他社との比較
ミニモの無料の範囲|どこまで使えて、どこから有料か
2026年9月3日・Rizaflow編集部

「ミニモ 無料プラン」で検索する人の多くは、他の予約サービスと同じ感覚で「無料プランと有料プランがあって、機能に差があるのだろう」と考えています。ミニモの場合、その前提が当てはまりません。
ミニモには段階別の有料プランがありません。掲載そのものが初期費用0円、月額0円で、費用が発生するのは予約が確定した分の手数料だけという成果報酬型です。つまり「無料プランでどこまで使えるか」ではなく「どこで費用が発生するか」を見るほうが実態に合います。この記事では、2026年9月2日時点の公式サイトおよび公式ヘルプセンターの記載に基づいて、0円で使える範囲と、費用が発生する場面を分けて整理します。
無料なのは掲載そのもの
公式ヘルプには次のように記載されています。
掲載は無料です。ミニモの手数料は、お客様がご予約されたメニューの料金に応じて発生いたします。 出典: help.chatplus.jp
掲載案内ページにも「定額料金0円、集客成立数に応じた成功報酬制です。そのため、初期費用や固定費のリスクを減らせます」と記載され、掲載側向けFAQには「初期費用・月額利用料は0円です。施術料金により110円~880円の手数料を請求させていただきます」とあります。
言い換えると、掲載を出しておくだけならいくら置いても0円です。予約が1件も入らなかった月の請求は0円で終わります。月額の掲載料を先に払う媒体と違い、費用の面での失敗が起きにくい構造になっています。
契約期間の縛りもありません。公式FAQに「ご掲載にあたり契約期間等はございませんので、手続きは必要ございません」と記載されています。最低利用期間や違約金の規定は見当たらず、合わなければ掲載を止めるだけで済みます。
0円のまま使える機能
「無料だから機能が制限される」という形ではないため、掲載に必要な機能は一通り使えます。公式資料から確認できる範囲を挙げます。
プロフィール、メニュー、写真の掲載
掲載の単位は店舗ではなくスタッフ個人です。公式は「従来の店舗単位での掲載ではなく、美容師やネイリスト、アイデザイナーなどのサロンスタッフ個人が自身のキャリアやスキルに合わせて情報や施術メニュー、価格を掲載できるサービス」と説明しています。
顧客はサロンスタッフ個人の口コミ、こだわり、人柄、得意な施術などの条件から探して予約します。プロフィールの作り込み、スナップフォトの掲載、メニューと価格の設定は、すべて費用をかけずに行えます。
予約の受付
予約の受け方は2種類です。「すぐ予約」は申込と同時に予約が確定する予約枠方式で、「予約リクエスト」(旧称は仮予約)は設定した営業時間内で顧客からのリクエストを受け付け、掲載者が確定させる方式です。どちらも無料の範囲で使えます。
メニュー単位で予約受付日時(土日祝、平日、当日、時間、期間)をカスタマイズでき、予約受付期間、予約締切、営業時間といった詳細な設定もできます。出勤曜日が決まっている場合は「シフト設定」を行い、これが「すぐ予約」枠として反映されます。営業時間(予約リクエスト)の設定をシフト設定に反映させることもできます。
予約が入るとアプリのプッシュ通知で知らされます。予約はミニモのアプリとWebサイトから入ります。
メッセージと自動送信
顧客とのやりとりはミニモの中のメッセージ機能で行います。「自動メッセージ」機能があり、予約リクエストと予約確定時に、事前に設定した文をお客様に自動送信できます。
再来店を促す「リピート促進メッセージ」もあります。ただし条件が決まっていて、予約がキャンセルなく完了していること、1か月後の送信時に顧客が掲載者をお気に入り登録していること、リピート促進メッセージが登録されていることの3つが必要です。送信は来店から1か月後に一度のみで、周期は変更できません。
なお、条件を指定した顧客への一斉メール配信(DM配信)に相当する機能があるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。公式に案内されている顧客向け送信は、上記の自動メッセージ、リピート促進メッセージ、予約前後のメッセージ機能です。
Instagramへの予約ボタン設置
Instagramのプロフィール欄にミニモの「予約する」ボタンを設置できる機能があります。自分の発信からそのまま予約へ繋げる導線が、追加費用なしで作れます。
店舗向け管理ツール(サロンツール)
店舗として複数のスタッフを管理する場合に使うサロンツールも、利用料は0円です。掲載案内ページには「初期費用・月額料金・手数料 0円」「完全無料 0円」と記載され、注記として「サロンツール利用手数料は無料ですが、ミニモ手数料はお客様のご負担となります」とあります。
サロン向け管理ツール利用規約の第5条にも「本ツールの利用は原則として無料とします」と定められています。同条で、ミニモで募集を行う場合はminimo利用規約およびminimo利用手数料規約に基づく所定の手数料がかかるとされています。
サロンツールは、スタッフ個人のミニモアカウントを一元管理するためのツールという位置づけで、公式ヘルプには「スタッフ様のミニモのアカウントを一元管理し、予約状況やメッセージなどを閲覧・管理いただける、PC版Google Chrome向けサービス」と記載されています。スタッフ全員分の予約を参照して管理でき、変更もでき、サロン・スタッフの売上がわかるレポート機能もあります。通知はメールのほかGoogle Chromeの通知でも受け取れます。
外部予約システムとの連携
自社で使っている予約システムの予約枠をミニモ側に反映させる連携も用意されています。連携先として、かんざし、BeautyMerit、Reservia、saloriza、FAN CUBE、サロンコネクト、i Producer、coming-soon が案内されており、掲載案内ページでは「KANZASHI、Beauty Merit、など8種の外部システムと連携可」と記載されています。
ただし連携できるのは1サービスのみです。連携後は予約枠の操作を外部予約システム側で行う必要があり、ミニモのシフト設定とは併用できません。
費用が発生するのは、予約が確定したとき
0円の範囲を把握したら、次は費用が出る場面です。ここが唯一の課金ポイントになります。
手数料は施術料金に応じた4段階
手数料の金額は、施術料金に応じた4段階です。すべて税込です。
| 施術料金 | 手数料(税込) |
|---|---|
| 0円 | 110円 |
| 1円から2,200円 | 440円 |
| 2,201円から6,600円 | 660円 |
| 6,601円以上 | 880円 |
施術料金0円のケースにも110円が設定されている点が特徴的です。練習を兼ねた無償のモデル募集で予約を受けた場合も、費用は完全な0円にはなりません。
発生するタイミングは予約の確定時
公式ヘルプには「手数料は、予約が確定した段階で発生します」と明記されています。施術が終わった時点ではありません。無料で使えるのは掲載までで、予約が確定した瞬間に費用が立ちます。
キャンセルの扱いは原因によって分かれます。顧客都合のキャンセル、つまり当日キャンセルや無断キャンセルを含むものは手数料がかかりません。一方で掲載者都合のキャンセル、いわゆるサロン都合キャンセルは、施術時と同額の手数料がかかります。自分の都合で休んだ日の予約を取り消すと、売上0円で手数料だけが残ります。
さらに、一部でも施術している場合はキャンセル処理をせず予約を完了させる運用です。公式ヘルプには「予約成立時に手数料を頂戴しています。施術内容による返金を理由とした請求の取り消し等はおこなっておりません」と記載されています。
ミニモポイントで支払われた分の扱い
顧客がミニモポイントで支払った分について、掲載者側に手数料や負担金は発生せず、ポイント精算金の振込手数料もミニモが負担すると記載されています。ポイント利用分で掲載者の負担が増えることはありません。
支払いは自分で行う
締め日と支払い期限は、月末締め、翌月4日確定、利用した月の翌月末までの支払いです。支払い方法は、個人の場合はコンビニ払い、銀行・郵便局のATM払い、クレジットカード払いから選べます。店舗単位・複数店舗単位でまとめて支払うこともできます。
売上から自動で差し引かれる形ではないので、月に1回の支払い作業が必要です。支払い遅延には年利14.6パーセントの遅延利息が定められています。
手数料が一時的に無料になる場合
期間や地域を限った減免も告知されています。新規掲載者向けには2026年8月3日付で「【掲載開始後30日間限定】条件達成で『注目の新着枠』に掲載&手数料2週間無料!」が告知されており、2026年8月4日付では「【熊本県内の掲載者様へ】7月・8月分のご利用手数料無料のご案内」も出ています。
こうした施策は期間限定なので、恒常的な条件として計算に入れないほうが安全です。ただし掲載を始める時期については、新規向けの施策が動いているかどうかを見てから決める価値があります。
「無料プラン」という言葉と実態のずれ
他の予約サービスでは、無料プランに件数や機能の上限があり、上限を超えると有料プランへ移る形が一般的です。フリープランで月50件まで、有料で月300件まで、というような区切りです。ミニモにはこの区切りがありません。
そのため、他社と横並びで比べようとすると噛み合わなくなります。ミニモの「無料」は、掲載という行為そのものが無料だという意味であって、使える機能の量を制限した入門プランではありません。予約が月10件でも月200件でも、使える機能は同じです。変わるのは手数料の合計だけです。
もう1つのずれが、費用の予測しやすさです。月額制なら、予約が何件入っても支払う金額は決まっています。成果報酬では、予約が増えるほど費用も増えるので、月末まで金額が確定しません。月末締め、翌月4日確定という流れなので、その月にいくらかかったかが分かるのは翌月に入ってからです。資金繰りを月単位で厳密に組んでいる場合、この点は把握しておく必要があります。
「無料で使えるか」ではなく「予約1件あたりいくら払うか」で見ると、他のサービスとも比較できるようになります。月額制のプランを予約件数で割れば、1件あたりの単価が出ます。月3,300円(税込)で月300件まで受けられるなら、上限まで使った場合の1件あたりは11円です。実際に月30件しか受けないなら1件あたり110円になります。この数字を、ミニモの440円から880円と並べると、費用の差が具体的に見えます。
ただし単価の比較だけで決めると、集客の役割を見落とします。ミニモの手数料には、新規の客に見つけてもらうための費用が含まれています。月額制の予約システムは、客を連れてきてはくれません。この違いを踏まえずに単価だけを比べると、安いほうへ移って予約が減る、という結果になります。
0円で始めるまでの手順
費用がかからないぶん、始めるまでのハードルも低く作られています。掲載までの手順は、アプリのダウンロード、掲載内容の作成、審査と掲載開始の3段階で、公式は「最短で即日から掲載が可能です」と説明しています。
公式FAQには「App StoreもしくはGoogle Playからミニモのアプリをダウンロードし登録していただくと、掲載を始めることができます。ご掲載に際して、必要提出書類やお申込書等はございません」と記載されています。契約書のやりとりも、担当者との打ち合わせもありません。
店舗としてサロンツールを使う場合は、別途申請が要ります。「ミニモアプリのマイページ内『ミニモサロンツールの登録』から利用申請」と案内されています。まず個人のアカウントを作り、そこから店舗の管理へ広げる順序です。
準備しておくとよいのは、掲載内容そのものです。プロフィールの文章、施術の写真、メニュー名と所要時間と価格、受付できる曜日と時間の4点がそろっていれば、登録は短時間で終わります。逆にこれらを後回しにすると、掲載は始まったのに中身が薄い状態で露出だけ消費することになります。前述の通り新規掲載者向けには掲載開始後30日間の施策が用意されているので、写真とメニューを先にそろえてから登録するほうが無駄がありません。
費用がいくらになるかを先に見積もる
0円で始められるとはいえ、予約が入り始めれば費用は発生します。始める前に、自分の場合いくらになるかを1回計算しておくと判断が楽になります。計算式は単純で、想定する月間予約件数に、自分のメニュー単価に対応する手数料を掛けるだけです。
たとえば単価5,000円のメニューが中心の場合、手数料は660円です。月20件なら13,200円、月40件なら26,400円、月80件なら52,800円です。売上に対する比率はどの件数でも13.2パーセントで変わりません。
単価8,000円のメニューなら手数料は880円で、比率は11パーセントまで下がります。単価2,000円のメニューなら手数料440円で比率は22パーセントです。件数を増やすより単価を上げるほうが、比率の面では効きます。
もう1つ計算に入れておきたいのが、新規とリピートの比率です。ミニモ経由で来た客がミニモ経由で再来店するなら、その分にも毎回手数料がかかります。新規のうち何割が2回目に来て、その2回目もミニモ経由になるかを想定に入れると、実際の負担は初回だけで見た金額より大きくなります。年間で見たときに30万円を超える水準になるなら、リピートの受け口を自分側に持つ意味が出てきます。
「無料」で始めるときに見落とされやすいところ
費用が0円であることと、始めてから困らないことは別です。掲載を出す前に把握しておくと、あとで「聞いていない」となる場面が減ります。
0円で始められるのは事実ですが、費用以外の面で先に把握しておくべき条件がいくつかあります。
単価が低いほど手数料の比率が上がる
手数料は定額なので、施術料金が低いほど売上に対する比率が重くなります。施術料金2,500円のメニューなら手数料660円で比率は26.4パーセント、施術料金8,000円なら手数料880円で比率は11パーセントです。
「無料だから安いメニューをたくさん置こう」という発想は、この構造と噛み合いません。無料なのは掲載であって、予約が入った後の比率は低単価ほど不利になります。
顧客との関係はミニモの中に閉じる
掲載が無料であることの裏返しとして、顧客との接点は媒体の中に置く建て付けです。施術者向けの特約で「メッセージングアプリやSNS、メールなど本サービス以外の手段での連絡を促す行為」が禁止行為として明記されており、公式ヘルプにも「掲載だけおこない、他の予約サイト等に誘導することは、違反としています」と記載されています。
リピートしてもらうたびに手数料が発生し続ける前提になります。単価8,000円の常連が10回通えば、手数料は累計8,800円です。新規獲得の費用としては安くても、常連の維持費としては見え方が変わります。
顧客リストの持ち出しは確認できない
顧客情報や予約履歴を掲載者側がCSVなどで出力・持ち出しできる機能は、公開資料では確認できませんでした。ヘルプおよび掲載案内ページに顧客データの出力機能の記載は見当たりません。
また、施術者が投稿した掲載情報については「弊社が制限なく自由に利用(複製、譲渡、貸与、翻訳、改変、転載、公衆送信、配布、出版、営業使用等その他一切の利用を含む)できるものとします」と規約に定められ、施術者は著作者人格権を行使しないとされています。写真や文章は自分の手元にも残しておくほうが安全です。
自社サイトへの埋め込みは確認できない
自社サイトにミニモの予約カレンダーを埋め込む機能は、公開資料では確認できませんでした。公式に案内されている外部への出し方はInstagramのプロフィール欄への「予約する」ボタン設置です。サロンツールもPC版Google Chrome向けのWebツールで、自社サイトに組み込む用途のものではありません。
無料だからといって、自分のサイトの予約受付までまかなえるわけではない、ということです。
0円だからこそ、やめる判断を先延ばしにしやすい
費用が出ていないと、続けるか止めるかの判断が後回しになります。契約更新の月が来ないので、見直すきっかけが自分からは訪れません。掲載を出したまま数か月放置して、たまに入る予約に対応するだけ、という状態は起きがちです。
その状態自体に費用はかかりませんが、掲載内容が古いまま残ることには別の問題があります。価格を変えたのに掲載を直していない、受付できない曜日の枠が開いたままになっている、といった状態だと、予約が入った時点でサロン都合キャンセルになります。掲載者都合のキャンセルは施術時と同額の手数料がかかるため、放置したぶんが費用として出てきます。
続けるつもりがないなら枠を閉じる、続けるなら掲載内容を最新にする、のどちらかにしてください。無料であることは、放置してよい理由にはなりません。
客層は絞られている
規模はダウンロード数800万件超、月間の予約申込数40万件以上、掲載サロンスタッフ数2万7千人です。利用者は約90パーセントが10代から20代の女性と説明されています。
費用が0円でも、狙う層と合っていなければ予約は入りません。無料で始められることと、成果が出ることは別の話です。
無料の条件が変わる可能性は残っている
手数料の金額そのものは、規約本文には書かれていません。minimo利用手数料規約には「弊社が別途定める本サービスの利用手数料」とあり、金額は掲載案内ページとヘルプに掲載されています。つまり金額の変更は規約改定を伴わずに行える形です。
実際に2025年10月3日に「【重要】手数料一部改定のお知らせ」が出され、2026年2月1日以降の予約分から一部改定が適用されました。この告知では「ミニモは最長99日前から予約が可能となっておりますので、価格改定後のミニモのご利用を希望されない場合は2026年2月1日(日)以降の予約が入らないようご設定ください」と案内されています。掲載者が自分で先の枠を閉じる、という逃げ道は用意されていますが、告知を見落とすと旧条件のつもりで新条件の予約を受けることになります。
なお、今後の日付が決まっている改定は現時点では確認できませんでした。掲載料が0円であることについても、新規受付の停止やサービス終了の告知は見当たりません。公式のお知らせの直近4ページ分を確認した範囲では、キャンペーン、システムメンテナンス、災害時のキャンセル処理、機能追加が並んでいます。2026年5月にはクーポン機能がリリースされ、直近では「お客様からの予約受付をお断りできる機能の追加と仕様変更について」も掲載されています。
無料の範囲でできないこと
0円で始められる代わりに、範囲の外にある作業もはっきりしています。有料プランを買えば解決する、という形ではないので、他の手段でまかなうことになります。
自分のサイトの予約受付
前述の通り、自社サイトへの埋め込みは公開資料では確認できませんでした。自分のサイトを持っていて、そこから予約を受けたいなら、その役割は別の道具に持たせます。ミニモの掲載を続けながら、自分のサイト側にも受付台を用意する形は費用の面では問題ありません。掲載は0円で、予約が入らなければ請求も0円だからです。
顧客リストの管理
顧客情報や予約履歴の出力機能は公開資料では確認できませんでした。来店履歴や好み、施術の記録を自分の手元で管理したいなら、別に台帳を用意することになります。紙のカルテでもスプレッドシートでも構いませんが、掲載を続けている間に少しずつ写しておくと、あとで困りません。
好きなタイミングでの案内
顧客への送信は、予約リクエストと予約確定時の自動メッセージ、リピート促進メッセージ、予約前後のメッセージ機能に限られます。リピート促進メッセージは来店から1か月後に一度のみで周期は変更できず、条件を指定した一斉配信に相当する機能があるかどうかは公開資料では確認できませんでした。
キャンペーンの告知や、来店間隔に合わせた案内を自分の判断で出したいなら、自分の連絡手段が要ります。ただしミニモの中で外部の連絡手段へ誘導するのは禁止行為なので、集める場所は媒体の外に置く必要があります。
複数の媒体の枠をまとめて管理すること
外部予約システムとの連携は1サービスのみで、連携するとミニモのシフト設定とは併用できません。複数の媒体に同時に出しながら枠を自動で同期させる、という運用は無料の範囲でも有料でも実現しません。媒体を増やすなら、どこかで手作業の突き合わせが残ることを前提に組むことになります。
成果報酬の0円と、月額制の無料枠は性質が違う
同じ「無料」でも、何が無料なのかが違います。ここを取り違えると比較になりません。
予約の受付ツールを探していると、成果報酬型と月額制の両方が候補に上がります。どちらも「無料で始められる」と書かれていますが、無料の意味が違います。
成果報酬型の0円は、予約が入らなければ費用が出ないという意味です。予約が増えるほど費用は比例して増えます。手数料660円の予約が月50件なら33,000円、月100件なら66,000円です。
月額制の無料枠は、件数の上限がある代わりに、その範囲では何件受けても費用が変わらないという意味です。予約システムの月額制のプランでは、無料の枠が月50件まででスタッフ1名、有料の入口が月3,300円(税込)で月300件まで、といった水準に置かれていることが多く、上の段階では月7,700円(税込)で月1,000件まで、スタッフ10名まで、という組み方になります。年契約にすると月あたりの単価が下がる形も一般的です。
この2つは競合ではなく、役割が違います。新規の客に出会うためには媒体が要り、その費用は成果報酬で払うのが理にかなっています。一方で、一度来てくれた客の予約を受け続けるだけなら、件数が増えても費用が変わらない月額制のほうが伸びが穏やかです。どちらの費用がどう積み上がるかは料金の段階ごとの区切りを見ながら、自分の月間予約件数と単価を当てはめると判断できます。
機能の面でも線引きが違います。成果報酬の媒体では、集客に必要な機能が最初から全部使えます。月額制では、スタッフ指名やシフト管理、独自ドメインの利用といった機能が上の段階から使えるようになっている作りが多く、無料の枠では1人分の受付に絞られます。何がどの段階から使えるかはできることに整理されている範囲で確かめられますし、実際の画面を見たいならデモを見るのが早いです。
決済の扱いも比較の材料になります。予約システムの中には、代金を運営が預からず、店舗が決済会社と直接加盟店契約を結び、代金が店舗の口座へ直接入り、返金の判断も店舗が行う形をとるものがあります。手数料の中に決済の手数料が含まれるのか、別に加盟店契約が要るのかは、費用の総額が変わるところです。複数のサービスの条件を1つの表で見比べたいなら他社との比較が出発点になります。
運営会社の確認も先に済ませておいてください。ミニモを運営しているのは株式会社MIXIで、リクルートではありません。minimo利用規約、サロン向け管理ツール利用規約、利用手数料規約のいずれにも「株式会社MIXIが運営する」と明記されており、公式サイトの著作権表示も©MIXIです。ドメインも minimo.jp ではなく minimodel.jp です。無料の条件を調べるときに参照先を間違えると、別サービスの料金表を読んでしまいます。
掲載を出したまま様子を見られるのは、成果報酬型ならではの利点です。月額制のサービスでは、試している間も費用が出続けるので、判断を急ぐことになります。ミニモの場合は予約が入らなければ請求も来ないため、数か月かけて自分の店との相性を確かめられます。その間に、予約がどの単価帯に集まるか、どの曜日に入るか、どんな客層が来るかを記録しておくと、次に何を選ぶにしても材料になります。
無料で始められること自体は、判断を先送りにしてよい理由になります。掲載を出しておいて、予約の入り方と手数料の総額を2か月から3か月分だけ見てから、続けるかどうかを決めれば十分です。費用が出ていない間に見るべきなのは、予約が入るかどうかと、入った予約が自分の狙う客層かどうかの2点です。
Q1. ミニモに月額の無料プランと有料プランの区別はありますか?
段階別の有料プランはありません。掲載そのものが初期費用0円、月額0円で、費用が発生するのは予約が確定した分の手数料だけという成果報酬型です。公式FAQにも「初期費用・月額利用料は0円です。施術料金により110円~880円の手数料を請求させていただきます」と記載されています。
Q2. 無料の範囲でどこまで使えますか?
プロフィールやメニュー、スナップフォトの掲載、予約の受付、メッセージ、自動メッセージ、リピート促進メッセージ、Instagramへの予約ボタン設置まで使えます。店舗向け管理ツールのサロンツールも利用料0円で、サロン向け管理ツール利用規約の第5条に「本ツールの利用は原則として無料とします」と定められています。
Q3. 予約が0件の月も費用はかかりますか?
かかりません。費用が発生するのは予約が確定した分だけなので、予約が入らなければ請求は0円です。契約期間の縛りもなく、公式FAQに「ご掲載にあたり契約期間等はございませんので、手続きは必要ございません」と記載されています。ただし発生済みの手数料は、利用した月の翌月末までに支払う必要があります。
Q4. 無料のモデル募集でも手数料はかかりますか?
かかります。手数料は4段階で、施術料金0円の場合も110円(税込)が設定されています。完全に0円で終わる予約はありません。なお顧客がミニモポイントで支払った分については、掲載者側に手数料や負担金は発生せず、ポイント精算金の振込手数料もミニモが負担すると記載されています。
Q5. 無料で使えるなら、自社サイトの予約もミニモで受けられますか?
自社サイトにミニモの予約カレンダーを埋め込む機能は、公開資料では確認できませんでした。公式に案内されている外部への出し方はInstagramのプロフィール欄への「予約する」ボタン設置のみです。連携の方向はむしろ逆で、自社の予約システムの枠をミニモ側へ反映させる形になり、連携できるのは1サービスのみです。