他社との比較
STORES予約で不便に感じるところ|先に知っておきたい制約
2026年9月8日

導入を決める前にデメリットを調べておくのは、正しい順番です。良い点はどの紹介ページにも書いてありますが、制約は自分で探さないと出てきません。しかも制約の多くは、使い始めてから半年後、予約が増えたタイミングで表に出てきます。そのときにはすでにデータが溜まっていて、動かすのが難しくなっています。
この記事では、公式サイトと公式ヘルプに書かれている内容だけを使って、不便に感じやすい場所を整理します。誰かの感想ではなく、条件として決まっている制約です。あわせて、その制約が問題にならない使い方も先に示します。制約は必ず設計上の理由とセットになっているので、自分の店に当てはまるかどうかで判断してください。
まず、制約が問題にならない使い方
デメリットを並べる前に、そのまま使って困らない条件を先に置きます。
月間の予約件数が50件までで、担当者が1人。事前決済は使いたいが、リマインドは手作業でも構わない。顧客名簿を外部のツールで使う予定はない。この条件に当てはまるなら、無料のまま使えて費用はかかりません。フリープランは月額0円、初期費用も0円で、クレジットカード事前決済の予約受付も現地支払いの受付も全プランで使えます。顧客管理、顧客情報の一括登録、QRコードでのセルフチェックイン、予約者向けアプリ、管理者向けアプリ、分析機能、Googleで予約、予約ボタンの埋め込みも全プランです。
小さく始めて、無料の範囲で回っているうちは、以下の制約はどれも表に出ません。問題になるのは、件数が増えたとき、担当者が増えたとき、データを外に出したくなったときの3つです。
費用にかかわる制約
まず金額の話から整理します。2026年に入って、費用に関する変更が複数実施されています。
振込手数料が新しく発生するようになった
2026年8月25日の入金分から、これまで0円だった振込手数料が1回につき275円(税込)発生するようになりました。入金額が10,000円未満の振込の場合は事務手数料275円が加算され、合計550円になります。
金額そのものは小さく見えますが、入金サイクル短縮化のオプション(月額2,200円・税込、スモールプラン以上)を契約して週1回の振込にしている場合、振込のたびに275円が発生します。月に4回から5回の振込なら1,100円から1,375円で、オプション料と合わせて月に3,300円から3,575円の負担になります。
回避の手段はあります。振込のタイミングは管理画面で選べて、初期設定の「入金額が10,000円以上で振込」を使うと、10,000円以上になるまで売上金が繰り越され、振込自体が行われません。振込が行われなかった月は振込手数料も発生しません。事前決済の額が小さい店舗は、繰り越したほうが手数料を減らせます。ただし、その分だけ入金は遅くなります。
決済手数料の料率が上がった
2026年8月3日に事前クレジットカード決済の手数料が変更され、それまでの「4.9%+99円」から料率のみの体系になりました。2026年8月3日午前0時以降の決済から自動的に新しい料率が適用されています。
新しい料率は4段階です。別枠の「STORES スタンダードプラン」(月額3,300円・税込)に加入していない場合、通常料率で5.5%、中小特別料率で5.2%。加入している場合は通常料率で3.6%、中小特別料率で3.3%です。
つまり、料率を下げるには予約の有料プランとは別に月額3,300円を払う必要があります。損益分岐点を計算すると、5.5%と3.6%の差は1.9%なので、月の決済額が約174,000円を超えると加入したほうが安くなります。決済額がそれ以下の店舗は、5.5%を払い続けるか、月額3,300円を払うかの選択になります。どちらにしても、以前より費用は上がっています。
中小特別料率にも条件があります。中小企業基本法が定める中小企業者に該当すること、年間のキャッシュレス決済利用額が3,000万円未満であること、実店舗などの対面環境で来店客にサービスや商品を提供する際の決済であること。実店舗がないオンラインサービスは適用できません。オンラインのみでレッスンを提供している事業者は、特別料率を使えない点が制約になります。申請は当月10日までで翌月1日から適用、審査に通らなければ通常料率です。
上限を超えた分は買い足しになる
有料プランで月間予約件数を超える場合、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で予約受付可能数を追加できます。件数が読めない月がある業態では、この追加分が読めない費用として乗ります。
なお、フリープランには追加購入の仕組みがありません。上限に達したら有料プランへ変更する以外の選択肢がない形です。
オプションが月額で積み上がる
必要な機能がオプションとして分かれています。POSレジ連携が月額3,300円(税込)からでスタンダードプランへの加入が必要、かんざし連携が5,500円(税込)でチームプラン以上、LINEミニアプリ連携が4,400円(税込)でスモールプラン以上、タグの追加埋め込みが1個ごと5,500円(税込)でスモールプラン以上、SMS追加配信が200通ごと5,500円(税込)でビジネスプラン以上、RemoteLOCK連携が4,400円(税込)でチームプラン以上、入金サイクル短縮化が2,200円(税込)でスモールプラン以上です。
Google Analytics 4連携は、スモールとチームがオプション提供で、ビジネスとエンタープライズが1タグまで無料。コンバージョンタグの埋め込みは、スモールからビジネスまでがオプション提供で、エンタープライズが3タグまで無料です。広告を出して予約数を測る運用をするなら、ここも費用に乗ります。
「月額は9,790円から」という表示だけを見て比較すると、実際の請求額とずれる構造です。使いたい機能を先に列挙して、合算してから比べてください。
契約期間の縛りがある
契約は自動更新です。途中解約を希望する場合、残っている期間分のプラン利用料を解約時に支払う必要があると明記されています。年契約にすると月額換算で割安になりますが、その安さは1年使い切ることが前提です。半年で止めるなら、残り半年分をまとめて払う形になります。
複数月契約は最短3か月以上からで、単月契約はできません。さらに複数月契約の一括払いは支払い方法が請求書のみで、クレジットカードでは払えません。請求書払いは利用開始まで最短1営業日から3営業日かかります。今日から受け付けたい場合に、選べる形が限られます。
フリープランは50件で受付が止まる
無料のまま使う場合の最大の制約がこれです。
フリープランの月間予約件数は50件です。集計期間内に50件を超えると、新規の予約受け付けが停止されます。受け付けを再開するには有料プランへの変更が必須です。50件以内で終われば、次の集計期間の開始日に0件へリセットされ、また50件まで受け付けられます。
集計期間は月初1日から月末最終日までですが、カウントの期間は契約したタイミングによって異なると記載されています。自分の締め日がいつなのかは、最初に確認しておいてください。
不便なのは、止まるのが月の途中である点です。月の後半に予約が伸びた店舗は、その残りの期間を受け付けられません。既に入っている予約が消えるわけではありませんが、新規の申し込みは通らなくなります。しかも、その場でプランを上げれば再開できるとはいえ、判断を迫られるのは繁忙のさなかです。月に40件を超える月が続いているなら、上限に当たる前に決めておいたほうが機会損失は小さくなります。
予約ページ公開数もフリープランは2つまでです。店舗が複数ある場合や、メニューごとにページを分けたい場合は、この数が先に効きます。
フリープランとは別に「トライアルプラン」があり、月間予約件数の上限はフリープランと同じ50件、超過時の挙動も同じです。
機能がプランで分かれていることの制約
「機能が無い」のではなく「そのプランでは使えない」という形の制約が多いのが特徴です。どこで区切られているかを整理します。
データを外に出せるのがビジネスプラン以上
予約や顧客情報のCSVダウンロードは、プラン比較表でビジネスプラン以上の機能として区分されています。フリー、スモール、チームでは利用できません。ビジネスプランは年契約の一括払いで月額28,600円(税込)です。
ダウンロードにも制限があります。各ファイルのダウンロードは管理画面の操作とあわせて1度のみ、12時間以内に行う必要があります。
一方で、顧客情報の一括登録は全プランで使えます。取り込むのはどのプランでもできて、書き出すのは上位プランだけ、という非対称になっています。将来ほかの仕組みへ移る可能性を残しておきたい場合は、ここが最も重い制約です。
フリー、スモール、チームの利用者が予約や顧客のデータを取り出す方法があるかどうかは、公開資料からは判断できませんでした。機能が無いとは断定できませんが、これを前提に契約するのは避けてください。契約前に問い合わせて確定させるべき項目です。
スタッフの指名がチームプラン以上
スタッフの指名予約はチームプラン以上です。登録できるスタッフ数は、フリーとスモールがスタッフ登録なし、チームが3名、ビジネスが20名、エンタープライズが無制限。メニュータイプ(複数スタッフ登録)もチームプラン以上です。
担当者が2人になった時点で、指名を受けたいならチームプラン(年契約一括で月額19,690円・税込)が要ります。予約件数はスモールプランの範囲で足りていても、担当者の数だけで上のプランになる形です。件数が少なく担当者が複数いる小規模サロンにとっては、費用の当たり方が厳しくなります。
管理者権限機能はエンタープライズプランのみです。
リマインドの自動配信がスモールプラン以上
メルマガや予約リマインドメールの自動配信はスモールプラン以上です。フリープランでは使えません。予約確定メールは自動で送られますが、前日のリマインドを自動で飛ばすには有料プランが要ります。
リマインド自体にも制約があります。「予約忘れないでねメール」は予約日時の何時間前という形で指定でき、配信日は1日前を24時間前として換算しますが、設定した配信日を過ぎたあとに入った予約には配信されません。当日や前日の駆け込み予約にはリマインドが飛びません。
SMSの手動と自動の配信はビジネスプラン以上で月100件まで。200通ごとに5,500円(税込)で追加します。SMSは140文字以内で設定し、70文字以内なら1通、71文字以上なら2通に分けて配信されるため、長い文面は通数が倍になります。
メールへのPDFなどの添付には対応していません。オンラインストレージを使ってURL形式で案内するよう公式に案内されています。同意書や事前の記入用紙を送る運用がある業態では、ひと手間増えます。
メールとSMSの保存期間は、フリーとスモールが1か月、チームとビジネスが3か月、エンタープライズが1年です。過去のやり取りをさかのぼる必要がある業態は、この期間も見ておいてください。
定員制の運用で効く機能が上位プラン
キャンセル待ちの設定とグループ予約の受付は、どちらもビジネスプラン以上です。予約回数の制限設定とシークレットページの作成もビジネスプラン以上。継続通いのスクールタイプもビジネスプラン以上です。
定員制で回す教室にとって、キャンセル待ちは売上に直結します。満席になったあとに順番を待ってもらう仕組みが上位プランにあることは、業態によっては重い制約です。
予約ページの見え方もプランで変わる
予約受付ページ内の広告非表示はスモールプラン以上です。したがってフリープランでは、自分の店の予約ページに広告が表示されます。予約受付ページのロゴのカスタマイズもスモールプラン以上、予約者向けカレンダーの色変更もスモールプラン以上です。
予約時に聞くアンケートは、フリーとスモールが最大1項目、チーム以上が最大50項目。予約受付時の予約者情報カスタマイズはチームプラン以上で最大20項目です。無料で始めた店舗が最初に不足を感じるのは、たいていこのアンケート1項目という制限です。
顧客ブロックの機能もスモールプラン以上なので、繰り返し無断キャンセルする相手を止める運用は、無料のままではできません。
施術の間隔を空ける設定もプランで分かれる
メニュータイプの所要時間の自由入力と受付時間間隔の自由入力はスモールプラン以上、休憩時間の設定とオプションメニューの設定はチームプラン以上です。
施術のあとに片付けや消毒の時間を挟みたい、という設定を入れるにはチームプランが要ります。無料の段階では、受付間隔を意図的に広めに取って対処する形になります。予約が連続で埋まったときに現場が回らなくなるのは、たいていここです。
外部サービスとの連携にもプランの区切りがある
連携の一覧は広く用意されていますが、そのほとんどにプランの条件が付いています。
公式ヘルプの他システムとの連携カテゴリに掲載されているのは、API連携、Googleで予約、Googleカレンダー連携、LINEミニアプリ、POSレジ、Zoom連携、かんざし連携、タグ埋め込み、リモートロック連携です。このうち全プランで使えるのはGoogleで予約だけです。Zoom連携はスモールプラン以上、Googleカレンダーとの双方向連携はチームプラン以上、API連携はビジネスプラン以上です。
Googleカレンダーとの双方向連携がチームプラン以上である点は、1人で店を回している事業者に効きます。普段の予定をGoogleカレンダーで管理していて、そこに私用や別業務の予定を入れている場合、双方向でないと予約の空き枠と実際の予定がずれます。ダブルブッキングを避けるには、予約を受けない時間を予約システム側でも設定し直す作業が残ります。
予約カレンダーの自社サイトへの埋め込みもビジネスプラン以上です。予約ボタンの埋め込みは全プランなので、無料の段階では「ボタンを押すと予約サイトへ飛ぶ」形になります。自社サイトの中で空き状況を見せて、そのまま申し込ませたい場合は上位プランが要ります。
セキュリティ関連ではIP制限がエンタープライズプランのみです。管理画面へのアクセス元を限定したい法人や自治体の用途では、最上位プランが前提になります。
入金までの流れで気をつける点
事前決済を使う場合、代金が手元に届くまでの流れにも押さえておくべき点があります。
代金は STORES 株式会社が受け取り、そこから事業者へ振り込まれます。2026年2月中旬以降の切り替えにより、決済サービスの提供主体が Stripe Japan, Inc. から STORES 株式会社に変更されました。加盟店契約は STORES 株式会社を通じて、株式会社クレディセゾンおよび株式会社ジェーシービーとの間で成立します。審査に通過しない場合もあると明記されているため、事前決済を前提に告知を出す前に審査を通しておく必要があります。
入金日は月次振込の場合、毎月25日です。予約が入ってから代金が口座に届くまでには、締めと振込の分だけ時間がかかります。資金繰りを早めたい場合は入金サイクル短縮化のオプションがありますが、月額2,200円(税込)に加えて振込のたびの手数料が乗ります。
振込名義人も「STORES yoyaku」から「ストアーズ(カ) ヨヤク」へ変更されます。変更が適用された月は Stripe 社と STORES 株式会社からそれぞれ振り込まれるため、振込が2回に分かれます。総額は変わりませんが、通帳の照合で戸惑う可能性があります。
経理まわりでは、振込手数料と事務手数料のインボイス対応として、管理画面の入金画面に事業者名と適格請求書発行事業者の登録番号が記載されており、この画面を印刷または保存することで仕入税額控除の保存書類として使えると案内されています。毎月この作業が増える点は、担当者に伝えておいてください。決済手数料の消費税区分も変更されており、以前はブランドによって課税と非課税が分かれていましたが、変更後は全ブランドで非課税になりました。手数料の総額に変更はありません。
URLとドメインまわりの制約
予約サイトのURLが移行の途中にあります。変更前は coubic.com に店舗のIDを付けた形、変更後は事業者のドメインIDを使った stores.jp の形です。2026年2月中旬以降、順次切り替えが実施されています。
旧URLからの自動転送は続きますが、告知に「将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます」と明記されています。名刺やチラシ、看板にURLを刷っている場合、将来の刷り直しが視野に入ります。
将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます 出典: stores.fun
共通ドメインIDには変更できなくなる条件があります。URL移行後に決済を伴う予約や、回数券や月謝の購入が発生すると、変更できなくなります。開業前で屋号の表記を迷っている段階なら、ここを先に確定させてください。
予約者へ送るメールの送信元アドレスも、[email protected] から [email protected] へ変わります。顧客側の迷惑メール設定で旧アドレスを許可している場合、案内が要ります。
独自ドメインについては、URL移行の案内に、独自ドメインを設定中の場合は予約サイトにも自動的に適用されると記載があります。ただし、独自ドメインが予約単体で使えるのか、他のサービスの契約が前提になるのか、対応プランはどれかについては、公開資料では確認できませんでした。自社ドメインで予約まで通したい場合は、契約前に確かめる必要があります。
解約とデータの持ち出しの制約
止めるときの条件も、先に知っておくべき項目です。
有料プランを利用中の場合、アカウント削除の前に有料プランの解約手続きが必要で、解約を希望するときは問い合わせフォームから連絡する必要があります。管理画面だけでは完結しません。フリープランのアカウント削除は管理画面から操作でき、2026年7月22日以降に登録した場合は「予約の利用終了」「事業者の削除」「アカウントの削除」の3段階を順に実施します。アカウント削除は管理者アカウントからのみ操作できます。
登録した時期によって手順が違う点も、地味に効きます。2026年7月22日以前に登録した事業者と、7月22日以降に登録した事業者で操作方法が分かれています。検索で出てきた手順が自分の画面と合わない原因は、たいていこれです。
解約の申し入れ期限、つまり更新の何日前までに申し出る必要があるのかについては、公開資料では確認できませんでした。年契約の更新月が近い場合は、問い合わせて確定させておいてください。
アカウント削除後は、登録されていたすべてのデータが完全に消去され、復旧できないと明記されています。解約後にデータが保持される期間についても、公開資料では確認できませんでした。ここでCSVの制約が効いてきます。書き出せるのがビジネスプラン以上である以上、フリーやスモールやチームで運用してきた店舗は、止めるときに手元へ残す手段が限られます。
他社の予約システムからの移行についても、公式の料金ページには、移行の可否や手段は現在利用中のシステムやデータの形式によって異なるとあり、個別の相談での対応になっています。入れるときも出るときも、データの移動は自動ではありません。
公開資料では確認できなかった項目
「デメリット」として書かれていても、公式資料に根拠が無い項目があります。確認できなかったものを挙げておきます。無いという意味ではありません。
当日その場で列に並ぶ整理券型の順番待ちに該当する機能名は確認できませんでした。確認できるのはキャンセル待ちの設定とグループ予約の受付で、これらが順番待ちに相当するかは判断できません。シフト管理の具体的な設定単位、たとえば曜日別なのか日別なのか時間帯別なのかも確認できませんでした。独自ドメインの対応プランも確認できませんでした。解約の申し入れ期限と、解約後のデータ保持期間も確認できませんでした。フリー、スモール、チームで予約や顧客のデータを取り出す方法があるかどうかも判断できませんでした。
これらが導入の条件になっているなら、比較サイトの表ではなく公式の窓口で確認してください。
制約を踏まえて、どこで判断するか
ここまでの制約を、判断の順番に並べ直します。
第一に、月の予約件数を数えます。50件を超える月があるなら、無料のままでは続きません。第二に、担当者の人数を確定します。2人以上で指名を受けるならチームプラン以上です。第三に、データを外に出す必要があるかを決めます。必要ならビジネスプラン以上になります。第四に、事前決済の額を見積もります。月17万円を超えるなら別枠の月額3,300円に加入したほうが安くなります。第五に、契約期間を決めます。年契約は割安ですが、途中で止めると残期間分の支払いが発生します。
この5つで、必要なプランと総額がほぼ決まります。
順番が大事なのは、後ろの項目ほど動かしにくいからです。件数はプランの追加購入で調整できますし、担当者の人数も採用の都合で変わります。しかしデータを外へ出せるかどうかと、契約期間の縛りは、契約した時点で決まってしまいます。とくにデータの持ち出しは、必要になるのがいちばん最後、つまり別の仕組みへ移ろうと決めたときです。そのときになって初めて、書き出す手段が上位プランに紐づいていたと気づく形になります。導入の時点で、名簿をどう保つのかを決めておいてください。定期的に手元へ控えを残す運用にするのか、上位プランを前提にするのか、あるいは名簿は別の場所で管理するのか。この3つのどれかを選んでおけば、あとで慌てずに済みます。
制約の置き場所が違う予約システムもある
比較のために、区切り方が違うものを1つ並べておきます。段階を4つに絞り、件数とスタッフ数と主要な機能をその段階に含めてしまう設計です。無料の段階が月50件でスタッフ1名、次が月額3,300円(税込)で月300件とスタッフ1名、その上が7,700円(税込)で月1,000件とスタッフ10名、いちばん上が19,800円(税込)で月3,000件とスタッフ無制限です。年契約なら月あたり2,750円、6,600円、16,500円、上限超過は100件ごとに1,100円(税込)、有料の段階は最初の3か月が半額になります。段階ごとの内訳は料金にまとまっています。
この形では、スタッフの指名とシフト管理、独自ドメイン、オンラインの面談用URL、Google Analytics 4が真ん中の段階から使えます。担当者が2人いて件数は少ない、という店舗では費用の当たり方が変わります。
ただし、こちらにも制約はあります。事前決済はいちばん上の段階からで、下の段階では使えません。決済の作りも違い、店舗が決済会社と自分で加盟店契約を結び、代金は店舗の口座へ直接入り、返金も店舗が行う形をとります。運営側は代金を預かりません。返金の判断と手続きが店舗側に残るぶん、手間は増えます。決済会社は選べず、StripeやSquareにはつながりません。すでにStripeで会計を組んでいる事業者にとっては、これが決定的な制約になります。
制約はどの仕組みにもあり、置き場所が違うだけです。件数で区切るのか、機能で区切るのか、決済を誰が預かるのか。自分の店にとってどれが痛くないかを選ぶ話になります。使える機能の一覧はできること、設計の違いを横に並べたものは他社との比較にあります。
業種によって痛む制約は違う
同じ制約でも、業態によって重さが変わります。サロンや整体では、スタッフの指名と休憩時間の設定が上位プランにある点が重くなります。教室やスクールでは、キャンセル待ちとグループ予約がビジネスプラン以上である点が効きます。相談窓口や士業では、件数の上限より、予約前に聞く項目の数と独自ドメインの扱いが問題になります。レンタルスペースでは、鍵の受け渡しを自動化する連携の費用が判断材料です。飲食では、予約と当日来店の合流をどう捌くかが残ります。
自分の業態でどの制約が先に効くのかは、実際の予約の入り方を数えれば見えてきます。業態ごとの受け方の型は業種ごとの使い方に整理されていて、予約画面の実際の動きはデモを見るから触って確かめられます。条件で迷ったときの確認先はよくある質問にもまとまっています。
Q1. 無料プランで一番困るのはどこですか?
月間予約件数50件に達すると新規の予約受け付けが停止される点です。再開するには有料プランへの変更が必須で、フリープランには件数の追加購入がありません。加えてスタッフ登録ができない、リマインドの自動配信が使えない、予約ページに広告が表示される、アンケートが1項目までという制約もあります。
Q2. 顧客データを取り出せないというのは本当ですか?
予約や顧客情報のCSVダウンロードは、プラン比較表でビジネスプラン以上の機能として区分されています。フリー、スモール、チームでは利用できません。顧客情報の一括登録は全プランで使えるため、取り込みと書き出しで条件が違います。下位プランでデータを取り出す方法があるかは公開資料からは判断できませんでした。
Q3. 決済にかかる費用は結局いくらですか?
2026年8月3日以降の料率は4段階で、別枠のSTORES スタンダードプラン未加入なら通常5.5%、加入すれば3.6%です。加入には月額3,300円(税込)がかかり、決済額が月17万円あたりを超えると加入したほうが安くなります。加えて2026年8月25日の入金分から振込手数料275円(税込)が1回ごとに発生します。
Q4. 途中で解約すると費用はかかりますか?
契約は自動更新で、途中解約を希望する場合は残っている期間分のプラン利用料を解約時に支払う必要があります。有料プランの解約は問い合わせフォームからの連絡が必要で、管理画面だけでは完結しません。解約の申し入れ期限については公開資料では確認できませんでした。
Q5. 予約サイトのURLはこのまま使い続けられますか?
2026年2月中旬以降、coubic.com の形式から事業者のドメインIDを使った stores.jp の形式へ順次移行しています。自動転送は続きますが、将来的に旧URLの利用停止をお願いする場合があると公式に予告されています。決済を伴う予約や回数券の購入が発生した後は、共通ドメインIDを変更できなくなります。