他社との比較
SELECT TYPEの無料の範囲|どこまで使えて、どこから有料か
2026年9月5日・Rizaflow編集部

予約システムを無料で始めたい店主が「select type 無料プラン」と調べるとき、確かめたいのはたいてい3つです。いつまで無料で使えるのか。無料のままだと何が我慢になるのか。そして、どこまで来たら有料に上げるべきなのか。この記事では、公式の料金表と利用規約、特定商取引法に基づく表記、公式ブログで確認できる内容だけを使って、その3つに順番に答えます。確認できなかった項目は、無いとは書かずに「公開資料では確認できませんでした」と書いています。
先に結論を書きます。SELECT TYPEのフリープランは期間の区切りがなく、ずっと無料で使えます。ただし予約を受けられるのが7日後までで、予約フォームに広告が出て、予約を見られるのはひとりだけです。この3つが自分の店で許容できるかどうかが、無料で通せるかどうかの分かれ目になります。
無料プランは期間無制限。ここは疑わなくてよい
まず期間の話から片づけます。料金表には「無料お試しが期間無制限」と記載されています。予約システムの紹介ページのよくある質問でも、無料プランから大半の機能を期間無制限で試せると回答されています。初期費用も0円です。
つまり、30日で止まるとか、3か月後にカードの登録を求められるといった仕組みではありません。使い続けるかぎり無料のままです。有料プランの支払いは前払い方式でクレジットカードのみと規約に定められていますが、フリープランのままならカードの登録は要りません。新規登録に必要なものは、予約システムの紹介ページによればメールアドレスのみで、いつでも解約できると記載されています。
このタイプの無料プランは、実際の運用で試せるところに価値があります。本番のメニュー、本番の営業時間、本番の予約フォームで1か月ほど回してみて、どこで詰まるかを確かめる。詰まった項目がそのまま、有料に上げるべき理由になります。期限で追い立てられないので、じっくり検証できます。
なお、公式サイトと公式ブログのいずれにも、サービスの提供終了や新規受付の停止に関する告知は見当たりませんでした。公式ブログは継続して更新されており、新規登録の入口も稼働しています。無料で始めた直後にサービスが無くなる、という心配は今のところ不要です。
無料でできること
制限の話に入る前に、フリープランでも使える部分を確認しておきます。無料だから最低限しかできない、という設計ではありません。
予約フォームの受付タイプは、営業時間タイプ、イベントタイプ、宿泊施設タイプが用意されています。営業時間タイプは、管理側が受付可能な時間帯を設定し、お客様が空いている時間から選ぶ方式です。15分や30分といった細かい時間指定に対応し、予約フォーム間で予約枠の消費を連動させることもできます。イベントタイプは、開始時間と終了時間と定員数を設定して受け付ける方式で、定員制の講座に向いています。キャンセル待ちに対応しているのはイベントタイプです。
予約の可能件数は全プラン無制限です。ここは重要な点で、無料だから月に何件までしか受けられない、という制限はありません。1日に何件予約が入っても、受付件数そのものでは止まりません。
自動送信メールも使えます。予約完了時の「予約控えメール」、管理者が予約を確定したときの「予約承認メール」、予約が取り消されたときの「予約キャンセルメール」があり、いずれも本文に予約者の氏名を自動で差し込めます。来店や来場の翌日に自動送信される「サンキューメール」もあります。
自社サイトへの設置も無料の範囲でできます。iframeタグによる埋め込みとボタンによる埋め込みに対応し、どちらも管理画面からHTMLコードをコピーして貼る形です。WordPressへの埋め込みにも対応しています。予約フォームや予約カレンダーにはSEO設定(検索キーワードの設定)ができ、検索にヒットさせない非公開のフォームにもできます。
決済も使えます。クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込(Stripe)に対応しており、これはフリープランでも同じです。ただし手数料の料率がプランごとに違うので、その話は後述します。
どこから有料になるのか
ここからが本題です。フリープランの制限を、影響の大きい順に並べます。
予約を受けられるのが7日後まで
もっとも早く効いてくるのがこれです。予約受付期間は、フリーが7日後まで、ベーシックが30日後まで、プロフェッショナルが90日後まで、プレミアムが366日後までです。
今日から1週間先までしか予約が取れない、という状態です。当日と翌日の飛び込みが中心の店なら困りません。美容や整体で「次は3週間後に」という会話が出る店、月謝制の教室、季節ごとの講座を受け付ける施設では、この時点で無料の運用が成り立たなくなります。
自分の店がどこに当てはまるかは、これまでの予約台帳で調べられます。予約が入った日と、実際の予約日との差を並べてみてください。7日を超えるものが何割あるかで判断できます。1割でもあるなら、その分は取りこぼしになります。
予約フォームに広告が表示される
フリープランのみ広告表示があり、ベーシック以上は非表示です。予約フォームはお客様が店と最初に接する画面なので、そこに他社の広告が出ることをどう受け止めるかは業種で変わります。
社内の予約や、限られた常連だけが使うフォームなら問題になりません。一方で、チラシや名刺、看板に予約用のURLを刷って配る段になると、多くの店がここで有料へ動きます。印刷物を作る予定があるなら、その前に判断しておくと刷り直しを避けられます。
予約を見られるのがひとりだけ
予約管理担当者は、フリーとベーシックが1名、プロフェッショナルが3名、プレミアムが15名です。サブ管理者はフリーからプロフェッショナルまで1名で、プレミアムのみ5名になります。
ここで気をつけたいのは、ベーシックに上げても担当者は1名のままだという点です。人を増やしたいという理由だけで月額1,650円を払っても、その問題は解決しません。複数人で予約を見たいなら、プロフェッショナル(税込3,300円)まで一気に上がります。
なお、お客様が選ぶスタッフ指名の人数は別の話です。スタッフ指名タイプの予約システムでは、スタッフごとにスケジュールを管理して予約を受けられます。管理画面に入る人の数と、指名されるスタッフの数は別に数えます。
履歴と顧客情報の上限
過去の予約履歴の保管件数は、フリーが直近100件、ベーシックが直近300件、プロフェッショナルが直近10,000件、プレミアムが直近50,000件です。保管できるお客様情報は、フリー100人、ベーシック300人、プロフェッショナル10,000人、プレミアム100,000人です。
1日5件の予約が入る店なら、フリーの100件は3週間ほどで埋まります。前回いつ来たかを見ながら接客する商売では、これは短すぎます。ただし救いもあって、予約リストと顧客リストはどちらもCSVでダウンロードできます。全予約リストのほか、表示設定で項目を絞った状態や、任意の抽出条件での出力にも対応しています。定期的に落として手元に残す運用にすれば、無料のままでも記録は積み上がります。手作業がひとつ増えるかどうか、という判断になります。
メール配信とGoogleカレンダー連携が使えない
メールマガジン配信はフリーが対象外です。ベーシックで月500件、プロフェッショナルで月2,000件、プレミアムで月10,000件となっています。既存のお客様へ一斉に案内を出す、という使い方は無料ではできません。
Googleカレンダー連携もフリーは対象外で、ベーシック以上で使えます。自分の予定表と予約をひとつの画面で見たい人には、ここが有料化の直接の理由になりやすい部分です。
前日のリマインドメールが送れない
見落とされやすいのがこれです。予約日前日のリマインドメールは、送信の有無を予約フォームごとに設定でき、内容も予約フォームごとに変えられますが、公式ブログにはベーシックプラン以上で利用可能と記載されています。
無断キャンセルを減らしたくて予約システムを入れた店にとって、これは痛い制限です。予約を受ける仕組みだけがあっても、直前に思い出してもらう仕組みが無ければ、来ない人は来ません。前日リマインドを自動で送りたいなら、税込1,650円のベーシックが最低ラインになります。
なお、予約の3日前や7日前のリマインドも送れて、送信内容は予約フォームごとに設定できます。ただし3日前と7日前のリマインドをLINEで通知する機能は、予約システムのプレミアムプランからと記載されています。
30日だけ試せるもの
ファイル提出機能(Googleドライブ連携)とLINE公式アカウント連携は、プレミアムのみ標準で、他のプランは30日のトライアル扱いです。無料プランでも試すことはできますが、続けて使うにはプレミアム(税込11,000円)が必要になります。試したうえで判断できる作りなので、必要かどうかは実際に使ってから決められます。
その他の上限
予約カレンダーの作成可能数は、フリー10個、ベーシック30個、プロフェッショナル50個、プレミアム250個です。メニューごと、部屋ごと、講師ごとにカレンダーを分ける設計だと、10個は早めに埋まります。
画像アップロードの容量は、フリー10MB、ベーシック100MB、プロフェッショナル1GB、プレミアム5GBです。メニュー写真を並べたい店は、10MBだとすぐ足りなくなります。
時刻の最小単位は、フリーからプロフェッショナルまでが15分で、5分単位が使えるのはプレミアムだけです。多言語も、プレミアムのみで「+5言語」となっています。フォーム機能では、フリーは添付ファイルが使えません。
7日の制限を無料のまま乗り切る組み方
受付期間7日という制限は厳しく見えますが、業態によっては工夫で回せます。実際に無料で運用している店がやっていることを整理します。
ひとつ目は、予約フォームを公開する曜日を決める方法です。毎週月曜の朝に翌週ぶんの枠を開ける、という運用にすれば、お客様は最大で12日ほど先まで見通せます。7日後までという制限は「今日から7日後まで」という意味なので、毎日1日ずつ先へ伸びていきます。日曜に見た人は次の日曜まで、木曜に見た人は次の木曜まで取れます。予約の入り方が読みやすい店なら、これで足りることがあります。
ふたつ目は、先の予約だけを別の手段で受ける方法です。1週間以内の予約は予約フォームで、それより先は電話やメッセージで受け、店側が管理画面から代わりに登録する。管理者による予約変更や、キャンセル、再予約はオンラインで完結すると紹介ページに記載があるので、店側の登録作業自体は難しくありません。ただしこの運用は、先の予約が増えるほど手作業が増えます。月に何件までなら耐えられるかを決めておいて、超えたら有料へ上げる、という線を先に引いておくと迷いません。
3つ目は、イベントタイプを併用する方法です。イベントタイプは開始時間、終了時間、定員数を設定して受け付ける方式で、定員制の講座やセミナーに向いています。日付が決まっている単発の催しなら、こちらのほうが扱いやすい場面があります。キャンセル待ちにも対応していて、満席の枠にキャンセルが出たら登録順で次のお客様の受付が可能になり、待ち人数を予約フォームに表示する設定もあります。営業時間タイプはキャンセル待ちに対応していないので、待ちを受けたい枠だけイベントタイプで切り出す、という使い分けができます。
どの方法も、根っこにあるのは同じ考え方です。無料の制限に業務を合わせるのか、業務に合わせて有料へ上げるのか。売上に直結しない部分なら制限に合わせればよく、売上に直結するなら月1,650円で解決したほうが早い、という判断になります。
無料のうちに確かめておきたい、公開資料では分からないこと
期間の区切りが無いということは、契約前にじっくり試せるということです。せっかくなので、公式の資料からは読み取れなかった項目を、無料期間のうちに自分の目で確かめておくとよいでしょう。
独自ドメインで予約ページやホームページを運用できるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。公式ブログのサイト内検索で「独自ドメイン」を調べても該当記事は0件でした。名刺やチラシに刷るURLをどう見せたいかによっては判断材料になるので、必要なら運営に問い合わせてください。自社サイトへの埋め込みで足りるなら、iframeタグやボタンによる設置に対応しているので問題ありません。
「シフト表を組む」形の勤務シフト管理機能があるかどうかも、公開資料では確認できませんでした。公式に記載があるのは、スタッフごとのスケジュール管理と受付停止の設定です。スタッフ指名タイプでは、長期休暇などの理由で一定期間勤務しないスタッフの予約受付を一時的に止められ、予約フォームに表示されるスタッフの並び順も変えられます。店舗全体での同時刻の受付数を制限する設定もあります。
来店した人を待ち行列で呼び出す順番待ちについても、公開資料では確認できませんでした。公式に記載があるのはキャンセル待ちの機能です。店頭で番号を呼ぶ運用を考えている場合は、別の仕組みが必要になるかもしれません。
解約後に一定期間データが保持されるかどうかも、公開資料では確認できませんでした。利用規約は「利用者は、自己の作成したウェブログを構成するテキストやその他のデータなどについて、自己の責任において保存するものとします」と定めており、データの保存は利用者側の責任という立て付けです。だからこそ、次に書くCSVの書き出しが効いてきます。
無料で運用するなら、月に一度やっておく作業
無料プランを長く使うつもりなら、決めておきたい作業がひとつあります。データの書き出しです。
過去の予約履歴は直近100件まで、顧客情報は100人までなので、それを超えた分は手元に残しておかないと積み上がりません。予約リストはCSV形式でダウンロードでき、全予約リストのほか、表示設定で項目を絞った状態や、任意の抽出条件での出力に対応しています。顧客リストも同じくCSVで出力でき、予約一覧、イベントの申込一覧、フォームの回答一覧のいずれからも、誕生月などで絞り込んだうえで出せます。
やり方は単純です。毎月1日に予約リストと顧客リストを全件ダウンロードして、日付をつけたフォルダに入れる。これだけで、上限に関係なく記録は積み上がります。回数券やチケットを扱っているなら、顧客の回数券関連情報や使用履歴もCSVで出力できるので、同じタイミングで落としてください。
この作業は5分ほどで終わります。逆に、やらないまま半年が過ぎると、古い履歴は取り戻せません。無料で使うという判断には、この手間を受け入れるという判断が含まれます。ここを面倒に感じるなら、その面倒さの値段が月1,650円で買えるかどうかを考えてみてください。
有料プランの中身を、一度並べておく
比べやすいように、4段階の中身を整理します。料金は、フリーが無料、ベーシックが月額1,500円(税込1,650円)、プロフェッショナルが月額3,000円(税込3,300円)、プレミアムが月額10,000円(税込11,000円)です。料金表には税抜と税込が併記されており、特定商取引法に基づく表記では「表示価格は消費税別となっております」と記載されています。社内で予算を通すときは税込で揃えておくと行き違いが起きません。
ベーシックで変わるのは、広告が消えること、受付期間が30日後までになること、履歴が300件、顧客情報が300人になること、メールマガジンが月500件使えるようになること、Googleカレンダー連携が使えること、前日のリマインドメールが使えること、予約カレンダーが30個になること、画像が100MBになることです。担当者は1名のままです。
プロフェッショナルで変わるのは、受付期間が90日後までになること、履歴が10,000件、顧客情報が10,000人になること、担当者が3名になること、メールマガジンが月2,000件になること、予約カレンダーが50個、画像が1GBになること、そして決済手数料がひと段階下がることです。
プレミアムで変わるのは、受付期間が366日後までになること、時刻の最小単位が5分になること、履歴が50,000件、顧客情報が100,000人になること、担当者が15名、サブ管理者が5名になること、メールマガジンが月10,000件、予約カレンダーが250個、画像が5GBになること、多言語が「+5言語」使えること、そしてLINE公式アカウント連携とファイル提出機能(Googleドライブ連携)が標準で使えることです。
なお、料金には「個別プラン」と「パッケージプラン」の2系統があります。個別プランは予約システム、フォーム(メールフォーム、アンケート、診断テスト)、ホームページ/メンバーシステムの3つに分かれ、金額は3機能とも共通です。パッケージプランは3つをまとめて使う料金で、ベーシックパッケージが月額3,000円(税込3,300円、本来4,500円/月)、プロフェッショナルパッケージが月額5,000円(税込5,500円、本来9,000円/月)、プレミアムパッケージが月額15,000円(税込16,500円、本来30,000円/月)です。予約システムしか使わないなら個別プランで足ります。
決済を使うなら、無料プランがいちばん高くつく
見落とされやすいのがここです。決済機能自体はフリープランでも使えますが、手数料の料率がプランごとに違います。決済は「売上があった場合にのみ課金される」方式で、月額料金とは別に手数料がかかります。
クレジットカード決済の手数料は、フリーが合計5.6%(Stripe 3.6%+SelectType 2%)、ベーシックが合計4.9%(Stripe 3.6%+SelectType 1.3%)、プロフェッショナルとプレミアムが合計4.6%(Stripe 3.6%+SelectType 1%)です。コンビニ決済も同じ料率で、Stripe分の3.6%で算出した額が120円を下回った場合は120円になります。銀行振込(Stripe)は、フリーが合計3.5%、ベーシックが合計2.8%、プロフェッショナルとプレミアムが合計2.5%です。
つまり、無料プランのままで事前決済を使うと、1件ごとにいちばん高い料率が引かれます。フリーとベーシックの差はカード決済で0.7%です。ベーシックの月額は税抜1,500円なので、1,500円を0.7%で割ると、およそ21万円になります。月に21万円ほどの事前決済が動くなら、手数料の差だけでベーシックの月額を回収できる計算です。
同じ考え方で、ベーシックとプロフェッショナルの差は0.3%です。月額の差は税抜1,500円なので、月50万円ほどの決済があれば、手数料の差で埋まります。事前決済を主に使う店は、月額の安さだけで無料プランを選ぶと損をします。
代金の流れも確認しておきましょう。利用規約では、利用者が決済代行のStripeに自らアカウントを作成してから利用する形と定められており、Stripe手数料の料率や返金のルールはStripe社と利用者の間の契約条件に従うと明記されています。売上は自分のStripeアカウントを通じて受け取る形です。お客様へ返金した場合、SelectType手数料は返金率に応じて減額され、全額返金時は0円になります。
有料に上げるかどうかの決め方
無料で通せるかどうかは、次の順番で判断すると早く決まります。
まず、7日より先の予約を受ける必要があるか。あるならベーシック以上です。次に、予約フォームに広告が出ることを許容できるか。できないならベーシック以上です。3つ目、前日のリマインドを自動で送りたいか。送りたいならベーシック以上です。4つ目、予約を見る人が2人以上いるか。いるならプロフェッショナル以上です。5つ目、事前決済で月20万円以上が動くか。動くならベーシック以上のほうが安く済みます。
この5つのうち、ひとつも当てはまらないなら無料で問題ありません。ひとつでも当てはまるなら、税込1,650円のベーシックが最初の候補です。ただし4つ目に当てはまるなら、ベーシックを飛ばしてプロフェッショナル(税込3,300円)まで見てください。
有料へ上げる前に、規約の条件も知っておいてください。有料サービスは継続契約による自動更新が基本で、有料版の提供期間は1か月です。止めるときはマイページのプラン変更から無料プランへ変更します。
有料プランの解約は任意のタイミングで可能です。解約後は翌月以降の請求は行いません。既に支払われた分に対する返金は承っておりません。 出典: select-type.com
日割りの返金は無いので、上げるのは月の初めのほうが無駄が出ません。なお、年払いとその割引については、料金表に掲載されているのが月額料金のみで、記載が見つかりませんでした。年払いプランの有無は公開資料では確認できませんでした。
運営はどんな会社か
無料で始めるとはいえ、お客様の連絡先を預ける先です。運営元も確認しておきましょう。
サービス名は公式の会社案内では「SelectType」と書かれており、サイト上では「SELECTTYPE」の表記も併用されています。運営会社は株式会社セレクトタイプ(SelectType, Inc.)で、設立は平成29年4月17日、代表者は代表取締役の田中武義氏、資本金は10,000,000円、所在地は東京都豊島区南大塚です。事業内容は「Webサービスの企画・開発・運営」と「予約システムを中心としたクラウドサービス『SelectType』」と記載されています。
沿革を見ると、2013年9月にベータ版の提供が始まり、2016年10月に1万ユーザー突破、2017年4月に開発チームを法人化して株式会社セレクトタイプを設立、同年7月に正式リリース、2018年1月に5万ユーザー突破、2020年7月に10万ユーザー突破、2024年4月に15万ユーザー突破と記載されています。10年以上続いているサービスです。
特定商取引法に基づく表記では、販売事業者名は株式会社セレクトタイプ、運営責任者名は田中武義氏、電話番号は03-4405-5626、営業日は土日祝祭日、GW、夏季休暇、年末年始を除く平日の午前10時から午後5時まで、適格請求書発行事業者登録番号はT9013301040432と記載されています。無料で使う場合でも、困ったときの連絡先が明示されているかどうかは確認しておく価値があります。
無料の予約システムを選ぶときの共通の見方
SELECT TYPEに限らず、予約システムの無料プランを比べるときは、次の点を同じ物差しで見ると判断を誤りません。
ひとつ目は、無料の区切りが「期間」か「量」かです。SELECT TYPEは期間無制限で、代わりに受付期間や保管件数といった量で線を引いています。逆に、機能はすべて使えるが月の予約件数で上限を置くサービスもあります。自分の店が、量で困るのか期間で困るのかを先に考えてください。
ふたつ目は、無料のまま看板として使えるかです。広告の有無がここに直結します。3つ目は、無料から有料へ上がるときの段差です。ひとつ上のプランへ移るだけで足りるのか、2段階飛ばす必要があるのか。SELECT TYPEでは、担当者を増やしたいだけでもプロフェッショナルまで上がる構造になっています。
4つ目は、決済を使うときの費用の見え方です。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている作りの予約システムなら、決済を使わない店は手数料の議論を切り離して考えられます。予約システムによっては別の決済代行を使い、店舗が自分で加盟店契約を結ぶ方式のものもあり、その場合は代金が店舗に直接入り、返金も店舗が行い、運営は代金を預かりません。入金の流れが違うので、料率だけでなくこの点も並べて確認してください。
料金の刻み方はサービスごとにかなり違います。担当者の人数で刻むもの、月間の予約件数で刻むもの、機能の有無で刻むものがあり、金額を横に並べただけでは比較になりません。自分の店の数字を先に決めてから料金のような料金表を見に行くと、判断が早くなります。何ができるかを機能の単位で確かめたいときはできることを、複数のサービスの条件を並べたいときは他社との比較を見てください。同じ業種の店がどう組んでいるかを知りたいときは業種ごとの使い方が参考になります。実際の画面の触り心地を先に確かめたいなら、デモを見るように試せる形で用意されているものから当たるのが確実です。
無料プランの本当の使い道は、費用を抑えることよりも、自分の店に何が必要かを見つけることにあります。SELECT TYPEのフリープランは期間の区切りが無いので、その検証を焦らずに進められます。1か月ほど本番で回して、詰まった項目を書き出してください。その項目が、有料へ上げる理由になり、他のサービスと比べるときの条件にもなります。
Q1. SELECT TYPEの無料プランはいつまで使えますか?
期間の区切りはありません。料金表に「無料お試しが期間無制限」と記載されており、紹介ページのよくある質問でも無料プランから大半の機能を期間無制限で試せると回答されています。初期費用も0円で、新規登録に必要なものはメールアドレスのみと案内されています。カードの登録なしで使い続けられます。
Q2. 無料プランだと予約は何件まで受けられますか?
予約の受付件数は全プラン無制限です。無料だから月に何件まで、という制限はありません。ただし予約受付期間が7日後までなので、8日以上先の予約は受けられません。また過去の予約履歴の保管が直近100件まで、顧客情報が100人までなので、記録として残せる量には上限があります。
Q3. 無料プランで広告は消せますか?
消せません。広告表示があるのはフリープランのみで、ベーシック(月額1,500円、税込1,650円)以上にすると非表示になります。予約フォームはお客様が最初に見る画面なので、チラシや名刺にURLを刷って配る予定があるなら、印刷の前に有料化を判断しておくと刷り直しを避けられます。
Q4. 無料プランでもリマインドメールは送れますか?
予約日前日のリマインドメールは、公式ブログにベーシックプラン以上で利用可能と記載されています。無料プランでは自動で送れません。予約完了時の予約控えメール、予約承認メール、予約キャンセルメール、来店翌日のサンキューメールは使えるので、直前の連絡だけが手作業になる形です。
Q5. 無料プランのまま決済を使うと損しますか?
決済額が大きいほど損になります。クレジットカード決済の手数料はフリーが合計5.6%、ベーシックが合計4.9%で、差は0.7%です。ベーシックの月額は税抜1,500円なので、月に21万円ほどの決済が動けば手数料の差だけで月額を回収できます。事前決済が主な店は、月額の安さだけで無料を選ばないほうが賢明です。