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エステのボディのカウンセリングシート|施術前に聞く項目の決め方

2026年9月29日・Rizaflow編集部

ボディの施術に入る前のカウンセリングシートは、書いてもらう項目を決めた時点でその後の全部が決まります。項目が足りなければ施術中に聞き直すことになり、多すぎればお客さまが書き終わらないまま時間だけが過ぎます。この記事では、ボディのエステで必ず押さえる項目、メニューごとに追加する項目、記入率が落ちない並べ方、書いてもらったあとの保管と個人情報の扱いまでを順番に整理します。結論を先に置くと、紙の枚数を増やす方向ではなく、来店前に書いてもらえる形に移すほうが効きます。

顔の施術とボディの施術で、聞くべきことは同じではない

フェイシャルのカウンセリングシートをそのままボディに使っている店は少なくありません。項目名を入れ替えるだけで使えそうに見えるからです。ところが実際に使い始めると、施術中に聞き直す場面が出てきます。ボディは触る範囲が広く、圧をかける施術が多く、体の内側の状態に左右されるためです。

具体的には4つの違いがあります。1つめは部位の指定です。フェイシャルは顔という単一の部位ですが、ボディは腹部、背中、脚、腕、臀部と分かれ、どこを重点的に施術するかで所要時間も圧の強さも変わります。2つめは既往症と服薬の重みです。血圧の薬を飲んでいる方、金属を体内に入れている方、下肢に血栓の既往がある方に対して、同じ圧で同じ機器を当てるわけにはいきません。3つめは女性の体調の周期です。生理中や妊娠中の可否はメニューごとに決まっていて、これを聞いていないと当日に施術を断ることになります。4つめは数値の記録です。痩身の施術ではサイズを測って残すため、初回に測る位置と記録の形を決めておく必要があります。

つまりボディのシートは、フェイシャルのシートに部位の欄を追加したものではありません。安全のために聞く項目が先に立ち、要望を聞く項目が後に来る構造になります。カウンセリングシートの役割そのものを整理した解説でも、情報の取りこぼしを防ぐ道具として位置づけられています。

エステサロンにおけるカウンセリングシートは、お客様の肌や身体の状態、悩み、生活習慣などを聞き取るための重要なツールです。あらかじめ聞き取りたい要点を整理し、順を追ってもれなく必要な情報を把握することができます。 出典: prolabo-solution.com

ここで大事なのは「順を追って」という部分です。項目の順番が悪いシートは、記入の途中で止まります。名前と住所の欄が上から10行続くシートを渡されると、その先の本題まで気力が続きません。項目の中身を決める前に、聞く順番を決めるほうが先です。

ボディのカウンセリングシートに必ず入れる項目

必ず入れる項目は6つの束に分かれます。束ごとに分けて紙面に配置すると、記入する側も読み返す側も迷いません。

束 具体的な項目 入れる理由
基本情報 氏名、氏名のよみ、生年月日、電話番号、メールアドレス、住所 連絡と本人確認。住所は郵送物を送る店だけ
来店の経緯 知ったきっかけ、紹介者、他店での施術経験 集客の効きどころが分かる
悩みと希望 気になる部位、なりたい状態、希望する圧の強さ、避けたい施術 施術の設計そのもの
体の状態 既往症、通院中の病気、服薬、手術歴、体内の金属、アレルギー 施術できるかどうかの判断
生活習慣 睡眠時間、食事の時間帯、運動の頻度、飲酒と喫煙、水分の量 変化が出ない理由の見当がつく
同意と署名 施術内容の説明を受けた確認、個人情報の取り扱いへの同意、署名欄 後からの認識の食い違いを防ぐ

体の状態の束は、はい・いいえで答えられる形にします。「既往症をご記入ください」と書くと空欄が増えます。「高血圧」「心疾患」「糖尿病」「血栓症」「甲状腺の病気」「がんの治療歴」を並べて丸を付けてもらい、最後に「その他」の1行を用意するほうが、書く側の負担は小さく、漏れは少なくなります。

生活習慣の束は、痩身のメニューで特に効きます。3回通っても変化が出ないお客さまに対して、施術の内容を変える前に生活の側を見る材料になります。睡眠が5時間を切っている、夕食が22時以降になっている、水分が1日1リットルに届いていない。このどれかが当たっていれば、施術の回数を増やす提案より先に伝えることがあります。

同意の束は、書いてもらう意味と後で使う意味の両方があります。施術の説明を受けたという確認欄があると、想定と違ったという話が出たときに、どこまで説明したかを一緒に確かめられます。個人情報の取り扱いへの同意は、後述する保管とお知らせの送信に関わるため、文面を1回きちんと決めて全店で揃えます。

メニューごとに追加する項目

ボディのメニューは、同じ店の中でも性質が違います。全部を1枚のシートに入れると項目が80個を超えて、誰も最後まで書きません。基本のシートは共通にして、メニュー別の欄を別紙か裏面に分けるのが現実的です。

痩身と部分痩せのメニューでは、測定の欄が要ります。ウエスト、ヒップ、太もも、ふくらはぎ、上腕のどこを測るかを決め、測る位置を文章で書いておきます。「へその高さ」「膝上10センチ」のように書いておかないと、担当が変わったときに前回と違う場所を測ってしまい、数字が比べられなくなります。体重と体脂肪率を記録するかは店の方針で分かれます。記録する場合は、測る時間帯を揃えることを案内に書きます。

リンパドレナージュや整体寄りの手技では、痛みの有無と強さを聞く欄が中心になります。痛む部位を体の図に印を付けてもらう形が早いです。左右の差、動かしたときに痛むのか安静でも痛むのか、いつからかの3つを聞くと、圧を変える判断ができます。医療の範囲に入る症状が書かれた場合は、施術を勧める前に受診をお願いする流れを決めておきます。

機器を使うメニューでは、可否の確認が主になります。体内の金属、ペースメーカー、妊娠の可能性、皮膚の疾患、最近の日焼け、レーザーやIPLの施術歴。この6つは機器の種類によって禁忌が変わるため、機器ごとに紙を分けている店もあります。脱毛を併設している店では、自己処理の方法と直近の処理日も聞きます。

回数券やコースを販売しているメニューでは、契約に関わる欄が増えます。エステティックは特定商取引法で定められた取引類型に当たる場合があり、1か月を超える期間で5万円を超える契約は、概要書面と契約書面の交付が求められます。ここで注意したいのは、カウンセリングシートは契約書面の代わりにはならないという点です。両者は別の紙として揃えます。自店の契約が対象に当たるかどうかは、消費者庁の案内や所管の窓口で確かめてから運用を決めるのが安全です。

無料のテンプレートを使うときに気をつけること

「カウンセリングシート 無料」で探すと、ワードやエクセルの様式が多数見つかります。出発点として使うのは合理的です。ただし、そのまま印刷して使うと3つの問題が出ます。

1つめは、自店のメニューに合っていないことです。配布されている様式はフェイシャル寄りに作られていることが多く、ボディで必要な部位の図や測定の欄がありません。2つめは、同意の文面が古いか、そもそも入っていないことです。個人情報の取り扱いに関する記載は自店の運用に合わせて書き直す必要があります。3つめは、印刷の都合です。A4の1枚に収める前提で作られた様式に項目を追加していくと、文字が小さくなって高齢のお客さまが読めません。文字の大きさを保ったままA4の2枚にするほうが、記入率は上がります。

紙の様式を使うか、入力の形にするかは、来店の人数で決めると迷いません。1日5人までの店なら紙のままでも回ります。それを超えると、書き写す作業が積み上がります。紙で受け取ったシートを後から台帳に打ち込んでいる店は、1人あたり3分かかるとして、1日10人で30分、1か月で10時間を超えます。この時間は施術にも集客にも使えない時間です。

入力の形に移す道は3つあります。無料のフォーム作成サービスで質問を並べる道、予約の受付とまとめて書いてもらう道、電子カルテの専用ソフトを入れる道です。フォーム作成サービスは無料で始められますが、予約の情報と別の場所にたまるため、来店当日に2つの画面を開くことになります。予約の受付と一緒に書いてもらう形にすると、予約と回答が同じお客さまの記録として並びます。どの工程まで1つの画面に収まるかは、できることで受付から来店までの機能を確かめて、いま手で書き写している箇所と突き合わせると判断しやすくなります。

紙、フォーム、予約システムの3つを比べる

どの道具で書いてもらうかは、項目の中身とは別の判断です。3つの選択肢を同じ軸で並べると、自店に合う形が決まります。

軸 紙の様式 無料のフォーム作成サービス 予約の受付と一体の形
始めるまでの手間 印刷するだけ 質問を並べる作業が半日 予約の設定と同時に済む
月々の費用 印刷代と保管の場所 無料の範囲で収まることが多い 予約システムの月額に含まれる
書いてもらう時機 来店してから 案内を送れば来店前も可 予約の完了メールに含められる
前回の記録の引き出し 紙を探す 回答の一覧から探す お客さまの名前で予約と一緒に出る
予約の情報との結び付き 手で書き写す 手で照らし合わせる 最初から同じお客さまの記録
向いている店 1日5人までで紙の運用が回っている店 項目を試しながら固めたい店 来店数が増えて書き写しが負担になった店

紙の様式の強みは、誰でもすぐ始められることと、電源も通信も要らないことです。弱みは、書き写す作業と探す作業が来店数に比例して増えることです。1日10人を超えた時点で、この2つが目に見える負担になります。

無料のフォーム作成サービスは、項目を試しながら固める段では便利です。設問を足したり削ったりが一瞬でできるので、どの聞き方なら答えてもらえるかを1か月試すのに向いています。弱みは、回答が予約とは別の場所にたまることです。当日に2つの画面を開き、名前で突き合わせる作業が残ります。人数が少ないうちは気になりませんが、同じ姓のお客さまが増えると照合を誤る危険が出ます。

予約の受付と一体の形は、始めるまでに予約システムそのものを決める必要があります。そこを越えれば、予約と回答と施術の記録が同じお客さまの欄に並びます。選ぶときの見どころは、機能の数ではなく、シートの回答が予約と同じ場所に残るかどうかの1点です。無料で始められる仕組みには予約の件数や機能の上限があるため、上限に当たる時期を先に見積もっておくと、入れ替えの手間を避けられます。

聞き方に注意する項目と、医療の範囲との線引き

カウンセリングシートの設問は、聞けば聞くほど良いわけではありません。聞き方を誤ると、答えてもらえないだけでなく、店の立場を危うくします。注意するのは3つの種類です。

1つめは、医療の判断に踏み込む設問です。「どこが悪いと思いますか」「どんな病名だと思いますか」といった聞き方は避けます。エステの施術は医療ではないため、診断に近い言葉を店の紙に書かないほうが安全です。既往症や服薬を聞く目的は、施術できるかどうかの判断であって、原因を突き止めることではありません。回答の欄に医療の範囲に入る内容が書かれていた場合の対応も、あらかじめ決めておきます。施術を断るのか、受診を勧めてから改めて相談するのか、店として一本化しておくと、担当者ごとに違う返事をする状態を避けられます。

2つめは、体型や体重に関する聞き方です。痩身のメニューでは数字を扱わざるを得ませんが、設問の文面が責める調子になっていないかを読み直します。「なぜ太ったと思いますか」ではなく「体重が変わった時期に心当たりはありますか」と書くだけで、答えの質が変わります。書いてもらった数字を見ながら何を話すかも、事前に決めておくと担当者の差が小さくなります。

3つめは、施術の効果に関する約束です。シートに「何回でどのくらい変わるか」を書き込む欄を作ると、その記載が約束として受け取られます。目標を共有する欄は作ってよいものですが、「ご希望」「目標」という言葉にとどめ、達成を保証する書き方は避けます。効果の表現には広告の決まりも関わるため、店内の紙と案内のページで言葉を揃えておくと安全です。判断に迷う表現があれば、所管の窓口か専門家に確かめてから使います。

記入率が上がる並べ方と、書いてもらう時機

書いてもらえないシートは、項目の中身ではなく渡し方で決まっていることが多いです。効く順に5つ挙げます。

第1に、来店前に書いてもらいます。店に着いてから書くと、待たせている感覚が出て雑になります。予約の完了メールに入力の案内を入れ、来店の前日までに書いてもらう形にすると、記入の質が変わります。書き終わった内容を先に読めるので、当日の施術の組み方も前もって決められます。第2に、記入にかかる時間を先に伝えます。「3分ほどで終わります」と書いてあるだけで、途中でやめる人が減ります。第3に、選択式を主にします。自由記述の欄は3つまでに抑え、それ以外は丸を付ける形にします。

第4に、聞く理由を1行添えます。既往症の欄の下に「安全に施術するために伺っています」と書くだけで、答えたくない項目に対する抵抗が下がります。生活習慣の欄には「変化が出ない原因を一緒に探すために伺っています」と添えます。理由が書かれていない質問は、営業のために聞かれていると受け取られます。第5に、2回目以降は差分だけにします。毎回同じシートを渡す店がありますが、変わったことだけを聞く短い紙のほうが親切で、こちらの手間も減ります。前回の記録を見ながら「前回から変わった点はありますか」と口頭で確かめ、変化があった欄だけ書き直してもらう形が実務的です。

並べ方の順番は、基本情報を最初に置かないのが要点です。悩みと希望を最初に置き、次に体の状態、最後に基本情報と同意という順にすると、最初の設問で「自分のことを聞いてもらえる」という感覚が生まれます。基本情報は予約の時点で分かっている項目が多いので、そもそも二重に書かせない設計にできます。

書いてもらったあとの保管と、個人情報の扱い

カウンセリングシートには、健康の状態が書かれています。個人情報の中でも特に慎重に扱う種類の情報が含まれるため、保管の方法を決めないまま運用を始めると、後から直すのが大変になります。決めることは4つです。

1つめは保管の場所です。紙で保管するなら、鍵のかかる場所に入れ、施術室に出したままにしないことを決めます。データで保管するなら、店のパソコンの共有フォルダに保存するのか、サービスの中に保存するのかを決め、私物のスマートフォンで撮影して保存する運用は止めます。2つめは保管の期間です。退会や最終の来店からどれだけの期間で廃棄するかを決めて、店内の手順に書きます。期間を決めていない店は、10年前のシートが段ボールに入ったまま残ります。3つめは見られる人の範囲です。アルバイトのスタッフが全員分を閲覧できる状態は避け、担当する分だけを見る形に寄せます。4つめは廃棄の方法です。紙はシュレッダーにかけ、データは削除の手順を決めます。

同意の文面には、何のために使うかを書きます。施術の記録として使う、次回の提案に使う、お知らせを送るために使う。このうちお知らせの送信は、同意の範囲を超えやすい部分です。施術のために聞いた連絡先を販促のメールに使う場合は、その旨を同意の文面に含めておきます。取り扱いの原則や事業者向けの案内は個人情報保護委員会が公開しているので、自店の文面を作るときの土台にできます。

紙とデータのどちらが安全かという問いには、どちらにも弱点があると答えるのが正確です。紙は持ち出されると追跡できず、火災や水漏れで失われます。データは権限の設定を誤ると広い範囲に見られます。実務としては、紙で受け取った分も最終的にはデータに寄せて1か所にまとめ、紙は決めた期間で廃棄する形が管理しやすくなります。お客さまの情報を1か所にまとめる考え方は、業種ごとの運用例を見ると具体的に掴めます。業種ごとの使い方で近い業態の並びを見ると、自店で足りていない設定が見つかります。

シートを予約の受付とつなげると、店の手間が減る

カウンセリングシートを単体の紙として扱っている限り、書いてもらう手間と読む手間は減りません。減るのは、予約の受付と同じ流れに入ったときです。流れとしては、予約が入る、完了のメールに入力の案内が含まれる、来店前に回答が届く、当日は回答を見ながら施術に入る、施術後の記録を同じお客さまの欄に書き足す、という並びになります。

この形にすると、3つのことが同時に起きます。1つめは、当日の受付時間が短くなることです。紙を渡して書き終わるのを待つ時間がなくなり、施術に入るまでの時間が詰まります。2つめは、前回の内容を探す時間が消えることです。お客さまの名前で引くと、過去の回答と施術の記録が同じ場所に並びます。3つめは、リピートの提案が具体的になることです。前回の悩みと今回の悩みを並べて読めるので、同じ提案を繰り返さずに済みます。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている仕組みを選ぶと、この3つが同じ画面で完結します。

導入の順番は、全部を同時に変えないことです。まず基本のシートを入力の形にして、来店前に届くようにします。次にメニュー別の欄を追加します。最後に施術後の記録を同じ場所に書く運用へ移します。3段のうち1段目だけでも、当日の受付は軽くなります。費用の見当を付けたいときは料金で予約の件数とスタッフの人数の上限を確かめ、いまの来店数の2年後を当てはめて選びます。件数の上限に当たってから入れ替えると、お客さまの記録の移し替えが発生して手間が増えます。

道具を選ぶ段では、機能の多さより、シートの回答が予約と同じ場所に残るかどうかを見ます。回答が別のサービスにたまる形だと、当日に2つの画面を開く運用に戻ります。複数の候補を並べて比べたいときは他社との比較で同じ条件のプランを見ると、必要な機能が全部入る最小の組み合わせが分かります。運用の細かい点で迷ったらよくある質問を先に読むほうが、問い合わせるより早く解決します。

回答を次の来店と紹介につなげる

書いてもらった内容は、施術の安全を確かめるためだけのものではありません。次の来店と紹介につながる材料が入っています。使い方を決めていない店では、この材料が紙の束のまま眠ります。

来店の経緯の欄は、集客のどこが効いているかを教えてくれます。知ったきっかけに「紹介」が並ぶ店と「検索」が並ぶ店では、次に手を入れる場所が違います。紹介が多い店は、紹介してくださった方への御礼の流れを整えるほうが伸びます。検索が多い店は、予約のページに載せる情報を増やすほうが効きます。この欄を3か月分数えるだけで、次の打ち手が1つに絞れます。

悩みと希望の欄は、口コミを書いていただくお願いの時機を決める材料になります。初回に書かれた悩みと、数回通ったあとの状態を並べて読めると、変化を実感していただけている時期が分かります。その時期にお願いするのと、初回の直後にお願いするのでは、書いていただける率が違います。口コミを増やしたい店が最初に見るべきなのは、依頼する文面ではなく依頼する時機です。

生活習慣の欄は、次回の提案を具体的にします。同じ提案を毎回されると、お客さまは通う理由を失います。前回に伝えた内容が記録されていれば、今回は別の角度から伝えられます。ここで要点になるのは、記録が施術の担当者以外にも読めることです。担当が変わったときに前回と同じ話を繰り返すと、記録していないことがお客さまに伝わります。

3つの欄を活かすには、回答が予約と同じ場所に残っている必要があります。紙の束から探す運用では、忙しい日に読まれません。読まれない記録は無いものと同じです。回答を読むのに何秒かかるかが、活かせるかどうかを分けます。

項目を決めたあとに見る3つの数字

シートを作り直したあと、効いたかどうかは3つの数字で分かります。感覚で判断すると、項目を増やす方向にだけ動いてしまいます。

1つめは、来店前に書き終わっている人の割合です。予約した人のうち、当日までに回答が届いている人が何人かを1か月数えます。この割合が半分を超えると、受付の時間が目に見えて短くなります。半分に届かない場合は、案内の文面か、入力にかかる時間のどちらかに原因があります。2つめは、空欄のまま渡される項目です。どの項目が飛ばされているかを10人分だけ数えると、聞き方が悪い設問がはっきりします。飛ばされる項目は、削るか、聞き方を変えるかの2択です。3つめは、施術中に聞き直した回数です。1回の施術で1つでも聞き直しているなら、その項目がシートに足りていません。

この3つを並べると、項目を増やすべきか減らすべきかが決まります。空欄が多くて聞き直しも多い状態は、項目の数ではなく順番と聞き方の問題です。空欄は少ないのに聞き直しが多い状態は、項目が足りていない状態です。空欄も聞き直しも少ないのに来店前の記入率が低い状態は、案内の届き方の問題です。原因が3つに分かれることを知っていると、直す場所を1回で当てられます。

数字を見る周期は、月に1回で十分です。毎日追いかけると、その日の来店者の顔ぶれに振り回されます。1か月分をまとめて数えると、季節や曜日の偏りが平らになり、項目そのものの出来が見えます。数え方も簡単で、来店前に回答が届いた人の数、空欄が多かった項目の名前、聞き直した項目の名前を、その日の終わりに3行書き残すだけです。専用の表を作る必要はありません。3行を1か月続けると、直す場所が自然に浮かびます。

もう1つ、見なくてよい数字も決めておきます。シートの項目数は指標になりません。項目を減らしても聞き直しが増えれば意味がなく、増やしても空欄が増えれば意味がありません。見るのは常に、書いてもらえたかと、聞き直さずに済んだかの2点です。

最後に、シートは作ったら終わりではなく、メニューを変えたときに必ず見直す紙だと決めておきます。新しい機器を入れたら禁忌の欄を追加する、コースの価格を変えたら契約に関わる欄を確かめる。この2つを手順として書いておくだけで、数年後に実態と合わないシートを使い続ける状態を避けられます。実際の画面で動きを確かめてから決めたいときはデモを見るから順に触ると、入力の形にしたときの当日の流れが想像しやすくなります。

Q1. ボディのカウンセリングシートは、A4の何枚にすればよいですか?

基本のシートはA4の1枚から2枚、メニュー別の欄は別紙に分けるのが実務的です。1枚に詰め込むと文字が小さくなり、高齢のお客さまが読めません。項目の数よりも、はい・いいえで答えられる形が多いかどうかで記入の時間は変わります。3分で書き終わる分量が目安です。

Q2. 無料のテンプレートをそのまま使ってもよいですか?

出発点としては使えますが、そのままの使用は避けます。配布されている様式はフェイシャル向けが多く、部位の図や測定の欄がありません。個人情報の取り扱いに関する同意の文面も自店の運用に合わせて書き直す必要があります。項目を追加したうえで、文字の大きさを保って印刷できるかを確かめてください。

Q3. 2回目以降も毎回シートを書いてもらうべきですか?

同じシートを毎回渡す必要はありません。前回から変わった点だけを聞く短い紙に切り替えるほうが、お客さまの負担も店の手間も減ります。体の状態と服薬は変わることがあるため、その2点だけは毎回口頭で確かめて、変化があった欄を書き直してもらう形が安全です。

Q4. 紙で保管するのとデータで保管するのは、どちらが安全ですか?

どちらにも弱点があります。紙は持ち出されても追跡できず、火災や水漏れで失われます。データは閲覧できる人の設定を誤ると広い範囲に見られます。実務では、最終的にデータへまとめて1か所で管理し、紙は決めた期間で廃棄する形が扱いやすくなります。保管の期間と廃棄の方法を先に決めてください。

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