他社との比較
freee予約(旧TOL)で足りなくなる場面|スタッフを増やすとき
2026年9月9日・Rizaflow編集部

「tol 予約 できないこと」で検索する人は、たいていすでに使い始めています。ひとりで小さく始めたときは不満が無かったのに、予約が増え、人が増え、扱う金額が増えるにつれて引っかかりが出てきた。その引っかかりが何なのかをはっきりさせたい、という段階です。
この記事では、公式サイトとヘルプセンターに書かれている内容だけを使って、足りなくなる箇所を順に並べます。確認できなかったものは、無いとは書かず「公開資料では確認できませんでした」と書いています。機能が存在しないという断定はしません。
先に全体像を書きます。このサービスで足りなくなる場所は、大きく2種類あります。1つはお金を払えば解決するもの。もう1つはお金を払っても解決しないものです。後者があるのがこのサービスの特徴で、そこが本当の限界になります。
もう1つ、前提の確認です。TOL(トル)という名前のサービスは、いまはありません。2025年2月に「freee予約」へ名称が変わりました。以下は現在の名前で書きます。
いちばん大きな行き止まりは、スタッフを増やすとき
順番を変えて、影響がいちばん大きいものから書きます。
スタッフ指名と複数スタッフ管理は、いま新規に契約できない
料金プランは4段階の構成ですが、いま申し込めるのは下の2つだけです。旧サイトの料金ページでは、ShopプランとCompanyプランの申し込みボタンの位置に「リニューアルのため受付停止中」と表示され、操作は問い合わせのみになっています。現行の料金ページでも、比較表のShop列の見出しに「※現在リニューアル中」と付いていて、金額の記載がありません。
止まっているプランに含まれる機能は次のとおりです。Shopプランが複数スタッフ管理機能、スタッフ指名機能、売上管理機能。Companyプランが複数店舗一括管理機能、スタッフ権限管理機能、アナリティクス機能です。
そして、現行の比較表でも、複数スタッフ管理機能、スタッフ指名機能、スタッフ権限管理機能は、StarterとBusinessのどちらも対象外(ハイフン表記)になっています。
つまり、スタッフを何人か置いて指名を受ける運用は、いまのfreee予約では組めません。上のプランに上げれば解決する、という話ではなく、上げる先が新規に契約できない状態です。再開の時期も、再開後の提供内容も金額も、公開資料では確認できませんでした。
これがこのサービスで最初に当たる、そして最も重い行き止まりです。ひとりで回している間はまったく問題になりませんが、2人目を雇った瞬間に道が無いことに気づきます。
回避できる範囲と、できない範囲
完全に手が無いわけではありません。予約の登録自体は、管理画面から手で入れられます。「顧客追加機能」として「電話やLINE、来店時に直接受けた予約やお客様情報も、管理画面から登録可能。すべての予約情報を一元管理できます。」と説明されています。
なので、指名の希望を電話やメッセージで受けて、店主が管理画面に代わりに入れる、という運用は組めます。予約の数が少ないうちは、これでしのげます。
回避できないのは2つです。1つ目が、客がネット予約の画面で担当者を選べないこと。指名がネットから入らないので、ネット予約の便利さが指名の客には届きません。2つ目が、スタッフ本人が管理画面を持てないこと。スタッフ権限管理機能も受付停止中のプランに入っているので、権限を分けて渡すことができません。全員で1つのアカウントを共有する形になり、誰がどの予約を動かしたか追えなくなります。
指名が売上の中心にある商売なら、ここは決定的です。予約が1日10件を超えるあたりから、手作業の登録が現実的でなくなります。
複数店舗も同じ理由で止まっている
複数店舗一括管理機能はCompanyプランの機能で、これも受付停止中です。
回避策として、店ごとに別々のアカウントを作る形はあります。予約ページも別々に作れます。困るのは、両店の予約を1つの画面で見られないことと、顧客の情報が店をまたがないことです。A店の常連がB店に来たとき、B店では初めての客として扱われます。
店同士が離れていて客層が重ならないなら、この方式で回ります。同じ商圏に2店舗あるなら、不便が積み上がります。
シフト管理は記載が見当たらない
スタッフの勤務予定と予約の枠を連動させたい場合、シフト管理の機能が要ります。この機能の有無は、公開資料では確認できませんでした。
freeeには別製品として「freeeAIシフト管理」がありますが、freee予約の機能一覧には出てきません。予約システムの中でシフトを組みたいなら、運営に直接確認してください。特定商取引法に基づく表記に電話番号03-5719-2772とメールアドレス [email protected] が記載されています。
無料のまま使っていると足りなくなること
ここからは、Businessプランに上げれば解決する項目です。無料のStarterプランで止まっている人は、この節が該当します。
顧客の情報を編集できない
ヘルプの機能比較表に「顧客台帳: Starterは△(自動追加のみで編集不可)、Businessは○」と書かれています。
予約が入れば顧客は自動で台帳に追加されますが、こちらから編集できません。前回の施術内容をメモする、アレルギーの有無を書き添える、常連にしるしを付ける。こうした運用ができないということです。予約を受けるだけなら困りませんが、来店の履歴を接客に生かしたい商売では、ここで止まります。
メールの文面を書き換えられない
自動メール自体は無料でも届きます。旧料金ページの機能一覧では、予約受付時の自動応答メール、承認メール、リマインドメール、キャンセルメールの4つが全プラン共通として挙げられています。
書き換えられないのは文面です。「オリジナルメール(メールテンプレートの編集・追加・自動送信): Starterは×、Businessは○」と明記されています。有料にすると、受付、承認、リマインドの3段階のテンプレートを自由に作成できます。「当日の持ち物や駐車場のご案内、公開したくない詳細な住所など、事前に必ず伝えておきたいメッセージを予約した方だけに自動送信メールに自由に追記できます。」という使い方です。
無料のままだと、持ち物の案内も駐車場の説明も、予約が入るたびに手で書いて送ることになります。1日6件の予約に1件3分かけると、月20営業日で6時間が消えます。
予約者が自分でキャンセルできない
「予約者からのキャンセル受付: Starterは×、Businessは○」です。
無料のままだと、客が予定を変えたいときに店へ連絡してきます。電話が鳴り、メッセージが届き、それを見て管理画面で消す。この往復が全部手作業です。有料にすると、キャンセル受付の可否をショップ単位で設定でき、締切も決められます。予約者がキャンセルすると店と予約者の両方に通知が飛び、空いた枠は自動で再公開されます。
空いた枠が自動で戻るかどうかは、埋まり具合に直結します。手で消していると、消し忘れた枠がそのまま死にます。
予約時に質問を追加できない
「追加質問: Starterは×、Businessは○」「オプションメニュー: Starterは×、Businessは○」です。予約時アンケートのカスタマイズも、比較表でStarterが対象外になっています。
初回の来店で聞いておきたいこと、たとえば来店のきっかけ、希望の仕上がり、アレルギーの有無などを予約の時点で聞けません。当日その場で聞くか、別のフォームを用意して案内するかになります。オプションメニューも出せないので、追加のメニューを予約時に選んでもらう形が作れません。
特定の日時だけを塞げない
「予約ブロック: Starterは×、Businessは○」です。予約ブロックは、自由受付タイプのサービスで特定の日時をピンポイントで塞ぐ機能です。
営業時間の設定自体は無料でもできるので、丸一日休むことはできます。できないのは、午後の2時間だけ塞ぐような細かい調整です。用事が入るたびに、その時間帯の予約が入らないよう祈るか、入ってしまったら個別に連絡して動かしてもらうことになります。
予約の時間の刻みが10分単位に固定される
「予約開始時間の調整: Starterは△(10分単位で開始可能)、Businessは○(10分、30分、60分単位で開始可能)」です。
10分単位でしか始められないと、30分刻みで運用したい店では、客が中途半端な時刻を選べてしまいます。10時00分の次が10時10分、10時20分と並ぶので、予約が虫食いに入り、施術の合間に半端な空きが残ります。1日の枠が8枠取れるはずの日に6枠しか取れない、といった形で効いてきます。
店のロゴを出せない
「オリジナルロゴ設定: Starterは×(freeeのロゴマーク表示)、Businessは○」と明記されています。無料のままだと予約ページにfreeeのロゴマークが出ます。
近所の常連だけが使う予約ページなら実害はありません。初めての客が予約ページを見て店の雰囲気を判断する商売、たとえば内装や世界観を売りにしているサロンでは、他社のロゴが出ることが引っかかります。
グループ予約に制限がある
団体予約受付は比較表でStarterにも丸が付いていて、「お友達同士やグループでの参加も一度で予約完了。定員も設定できます。」と説明されています。ただしヘルプの細かい比較表では「グループ予約への対応: Starterは△、Businessは○」となっており、無料では制限があります。どこまで制限されるかは、公開資料では確認できませんでした。
お金を払っても残る制限
ここからが本題です。Businessプランに上げても解決しない項目を並べます。
データを自分の操作だけで書き出せない
「予約データのCSV出力: Starter ×、Business ○(都度、サポートにご連絡の必要あり)」と書かれています。
有料に上げれば出力できるようになりますが、自分の操作だけでは完結しません。都度サポートへ連絡して、対応してもらう時間が要ります。連絡から出力までに何営業日かかるかは、公開資料では確認できませんでした。
これが効いてくるのは、日々の運用ではなく、やめるときや移るときです。しかも解約の手順として、有料プランを解除して無料に戻す工程が先にあります。無料に戻した時点でCSV出力はできなくなるので、順番を間違えると記録を持ち出せません。退会後のデータ保持期間や、退会後に出力を依頼できるかも、公開資料では確認できませんでした。
一斉配信やステップメールの記載が見当たらない
既存客への一斉案内や、来店後に段階的に送るメールを組みたい場合、その機能があるという記載は公開資料では確認できませんでした。
機能紹介ページの「通知・メール配信」の項目に並ぶのは、予約受付通知メール、予約リマインドメールの自動送信、予約受付とリマインドメールのカスタマイズの3つで、いずれも予約に紐づく自動メールです。ヘルプセンターのメール関連のセクションも「メールテンプレート」「オリジナルメール設定」の2つで構成されています。
来店後の御礼メールについても、公式に記載があるのは受付、承認、リマインド、キャンセルの4種類のみでした。再来店を促す仕組みを予約システムの中で組みたいなら、確認が要ります。回避策としては、顧客の連絡先を書き出して、メール配信の道具やLINEの公式アカウントを別に用意する形になります。ただし前述のとおり、書き出し自体がサポート依頼になります。
独自ドメインの可否が明記されていない
予約ページを自分のドメインで見せられるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。
トップページに「オリジナルロゴや専用URLを設定し、自社専用の予約サイトを構築!」という記載はありますが、これが独自ドメインを指すのか、サービス内で割り当てられる固有のURLを指すのかは明記されていません。ホームページと予約ページのドメインを揃えたい場合は、事前に確認してください。
順番待ちの記載が見当たらない
満席の枠にキャンセルが出たときに次の客へ回す、いわゆる順番待ちの機能があるかどうかは、公開資料では確認できませんでした。
人気の時間帯が埋まりやすい商売では、この有無が売上に直結します。無ければ、断った客に手で連絡することになります。
事前決済の入金には条件が付く
決済を使う場合、費用と入金の条件が変わりません。決済手数料は全プラン共通で6%です。売上が確定した予約金額から差し引かれ、月2回、登録口座に振り込まれます。別途、振込手数料250円がかかります。
締めは、1日から15日に確定した売上が月末払い、16日から月末に確定した売上が翌月15日払いです。最低振込金額があり、振込対象の売上金が1万円以下だと繰り越されます。繰り越しが続いた場合は1年後に自動的に振り込まれ、残高が1,000円以下の場合や振込エラーの場合は失効します。
金額の下限もあります。ネット決済はサービス代金が51円以上のサービスから利用できます。
代金をいったん運営が預かる形なので、返金の処理も運営側が行います。「freee予約からお客様に自動的に返金処理がされます。」と説明されています。手間がかからない代わりに、資金の動きを自分で握れません。月50万円の事前決済がある店なら、手数料だけで月3万円です。この率と入金の周期が商売に合わないなら、決済の持ち方が違うサービスを見ることになります。
年払いは途中で戻せない
Businessプランには年払いがあり、月額換算3,180円(年額38,160円)です。月払いの3,980円と比べると年間で9,600円安くなります。
ただし「月払いの契約から、年払いの契約に変更することは可能です。年払いの場合、年間契約となりますので、年間契約の終了月以降から月払いに契約を変更することが可能です」とあり、年払いから月払いへは年間契約が終わるまで戻せません。
そして特定商取引法に基づく表記には「解約はサービスごとに当社指定の手続きにより可能。ただし、既に支払われた分に対する返金は不可。」と記載されています。
解約はサービスごとに当社指定の手続きにより可能。ただし、既に支払われた分に対する返金は不可。 出典: freee.co.jp
年払いを選んで3か月で合わないと分かっても、残り9か月分は戻りません。1年使うと決めてから選んでください。
古い情報が検索結果に残っている
制限そのものではありませんが、実務で困る点なので書いておきます。旧ドメインの tol-app.jp は、トップページこそ現在の製品ページへ転送されますが、一部のページは転送されずに残っています。旧料金ページはいまも表示され、内容の一部が現行ページと食い違っています。
はっきりした例がパソコン対応です。旧ページには「大変申し訳ございませんが、現在パソコンでfreee予約を運用いただくことはできません」とありますが、現行のよくある質問では「PC環境でもお使いいただけます(2026年4月時点)。※一部機能はアプリ限定になります。」に変わっています。旧ページを根拠に「できないこと」を判断すると、実際にはできることまで諦めてしまいます。
現行の料金ページ自体にも誤植があります。Businessプランの月払いが「3,980 円/年」と表記されていますが、ヘルプセンターの利用料金の記事では「月払い:3,980円/月」と正しく記載されており、旧料金ページにも「月払いは ¥3,980/月」とあります。正しくは月額です。
できるのに「できない」と思われていること
できないことを調べていると、実際にはできるものまで諦めてしまうことがあります。誤解されやすい項目を挙げておきます。
パソコンから使えます。現行のよくある質問に「PC環境でもお使いいただけます(2026年4月時点)。※一部機能はアプリ限定になります。」と記載されています。スマートフォン専用だと書いているのは旧ドメインの古いページです。iOS、Android、タブレットにも対応しています。
承認制の予約を受けられます。「リクエスト予約(承認制)」として「予約申し込み後、管理者が内容を確認してから確定する仕組み。新規やリピーターの方など、顧客の情報を見て予約を受け付けるか判断できます。」と説明されています。これは無料でも使えます。誰でも自動で確定させたくない商売では重要な機能です。
予約と予約の間に時間を挟めます。予約前後の準備時間の確保として、入れ替えや片付けの時間を設定できると記載されています。営業時間の設定もでき、営業時間外の予約は自動で弾かれます。
住所を予約が確定した客にだけ見せられます。住所非公開設定として「予約が確定した客にだけ店舗の住所を公開」する形が用意されています。自宅の一室でサロンをしている場合など、事前に住所を出したくない商売で使えます。
電話や店頭で受けた予約も1か所にまとめられます。「電話やLINE、来店時に直接受けた予約やお客様情報も、管理画面から登録可能。すべての予約情報を一元管理できます。」とあります。ネット予約と電話予約が別々の台帳に分かれて二重予約が起きる、という事故を避けられます。
予約ページのQRコードを作れます。これは全プラン共通で、無料でも使えます。店頭のポップや名刺に載せる運用が無料の範囲で組めます。
24時間365日の自動受付、予約が入ったときのプッシュ通知、予約枠のクローズ設定も使えます。定員の設定も、団体予約受付の説明に「定員も設定できます。」とあります。
これらは「できないこと」を調べる過程で見落とされがちですが、日々の運用ではよく効く部分です。いまの不満が本当にこのサービスの限界なのか、設定を触っていないだけなのかを、一度切り分けてください。
上限に当たったときの選択肢は3つ
足りないと分かったとき、取れる道は3つしかありません。
1つ目が、手作業で埋める道です。指名を電話で受けて手で登録する、案内を1件ずつ送る、キャンセルの連絡を受けて手で消す。予約の数が少ないうちは、これがいちばん安く済みます。月3,980円を払うより、月2時間の手作業のほうが安い、という判断は成り立ちます。
問題は、予約が増えるほど手作業も増えることです。売上が伸びた分だけ手が塞がるので、どこかで頭打ちになります。手作業に月10時間を超えて使い始めたら、この道は限界です。
2つ目が、待つ道です。受付停止中のプランがリニューアルして再開すれば、スタッフまわりは解決するかもしれません。ただし再開時期も内容も金額も公開されていないので、いつまで待つのかを自分で決められません。半年待つと決めて待つのは構いませんが、期限を決めずに待つと、その間ずっと手作業が続きます。
3つ目が、別のサービスを見る道です。手間はかかりますが、行き止まりそのものが無くなります。判断の目安としては、いまの不満が「お金を払えば解決するもの」なら有料に上げれば済み、「お金を払っても解決しないもの」なら外を見る意味があります。この記事の前半と後半で分けたのは、そのためです。
いま足りているかを確かめる質問
自分の状況に当てはめて判断できるよう、確認する順番を書きます。
1つ目。管理画面に入る人は何人か。ひとりなら問題ありません。2人以上なら、権限を分けられない点をどう扱うか決めてください。
2つ目。客に担当者を選ばせたいか。選ばせたいなら、いまのfreee予約では組めません。手作業で受けるか、別のサービスを見るかの判断になります。
3つ目。店舗はいくつか。2つ以上で、予約を横断して見たいなら、いまは組めません。
4つ目。予約が入るたびに手で案内を送っているか。送っているなら、有料に上げれば消える作業です。月3,980円で何時間が浮くかを数えてください。
5つ目。既存客に一斉に案内を出したいか。出したいなら、予約システムの外に配信の道具を用意する前提で考えてください。
6つ目。事前決済を使うか。使うなら、6%の手数料と月2回の入金、最低振込金額1万円の条件が商売に合うかを確かめてください。使わないなら、この項目はまるごと関係ありません。
業種によって、当たる場所が違う
同じサービスでも、商売の形によって行き止まりの位置が変わります。対応業種は100以上とされ、ヨガやピラティス、ネイル、ヘアサロン、マッサージ、エステ、スクール、オンラインレッスン、フィットネス、トレーニングジム、占いや相談などが例に挙がっています。
サロン系は、スタッフの指名でいちばん早く止まります。ひとりのうちは不満が出ませんが、雇った瞬間に上の段が無いことに気づきます。指名を売りにするなら、この一点で判断が決まります。
教室やレッスン系は、定員と団体の受付が中心なので、指名の問題が起きにくい形です。団体予約受付は無料でも使えて定員も設定できます。詰まるとすれば、受講者への一斉連絡と、無料プランでのグループ予約の制限です。グループ予約への対応はStarterが三角、Businessが丸なので、無料のままだと制限に当たります。
相談やコンサルティング系は、オンラインでの実施が中心になります。予約ごとに違う会議室のURLを自動で配れるかどうかが分かれ目ですが、この可否は公開資料では確認できませんでした。有料プランならメールの文面を自由に書けるので、毎回同じURLを本文に入れておく運用は組めます。
サービスの作り方には「自由受付タイプ」と「事前設定タイプ」の2種類があり、自由受付タイプは予約ブロックで特定の日時を塞げるもの、事前設定タイプはグループ予約の受付人数の最小値と最大値を設定できるものです。どちらを選ぶかで、当たる制限が変わります。予約ブロックは無料では使えないので、自由受付タイプを無料で使うと、日時の細かい調整ができません。
外を見ると決めたときの比べ方
足りないものがはっきりしたら、比べる相手を探すことになります。金額を横に並べる比べ方は、たいてい失敗します。予約システムの料金は、刻み方の考え方がサービスごとにまったく違うからです。
freee予約は、予約の件数で刻まない代わりに機能で刻む型でした。無料のStarterプランには予約数の制限がありません。トップページに「無料プランでも予約数制限・手数料なし」と記載されています。件数で刻む型のサービスに移ると、繁盛している店ほど上の段へ押し上げられます。安く見えたのに高くついた、ということが起こります。
比べるべきは、自分が詰まった項目がどう扱われているかです。スタッフの人数で詰まったなら、他のサービスでは何人まで置けて、それがいくらの段なのか。月に何件の予約が入るか、管理画面に入る人は何人か、指名を受けたいスタッフは何人か、事前決済を使うか。この4つを紙に書いてから料金のような料金表を開くと、どの列を見ればいいかが最初から決まります。
機能の名前ではなく、できることの単位で確かめてください。同じことができるのに呼び方が違うだけ、という場合が多いので、機能名で探すと見落とします。できることのような一覧を、自分の1日の流れに当てはめながら読むほうが確実です。複数のサービスの条件を横に並べたいときは他社との比較が、似た業態の店がどう組んでいるかを見たいときは業種ごとの使い方が手がかりになります。
決済の持ち方も比べる価値があります。予約システムによっては、決済代行会社との加盟店契約を店舗が自分で結び、代金は店舗の口座に直接入り、返金も店舗が行い、運営は代金を預からない方式のものもあります。この形だと入金の時期は決済代行会社との契約で決まり、予約システムを解約しても売上金の残りが絡まりません。対応している決済の種類もサービスごとに違い、StripeやSquareに対応していないものもあります。
そもそも決済を使わない商売なら、この議論は切り離せます。当日に現地で払ってもらう形なら、手数料も入金の周期も関係ありません。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている作りの予約システムなら、決済まわりの条件を背負わずに受付と再来店の設計だけに集中できます。
最後に、実際に触ってから決めてください。機能表で丸が付いていても、画面での操作の重さは表からは分かりません。1日に何十回も開く画面なので、そこが合うかどうかが長く効きます。デモを見るように試せる形が用意されているなら、自分のメニューを1つ登録して予約を1件通してみてください。細かい条件で気になる点が残ったら、よくある質問のようなページに答えが載っていることもあります。
Q1. freee予約でスタッフの指名は受けられますか?
いまは新規に契約できません。スタッフ指名機能と複数スタッフ管理機能はShopプランの機能ですが、Shopプランは「リニューアルのため受付停止中」です。現行の比較表でも、これらの機能はStarterとBusinessのどちらも対象外になっています。再開時期も提供内容も公開資料では確認できませんでした。
Q2. 上のプランに上げれば解決しますか?
項目によります。顧客台帳の編集、メール文面のカスタマイズ、予約者からのキャンセル受付、予約ブロック、追加質問、ロゴの差し替えはBusinessプランで解決します。一方でスタッフ指名、複数店舗の一括管理、シフト管理、一斉配信、独自ドメイン、順番待ちは、上げても解決しないか公開資料で確認できませんでした。
Q3. 予約データは自分で書き出せますか?
Businessプランで出力できますが、機能比較表に「都度、サポートにご連絡の必要あり」と記載されており、自分の操作だけでは完結しません。無料のStarterでは出力できません。解約時は先に無料へ戻す手順があるため、書き出すなら有料のうちに済ませてください。
Q4. 決済を使うといくらかかりますか?
決済手数料は全プラン共通で6%で、売上が確定した予約金額から差し引かれます。振込手数料は別途250円です。入金は月2回で、1日から15日確定分が月末払い、16日から月末確定分が翌月15日払いです。振込対象の売上金が1万円以下だと繰り越されます。現地支払いや銀行振込を選んだ予約には手数料がかかりません。
Q5. 無料プランには予約件数の上限がありますか?
ありません。公式のトップページに「無料プランでも予約数制限・手数料なし」と記載されており、注記として事前決済の場合に限り手数料6%とあります。件数で止まらない代わりに、顧客台帳の編集、メール文面のカスタマイズ、予約者からのキャンセル受付などが有料側に置かれています。