他社との比較

Square予約で不便に感じるところ|先に知っておきたい制約

2026年9月5日

「square 予約 デメリット」で調べる人の多くは、すでに導入するつもりで動いています。決めた後で「これができない」と分かるのがいちばん痛いので、その前に潰しておきたい。Square 予約は無料から使えて決済まで一続きになる作りですが、機能の線は思ったより手前に引かれています。この記事では、公式の機能比較表とヘルプセンターに書かれている制約を、運用のどこで効いてくるかの順に並べます。回避できるものと、回避できないものを分けて示します。

制約を見る前に、前提を確かめておく

デメリットを調べる前に、そもそも申し込める状態かを確認しておきます。ここが崩れていると、制約の話をする意味がなくなるからです。

Square 予約の提供終了を告知する記載は、公式のサービス紹介ページ、料金ページ、日本向けニュースルームのいずれにも見当たりません。新規の申し込みも、フリープランに「無料ではじめる」、プラスとプレミアムに「無料トライアルをはじめる」のボタンが置かれており、受付停止の記載はありません。提携先の終了に関する告知もなく、将来の日付を指定した料金改定の告知は公開資料では確認できませんでした。

過去に実施された改定として案内されているのは、手数料の引き下げのほうです。

Squareは対象となる日本の事業者向けに、対面によるカード決済手数料の引き下げを実施しました。VisaとMastercardは2024年11月1日より、JCB、American Express、Diners Club、Discoverは2025年1月16日より、3.25%から2.5%に引き下げられました。 出典: squareup.com

つまり、いま挙げる制約はサービスが縮小していることによるものではなく、機能の線の引かれ方によるものです。

フリープランは1店舗までという線

まず引かれているのが店舗の数です。フリープランには「1つのSquareアカウントにつき1店舗限定」と明記されています。料金比較表でも「複数店舗」はフリーが「含まれていない」です。

2店舗目を出す予定があるなら、その時点でプランの検討が必要になります。しかもプラスとプレミアムの料金表記は「店舗ごと、月額」です。プラスが「¥3,000」、プレミアムが「¥8,000」で、これが店舗ごとにかかります。3店舗でプラスを使うなら、単純計算で月9,000円です。店舗数が増えるほど費用が線形に伸びる設計なので、多店舗展開を前提にしている店は、最初にこの計算をしておいてください。

なおこの金額が税込か税抜かの明記は、料金ページ、総合料金ページ、サービス紹介ページのいずれにもなく、公開資料では確認できませんでした。「税抜」「税込」「消費税」の文字が出てきません。年間の予算を組むときは、税の扱いを先に問い合わせて確定させる必要があります。

予約の受付そのものに関わる制約

無料で予約を受けられるのは事実ですが、受け方の細かい調整はプランで分かれます。

料金比較表でフリーが「含まれていない」と明記されているうち、受付に直結するのは次の項目です。対応時間の設定。複数スタッフ対象の予約。メールとSMSによる自動予約確認。無連絡キャンセルの防止対策。1日あたり受付可能な予約数上限。

このうち「1日あたり受付可能な予約数上限」は、1人で回している店ほど効いてきます。公式の説明では、オンにするとすべてのスタッフに対してこのしきい値を超えて予約でき、ただし客側のオンライン予約はその日の上限数に達すると利用できなくなります。体力の限界を超えて予約が入るのを止める仕組みですが、フリーでは使えません。

「複数スタッフ対象の予約」も同様です。1件の予約で複数のスタッフを予約できるようにする設定について、ヘルプには「このオプションは、Square 予約プラスまたはプレミアムのサブスクリプションでご利用いただけます。」と明記されています。カットを担当者A、カラーを担当者Bで1件にまとめる、という受け方はフリーでは組めません。1件の予約に複数のサービスを入れること自体は「複数のサービスをオンライン予約できるようにする」でできますが、担当を分けるところで線が引かれます。

一方で、フリーでも使える範囲は広めです。時間枠の刻みは、サービスの所要時間に応じて分割する方式のほか、10分間隔、15分間隔、20分間隔、30分間隔から選べます。予約の締切は4週間前から1時間前、受付範囲は365日先から7日先の中から選べます。予約を自動で受けるか、予約ごとに手動で承諾と不承諾を指定するかも選べます。混雑度フィルターで空き時間の一部を非表示にすることもできます。制約が集中しているのは、複数の担当者や複数店舗が絡む領域です。

なお、フリープランの月間予約件数の上限については、比較表に該当する項目がなく、公開資料では確認できませんでした。件数で止まらないという意味ではありません。件数を根拠に判断したい場合は、直接確認してください。

定員制のレッスンと順番待ちは、フリーでは組めない

教室やスタジオを運営している人にとって、ここが最大の制約になります。

クラス予約のヘルプには、対象読者として「Square 予約プラスおよびプレミアムの登録者さま。」と明記されています。ジムやフィットネススタジオなどのクラスベースの事業で、クラスを作成してスケジュールを組み、客がオンラインまたは対面で予約できるようにする機能です。単発と繰り返し開催の両方に対応し、作成時に予約可能枠と講師を指定します。この機能そのものが、フリーでは使えません。

さらに、クラス予約には強い注意点があります。公式の記載では、クラス作成後に開催日時、場所、所要時間を変更すると、そのクラスに既に入っていた予約はすべて自動的にキャンセルされ、払い戻しが行われます。会場を変えただけ、開始時刻を15分ずらしただけのつもりで、集まっていた申込が全部消えます。これは有料プランでも同じ仕様なので、上げれば解決する制約ではありません。クラスは日時と場所を確定させてから作る、という運用でしか避けられません。

順番待ちリストも「Square 予約プラスおよびプレミアムの登録者さま。」向けです。直前のキャンセルで空いた枠を埋めるための機能で、客を手動で追加することも、客自身がオンライン予約サイトから登録することもできます。有効にすると、オンライン予約ページに「ご希望の日時に空きがありません。順番待ちリストに登録する」というメッセージが表示されます。

ただしここにも制約があります。クラス予約の順番待ちリストは利用できないと明記されています。つまり「人気のレッスンでキャンセル待ちを受ける」という、教室にとって最も欲しい組み合わせが成立しません。プランを上げても解決しないので、この使い方が必須なら別の仕組みを検討する必要があります。

キャンセル料と前払いの制約

無断キャンセルに悩んでいる店が最初に欲しくなるのが、この領域です。

オンライン予約の支払いオプションは3つあります。「予約要件なし」は初期設定で、予約時や予約通知に客へキャンセルポリシーを表示しません。「全額前払いを求める」は、固定価格のサービスを予約する際に客へ前払いを求めます。「無連絡キャンセルに備えてカード情報を保存」は、予約の完了に支払い用カード情報の入力が必要になり、客がキャンセルポリシーに違反した場合にそのカードへ請求できる形です。

この設定について、ヘルプの対象読者は「Square 予約プラスおよびプレミアムの登録者さま。」と明記されています。ここで注意が要るのは、料金ページの比較表では「前払い」「カード情報の保存・利用」がフリーを含む3列すべてで「含まれています」と表記されていて、表現が食い違っている点です。導入を前提に見積もるなら、ヘルプ側の記載を根拠にしておくほうが安全です。

期限にも制約があります。キャンセル料を請求できる期間は、当初の来店予定日の14日後までです。それを過ぎると請求できません。また無連絡キャンセル対策機能を有効にした場合、カード情報は1回の予約に対してのみ保存され、その後の請求のためには保存されないと明記されています。常連客のカードを登録しておいて毎回そこから引く、という使い方は想定されていません。

前払いにも運用上の制約があります。公式には、前払い済みの予約は客自身でキャンセルできず、キャンセルポリシーの適用や払い戻しの必要が生じた場合は加盟店の責任において対応する、と書かれています。返金の判断と操作は店側の仕事になります。キャンセルの受付期限は1時間から2週間の枠から選ぶか「なし」を選びます。

通知でできないこと

無断キャンセルを減らす仕掛けの残りは通知ですが、ここにも線があります。

送れる通知は「お客さまに確認リクエストを送信する」「お客さまにSMSによるリマインダーを送信する」「お客さまにメールによるリマインダーを送信する」の3種類です。確認リクエストは予約の1週間前から2時間前、SMSとメールのリマインダーはいずれも予約の3日前から1時間前の中で送信の時機を選べます。自動リマインダーはフリーを含む全プランで使えますが、メールとSMSによる自動予約確認はフリーが「含まれていない」です。

カスタマイズできる通知テンプレートは「新規予約」「確認とリマインダー」「予約変更」「予約のキャンセル」の4種類で、カッコ付きの変数を使うと動的な情報を差し込めます。ただし制限があり、カスタム通知にマーケティングまたは販促目的のコンテンツを含めないよう明記されています。予約の通知は取引関連のメッセージを伝えることが目的なので、マーケティングおよびプロモーション関連のメッセージは送信できない、とも書かれています。

これは実務でよく詰まる箇所です。予約の確認メールに次回のクーポンを載せる、リマインドのついでにオプションメニューを案内する、といった運用は組めません。加えて、予約実施後の御礼メールやフォローアップメールという名称の自動送信機能は、公開資料では確認できませんでした。設定できるのは上の4種類です。来店後の再来促進を自動化したいなら、別の手段を用意する必要があります。

もうひとつ、届かない問題も制約として数えておきます。公式が挙げている送信元ドメインは @squareup.com、@messaging.squareup.com、@communications.squareup.com の3つです。客側の受信設定でこれらがはじかれると通知は届きません。案内文に受信許可の依頼を入れる、という手当てが要ります。

独自ドメインは、予約側の機能ではない

予約ページを自店のドメインで出したい場合、Square 予約の中では完結しません。

独自ドメインの接続はSquare オンラインビジネスの機能で、ヘルプの対象読者は「Square オンラインビジネスプラスまたはプレミアムの登録者さま。」と明記されています。つまり予約側のプランとは別に、オンラインビジネスの有料プランを契約する必要があります。SSLは、Square オンラインビジネスに接続されたすべてのドメインに含まれると案内されています。

繋ぎ方は2通りです。公式の説明では、予約ページは複数店舗を持つ場合に適しており、単一の店舗を経営している場合や店舗ごとに別のページにしたい場合は、サイトに予約リンクを追加して店舗の予約時間をポップアップウィンドウに表示させることが可能です。Square以外のウェブサイトに予約ボタンやウィジェットを埋め込むこともできます。

一方、Square 予約の専用予約サイトそのものに独自ドメインを割り当てられるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。既存のホームページがある店なら埋め込みで足りますが、予約ページ単体を自社ドメインで出したい場合は、事前に確認しておくべき点です。

Googleカレンダーとの同期も制約のひとつです。比較表では、フリーが「含まれていない」、プラスとプレミアムが「含まれています」です。個人の予定と店の予約を1つのカレンダーで見たい人にとっては、ここがフリーを離れる理由になりやすい項目です。

シフトと勤怠はプレミアムのみ

人が増えたときに欲しくなる機能は、いちばん上の段にまとまっています。

料金比較表の「スタッフ管理」欄は、フリーとプラスがいずれも「含まれていない」、プレミアムのみ「含まれています」です。中身はSquare アクセスプラス、勤怠管理、スケジュール管理、歩合給、売上高人件費比率レポートです。つまりシフトを組んで勤怠まで管理したいなら、月額8,000円のプレミアムが前提になります。しかもこれは店舗ごとの月額です。

紛らわしいのは、スタッフの人数自体には上限がない点です。サービス紹介ページのフリープラン欄には「スタッフアカウント数の上限なし」と記載されています。人数は無制限なのに、人数が増えたときに要る機能は最上位、という組み合わせになっています。「人数無制限だから大人数でも安く回る」と読むと、後で見積もりが狂います。

リソース管理も同様で、比較表ではプラスも「含まれていない」でプレミアムのみです。座席や機材といった、人以外の資源を予約に紐づけたい業態は、この段まで上がる必要があります。

入金の速さが、登録した銀行で変わる

資金繰りに直結する制約です。売上金はSquareがいったん預かり、決済手数料を差し引いてから登録の銀行口座に振り込まれます。

三井住友銀行またはみずほ銀行の口座を登録している場合は、0時から23時59分の間に発生した売上が翌営業日に振り込まれます。その他の金融機関の場合は、毎週水曜日に締めて同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。たとえば毎週木曜日0時から翌週水曜日23時59分までに発生した売上が、次の金曜日に振り込まれる形です。木曜に入った売上は、着金まで8日ほど空きます。

土日祝日は銀行休業日のため振込が行われず、振込予定日が休業日と重なった場合は翌営業日になります。着金時刻については、各金融機関の振込手続時間を確認できないため15時までの振込を目安に考えるよう案内されています。急ぐ場合は即時入金サービスがありますが、送金額の1.5%の手数料がかかり、最低振込額は5,000円です。

なお、振込手数料そのものはSquareが負担するため加盟店への請求は発生しません。ここは制約ではなく利点です。ただし通知メールの読み方には注意が要ります。公式には、通知メールはSquareが振込を行った段階で送信されるもので、加盟店の銀行口座への入金を知らせるものではないと明記されています。

手数料の率にも条件がある

「Squareは手数料が安い」という前提で見積もると、ずれます。対面決済の「2.5%〜」には注記があり、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の方で、主要カードブランドによる対面決済の場合の率です。それ以外は3.25%〜あるいはカスタム手数料になります。

適用条件は、日本政府が定める「中小企業」の定義に当てはまること、上場企業や企業グループと関連性がないこと、事業におけるキャッシュレス決済の年間総取引額が3,000万円未満であること、と公式に書かれています。

予約から前払いを受ける場合はオンライン決済にあたり3.6%、カード情報の手入力または保存済みカード情報の利用(無連絡キャンセル手数料を含む)は3.75%、請求書は3.25%です。予約システムとして使う限り、実際に効くのは2.5%ではなくこちらの率になる場面が多くなります。なおこの率はプランによって変わらず、比較表の3列すべてに同じ数字が入っています。手数料は各取引の総額(税金とチップを含む)から差し引かれ、計算では小数点以下が四捨五入されます。

決済を使うには審査も要ります。Visa、Mastercard、American Expressの決済の審査には通常1〜3営業日かかり、最短の場合は当日から利用開始できると案内されています。審査結果によっては、カード決済サービスまたは一部カードブランドでの決済が使えない場合があると明記されています。開店日から逆算しておく必要があります。

やめるとき、移すときの制約

出口側にも押さえておくべき点があります。

サブスクリプションの解約自体は軽いほうです。料金ページには「余計な費用は一切かかりません。いつでもプランの変更・解約ができます。」とあり、料金がかからないものの一覧に「中途解約」が入っています。ただし課金の締めには決まりがあり、サービスは毎月月初の時点でその月の利用分が課金されるため、月の途中でキャンセルしても翌月からの停止になり、キャンセルした月の最終日までは利用できます。日割り返金の有無については、公開資料では確認できませんでした。

重いのはアカウント自体の無効化です。一度アカウントを無効化すると再度有効化することはできず、利用を再開する場合は新規でアカウントを作成する必要があると明記されています。無効化すると支払い履歴やアカウント情報に一切アクセスできなくなり、スタッフはアカウントから削除されます。無効化できるのはアカウントオーナーのみです。

ただし、急いで消す必要は基本的にありません。公式には、取引ごとに請求される仕組みのためアカウントの維持コストは一切かからず、販売履歴やレポート、顧客リストの管理を無料で継続して利用できると書かれています。他の決済サービスに移行する場合でも同じです。

他社からの取り込みについては、予約履歴や今後の予約などの既存データを現在のプロバイダーから取り込みたい場合は営業チームに問い合わせるよう案内されています。画面から自分で一括取り込みをする仕組みではありません。逆に持ち出す側は、予約履歴のエクスポートが用意されていて、Square データにログインして「予約」または「支払い」の「予約」に移動し、「設定」の「履歴」からCSV形式でダウンロードできます。比較表の「レポートのエクスポート」はフリーを含む全プランで「含まれています」です。ただし顧客プロフィールや予約データをまとめて1回で書き出す一括エクスポートの仕様、つまり対象範囲や形式の詳細は、公開資料では確認できませんでした。

情報そのものが確認できない、という制約

機能の制約とは別に、判断材料が揃わないという問題があります。見積もりを立てる側にとっては、これも実務上の制約です。

まず月額の税の扱いです。プラスの「¥3,000」、プレミアムの「¥8,000」について、税込か税抜かの明記が料金ページ、総合料金ページ、サービス紹介ページのいずれにもありません。「税抜」「税込」「消費税」の文字が出てこないためです。決済手数料については、決済方法にかかわらずすべて不課税で領収書の発行は用意がないという明記がありますが、これは月額プラン料金の税の扱いを述べたものではありません。3店舗でプレミアムを使うなら年額で30万円近くになるため、税の1割は無視できない差になります。

次に年払いです。料金ページの表記は「店舗ごと、月額」のみで、年払いの金額や割引率の記載がありません。ヘルプには「ご利用中の有料サービスについては毎月または毎年請求が行われます(無料トライアルを除く)。」という記載があるだけで、年払いを選んだ場合の割引の有無や割引率は、公開資料では確認できませんでした。年契約でまとめて安くする、という前提で予算を組むことができません。

無料トライアルの日数も同じです。プラスとプレミアムのボタンは「無料トライアルをはじめる」となっていて、ヘルプにも残り日数を確認できる旨の記載がありますが、日数そのものは公開資料では確認できませんでした。試用期間から逆算して検証の計画を立てたい場合、事前には組めません。

フリープランの月間予約件数の上限も同様に、比較表に該当する項目がなく、公開資料では確認できませんでした。無料で始めてどこまで受けられるのかを、公開情報だけでは判断できない状態です。

最後にデータの持ち出しです。予約履歴のCSVエクスポートは手順まで明記されていますが、顧客プロフィールや予約データをまとめて1回で書き出す一括エクスポートの仕様、つまり対象範囲や形式の詳細は、公開資料では確認できませんでした。将来の移行を織り込んで選びたい場合、ここも事前には見積もれません。

これらはいずれも「機能が無い」という話ではありません。ただ、導入を決める前に自分で問い合わせて埋める必要がある空白です。稟議や予算計上が要る組織では、この手間そのものが制約として効いてきます。

制約が致命傷になる店、ならない店

ここまでの制約を、店の形に当てはめます。

制約がほとんど効かないのは、1店舗で、担当者に指名が分かれず、定員制のレッスンを開かず、キャンセル料の担保が要らず、予約ページのドメインにこだわらない店です。この形なら月額をかけずに予約と決済を一続きにできます。決済手数料もプランで変わらないので、無理に上げる理由がありません。

制約が致命傷になりやすいのは、次のどれかに当たる店です。定員制のレッスンでキャンセル待ちを取りたい。これはプランを上げても組めません。会場や時間を後から調整することが多いクラスを運営している。既に入った予約が消えます。予約の確認メールで販促もしたい。通知の制限に当たります。多店舗で、店舗数ぶんの月額が費用計画に合わない。

判断の順番は、必要な機能を先に書き出してから比較表に当たることです。逆の順、つまり「無料だから」で始めて設定の途中で止まるのが、いちばん時間を失います。年間取引高が3,000万円以上ある場合は、専任のアカウントマネージャーが付き、プレミアムの機能や他のビジネスツールを割引価格で使えるカスタムプランの相談枠が用意されています。

制約の形が違う仕組みと並べて見ておく

制約そのものは、どの予約システムにもあります。問題は、その線が自分の店のどこを横切るかです。線の引かれ方が違えば、同じ機能でも必要な月額が変わります。

月あたりの上限件数とスタッフ人数でプランが分かれる考え方もあります。無料で月50件とスタッフ1名、月額3,300円で月300件とスタッフ1名、月額7,700円で月1,000件とスタッフ10名、月額19,800円で月3,000件とスタッフ無制限という4段階で、いずれも税込です。上限を超えた分は100件ごとに1,100円、年契約なら月あたり2,750円、6,600円、16,500円になり、有料プランは最初の3か月が半額です。段の刻み方は料金にまとまっています。店舗数で費用が伸びる形と、件数で伸びる形のどちらが自分の店に合うかは、店舗計画と予約件数を並べれば見当がつきます。

機能の線引きも仕組みごとに違います。スタッフ指名とシフト管理、独自ドメイン、オンライン面談URL、GA4がどの段から使えるのかは、制約に当たりやすい5点です。何がどの段で使えるのかはできることに整理されています。条件ごとにどこで差が出るのかを横に並べた他社との比較も、制約を突き合わせる材料になります。

決済まわりは、率を比べる前に構造を見てください。予約システムには、代金を運営会社がいったん預かってから店に振り込む形と、店が自分で決済会社と加盟店契約を結んで代金が直接入る形があります。Square 予約は前者で、入金サイクルが銀行によって変わるのはこの構造から来ています。後者では代金が店舗の口座に直接入り、返金も店舗が行うため、運営が代金を預かりません。決済会社としてテレコムクレジットを使い、店舗が自分で加盟店契約を結ぶ形がこれに当たります。ただしこの形はStripeとSquareには対応していないため、すでにSquareで決済を組んでいる店がそのまま持ち込むことはできません。ここは正直に押さえておくべき制約です。

最後に、制約の重さは画面を触ると分かります。予約者が最初に見る画面と店側の管理画面の両方を確認できるデモを見るを見てから、いま使っている画面と比べてください。自分の業種でどこに制約が出やすいかは業種ごとの使い方にまとまっているので、近い形を見つけてから判断すると早く決まります。

Q1. フリープランで使えない機能はどれですか?

料金比較表でフリーが「含まれていない」と明記されているのは、複数店舗、対応時間の設定、複数スタッフ対象の予約、Googleカレンダーとの同期、メールとSMSによる自動予約確認、無連絡キャンセルの防止対策、1日あたり受付可能な予約数上限です。さらにヘルプ側で、クラス予約、順番待ちリスト、キャンセルポリシーと前払いの設定がプラスとプレミアムの登録者向けと明記されています。

Q2. 定員制のレッスンでキャンセル待ちを受けられますか?

受けられません。順番待ちリストはプラスとプレミアムで使えますが、公式に「クラス予約の順番待ちリストは利用できません」と明記されています。プランを上げても解決しない制約です。またクラス作成後に開催日時、場所、所要時間を変更すると、既に入っていた予約はすべて自動的にキャンセルされ払い戻しが行われるため、クラスは日時と場所を確定させてから作る必要があります。

Q3. 予約ページを自店のドメインで公開できますか?

Square 予約の中では完結しません。独自ドメインの接続はSquare オンラインビジネスの機能で、対象読者は「Square オンラインビジネスプラスまたはプレミアムの登録者さま」と明記されています。予約側とは別の有料プランが必要です。既存サイトがあるなら予約ボタンやウィジェットの埋め込みで足ります。専用予約サイト自体にドメインを割り当てられるかは公開資料では確認できませんでした。

Q4. 予約の確認メールに次回のクーポンを入れられますか?

入れられません。通知テンプレートは新規予約、確認とリマインダー、予約変更、予約のキャンセルの4種類をカスタマイズできますが、カスタム通知にマーケティングまたは販促目的のコンテンツを含めないよう明記されています。予約の通知は取引関連のメッセージを伝えることが目的とされているためです。来店後の御礼メールという名称の自動送信機能も、公開資料では確認できませんでした。

Q5. 売上の入金が遅いと感じるのはなぜですか?

登録した銀行で入金サイクルが変わるためです。三井住友銀行とみずほ銀行なら翌営業日ですが、その他の金融機関は毎週水曜日に締めて同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。木曜に発生した売上は着金まで8日ほど空きます。土日祝日は振込が行われません。急ぐ場合は即時入金サービスがありますが、送金額の1.5%がかかり、最低振込額は5,000円です。

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