他社との比較
Square予約で足りなくなる場面|規模が増えたときの詰まり
2026年9月5日・編集部

Square 予約でできないことを調べる人は、たいてい何かに詰まっています。無料で始めて回っていたのに、店舗を増やそうとして止まった。担当者が2人になった途端に受付の形が合わなくなった。予約ページを自分のドメインで見せたかったのに方法が見つからない。こうした場面です。
「できない」と一口に言っても、中身は3種類に分かれます。上のプランなら使えるもの、別のサービスを契約すれば使えるもの、公開されている資料では確認できないもの。この3つを混ぜたまま比較すると、判断を誤ります。
この記事では、2026年9月2日時点で公式サイトとヘルプセンターに書かれている内容だけを根拠に、条件が付く場所を並べます。機能が存在しないと断定するのではなく、どこに書いてあって、どういう条件が付いているかを示す形で整理します。公式ページに記載が見当たらなかった項目については、そのまま「公開資料では確認できませんでした」と書きます。記載が無いことは、その機能が存在しないことを意味しないためです。
先に結論だけ書いておきます。無料の範囲で止まる項目は上のプランへ上げれば解けるものがほとんどで、そこは金額の話に還元できます。プランを上げても形が変わらないのは、予約が終わった後の自動送信と、通知に販促の内容を書けない制限、そして独自ドメインの扱いの3つです。ここが自分の詰まりに当たっているかどうかで、道具ごと見直す必要があるかが決まります。
調べる前に確かめておく2つ
まず前提を片付けます。詰まっているのがサービス側の都合ではないことを確かめておくと、この先の判断が落ち着きます。
2026年9月2日時点で、Square 予約の提供終了の告知は、サービス紹介ページにも料金ページにも日本向けニュースルームにも見当たりませんでした。ニュースルームに並んでいるのは、2026年7月7日の新しいレジ端末の提供開始、2026年3月31日の第2世代レジスターの発表、2026年3月10日の対話型AIアシスタントの日本提供開始といった、増やす方向の告知です。新規の申し込み停止もなく、フリープランには「無料ではじめる」、プラスとプレミアムには「無料トライアルをはじめる」のボタンが現在も設置されています。
将来の日付を指定した料金改定の告知も、公開資料では確認できませんでした。過去の改定として記載があるのは、対面カード決済手数料の引き下げです。VisaとMastercardが2024年11月1日から、JCB、American Express、Diners Club、Discoverが2025年1月16日から、3.25%から2.5%へ下がっています。
もうひとつ確かめておくのは、自分がいまどのプランにいるかです。プランは3段階で、フリーが無料、プラスが「¥3,000」、プレミアムが「¥8,000」で、いずれも店舗ごとの月額です。税込か税抜かの明記は、料金ページにも総合料金ページにもサービス紹介ページにも見当たりませんでした。したがってこの金額を予算に入れるときは、税の扱いを問い合わせて確かめてください。年間取引高が3,000万円以上の場合は、専任のアカウントマネージャーが付くカスタムプランの案内があります。
無料のフリープランで止まる場所
「Square 予約は無料で使える」という説明はよく見かけますが、無料の範囲には明確な線が引かれています。料金ページの比較表で、フリープランが「含まれていない」とされている項目は次のとおりです。
複数店舗、対応時間の設定、複数スタッフ対象の予約、Googleカレンダーとの同期、メールとSMSによる自動予約確認、無連絡キャンセルの防止対策、1日あたり受付可能な予約数上限。さらにリソース管理はプラスでも「含まれていない」とされ、プレミアムのみです。スタッフ管理の一群、つまりSquare アクセスプラス、勤怠管理、スケジュール管理、歩合給、売上高人件費比率レポートも、プレミアムだけに置かれています。
逆に、フリープランでも使えるものははっきりしています。サービス紹介ページのフリープラン欄に挙がっているのは、スタッフアカウント数の上限なし、専用予約サイトとSNS連携、統合型決済サービス、メール・SMSによる自動リマインダーです。ネット予約の枠、つまりSquare ネット予約専用サイト、「今すぐ予約」ボタン、Instagramとの連携、Googleの予約機能との連携、予約サイト専用QRコード、SEOツールは、フリーを含む全プランに「含まれています」と表記されています。レポートのエクスポートも全プランです。
ここで注意したいのは、リマインダーと予約確認が別物として扱われている点です。「メールとSMSによる自動リマインダー」は全プランに含まれますが、「メールとSMSによる自動予約確認」はフリーが「含まれていない」でプラスとプレミアムのみです。予約が入った直後にお客さんへ確認を送る動きと、来店の前に思い出してもらう動きは、プラン上で分かれています。
なお、フリープランの月間予約件数の上限に関する記載は、公開資料では確認できませんでした。比較表に該当する項目がありません。件数で止まるのか止まらないのかを気にしている場合は、契約前に確かめる価値があります。明記されている制限は「1つのSquareアカウントにつき1店舗限定」です。
ヘルプの対象読者が引いている線
料金ページの比較表よりも、条件がはっきり書かれているのがヘルプセンターです。記事の冒頭に対象読者が明記されており、ここが実質的な線引きになっています。
順番待ちリストの記事は、対象読者が「Square 予約プラスおよびプレミアムの登録者さま。」です。つまりフリープランでは使えません。順番待ちは、直前のキャンセルや予約変更でできた隙間を埋めるための仕組みで、お客さん自身がオンライン予約サイトから登録することもできます。有効にすると予約ページに「ご希望の日時に空きがありません。順番待ちリストに登録する」というメッセージが表示され、空きが出たときに通知を送る設定も選べます。ただし制限があり、クラス予約の順番待ちリストは利用できないと明記されています。
クラス予約、つまり定員制の受け方も、対象読者は同じくプラスとプレミアムです。ジムやフィットネススタジオのようなクラス単位の商売で、予約可能枠を入力して講師を選び、単発でも繰り返しでも作れます。ここには運用上の注意が書かれています。
クラス作成後に開催日時、場所、所要時間を変更すると、そのクラスに既に入っていた予約はすべて自動的にキャンセルされ、払い戻しが行われます。 出典: squareup.com
日時を後から直せない、という意味ではありませんが、直すと予約が飛びます。講師の都合で開始時刻を15分ずらす、といった日常的な調整が、そのまま予約の消失につながる作りです。
キャンセルポリシーの設定も、対象読者は「Square 予約プラスおよびプレミアムの登録者さま。」です。前払いを求める、無連絡キャンセルに備えてカード情報を保存する、といった設定はここに含まれます。料金ページの比較表では「前払い」と「カード情報の保存・利用」がフリーを含む全列に「含まれています」と表記されており、ヘルプ側の記載と表現が食い違っています。前払いの運用を前提に予算を立てるなら、上のプランが必要になる前提で見積もったほうが安全です。
「1件の予約で複数のスタッフを予約できるようにする」設定も、公式の説明に「このオプションは、Square 予約プラスまたはプレミアムのサブスクリプションでご利用いただけます。」と書かれています。カットとカラーを別の担当者が続けて行う、といった受け方は、無料の範囲では組めません。
店舗が増えたときの詰まり
小さく始めた店が2店舗目を出すとき、ここで最初の壁に当たります。
フリープランの制限は「1つのSquareアカウントにつき1店舗限定」です。比較表でも「複数店舗」はフリーが「含まれていない」となっています。そして料金は「店舗ごと、月額」です。つまり3店舗ならプラスで3,000円の3倍、プレミアムなら8,000円の3倍という計算になります。
店舗数が増えるほど、月額の総額は素直に比例します。ここは判断が分かれるところで、店舗ごとに独立して回っていて、それぞれが売上を上げているなら、店舗ごとの課金は納得しやすい形です。一方で、小さな支店や間借りの枠を複数持っている場合、売上の規模と月額が釣り合わなくなります。移行を考えるとしたら、ここが最初のきっかけになることが多い場所です。
設備の予約も、規模が大きくなると必要になります。椅子が3台、施術ベッドが2台、機械が1台といった形で、人ではなく設備の空きで受付の可否が決まる商売です。比較表では、この用途に当たる「リソース管理」がフリーとプラスのいずれも「含まれていない」とされ、プレミアムのみに置かれています。人数は足りているのに設備が足りない、という詰まり方をしている場合、必要になるのはいちばん上の段階です。
なお、独自ドメインの接続はSquare 予約ではなくSquare オンラインビジネスの機能で、対象読者は「Square オンラインビジネスプラスまたはプレミアムの登録者さま。」です。複数店舗を持つ場合はサイトに予約ページを追加する形、単一店舗または店舗ごとにページを分けたい場合は予約リンクを追加してポップアップで表示させる形が案内されています。Square以外のウェブサイトに予約ボタンやウィジェットを埋め込むこともできると記載されています。
ただし、Square ネット予約専用サイトそのものに独自ドメインを割り当てられるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。予約ページのURLを自分のドメインで見せたいという目的だけのために、別のサービスの有料プランを重ねる形になる可能性があります。
スタッフが増えたときの詰まり
人が増えると、予約の管理だけでは足りなくなります。誰がいつ入るか、誰がどれだけ売ったか、という話が出てくるからです。
Square 予約でスタッフアカウント数に上限は無く、フリープランの主な機能にも「スタッフアカウント数の上限なし」と記載されています。人数を増やすこと自体は無料の範囲でできます。詰まるのはその先です。
勤怠管理とスケジュール管理は、比較表の「スタッフ管理」欄に含まれていて、フリーとプラスがいずれも「含まれていない」、プレミアムのみ「含まれています」となっています。歩合給と売上高人件費比率レポートも同じ欄です。つまりシフトを組む、出退勤を記録する、歩合を計算する、という一群は、店舗ごと月額「¥8,000」のプレミアムでしか使えません。
指名まわりの設定は無料でも一部使えます。「スタッフの「指名なし」で予約するオプションを表示する」をオンにすると、お客さんが空いている枠を選んで、担当者が自動的に割り当てられます。「オンライン予約サイトからスタッフを削除する」をオンにすると、お客さんには担当者名が一切表示されず、店舗側にだけ表示されます。担当者を見せない運用をしたい業種では、この設定が役に立ちます。
一方、1回の予約で複数の担当者を指定する形はプラス以上です。この設定については、チップの扱いにも注記があります。「複数のスタッフによる予約に対するチップは、サービスの価値に比例して分割されます。」という記載です。
受付の細かい設定で、できることと条件が付くこと
「できないこと」を探している人の多くは、大きな機能ではなく細かい設定で詰まっています。ここは意外と細かく設定できる部分なので、諦める前に一度確かめる価値があります。
時間枠の刻みは選べます。「サービスの所要時間に応じる」を選ぶと、所要時間が20分のサービスなら勤務時間が20分の枠に分割されます。ほかに10分間隔、15分間隔、20分間隔、30分間隔から選ぶ形です。5分刻みで受けたい、という要望がある場合は、この選択肢に入っていないことになります。
直前予約の制御もできます。「事前予約が必要です」で、4週間前から1時間前までの中から締切を設定できます。当日の飛び込みを受けない、あるいは1時間前まで受ける、といった運用はここで組みます。
先の予約をどこまで開けるかも設定できます。「予約は次の日程より先に設定できません:」で、365日先から7日先までの中から選ぶ形です。半年先まで開ける、来週までしか開けない、といった調整はここです。
承認の方式も選べます。「予約保証」で「すべての予約を自動で受け付ける」か「予約ごとに手動で承諾/不承諾を指定する」かを設定します。すべて自分で見てから受けたい、という店でも運用できます。
空き枠の見せ方を操作する設定もあります。「混雑度フィルター」で、オフ、25%削除、40%削除、50%削除から選び、お客さん側に見える空き時間を意図的に減らせます。空きが多く見えると来店をためらわれる業種で使う設定です。
一方で条件が付くのが「1日あたり受付可能な予約数上限」です。この項目はフリープランでは「含まれていない」とされています。1日に受けられる件数を決めておいて、上限に達したらその日のオンライン予約を止める、という運用は上のプランからです。設定の説明には「オンにすると、すべてのスタッフに対し、このしきい値を超えて予約できます。ただし、お客さま側のオンライン予約はその日の上限数に達すると利用できなくなります。」と書かれています。
予約を受ける場所も設定項目です。「対面で自分の店舗にて」「対面でお客さまの所在地にて」「対面で自分の店舗およびお客さまの所在地の両方にて」「バーチャルまたは電話のみ」から選びます。出張と店舗を併用する形にも、オンライン面談だけの形にも対応しています。
「複数のサービスをオンライン予約できるようにする」をオンにすると、お客さんが1件の予約で複数のメニューをまとめて選べます。これはプランの条件が付いていません。条件が付くのは、その複数のメニューを別々の担当者に割り振る形のほうです。
解約とアカウントの扱いでできないこと
契約を止めるときにも、できない操作があります。ここは知らないまま触ると取り返しがつかない部分です。
まず、日割りの返金があるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。記載があるのは課金の締めについてで、「サブスクリプションのサービスは毎月月初の時点でその月の利用分が課金されます。よって無料トライアルを含め、月の途中でキャンセルした場合、翌月のサービスから停止となります。キャンセルした月の最終日までは、引き続きサービスをご利用いただけます。」という形です。月の途中で止めても末日までは使えますが、その月の分が戻るとは書かれていません。
一時停止はできます。ほとんどのサブスクリプションは最長3か月まで停止でき、停止するとその月の請求サイクル末日に有料機能が削除されます。期間が過ぎると自動で再開されます。季節で客足が変わる商売なら、この形が使えます。
戻せないのはアカウント自体の無効化です。
一度アカウントを無効化すると、再度有効化することはできません。Square サービスの利用を再開する場合は、新規でSquareアカウントを作成してください。 出典: squareup.com
無効化すると支払い履歴やアカウント情報に一切アクセスできなくなり、スタッフもアカウントから削除されます。操作できるのはアカウントオーナーだけです。逆に言えば、アカウントを残しておくこと自体には費用がかかりません。「Squareでは取引ごとに請求されるため、季節営業の事業や、サブスクリプションをご利用の場合、また他の決済サービスに移行される場合でも、アカウントの維持コストは一切かかりません。」と記載されており、維持していれば販売履歴やレポート、顧客リストの管理は無料で続けられます。中途解約そのものにも料金はかからないと明記されています。
予約の後ろ側でできないこと
予約は取れている。問題はその後だ、という段階に来ている店もあります。ここには明確な制限があります。
設定できる通知は「新規予約」「確認とリマインダー」「予約変更」「予約のキャンセル」の4種類です。カッコ付きの変数を使うと、動的に生成される情報を差し込めます。メール通知は件名とメッセージ、SMS通知はメッセージを入力する形です。
問題は、この通知に何を書けるかです。
予約の通知では、取引関連のメッセージを伝達することを目的としているため、マーケティングおよびプロモーション関連のメッセージは送信できません。 出典: squareup.com
通知テンプレートの設定画面にも「カスタム通知にマーケティングまたは販促目的のコンテンツを含めないでください。」と記載があります。つまり、来店の案内に次回のクーポンを添える、キャンセル通知に別日の空きを案内する、といった書き方は想定されていません。
そして、予約が終わった後に自動で送る御礼メールやフォローアップメールという名称の機能は、公開資料では確認できませんでした。設定できる通知として挙がっているのは上の4種類だけです。来店してもらった後に、次の来店へつなげる導線を自動で作りたい場合、ここは別の手段を考えることになります。
送信できるタイミングは細かく決められます。確認リクエストは予約の1週間前から2時間前まで、SMSリマインダーとメールリマインダーはそれぞれ3日前から1時間前までの中から選べます。タイムゾーンは「予約時にお客さまによるタイムゾーンの選択を許可する」か「店舗のタイムゾーンに固定する」かを選ぶ形です。
送信元は@squareup.com、@messaging.squareup.com、@communications.squareup.comの3つのドメインです。届かないという相談が出たときは、まずここを受信許可リストに入れてもらうところから始めます。
決済まわりで条件が付くこと
決済はSquareの本体とも言える部分ですが、数字には条件が付いています。
対面決済の「2.5%〜」という率には注記があり、「年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の方で、主要カードブランドによる対面決済の場合。それ以外の場合は3.25%〜あるいはカスタム手数料。」と書かれています。3つの条件、つまり年間3,000万円未満、主要カードブランド、対面がそろって初めて2.5%です。引き下げの適用条件としてはさらに、日本政府が定める「中小企業」の定義に当てはまること、上場企業や企業グループと関連性がないことも挙げられています。
対面以外の率は別です。オンライン決済、つまり前払いは3.6%、カード情報の手入力または保存済みカード情報の利用は3.75%、請求書は3.25%です。予約の前払いを主軸にする商売なら、実際に効いてくるのは3.6%のほうです。手数料はプランによって変わらず、比較表の3列すべてに同じ率が入っています。
もうひとつ、代金の流れ方は仕組みとして押さえる価値があります。売上はSquareがいったん預かり、手数料を差し引いてから登録した銀行口座へ振り込む形です。振込のタイミングは銀行で変わり、三井住友銀行とみずほ銀行なら翌営業日、それ以外の金融機関は毎週水曜日に締めて同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。土日祝日は振込が行われません。急ぐ場合の即時入金サービスは、手数料が送金額の1.5%で、最低振込額は5,000円です。
キャンセル料を取る場合にも期限があります。「キャンセル料を請求できる期間は、当初の来店予定日の14日後までです。」と記載されています。また無連絡キャンセル対策でカード情報を保存する形では、カード情報は1回の予約に対してのみ保存され、その後の請求のためには保存されません。
カード決済を使うには審査も要ります。Squareの審査に加えて、VisaとMastercardとUnionPayは三井住友カード株式会社、American ExpressはAmerican Express International, Inc、JCBとDiners ClubとDiscoverは株式会社ジェーシービーによる審査が求められると記載されています。審査結果によっては、カード決済サービスまたは一部のカードブランドが使えない場合があるとも書かれています。所要日数は、Visa、Mastercard、American Expressの決済で通常1営業日から3営業日、最短ならアカウント作成当日という案内です。
データを持ち出すときに確認できないこと
移行や記帳のためにデータを出したい場合、出せるものと、仕様がはっきりしないものがあります。
出せるのは予約履歴です。ログイン後に「予約」または「支払い」から「予約」へ移り、「設定」の「履歴」を開いて「エクスポート」を選ぶとCSVで保存できます。レポートのエクスポートは全プランに含まれています。決済のCSVには決済手数料や税金など、決済ごとの詳細が入ります。
はっきりしないのは、顧客プロフィールと予約データをまとめて1回で書き出す一括エクスポートの仕様です。対象範囲や形式の詳細は、公開資料では確認できませんでした。何がどこまで出るかは、実際に書き出してファイルを開くのが確実です。
他社からSquareへ移す方向については、よくあるご質問に案内があります。「予約履歴や今後の予約などの既存のデータを現在のプロバイダーから取り込みたい場合は、営業チームにお問い合わせください。」という形で、オンボーディングサービスやデータインポートサービスの詳細は問い合わせ扱いです。無料で自動的に取り込める、という記載ではありません。
年払いの割引の有無と割引率も、公開資料では確認できませんでした。無料トライアルの日数も同様です。ヘルプには「[サブスクリプション] では、各サブスクリプションを選択して、トライアルの残り日数などの詳細を表示できます。」との記載があり、契約後に画面で確認する形になっています。
詰まったときにどう決めるか
ここまで並べた条件のうち、自分に効くものは多くて2つか3つです。全部を気にすると判断が止まります。
まず、いま詰まっている場所が上のプランで解けるかどうかを見ます。順番待ち、定員制のクラス、前払い、複数担当者の予約、Googleカレンダー同期、自動予約確認。これらはプラスへ上げれば使えます。勤怠とシフトはプレミアムです。1店舗で月額「¥3,000」なら、他のサービスの中間の段階と大きくは変わりません。プランを上げて解けるなら、それがいちばん手数のかからない解決です。
次に、上のプランでも解けないものを数えます。予約後の御礼メールを自動で送りたい、通知に次回の案内を入れたい、予約ページを自分のドメインで見せたい、店舗数が増えても月額を抑えたい。この4つは、プランを上げても形が変わらないか、別のサービスを重ねる必要があります。ここが2つ以上あるなら、道具そのものを見直す段階です。
見直すときに比べる軸は3つに絞れます。ひとつめは段階と上限の設計です。無料の枠が何件で、次がいくらで何件か、上限を越えたときに受付が止まるのか追加で払えるのか。段階の金額と上限の越え方をまとめたものは料金にあります。
ふたつめは代金の流れ方です。売上をサービス側がいったん預かって手数料を引いてから振り込む形と、店舗が決済代行と直接加盟店契約を結んで代金が店舗の口座へ直接入る形とでは、入金の速さも返金の手順も変わります。後者なら返金の判断と実行は店舗側で完結し、運営が代金を預かることもありません。月末に現金が要る商売なら、この違いは月額の差より効きます。
みっつめは予約の後ろ側の設計です。予約完了の通知はどのサービスにもあります。差が出るのは、リマインドをいつ送るか、来店後に御礼を出せるか、次の予約への案内を入れられるかという部分です。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしているという考え方で作られていれば、来てもらってから代金を受け取る商売の流れにそのまま乗ります。どういう受け方に対応しているかはできることに整理されています。
条件を同じ形で並べて比べたい場合は他社との比較に、自分の業種でどう使うかは業種ごとの使い方に、実際の画面の動きはデモを見るから確かめられます。
最後に、判断の順番を1つだけ。できないことの数で決めないでください。数えれば、どのサービスにも必ず10や20は出てきます。決め手になるのは、自分が毎日繰り返している動作が何回のクリックで終わるかと、1年後に店の規模が変わったときに同じ道具で足りるかの2点です。この2点で見れば、比較の作業は1日で終わります。
Q1. Square予約の無料プランでは何ができないのですか?
料金ページの比較表でフリープランが「含まれていない」とされているのは、複数店舗、対応時間の設定、複数スタッフ対象の予約、Googleカレンダーとの同期、メールとSMSによる自動予約確認、無連絡キャンセルの防止対策、1日あたり受付可能な予約数上限です。ヘルプ側では順番待ちリスト、クラス予約、キャンセルポリシーの設定が、いずれもプラスとプレミアムの登録者向けと明記されています。
Q2. 無料プランに月間の予約件数の上限はありますか?
フリープランの月間予約件数の上限に関する記載は、公開資料では確認できませんでした。料金ページの比較表に該当する項目がありません。明記されている制限は「1つのSquareアカウントにつき1店舗限定」です。件数で止まるかどうかを前提に運用を組む場合は、契約前に問い合わせて確かめてください。
Q3. 予約が終わった後の御礼メールを自動で送れますか?
予約実施後の御礼メールやフォローアップメールという名称の自動送信機能は、公開資料では確認できませんでした。設定できる通知として挙がっているのは「新規予約」「確認とリマインダー」「予約変更」「予約のキャンセル」の4種類です。加えて、これらの通知に販促目的の内容を含めることは、公式に禁止されています。
Q4. 予約ページを自分のドメインで見せられますか?
独自ドメインの接続はSquare 予約ではなくSquare オンラインビジネスの機能で、対象読者は「Square オンラインビジネスプラスまたはプレミアムの登録者さま。」と明記されています。またSquare ネット予約専用サイトそのものに独自ドメインを割り当てられるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。ドメインが目的なら、別サービスの有料プランを重ねる形になる可能性があります。
Q5. 店舗を増やすと料金はどうなりますか?
料金は「店舗ごと、月額」です。フリープランは「1つのSquareアカウントにつき1店舗限定」で、比較表でも「複数店舗」はフリーが「含まれていない」となっています。したがって3店舗ならプラスの「¥3,000」が3つ分、プレミアムなら「¥8,000」が3つ分という計算です。なお、この金額が税込か税抜かの明記は、公開されている料金ページには見当たりませんでした。