他社との比較

ミニモから乗り換える|移す前に決めておくこと

2026年9月3日・Rizaflow編集部

「ミニモ 乗り換え」で検索する段階まで来ている人は、たいてい理由がはっきりしています。手数料の合計が思ったより大きい、客層が合わない、常連が増えたのに毎回手数料がかかる、といったところです。

ただ、乗り換えという言葉には落とし穴があります。ミニモは自社サイトに置く予約システムではなく、集客の場に付いてくる予約管理です。つまり「予約システムを別のものに替える」のではなく、「集客の場と、予約の受付台を分ける」という作業になります。同じ役割の道具に置き換えるつもりで進めると、集客だけが止まって予約も入らない、という状態になりかねません。この記事では、2026年9月2日時点の公式サイトおよび公式ヘルプセンターの記載を踏まえて、移す前に決めておくことを順に整理します。

乗り換えの前に、何を置き換えるのかを決める

ミニモが担っている役割は、大きく2つに分かれます。

1つは集客です。ダウンロード数800万件超、月間の予約申込数40万件以上、掲載サロンスタッフ数2万7千人という規模の中で、顧客がサロンスタッフ個人の口コミ、こだわり、人柄、得意な施術などの条件から探して予約します。利用者は約90パーセントが10代から20代の女性と説明されています。

もう1つは予約の受付です。予約枠の設定、予約の確定、メッセージのやりとり、キャンセルの処理といった日々の作業がここに入ります。

乗り換えで置き換えられるのは、基本的に2つ目だけです。1つ目の集客は、別の媒体に出すか、自分の発信を育てるかしないと埋まりません。この2つを混ぜたまま「乗り換え先」を探すと、機能の比較ばかりになって集客の穴に気づかないまま切り替えることになります。

まず紙に2行書いてください。「新規はどこから取るか」と「二度目以降はどこで受けるか」です。この2行が決まれば、以降の作業はほぼ機械的に進みます。

乗り換えを急ぐ理由があるかを確認する

「サービスが終わりそうだから移る」という理由で検討している場合は、前提を確認しておいてください。2026年9月2日時点で、サービス提供の終了は告知されていません。公式のお知らせ(ミニモマガジン)の直近4ページ分を確認した範囲では、終了に関する記載は見当たらず、キャンペーン、システムメンテナンス、災害時のキャンセル処理、機能追加が並んでいます。

新規の受付も止まっていません。公式FAQには「App StoreもしくはGoogle Playからミニモのアプリをダウンロードし登録していただくと、掲載を始めることができます。ご掲載に際して、必要提出書類やお申込書等はございません」と記載されています。提携先や関連サービスの終了も確認できませんでした。今後の日付が決まっている手数料改定も、現時点では見当たりません。

機能追加も続いています。2026年5月にクーポン機能がリリースされ、直近では「お客様からの予約受付をお断りできる機能の追加と仕様変更について」が掲載されています。2026年6月1日にはブランドロゴの変更も告知されました。ロゴ変更を終了の予兆と読む向きもありますが、そうした告知はどこにも出ていません。minimo利用規約も2026年3月2日に改定され、現行の規約として維持されています。

つまり、締切に追われて移る必要はありません。時間をかけて準備できる状況なので、慌てて掲載を止めるより、受け口を先に整えてから動くほうが損が少なくなります。

なお、運営会社は株式会社MIXIです。リクルートと紹介している記事がありますが、minimo利用規約、サロン向け管理ツール利用規約、利用手数料規約のいずれにも「株式会社MIXIが運営する」と明記されており、公式サイトの著作権表示も©MIXIです。ドメインも minimo.jp ではなく minimodel.jp です。乗り換え情報を集めるときは、参照先を確認してから読んでください。

持ち出せるものと、持ち出せないもの

移す前に、何が手元に残せて何が残せないかを把握しておきます。ここを確認せずに掲載を止めると、取り返せません。

持ち出せる見込みがあるもの

・写真の元データ。自分の端末やクラウドに残っていれば、そのまま次の場所で使えます ・プロフィールやメニューの文章。テキストで控えておけば移せます ・メニュー名、所要時間、価格の組み合わせ。掲載を続ける中で調整してきた結果なので、次の設計図として使えます ・予約の受付条件。メニュー単位で設定していた予約受付日時(土日祝、平日、当日、時間、期間)、予約受付期間、予約締切、営業時間の設定は、画面ごと控えておくと再現が速く済みます ・自動メッセージの文面。予約リクエストと予約確定時に送っていた案内文、リピート促進メッセージの文面は、書くのに時間がかかったものです

持ち出せるかどうかが確認できないもの

顧客情報や予約履歴を掲載者側がCSVなどで出力・持ち出しできる機能は、公開資料では確認できませんでした。ヘルプおよび掲載案内ページに顧客データの出力機能の記載は見当たりません。記載が無いことは機能が存在しないことを意味しませんが、まとめて書き出せる前提で乗り換えの計画を立てるのは避けるべきです。

現実的な対応は、掲載を続けている間に、来店のたびに1件ずつ自分の顧客台帳へ写していく形です。来店間隔が1か月から2か月の常連なら、3か月あればおおむね1周します。

顧客から受け取った個人情報の管理責任は施術者側にあります。特約に「他のユーザーから受け取った個人情報を含む情報については、取扱いに注意するものとし、その責任は当該施術者が負うものとします」と定められています。手元に写す場合も、保管方法は自分で決めて自分で守る前提です。

持ち出せないもの

口コミと評価は、他人が書いたものなのでそのまま移せません。口コミ・評価・スナップフォトなどの掲載情報はミニモのアカウントに紐づいており、アカウント削除後の扱いについての記載は公開資料では確認できませんでした。

また、施術者が投稿した掲載情報については「弊社が制限なく自由に利用(複製、譲渡、貸与、翻訳、改変、転載、公衆送信、配布、出版、営業使用等その他一切の利用を含む)できるものとします」と規約に定められ、施術者は著作者人格権を行使しないとされています。写真や文章を自分の管理下にも残しておくべき理由がここにあります。

移す先で作り直しになるもの

口コミがゼロから始まる点は、移った直後にいちばん響きます。ミニモでは顧客がサロンスタッフ個人の口コミ、こだわり、人柄、得意な施術などの条件から探して予約するため、口コミの蓄積がそのまま予約の入りやすさに効いていました。自分のサイトで予約を受ける形に移すと、その材料が無い状態から始まります。

対策としては、口コミを一から集め直すより、既存の常連に先に移ってもらうほうが早いです。すでに信頼関係のある相手なら、口コミを読んで判断する段階を飛ばして予約してくれます。新規を口コミで取る役割は媒体に残し、自分の受付台は常連の窓口として始める、という順序が現実的です。

もう1つ作り直しになるのが、掲載の露出です。ミニモの中では、掲載しているだけで一定の人の目に触れます。自分のサイトは、誰かが見に来なければ存在しないのと同じです。移すなら、そのサイトへ人を連れてくる手段も一緒に用意することになります。

顧客への案内は、規約に触れない場所で行う

乗り換えでいちばん事故が起きやすいのがここです。

顧客との連絡はミニモの中で完結させる建て付けになっています。施術者向けの特約で「メッセージングアプリやSNS、メールなど本サービス以外の手段での連絡を促す行為」が禁止行為として明記されています。あわせて、公式ヘルプには次のように記載されています。

掲載だけおこない、他の予約サイト等に誘導することは、違反としています。 出典: help.chatplus.jp

つまり、掲載を続けたままミニモのメッセージで「次からはこちらで予約してください」と案内するのは、この規約に触れます。プロフィール欄に別の予約ページのURLを置いて誘導する形も同様です。

規約に触れずに案内できる場所は、媒体の外にあります。

・施術の場で、次回の予約を直接取る ・名刺、ショップカード、施術後に渡す案内に、自分の予約ページを載せておく ・Instagramなど自分の発信の場から、自分のサイトへ入ってもらう

3つ目は、ミニモを使っている間から準備できます。ミニモにはInstagramのプロフィール欄にミニモの「予約する」ボタンを設置できる機能があります。掲載中はこのボタンでミニモへ送り、掲載をやめる段階でボタンの向き先を自分の予約ページへ変えれば、Instagram側に集めたフォロワーとの接点はそのまま残ります。

順序としては、接点を先に作り、そこが動いてから掲載を止めます。逆にすると、案内する場所がない状態で顧客との接点が切れます。

乗り換え先に必要な機能を洗い出す

比較表を眺める前に、自分がいま何を使っているかを確認します。使っていない機能を基準に選ぶと、設定に時間がかかるだけで終わります。

ミニモでやっていた作業を、どこまで同じようにできれば足りるのかを決めます。全部そろえる必要はありません。使っていなかった機能は要りません。

予約の受け方

ミニモの予約の受け方は2種類です。「すぐ予約」は申込と同時に予約が確定する予約枠方式で、「予約リクエスト」(旧称は仮予約)は設定した営業時間内で顧客からのリクエストを受け付け、掲載者が確定させる方式です。どちらを主に使っていたかで、乗り換え先に必要な機能が変わります。

即確定の枠で回していたなら、予約枠を公開して自動で確定させる仕組みが要ります。リクエスト方式で1件ずつ確認していたなら、申込を受けて自分が確定させる流れに対応している必要があります。

スタッフ指名とシフト

ミニモは、施術する人を選んで予約する構造そのものです。掲載単位が店舗ではなくスタッフ個人で、公式は「従来の店舗単位での掲載ではなく、美容師やネイリスト、アイデザイナーなどのサロンスタッフ個人が自身のキャリアやスキルに合わせて情報や施術メニュー、価格を掲載できるサービス」と説明しています。

1人でやっているなら、この機能は要りません。スタッフが複数いて指名を受けていたなら、担当者ごとの枠管理とシフト管理が必要です。予約システムでは、この2つは上の段階から使えるようになっている作りが多く、無料の枠では1人分の受付に絞られます。

通知とメッセージ

ミニモでは予約が入るとアプリのプッシュ通知で知らされ、サロンツールではメールのほかGoogle Chromeの通知でも受け取れます。予約リクエストと予約確定時には「自動メッセージ」で事前に設定した文を送れます。

乗り換え先でも、予約が入ったことを取りこぼさずに知る手段と、確定の連絡を自動で送る仕組みは要ります。逆に、再来店を促す送信については、ミニモのリピート促進メッセージは来店から1か月後に一度のみで周期は変更できないという制約があったので、ここは乗り換えで改善できる余地がある部分です。

決済

事前決済を使いたいかどうかは、先に決めておいてください。予約システムの中には、代金を運営が預からず、店舗が決済会社と直接加盟店契約を結び、代金が店舗の口座へ直接入り、返金の判断も店舗が行う形をとるものがあります。この形だと入金までの経路が短く、返金の判断も自分でできます。一方で、加盟店契約を自分で結ぶ手間が最初にかかります。

事前決済が必要かどうかは業態で変わります。ドタキャンが多い業態や、単価の高い施術では効きます。当日現金で受け取る運用が回っているなら、無理に入れる必要はありません。

自分のサイトへの設置

自社サイトにミニモの予約カレンダーを埋め込む機能は、公開資料では確認できませんでした。公式に案内されている外部への出し方はInstagramのプロフィール欄への「予約する」ボタン設置です。乗り換えを機に自分のサイトを受付の入口にするなら、そこに置ける形の道具を選ぶことになります。

何がどこまでできるかはできることに整理されている範囲で確かめられますし、どの段階から何が使えるかは料金の区切りを見ると分かります。似た業態がどう組んでいるかを知りたいなら業種ごとの使い方から入ると早く、実際の操作感を見たいならデモを見るのが確実です。

費用の出方がどう変わるかを計算する

成果報酬から月額制へ移すと、費用の性質が変わります。

ミニモの手数料は施術料金に応じた4段階で、すべて税込です。施術料金0円なら110円、1円から2,200円なら440円、2,201円から6,600円なら660円、6,601円以上なら880円です。件数に比例して増えます。

月額制は、件数が増えても費用が変わらない代わりに、予約が0件でも固定費が出ます。予約システムの月額制のプランでは、無料の枠が月50件まででスタッフ1名、有料の入口が月3,300円(税込)で月300件まで、その上が月7,700円(税込)で月1,000件までスタッフ10名まで、といった水準に置かれていることが多く、年契約にすると月あたりの単価が下がります。上限を超えた分は100件ごとの追加という形で足せる作りもあります。

自分の数字を当てはめると分かりやすくなります。単価5,000円の施術が月40件なら、手数料は26,400円です。このうち25件がリピートの客で、そこを自分の受付台へ移せたなら、媒体に払う手数料は9,900円まで下がります。月額制の費用がそれより小さければ、合計は減ります。

計算するときは、リピート分を必ず分けて数えてください。新規の獲得費用として手数料を払うのは合理的ですが、常連の維持費として払い続けるのは、金額が積み上がります。単価8,000円の常連が年に10回通えば、その1人だけで8,800円です。

複数のサービスの条件を1つの表で見比べたいなら他社との比較が出発点になります。

移す前に、いまの運用を書き出しておく

乗り換えでいちばん時間を食うのは、機能の比較ではなく設定の作り直しです。ミニモで積み上げてきた設定を先に書き出しておくと、移行が半分の時間で済みます。書き出す項目は次の通りです。

・メニュー名、所要時間、価格。手数料の段の切り替わりを意識して価格を調整していた場合は、その理由も一緒に控えておきます ・受付できる曜日と時間。シフト設定を使っていたなら、その内容をそのまま写します ・メニューごとの受付条件。土日祝だけ受ける、当日は受けない、期間を区切って受ける、といった設定を1つずつ確認します ・予約締切の設定。何時間前まで受けていたかは、次の受付台でも同じにするのが無難です ・自動メッセージの文面。予約リクエスト時と予約確定時の2種類があります ・リピート促進メッセージの文面 ・スナップフォトの元データと、掲載していた順番 ・プロフィールの文章

このうち文面と写真は、次の場所でもそのまま使えます。設定条件は、道具が変われば入力する場所も変わりますが、決めるべき内容は同じです。書き出したものを見ながら新しい受付台を設定すれば、抜けが出ません。

書き出す作業の途中で、使っていなかった機能も見えてきます。予約リクエストを一度も使っていない、リピート促進メッセージを登録していなかった、といったことが分かれば、乗り換え先で探す機能もその分減ります。比較表を眺める前に、この書き出しを先にやってください。

切り替えの順序

ここからは実際の作業手順です。各段階でやることを終えてから次へ進むと、予約を受けられない期間が生まれません。

順序を間違えると、予約を受けられない期間ができます。次の流れが安全です。

1. 受付台を先に用意する

掲載を続けたまま、自分の予約ページを作って動く状態にします。予約枠、メニュー、価格、自動返信までひと通り設定して、自分でテスト予約を入れてみてください。ここが動いていない状態で掲載を止めると、その日から予約が受けられません。

2. 先の予約受付を止める

ミニモは最長99日前から予約が可能です。切り替える日を決めたら、まずその先の枠を閉じます。メニュー単位で予約受付期間や予約締切を設定できるので、期間の指定で先を止められます。過去の手数料改定の告知でも「価格改定後のミニモのご利用を希望されない場合は2026年2月1日(日)以降の予約が入らないようご設定ください」と、この方法が案内されていました。

3. 入っている予約を消化する

掲載者都合のサロン都合キャンセルは、施術時と同額の手数料がかかります。顧客都合のキャンセルは、当日キャンセルや無断キャンセルを含めて手数料がかかりません。自分の都合でまとめて取り消すと、その分の手数料が丸ごと発生します。急ぐ理由がないなら、入っている予約を消化しきってから止めるほうが費用は軽くなります。

キャンセルの区分は4種類(サロン都合キャンセル、当日キャンセル、無断キャンセル、お客様都合キャンセル)で、予約日時から72時間以内に処理する運用です。最後の1件まで処理を終えてから離れてください。

4. 掲載を止める

掲載をやめること自体に手続きは要りません。公式FAQに「ご掲載にあたり契約期間等はございませんので、手続きは必要ございません」と記載されています。違約金の規定も見当たりません。

外部予約システムと連携している場合は、連携の解除も行います。連携できるのは1サービスのみで、連携中は予約枠の操作を外部予約システム側で行う必要があり、ミニモのシフト設定とは併用できません。連携先としては、かんざし、BeautyMerit、Reservia、saloriza、FAN CUBE、サロンコネクト、i Producer、coming-soon が案内されています。

5. 残った手数料を支払う

締めは月末、確定は翌月4日、支払い期限は利用した月の翌月末です。支払い方法は、個人の場合はコンビニ払い、銀行・郵便局のATM払い、クレジットカード払いから選べます。店舗単位・複数店舗単位でまとめて支払うこともできます。支払い遅延には年利14.6パーセントの遅延利息が定められています。

アカウントまで削除する場合は、支払いが済んでからにしてください。掲載者アカウントのみ、お客様アカウントのみを消すことはできず、サロンツールに登録されているアカウントはスタッフ解除の後に削除可能になります。「ご利用状況に関わらず、作り直しのためのアカウント削除はしないでください。ミニモのご利用ができなくなる可能性があります」という注意も記載されています。

乗り換えて後悔しやすいパターン

うまくいかない乗り換えには、共通した形があります。

集客の穴を埋める手を打っていない

いちばん多いのがこれです。予約の受付台を用意して、機能も費用も納得して切り替えたのに、そもそも新規が来なくなって売上が落ちる形です。ミニモが担っていた集客の役割は、受付台では代替できません。掲載を止める前に、新規をどこから取るかを決めておいてください。他の媒体に出すのか、自分の発信を育てるのか、紹介で回すのか、いずれかの手が要ります。

常連への案内を後回しにした

掲載を止めてから案内しようとすると、案内する手段が残っていません。ミニモの中でのやりとりが唯一の接点だった顧客とは、掲載を止めた時点で連絡が取れなくなります。前述の通り、掲載中にミニモの中で移行先を案内するのは規約に触れます。施術の場で次回の予約を取る、カードを渡す、自分の発信の場へ来てもらう、といった接点を掲載中から作っておく必要があります。

使っていない機能で選んでしまった

比較表を見ると、機能が多いほうが良く見えます。ただ、ミニモで使っていなかった機能は、移った先でも使いません。実際に見るべきなのは、いま毎日触っている操作が同じかそれ以上に楽になるかどうかです。予約枠を開ける操作、予約が入ったときの通知、キャンセルの処理、この3つが自分のやり方に合っているかを確かめてください。

費用の比較で件数を入れ忘れた

成果報酬と月額制を比べるとき、月額の金額だけを見て「高い」と判断してしまう形です。月3,300円(税込)は、手数料660円の予約5件分で並びます。月に20件受けているなら、月額のほうが安くなる計算です。件数を入れずに金額だけを比べると、判断を間違えます。

切り替えの時期を繁忙期に合わせてしまった

新しい受付台に慣れるまでは、設定の間違いや操作の戸惑いが起きます。予約が立て込む時期に切り替えると、そのミスが直接キャンセルにつながります。閑散期に切り替えて、余裕があるうちに操作に慣れておくほうが安全です。

全部やめずに、併用する選択もある

乗り換えという言葉から二択を想像しがちですが、実際には中間の選択肢があります。費用の面でも運用の面でも、こちらのほうが無理がありません。

乗り換えという言葉から、掲載を止めることが前提だと考えがちですが、必ずしもそうではありません。

掲載は初期費用も月額も0円で、予約が入らなければ請求は0円です。契約期間の縛りもありません。つまり掲載を残しておくこと自体に費用はかかりません。新規の入口として残しつつ、リピートを自分の受付台で受ける、という形は費用の面では成立します。

注意点は、掲載しつつ他の予約サイトへ誘導するのは違反だという点です。併用する場合、ミニモの中では通常通り予約を受け、自分の受付台への案内は媒体の外で行う、という線引きを守る必要があります。この線引きが守れるなら、併用は現実的な選択肢です。

もう1つの併用の形が、外部予約システムとの連携です。自社で使っている予約システムの枠をミニモ側へ反映させる連携が用意されており、掲載案内ページでは「KANZASHI、Beauty Merit、など8種の外部システムと連携可」と記載されています。ただし連携できるのは1サービスのみで、連携後は予約枠の操作を外部予約システム側で行い、ミニモのシフト設定とは併用できません。また規約には「本サービスは、予約情報を共有するために弊社が別途指定する第三者のネット予約システムと連携する場合があります。その場合は、投稿情報(予約情報、個人情報を含む)が当該第三者サービスに提供される場合があります」とも記載されています。連携を使うなら、この点も踏まえて選ぶことになります。

併用する場合、費用の見え方も変わります。ミニモ側は予約が入った分だけの手数料なので、リピートが自分の受付台へ移った分だけ手数料は減ります。自分の受付台は月額制なら固定なので、そこへ予約が集まるほど1件あたりの単価は下がります。両方を足した合計が、いまの手数料の総額より小さくなるかどうかが判断の基準です。

たとえば単価5,000円の施術が月60件で、うち新規が20件、リピートが40件だとします。全部をミニモで受けていると手数料は39,600円です。新規20件だけをミニモで受けてリピートを自分の受付台へ移すと、手数料は13,200円になります。受付台の月額が数千円なら、合計は大きく下がります。

この計算をやってみると、乗り換えるかどうかの議論が「どちらが良いか」から「どこで受けるか」に変わります。媒体を敵に回す必要はありません。新規を連れてくる役割に対して手数料を払うのは、費用として筋が通っています。問題は、その費用をリピートにも払い続けるかどうかだけです。

決め方に迷ったら、まず併用から始めるのが安全です。掲載を残したまま自分の受付台を立ち上げ、常連から順に移ってもらいます。数か月かけて移行が進んだところで、媒体から入る新規の数と手数料の総額を見比べ、続けるか止めるかを決めれば、判断を誤っても戻せます。一度に全部を切り替えると、うまくいかなかったときに戻る場所がありません。

乗り換えるか併用するかを決めるとき、判断材料になるのはリピート率です。新規ばかりで再来店が少ない業態なら、媒体の手数料は新規獲得の費用として妥当な水準です。常連が売上の大半を占めているなら、その分を自分側で受けたときの差額が大きくなります。まず1か月分の予約を新規とリピートに分けて数えてみてください。その内訳を見れば、乗り換えの効果がいくらになるかが計算できます。契約や解約の条件で気になる点が残っているならよくある質問にも目を通しておいてください。

Q1. ミニモの顧客データを乗り換え先へ移せますか?

顧客情報や予約履歴を掲載者側が出力・持ち出しできる機能は、公開資料では確認できませんでした。まとめて書き出せる前提で計画しないほうが安全です。掲載を続けている間に、来店のたびに1件ずつ自分の顧客台帳へ写していく形になります。来店間隔が1か月から2か月の常連なら、3か月ほどでおおむね一巡します。

Q2. ミニモの中で「今後はこちらで予約してください」と案内してもいいですか?

規約に触れます。施術者向けの特約でミニモ以外の手段での連絡を促す行為が禁止されており、公式ヘルプにも「掲載だけおこない、他の予約サイト等に誘導することは、違反としています」と記載されています。案内は施術の場や名刺、自分のInstagramなど、媒体の外の接点で行ってください。

Q3. 乗り換えるとき、掲載を完全にやめる必要はありますか?

ありません。掲載は初期費用も月額も0円で、予約が入らなければ請求は0円です。契約期間の縛りもないため、新規の入口として残しつつリピートを自分の受付台で受ける形も成立します。ただし掲載しつつ他の予約サイトへ誘導することは違反なので、案内の場所は媒体の外に置く必要があります。

Q4. 切り替えはどの順番で進めればいいですか?

まず自分の受付台を用意して動く状態にし、次にミニモの先の予約受付を止め、入っている予約を消化してから掲載を止めます。最長99日前から予約が入るため、先の枠を閉じるのが最初です。掲載者都合のキャンセルは施術時と同額の手数料がかかるので、まとめて取り消すより消化するほうが費用は軽くなります。

Q5. 乗り換えでどのくらい費用が変わりますか?

リピートの比率で決まります。単価5,000円の施術が月40件なら手数料は26,400円ですが、そのうち25件がリピートで自分の受付台に移せた場合、媒体に払う分は9,900円まで下がります。月額制の費用がその差より小さければ合計は減ります。まず1か月分の予約を新規とリピートに分けて数えてください。

ガイド一覧へ