他社との比較
SELECT TYPEの解約|手続きと、やめる前に持ち出すもの
2026年9月5日・Rizaflow編集部

「select type 解約」と調べるとき、知りたいことはたいてい2つに分かれます。どこをどう操作すれば止まるのか、というのがひとつ。もうひとつは、止めたあとに困らないよう、いま何を手元に落としておけばよいのか、です。前者は公式の案内どおりに進めれば数分で終わります。厄介なのは後者で、手を打つ順番を間違えると、あとから取り出せなくなるものが出てきます。
この記事では、公式サイトの特定商取引法に基づく表記と利用規約、公式ブログで確認できる内容だけを使って、手続きの中身と、やめる前にやっておく作業を順に並べます。確認できなかった項目は、無いとは書かずに「公開資料では確認できませんでした」と書いています。
結論を先に置きます。解約は、マイページのプラン変更から無料プランへ変えるだけです。返金はありません。そして、無料プランへ落とした瞬間に保管件数の上限が下がるため、データの持ち出しは解約操作より先に済ませてください。順番はこれが逆になりません。
解約の手続きは「無料プランへの変更」
まず手順です。特定商取引法に基づく表記に、解約の方法が明記されています。
有料プランの解約は任意のタイミングで可能です。解約後は翌月以降の請求は行いません。解約するには「マイページ/プラン変更」より無料プランへご変更ください。既に支払われた分に対する返金は承っておりません。 出典: select-type.com
利用規約でも同じ趣旨が定められています。「継続利用を中止する場合は、無料プランにダウングレードしてください。中止後は翌月以降の請求は行なわれません」という記載です。予約システムの紹介ページにも「必要なものはメールアドレスのみ・いつでも解約OK」とあり、引き止めのための電話や書面のやり取りは案内されていません。
自動更新が基本なので、放置では止まらない
ここが一番の落とし穴です。利用規約には「有料サービスは継続契約による自動更新を基本とします」と書かれています。そして「利用者が利用期間満了前までに本サービス所定の手続きによる無料プランへの変更もしくはアカウント削除手続きがなされなかった場合は、自動的にサービス開始時に希望した期間と同一の期間、同条件で本利用契約は更新される」と続きます。
つまり、使わなくなったから放っておく、では止まりません。カードの明細に毎月載り続けます。有料版の提供期間は1か月と規約に定められており、初回に決済された日が初回支払日、毎月その同じ日に向こう1か月分を支払う形です。止めると決めたら、その日のうちにマイページで操作するのが確実です。
「プラン変更」と「退会」は別の操作
規約には「ユーザーがプランの変更もしくは退会手続きを行った場合は、その時点で契約解除手続きが完了します」とあり、止め方が2通り書かれています。無料プランへのダウングレードと、アカウント削除です。
この2つは結果が大きく違います。無料プランへ落とす場合、アカウントは残ります。フリープランは期間無制限で使えるので、予約カレンダーも顧客情報も、無料の上限の範囲では手元に残り、あとで再開したくなったときに戻せます。アカウントを削除する場合は、その入れ物ごと無くなります。
とくに注意したいのが領収書です。領収書はマイページの支払い履歴/領収書発行機能からダウンロードできますが、規約には90日以前もしくは直近100件を超える分、および削除済みアカウントは対象外と書かれています。経理で必要な領収書がまだ手元に無いなら、アカウントを消す前に必ず落としてください。消したあとでは発行できません。
迷ったら、まずは無料プランへの変更をおすすめします。課金は止まりますし、あとから消すことはいつでもできます。逆はできません。
返金は無い。だから止める日は「更新日の直前」ではなく「決めた日」
返金の扱いははっきりしています。特定商取引法に基づく表記に「既に支払われた分に対する返金は承っておりません」「商品の特性上、ご購入後の返品・キャンセルは受け付けておりません」と記載があります。日割りの精算もありません。
この条件だと、月の途中で止めても、その月ぶんの料金は戻りません。逆に言えば、支払い済みの期間は最後まで使えます。だとしても、更新日ぎりぎりまで待って操作しようとするのはおすすめしません。忘れるからです。よく聞くのは、更新日の前日に操作しようと決めていて、当日に別の急ぎの仕事が入り、そのまま1か月ぶん引き落とされたという話です。
現実的な進め方はこうなります。止めると決めた日に、まずデータの持ち出しを済ませます。そのうえで、有料プランでしかできない作業(このあと説明します)を片づけ、最後にマイページで無料プランへ変更します。支払い済みの残り期間は無料プランで使えないだけで、料金が二重にかかることはありません。数日ぶんの利用可能期間を惜しんで、1か月ぶんを取り逃がすほうが損です。
なお、有料プランの支払いは前払い方式でクレジットカードのみと規約に定められています。カードを止めれば解約になる、という考え方は通用しません。未払いのまま放置すると別の問題になるので、必ず正規の手順で無料プランへ変更してください。
やめる前に持ち出すもの
ここからが本題です。解約後に一定期間データが保持されるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。利用規約は「利用者は、自己の作成したウェブログを構成するテキストやその他のデータなどについて、自己の責任において保存するものとします」と定めており、データの保存は利用者側の責任という立て付けです。運営が預かってくれる前提で動かないほうが安全です。
予約リストのCSV
まず予約リストです。予約リストはCSV形式でダウンロードできます。全予約リストのほか、表示設定で項目を絞った状態や、任意の抽出条件でのダウンロードにも対応しています。
落とすときのこつは、条件を絞らずに全件を1回落としてから、必要に応じて絞り込んだものを追加で落とすことです。絞り込んだものだけを持っていると、あとで「あの項目も要ったのに」と気づいたときに戻れません。項目を絞ると軽くて見やすくなりますが、それは手元のパソコンで加工すれば済む話です。
そしてもうひとつ。予約履歴の保管件数には上限があります。過去の予約履歴は、フリーが直近100件、ベーシックが直近300件、プロフェッショナルが直近10,000件、プレミアムが直近50,000件です。プロフェッショナルで運用していた店が無料プランへ落とすと、扱える履歴の範囲が直近100件になります。有料プランのうちに落とす、という順番が重要なのはこのためです。
顧客リストのCSV
顧客リストもCSV形式でダウンロードできます。予約一覧、イベントの申込一覧、フォームの回答一覧のいずれからも、誕生月などで絞り込んだうえでCSV出力ができます。
顧客情報の保管上限も同じ構造で、フリー100人、ベーシック300人、プロフェッショナル10,000人、プレミアム100,000人です。ここも有料プランのうちに全件を落としてください。
顧客リストは店の資産そのものです。予約の履歴は無くても商売は続きますが、誰が常連なのかが分からなくなると立て直しに時間がかかります。名前、連絡先、来店の記録がひとつのファイルに揃った状態で手元にあるかどうかを、解約前に必ず目で確かめてください。ダウンロードしたつもりで、実際は空のファイルだった、という取り違えは起こります。
回数券やチケットの使用履歴
回数券やチケットを扱っている店は、これも忘れないでください。顧客の回数券関連情報や使用履歴もCSVファイルで出力できると案内されています(担当者機能)。
回数券は、解約時にもっとも問題になりやすいものです。お客様の手元には「あと3回使える」という認識が残っているのに、店側の記録が消えていると、話し合いで解決するしかなくなります。残回数の一覧を紙とデータの両方で残し、解約前に残っている人へ案内を出すところまで含めて計画してください。回数券・チケットの販売や、月謝・月会費の自動徴収(継続課金)を使っている場合は、次の項目もあわせて確認が必要です。
決済まわりはStripe側の作業が別にある
決済を使っていた場合、作業が2か所に分かれます。利用規約の決済機能に関する条項では、利用者が決済代行のStripeに自らアカウントを作成してから利用する形と定められており、Stripe手数料の料率や返金などのルールはStripe社と利用者の間の契約条件に従うと明記されています。売上は自分のStripeアカウントを通じて受け取る形です。
したがって、SELECT TYPEの有料プランを解約しても、Stripeのアカウントはそのまま残ります。月謝や月会費の継続課金を設定している場合は、その課金が今後どうなるのかを、解約より先に確認してください。予約の受付を止めたのに引き落としだけ続く、という事態はお客様との信頼に直接触ります。
返金についても押さえておきましょう。規約には、利用者がお客様に返金した場合、SelectType手数料は返金率に応じて減額され、全額返金時は0円になると書かれています。解約直前にキャンセルが出そうな予約が残っているなら、その処理を終えてから止めるほうが整理しやすくなります。
解約と同時に止まるもの、変わるもの
無料プランへ落とすと、料金が止まるだけでなく、運用が変わります。先に知っておくと慌てません。
まず、予約フォームに広告が表示されるようになります。フリープランのみ広告表示があり、ベーシック以上は非表示という設計です。次に、予約受付期間が7日後までに縮みます。ベーシックの30日後、プロフェッショナルの90日後で受けていた店は、この時点で先の予約が受けられなくなります。すでに入っている先の予約がどう扱われるかは公開資料では確認できませんでしたので、先の予約が残っている状態で落とすのは避けたほうが無難です。
さらに、予約カレンダーの作成可能数がフリーの10個に、予約管理担当者が1名になります。メールマガジン配信はフリーは対象外です。Googleカレンダー連携もフリーは対象外で、ベーシック以上で使える機能です。ファイル提出機能(Googleドライブ連携)とLINE公式アカウント連携はプレミアムのみ標準で、他プランは30日のトライアル扱いなので、こちらも止まります。
リマインドメールにも影響があります。予約日前日のリマインドメールはベーシックプラン以上で利用可能と公式ブログに記載されています。無料プランへ落とすと、前日の自動連絡が送れなくなります。予約は受けられても直前の連絡が手作業になる、という状態です。無断キャンセルが増える可能性があるので、この点は運用の見直しとセットで考えてください。
受付の方式によって、移し方の難しさが変わる
持ち出すものを考えるとき、いま使っている受付タイプを確認しておくと、次の準備が具体的になります。予約フォームの受付タイプには「営業時間タイプ」「イベントタイプ」「宿泊施設タイプ」があります。
営業時間タイプは、管理側が受付可能な時間帯を設定し、お客様が空いている時間から選ぶ方式です。15分や30分といった細かい時間指定に対応し、予約フォーム間で予約枠の消費を連動させることもできます。移すときに写しておきたいのは、曜日ごとの営業時間、休みの設定、1枠あたりの所要時間、同時に受けられる件数です。この4つが揃っていれば、別のサービスでもほぼ同じ形に組み直せます。
イベントタイプは、開始時間と終了時間と定員数を設定して受け付ける方式で、定員制の講座やセミナーに向いています。キャンセル待ちに対応しているのはこちらで、満席の枠にキャンセルが出たら登録順で次のお客様の受付が可能になる仕組みです。キャンセル待ちの人数を予約フォームに表示する設定もあります。営業時間タイプはキャンセル待ちに対応していません。移す前に、キャンセル待ちに何人並んでいるかを必ず控えてください。この情報は予約リストのCSVに含まれているとは限らず、抜けやすいところです。
宿泊施設タイプは、チェックインとチェックアウトの日時などの条件を指定して受付枠(プランや部屋)を検索して予約する方式です。部屋やプランの構成が複雑な場合、移行にいちばん時間がかかります。部屋ごとの料金、定員、連泊の扱いを一覧にしてから次のサービスを探すほうが、あとから作り直すより早く終わります。
スタッフ指名タイプを使っている店は、スタッフごとのスケジュール設定も控えてください。長期休暇などで一定期間勤務しないスタッフの受付を止める設定、予約フォームでのスタッフの並び順、店舗全体での同時刻の受付数の制限など、細かい調整が入っているはずです。なお「シフト表を組む」形の勤務シフト管理機能があるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。公式に記載があるのは、スタッフごとのスケジュール管理と受付停止の設定です。
完全にやめる前に、プランを下げるという中間案
解約の相談でよく出てくるのが「高いから止めたい」という理由です。この場合、いきなり無料へ落とす前に、ひとつ下のプランで足りないかを確かめる価値があります。
料金は4段階で、フリーが無料、ベーシックが月額1,500円(税込1,650円)、プロフェッショナルが月額3,000円(税込3,300円)、プレミアムが月額10,000円(税込11,000円)です。料金表には税抜と税込が併記されています。プレミアムからプロフェッショナルへ下げるだけで、月の負担は7,700円変わります。
下げるときに確かめるのは、上位プランでしか使えない機能を実際に使っているかどうかです。プレミアムでしか使えないのは、時刻の5分単位(他は15分単位)、多言語の「+5言語」、LINE公式アカウント連携とファイル提出機能(Googleドライブ連携)の標準利用、予約管理担当者15名、サブ管理者5名、予約受付期間366日、予約カレンダー250個、顧客情報100,000人、履歴50,000件、メールマガジン月10,000件、画像アップロード5GBといったところです。3日前と7日前のリマインドをLINEで通知する機能も、予約システムのプレミアムプランからと記載されています。
これらのどれも使っていないなら、プロフェッショナルへ下げても運用は変わりません。逆に、ひとつでも業務の柱になっているものがあるなら、下げた瞬間にお客様への連絡が止まります。使っているかどうかは記憶ではなく、管理画面の設定を1枚ずつ開いて確かめてください。設定したまま忘れている機能と、毎日動いている機能は、画面を見ないと区別がつきません。
もうひとつの中間案が、パッケージプランから個別プランへの切り替えです。パッケージプランは予約システム、フォーム、ホームページ/メンバーシステムの3機能をまとめて使う料金で、ベーシックパッケージが月額3,000円(税込3,300円)、プロフェッショナルパッケージが月額5,000円(税込5,500円)、プレミアムパッケージが月額15,000円(税込16,500円)です。予約システムしか使っていないのにパッケージで払い続けているなら、個別プランへ移すだけで負担が下がります。使っていない機能に払い続けている状態は、解約を考える前に一度点検する価値があります。
解約でよくある勘違い
手続き自体は簡単なのに、周辺で誤解が起きやすい点をまとめます。
ひとつ目は「カードを止めれば解約になる」という考え方です。有料プランの支払いは前払い方式でクレジットカードのみと規約に定められていますが、支払い手段を止めることは契約の解除ではありません。必ずマイページから正規の手順で無料プランへ変更してください。
ふたつ目は「無料プランに落とせばデータはそのまま残る」という思い込みです。アカウントは残りますが、保管件数の上限はフリーの水準に下がります。履歴は直近100件、顧客情報は100人です。これを超える分がどう扱われるかは公開資料では確認できませんでしたので、下げる前に全件を落としておくのが安全です。
みっつ目は「解約したら予約フォームのURLも消える」という前提です。無料プランへ落とす場合はアカウントが残るため、フォーム自体は残ります。ただし広告が表示され、受付期間は7日後までに縮みます。自社サイトに埋め込んだままだと、お客様には「なんとなく変わった予約ページ」に見えます。止めると決めたら、埋め込み箇所の差し替えか取り外しも作業に含めてください。
よっつ目は「サービスが終わるから解約する」という思い込みです。公式サイトと公式ブログのいずれにも、提供終了の告知は見当たりませんでした。公式ブログのサイト内検索で「提供終了」を調べても該当記事は0件で、「ご連絡」カテゴリに載っているのは2019年10月の消費税率変更の連絡1件だけです。新規登録の入口も稼働しています。噂で判断せず、公式の告知を確かめてから決めてください。
いつつ目は、料金が変わったことを理由に慌てて止めるケースです。規約の第12条(7)には「本サービスは、弊社の裁量により、利用者の同意を得ることなくサービス料金の変更を行うことができるものとします」と記載があり、規約変更の場合は効力発生日の7日前までに告知するという定めもあります(第18条(2))。実施日が決まっている料金改定の告知は、2026年9月2日時点では見つかりませんでした。
やめる日までの段取り
順番を並べておきます。上から順に進めれば、取りこぼしはほぼ防げます。
1つ目、予約リストのCSVを全件ダウンロードする。有料プランのうちに行う。2つ目、顧客リストのCSVを全件ダウンロードする。これも有料プランのうちに。3つ目、回数券やチケットを使っているなら、その使用履歴と残回数のCSVを出す。4つ目、マイページの支払い履歴から領収書を必要な分だけダウンロードする。90日以前や直近100件を超える分は対象外なので、必要なものが揃っているか確認する。
5つ目、予約フォームの設定内容、自動送信メールの文面、リマインドメールの文面を、画面の写しかテキストで手元に控える。これらはCSVでは出てきません。次のサービスで同じ文面を使いたいなら、この作業を飛ばすと一から書き直しになります。6つ目、自社サイトやWordPressにiframeタグやボタンで埋め込んでいる箇所を洗い出す。埋め込んだままだと、解約後に予約フォームの見え方が変わったときに気づけません。
7つ目、先の日付の予約が残っていないか確認する。残っているなら、その日を過ぎてから止めるか、別の方法で受け直す。8つ目、常連のお客様に、予約の受け方が変わることを案内する。9つ目、決済を使っているならStripe側の継続課金を確認して止める。そして最後に、マイページのプラン変更から無料プランへ変更します。
この段取りの中で、いちばん時間がかかるのは5つ目です。予約フォームの設定と自動メールの文面は、何年もかけて少しずつ直してきたものが多く、思っている以上に細かい調整が入っています。次の受け方を決める前にこれを写しておくと、移行の作業が半分になります。
切り替え日の決め方と、並行して動かす期間
止めるだけなら日付はいつでも構いませんが、別の受け方へ移るなら、切り替え日の置き方で手間がまったく変わります。
基本の考え方は、いま受け付けている最後の予約日を過ぎてから止める、です。SELECT TYPEで90日先まで受け付けていたなら、単純に考えれば3か月先まで予約が入っている可能性があります。その日より前に止めると、すでに予約したお客様の情報を手作業で追いかけることになります。
現実には3か月も待てないことが多いので、次の手を使います。まず、新しい受け方の予約フォームを先に作って公開します。次に、SELECT TYPE側は新規の受付だけを止めます。すでに入っている予約はそのまま消化し、新しい予約は新しいフォームで受けます。この状態を、いちばん先の予約日が過ぎるまで続けます。両方の予約表を毎日見る必要があるので手間はかかりますが、お客様に迷惑をかけずに移せます。
並行して動かす期間は、予約の入り方によって決まります。ほとんどが1週間以内の予約という店なら2週間で足ります。月謝制の教室や、季節ごとの講座を扱っている場合は3か月ほど見ておくと安全です。この期間ぶんの有料プラン料金は、移行の費用だと考えてください。惜しんで短く切ると、予約の取りこぼしという形でもっと高くつきます。
並行運転の間にやっておきたいのが、常連のお客様への案内です。予約の受け方が変わることを、いつからどこで受けるのかとあわせて伝えます。メールマガジン配信が使えるプランなら、この案内を出すのが最後の仕事になります。配信件数はベーシックで月500件、プロフェッショナルで月2,000件、プレミアムで月10,000件です。無料プランへ落とすと配信そのものが使えなくなるので、案内は必ず有料プランのうちに送ってください。
案内文で書くべきことは4つです。いつから受け方が変わるのか。新しい予約はどこで受けるのか。すでに入っている予約はどうなるのか。回数券やチケットの残りはどう扱うのか。この4つが書いてあれば、問い合わせはほとんど来ません。逆に、どれかひとつでも抜けると、その分だけ電話が鳴ります。
止めたあと、予約をどう受けるか
解約の理由が「予約システムそのものをやめる」なら、ここで終わりです。ただ、多くの場合は別の受け方に移ることになります。次を決めるときに見るべき点を、SELECT TYPEで詰まりやすかったところから逆算して並べます。
見るのは、どのくらい先まで予約を受けたいか、予約を見る人が何人いるか、履歴と顧客情報をどれだけ残したいか、事前決済を使うかどうか、この4つです。SELECT TYPEではこれらがプランの階段に割り当てられていたので、自分がどこで引っかかったのかを思い出せば、次に必要な条件がそのまま書き出せます。条件を数字で並べてから料金のような料金表を見に行くと、金額だけを横に並べるより判断が早くなります。
決済の持ち方も比べる価値があります。SELECT TYPEは利用者が自分でStripeのアカウントを作る形でしたが、予約システムによっては別の決済代行を使い、店舗が自分で加盟店契約を結ぶ方式のものもあります。その場合、代金は店舗に直接入り、返金も店舗が行い、運営は代金を預かりません。入金の流れと返金の窓口がどこになるかは、解約のときにこそ効いてくる部分です。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている作りのものなら、決済を使わない店は手数料の話を切り離して考えられます。
機能の名前ではなく、できることの単位で確かめたいときはできることを見てください。複数のサービスの条件を並べて比べたいときは他社との比較が、同じ業種の店がどう組んでいるかを知りたいときは業種ごとの使い方が手がかりになります。移す前に画面の触り心地を確かめておきたいなら、デモを見るように試せる形で用意されているものから当たるのが確実です。
ひとつ補足しておくと、SELECT TYPEは自社サイトへの設置がiframeタグやボタンによる埋め込みに対応しており、WordPressへの埋め込みもできると案内されています。予約フォームや予約カレンダーにSEO設定(検索キーワードの設定)ができ、検索にヒットさせない非公開のフォームにもできます。検索から予約が入っていた店は、その流入がどこから来ていたのかを止める前に確認しておいてください。予約ページ自体が検索の入口になっていた場合、URLが変わると一時的に予約が減ります。案内の出し方と、既存のページからの誘導をどうするかを決めておくと、落ち込みを短くできます。
最後に、解約は失敗ではありません。10年以上続いているサービスでも、店の規模や受け方が変われば合わなくなります。大事なのは、いま手元にあるお客様の記録を、次の場所へきちんと運ぶことです。CSVを落として、文面を控えて、それから止める。この順番さえ守れば、やり直しはききます。運営会社は株式会社セレクトタイプで、特定商取引法に基づく表記には電話番号03-4405-5626、営業日は土日祝祭日、GW、夏季休暇、年末年始を除く平日の午前10時から午後5時までと記載があります。手続きで分からないことが出たら、営業時間のうちに確認してください。
Q1. SELECT TYPEの解約はどこで手続きしますか?
マイページのプラン変更から無料プランへ変更します。特定商取引法に基づく表記に「解約するには『マイページ/プラン変更』より無料プランへご変更ください」と明記されており、解約後は翌月以降の請求が行われません。有料サービスは自動更新が基本なので、使わなくなっても放置していると課金が続きます。止めると決めた日に操作してください。
Q2. 解約したら支払った分は返ってきますか?
返ってきません。特定商取引法に基づく表記に「既に支払われた分に対する返金は承っておりません」「商品の特性上、ご購入後の返品・キャンセルは受け付けておりません」と記載されています。日割り精算もありません。支払い済みの期間は使えますが、更新日ぎりぎりまで待つと操作を忘れる原因になるので、決めた日に済ませるほうが安全です。
Q3. 解約前に何をダウンロードしておくべきですか?
予約リストと顧客リストのCSV、回数券やチケットの使用履歴のCSV、そして必要な分の領収書です。領収書は90日以前もしくは直近100件を超える分と、削除済みアカウントは対象外なので、アカウントを消す前に落としてください。予約フォームの設定や自動メールの文面はCSVに出ないため、画面の写しやテキストで別に控えておく必要があります。
Q4. 無料プランに落とすと何が使えなくなりますか?
広告表示が出るようになり、予約受付期間が7日後まで、予約カレンダーが10個まで、予約管理担当者が1名まで、履歴が直近100件まで、顧客情報が100人までに縮みます。メールマガジン配信とGoogleカレンダー連携は対象外になり、前日のリマインドメールも使えなくなります。先の日付の予約が残っている状態で落とすのは避けてください。
Q5. アカウントを削除するのと無料プランに変えるのはどちらがよいですか?
迷うなら無料プランへの変更です。課金は同じように止まり、アカウントは残るので、あとから再開もできますし領収書の発行も間に合います。アカウント削除は入れ物ごと無くなり、削除済みアカウントは領収書の発行対象外です。消すのはいつでもできるので、必要なデータをすべて手元に落としてから判断してください。