール署名、自社サイトの埋め込み。どこにURLが載っているかを一覧にして、貼り替えの手順を決めます。

4番目に、移行先で並行稼働を始めます。この時点ではまだ解約しません。移行先で新規の予約を受け始め、既存の予約は元のシステムで消化していく形です。先の日付の予約がどこまで入っているかで、この期間の長さが決まります。予約を最長3か月先まで受けているなら、3か月の並行期間が要ります。

5番目に、決済の切り替えです。移行先の決済が正常に動くことを確認してから、元の連携を解除します。一度解除すると同じアカウントで戻せないので、この順番は入れ替えられません。

最後に、無料プランへ変更します。退会ではなく変更です。更新日までは有料のまま使えるので、駆け込みの確認ができます。更新日を過ぎたあとで、データの取り残しが無いことを確認してから、必要であればアカウントを削除します。

この順番であれば、途中で戻れなくなる操作は決済の解除だけになります。それ以外はすべて、やり直しが利く形で進められます。

並行稼働の期間に、客側で何が起きるかを想定しておく

移行で最も苦情が出やすいのは、並行稼働の期間です。新しい予約先と古い予約先が同時に存在するので、客がどちらを開くか分かりません。

対策は3つあります。1つ目は、古い予約ページの受付を止めることです。新規の予約枠を出さない設定にしておけば、古い方を開いた客は空き枠が無い状態を見ます。ただしこれだけだと、客は「満席なのか、やめたのか」の判断がつかず、そのまま離脱します。

2つ目は、古いページに案内文を置くことです。予約ページの説明欄に新しい予約先の案内を書いておけば、迷わず移動できます。ページ自体は残したまま、中身を案内板に変える形です。

3つ目は、既存の予約を持っている客への連絡です。先の日付の予約が入っている場合、その予約は古いシステムの中にあります。当日のリマインドも古いシステムから届きます。移行後に届くメールの見た目が変わることを、あらかじめ伝えておくと問い合わせが減ります。リマインドメールは全プランで使えるので、無料へ落としたあとも届き続けます。ただしアカウントを削除すると止まります。ヘルプにも「削除予定アカウントがホストで作成した予定がある場合には、アカウントを削除するとリマインドメールなどの通知がなくなりますので、ご注意ください」と記載されています。先の日付の予約が残っている間は、アカウントを消さないことです。

移行前に数えておくとよい3つの数字

移行先の見積もりを出すために、先に数えておくと話が早い数字が3つあります。

1つ目は、予約を受けるスタッフの人数です。人数課金のシステムでは、これがそのまま月額に掛かります。件数課金のシステムでは、段階に含まれるスタッフ数の上限を超えるかどうかの判定に使います。

2つ目は、繁忙期の月間予約件数です。年間で最も多い月の数字を使います。平均で見ると、繁忙期に上限を超えて追加費用が発生する形を見落とします。

3つ目は、先の日付の予約が何か月先まで入っているかです。これが並行稼働の期間になります。3か月先まで受けているなら、移行が完全に終わるのは3か月後です。この期間中は両方の月額がかかる、という前提で予算を組んでおくと、途中で慌てずに済みます。

移行先を並べるときに見ておくとよい情報

移行先の候補をどの軸で比べるかは、いま何に困っているかで変わります。予約システムを並べたときにどこで差が出るのかは他社との比較にまとまっています。バッファ時間や客側でのキャンセル、リマインドの送り方が標準でどこまで入るのかはできることで確認できます。

金額の形も、比べておく価値があります。国内には、無料の段階が月50件まで、有料の第1段が月3,300円(税込)で月300件、その上が月7,700円(税込)で月1,000件とスタッフ10名、最上位が月19,800円(税込)で月3,000件とスタッフ無制限、という形で件数と人数の両方を段階に組み込んだ作りもあります。年契約なら月あたり2,750円6,600円16,500円まで下がります。上限を超えた分は100件ごとに1,100円で足せるので、繁忙期だけ超えるような使い方でも段階を上げずに済みます。有料プランは最初の3か月が半額です。スタッフ指名とシフト管理、独自ドメイン、オンライン面談URL、GA4が月7,700円の段階から入る形で、どの機能がどこに入るかは料金で確認できます。

乗り換えの理由が「スタッフが増えて人数課金がきつくなった」であれば、件数課金の段階表と自分の件数を突き合わせるだけで、月額の差はすぐ出ます。理由が「バッファ時間や指名が標準で欲しい」であれば、機能がどの段階に入るかを見ます。理由が「独自ドメインで予約ページを持ちたい」であれば、それが可能なシステムに絞り込めます。

業態によって、必要な機能の組み合わせは変わります。業態ごとの組み方は業種ごとの使い方に整理されており、実際の画面の流れはデモを見るで確認できます。移行にあたって出やすい疑問はよくある質問にまとまっています。

乗り換えで失敗する原因は、移行先の選定を間違えることではありません。順番を間違えて、戻れない操作を先にやってしまうことです。データを出す前に解約する、決済を解除してから移行先を試す、退会してから未処理の予約に気づく。この3つを避けるだけで、乗り換えはほぼ問題なく終わります。移行先の比較に時間をかける前に、まずこの順番を紙に書き出す方が、結果的に早く終わります。

Q1. 乗り換える前に、予約データを持ち出せますか?

CSVでエクスポートできますが、機能比較表では「CSV形式のエクスポート」がIndividual(無料)欄は空欄で、Teamプラン以上に限られます。無料のまま解約すると出せません。手順としては、抜ける前に一度Teamへ上げてエクスポートしてから解約する形になります。予約ページからはevents.csvとforms.csvをzipで、予約一覧からはevents.csvを出力できます。

Q2. 解約するとすぐ使えなくなりますか?

無料プランへ変更した場合は、次回更新タイミングまで有料プランが適用され、更新日に無料へ切り替わります。支払い済みの期間は使い切れます。ただしチームを削除して退会した場合は扱いが違い、公式ヘルプに「その時点から有料プランがご利用頂けなくなります」と明記されています。移行が終わるまでは、退会ではなく無料への変更を選ぶのが安全です。

Q3. 途中で解約したら、残りの期間分は返金されますか?

返金はありません。ヘルプに「プランの変更や退会に伴う日割りでの返金はございません」、特定商取引法に基づく表示に「決済完了後のお客様都合によるキャンセルおよび返金は受け付けておりません」と記載されています。従量課金分も同様です。年払いを選んでいる場合は影響が大きいため、乗り換えの検討は更新日の前に始めるのが合理的です。

Q4. 決済連携はいつ解除すればよいですか?

移行先の決済が正常に動くことを確認したあとです。公式ヘルプに「Stripe連携を一度解除すると、仕様上同じアカウントでの再連携(復元)はできず、新規設定が必要となりますのでご注意ください」と明記されており、解除は片道の操作になります。試しに外して戻す、という進め方ができないので、移行手順の中で最後に近い位置に置くのが安全です。

Q5. 予約ページのURLは、移行後どうなりますか?

移行先で新しいURLになるため、配布済みのリンクはすべて貼り替えが必要です。元のシステム側でも、ヘルプに「チームURL を変更すると、コピーしたすべてのリンクが機能しなくる」と記載されています。名刺、店頭のQRコード、SNSのプロフィール欄、メール署名、自社サイトの埋め込みを移行前に洗い出しておくと、古いURLからの取りこぼしを防げます。

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