他社との比較

SELECT TYPEで足りなくなる場面|規模が増えたときの詰まり

2026年9月5日・Rizaflow編集部

「select type できないこと」で検索する人は、多くの場合すでに使い始めています。ひとりで小さく始めたときは何の不満もなかったのに、予約が増え、スタッフが増え、扱う金額が増えるにつれて、少しずつ引っかかりが出てきた。その引っかかりが何なのかをはっきりさせたい、という段階です。

この記事では、公式の料金表と利用規約、特定商取引法に基づく表記、公式ブログで確認できる内容だけを使って、規模が大きくなったときに詰まる箇所を順に並べます。確認できなかったものは、無いとは書かずに「公開資料では確認できませんでした」と書いています。機能が無いことを断定はしません。

先に全体像を書いておきます。SELECT TYPEで詰まる場所は、ほぼすべて数字の上限です。人数、件数、日数、容量。これらがプランごとに決まっていて、上限に当たったときの選択肢が「上のプランへ上げる」しかありません。そして上げても解決しない項目がいくつかあり、そこが本当の限界になります。

詰まりの1つ目は、予約を見る人の数

もっとも多くの店が最初に当たる壁です。予約管理担当者は、フリーとベーシックが1名、プロフェッショナルが3名、プレミアムが15名です。サブ管理者はフリーからプロフェッショナルまで1名で、プレミアムのみ5名になります。

ひとりで回している間は問題になりません。スタッフをひとり雇って、その人にも予約を見てもらいたいと思った瞬間、月額1,500円(税込1,650円)のベーシックでは足りず、月額3,000円(税込3,300円)のプロフェッショナルまで上がります。ベーシックとフリーで担当者が同じ1名なので、この段は飛ばすことになります。

4人目を置きたくなると、次はプレミアム(月額10,000円、税込11,000円)です。3名から15名へ一気に飛ぶ設計なので、4人目のためだけに月7,700円の差を払うことになります。スタッフが5人前後の規模の店にとって、ここはかなり重い段差です。

現場でよくあるのが、この段差を避けるために1つのアカウントを共有する運用です。気持ちは分かりますが、誰がどの予約を動かしたのかが分からなくなり、スタッフが辞めるたびにパスワードを変える手間が残ります。予約の変更ミスが起きたときに原因を追えないので、規模が大きくなるほど危険度が上がります。

なお、お客様が指名するスタッフの人数は別の話です。スタッフ指名タイプの予約システムでは、スタッフごとにスケジュールを管理して予約を受けられます。長期休暇などの理由で一定期間勤務しないスタッフの予約受付を一時的に停止したり、予約フォームに表示されるスタッフの並び順を変えたり、店舗全体での同時刻の予約受付数を制限したりできます。管理画面に入る人の数と、指名される側の数を混同しないでください。

2つ目は、記録が残る量

予約が増えると、次に当たるのが保管の上限です。過去の予約履歴の保管件数は、フリーが直近100件、ベーシックが直近300件、プロフェッショナルが直近10,000件、プレミアムが直近50,000件です。保管できるお客様情報は、フリー100人、ベーシック300人、プロフェッショナル10,000人、プレミアム100,000人です。

数字を日数に置き換えると分かりやすくなります。1日10件の予約が入る店なら、ベーシックの300件はおよそ1か月分です。1日30件なら10日分しかありません。前回いつ来たか、何を頼まれたかを見ながら接客する商売では、1か月では足りないことがほとんどです。

ここで厄介なのが、300件と10,000件の間に刻みが無いことです。少しだけ足りないという状況になったとき、月1,650円から月3,300円へ倍にする以外の道がありません。同じく顧客情報も300人から10,000人へ飛びます。300人を超えた店は、その次の上限までかなり余裕がある代わりに、月額が倍になります。

救いはあります。予約リストと顧客リストはどちらもCSV形式でダウンロードできます。全予約リストのほか、表示設定で項目を絞った状態や、任意の抽出条件でのダウンロードにも対応しています。顧客リストは予約一覧、イベントの申込一覧、フォームの回答一覧のいずれからも、誕生月などで絞り込んだうえで出力できます。回数券やチケットを扱っているなら、顧客の回数券関連情報や使用履歴もCSVで出力できます。

つまり、記録そのものは手元に残せます。ただし、システムの中で検索したり、接客中に画面で確認したりすることはできなくなります。手元のCSVを開いて調べる、という一手間が毎回入ります。規模が大きくなるほど、この一手間が積み上がって効いてきます。

3つ目は、どこまで先の予約を受けられるか

予約受付期間は、フリーが7日後まで、ベーシックが30日後まで、プロフェッショナルが90日後まで、プレミアムが366日後までです。

これは規模というより業態で決まる項目ですが、事業が広がると自然に長くなる傾向があります。単発の施術だけだった店が回数券を売り始める、教室が年間のカリキュラムを組む、法人からの依頼で半年先の研修を押さえる。こうした変化が起きるたびに、必要な受付期間が伸びます。

90日と366日の間にも刻みがありません。4か月先の予約を1件受けたいだけでも、プレミアムまで上げることになります。年に数回しかない依頼のために月額11,000円を払うかどうか、という判断を迫られる場面です。回避策としては、その予約だけを電話やメッセージで受けて管理画面から代わりに登録する方法があります。管理者による予約変更やキャンセル、再予約はオンラインで完結すると紹介ページに記載があるので、店側の登録自体は難しくありません。件数が少ないうちは、この手作業のほうが安く済みます。

4つ目は、案内を出せる人数

規模が大きくなると、既存のお客様への一斉案内を出す機会が増えます。メールマガジン配信は、フリーが対象外で、ベーシックが月500件、プロフェッショナルが月2,000件、プレミアムが月10,000件です。

顧客が500人を超えた時点で、ベーシックでは月1回の全体案内すら出せなくなります。2,000人を超えるとプロフェッショナルでも足りません。ここは顧客情報の保管上限(300人、10,000人)とずれているので、注意が必要です。プロフェッショナルは顧客を10,000人まで持てますが、配信は月2,000件までです。つまり、5,000人の顧客リストを持っていても、1回の配信で全員には届きません。

月に何回、何人に案内を送りたいのかを先に数えてください。この数字が、必要なプランを決めます。配信の上限を超える場合は、CSVで落とした顧客リストを使って別の手段で送ることになりますが、そうなると予約システムの中に配信機能がある意味が薄れます。

5つ目は、フォームやページの数と容量

店が大きくなると、扱う予約の種類が増えます。メニューが増える、部屋が増える、講師が増える、店舗が増える。そのたびに予約カレンダーを分けたくなります。

予約カレンダーの作成可能数は、フリーが10個、ベーシックが30個、プロフェッショナルが50個、プレミアムが250個です。カレンダーを細かく分ける設計にしていると、50個は思っているより早く埋まります。メニュー10種類×スタッフ5名で分ければ、それだけで50個です。

分け方には運用上の意味もあります。予約フォーム間で予約枠の消費を連動できるので、実際の資源(部屋や設備)が共通なら、フォームを分けても二重予約は防げます。逆に言えば、分けすぎると管理する画面が増えて、日々の確認が重くなります。カレンダーの数の上限は、設計を見直す合図として使えます。

画像アップロードの容量も見ておいてください。フリーが10MB、ベーシックが100MB、プロフェッショナルが1GB、プレミアムが5GBです。メニュー写真や施設の写真を多く載せる店では、100MBは早い段階で埋まります。写真を圧縮してから上げる、という手間が増えるかどうかの分かれ目です。

多言語も規模の話に関わります。多言語設定機能はありますが、プレミアムプランのみで「+5言語」となっています。観光地の店や、外国からの予約が増えてきた施設では、この項目だけでプレミアムが必要になることがあります。

6つ目は、連携先の広がり

外部との連携も、規模が大きくなるほど必要性が増します。プランごとの扱いを整理しておきます。

Googleカレンダー連携は、フリーが対象外で、ベーシック以上で使えます。自分やスタッフの予定表と予約をひとつの画面で見たいときの基本になる連携です。Google Meet連携(Web会議、ビデオ通話)もあり、オンラインの相談や面談を受ける業態で使えます。

Googleドライブ連携(ファイル提出機能)とLINE公式アカウント連携は、プレミアムのみ標準で、他のプランは30日のトライアル扱いです。予約時に書類や写真を提出してもらいたい業態、お客様との連絡がLINE中心の業態では、プレミアムが実質の前提になります。

リマインドの経路にも段差があります。予約日前日のリマインドメールは、送信の有無を予約フォームごとに設定でき、内容も予約フォームごとに変えられますが、公式ブログにはベーシックプラン以上で利用可能と記載されています。予約の3日前や7日前のリマインドも送れて、送信内容は予約フォームごとに設定できます。ただし3日前と7日前のリマインドをLINEで通知する機能は、予約システムのプレミアムプランからと記載されています。

管理者向けのリマインドもあります。従来は午前6時に翌日の予約件数を通知していましたが、当日の予約件数を通知する設定も選べるようになりました。スタッフが増えると、朝いちばんに全体の予約状況を把握する手段が要るので、この通知の使い方も決めておくとよいでしょう。

自動送信メールの種類自体は充実しています。予約完了時の「予約控えメール」、管理者が予約を確定したときの「予約承認メール」、予約が取り消されたときの「予約キャンセルメール」があり、いずれも予約者名を自動で差し込めます。来店や来場の翌日に届く「サンキューメール」もあり、イベント管理システムでは開催日の翌日に送れます。規模が大きくなるほど、この自動化の価値は上がります。

7つ目は、上げても解決しない項目

ここからが本題です。プランを上げれば解決する項目は、お金で片づきます。問題は、いちばん上のプランでも変わらない部分です。

営業時間タイプはキャンセル待ちに対応していない

予約フォームの受付タイプには、営業時間タイプ、イベントタイプ、宿泊施設タイプがあります。営業時間タイプは、管理側が予約受付可能な時間帯を設定し、お客様が空いている時間帯から好きな時間を選ぶ方式で、15分や30分といった細かい時間指定に対応します。予約フォーム間で予約枠の消費を連動させることもできます。

キャンセル待ちは、満席の受付枠にキャンセルが出たら、キャンセル待ちの登録順で次のお客様の受付が可能になる機能です。キャンセル待ち人数を予約フォームに表示する設定もあります。ただし、これに対応しているのはイベントタイプで、営業時間タイプはキャンセル待ちに対応していません。

人気が出て枠が埋まるようになった店ほど、この制約が痛くなります。予約が取れなかったお客様を取りこぼす、という形で毎日少しずつ売上が減ります。回避策は、待ちを受けたい枠だけをイベントタイプの別フォームに切り出すことですが、予約表が2つに分かれるので運用は複雑になります。プランを上げても、この構造は変わりません。

時刻の刻みは最上位でも5分まで

時刻の最小単位は、フリーからプロフェッショナルまでが15分で、5分単位が使えるのはプレミアムだけです。5分より細かい刻みについては、公開資料では確認できませんでした。

15分単位のままだと、施術が20分や25分で区切られる業態、電話相談を10分刻みで受けたい業態では、メニューを15分の倍数に丸めるか、月額11,000円のプレミアムに上げるかになります。プレミアムなら5分単位で組めるので、多くの業態はここで足ります。

決済手数料の上乗せは最上位でも1%残る

決済は、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込(Stripe)に対応します。手数料は「売上があった場合にのみ課金される」方式で、月額料金とは別にかかります。

クレジットカード決済の手数料は、フリーが合計5.6%(Stripe 3.6%+SelectType 2%)、ベーシックが合計4.9%(Stripe 3.6%+SelectType 1.3%)、プロフェッショナルとプレミアムが合計4.6%(Stripe 3.6%+SelectType 1%)です。コンビニ決済も同じ料率で、Stripe分の3.6%で算出した額が120円を下回った場合は120円になります。銀行振込(Stripe)は、フリーが合計3.5%、ベーシックが合計2.8%、プロフェッショナルとプレミアムが合計2.5%です。

注目すべきは、プロフェッショナルとプレミアムで料率が同じだという点です。つまり、SelectType手数料の1%はどれだけ上のプランへ行っても消えません。月に100万円の事前決済が動く店なら、この1%だけで月1万円です。プレミアムの月額11,000円とほぼ同じ額が、決済の上乗せとして毎月かかる計算になります。決済額が大きくなるほど、この構造が効いてきます。

なお、SelectType手数料の料率については、規約に「何らの事前の予告なく、弊社の裁量によって変更できるものとします。変更時はご利用料金表に掲示いたします」と記載があります。長期の収支を組むときは、この一文も見ておいてください。

代金の流れも確認しておきましょう。利用規約では、利用者が決済代行のStripeに自らアカウントを作成してから利用する形と定められており、Stripe手数料の料率や返金などのルールはStripe社と利用者の間の契約条件に従うと明記されています。売上は自分のStripeアカウントを通じて受け取る形です。お客様へ返金した場合、SelectType手数料は返金率に応じて減額され、全額返金時は0円になります。

宿泊施設タイプは構成が複雑になるほど手が要る

宿泊施設タイプは、チェックインとチェックアウトの日時などの条件を指定して受付枠(プランや部屋)を検索し、予約する方式です。部屋数やプラン数が少ないうちは扱いやすいのですが、部屋の種類が増え、季節ごとの料金が増え、連泊の割引が入ってくると、設定の手数が増えていきます。

紹介ページでは、対応形式の例として時間枠予約、人数や定員制の予約、設備や部屋ごとの予約、スタッフ指名予約、イベントやセミナーの受付、回数券や月謝と連動した予約が挙げられています。これらを組み合わせて使えるだけの幅はあります。ただし、組み合わせが増えるほど、どのフォームがどの資源を使っているのかを頭の中で追う必要が出てきます。予約フォーム間で予約枠の消費を連動できる仕組みはあるので、設計をきちんと組めば二重予約は防げますが、その設計を作るのは店側の仕事です。

規模が大きくなるほど、この設計を維持する手間が増えます。誰かひとりが全体像を把握している状態から、複数人で運用する状態へ移るときに、いちばん問題が起きやすい部分です。

年払いによる割引の記載が見つからない

料金表に掲載されているのは月額料金のみで、年払いおよび年払い割引の記載は見つかりませんでした。利用規約では「有料プランにお申込みいただき、最初に決済された日を初回支払日とします。毎月初回支払日と同じ日に向こう1ヶ月分の利用料をお支払い頂きます」「有料版の提供期間は1ヶ月です」と定められています。年払いプランの有無は公開資料では確認できませんでした。

長く使うことが決まっている店にとって、年契約で単価が下がる仕組みは判断材料になります。ここが確認できないので、費用は月額の12倍で見積もっておくのが安全です。

公開資料では確認できなかった機能

規模が大きくなると必要になりやすい機能のうち、公式の資料から可否を読み取れなかったものを挙げます。無いという意味ではありません。必要なら運営に直接確認してください。

独自ドメインで予約ページやホームページを運用できるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。公式ブログのサイト内検索で「独自ドメイン」を調べても該当記事は0件です。自社サイトへの設置についてはiframeタグによる埋め込みとボタンによる埋め込みに対応し、WordPressへの埋め込みもできると案内されているので、埋め込みで足りるかどうかを先に考えてください。

「シフト表を組む」形の勤務シフト管理機能があるかどうかも、公開資料では確認できませんでした。公式に記載があるのは、スタッフごとのスケジュール管理と受付停止の設定です。スタッフが増えるほどシフトの調整は重くなるので、ここが必要かどうかは規模で変わります。

来店した人を待ち行列で呼び出す順番待ちについても、公開資料では確認できませんでした。公式に記載があるのはキャンセル待ちの機能です。店頭で番号を呼ぶ運用を考えているなら、別の仕組みが必要になるかもしれません。

解約後に一定期間データが保持されるかどうかも確認できませんでした。利用規約は「利用者は、自己の作成したウェブログを構成するテキストやその他のデータなどについて、自己の責任において保存するものとします」と定めており、データの保存は利用者側の責任という立て付けです。

規模が大きくなる前に、線を引いておく

上限に当たってから慌てるより、先に線を引いておくほうが楽です。数字がすべて公開されているので、いつ何が起きるかは事前に計算できます。

予約件数から逆算してみましょう。1日5件の予約なら、月150件ほどです。ベーシックの履歴300件は2か月分で、その先は流れます。1日20件なら月600件で、ベーシックでは半月しか残りません。プロフェッショナルの10,000件なら、1日20件でも16か月ほど持ちます。自分の店の1日あたりの予約件数を数えて、いまのプランで何か月分が残るのかを出しておいてください。

顧客数も同じです。新規のお客様が月に30人増える店なら、ベーシックの300人は10か月で埋まります。月に100人増えるなら3か月です。埋まる時期が読めていれば、その前にプランを上げるか、CSVで書き出す運用に切り替えるかを決められます。

スタッフの採用計画も同じ枠で考えられます。2人目を雇う月に、プロフェッショナルへ上げる。4人目を雇う月に、プレミアムを検討する。採用の予定と料金の予定を同じ表に並べると、費用の見通しが立ちます。

こうした線引きは、乗り換えの判断にも使えます。半年後にプレミアムが必要になると分かっているなら、その半年のうちに他のサービスを調べておけばよい、という話になります。上限に当たってから探し始めると、予約を受けながら移行することになって負担が大きくなります。

上限が近づいたときにやること

詰まりが見えてきたら、順番に確認してください。慌ててプランを上げたり、乗り換えを決めたりする前にやることがあります。

1つ目、いま何の上限に当たっているのかを特定する。担当者の人数か、履歴の件数か、顧客の人数か、受付期間か、配信件数か。複数に当たっているなら、全部書き出してください。

2つ目、その上限が解決するプランを調べる。ひとつ上で足りるなら、上げるのがいちばん早い解決です。プロフェッショナル(税込3,300円)で足りるのに乗り換えを検討するのは、時間の使い方として損です。

3つ目、パッケージプランとの比較をする。料金には「個別プラン」と「パッケージプラン」の2系統があります。個別プランは予約システム、フォーム(メールフォーム、アンケート、診断テスト)、ホームページ/メンバーシステムの3つに分かれ、金額は3機能とも共通です。パッケージプランは3つをまとめて使う料金で、ベーシックパッケージが月額3,000円(税込3,300円、本来4,500円/月)、プロフェッショナルパッケージが月額5,000円(税込5,500円、本来9,000円/月)、プレミアムパッケージが月額15,000円(税込16,500円、本来30,000円/月)です。フォームやホームページも使う予定があるなら、パッケージのほうが安く収まります。

4つ目、上げても解決しない項目が残るかを確認する。営業時間タイプでキャンセル待ちを受けたい、独自ドメインで見せたい、シフト表を組みたい。こうした項目が残るなら、その時点で他の予約システムを見る意味が出てきます。

5つ目、費用の総額で比べる。月額だけでなく、決済手数料の上乗せぶんを足してください。月100万円の決済がある店なら、プレミアムの月額11,000円に上乗せ1%の10,000円が加わって、月21,000円ほどになります。この総額で他のサービスと並べないと、正しい比較になりません。

他の予約システムを見るときの物差し

外を見ると決めたら、比べ方を決めておいてください。予約システムの料金は、サービスごとに刻み方の考え方がまったく違います。担当者の人数で刻むもの、月間の予約件数で刻むもの、機能の有無で刻むもの。金額を横に並べただけでは比較になりません。

比べるべきは、自分が詰まった項目がどう扱われているかです。担当者の人数で詰まったなら、他のサービスでは何人まで置けるのか。予約件数で刻むサービスなら、担当者は何人でも置けるかもしれません。逆に、予約件数の上限が新しい制約になるかもしれません。自分の店の数字を先に決めてから料金のような料金表を見に行くと、判断が早くなります。

機能の名前ではなく、できることの単位で確かめるのも大事です。同じことができるのに呼び方が違うだけ、という場合が多いので、機能名で探すと見落とします。できることのような一覧を、自分の業務の流れに当てはめながら読んでください。複数のサービスの条件を横に並べたいときは他社との比較が、似た業態の店がどう組んでいるかを知りたいときは業種ごとの使い方が手がかりになります。

決済の持ち方も比べる価値があります。SELECT TYPEは利用者が自分でStripeのアカウントを作る形ですが、予約システムによっては別の決済代行を使い、店舗が自分で加盟店契約を結ぶ方式のものもあります。その場合、代金は店舗に直接入り、返金も店舗が行い、運営は代金を預かりません。StripeやSquareに対応していないものもあるので、いまの決済をそのまま続けたいのかどうかを先に決めてください。決済を使わない業態なら、この議論をまるごと切り離せます。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている作りの予約システムなら、手数料の上乗せを気にせず受付と再来店の設計に集中できます。

最後に、実際に触ってから決めてください。規模が大きくなった店ほど、管理画面を開く回数が増えます。1日に何十回も見る画面なので、機能表では分からない使い勝手が効いてきます。デモを見るように試せる形で用意されているものがあれば、必ず自分の手で操作してから判断するのが確実です。

なお、SELECT TYPEについて念のため確認しておくと、公式サイトと公式ブログのいずれにも提供終了や新規受付停止の告知は見当たりませんでした。公式ブログは継続して更新されており、機能追加や設定方法の記事が出ています。運営は株式会社セレクトタイプで、2013年9月のベータ版提供開始から10年以上続き、2024年4月に15万ユーザー突破と記載されています。実施日が決まっている料金改定の告知も見つかりませんでした。急いで移らなければならない外的な理由は無いので、詰まりを整理したうえで落ち着いて判断してください。特定商取引法に基づく表記には電話番号03-4405-5626、営業日は土日祝祭日、GW、夏季休暇、年末年始を除く平日の午前10時から午後5時までと記載があります。可否が確認できなかった項目は、この時間帯に問い合わせるのが早道です。

止めるときの条件も、あらかじめ知っておいて損はありません。有料サービスは継続契約による自動更新が基本で、止めるにはマイページのプラン変更から無料プランへ変更します。

有料プランの解約は任意のタイミングで可能です。解約後は翌月以降の請求は行いません。既に支払われた分に対する返金は承っておりません。 出典: select-type.com

Q1. SELECT TYPEで複数のスタッフが予約を見られますか?

プランで上限があります。予約管理担当者はフリーとベーシックが1名、プロフェッショナルが3名、プレミアムが15名です。サブ管理者はプロフェッショナルまで1名、プレミアムのみ5名。2人目を置きたいなら税込3,300円のプロフェッショナル、4人目を置きたいなら税込11,000円のプレミアムまで上がります。お客様が指名するスタッフの人数とは別枠です。

Q2. 過去の予約履歴はどこまで残りますか?

フリーが直近100件、ベーシックが直近300件、プロフェッショナルが直近10,000件、プレミアムが直近50,000件です。1日30件の予約が入る店なら、ベーシックの300件は10日分にしかなりません。予約リストと顧客リストはCSVでダウンロードできるので、上限を超える分は定期的に書き出して手元に残す運用になります。

Q3. キャンセル待ちは使えますか?

イベントタイプの予約フォームでは使えます。満席の枠にキャンセルが出たら登録順で次のお客様の受付が可能になり、待ち人数を予約フォームに表示する設定もあります。ただし営業時間タイプはキャンセル待ちに対応していません。時間を選んでもらう形で待ちも受けたい場合は、待ちを受ける枠だけイベントタイプで切り出す工夫が必要です。

Q4. 上のプランにしても解決しないことはありますか?

あります。営業時間タイプがキャンセル待ちに対応していない点、決済のSelectType手数料が最上位でも1%残る点は、プランを上げても変わりません。また独自ドメインの運用、シフト表を組む形の勤務シフト管理、来店者を呼び出す順番待ちについては、公開資料では可否を確認できませんでした。必要なら運営に直接確認してください。

Q5. 決済額が大きい場合、費用はどう見積もりますか?

月額に決済手数料の上乗せを足して見てください。クレジットカード決済はプロフェッショナルとプレミアムが合計4.6%で、うちSelectType分は1%です。月100万円の決済がある店なら上乗せだけで月10,000円になり、プレミアムの月額11,000円と足して月21,000円ほどになります。この総額でほかのサービスと比べるのが正しい見方です。

ガイド一覧へ