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サロン 予約システム 比較|4つの軸で候補を3つに絞る
2026年9月8日・Rizaflow編集部
サロン 予約システム 比較で検索して、機能の一覧表をいくつも見比べたのに、まだ決まっていない。そういう状態でこのページに来る人がほとんどです。表を見ても決まらないのは、比べる項目が多すぎるからではありません。4つの軸だけ先に決めれば、候補はたいてい3つ以内に落ちます。ここでは公式ページで確認できる料金だけを並べて、いまの受け方を変える理由があるのかどうかまで判断できる形にします。
一覧表を何枚見ても決まらないのは、軸が混ざっているから
比較の表には、ネット予約、顧客管理、リマインド、決済、スタッフ指名、複数店舗といった項目が横並びで載っています。どこも丸が付いているように見えて、実際には中身がまったく違います。同じ「リマインド」でも、メールだけの店とSMSまで送れる店では、当日の連絡の届き方が変わります。同じ「顧客管理」でも、来店履歴が残るだけのものと、次回の案内まで打てるものがあります。
丸の数を数える比べ方だと、この差が消えます。かわりに、店の側の事情から軸を4つ立てます。
・月にいくら払うのか。固定費なのか、売上に連動するのか ・集客の掲載と台帳がくっついているのか、切り離せるのか ・予約が入ってから来店までの間に、道具が何をしてくれるのか ・お客さまに事前決済を求めるのか、当日現金でも成立するのか
この4つは、あとから変えるのが難しい部分です。ボタンの位置や画面の色は慣れれば済みますが、この4つは店の売り方そのものに関わります。逆に言えば、ここさえ決まっていれば、細かい機能差で悩む時間はほとんど要りません。
比較の前にもうひとつ確かめてほしいことがあります。いま何件を、どの経路で受けているかです。月に30件の店と300件の店では、同じ道具でも費用対効果がまるで違います。電話が7割の店と、ポータルサイト経由が9割の店でも変わります。数えるのは1週間分で充分です。手帳の予約欄を経路ごとに色分けするだけで、次に読む軸が変わります。
軸1 料金の形は3種類しかない
サロン向けの予約の道具は、費用の取り方で3つに分かれます。
1つ目が月額固定です。件数やスタッフ数で階段が上がる形が主流で、公式ページに上限がはっきり書かれています。予約システムの一例では、初期費用は無料で、フリープランが月額0円、月間予約件数50件、予約ページ公開数2という上限です。有料の階段は年間契約で税込9,790円から始まり、スタッフ3人まで管理できる段が税込19,690円、月間2,000件まで受けられる段が税込28,600円と続きます。ここで大事なのは金額そのものより、上限を超えたときにどうなるかです。同じページには、上限を超える場合の追加についてこう書かれています。
各有料プランの月間予約件数を超える場合、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で予約受付可能数を追加できます。 出典: stores.fun
2つ目が、月額に決済手数料が乗る形です。レジと一体になっている予約の道具では、フリープランが無料で、上の段が店舗ごとに月額3,000円、その上が月額8,000円という設計になっています。ただし無料の段は1つのアカウントにつき1店舗限定と明記されており、2店舗目を出すなら前提が変わります。
3つ目が、集客の掲載料に含まれる形です。台帳そのものは無料でも、掲載の契約が前提になっているものがあります。この形は、次の軸で詳しく扱います。
料金を比べるときは、必ず税の表記も見てください。税込で書いてある会社と税別で書いてある会社が混在しています。9,790円と5,000円を並べても、片方が税込で片方が税別なら、比べたことになりません。なお、ここに挙げた金額はいずれも2026年9月時点で各社の公式ページに掲載されていたものです。プランの中身も金額も変わります。契約の前には必ず各社のページで確かめてください。
軸2 集客の掲載と台帳がくっついているか
サロン向けで最も見落とされやすいのがこの軸です。美容室向けの予約台帳には、大手の検索予約サイトへの掲載とセットで提供されているものがあります。公式のFAQには、こう明記されています。
SALON BOARDをご利用いただくには、HOT PEPPER Beautyへの掲載が必要です。 出典: salonboard.com
同じFAQには、台帳自体は無料で利用できること、掲載料については問い合わせが必要なこと、複数店舗に導入する場合は店舗ごとに契約が必要なことが並んでいます。つまり、月額の数字だけを見ると無料に見えますが、実際には掲載の契約が費用の本体です。
この形が悪いという話ではありません。新規のお客さまを掲載サイトから取りたい店にとっては、集客と台帳が同じ画面にある強みは大きいです。予約が入った瞬間に台帳が埋まり、二重予約の心配がありません。掲載をやめる予定がなく、新規が売上の柱になっているなら、乗り換える理由はほとんど無いと言えます。
判断が必要になるのは、次のような店です。指名でのリピートが売上の大半を占めるようになってきた。掲載の枠を1つ下げたい、あるいは掲載をやめたい。自社サイトやSNSからの予約が増えてきた。この状態では、台帳と掲載が一体であることが足かせになります。掲載をやめると台帳も使えなくなるからです。
なお、この台帳とレジアプリの関係についても公式FAQに記載があります。技術協力を受けてはいるが機能連携はしていない、という趣旨の回答です。同じ会社のサービス同士でもつながっていないことがあるので、「同じ提供元だからつながるはず」という前提は置かないでください。連携の可否は、必ず各社のページか窓口で確かめる話です。
軸3 予約が入ったあと、来店までの間に何が起きるか
ここが、売上に最も直結する軸です。予約を受け付けるだけの道具は、いまはほとんどありません。差が出るのは、受け付けたあとの数日間です。
確認の連絡が自動で出るか。前日のリマインドが出るか。それはメールか、SMSか、メッセージアプリか。施術のあとに御礼の連絡が出るか。前回から一定の期間が空いたお客さまに、次回の案内が出るか。この4つが自動で回るかどうかで、店主の手が空く量が変わります。
現場でよく聞くのは、リマインドを手で送っている店の話です。前日の夜、営業を閉めたあとに翌日の予約を見ながら1件ずつメッセージを打つ。10件あれば20分から30分かかります。月にすると10時間前後です。これが自動になるだけで、月額数千円の道具は元を取ります。
連絡の手段を選ぶときは、費用も一緒に見てください。メッセージアプリの公式アカウントを使う場合、無料の段は月200通まで、次の段が月額5,000円(税別)で5,000通、その上が月額15,000円(税別)で30,000通という料金です。ただし、同じページには、チャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数にカウントされないと書かれています。一斉配信をせず、予約したお客さまへの個別の返信だけで運用するなら、無料の段でも回る余地があります。
もう1点、法律の側の話も押さえておいてください。総務省のページには、広告や宣伝のメールを送る場合は原則として特定電子メール法の規制対象になると書かれています。予約の確認やリマインドと、再来店を促す案内では、性質が違います。案内を送る前に、同意の取り方と配信停止の導線を確かめておくと安全です。判断に迷う場合は所管の窓口や専門家に確認してください。
軸4 事前決済を必須にするかどうか
サロンの業態によって、ここは大きく割れます。当日に現金やカードで受け取る店にとって、事前決済は必須ではありません。むしろ、予約の途中でカード情報の入力を求めると、そこで離脱する人が出ます。
一方で、無断キャンセルが多い店や、単価の高いメニューを扱う店では、事前決済や事前のカード登録が効きます。予約システムの公式ページには、事前クレジットカード決済の手数料が、無料プランの場合5.2%から、上位の決済プランに加入した場合3.3%からと書かれています。レジ一体型の道具では、対面の決済手数料が2.5%から、条件によって3.25%から、オンラインの決済が3.6%、カード情報を手入力する非対面の決済が3.75%と公開されています。
数字を並べると小さく見えますが、客単価8,000円で月150件の店なら、1%の差が月12,000円です。月額の差より大きくなることは珍しくありません。決済を通す割合が高い店ほど、手数料の側から選んだほうが正しい判断になります。
選ぶ側から見た理想は、決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形です。決済を使いたい店は使えばよく、使わない店は無理に通さなくてよい。この自由度がある道具なら、業態が変わっても道具を替えずに済みます。実際に何ができるのかはできることで確認できます。
無料プランの上限は「件数」「ページ数」「スタッフ数」で決まる
無料で始めたい店が最初にぶつかるのが上限です。上限は、たいてい3つの数字で表現されます。月間の予約件数、予約ページの公開数、そして登録できるスタッフの数です。
ある予約システムの無料の段は、月間予約件数50件、予約ページ公開数2という設計です。1人でやっているサロンで、営業日が月22日、1日3人の施術なら月66件です。この時点で無料の枠を超えます。逆に、週末だけの営業や、単価が高くて件数が少ない店なら、無料のままで長く使えます。
レジ一体型の無料の段は、件数ではなく店舗数で切られています。1つのアカウントにつき1店舗限定という条件です。1店舗のうちは件数を気にせず使えますが、2店舗目を出す計画があるなら、その時点で費用の話が発生します。
無料の段を評価するときのコツは、「いまの件数で足りるか」ではなく「1年後の件数で足りるか」を見ることです。予約の道具を替える作業は、顧客の情報を移し、お客さまに新しい予約先を案内し、SNSやサイトのリンクを差し替える一連の手間を伴います。1年で2回やるのは現実的ではありません。上限に達する時期が見えているなら、最初から有料の段で始めたほうが結果的に安く済みます。各社の段の切り方は料金のような料金ページで確認できます。
いまの受け方別に、乗り換える理由があるかを見る
道具を替えるかどうかは、いまの受け方によって答えが変わります。よくある4つの状態で整理します。
紙の台帳と電話で受けている店。取りこぼしの量が最も多い状態です。営業時間外にかかってきた電話は記録に残りません。施術中に鳴った電話も同じです。ネット予約を足すだけで、受けられる時間が24時間に広がります。この状態からの乗り換えは、機能の細かい差より「まず入れること」の効果が圧倒的に大きいです。
メッセージアプリのやり取りだけで受けている店。予約は取れていますが、枠の管理が頭の中と手帳にあります。同じ時間に2人入れてしまう事故が起きやすく、返信が遅れると他店に流れます。この状態では、空き枠を相手に見せられる形にするのが第一歩です。
表計算ソフトで管理している店。件数はさばけていますが、スタッフが増えた瞬間に破綻します。同じファイルを同時に開けない、外出先から見られない、履歴が上書きで消える。この3つが起きたら替え時です。
掲載サイトの台帳だけで回している店。新規は強いですが、リピートの連絡と自社経由の予約が弱くなりがちです。掲載の枠を落としたいと考え始めたら、そのときが検討の時期です。業種ごとの向き不向きは業種ごとの使い方にまとまっています。
見落としやすい費用は、月額の外側にある
月額だけを比べて決めると、契約したあとに費用が増えます。実際に増える場所は決まっています。
まず契約期間です。ある予約システムの料金ページには、有料プランが年契約と最短3か月からの複数月契約に分かれていて、年契約のほうが月額換算で安くなると書かれています。同じ段でも、年間契約なら税込9,790円、複数月契約なら税込12,980円という差があります。3,190円の差は年で38,280円です。試したいだけなら短い契約、続ける前提なら年契約という判断になります。
次にオプションです。ポータルサイトとの予約情報の一元管理、メッセージアプリとの連携、レジとの連携、鍵の解錠との連携。こうした追加は月額3,300円から5,500円の帯で並んでいることが多く、2つ3つ足すと本体より高くなります。しかも、オプションによっては上位の段でないと契約できないという条件が付きます。
そして決済手数料です。前の章で見たとおり、通す金額が大きいほど効いてきます。月額の差が2,000円でも、手数料が1%違えば決済額20万円で並びます。
見積もりを作るときは、月額、オプション、決済手数料、そして超過分の3つか4つを1つの表にしてください。各社のサイトの数字を写すだけで作れます。この表を作らずに決めた店は、たいてい半年後に「思っていたより高い」と言うことになります。
キャンセル料を決めるなら、書く場所まで含めて比べる
無断キャンセルへの手当ては、道具の選び方に直結します。キャンセル料の設定ができる道具かどうか、そして、その規定をお客さまの目に触れる場所に置けるかどうか。この2つは別の話です。
金額を設定できても、予約の画面に規約を出せなければ、お客さまは知らないまま予約を終えます。あとから請求しても納得は得られません。比較のときは、次の3点が画面上でできるかを確かめてください。
・予約の完了前に、キャンセルの期限と料率を表示できるか ・予約の確認メールやメッセージに、その規定を自動で入れられるか ・キャンセルが発生したときに、記録として残るか
金額の決め方そのものにも、押さえておくべき前提があります。消費者庁のページには、消費者契約法についてこう説明されています。
消費者が事業者と契約をするとき、両者の間には持っている情報の質・量や交渉力に格差があります。 出典: caa.go.jp
同じページには、同法が不当な契約条項の無効等を規定していることも書かれています。実際の店で問題になりやすいのは、料率そのものより、伝えていたかどうかです。相場としては、前日で施術料金の50%、当日で100%という設定を見かけますが、業態や単価によって妥当な水準は変わります。具体的な条項の妥当性については、専門家や所管の窓口に確認してください。道具の側で確かめるのは、決めた内容を漏れなく伝えられる作りになっているかどうかです。
予約ページの見え方で、埋まり方が変わる
比較の表にはほとんど載らないのに、実際の予約数を左右する要素があります。お客さまが見る予約ページの作りです。
まず、スマートフォンで何回タップすれば予約が完了するかです。メニューを選び、日時を選び、名前と連絡先を入れる。この3段階で終わる道具もあれば、会員登録を先に求める道具もあります。会員登録を挟むと、そこで一定数が離れます。既存のお客さまの再予約なら登録は歓迎されますが、初めての人には壁になります。
次に、空いている時間の見え方です。カレンダーで1か月を見せる形と、直近の空きだけを並べる形があります。予約が先まで埋まっている店は前者、直近の空きを埋めたい店は後者が向きます。
そして、メニューの並べ方です。30種類のメニューが平坦に並んでいると、お客さまは選べません。カテゴリで畳めるか、所要時間を出せるか、追加のオプションを別枠にできるか。ここは実際に自分の店のメニューを入れてみないと分かりません。無料の段があるなら、まず自分のメニューを5つだけ登録して、お客さまの画面をスマートフォンで開いてみてください。この確認に15分かければ、機能一覧を1時間眺めるより多くのことが分かります。
スタッフが増えると、最初に詰まるのは権限と指名
1人でやっているうちは、どの道具でも大きな差は出ません。差が出るのはスタッフが2人目、3人目と増えたときです。
スタッフの数で段が切られている道具があります。ある予約システムでは、スタッフの予約管理ができる段が税込19,690円から、登録スタッフ3人までという設計です。その上の段が20人まで、さらに上が無制限です。レジ一体型の道具では、無料の段でもスタッフのアカウント数に上限は無いと書かれていますが、複数のスタッフを対象にした予約の受け付けは上の段の機能として並んでいます。
見るべきなのは数字だけではありません。次の3つが実務では効きます。
・指名の枠を、スタッフごとに別の営業時間で持てるか。週3日だけ入るスタッフがいる店では必須です ・スタッフに見せる範囲を絞れるか。売上や顧客のメモまで全員に見せたくない店は多いです ・スタッフが自分のスマートフォンから自分の予定だけ確認できるか。店のパソコンを共有していると、朝が渋滞します
道具を替えるときは、この3つを実際の画面で試してください。案内の文言だけでは分かりません。触ってから決めたい場合はデモを見るのように、実際の画面を確認できる導線が用意されていることが多いです。
移すときは、顧客の情報より「予約の予定」で苦労する
乗り換えの作業で重いのは、実は顧客の名簿ではありません。名簿は書き出して読み込めることが多いです。重いのは、これから先に入っている予約です。
3か月先まで予約が埋まっている店では、その予定を手で入れ直すことになる場合があります。ある予約システムのFAQには、他社からの移行について、可否や手段は現在利用中のシステムやデータの形式によって異なる、と書かれています。レジ一体型の道具のFAQにも、既存の予約データを取り込みたい場合は営業チームに問い合わせるようにと書かれています。つまり、自動で全部移るとは限りません。
現実的な手順は次のとおりです。
・切り替える日を決める。その日以降の新規予約は新しい道具だけで受ける ・すでに入っている先の予約は、古い道具で最後まで面倒を見る。二重に入れない ・顧客の名簿は、切り替えの直前に書き出して読み込む。途中で書き出すと差分が発生する ・お客さまへの案内は、予約が完了した直後の画面と、次回の連絡の両方で伝える
お客さまへの案内で効くのは、理由ではなく手順です。なぜ替えたのかを長く説明しても読まれません。次回から予約する場所がどこで、以前の予約がどうなるのか。この2点だけを短く書いて、予約先のリンクを1つ添えるのが最も伝わります。常連の多い店では、来店時に口頭で伝えて、その場で新しい予約先を登録してもらう方法が確実です。
切り替えの時期は、繁忙期を外してください。年末や連休の前に替えると、慣れていない画面で最も忙しい時期を迎えることになります。閑散期の入りが最も安全です。
触る前に確かめておくと早い、5つの質問
問い合わせの前に、自分の店の答えを紙に書いておくと、比較にかかる時間が半分になります。
1つ目。月に何件受けているか。ここが上限との照合に直結します。 2つ目。そのうち何件がポータルサイト経由か。掲載との結びつきの軸に効きます。 3つ目。事前決済を通したいか。手数料で選ぶのか、月額で選ぶのかが決まります。 4つ目。スタッフは何人で、指名の枠は必要か。段の選び方が決まります。 5つ目。1年後に店舗を増やす予定はあるか。無料の段の条件に直結します。
この5つの答えを持って各社のページを見ると、読むべき箇所が数行に絞られます。逆に、この5つが決まっていない状態で無料登録を繰り返すと、どれも中途半端に触って比べられないまま時間だけが過ぎます。よく聞くのは、3社で無料登録して2社は初期設定の途中で止まった、という話です。
紙に書くときは、数字を推測で埋めないでください。月の件数は手帳を数えれば出ますし、経路の内訳も1か月分をたどれば出ます。感覚で「だいたい半々」と書いた店が、実際に数えたらポータルサイト経由が8割だった、という話はよくあります。この1点が違うだけで、選ぶべき軸が変わります。数えるのに必要なのは30分程度です。
もうひとつ、いまの受け方で起きている取りこぼしも数えておくと判断が速くなります。折り返しの電話がつながらなかった件数、返信が翌日になったメッセージの件数、同じ時間に2件入れてしまった件数。この3つは、道具を替えたときに真っ先に減る部分です。減る量が見えていれば、月額が妥当かどうかを自分で判断できます。
問い合わせのときに聞くべきことも決まってきます。上限を超えたときの費用、契約期間の縛りと解約の条件、他社からのデータ移行の可否、決済手数料の適用条件。この4つは、公開ページだけでは読み切れない部分が残ります。窓口に文章で聞いて、回答を文章で残しておくと、あとで揉めません。
4つの軸を1枚に落とすと、候補は自然に絞れる
最後に、比較の作業そのものをどう終わらせるかを整理します。
各社の情報ページは、だいたい同じ構成で作られています。他社との違いを説明するページ、できることを並べたページ、料金のページ、業種ごとの使い方のページ、そしてよくある質問のページです。この5種類を、4つの軸に対応させて読むと速く終わります。
料金の形は料金のページで確認します。段の切り方、上限、超過の扱い、契約期間。ここに書かれていない費用があるかどうかも、注記まで読めば分かります。料金のようなページは、金額だけでなく注記に本質が書かれていることが多いです。
集客との結びつきは、他社との比較のページとよくある質問のページで確認します。何と組み合わせて使う前提なのか、単体で使えるのかが読み取れます。他社との比較のようなページは、比較のために作られている以上、どの軸で戦っているかが最も分かりやすく出ます。
予約後の連絡は、できることのページで確認します。確認、リマインド、御礼、再来店の案内。この4つが並んでいるかどうかを見てください。並んでいない項目は、手で埋めることになります。できることで扱っている範囲を先に押さえておくと、無駄な問い合わせが減ります。
決済の扱いと業態の相性は、業種ごとの使い方のページが手がかりになります。自分と同じ業態が例に挙がっているかどうかで、想定されている使い方が分かります。業種ごとの使い方に自分の業態が無いなら、それは想定の外にあるということです。残った疑問はよくある質問を先に読むと、問い合わせの往復が1回減ります。
4つの軸に答えを埋めて、5種類のページを読む。この手順なら、3社の比較は1時間で終わります。表の丸の数を数える作業に戻らないことが、いちばんの近道です。
Q1. サロン向けの予約システムは、月額いくらが相場ですか?
公式ページで確認できる範囲では、無料の段から税込66,000円まで幅があります。1人から3人規模のサロンで実際に選ばれる帯は、月額1万円前後です。ただし決済手数料やオプションが別に乗るため、月額だけで比べないでください。金額はいずれも2026年9月時点の各社の公開情報です。
Q2. 無料プランのままで運用を続けられますか?
月間の予約件数、予約ページの公開数、店舗数のどれかに上限があります。ある予約システムの無料の段は月間50件、レジ一体型の無料の段は1アカウントにつき1店舗限定です。週末だけの営業や単価の高い少数施術なら無料で足りますが、月60件を超える見込みがあるなら有料の段を前提に選ぶほうが安全です。
Q3. ポータルサイトの台帳から乗り換えると、新規のお客さまは減りますか?
台帳と掲載が一体になっている場合、掲載をやめると新規の流入は当然減ります。判断の基準は、売上に占めるリピートの割合です。指名のリピートが大半を占めているなら影響は限定的ですが、新規が柱なら掲載を残したまま自社経由の受け口を足す形が現実的です。
Q4. 乗り換えるとき、すでに入っている先の予約はどうなりますか?
自動で移せるとは限りません。各社のFAQには、移行の可否は現在使っているシステムやデータの形式によって異なるという趣旨の記載があります。切り替え日を決めて、それ以降の新規予約だけを新しい道具で受け、既存の予約は古い道具で最後まで消化する進め方が安全です。