他社との比較

RESERVAの無料の範囲|どこまで使えて、どこから有料か

2026年9月4日・編集部

予約の受付をネットに移そうと調べ始めると、たいてい最初に「無料で使える」と書かれたサービスに行き当たります。RESERVA(レゼルバ)もそのひとつで、月額0円のフリープランが用意されています。ただし、無料という言葉の中身はサービスごとに違います。件数で区切られているのか、機能で区切られているのか、それとも広告が出るのか。その線の引かれ方を知らないまま登録すると、繁忙期の途中で予約が受け付けられなくなったり、後から動かせない設定を決めてしまったりします。

この記事では、RESERVAの無料プランで実際にどこまで使えて、どこから有料になるのかを、公式サイトとヘルプセンターに書かれている内容だけを頼りに整理します。金額と上限はすべて2026年9月2日時点のもので、料金プランページに「掲載されている料金はすべて税込価格です」と明記されているため、以下の金額はすべて税込です。

申し込む前に、前提が壊れていないかを確かめる

比較記事を読むときにいちばん先に見るべきなのは、機能でも料金でもなく「そのサービスがいまも普通に申し込めるか」です。料金表が正しくても、新規受付が止まっていれば検討する意味がありません。

2026年9月2日時点で確かめられた範囲では、RESERVAにサービス提供終了の告知はありませんでした。公式ヘルプセンターの「RESERVAからのお知らせ」に載っている11件はすべて機能追加のリリース告知で、終了に関する記載はありません。内容は、施設タイプの利用終了通知、抽選制メニューの分割部屋対応、施設タイプのカルテ機能、担当者ごとのシフト登録、顧客向けアンケートの作成と配信、複数回開催のスクールやイベントの出欠管理、メニューをまたいだ予約制限、予約者による予約変更、月額プランの未利用枠の翌月繰り越し、お問い合わせフォームのカスタマイズ、宿泊施設タイプのスマートロック連携です。新しい受付の形が増えている状況で、畳む方向の動きは見当たりません。

新規登録の停止も確認できませんでした。料金プランページの全プランに「新規登録」のボタンが設置されていて、アカウント登録の入口も開いています。提携先や外部連携についても、Googleカレンダー、Googleアナリティクス、LINE、Zoom、RemoteLOCK、Akerun、自社ホームページへのiframe埋め込みが現在も公式ページに掲載されていて、連携終了の告知はありません。

料金改定についても、施行日が決まっている告知は確認できませんでした。ただし料金プランページには、日付を特定しない一般的な注記が置かれています。

※掲載されている料金・機能・仕様・サービス等は掲載時点のものです。これらは今後変更される場合があります。 出典: biz.reserva.be

つまり、いま見えている無料の範囲は、これから先ずっと同じとは限りません。無料枠を前提に業務の組み立てを決めるなら、上限に近づいたときにいくら払うことになるのかを、最初に把握しておく必要があります。

無料プランで使える範囲

月間の予約件数は50件まで

フリープランの上限は、月間予約件数が50件、登録顧客件数が250件、利用できる機能数が43、サブ管理者登録が5件です。サポートはメールのみで、電話サポートはエンタープライズプラン以上に付きます。

月50件という数字は、business としての規模で言えばかなり早く天井に当たります。営業日を月に25日と置けば、1日あたり2件で満枠です。個人で施術をしているサロンや整体院でも、指名が付いて回り始めれば1日3件から5件は普通に入ります。教室やスクールのように1回の枠に複数人が申し込む形なら、1講座に10人入った時点で予約は10件です。週に1回の講座を月4回開けば、それだけで40件に届きます。

つまりフリープランの50件は、「本業として毎日回すための枠」ではなく、「予約をネットで受けるという運用そのものを試すための枠」と考えたほうが実態に近いはずです。始めてみて反応を見る、既存客の一部だけをネット受付に寄せる、副業として週末だけ受ける。こうした使い方であれば、無料のまま続けられます。

登録顧客件数の250件も同じ見方ができます。リピートの多い業態なら、1年も続ければ250人は越えます。顧客台帳として長く使うつもりなら、この上限は早い段階で意識することになります。

無料で使える基本機能

公式のFAQは、フリープランで使える範囲についてこう書いています。

RESERVAは無料の「フリープラン」でも基本機能(予約受付などの予約管理、顧客管理、お問い合わせ)をご利用いただけます。 出典: support.reserva.be

料金プラン表から拾えるものとして、フリープランでも予約情報のCSV出力ができます。これは全プランに印が付いている項目で、予約データを表計算ソフトに取り込んで集計する道は無料のうちから残されています。ただし顧客情報の一括CSV出力は別扱いで、こちらはゴールドプラン以上です。公式ヘルプは「ゴールドプラン以上の場合、顧客情報をCSVファイルで一括出力できます。(シルバープラン以下では、顧客情報の一括出力機能はございませんが、予約情報の一括出力は可能です。)」と説明しています。予約は出せるが、顧客名簿としては出せない。この違いは、後で乗り換えるときや、名簿をメール配信に使いたいときに効いてきます。

Googleカレンダー連携も、一方向であればフリープランから月額0円で使えます。RESERVA側の予約をGoogleカレンダーに反映する向きです。逆向き、つまりGoogleカレンダー側の予定をRESERVAの空き枠に反映する双方向連携は、施設タイプのエンタープライズプランからになります。プライベートの予定をGoogleカレンダーで管理していて、その時間を自動で予約不可にしたい、という使い方は無料の範囲では成立しません。

オンラインのカード決済も、実はフリープランから申し込めます。ここは後段で手数料と入金の話としてまとめます。

無料プランでは広告が出る

フリープランとブループランでは広告が表示されます。公式ヘルプの記載はこうです。

フリープラン・ブループラン 顧客に配信されるメールに広告は表示されませんが、予約サイト、管理画面、管理者へのメールに広告が表示されることがあります。 出典: support.reserva.be

広告が出る場所を整理すると、予約サイト(お客さんが見る予約ページ)、管理画面(店側が見る画面)、管理者へのメール(店側に届く通知)の3か所です。逆に、お客さんに届く予約完了メールやリマインドメールには広告は入りません。

この線引きは実務的に意味があります。お客さんが受け取るメールに他社の広告が入るのは、案内としての体裁を大きく崩します。そこは守られている。一方で、予約ページそのものには広告が出る可能性がある。予約ページは、お店のホームページから飛ばす先であり、SNSのプロフィールに貼る先でもあります。看板の一部として使うつもりなら、そこに広告が入ることを許容できるかどうかが判断の分かれ目になります。

広告を消したい場合はシルバープラン以上です。ブルーは価格が上でも広告は出るため、「広告を消す」という目的だけで選ぶならブルーは選択肢になりません。

登録した直後は、無料プランではない

ここは見落としやすいところです。アカウントを作って初期設定を終えた直後、いきなりフリープランになるわけではありません。公式ヘルプにはこう書かれています。

予約サイトの初期設定完了後は、自動的にトライアルプランが適用されます。トライアルプランでは、エンタープライズプラン相当の機能を1週間無料でお試しいただけます。 出典: support.reserva.be

期間は初期設定完了日から7日間で、完了日当日から6日後の23時59分までです。期間が終わると自動的にフリープランへ移行します。

この7日間は、エンタープライズプラン相当の機能が動きます。エンタープライズは月払30,800円のプランで、月間予約件数2,000件、登録顧客件数10,000件、利用できる機能数110という水準です。ここで作った運用が、7日後にはフリープランの43機能・50件の世界に落ちます。

試用中に触って気に入った機能が、フリープランに残るとは限りません。試用の1週間で「これは便利だ」と組み込んだ設定が、8日目に使えなくなる。この落差を知らずに本番の予約を流し始めると、切り替わった日に受付が止まったように見えます。

なお、トライアル中でも使えない機能があります。有料プランで使えるもののうちサブ管理者追加、そしてオプション機能であるレゼルバペイメント(オンラインカード決済)、LINE連携、RESERVAクーポン、スマートロック連携(AkerunとRemoteLOCK)、アフィリエイト連携(A8.net、affitown、Afb、felmat)、多店舗管理です。決済を試したい人にとっては、トライアル期間中に決済の使い勝手を確かめられない、という意味になります。

試用の1週間で確かめるべきなのは、機能の豪華さではなく、予約タイプの選択が自分の商売に合っているかどうかです。理由は次の項目にあります。

無料のうちに決めてしまう、後から戻せない設定

予約タイプは初期設定後に変更できない

RESERVAの予約タイプは6つあります。サービス提供タイプ、スタッフ指名タイプ、スクールタイプ、施設タイプ、イベントタイプ、宿泊タイプです。そして公式ヘルプはこう明記しています。

RESERVA予約サイトでは6つのタイプをご提供していますので、ご自身の店舗の運営スタイルに合った予約タイプを選択してください。※予約タイプは初期設定後、変更することができません。 出典: support.reserva.be

無料で始められる気軽さと、この「変更できない」は相性が良くありません。とりあえず作ってみるつもりで選んだタイプが、そのサイトの一生を決めます。

タイプごとの性格を押さえておくと、選び間違いは減ります。サービス提供タイプとスタッフ指名タイプは時間指定の予約で、営業時間、メニューの所要時間、予約時間間隔をもとに予約枠が自動で作られます。スクールタイプは日程と定員を設定して枠を作る形です。施設タイプは在庫として施設や部屋をメニューに紐づけるもので、予約者が開始時間と終了時間を自由に選べる設定もできます。

たとえば、いまは1人で施術していて、来年スタッフを増やして指名を受けたい。この場合、最初からスタッフ指名タイプで作っておかないと、後で指名を受ける形に切り替えられません。切り替えたければ新しい予約サイトを作り直すことになります。

予約サイトのURLも変更できない

URLについても同じ性質があります。予約サイトのURLは reserva.be 配下の「RESERVAコード」で決まり、一度設定したURLは変更できません。公式ヘルプの表現は「一度設定したURL(RESERVAコード)は変更することができません。変更したい場合は、新規で予約サイトを作成していただく必要があります。」です。

自社の独自ドメインを予約サイトに割り当てられるかどうかについては、公開資料では確認できませんでした。記載が見当たらないというだけで、機能が無いと断定はできません。自社ホームページの中に予約ページを表示させたい場合は、iframeでの埋め込みが案内されています。

店名を変える予定がある、屋号がまだ固まっていない、テスト用に作ったコードをそのまま本番にしてしまいそう。こうした状況なら、コードを決める前に一度手を止めるだけの価値があります。

退会するとデータは全部消える

もうひとつ、無料で始める人ほど関係してくるのがデータの扱いです。予約サイトを削除するには、ビジネスIDアカウント(メイン管理者)を退会する必要があり、退会するとデータは残りません。公式の記載は「※退会が完了すると、予約サイトおよび設定内容、予約・顧客・問い合わせデータは全て削除されます。」です。解約後に一定期間データを預かってくれるという猶予期間の記載は、公開資料では確認できませんでした。

したがって、持ち出しは退会の前に済ませることになります。予約情報のCSV出力は全プランでできますが、顧客情報の一括出力はゴールドプラン以上です。無料のまま1年運用して、やっぱり別の仕組みに移ろうとしたとき、お客さんの連絡先を一括で書き出す手段が手元に無い、という状況はあり得ます。無料で始めるなら、顧客台帳だけは別の場所にも残しておく運用にしておくと、後で選択肢が狭まりません。

退会の前に済ませておく処理も決まっています。将来日付の予約が入っている場合は管理画面ですべてキャンセルしてから、月額商品の契約がある場合はすべての契約を解約してから、メール配信の予約をしている場合は配信後または予約を停止・削除してから、退会の手続きを行う流れです。

有料になる境目はどこか

金額の段階

有料プランは5段階、無料を含めると6段階です。初期費用とサポート費用は、どのプランでも0円です。

プラン 年払(円/月) 月払(円/月) 月間予約件数 登録顧客件数 機能数 サポート
フリー 0 0 50件 250件 43 メール
ブルー 3,850 5,500 200件 1,000件 44 メール
シルバー 6,600 8,800 500件 2,500件 54 メール
ゴールド 13,200 17,600 1,000件 5,000件 82 メール
エンタープライズ 23,100 30,800 2,000件 10,000件 110 電話、メール
スイート 46,200 61,600 4,000件 20,000件 116 電話、メール

この6プランより上位のプランもあり、「上記以外にも、上位プランをご用意しておりますので、お問い合わせください。」と案内されています。金額は公開されていません。

年払いにすると月額換算が下がります。ブルーは月払5,500円に対して年払3,850円で70%、シルバー、ゴールド、エンタープライズ、スイートはいずれも75%です。ブルーだけが割引率が大きい形になっています。

有料プランの申し込み方には順番があります。「※RESERVA予約のすべての有料プランは、フリープランでのご登録後、続けてプランアップグレードのお手続きをいただくことでご利用いただけます。」という記載の通りで、最初からいきなり有料で契約する導線ではありません。支払いはクレジットカードと銀行振込(請求書)で、クレジットカードならアップグレード手続き完了後すぐ使えます。銀行振込は12ヶ月分の一括払いになり、入金確認後3営業日以内の利用開始です。

件数で越えるのか、機能で越えるのか

有料に上がる理由は、大きく2つに分かれます。件数の上限に当たったか、必要な機能がその段階にあるか、です。

件数で言えば、フリーの50件からブルーの200件が最初の段差です。月払で5,500円、年払なら月あたり3,850円。予約1件あたりで割ると、200件を使い切った場合で月払でも28円ほどです。件数が理由の乗り換えは、単純な計算で判断できます。

機能で言えば、線が引かれている場所が決まっています。広告を消したいならシルバー以上。キャンセル待ちを使いたいならシルバー以上。顧客情報のCSV一括出力はゴールド以上。二要素認証やIPアドレス制限も有料側です。Googleカレンダーの双方向連携は施設タイプのエンタープライズ以上、API連携はスイート以上。多店舗管理はシルバー以上で、しかも月額22,000円からの別料金です。メルマガとDMの配信は、フリーとブルーが別料金で、シルバー2,000通、ゴールド4,000通、エンタープライズ8,000通、スイート16,000通と段階が付きます。多言語設定はゴールドで2言語、エンタープライズとスイートで5言語です。

ここで注意したいのは、オプションの費用が本体の月額とは別に積み上がる点です。LINE連携は月額3,300円で、これはフリープランからでも使えます。クーポン発行は1クーポンあたり330円。Akerun連携とRemoteLOCK連携は月額1,100円/台からで、いずれもエンタープライズプランから、しかも別途、機器の購入費と取付工事費、そして機器側の月額利用料が発生します。多店舗管理の22,000円も本体とは別です。

無料で始めて、LINEでの通知だけ足す。この形なら月3,300円で済みます。ところが「広告も消したいしキャンセル待ちも欲しい」となると、シルバーの月払8,800円にLINEの3,300円が乗って月12,100円になります。どの機能が本当に要るのかを決めてから金額を見ないと、比較の土俵がずれます。

無料プランでも決済は使えるが、条件がある

オンラインのカード決済は「レゼルバペイメント(事前カード決済)」という名前で、フリープランから使えます。ただし、無料で自動的に付いてくるものではありません。

利用には管理画面からの申し込みと所定の審査が必要です。公式の記載は「レゼルバペイメントを利用するためには、管理画面からの申し込みが必要で所定の審査があります。※トライアル利用中はご利用いただけません。」です。前述の通り、登録直後の7日間では試せません。

手数料は決済金額の4.9%で、これには消費税が含まれます。初期費用、月額固定費、トランザクション費はかかりません。

お金の流れは押さえておく必要があります。決済代金はいったんRESERVA側で預かり、そこから指定の銀行口座へ振り込まれる形です。入金日は「翌月末日まで」で、当月初日から末日までに発生した決済代金のうち来店処理済みのものが対象になります。入金時には振込手数料440円が差し引かれ、当月に売上確定した金額が1,000円未満の場合は翌月に繰り越されます。

そして、予約が入った時点ではまだ仮売上です。公式の表現は「3.予約した時点では、あくまで仮売上の状態です。予約日当日、管理画面から来店・来場(チェックイン)処理を行うことで、売上確定されます。」で、来店処理は原則として来店当日中に行う必要があり、期間が経過すると処理できなくなる可能性があると注記されています。当日にチェックイン操作を忘れる運用だと、売上が確定しないまま残ります。

利用できるカードブランドはVisa、MasterCard、JCB、American Express、Diners Clubで、審査の結果によっては一部のブランドのみになる場合があると注記されています。キャンセル料の自動徴収もでき、キャンセルした予約自体に手数料はかかりませんが、キャンセル料が発生する場合は徴収する金額に対して4.9%の手数料がかかります。キャンセルポリシーは全メニュー共通で、日単位でのみ設定でき、時間単位では設定できません。「前日までは無料、当日は50%」までは組めますが、「3時間前から」のような細かい線は引けない形です。

セキュリティ側の条件もあります。レゼルバペイメントを使う予約サイトでは、プライバシーポリシーの設定が必須で、サブ管理者を含むすべての管理者に管理画面ログイン時の二要素認証が求められます。

なお、キャンセル料や表示の扱いは、店側が決めればどうにでもなるものではありません。取引条件の表示については消費者庁が所管しており、迷う場合は消費者庁の情報や専門家への確認が必要です。この記事は法的な判断を示すものではありません。

無料の範囲で足りるお店、足りないお店

ここまでの条件を、判断できる形に並べ直します。

無料の範囲で足りる可能性が高いのは、月の予約が50件に届かないお店です。個人で週末だけ受けている、常連中心で新規のネット予約は補助的、教室を月に数回だけ開く。こうした運用なら、フリープランのまま何年でも回せます。予約情報のCSV出力も使えるので、集計にも困りません。予約ページに広告が出ることが気にならないなら、そのまま続けて構いません。

足りなくなるのは、次のどれかに当たったときです。ひとつめは件数で、月50件を越えた時点で自動的に次の段階の話になります。ふたつめは広告で、予約ページを看板として使いたいならシルバー以上が必要です。みっつめは顧客データで、名簿を一括で書き出したいならゴールド以上です。よっつめは機能の性質で、キャンセル待ちを受けたい、二要素認証をかけたい、複数店舗をまとめたい、といった要件はそれぞれ段階が決まっています。

そしてもうひとつ、無料か有料かとは別の軸があります。予約を受けた後に何が起きるか、です。予約完了メール、リマインド通知、来店お礼の通知は、料金プラン表に項目として並んでいます。ただし通知をどこまで細かく出し分けられるか、その設計が自分の商売の流れに合っているかは、プランの一覧表からは読み取れません。ここは実際に触って確かめるしかない部分です。

上限に当たる前に見ておく数字

自分がどのあたりで有料に移ることになるのかは、いまの予約の入り方から逆算できます。手元にある数字は、たいてい3つで足ります。ひとつは月の予約件数、ふたつめは1人あたりの平均単価、みっつめはリピートの間隔です。

月の予約が40件を越えていて、なお増えている状態なら、上限に当たるのは時間の問題です。ブルーの200件までは月払5,500円ですから、予約1件あたりの負担は50件しか受けていない状態でも110円、200件まで使えば28円まで下がります。客単価が5,000円のサロンなら、1件あたり110円は売上の2.2%です。この程度の比率であれば、上限に当たってから慌てて選び直すより、先に移ってしまったほうが運用は安定します。

一方で、月の予約が20件前後で頭打ちになっている場合、有料に上げても予約は増えません。件数の枠を買うことと、集客が増えることは別の話です。この場合に検討すべきなのは上のプランではなく、予約ページに人が来ているのに予約に至っていないのか、そもそも予約ページに人が来ていないのか、という手前の切り分けです。前者なら予約ページの見せ方の問題、後者なら告知の問題で、どちらもプランを上げても解決しません。

もうひとつ、忘れられがちなのが解約時の出口です。返金は受け付けられていません。特定商取引法に基づく表示には「商品およびサービスの特性上、返品または交換は一切お受けできません。すでに購入された商品およびサービスに対する返金は承っておりません。」と記載されています。有料プランの取り消しについても「お客様都合による取り消し/払い戻しについて、当社が受領した一切の料金および手数料について払い戻しはいたしません。プランを間違って決済をしてしまった場合でも払い戻しはできません。」とあり、上位プランへ即時変更したい場合は上位プランを新規に契約する必要があって、差額のみの支払いや旧プラン利用料の返金は受けられません。年払いを選んでから合わなかったと気づいても、その年の分は戻らない前提で選ぶことになります。

なお、プラン変更そのものでデータが消えることはありません。「※プラン変更の際は、変更前のプランで作成した設定・予約情報・顧客情報・問い合わせ情報など、すべてのデータが引き継がれます。ただしプランをダウングレードされる際は、変更後のプランで利用対象外となる機能に関する設定が削除される場合があります。」と記載されています。上げたプランを下げること自体はできますが、上のプランでしか使えない機能に紐づく設定は消える可能性があります。

予約の仕組みを選ぶときに見ておく場所

無料で始められることは入口としては大きな利点ですが、選定の基準そのものにはなりません。件数の上限、広告の有無、後から変えられない設定、そして予約を受けた後の動き。この4つを並べて、自分のお店の1年後の姿に当てはめて考えるのが、遠回りに見えていちばん早い進め方です。

予約システムはどれも「予約を受ける」までは似た形をしています。差が出るのはその後で、リマインドをいつ送るのか、来店後に御礼を出すのか、次の予約につなげる導線があるのか、といった部分です。ここが弱いと、予約は取れているのにドタキャンが減らない、常連が育たない、という状態になります。件数と料金だけで比べると、この差は見えません。

いま検討している予約システムがどういう考え方で作られているかは、機能の一覧より、何を優先しているかの説明を読んだほうが早く分かります。予約の受付から、リマインダー、御礼メール、次の来店の案内までをどう繋いでいるかはできることのページに整理されています。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしているという設計は、施術や教室のように「来てもらってから代金を受け取る」お店の実態に沿ったものです。

料金の考え方も、比べる前に条件をそろえておく必要があります。無料の枠がどこまでか、有料になったときに何件受けられるのか、上限を越えたらどうなるのかは料金のページに段階ごとにまとめられています。他社と並べて見たい場合は他社との比較に、それぞれの条件を同じ形で並べたものがあります。金額だけでなく、上限の越え方や解約したときのデータの扱いまで含めて見比べると、判断が早くなります。

業態によって、必要になる機能はかなり変わります。サロンなら指名とシフト、教室なら定員と出欠、レンタルスペースなら部屋ごとの在庫、という具合です。自分の商売に近い形での使い方は業種ごとの使い方にまとまっています。画面の作りが自分の運用に合うかどうかは、説明を読むより触ったほうが早いので、デモを見るから実際の動きを確かめるのが確実です。細かい条件で迷ったときはよくある質問に条件別の説明があります。

最後にもうひとつ。無料で始めること自体は、まったく悪い選択ではありません。問題になるのは、無料で始めたときに決めてしまう「後から変えられない設定」を、無料だからという理由で軽く決めてしまうことです。予約タイプ、URL、そして顧客データをどこに置くか。この3つだけは、無料のうちに慎重に決めておくと、後で払う代償が小さくなります。

Q1. RESERVAの無料プランは期間限定ですか?

期間限定ではありません。料金プランページではフリープランを「ずっと無料で使える」と説明しており、月額0円のまま使い続けられます。ただし登録直後の7日間はフリープランではなくトライアルプランが自動適用され、エンタープライズプラン相当の機能が使える状態になります。7日を過ぎると自動でフリープランへ移り、機能数は43、月間予約件数は50件になります。2026年9月2日時点の情報です。

Q2. 無料プランで予約が月50件を超えるとどうなりますか?

月間予約件数の上限は50件で、次の段階はブループランの200件です。ブルーは月払5,500円、年払なら月あたり3,850円(いずれも税込)になります。有料プランはフリープランで登録した後にアップグレード手続きをする流れで、支払いはクレジットカードなら手続き完了後すぐ、銀行振込は12ヶ月分の一括払いで入金確認後3営業日以内の開始です。

Q3. 無料プランだと予約ページに広告が出ますか?

出ることがあります。公式ヘルプは、フリープランとブループランでは予約サイト、管理画面、管理者へのメールに広告が表示されることがあると記載しています。一方で、お客さんに配信されるメールには広告は表示されません。広告をすべて消したい場合はシルバープラン以上が必要で、月払8,800円、年払なら月あたり6,600円(税込)です。

Q4. 無料プランでもカード決済は使えますか?

使えます。オンラインのカード決済「レゼルバペイメント」はフリープランから申し込めますが、管理画面からの申し込みと所定の審査が必要で、トライアル期間中は利用できません。手数料は決済金額の4.9%(消費税込み)で、初期費用と月額固定費はかかりません。代金はいったん運営側が預かり、翌月末日までに指定口座へ振り込まれます。入金時に振込手数料440円が差し引かれます。

Q5. 無料で使い始めた後、予約タイプやURLは変更できますか?

どちらも変更できません。公式ヘルプは予約タイプについて「初期設定後、変更することができません」と明記しており、予約サイトのURL(RESERVAコード)についても「一度設定したURLは変更することができません。変更したい場合は、新規で予約サイトを作成していただく必要があります」と記載しています。無料で気軽に始められる分、この2つは登録前に決めておく必要があります。

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