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整体 予約システム|入れる前に決める6つのこと
2026年9月8日・Rizaflow編集部
整体 予約システムで探している人は、たいてい施術中に鳴る電話に困っています。手を止めれば施術が中断し、取らなければ予約を逃す。この板挟みを解くのが最初の目的です。ただし、道具を入れる前に決めておかないと設定が終わらないことが6つあります。ここでは、その6つを順に扱い、費用の見方まで公開されている情報だけで整理します。
施術中の電話は、取らないと決めるところから始まる
整体院の予約が難しいのは、施術者と受付が同じ人だからです。受付を置いている院なら電話は問題になりませんが、1人でやっている院では、施術の60分がまるごと電話に出られない時間になります。
1日6人を施術する院なら、6時間は電話が取れません。営業時間の大半です。その間にかかってきた電話は、記録にすら残りません。何件逃したのかも分からないまま過ぎていきます。
ネット予約を入れる目的は、この時間を回収することです。ただし、入れただけでは回収できません。電話に出られない前提で運用を組み直す必要があります。
具体的には、次の3つを決めます。
・施術中は電話を取らないと決める。中途半端に取ると、施術の質と予約の両方が落ちます ・留守番電話の案内に、ネット予約の存在を入れる。「ネットからご予約いただけます」の1行があるかどうかで、折り返しの件数が変わります ・折り返しの時間を1日2回に固定する。施術と施術の間に、まとめてかけ直します
現場でよく聞くのは、留守番電話にした直後は不安だったが、1か月で慣れたという話です。取れなかった電話の分だけネット予約が増えるので、総数は減りません。むしろ、深夜や早朝に予約が入るようになります。
決めること1 施術時間と、前後の余白をどう置くか
道具の設定で最初に詰まるのがここです。整体の施術は、時間の幅が読みにくいという特徴があります。
60分のコースでも、初回はカウンセリングと説明で15分から20分多くかかります。施術のあとに、姿勢や生活の説明をする院ならさらに伸びます。この余白を設定に入れていないと、予約が詰まって1日が押します。
決めるべきは3つです。
1つ目が、コースごとの実所要時間です。表に出している時間ではなく、実際にかかっている時間を測ってください。1週間、施術の開始と終了を記録するだけで分かります。表示60分のコースが実際は75分かかっている院は珍しくありません。
2つ目が、前後の余白です。ベッドの準備、記録の記入、次の人の迎え入れ。ここに10分から15分は要ります。予約の枠を実所要時間ちょうどで切ると、必ず押します。
3つ目が、初回と再来で時間を分けるかどうかです。分けたほうが正確ですが、メニューが増えて選びにくくなります。初回専用のメニューを1つ用意して、再来は共通にする形が扱いやすいです。
この3つが決まっていないまま設定を始めると、公開後に何度も直すことになります。逆に、決まっていれば設定は30分で終わります。
決めること2 初回のお客さまから、何を先に聞くか
整体院では、予約の時点で聞いておく情報が施術の質に直結します。
痛みの部位、いつからか、過去の治療歴、現在通院している医療機関の有無、服用中の薬。これらを当日に聞くと、問診に時間を取られます。予約の入力項目に入れておけば、来る前に把握できます。
ただし、項目を増やしすぎると離脱します。初めての人が予約の画面で10項目を埋めるのは負担です。予約の時点では最小限にして、予約完了後に問診票のリンクを送る形が現実的です。
分け方の目安はこうです。
・予約の画面で聞く。名前、連絡先、初回か再来か、気になる部位の大枠 ・完了メールから誘導する。詳しい問診、既往歴、同意事項の確認 ・当日に対面で確認する。触診が必要な部分、生活の状況
健康に関する情報は、取り扱いに注意が要る個人情報です。どこに保管され、誰が見られるのかを把握しておいてください。道具を選ぶときも、記録がどこに残るのか、書き出せるのかを確認する対象になります。取り扱いの具体的な判断が必要な場合は、専門家や所管の窓口に確認してください。
なお、施術の効果について、予約の画面や案内文で断定的な表現を使うことには慎重であるべきです。何をどこまで書いてよいかは業態と資格の有無で変わります。文言に迷ったら、業界団体や所管の窓口に確認してから公開してください。
決めること3 キャンセルの規定と、それを伝える場所
整体院は、1件のキャンセルが売上に直結します。1日6枠の院で1件飛べば、その日の売上は17%落ちます。しかも、施術時間が長いぶん、その枠を埋め直すのは困難です。
キャンセル料を設定するかどうかは院の判断ですが、決めたなら伝える場所まで含めて設計してください。予約が完了したあとに規約を送っても、納得は得られません。
金額の決め方には前提があります。消費者庁のページには、消費者契約法についてこう書かれています。
消費者が事業者と契約をするとき、両者の間には持っている情報の質・量や交渉力に格差があります。 出典: caa.go.jp
同じページには、同法が不当な勧誘による契約の取消しと、不当な契約条項の無効等を規定していることも書かれています。具体的な料率の妥当性については、専門家や所管の窓口に確認してください。ここで扱うのは、決めた内容を漏れなく伝えられる作りになっているかどうかです。
確認すべきは次の3点です。
・予約が確定する前の画面に、キャンセルの期限と扱いを表示できるか ・予約の確認メールに、その内容が自動で入るか ・前日のリマインドにも、変更や取消の連絡先が入っているか
実務では、料率を設けるよりも、前日のリマインドを確実に届けるほうが効きます。忘れていた人が思い出せば、それだけで無断キャンセルは減ります。リマインドの自動送信が使える段かどうかは、道具を選ぶときの重要な基準です。できることで対応範囲を先に確認しておくと、入れてから足りないと気づく事態を避けられます。
決めること4 次回の予約を、いつ取るか
整体は、継続して通うことで状態が変わる施術です。したがって、次回の予約をいつ取るかが運営の中心になります。
方法は2つあります。施術の直後にその場で取る方法と、あとからネットで取ってもらう方法です。
その場で取る方法は確実です。カルテを見ながら、次はいつ頃が適切かを説明して、そのまま枠を押さえます。予約率は高くなりますが、受付の時間が要ります。
ネットで取ってもらう方法は手間がかかりませんが、その場の熱が冷めます。2週間後に取ってもらうつもりが、2か月空くことも起きます。
現実的なのは、両方を組み合わせる形です。その場で次回を提案し、決められない人にはあとで予約できる導線を渡す。そして、前回から一定の期間が空いた人に、案内を1通送る。この3段構えなら、取りこぼしが減ります。
ここで効いてくるのが、道具が来店の間隔を把握しているかどうかです。前回の来店日が記録されていて、そこから30日や45日が経った人を抽出できるなら、案内を出す作業が数分で済みます。手作業で名簿を見比べていると、忙しい月には必ず止まります。
理想は、決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形です。整体院は当日に現金やカードで受け取ることが多く、事前決済を必須にすると予約の途中で離脱が出ます。決済を強制せず、受付から次回の案内までがつながっている道具のほうが、業態に合います。
決めること5 再来店の案内を、どの手段で送るか
案内の手段は、費用と法律の両面で確認が必要です。
メッセージアプリの公式アカウントを使う場合、無料の段は月200通までです。次の段が月額5,000円(税別)で5,000通、その上が月額15,000円(税別)で30,000通という料金です。顧客が300人いる院で月1回の一斉配信をすると300通なので、無料の枠は超えます。ただし公式の料金ページには、チャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数にカウントされないと書かれています。一斉配信をやめて、個別の案内だけにするなら無料の枠でも回せます。
法律の側も確認してください。総務省のページには、こう書かれています。
広告・宣伝メールを送信する場合、当該メールは原則、特定電子メール法の規制対象となります。 出典: soumu.go.jp
同じページには、SMSも同法に規定する電子メールの通信方式の1つとされている旨の注記があります。予約の確認や前日のリマインドは取引に必要な連絡ですが、再来店を促す案内は宣伝の性質を持ちます。同意の取り方と配信停止の導線を、予約の入り口の時点で設計しておいてください。判断に迷う場合は、所管の窓口や専門家に確認するのが安全です。
道具を選ぶときの見どころは、この設計ができるかどうかです。同意の記録が残るか、配信の停止を自動で処理できるか、取引の連絡と宣伝の連絡を分けて送れるか。無料の段でここまで用意されている道具は多くありません。
決めること6 費用は、月額と手数料の両方で見る
費用の見方を整理します。整体院で発生する費用は、月額と決済手数料の2つです。
月額については、公開されている料金の例を挙げます。ある予約システムは初期費用が無料で、フリープランが月額0円、月間予約件数50件、予約ページ公開数2という上限です。有料の段は年間契約で税込9,790円から始まり、月間200件まで受けられます。スタッフを3人まで管理できる段が税込19,690円です。同じページには、上限を超えたときの扱いが書かれています。
各有料プランの月間予約件数を超える場合、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で予約受付可能数を追加できます。 出典: stores.fun
整体院の件数を当てはめます。1日6人、月24日の営業なら月144件です。無料の枠は超えますが、税込9,790円の段には収まります。1日4人で週5日なら月80件で、これも同じ段です。
レジと一体になっている道具では、無料の段が1つのアカウントにつき1店舗限定という条件で、上の段が店舗ごとに月額3,000円、さらに上が月額8,000円です。件数の上限が無いため、件数が多く1院だけの整体院には合う形です。
決済手数料も見ます。対面の決済が2.5%から、条件によって3.25%から、オンラインが3.6%、カード情報を手入力する非対面が3.75%と公開されています。別の予約システムの事前決済は、無料プランで5.2%から、上位の決済プランで3.3%からです。客単価6,000円で月144件、そのうち半分をカードで受けるなら決済額は月43万円前後です。1%の差は月4,300円になります。月額の差より大きくなることがあります。
ここに挙げた金額は、いずれも2026年9月時点で各社の公式ページに掲載されていたものです。税込か税別かの表記も会社ごとに違います。契約の前に、必ず各社のページで確かめてください。段ごとの違いは料金のようなページに整理されています。
ベッドが2台ある院は、枠の持ち方が変わる
施術者が1人でも、ベッドが複数ある院では予約の設計が変わります。着替えや温めの時間を別のベッドで進めておき、施術者が移動しながら回す運用をしている院があるからです。
この場合、予約の枠は施術者の時間ではなく、ベッドの空きで決まります。道具の側では、この形を設備の単位で管理できるかどうかが分かれ目です。スタッフの単位でしか枠を持てない道具だと、ベッドを1つのスタッフに見立てて登録する回避策になります。数が少ないうちはそれで回りますが、名前の付け方を工夫しないと運用が混乱します。
施術者が2人以上いる院では、指名の扱いも決めることになります。指名を受けるのか、受けないのか。受けるなら、指名料を取るのか。指名を受ける前提なら、施術者ごとに営業時間を別に持てる道具が必要です。週に3日だけ入る施術者がいる院では、この機能が無いと予約を受けられない日に予約が入ります。
そして、受付を置いている院かどうかでも設計が変わります。受付がいるなら電話とネットの両方で受けられますが、その場合こそ、両方の情報が1つの画面に集まっていることが重要になります。電話で受けた予約を紙のメモに書いて、あとから入力する運用は、二重予約の温床です。受けたその場で画面に入れる形にしてください。
予約ページの説明文で、初回の不安を先に取る
整体院の予約ページは、機能よりも文章のほうが結果を左右します。初めて行く人は、次のようなことを不安に思っています。
着替えは必要か。持ち物はあるか。どんな服装で行けばよいか。施術は痛いのか。当日の支払い方法は何が使えるか。所要時間はどれくらいか。駐車場はあるか。
これらが予約の画面に書かれていないと、電話で聞くか、予約をやめるかのどちらかになります。電話で聞かれれば、また施術中の対応が発生します。
説明文に入れる項目は、次の順番が読みやすいです。
・施術の流れ。受付、問診、施術、説明という順で、何分ずつかかるか ・服装と持ち物。着替えを貸すのか、動きやすい服で来てほしいのか ・支払い方法。現金だけなのか、カードや電子マネーが使えるのか ・場所の補足。最寄りの駅からの道順、駐車場の有無と台数 ・キャンセルの連絡方法と期限
この5つを書いておくと、当日の説明が短くなります。問診に入る前の雑談で埋まっていた時間が、そのまま施術に回せます。
書くのが面倒に見えますが、一度書けば使い回せます。予約ページ、確認メール、リマインド。同じ文章を3か所で使えるので、実質1回の作業です。
予約が入らない時間帯は、枠の切り方を疑う
ネット予約を入れたのに件数が伸びない場合、原因は集客ではなく枠の切り方にあることがあります。
よくあるのが、開始時刻を1時間刻みにしている院です。10時、11時、12時と並んでいると、勤め帰りの人が入れる枠がありません。19時に仕事が終わる人にとって、19時開始の枠は間に合わず、20時開始の枠は無い、という状態になります。
30分刻みに変えるだけで、入る件数が変わることがあります。ただし刻みを細かくすると、枠の間に隙間ができて回転が落ちます。予約が埋まっている時間帯は粗く、空いている時間帯は細かく、という切り分けが現実的です。
もう1つよくあるのが、直近の日程しか見せていない設定です。1週間先までしか予約できないと、予定を先に決めたい人が入れられません。整体は継続して通う人が多いので、2か月先まで開けておくほうが向いています。
そして、土日の枠です。平日だけの営業でも、土曜の午前だけ開けると新規が入ることがあります。試すのは1か月で足ります。入らなければ閉じればよいだけです。ネット予約の利点は、この試行が費用ゼロでできることにあります。
設定で失敗しやすい3か所
実際に設定した院がつまずくのは、決まった場所です。
1か所目が、営業時間と受付時間の混同です。20時まで営業している院が、受付を20時まで開けてしまうと、20時開始の60分コースが入ります。受付の締切は、最終の施術が終わる時刻から逆算してください。
2か所目が、直前予約の受け入れです。30分後の予約を受け付ける設定にしていると、施術中に入った予約に気づけません。準備の時間を考えて、2時間前や3時間前で締めるのが安全です。ただし、締めすぎると当日の空きが埋まりません。
3か所目が、休診日の反映漏れです。祝日、研修で休む日、学会や勉強会に出る日。これらを先に閉じておかないと、予約が入ってから断ることになります。断りの連絡は、それだけで信用を削ります。月の初めに、その月の休診日をまとめて閉じる習慣を作ってください。
公開する前に、自分のスマートフォンで最後まで予約を通してみることも大切です。管理画面で見た印象と、お客さまの画面は違います。文字の大きさ、メニューの説明、確認メールの届き方。この確認に10分かければ、公開後の問い合わせが減ります。実際の画面を見てから判断したい場合はデモを見るのような導線が用意されていることもあります。
予約が重なったときの、決まった順番を作っておく
どれだけ設計しても、予約が重なる事故は起きます。ネットと電話の両方で受けている限り、可能性はゼロになりません。大事なのは、起きたときに慌てないことです。
順番を先に決めておいてください。まず、どちらを動かすかの基準を持ちます。先に確定していたほうを優先するのが原則です。時刻の記録が残っている道具なら、迷わずに判断できます。
次に、連絡の仕方です。動いてもらう側には、こちらの手違いであることを最初に伝えます。理由を説明する前に、代わりの候補を2つか3つ出してください。候補が無いまま謝られても、相手は次にどうすればよいか分かりません。
そして、埋め合わせをどうするかを決めておきます。次回の施術で時間を延ばす、初回の料金を据え置く、といった対応です。その場で考えると判断がぶれるので、あらかじめ決めておくほうが公平です。
最後に、記録を残します。いつ、なぜ重なったのか。原因が電話の入力遅れなら、受けたその場で入れる運用に変える。原因が直前予約の受け入れなら、締切を延ばす。1件ごとに原因を潰していけば、頻度は確実に下がります。
事故が起きたあとに設定を見直す院と、見直さない院では、半年後の状態がまったく違います。
いま紙の台帳で回している院が、最初にやること
紙の台帳で回っている院に、いきなり全部を移せとは言いません。順番があります。
第1段階は、ネット予約の受け口を作るだけです。台帳はそのまま使い、ネットから入った予約を台帳に書き写します。二重管理になりますが、まずは営業時間外の取りこぼしを止めるのが目的です。この段階で、月に何件がネットから入るかが分かります。
第2段階は、書き写しをやめて画面を主にします。台帳は予備として持ちますが、記入するのは画面のほうです。ここで初めて、施術中に予約が入っても手が止まらない状態になります。
第3段階は、顧客の情報を移します。名前と連絡先、来店の履歴。ここまで移ると、前回からの経過日数で案内が出せるようになります。
第4段階が、連絡の自動化です。確認、リマインド、御礼、再来の案内。この4つを順に載せていきます。
第1段階から第4段階まで、3か月ほどかけるのが現実的です。一度に全部を変えると、忙しい日に対応できません。1つずつ動かして、慣れてから次に進んでください。業態ごとの組み方は業種ごとの使い方にまとまっています。
予約の記録から、院の状態が見えるようになる
紙の台帳では取れなかった数字が、道具を入れると取れるようになります。これは費用の元を取るうえで大きな要素です。
取れる数字は主に4つです。新規と再来の比率。曜日や時間帯ごとの埋まり方。前回からの経過日数の分布。そして、無断キャンセルの件数です。
新規と再来の比率は、院の状態を最もよく表します。新規が多く再来が少ないなら、施術後の案内か、次回予約の取り方に原因があります。再来が多く新規が少ないなら、いまの顧客が離れないうちに入口を作る必要があります。感覚ではなく数字で見ると、打ち手が変わります。
曜日と時間帯の埋まり方は、営業時間の見直しに使えます。火曜の午前がいつも空いているなら、そこを休診にして別の曜日を開けたほうが、同じ労働時間で件数が増えます。開けているのに入らない時間は、費用ではなく機会を失っています。
経過日数の分布は、案内を出す時機を決める材料です。多くの人が何日空けて戻ってきているかが分かれば、その日数を過ぎた人に案内を出す設計ができます。全員に同じ間隔で送るより、実際の分布に合わせたほうが反応が違います。
これらの数字は、月に1回、10分見るだけで充分です。毎日眺める必要はありません。月末に確認して、翌月に1つだけ手を打つ。この繰り返しが最も続きます。
家族や紹介での予約を、どう受けるか決めておく
整体院では、紹介での来院が一定の割合を占めます。ここの受け方を決めていないと、せっかくの紹介を取りこぼします。
よくあるのが、紹介された人が予約の方法を知らないまま、紹介者に聞いてしまう形です。紹介者が代わりに予約を取ることになり、連絡先が紹介者のものになります。当日の連絡が本人に届かず、リマインドも紹介者に飛びます。
対策は簡単です。紹介用の案内を1枚作って、紹介者に渡しておきます。予約ページのリンクと、初回の流れ、持ち物。この3つが書いてあれば、紹介された人は自分で予約できます。
家族での来院も同じです。夫婦や親子で続けて施術を受けるとき、1つの予約に2人分を入れる形にするのか、別々に2枠を取ってもらうのかを決めておいてください。2枠に分けたほうが枠の管理は正確ですが、予約する側の手間は増えます。2人分を1枠にまとめるなら、その旨をメニューの名前に入れておくと迷いません。
紹介の記録も残しておくと、あとで役に立ちます。誰の紹介で来たのかが分かれば、紹介してくれた人に一言添えられます。予約の入力項目に「紹介者のお名前」を任意で入れておくだけで足ります。
道具を比べるときは、整体の事情に合う項目だけを見る
最後に、比較の観点を整理します。機能一覧を頭から読む必要はありません。整体院に効く項目は限られています。
施術時間の設定が細かくできるか。60分と90分を別のメニューにでき、前後の余白を持てるかどうかです。
初回と再来を分けられるか。初回だけ長い枠を取り、初回専用の問診を出せるかどうかです。
前回の来店からの経過日数が分かるか。再来の案内を出す作業が、これで決まります。
リマインドを自動で送れるか。無断キャンセルの対策として、最も費用対効果が高い機能です。
そして、決済を必須にせずに使えるか。当日払いが中心の院では、ここが合わないと予約の途中で人が減ります。
この5項目だけを見て、2社か3社を比べれば充分です。各社が何を売りにしているかは他社との比較のようなページに最も分かりやすく出ますし、細かい条件はよくある質問に書かれています。読む順番は、料金のページで段と上限を押さえ、できることのページで上の5項目を確認し、残りを問い合わせる。この順で進めれば、比較に半日もかかりません。
Q1. 整体院に予約システムを入れると、月額はいくらかかりますか?
公開されている料金の例では、無料の段から始まり、有料の段は年間契約で税込9,790円からという設計があります。1日6人で月24日営業する院は月144件となり、この段に収まります。レジ一体型では店舗ごとに月額3,000円や8,000円という段もあります。金額はいずれも2026年9月時点の公開情報です。
Q2. 施術中の電話にはどう対応すればよいですか?
施術中は取らないと決めて、留守番電話の案内にネット予約があることを入れるのが現実的です。折り返しは1日2回に固定します。1日6人を施術する院では6時間ほど電話に出られないため、その時間帯の予約をネットで受けられる状態にするのが目的になります。
Q3. キャンセル料は設定したほうがよいですか?
設定するかは院の判断ですが、決めたなら予約が確定する前の画面と確認メールの両方に表示できることが前提です。実務では、料率を設けるより前日のリマインドを確実に届けるほうが無断キャンセルは減ります。具体的な条項の妥当性は専門家や所管の窓口に確認してください。
Q4. 予約のときに問診の内容まで聞くべきですか?
予約の画面では、名前、連絡先、初回か再来か、気になる部位の大枠までにとどめてください。項目が多いと離脱します。詳しい問診は、予約完了後のメールからリンクで案内する形が現実的です。健康に関する情報は取り扱いに注意が必要なので、保管先と閲覧できる人の範囲を把握しておいてください。