他社との比較
STORES予約で足りなくなる場面|規模が増えたときの詰まり
2026年9月8日

「stores 予約 できないこと」と調べる人は、たいてい実際に何かで詰まった直後です。予約が受けられなくなった、スタッフを追加しようとしたらそもそも項目が無かった、CSVを出そうとしたら押せなかった。こうした詰まりの大半は、機能の欠落ではなくプランの区分によるものです。この記事では、公式のプラン比較表と料金ページに書かれている区分をもとに、どこで何が止まるのかを場面ごとに並べます。あわせて、公開資料からは判断できない項目についても、断定せずにそのまま記します。
「できない」には3種類ある
先に整理しておくと、この言葉には性質の違う3つが混ざっています。混ぜたまま比較すると、判断を誤ります。
1つめは、プランで区切られているものです。機能自体は存在するが、上位プランでないと使えない。スタッフの指名予約や予約データのCSVダウンロードがこれに当たります。お金を払えば解決するので、判断は費用対効果の問題になります。
2つめは、仕様として対応していないと公式に明記されているものです。予約サイトでの独自ドメインの発行がこれに当たります。公式FAQに、ネットショップでは独自ドメインを利用できるが予約サイトでは現在対応していない、と明記されています。この種類はお金では解決しません。
3つめは、公開資料では確認できなかったものです。たとえば番号札方式の順番待ちに該当する機能名は、公式資料では確認できませんでした。公式に確認できるのは「キャンセル待ち設定」と「グループ予約受付」であり、これらが順番待ちに相当するかどうかは公式資料からは判断できません。機能が無いとは断定できないため、必要なら問い合わせて確かめる領域です。
以下では、この3つを区別しながら場面別に見ていきます。前提として、フリープランでもできることは想像より多い点も押さえておいてください。現地支払いの予約受付、クレジットカード事前決済の予約受付、回数券・月謝の販売、レッスン・イベントタイプとメニュータイプの予約ページ、予約受付とキャンセルと変更の期限設定、承認制の予約受付、顧客管理と顧客情報の一括登録、QRコードセルフチェックイン、予約者向けアプリと管理者向けアプリ、分析機能、「Googleで予約」、ホームページやブログへの予約ボタンの埋め込みは、いずれも全プランで使えます。「できないこと」を探す前に、いま使えているものを一度数えておくと、上げるべきかどうかの判断が正確になります。
以前はできたが、いまはできなくなったこと
プランの区分とは別に、時間の経過で消えた機能があります。検索で出てくる古い解説記事には残っているため、混乱の元になりやすい部分です。
Facebookログインとサインインの終了
予約者向けの「Facebookでログイン」および「Appleでサインイン」機能は、2025年2月25日をもって提供を終了しました。以後はパスワードの再設定により従来のアカウントを継続利用する案内になっています。この2つでログインしていた常連客は、次に予約しようとした時点で入れなくなります。予約が減ったと感じている店は、この告知の時期と自分の数字を照らしてみてください。
予約者の共通アカウントが事業者ごとに分かれる
予約者向けの共通の「かんたん予約」アカウントは廃止の方向で、事業者ごとの個別アカウントへ移行します。変更前は1つの共通アカウントで、この仕組みを使う全事業者の予約サイトにログインでき、マイページで全事業者の予約履歴を確認できました。変更後は事業者ごとに個別のアカウント登録とログインが必要になります。
これは店から見ると、予約者にとっての手間が1段増えるということです。ほかの店で作ったアカウントがそのまま使えていた状態から、自分の店で登録し直してもらう形に変わります。予約の途中で離脱する人が出やすくなる変更なので、案内文で先回りしておくと影響を抑えられます。
決済のしくみと費用の前提が入れ替わった
事前クレジットカード決済の提供主体が、Stripe Japan, Inc. から STORES 株式会社へ変更されました。変更後は事業者と STORES 株式会社の間で利用契約が成立し、STORES 株式会社を通じて株式会社クレディセゾンおよび株式会社ジェーシービーによる加盟店契約審査が行われます。公式には、この審査に通過しない場合もあると明記されています。切り替えは2026年2月中旬頃より順次実施されました。売上金の振込名義人も「STORES yoyaku」から「ストアーズ(カ) ヨヤク」に変わり、切り替えが適用された月は振込が2回に分かれます。
料率と振込手数料も変わりました。詳細は後段でまとめますが、決済手数料率が2026年8月3日に上がり、振込手数料が2026年8月25日の入金分から発生するようになっています。「できないこと」を調べている段階では見落としやすいのですが、費用の前提が変わっている以上、機能の可否と同じ重さで確認しておく必要があります。
予約サイトのURLとメールの送信元が移る
予約サイトのURLの形式が変わります。変更前は coubic.com のドメイン配下でしたが、変更後は各事業者のドメインIDを使った stores.jp 配下の形式です。2026年2月中旬以降、順次切り替えが実施されています。旧URLからの自動転送は続きますが、公式には「将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます」と予告されています。予約者へ送信されるメールの送信元アドレスも、[email protected] から [email protected] に変更されます。受信許可設定をしている予約者には、切り替えの時期にリマインドが届かなくなることがあります。
なお、サービス自体の提供終了は告知されていません。公式FAQのリリース情報一覧に載っている直近の記事はいずれも機能追加か条件変更の告知で、終了に関する記載はなく、新規申し込みの導線も現在の料金ページに置かれたままです。
件数で詰まる
最も多い詰まりがここです。しかも予告なく受付が止まる形で来ます。
フリープランは月50件で受付が停止する
フリープランの月間予約件数の上限は50件です。集計期間内に50件を超えると、新規の予約受け付けが停止されます。受け付けを再開するには有料プランへの変更が必須で、ほかの方法はありません。50件以内であれば次の集計期間の開始日に0件へリセットされます。集計期間は月初1日から月末最終日までですが、カウント期間は契約したタイミングによって異なります。トライアルプランも上限は同じ50件で、超えたときの挙動も同じです。
問題は、上限に達したときに起きるのが「警告」ではなく「停止」だという点です。月末に予約が集中する店では、25日あたりで止まり、そこから月末までの申し込みを丸ごと取りこぼします。予約1件の平均単価が5,000円なら、5件で25,000円です。無料で使えている実感より、取りこぼしの損のほうが大きくなる境目が、だいたい月40件です。
段の刻み方に空白がある
予約件数の上限は、フリーが50件、スモールが200件、チームが300件、ビジネスが2,000件、エンタープライズが5,000件です。月額は年契約・一括払いで、スモールが9,790円、チームが19,690円、ビジネスが28,600円、エンタープライズが66,000円で、すべて税込です。
ここで効いてくるのが、チームの300件とビジネスの2,000件の間に段が無いことです。月400件から500件を受ける規模の店は、チームでは足りず、ビジネスでは上限が大きく余ります。この規模帯がいちばん割高になる形です。月額の差はチームとビジネスで約9,000円あり、年間で10万円を超えます。
超過分の追加は、どこまで得か
有料プランで月間予約件数を超える場合は、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で追加できます。チームで月400件を受ける場合、超過100件分で2,156円になり、月額と合わせて21,846円です。ビジネスの28,600円より安く収まります。月500件でも超過200件分が4,312円で、合計24,002円です。月600件を超えたあたりでビジネスと並ぶ計算になります。
したがって、チームの300件を少し超える程度なら追加のほうが安く、恒常的に600件を超えるならビジネスに上げたほうが確実、という線引きになります。ただし件数以外の条件も同時に変わるため、CSVの持ち出しやキャンセル待ちが必要なら、件数だけで判断するべきではありません。
予約ページの公開数でも止まる
件数と並んで見落としやすいのが、予約ページの公開数です。フリーが2ページ、スモールとチームが10ページ、ビジネスが50ページ、エンタープライズが100ページです。エンタープライズでは100ページ単位で11,000円(税込)の追加もできます。
ページを分けたくなるのは、受け方そのものが違うときです。1人ずつ時間枠で受ける施術と、定員のある教室を同時にやっている店は、この時点で2枠を使い切ります。そこに店舗が2つあると、フリーでは組めません。逆に、メニューが5種類あっても受け方が同じなら、1つのページの中でメニューを並べれば1枠で収まります。枠が足りないと感じたときは、まず分け方を見直すほうが早いこともあります。
人数で詰まる
2番目に多いのが、スタッフを増やしたときの詰まりです。
フリーとスモールにはスタッフの登録そのものがない
登録できるスタッフ数は、チームが3名、ビジネスが20名、エンタープライズが無制限です。フリーとスモールには登録スタッフ数の設定がありません。設定が少ないのではなく、スタッフを登録する機能そのものが使えない形です。
つまり、月の予約が100件でスタッフが2人という店は、件数だけならスモールで足りますが、スタッフの扱いではチーム以上が必要になります。件数とスタッフ数のどちらか高いほうでプランが決まる、と考えたほうが正確です。
指名予約はチーム以上、上限は3名
スタッフの指名予約はチームプラン以上で利用できます。メニュータイプ(複数スタッフ登録)もチームプラン以上です。チームの登録スタッフ数は3名なので、4人目を入れた時点でビジネスに上げる必要があります。美容室やサロンのようにスタッフが4人から10人の規模だと、チームでは足りず、ビジネスの月額28,600円が下限になります。件数は300件で足りていてもです。
ビジネスの20名を超えると、次はエンタープライズの66,000円で無制限です。ここも間の段がありません。
管理者権限とIP制限はエンタープライズのみ
複数のアカウントを1つにまとめて管理する管理者権限機能は、エンタープライズプランのみです。IP制限も同様にエンタープライズプランのみです。2店舗、3店舗と増えていったときに、店舗ごとのアカウントを横断して見たいという要望は自然に出てきますが、その段は66,000円からになります。多店舗展開を前提にしている場合は、この点を最初に確認しておくべきです。
受け方で詰まる
3番目は、予約の受け方そのものの設定です。
時間の細かい調整はプランで分かれる
所要時間の自由入力と受付時間間隔の自由入力はスモールプラン以上、休憩時間の設定とオプションメニュー設定はチームプラン以上です。施術のあとに片付けの15分を挟みたい、というよくある要望が、フリーとスモールでは組めません。施術メニューにオプションを足したい場合も同様にチーム以上です。
定員や待ちに関する機能はビジネス以上
グループ予約受付、キャンセル待ち設定、予約回数の制限設定、シークレットページの作成は、いずれもビジネスプラン以上です。予約ページのタイプで言うと、レッスン・イベントタイプとメニュータイプは全プランで使えますが、メニュータイプ(複数スタッフ登録)はチーム以上、スクールタイプはビジネス以上です。
キャンセル待ちは、人気の枠が埋まりやすい教室やサロンで効く機能です。それがビジネスプラン以上ということは、月額28,600円を払える規模でないと使えないということになります。予約回数の制限設定も同様で、月に何回までという縛りを設けたいサブスク型の運用では、この段が必要です。
順番待ちは公開資料からは判断できない
飲食店や整体などで求められる、番号札方式の順番待ち(当日その場で列に並ぶ整理券型)に該当する機能名は、公式資料では確認できませんでした。確認できるのはキャンセル待ち設定とグループ予約受付で、これらが順番待ちに相当するかどうかは公式資料からは判断できません。機能が無いとは断定できないため、この運用が必須の店は問い合わせで確かめてください。
同様に、シフトの具体的な設定単位(曜日別、日別、時間帯別など)についても、公開資料では確認できませんでした。スタッフの対応時間や休みを設定できること、スタッフシフトをCSVで一括更新できること自体は公式に確認できます。
連絡で詰まる
予約が入ったあとの連絡は、無断キャンセルの数に直結します。ここも段で分かれています。
リマインドの自動配信はスモール以上
メルマガ・DMの手動一斉配信と、メルマガ・予約リマインドメールの自動配信は、いずれもスモールプラン以上です。フリープランでは利用できません。予約確定メールは自動で送られますが、予約日の前に自動でリマインドを送る仕組みは無料の範囲に入っていません。
リマインド機能そのものは「予約忘れないでねメール」という名称で、予約日時の何時間前という形で送信タイミングを指定できます。配信日は1日前を24時間前として換算し、設定した配信日を経過した後に入った予約には配信されません。前日にリマインドを送る設定にしていると、当日に入った予約には届かないということです。ここは仕様として理解しておく必要があります。
SMSはビジネス以上で月100件まで
SMSの手動・自動配信はビジネスプラン以上で、月100件までです。追加は200通ごとに5,500円(税込)のオプションになります。SMSは140文字以内で設定し、70文字以内なら1通、71文字以上なら2通に分けて配信されます。メールを読まない年齢層が中心の店では、SMSが実質的な連絡手段になりますが、その段はビジネスからです。
履歴が残る期間もプランで違う
メールとSMSの保存期間は、フリーとスモールが1か月、チームとビジネスが3か月、エンタープライズが1年です。半年前に送った内容を確認したくなっても、下位プランでは履歴が残っていません。予約通知メールのカスタマイズはチームプラン以上、署名設定はスモールプラン以上です。なお、メールへのPDF等の添付には対応しておらず、オンラインストレージを使ってURL形式で渡すよう案内されています。同意書や事前資料を添付して送りたい運用は、この形になります。
データと連携で詰まる
長く使うほど効いてくるのがここです。
CSVの持ち出しはビジネス以上
公式のプラン比較表では「予約・顧客情報のCSVダウンロード」がビジネスプラン以上の機能として区分されており、フリー、スモール、チームの3プランには印がありません。一方で顧客情報の一括登録は全プランでできます。入れることはできても出せない形です。フリー、スモール、チームの各プランで予約・顧客データを取り出す方法があるかどうかは、公式資料からは判断できませんでした。手段が存在しないと断定はできませんが、公開されている区分の上ではそうなっています。
これは将来の選択肢に関わる制約です。数年後に別の仕組みへ移る可能性を考えるなら、契約前に確認しておくべき項目になります。なおダウンロードには、各ファイルにつき管理画面の操作とあわせて1度のみ、12時間以内という制限もあります。
API連携と分析タグもプランで分かれる
API連携はビジネスプラン以上です。Google Analytics 4 連携はフリーが利用不可で、スモールとチームがオプション提供、ビジネスとエンタープライズが1タグまで無料です。コンバージョンタグの埋め込みはフリーが利用不可、スモールからビジネスまでがオプション提供、エンタープライズが3タグまで無料です。広告を回して予約の成果を測りたい場合、下位プランでは計測そのものが組めません。
外部サイトへの埋め込みも分かれます。予約ボタンの埋め込みは全プランですが、予約カレンダーの埋め込みはビジネスプラン以上です。ホームページ上で空き枠を見せたい場合は、この段が必要になります。
独自ドメインは予約サイト単体では発行できない
これはプランではなく仕様の話です。公式FAQには、ネットショップでは独自ドメインを利用できるが、予約サイトでは現在、独自ドメインの発行には対応していないと明記されています。ただし同じ事業者が STORES ネットショップ側で独自ドメインを設定している場合は、予約サイトにも自動的に適用されます。独自ドメインは事業者につき1つのみで、同じ会社内で事業ごとに別々のドメインを設定することはできません。
予約サイトのURLは、STORES共通ドメインと予約店舗IDの2つを管理画面から設定します。共通ドメインに使えるのは英字のみで、日本語や記号は使えません。すでに使われている文字列は設定できません。さらに、共通ドメインIDはURL移行後に決済を伴う予約や回数券・月謝の購入が発生すると変更できなくなります。オンライン決済が1回でも発生しているストアは変更できないため、最初に決めるIDは慎重に選ぶ必要があります。
費用で詰まる
機能の話とは別に、費用の積み上がり方でも詰まります。
事前クレジットカード決済の手数料率は、2026年8月3日に「4.9%+99円」から5.5%へ変更されました。STORES スタンダードプラン(月額3,300円・税込)に加入すると3.6%、中小特別料率が適用されるとフリーで5.2%、スタンダードで3.3%になります。さらに2026年8月25日の入金分より、振込手数料が1回につき275円(税込)発生します。入金額が10,000円未満の場合は事務手数料275円が加わり合計550円です。
オプションも積み上がります。すべて税込で、LINEミニアプリ連携が4,400円でスモール以上、かんざし連携が5,500円でチーム以上、RemoteLOCK連携が4,400円でチーム以上、タグの追加埋め込みが1個ごと5,500円でスモール以上、入金サイクル短縮化が2,200円でスモール以上、POSレジ連携が3,300円からでスタンダードプランへの加入が必要です。エンタープライズでは予約ページ公開数の追加が100ページ11,000円、予約数の追加が1,000件ごとに11,000円です。
契約の形にも縛りがあります。契約期間は年契約と最短3か月からの複数月契約で、単月契約はできません。契約は自動更新で、契約期間の途中で解約する場合でも残存期間分のプラン利用料の全額を支払う必要があり、一括払い済みの分は返金できないと明記されています。プランを下げると閲覧および機能に制限がかかり、旧設定の確認や閲覧のための一時的な制限解除もできません。「繁忙期だけ上げて、閑散期に戻す」という使い方はできない設計です。
年契約は同プランの月額契約より月額換算で割安になるため、長期的にご利用される予定が見えている場合におすすめです 出典: stores.fun
年契約が安いのは事実ですが、その裏返しとして、途中でやめられない期間が長くなります。伸びている店ほど、1年後の規模が読めません。契約形態の選択は、割引率だけでなく身動きの取りやすさで判断する必要があります。
詰まったときに、先に試せること
上位プランに上げる前に、設定で回避できるかどうかを確かめる価値はあります。実際に効くのは次の4つです。
予約ページの枠が足りないなら、ページを分けずに1つのページの中でメニューを並べられないかを検討します。受け方が同じなら1枠で収まることが多く、これだけでフリーの2枠に収まる店もあります。
件数がわずかに足りないなら、超過分の追加で凌げます。有料プランなら50件ごとに1,078円(税込)です。恒常的でなく、繁忙月だけ超える形なら、プランを上げるより安く済みます。
決済手数料が重いなら、スタンダードプランへの加入と中小特別料率の申請を確かめます。加入で5.5%が3.6%に下がり、月の事前決済が20万円を超えていれば料率差だけで月額3,300円を上回ります。中小特別料率は、中小企業基本法が定める中小企業者であること、年間のキャッシュレス決済利用額が3,000万円未満であること、実店舗などの対面環境での決済であることが主な条件で、当月10日までに申請すると翌月1日から適用されます。
振込手数料が気になるなら、振込のタイミング設定を確認します。管理画面で「入金額が10,000円以上で振込」(初期設定)と「入金額が10,000円未満でも振込」から選べ、前者では10,000円に達するまで売上金が繰り越され、振込が行われなかった月は振込手数料も発生しません。入金サイクル短縮化のオプションを契約している場合は、毎週の振込ごとに275円が発生するため、週次の入金が必要でなければ月次に戻すだけで差が出ます。
これらを試したうえで残る詰まりが、本当の意味での「できないこと」です。
詰まりの正体は、段の位置
ここまで並べたものを見ると、個別の機能が足りないというより、段の位置が自分の規模と合っていない、という形の詰まりが多いことが分かります。
具体的には、次の3つの規模帯が谷になりやすいです。1つめは、月40件から60件の店。フリーの50件に当たるのに、次の段は月額9,790円です。2つめは、スタッフ2人から3人で月100件から200件の店。件数はスモールで足りるのに、スタッフの扱いでチームが必要になります。3つめは、月400件から600件でスタッフ4人以上の店。チームでは件数もスタッフ数も足りず、ビジネスの月額28,600円が下限になります。
自分がこの谷にいるかどうかは、直近12か月の予約件数を月ごとに並べ、最も多かった月と、いま抱えているスタッフの人数を書き出せば分かります。平均ではなく最大で見てください。上限は平均には反応せず、最大に反応します。
段の刻み方が違う仕組みと並べてみる
詰まりが段の位置にあるなら、段の刻み方が違う仕組みと比べるのが最短です。同じ「月300件を2人で受けたい」という条件で、月額がいくらになるかを並べます。
月あたりの上限件数とスタッフ人数でプランが分かれる料金の考え方は料金にまとめてあります。無料で月50件とスタッフ1名、月額3,300円で月300件とスタッフ1名、月額7,700円で月1,000件とスタッフ10名、月額19,800円で月3,000件とスタッフ無制限という4段階で、いずれも税込です。上限を超えた分は100件ごとに1,100円、年契約なら月あたり2,750円、6,600円、16,500円になり、有料プランは最初の3か月が半額です。スタッフ指名とシフト管理、独自ドメイン、オンライン面談URL、GA4は、いずれも月額7,700円の段から使えます。
同じ機能でも、何段目に置かれているかで必要な月額は変わります。たとえばスタッフ10名を扱える段が月額7,700円なのか28,600円なのかで、4人から10人規模の店の判断はまったく別になります。どの機能がどの段にあるのかはできることに整理してあるので、いま詰まっている一点がどこに入っているかだけ先に見てください。他社の予約システムを横に並べて、どの条件で差が出るのかを整理した他社との比較も、段の位置を確かめる材料になります。
決済まわりは構造から見るべき部分です。予約システムには、代金を運営会社がいったん預かってから店に振り込む形と、店が自分で決済会社と加盟店契約を結んで代金が直接入る形があります。前者では振込のサイクルと振込手数料が資金繰りに効きます。後者では代金が店舗の口座に直接入り、返金も店舗が行うため、運営が代金を預かりません。決済会社としてテレコムクレジットを使い、店舗が自分で加盟店契約を結ぶ形がこれに当たります。Stripe と Square には対応していないため、すでにそのどちらかで決済を組んでいる店は、この点を先に確認しておく必要があります。
最後に、比較は画面で確かめてください。表の上では同じ「スタッフ指名あり」でも、指名なしの予約を後から割り当てられるか、シフトをどの単位で切れるかは仕組みごとに違います。予約者が最初に見る画面と店側の管理画面の両方を触れるデモを見るを先に確認し、自分の業種に近い組み方の例を業種ごとの使い方で見ておくと、移った先で同じ詰まりに当たる確率が下がります。詰まりは機能表ではなく、実際の1日の動きの中で起きるからです。
Q1. STORES予約の無料プランで予約が受けられなくなったのはなぜですか?
フリープランの月間予約件数の上限50件を超えたためです。集計期間内に50件を超えると新規の予約受け付けが停止され、再開するには有料プランへの変更が必須になります。50件以内であれば次の集計期間の開始日に0件へリセットされ、あらためて50件まで受け付けられます。集計期間は月初1日から月末最終日までですが、カウント期間は契約したタイミングによって異なります。トライアルプランも上限は同じ50件です。
Q2. スタッフの指名予約はどのプランから使えますか?
チームプラン以上です。登録できるスタッフ数はチームが3名、ビジネスが20名、エンタープライズが無制限で、フリーとスモールには登録スタッフ数の設定そのものがありません。つまり月の予約件数が少なくても、担当者が2人以上いて指名を受けたい店はチーム以上が必要になります。スタッフが4人を超えるとチームの3名では足りず、ビジネスプランが下限になります。件数とスタッフ数の高いほうでプランが決まります。
Q3. 予約データや顧客データをCSVで出せないのはなぜですか?
公式のプラン比較表で「予約・顧客情報のCSVダウンロード」がビジネスプラン以上の機能として区分されているためです。フリー、スモール、チームの3プランには印がありません。顧客情報の一括登録は全プランでできるため、入れることはできても出せない形になります。この3プランで取り出す方法があるかどうかは公式資料からは判断できませんでした。機能が無いとは断定できないため、必要なら問い合わせで確認してください。
Q4. 予約サイトで独自ドメインは使えますか?
予約サイト単体では使えません。公式FAQに、ネットショップでは独自ドメインを利用できるが予約サイトでは現在、独自ドメインの発行には対応していないと明記されています。ただし同じ事業者がSTORESネットショップ側で独自ドメインを設定している場合は、予約サイトにも自動的に適用されます。独自ドメインは事業者につき1つのみで、同じ会社内で事業ごとに別々のドメインを設定することはできません。
Q5. 繁忙期だけプランを上げて、あとで戻すことはできますか?
できない設計です。契約期間は年契約か最短3か月からの複数月契約で、単月契約はできません。契約は自動更新で、契約期間の途中で解約する場合でも残存期間分のプラン利用料の全額を支払う必要があります。プランを下げると閲覧および機能に制限がかかり、旧設定の確認や閲覧のための一時的な制限解除もできないと明記されています。件数の一時的な超過には、50件ごと1,078円(税込)の追加で対応する形になります。