他社との比較
STORES予約の解約|手続きと、やめる前に持ち出すもの
2026年9月8日

「stores 予約 解約」で検索してこのページを開いた人の多くは、すでに気持ちの上では決めていて、あとは手順と、やめたあとに何が消えるのかを知りたい状態にあります。予約システムの解約が厄介なのは、ボタンを押した瞬間に顧客名簿と予約履歴が消え、予約サイトのURLも死ぬからです。しかも STORES 予約 の場合、有料プランの解約とアカウントの削除は別の手続きで、登録した時期によって操作画面まで違います。この記事では、公式に確認できる範囲の手順と、やめる前に手元へ持ち出しておくものを、順番どおりに並べます。
解約を考える前に、2026年に変わった前提を押さえる
解約を検討している理由が「費用が上がったから」である場合、まず何が上がったのかを正確につかんでおいたほうがいいです。2026年に入ってから、STORES 予約 では料金表に載っていない部分の条件がいくつか変わっています。解約するにせよ残るにせよ、ここを知らないまま判断すると、乗り換え先でも同じ計算違いをします。
先に1つ確認しておくと、サービス自体の提供終了は告知されていません。公式FAQのリリース情報一覧に掲載されている直近の記事はいずれも機能追加または条件変更の告知で、終了に関する記載はなく、運営会社の公式サイトのサービス一覧にも現行サービスとして掲載されています。新規申し込みも継続していて、公式料金ページには「無料ではじめる」の登録導線が現在も置かれています。つまり「サービスが終わるからやめる」という状況ではありません。変わったのは料金表の外側にある条件のほうです。
決済のしくみの提供主体が入れ替わった
事前クレジットカード決済の提供主体が、Stripe Japan, Inc. から STORES 株式会社に変更されました。変更前は事業者と Stripe 社の間で利用契約が成立し、Stripe 社を通じてクレジットカード会社との加盟店契約が成立する形でした。変更後は事業者と STORES 株式会社の間で利用契約が成立し、STORES 株式会社を通じて株式会社クレディセゾンおよび株式会社ジェーシービーによる加盟店契約審査が行われます。公式には、この審査に通過しない場合もあると明記されています。切り替えは2026年2月中旬頃より順次実施されました。
この変更にともなって、売上金の振込名義人も「STORES yoyaku」から「ストアーズ(カ) ヨヤク」に変わりました。切り替えが適用された月は Stripe 社と STORES 株式会社からそれぞれ振り込まれるため、振込が2回に分かれます。振込総額そのものに変更はありませんが、通帳や会計ソフトの摘要で照合している店では、この月だけ突合が合わなくなります。解約時期がこのあたりにかかる場合は、入金の記録を先に整理しておくと後で困りません。
決済手数料率と振込手数料が上がった
事前クレジットカード決済の手数料率が2026年8月3日に変更されました。変更前は「4.9%+99円」でしたが、以降は5.5%です。8月3日午前0時以降の決済から自動的に新しい料率が適用されています。ただし料率は一律ではなく、STORES スタンダードプラン(月額3,300円・税込)への加入状況と、中小特別料率の適用有無で4段階に分かれます。フリーかつ通常料率が5.5%、フリーかつ中小特別料率が5.2%、スタンダード加入かつ通常料率が3.6%、スタンダード加入かつ中小特別料率が3.3%です。
事前クレジットカード決済手数料は、フリープランの場合5.2%〜、スタンダードプラン加入の場合3.3%〜です(共に中小特別料率適用時) 出典: stores.fun
あわせて、2026年8月25日の入金分より、それまで0円だった振込手数料が1回の振込につき275円(税込)発生するようになりました。入金額が10,000円未満の振込では事務手数料275円が追加され、合計550円になります。入金サイクル短縮化のオプションを契約している場合は、毎週火曜日の振込ごとに275円が発生します。月に4回振り込まれれば、それだけで月1,100円です。小さな店ほど効き方が大きい変更なので、解約の理由がここにあるなら、その計算は正しいということになります。
なお、振込のタイミングは管理画面で「入金額が10,000円以上で振込」(初期設定)と「入金額が10,000円未満でも振込」から選べます。前者では10,000円に達するまで売上金が繰り越され、振込自体が行われません。振込が行われなかった月は振込手数料も発生しない仕組みです。解約直前に売上金が中途半端な額で残っていると、最後の入金がいつになるのか読みにくくなります。解約の申し出をする前に、この設定を確認しておくと安全です。
予約サイトのURLとメールの送信元が移る
予約サイトのURLの形式が変わります。変更前は coubic.com のドメイン配下でしたが、変更後は各事業者のドメインIDを使った stores.jp 配下の形式になります。2026年2月中旬以降、順次切り替えが実施されています。現時点では旧URLからの自動転送が続きますが、公式の案内には「将来的に現在のURLでのご利用を停止し、URLの変更をお願いさせていただく場合がございます」と明記されています。名刺やチラシ、看板のQRコードに旧URLを刷っている店は、解約するかどうかに関係なく、この点を把握しておく必要があります。
予約者へ送信されるメールの送信元アドレスも、[email protected] から [email protected] に変更されます。予約者側で受信許可設定をしている場合、切り替えのタイミングでリマインドが届かなくなることがあります。解約を進めている最中にこれが重なると、予約者からの問い合わせが増えます。移行時期と解約時期は、できるだけずらしたほうが手間が少なくて済みます。
解約しないで済む場合もある
解約の手順に入る前に、やめずに済ませる道があるかどうかを確かめておきます。理由が費用なら、契約の形を変えるだけで解決することがあります。
費用が上がった原因が決済手数料なら、STORES スタンダードプラン(月額3,300円・税込)への加入で料率が5.5%から3.6%に下がります。月の事前決済が20万円を超えていれば、料率の差1.9%だけで3,800円になり、スタンダードプランの月額を上回ります。事前決済の額が大きい店ほど、加入したほうが安くなる計算です。この加入は STORES 予約 の有料プランとは別枠で、予約側のプランを変更する必要はないと公式に明記されています。
さらに中小特別料率の申請も選択肢です。主な適用条件は、中小企業基本法が定める中小企業者に該当する会社または個人であること、年間のキャッシュレス決済利用額が3,000万円未満であること、実店舗などの対面環境で来店客にサービスや商品を提供する際の決済であることです。実店舗がないオンラインサービスは適用できません。当月10日までに申請すると翌月1日から適用され、審査に通らなかった場合は通常料率になります。条件に当てはまる店なら、フリーで5.2%、スタンダード加入で3.3%まで下がります。
振込手数料が理由なら、振込設定の見直しで頻度を減らせます。入金サイクル短縮化のオプション(月額2,200円・税込)を契約している店は、毎週の振込ごとに275円が発生します。週次の入金が資金繰り上どうしても必要でなければ、月次に戻すだけで月あたり数百円から千円強の差になります。オプションの月額も同時に浮きます。
予約件数の上限が理由の場合は、超過分の追加とプラン変更のどちらが安いかを計算します。有料プランでは50件ごとに1,078円(税込)で追加できるため、恒常的に100件ほど超える程度なら、上位プランに上げるより追加のほうが安く収まることがあります。逆に毎月300件以上超えるなら、プランを上げたほうが確実です。ここまで確かめて、それでも合わないと判断したときに初めて解約に進むと、後悔が残りません。
有料プランの解約と、アカウントの削除は別物
ここが最も間違えやすいところです。STORES 予約 の「やめる」には2段階あり、片方だけを実行しても目的は達成されません。
有料プランの解約は問い合わせフォームから
有料プランの解約は、管理画面の操作だけでは完結しません。公式FAQには、有料プランの解約は運営会社への解約希望の申し出をもって受理され、オペレーターから契約終了日や注意事項の案内があるため、問い合わせフォームから連絡するように記載されています。つまり、締切に間に合わせるつもりなら、管理画面を探し回るのではなく、まず問い合わせフォームを開くのが正解です。
申し出のタイミングも重要です。契約は自動更新で、契約終了日までに申し出が確認できない場合は自動更新されます。契約終了日を過ぎてから申し出た場合も自動更新となり、その分のプラン料金の支払いが必要になります。ただし、更新日の何日前までに申し出る必要があるのかという具体的な期限については、公開資料では確認できませんでした。余裕を持って動くほかありません。目安としては、次の更新日の1か月前には問い合わせを送っておくと、やり取りの往復に耐えられます。
アカウントの削除は管理画面から段階的に
有料プランを解約しただけでは、アカウントとデータは残ります。データごと消したい場合はアカウントの削除が必要です。アカウント削除は管理者アカウントからのみ操作できます。有料プランを利用中の場合は、削除の前に有料プランの解約手続きを済ませておく必要があります。トライアルプランに加入している場合は、利用終了の前にダウングレードが必要になる旨が案内されています。
2026年7月22日以降に登録した事業者の場合、STORES からすべての情報を削除するには、STORES 予約 の利用終了、事業者の削除、STORES アカウントの削除という3段階の操作が必要です。ここで見落としやすいのは、STORES 予約 のアカウントを削除しても STORES アカウント自体は引き続き利用できるという点です。ネットショップやレジなど他の STORES サービスを使っている店では、むしろこれが正しい挙動ですが、「全部消したつもりだったのに残っていた」という食い違いが起きやすい部分でもあります。
登録時期で手順が分かれる
公式FAQの退会手順は「2026年7月22日以前に登録した事業者向け」と「2026年7月22日以降に登録した事業者向け」の2本に分かれており、操作方法が異なる旨が明記されています。検索で最初に出てきた手順どおりに操作しても画面が一致しないことがあるのは、これが理由です。自分の店がどちらに当たるのかを先に確認してから、対応する手順のページを開いてください。
削除後の扱いについては明確です。アカウント削除後は、登録されていたすべてのデータが完全に消去され、復旧できないと明記されています。つまり、押す前に持ち出すしかありません。
途中でやめても、残りの期間分は払う
契約期間の途中で解約する場合でも、残存期間分のプラン利用料の全額を解約時に支払う必要があります。すでに一括払いで支払い済みの場合、返金はできないと明記されています。特定商取引法に基づく表示にも、次のように書かれています。
サービスの性質上、返品・交換は承っておりません。解約等の手続は、利用規約に定めます 出典: stores.fun
契約期間は年契約と、最短3か月からの複数月契約から選べます。単月での契約はできません。年契約の途中で解約を申し出た場合、残り何か月あってもその分は支払うことになるため、実質的には契約期間の満了に合わせて解約するのが最も損の少ない進め方です。
判断のために自分の契約がどの形なのかを確認しておきます。年契約・一括払いの月額は、スモールが9,790円、チームが19,690円、ビジネスが28,600円、エンタープライズが66,000円で、いずれも税込です。複数月契約・一括払いだとスモールが12,980円、チームが22,880円、ビジネスが31,790円、エンタープライズが77,000円です。年契約のほうが月あたりで安い代わりに、途中でやめたときの残存期間が長くなります。フリープランは月額0円なので、この論点自体が発生しません。
なお、プランを下げる場合も注意が必要です。プランを下げると閲覧および機能に制限がかかり、旧設定の確認や閲覧のための一時的な制限解除もできないと明記されています。「解約前にいったんフリーに落として、様子を見ながらデータを整理する」という進め方は、思ったとおりに動かない可能性があります。落とす前に必要なものを出し切っておくのが順序です。
やめる前に持ち出すもの
ここが本題です。解約の手続きそのものは半日で終わりますが、データの持ち出しは計画しないと間に合いません。
顧客名簿
顧客情報はCSVでダウンロードできます。管理画面ホームの「予約」から「顧客」を開き、画面右上の「CSVダウンロード」をクリックして出力形式を選び、リクエスト後にダウンロードページから取得する流れです。スマートフォンからも操作できます。ただしダウンロードには制限があり、各ファイルのダウンロードは管理画面の操作とあわせて1度のみ、12時間以内に行える仕様です。取り出したファイルを紛失すると、同じ手順をもう一度踏むことになります。
重要な条件があります。公式のプラン比較表では「予約・顧客情報のCSVダウンロード」がビジネスプラン以上の機能として区分されており、フリー、スモール、チームの3プランには印がありません。フリー、スモール、チームの利用者が予約・顧客データを取り出す方法があるかどうかは、公式資料からは判断できませんでした。手段が存在しないと断定はできませんが、少なくとも比較表の上ではプランの壁があります。安いプランで使っていた店ほど、持ち出しの段取りを早めに問い合わせて確認しておくべきです。
持ち出した顧客名簿の扱いも忘れないでください。氏名や連絡先を含むファイルを手元のパソコンに置く以上、保管と廃棄の責任は店側にあります。事業者としての取り扱いの考え方は個人情報保護委員会の案内が基準になります。
予約履歴と分析のデータ
予約一覧のCSVダウンロードは、画面上部の「予約一覧」からダウンロードボタンで取得します。分析機能の各レポートもCSVでダウンロードでき、分析機能自体は全プランで利用できます。過去の予約の傾向は、次の受け方を設計するときの唯一の材料です。曜日ごとの埋まり方、キャンセルの発生率、指名の偏り、季節の波。これらは新しい仕組みに移った瞬間にゼロから積み直しになるため、数字として残しておく価値があります。
API連携を使っている場合は、予約情報と顧客情報を出力できますが、API連携はビジネスプラン以上の提供です。ここでもプランの壁が効きます。
文面と設定のコピー
CSVでは出てこないものがあります。予約ページの説明文、メニュー名と所要時間、キャンセルポリシーの文言、予約確定メールと「予約忘れないでねメール」の本文、来店者向けメールの条件設定、回数券や月謝の設計。これらは店の運用そのもので、書き直すのに一番時間がかかります。画面をそのまま印刷するか、テキストに写して保存しておいてください。アカウント削除後に「あの文面をもう一度見たい」と思っても戻せません。
予約サイトのURLと外部からの導線
自分の予約サイトのURLが、いまどこに貼られているかを洗い出します。店のホームページの予約ボタン、Googleビジネスプロフィール、Instagramのプロフィール欄、LINEのリッチメニュー、紙のチラシ、店頭のQRコード、名刺。解約するとこれらのリンク先は行き止まりになります。外部サイトに設置している予約カレンダーやボタンの埋め込みコードも、解約と同時に外す対象です。移行先が決まっているなら、URLの差し替え作業の一覧を先に作っておくと、切り替え当日が静かに終わります。
予約者に伝える段取り
解約は店の都合ですが、影響を受けるのは予約者です。順番を間違えると、予約が入ったまま受付だけが消える事故が起きます。
まず、解約日より先の日付で予約を受け付けないように、予約受付期間の設定を締めます。予約受付・キャンセル・変更期限の設定は全プランで利用できるため、フリープランでもこの操作は可能です。次に、すでに入っている予約を洗い出します。解約日をまたぐ予約が1件でもあるなら、その日以降に解約日を置き直すか、予約者に個別連絡して新しい受け方に移してもらうかの二択です。
リマインドの扱いも決めておきます。「予約忘れないでねメール」は予約日時の何時間前という形で設定でき、設定した配信日を経過した後に入った予約には配信されません。解約直前は、送られるはずのリマインドが送られない状態が起きやすい時期です。最後の数週間だけは、手作業での確認を挟むほうが確実です。
回数券や月謝を販売している場合は、残っている分の扱いを先に決めます。回数券・月謝の販売は全プランで可能で、購入者へ有効期限や残回数をメールで知らせる設定もありますが、解約時に未消化分をどう精算するかについての公式の案内は、公開資料では確認できませんでした。金銭が絡むため、ここは問い合わせフォームで直接確認してから動くべき部分です。事前決済を使っている場合も同様で、特定商取引法に基づく表示には「手数料の返金・キャンセルは受け付けておりません」と記載されています。予約者への返金と、店が払った決済手数料の扱いは別だと考えておく必要があります。
予約者へ出す案内の書き方
告知は短いほど読まれます。長い経緯の説明は不要で、必要なのは3点だけです。いつから受付の窓口が変わるのか、新しい予約先はどこか、すでに入っている予約はどうなるのか。次のような形で足ります。
いつも○○をご利用いただきありがとうございます。○月○日より、ご予約の受付先が変わります。新しいご予約はこちらのページからお願いいたします。○月○日以前にお取りいただいたご予約は、そのまま承っておりますので、あらためてのお手続きは不要です。ご不明な点は店頭またはお電話でお問い合わせください。
この文面を、予約確定メールの署名欄、店のホームページ、SNSのプロフィール欄、店頭の掲示に同じまま出します。文言がばらばらだと、予約者は「どちらが正しいのか」で迷い、結局は電話が来ます。同じ文を使い回すのが、いちばん問い合わせが減る方法です。切り替えの前後2週間は、旧サイトと新サイトの両方に同じ案内を出しておくと取りこぼしが減ります。
次の受け方を決めてから、解約日を置く
解約日を先に決めてしまうと、移行先の検討が締切に追われて雑になります。順序は逆です。次の受け方を決めて、動く状態にして、それから解約日を置きます。
何が足りなかったのかを言葉にする
やめる理由を1行にすると、次に選ぶときの物差しになります。よく挙がるのは、月間予約件数の上限、スタッフ指名やシフトの扱い、CSVの持ち出しがプランに縛られること、決済手数料と振込手数料の合計、そして料金そのものです。たとえば予約件数の上限は、フリーが月50件、スモールが200件、チームが300件、ビジネスが2,000件、エンタープライズが5,000件です。有料プランで上限を超える場合は50件ごとに1,078円(税込)で追加できます。自分の店が月に何件受けているかを出しておけば、次の候補を数字で並べられます。
比較の軸を整理するときは、機能の数ではなく、いま詰まっている一点で見たほうが早いです。他社の予約システムを横に並べて、どの条件で差が出るのかを整理した他社との比較が、その物差しづくりに使えます。
費用の形を見比べる
月額と予約件数の上限、スタッフ人数、そして超過したときの追加費用。この4つが揃わないと、料金の比較はできません。参考までに、月あたりの上限件数とスタッフ人数でプランが分かれる料金の考え方は料金にまとめてあります。無料で月50件まで、月額3,300円で月300件とスタッフ1名、月額7,700円で月1,000件とスタッフ10名、月額19,800円で月3,000件とスタッフ無制限という4段階で、いずれも税込、上限を超えた分は100件ごとに1,100円です。年契約にすると月あたり2,750円、6,600円、16,500円になります。同じ「月300件」でも、月額がいくらになるのかは仕組みによって変わります。
決済まわりは、費用より先に構造を見てください。予約システムによっては、代金を運営会社がいったん預かってから店に振り込む形と、店が自分で決済会社と加盟店契約を結んで代金が直接入る形があります。前者では振込のサイクルと振込手数料が店の資金繰りに効きますが、後者では代金が店舗の口座に直接入り、返金も店舗が行うため、運営が代金を預かりません。決済会社としてテレコムクレジットを使い、店舗が自分で加盟店契約を結ぶ形がこれに当たります。Stripe と Square には対応していないため、すでにそのどちらかで決済を組んでいる店は、この点を先に確認しておく必要があります。
自分の業種でどう組むかを見てから決める
同じ予約システムでも、サロン、教室、整体、士業の面談では組み方がまるで違います。時間指定の一枠ずつで受けるのか、定員のある回で受けるのか、スタッフを指名させるのか。業種ごとにどう設定するかの例は業種ごとの使い方にまとまっています。近い形の例を見てから決めると、移行後に「この受け方ができない」と気づく事故が減ります。
実際の予約画面の動きを見ておくことも役に立ちます。予約者が最初に見る画面と、店側の管理画面の両方を触ってみられるデモを見るを先に確認しておけば、スタッフに説明するときの言葉も揃います。機能の一覧だけで判断すると、画面の作りが自分の店に合っていなかったときに気づくのが遅れます。何ができて何ができないのかはできることに整理してあるので、いま詰まっている一点がそこに入っているかどうかだけ、先に見てください。
日付で並べ直す
やることが多く見えますが、日付に並べると2か月の作業です。順番に置くと次のようになります。
契約更新日の2か月前に、直近12か月の予約件数とキャンセル率を出し、いま詰まっている一点を1行で書き出します。同じ週に、次の候補を2つか3つに絞ります。更新日の6週間前に、候補の予約画面を実際に触り、自分の店のメニューと営業時間をそのまま設定してみます。ここで組めなければ、その候補は落とします。
更新日の1か月前に、問い合わせフォームから解約の申し出を送ります。同じ日に顧客情報と予約一覧のCSVをダウンロードし、予約ページの説明文とメールの本文をテキストに写します。ダウンロードは12時間以内に1度だけという制限があるため、取得したファイルはすぐに複数の場所へ保存してください。あわせて、解約日より先の日付で予約が入らないよう受付期限を締めます。
更新日の3週間前から、新しい仕組みで予約を受け始めます。ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNSのプロフィール欄、LINEのリッチメニュー、店頭のQRコードの順に、リンク先を差し替えます。紙のチラシと名刺は刷り直しが要るため、この時点で発注しておきます。更新日の1週間前に、旧サイトに残っている予約がゼロになったことを確認します。ゼロでなければ、その予約が終わるまで解約日を後ろにずらします。
契約終了日を過ぎたら、アカウントの削除に進みます。削除は最後です。データが完全に消えて戻せないため、CSVと文面の写しがすべて手元にあることを、もう一度確かめてから操作してください。
移行の重なりを1か月つくる
最後に、解約日と新しい仕組みの稼働日を同じ日にしないでください。1か月ほど重ねると、片方で受けながらもう片方を試せます。費用は二重になりますが、予約を取りこぼす損失のほうがたいてい大きいです。重なり期間にやることは3つあります。新しい予約サイトのURLを外部の導線に差し替えること、旧サイトの受付を締めること、そしてスタッフ全員が新しい画面で1件ずつ操作してみることです。この3つが終わってから、問い合わせフォームに解約の申し出を送れば、あとは契約終了日を待つだけになります。
Q1. STORES予約の解約は管理画面だけで完結しますか?
有料プランを利用している場合は完結しません。公式FAQには、有料プランの解約は運営会社への解約希望の申し出をもって受理され、オペレーターから契約終了日や注意事項の案内があるため問い合わせフォームから連絡するように記載されています。フリープラン利用中のアカウント削除は管理画面から操作でき、2026年7月22日以降に登録した事業者の場合は、利用終了、事業者の削除、STORESアカウントの削除の3段階を順に実施します。
Q2. 契約期間の途中で解約したら、残りの月額は返ってきますか?
返ってきません。契約期間の途中で解約する場合でも、残存期間分のプラン利用料の全額を解約時に支払う必要があり、すでに一括払いで支払い済みの場合は返金できないと明記されています。契約は自動更新で、契約終了日までに申し出が確認できない場合は自動更新されます。更新日の何日前までに申し出る必要があるかという期限は公開資料では確認できなかったため、次の更新日の1か月前を目安に問い合わせを送るのが安全です。
Q3. 解約前に顧客データはどうやって取り出しますか?
顧客情報は管理画面の「予約」から「顧客」を開き、「CSVダウンロード」で出力形式を選んでリクエストし、ダウンロードページから取得します。各ファイルのダウンロードは管理画面の操作とあわせて1度のみ、12時間以内という制限があります。ただしプラン比較表では「予約・顧客情報のCSVダウンロード」がビジネスプラン以上とされており、フリー、スモール、チームで取り出す方法があるかどうかは公式資料からは判断できませんでした。
Q4. アカウントを削除したあとにデータを戻すことはできますか?
できません。アカウント削除後は、登録されていたすべてのデータが完全に消去され、復旧できないと明記されています。顧客名簿と予約履歴のCSV、予約ページの説明文、キャンセルポリシーの文言、予約確定メールとリマインドメールの本文は、削除の前に必ず手元へ写しておいてください。なお解約後にデータが保持される期間については、公開資料では確認できませんでした。削除ボタンを押す前が唯一の機会だと考えるのが安全です。
Q5. 2026年に手数料が上がったと聞きましたが、何が変わりましたか?
2つあります。事前クレジットカード決済の手数料率が2026年8月3日に「4.9%+99円」から5.5%へ変更されました。STORESスタンダードプラン加入時は3.6%、中小特別料率の適用で3.3%になります。もう1つは振込手数料で、2026年8月25日の入金分より1回の振込につき275円(税込)が発生します。入金額が10,000円未満の場合は事務手数料275円が加わり合計550円です。いずれも税込表記で公式に告知されています。