他社との比較

SELECT TYPEの評判|使っている人が挙げる長所と短所

2026年9月5日

予約システムの評判を検索して出てくる記事は、書かれた時期が分からないものが多くあります。料金は変わりますし、プランの区切りも変わります。3年前の口コミを読んで契約すると、実際の画面が違うということが普通に起きます。

この記事では、SelectTypeについて公式サイトと公式ブログで確かめられることだけを使い、使っている店が長所として挙げやすい点と、短所として不満が出やすい点を整理します。出典が確認できない口コミの引用は使いません。仕様として決まっていることから、どこが評価され、どこで詰まるのかを組み立てます。記載の内容と金額は2026年9月2日時点のものです。

評判を読むときに前提を確認する

予約システムの評判記事を読む前に、確かめておくべきことが4つあります。サービスの提供が続いているか、新規の申し込みができるか、提携先の終了が告知されていないか、先の日付が決まっている料金改定が無いか。この4つのどれかが動いていると、機能や料金の比較そのものが意味を失います。

SelectTypeについて調べた結果は次のとおりです。公式サイトと公式ブログのいずれにも、提供終了の告知は見つかりませんでした。公式ブログは2026年9月2日時点で最新記事が掲載されており、機能追加や設定方法の記事が継続して更新されています。「ご連絡」カテゴリに掲載されているのは2019年10月の消費税率変更の連絡1件のみで、終了に関する記事はありません。サイト内検索で「提供終了」を検索しても該当は0件でした。

新規登録の入口も稼働しており、停止の告知は出ていません。提携先については、利用規約に記載されている外部の提携先が決済代行のStripe社とメール配信のSendGrid社の2社で、いずれについても終了の記載はありません。実施日が決まっている料金改定の告知もありませんでした。

運営は株式会社セレクトタイプです。沿革によると、2013年9月にベータ版の提供を開始し、2016年10月に1万ユーザー、2018年1月に5万ユーザー、2020年7月に10万ユーザー、2024年4月に15万ユーザーを突破しています。2017年4月に開発チームを法人化して株式会社セレクトタイプを設立し、同年7月に正式リリースという流れです。10年以上動いているサービスで、法人化してからも8年経っています。

長所として挙がりやすい点

仕様から見て、使っている店が評価しやすいのは次の6点です。

無料のまま長く使える

料金表には無料お試しが期間無制限と記載されています。紹介ページのよくある質問でも、同じ趣旨が回答されています。

無料プランから大半の機能を期間無制限でお試し利用いただけます 出典: select-type.com

30日で切れる試用期間ではなく、条件の範囲内なら無期限で使えます。初期費用も0円です。月の予約が少ない店、始めたばかりの教室、副業として運営している人にとっては、費用をかけずに運用を組めるということです。

ただしフリープランには広告表示があります。予約ページに広告が出るので、この点をどう受け取るかは業態によります。

予約件数に上限が無い

これは他のサービスと構造が違うところで、評価が分かれにくい長所です。予約受付の可能件数は全プランで無制限と記載されています。

多くの予約システムは月間予約件数に上限があり、超えると受付が止まるか追加料金が発生します。SelectTypeの場合、件数を理由に費用が跳ねることはありません。費用が変わるのは、予約受付期間、予約カレンダーの作成数、履歴と顧客情報の保管数、担当者数、時刻の最小単位といった別の軸です。

繁忙期に予約が集中する業態にとっては、この構造が効きます。月50件の月と月400件の月がある店でも、料金は同じです。

受け方の型が3つあり、業態を選ばない

受付タイプとして営業時間タイプ、イベントタイプ(イベント受付タイプ)、宿泊施設タイプがあります。1組ずつ時間を押さえる施術、定員のある教室やセミナー、期間で押さえる宿泊のいずれにも対応できます。

紹介ページでは、対応形式の例として時間枠予約、人数や定員制の予約、設備や部屋ごとの予約、スタッフ指名予約、イベントやセミナーの受付、回数券や月謝に連動した予約が挙げられています。回数券やチケットの販売、月謝や月会費の自動徴収にも対応します。

予約システムのほかにフォーム機能(メールフォーム、アンケート、診断テスト)とホームページ・メンバーシステムがあり、3機能をまとめたパッケージプランも用意されています。予約以外の受付も同じところで作りたい店には、契約先を増やさずに済むという利点があります。

決済が自分のStripeアカウントを通る

決済の構造は、店側から見て分かりやすい形です。規約には、ユーザーが決済代行サービスのStripeに自らアカウントを作成してから利用すること、Stripe手数料の利率や返金などのルールはStripe社とユーザー間の契約条件に従うことが明記されています。売上は自分のStripeアカウントを通じて受け取ります。

返金についても、ユーザーがエンドユーザーに返金した場合、SelectType手数料は返金率に応じて減額され、全額返金時は0円になると定められています。キャンセルが発生しても、システム側の手数料だけが残るということが起きません。

手数料はプランによって下がります。クレジットカードは、フリーが合計5.6%、ベーシックが4.9%、プロフェッショナルとプレミアムが4.6%です。銀行振込は3.5%、2.8%、2.5%と、さらに低くなります。

解約が月単位でできる

契約の縛りが軽い点は、実際に使ってから評価されやすい部分です。特定商取引法に基づく表記には、有料プランの解約は任意のタイミングで可能であること、解約後は翌月以降の請求を行わないこと、解約はマイページのプラン変更から無料プランへ変更することで行うことが記載されています。規約でも、継続利用を中止する場合は無料プランにダウングレードすればよいと定められています。

年契約や最低利用期間が無いため、繁忙期だけ上位プランにして閑散期に戻す、という使い方ができます。ただし、すでに支払われた分に対する返金は承っていないと明記されているので、月の途中で戻しても当月分は戻りません。

更新が止まっていない

公式ブログに機能追加や設定方法の記事が継続して掲載されています。リマインドの送信タイミング、キャンセル待ちの人数表示、管理者宛リマインドの当日件数通知など、細かい改善が記事として積み上がっています。

10年以上続いているサービスでも、更新が止まっているものは珍しくありません。設定方法の記事が新しく出続けているかどうかは、契約前に見ておくと判断材料になります。

短所として不満が出やすい点

同じく仕様から見て、詰まりやすい箇所です。

無料プランの予約受付期間が7日しかない

フリープランでいちばん先に当たる壁がこれです。予約受付期間はフリーが7日後まで、ベーシックが30日後まで、プロフェッショナルが90日後まで、プレミアムが366日後までです。

1週間より先の予約を取りたい時点で、有料プランが必要になります。次回の来店を店頭で押さえる整体院、月末に来月分を受け付ける教室では、7日は実質的に運用できません。「無料で長く使える」という長所は、この制限とセットで理解する必要があります。

ほかにもフリーの制限は多めです。予約カレンダーは10個まで、過去の予約履歴は直近100件まで、顧客情報は100人まで、メールマガジン配信はなし、Googleカレンダー連携は対象外です。ファイル提出機能(Googleドライブ連携)とLINE連携は30日のトライアルのみで、継続にはプレミアムが必要です。フォーム機能では添付ファイルが使えません。

予約管理担当者1名の壁が早く来る

複数人で運用する店が最初にぶつかるのがここです。予約管理担当者はフリーとベーシックが1名、プロフェッショナルが3名、プレミアムが15名です。サブ管理者はプロフェッショナルまで1名で、5名になるのはプレミアムだけです。

スタッフが2人になった時点で、月額税込3,300円のプロフェッショナルが必要になります。予約件数が無制限であることと対照的に、人数の刻みは細かくありません。少人数の店では、この段差が料金の実感を左右します。

プロフェッショナルとプレミアムの間の段差が大きい

金額の上がり方に癖があります。フリーからベーシックが税込1,650円、ベーシックからプロフェッショナルがさらに1,650円と小刻みなのに対し、プロフェッショナルからプレミアムは一気に7,700円上がります。月額は税込3,300円から11,000円へ、3.3倍です。

そしてプレミアムでしか使えない項目が散らばっています。時刻の最小単位5分、予約受付期間366日、担当者15名、多言語5言語、Googleドライブ連携とLINE公式アカウント連携の標準提供、LINEでの3日前・7日前リマインド。このうち1つでも必要になると、月額が7,700円上がります。5分刻みが欲しいだけでプレミアムを契約することになる店は、割高に感じます。

営業時間タイプでキャンセル待ちが取れない

機能の組み合わせで詰まる代表例です。キャンセル待ちに対応しているのはイベントタイプで、営業時間タイプは対応していません。

時間帯を選んで1組ずつ受ける形の予約で、満席の枠にキャンセル待ちを並べたいという運用は、この仕組みでは組めません。人気の枠に待ちが発生する整体院やサロンでは、電話や別のリストで管理することになります。

年払いの記載が無い

料金表に掲載されているのは月額料金のみで、年払いおよび年払い割引の記載は見つかりませんでした。規約では、有料プランに申し込んで最初に決済された日を初回支払日とし、毎月同じ日に向こう1ヶ月分の利用料を支払うこと、有料版の提供期間は1ヶ月であることが定められています。年払いプランの有無は公開資料では確認できませんでした。

月単位で解約できるという長所の裏返しではありますが、長期利用が確実な店にとっては割引の余地が無いということでもあります。年払いで安くしたい店には物足りない点です。

料金と手数料が予告なく変わりうる

規約に、変更の余地が明記されています。サービス料金は運営の裁量により利用者の同意を得ることなく変更できるとされ(第12条第7項)、SelectType手数料の料率についても事前の予告なく変更でき、変更時は料金表に掲示するとされています。規約変更そのものは、効力発生日の7日前までに告知すると定められています(第18条第2項)。

いま出ている金額は今日時点のものだという前提で見る必要があります。予約システムに限らず、料金の条項は契約前に読んでおくべき箇所です。

評判の記事では語られにくい、日々の運用に効く部分

長所と短所の一覧に出てきにくいものの、毎日使う店にとって差が出るところを補っておきます。

まず自動送信メールの種類です。予約完了時の予約控えメール、管理者が予約を確定した際の予約承認メール、予約が取り消された際の予約キャンセルメールがあり、いずれも本文に予約者氏名を自動挿入できます。宛名の無い機械的なメールと、名前が入ったメールでは、受け取る側の印象が違います。

リマインドは前日に加えて、3日前と7日前も送信できます。送信する・しないは予約フォームごとに設定でき、内容も予約フォームごとに変更できます。予約の間隔が空く業態、たとえば1ヶ月先の講座や3ヶ月先の点検では、前日だけでは間に合いません。1週間前に1本入れておくと、予定の調整ができるうちに気づいてもらえます。前日のリマインドメールはベーシックプラン以上での提供です。

管理者宛のリマインドもあります。従来は午前6時に翌日の予約件数を通知する形でしたが、当日の予約件数を通知する設定も選べるようになりました。朝いちばんに今日の件数を確認したい店にとっては、こちらのほうが実用的です。

来店後の連絡としては、サンキューメールがあります。来店や来場をした客へ、その翌日の設定した時間に自動送信されます。イベント管理システムでも、開催日の翌日に送信できます。この1通に次回の案内を入れておけるかどうかで、再来店の数は変わります。予約システムの評価は受付の使い勝手で語られがちですが、売上に効くのはこちらの側です。

スタッフまわりでは、長期休暇などで一定期間勤務しないスタッフの予約受付を一時的に停止できる点、予約フォームに表示されるスタッフの並び順を変更できる点、店舗全体での同時刻の予約受付数を制限できる点が挙げられます。最後の設定は、スタッフが空いていても席や設備の数で上限がある店には必須です。

予約フォーム間で予約枠の消費を連動できる点も、メニューを分けて運用する店には効きます。同じ施術者が2つのフォームを持っていても、二重に予約が入らないようにできます。この連動が無いと、フォームを分けた瞬間にダブルブッキングが起き始めます。

自社サイトへの設置は、iframeタグによる埋め込みとボタンによる埋め込みの両方に対応し、WordPressへの埋め込みもできます。予約フォームと予約カレンダーにはSEO設定として検索キーワードを設定でき、逆に検索にヒットさせない非公開の予約フォームにもできます。既存客向けの特別枠を作りたいときに使えます。

決済まわりで評価が分かれるところ

事前決済を使う店にとっては、ここの評価が全体の印象を決めます。

低く抑えられているのが銀行振込です。手数料はフリーが合計3.5%、ベーシックが2.8%、プロフェッショナルとプレミアムが2.5%で、内訳はStripeの1.5%にSelectType分を足したものです。Stripeが用意する代行収納用のバーチャル口座で支払いを受け付けます。単価の高い講座や施術で、カード決済にこだわらない客が多いなら、この選択肢は費用面で有利です。

不満が出やすいのがコンビニ決済です。手数料の率はクレジットカードと同じですが、Stripe手数料の算出額が120円を下回った場合は120円になります。3,000円の決済なら3.6%で108円のところが120円になるので、実質4%相当です。1,000円の決済だと120円で12%になります。少額のコンビニ決済を多く受ける業態では、率の見え方が大きく変わります。

キャンセル待ちの予約でもクレジットカード決済が行え、その場合の決済処理は決済待ちとして保留されます。定員の埋まった講座で先に決済だけ取っておく、といった運用ができます。

有料プラン自体の支払いは前払い方式でクレジットカードのみです。請求書払いや口座振替を希望する法人には合いません。領収書はマイページの支払い履歴から発行できますが、90日以前もしくは直近100件を超える分と、削除済みアカウントは対象外です。年度末にまとめて1年分を取ろうとすると、古い分が取れない可能性があります。月次で取得しておくのが確実です。

データを持ち出せるかどうか

将来どこかへ移る可能性を考えるなら、ここは先に確認しておく項目です。評判記事にはほとんど出てきませんが、実際に困るのは移るときです。

予約リストはCSVでダウンロードできます。全予約リストのほか、表示設定で項目を絞った状態や、任意の抽出条件でのダウンロードにも対応します。顧客リストもCSV形式で出力でき、予約一覧、イベントの申込一覧、フォームの回答一覧のいずれからも、誕生月などで絞り込んだうえで出せます。回数券やチケットについても、顧客の回数券関連情報や使用履歴をCSVで出力できます。

出せる範囲が広い点は、評価してよい部分です。プランによってCSV出力そのものが制限されるサービスもある中で、抽出条件を付けて出せるのは実務的です。誕生月で絞って案内を送る、といった使い方も同じ機能でできます。

一方で、解約後に一定期間データが保持されるかどうかは公開資料では確認できませんでした。規約は、作成したデータの保存は利用者の責任としています。無料プランへ戻す前や解約の前に、必要なデータは自分で出しておく前提で考えます。

保管件数の上限も関係します。過去の予約履歴はフリーが直近100件、ベーシックが300件、プロフェッショナルが10,000件、プレミアムが50,000件です。顧客情報はフリーが100人、ベーシックが300人、プロフェッショナルが10,000人、プレミアムが100,000人です。上限を超えた古い履歴がどう扱われるかは、長く使う店ほど確認しておく価値があります。

公開資料では確認できなかったこと

無いと断定できないものの、公式ページに記載を見つけられなかった項目です。評判記事で「できる」「できない」と書かれていても、出典が示されていなければ疑ってよい部分です。

・独自ドメインで予約ページやホームページを運用できるかどうか。公式ブログのサイト内検索で「独自ドメイン」を検索しても該当記事は0件でした。 ・勤務シフト表を組む形の管理機能があるかどうか。公式に記載があるのは、スタッフごとのスケジュール管理と、一定期間勤務しないスタッフの受付停止設定です。 ・番号札方式の順番待ち機能。公式に記載があるのはキャンセル待ちで、来店した人を待ち行列で呼び出す機能とは別のものである可能性があります。 ・年払いプランの有無。 ・解約後に一定期間データが保持されるかどうか。規約はデータの保存を利用者の責任としています。

これらが必要な条件になっている店は、契約前に問い合わせて確認するのが確実です。記載が無いことは、機能が存在しないことを意味しません。

向いている店と、合わない店

ここまでの長所と短所から、相性を整理します。

向いているのは、予約件数が多いのに管理は少人数で完結している店です。月に300件受けても料金が上がらず、担当者が1名か3名以内なら、月額は税込1,650円から3,300円で収まります。1件あたりのシステム費用に直すと11円です。イベントや講座を定員制で回している主催者、予約数の多い教室、繁忙期の波が大きい業態に向いています。

予約以外の受付も同じところで作りたい店にも向いています。問い合わせフォーム、アンケート、簡単な会員ページを別サービスで契約している場合、パッケージプランでまとめると契約先が減ります。プロフェッショナルパッケージは税込5,500円で、3機能を個別に契約した場合の税抜9,000円より安くなります。

合わないのは、スタッフが4人以上いて指名予約を回す店です。担当者はプロフェッショナルで3名までなので、4人目からはプレミアムの税込11,000円になります。同じ理由で、サブ管理者を複数置きたい店も段差に当たります。

5分刻みで枠を切りたい業態、1年先まで受け付けたい業態、多言語対応が必要な施設も、プレミアム前提になります。この場合は他のサービスと月額を並べて比べる価値があります。時間帯選択型の予約でキャンセル待ちを取りたい店も、別のやり方を考える必要があります。

問い合わせ先と対応時間

評判の話題になりやすいのがサポートです。公開されている情報から確認できる範囲を書いておきます。

特定商取引法に基づく表記によると、販売事業者名は株式会社セレクトタイプ、運営責任者名は田中武義氏、電話番号は03-4405-5626です。営業日は、土日祝祭日、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始を除く平日の午前10時から午後5時までと記載されています。適格請求書発行事業者の登録番号はT9013301040432です。

対応時間が平日の日中に限られている点は、業態によって受け止め方が違います。土日に予約が集中する美容やレジャーの店では、いちばん忙しい時間帯に問い合わせができません。設定でつまずいたときに当日中の解決を期待するのは難しい前提で考えます。

一方で、公式ブログに設定方法の記事が継続して掲載されているため、多くの操作は自分で調べて解決できます。予約フォームの作り方、リマインドの設定、キャンセル待ちの扱い、CSVの出し方といった項目が個別の記事になっています。問い合わせる前に検索するという運用が成り立つかどうかは、契約前にブログを見て判断できます。

適格請求書発行事業者の登録番号が公開されている点は、経理側にとって確認しやすい材料です。仕入税額控除の処理で必要になります。

規模ごとに、評価がどう変わるか

同じサービスでも、店の規模が変わると印象が反転します。3つの規模で見てみます。

1人で月40件を受ける個人店。予約は1ヶ月先まで、事前決済は使わない。この場合、必要なのはベーシックで月額税込1,650円です。前日のリマインドが自動で飛び、広告も消え、Googleカレンダー連携も使えます。1件あたりのシステム費用は41円です。この規模の店にとっては、費用の面で不満が出にくい構成になります。ただし予約履歴が直近300件までなので、8ヶ月ほどで古い分から溢れます。

スタッフ3名で月250件を受けるサロン。指名予約を受け、2ヶ月先まで予約を取り、事前決済で月30万円を受ける。必要なのはプロフェッショナルで月額税込3,300円、決済手数料が4.6%で13,800円、合計17,100円です。1件あたり68円になります。この規模では、月額よりも決済手数料のほうが4倍以上大きくなります。評判を読むときも、月額の安さより手数料率を見るべき規模です。

スタッフ8名で月600件を受ける複数店舗。担当者を5名以上置きたく、5分刻みで枠を切り、1年先まで受け付けたい。この条件だとプレミアムで月額税込11,000円になります。予約件数は無制限なので600件でも料金は変わらず、1件あたり18円です。件数で割ると、むしろ小さい店より割安になります。ただしサブ管理者は5名まで、担当者は15名までという上限があるため、さらに拡大する予定があるなら早めに確認が必要です。

この3つを並べると、評価が分かれる理由が見えます。件数が多い店ほど1件あたりの費用は下がり、人数が増える店ほど段差に当たります。「安い」という評判も「思ったより高い」という評判も、どちらも書いた人の条件の中では正しいということです。

評判ではなく、自分の条件で決める

予約システムの評判は、書いた人の店の条件に強く依存します。月30件の個人店と、スタッフ8人のサロンでは、同じサービスの評価が正反対になります。読むべきなのは総合評価ではなく、自分と同じ条件の人が何に困ったかです。

判断の手順としては、まず自店の数字を4つ書き出します。月の予約件数、何ヶ月先まで受け付けたいか、予約を管理する人が何人か、事前決済を使うかどうか。この4つを各サービスの制限表に当てれば、必要なプランと月額が出ます。ここまでは評判を読まなくても決まります。

そのうえで比べるのが、受けたあとに何が自動で動くかです。予約が入ってから来店するまでにリマインドが飛ぶか、来店後に御礼が届くか、次の予約への導線があるか。ここが動いていない分は、毎日人の手で埋めることになります。月額の差が1,000円でも、手作業が毎日30分残るなら、そちらのほうが高くつきます。

選ぶ側の観点としては、決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしているかどうかを見ると、業態との相性が判断しやすくなります。事前決済を使わない整体院や教室では、決済手数料の細かい差より、リマインドと再来店の導線のほうが売上に効くからです。

条件をそろえた比較は他社との比較に、機能ごとの提供条件はできることに、件数とスタッフ数でどう段階が分かれるかは料金に整理してあります。業態ごとにどこで詰まりやすいかは業種ごとの使い方にまとめてあります。

最後に1つ。評判を調べる時間より、実際に1件テスト予約を入れてみる時間のほうが判断に効きます。無料プランで受付タイプを1つ作り、自分のスマートフォンから予約して、届いたメールを読む。ここまで30分もかかりません。その30分で分かることのほうが、他人の評価より確かです。予約ページの見え方、メールの文面、管理画面の分かりやすさは、実際に触らないと判断できません。契約前に確かめられるものを確かめずに、評判だけで決める理由はありません。

Q1. SelectTypeは無料でどこまで使えますか?

料金表には無料お試しが期間無制限と記載されており、紹介ページでも大半の機能を期間無制限で試せると回答されています。ただしフリープランは予約受付期間が7日後まで、予約カレンダー10個、履歴100件、顧客100人、担当者1名で、メールマガジン配信とGoogleカレンダー連携は使えず、予約ページに広告が表示されます。1週間より先の予約を受けるなら有料プランが必要です。

Q2. 予約件数が多い店でも料金は上がりませんか?

予約受付の可能件数は全プランで無制限と記載されているため、件数そのものでは上がりません。費用が変わるのは、予約受付期間、予約カレンダーの作成数、過去の予約履歴と顧客情報の保管数、予約管理担当者の人数、時刻の最小単位といった別の軸です。繁忙期に予約が集中する業態には有利な構造です。

Q3. 短所として挙がりやすいのはどこですか?

無料プランの予約受付期間が7日後までであること、予約管理担当者がフリーとベーシックで1名までであること、プロフェッショナル(税込3,300円)からプレミアム(税込11,000円)への段差が月7,700円と大きいこと、営業時間タイプではキャンセル待ちに対応していないこと、料金表に年払いの記載が無いことです。いずれも仕様として公式ページで確認できます。

Q4. 独自ドメインで予約ページを使えますか?

公開資料では確認できませんでした。公式ブログのサイト内検索で「独自ドメイン」を検索しても該当記事は0件です。記載が無いことは機能が存在しないことを意味しないため、必要な条件であれば契約前に問い合わせて確認してください。同様に、勤務シフト表を組む形の管理機能と、番号札方式の順番待ち機能についても公式資料では確認できませんでした。

Q5. 解約するときに違約金はかかりますか?

最低契約期間の記載は見つかりませんでした。特定商取引法に基づく表記に、有料プランの解約は任意のタイミングで可能で、解約後は翌月以降の請求を行わないこと、マイページのプラン変更から無料プランへ変更することで解約できることが記載されています。ただし、すでに支払われた分に対する返金は承っていないと明記されているため、当月分は戻りません。

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