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予約システムのクラウド型を比べる|料金と件数の条件で絞り込む
2026年9月27日・Rizaflow編集部
クラウドの予約システムを比べようとすると、候補が30を超えて手が止まります。機能の一覧はどれも似ていて、月額だけを並べても判断できません。絞り込みが進まない原因は1つで、種類の違うものを同じ表に載せているからです。クラウド型は大きく4つの型に分かれ、型が違えば比べる意味がありません。ここでは型の見分け方を先に示し、2026年9月26日時点の公式の料金ページで確かめた月額と件数の条件を並べ、費用の相場、選ぶときの5つのチェック、移すときの手順を順に整理します。
クラウド型は4つの型に分かれる
型を先に決めると、候補は30から5つ程度に減ります。
1つ目は汎用型です。業種を限定せず、メニュー、担当、枠を自由に組み立てられます。設定の自由度が高い代わりに、自分の業態に合う形を自分で組む必要があります。教室、相談、施術、物販の受け取りまで、幅広い業態が同じ仕組みに収まります。
2つ目は業種特化型です。美容、整体、フィットネス、クリニックといった特定の業種に合わせて、最初から必要な項目が用意されています。設定が短く済み、その業種の慣習に沿った画面になります。代わりに、業態を広げたときに枠が合わなくなることがあります。
3つ目はLINE連携を中心に置いた型です。予約と通知をすべてLINEの中で完結させます。お客さまがアプリを入れる必要がなく、メールを読まない層にも届きます。連携がオプションとして別の月額になるサービスもあり、費用の計算に入れておきます。
4つ目は施設と宿泊向けの型です。部屋や設備を時間や日数で貸す形に対応し、時間帯ごとの単価、備品の管理、電子鍵との連携が扱えます。人が施術や指導をする業態とは、空きの計算の考え方そのものが違います。
自分の型がどれかは、予約の単位を1つ決めれば分かります。人の時間を売るなら1から3、場所と設備を売るなら4です。型をそろえた資料は他社との比較のページで確かめられます。
料金と件数の条件を並べる
汎用型の代表的なサービスについて、公式の料金ページで確かめた条件を並べます。いずれも2026年9月26日時点、税込の表示です。
| サービス | 無料 | 下位の有料プラン | 上位のプラン | 月間の予約件数 |
|---|---|---|---|---|
| STORES 予約 | 0円(50件) | 9,790円(年間契約) | 66,000円 | 50件から5,000件 |
| RESERVA | 0円(50件) | 3,850円(年払) | 46,200円(年払) | 50件から4,000件 |
| Airリザーブ | 0円 | 5,500円 | 11,000円 | 制限なし |
| SuperSaaS | 0円(50件) | 1,000円 | 17,000円 | 50件から15,000件 |
STORES 予約は年間契約でスモールが月額9,790円で月間200件と予約ページ10、チームが19,690円で300件とスタッフ3名、ビジネスが28,600円で2,000件とスタッフ20名、エンタープライズが66,000円で5,000件とスタッフ無制限です。複数月の契約では同じ順に12,980円、22,880円、31,790円、77,000円となり、有料のプランは最短3か月以上からで単月の契約はできないと記載されています。
RESERVAは年払でブルーが月あたり3,850円で月間200件と顧客1,000件、シルバーが6,600円で500件、ゴールドが13,200円で1,000件、エンタープライズが23,100円で2,000件、スイートが46,200円で4,000件です。月払にすると同じ順に5,500円、8,800円、17,600円、30,800円、61,600円です。初期費用とサポート費用はどのプランでも0円と記載されています。
Airリザーブはフリーが0円、ベーシックが5,500円、スタンダードが11,000円で、公式のページには予約件数がプランに関わらず無制限、初期費用とサポート費用は0円、解約金もかからないと記載されています。有料のプランは単月から始められます。
SuperSaaSは無料で今後の予約50件、以降は今後の予約100件で月額1,000円、300件で2,000円と段階が上がり、15,000件で17,000円です。公式のページには、ユーザー数や機能ごとの課金はなく、スタッフや拠点を無制限に追加できると記載されています。
件数の上限がある形と、上限がない形
同じ表に並べても、件数の条件は性質が違います。3通りあります。
1つ目は、その月に入った予約の数で線を引く形です。表のSTORES 予約とRESERVAがこれに当たります。分かりやすい反面、繁忙期に上限へ当たります。上限を超えると受付が止まる作りなら、月末に予約の窓口が閉じます。
2つ目は、これから先に控えている予約の数で線を引く形です。SuperSaaSの公式のページでは、上限は「今後の予約」の数で、予約が実施されると今後の予約にはカウントされないと記載されています。3か月先まで埋まる業態では有利に働きます。
3つ目は、件数で線を引かない形です。Airリザーブの公式のページには、何件予約が入っても月額費用は変わらないと記載されています。件数の波が大きい業態、たとえば季節で3倍動く業態では、この形のほうが見積もりが立てやすくなります。
自分がどれに向くかは、過去12か月の件数を月ごとに並べると分かります。最も多い月と最も少ない月の差が2倍を超えるなら、上限のない形か、上限に余裕のあるプランを選びます。差が1.3倍以内で安定しているなら、件数で線を引く形のほうが安く収まります。
見落としやすいのは、顧客の登録の数にも上限がある点です。RESERVAの料金ページでは、フリーで顧客250件、ブルーで1,000件、スイートで20,000件と段階が分かれています。開業から3年経つと、顧客の数は予約の件数より先に増えます。
費用の相場は4つの段に分かれる
相場を段で捉えると、自分がどこにいるかが分かります。
第1段は0円です。月間50件までを無料で受けられるサービスが複数あります。スタッフが1人で、予約のページが1つか2つで足りる規模です。広告の表示が入る場合や、提供元の名前が出る場合があります。
第2段は月額1万円以下です。3,850円から9,790円の幅で、月間200件前後、予約ページ10前後が目安になります。個人で営む店、スタッフが1人から2人の規模が入ります。
第3段は月額1万円台から3万円台です。月間300件から2,000件、スタッフ3名から20名の条件が付きます。複数の担当でシフトを組む規模です。
第4段は月額6万円台以上です。月間5,000件、予約ページ100、スタッフ無制限といった条件で、大規模な運用や行政の窓口が対象になります。
この4段に加えて、料金表の外の費用を足します。オンラインの決済の手数料はRESERVAで4.9%、Airリザーブで3.24%と記載されています。RESERVAではLINE連携が月額3,300円、多店舗の管理が22,000円から、クーポンの発行が1枚330円です。月に30万円を決済に通し、LINE連携も使うなら、月額の表示に1万7,000円前後が乗ります。年額で出すと、この差のほうが月額の差より大きくなることがあります。段階ごとの条件は料金のページで確かめられます。
メリットは受付の時間と記録の両方に及ぶ
クラウド型に移す利点は4つに整理できます。
1つ目は、営業時間の外で受け付けられることです。これは施設の運営でも同じで、公開されている解説でも最初の利点として挙げられています。
クラウド施設予約システムを導入する最大のメリットは、施設の営業時間に依存せず、24時間365日オンラインで予約を受け付けられる点です。 出典: cloud-pass.info
2つ目は、機械に任せられる作業が増えることです。空きの計算、控えの送信、前日のリマインダー、来店後の御礼が自動になります。とくにリマインダーは無断の取り消しに直接効きます。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形なら、事前のお支払いを使わない店でも取り消しへの手当てができます。
3つ目は、始めるときの負担が軽いことです。サーバーを用意する必要がなく、初期費用を0円と記載しているサービスが複数あります。合わなければ引き返せるため、判断を先に延ばせます。
4つ目は、記録が自動でたまることです。件数の推移、取り消しの率、再来店の率が画面で見られます。紙の台帳では、この見直しが年に一度の勘の作業になります。どの数字が見られるかはできることのページで確かめられます。
デメリットと、移さないほうがよい場合
認めておくべき点も4つあります。
1つ目は費用が続くことです。買い切りではないため、使い続ける限り毎月かかります。年に数件の予約なら、無料のプランでも設定の手間が重くなります。
2つ目は自由が効かない範囲があることです。画面の配置、確認のメールの文面、空きの計算の細かい条件は、用意された設定の範囲でしか変えられません。独自の計算が必要な業態では壁に当たります。
3つ目は通信への依存です。ネットが止まると予約の画面も管理画面も開きません。当日の予約の一覧を朝に紙で出しておく運用にしておくと、この日でも回ります。
4つ目は、集客のサイトに固定されやすい構図です。掲載の費用が固定の負担になり、離れにくくなる例が指摘されています。
美容室を経営している筆者の知人は、このような口コミの予約サイトに月額約8万円を支払っているそうです。出費が大きいと感じているものの、ホットペッパービューティーの予約受付機能を利用しており、新たにWebサイトを開設したり、別の予約管理システムを導入する時間を取れないため解約に踏み切れないと話してくれました。同じような状況の事業者は多いのではないでしょうか。 出典: ebisumart.com
移さないほうがよいのは、常連だけを相手に月数件を受けている場合です。この規模ならカレンダーの予約の機能と電話で足ります。
場所と設備を貸す場合に増える条件
施設、貸し会議室、レンタルスペース、撮影スタジオ、宿泊を扱う場合、人の時間を売る業態にはない条件が5つ増えます。
1つ目は部屋の登録です。複数の部屋を別々の枠として持ち、同じ時間に並行して貸せる作りが要ります。2つ目は時間帯ごとの単価です。平日の昼と夜、土日で金額が変わる設定が必要になります。3つ目は備品と設備の管理です。机、椅子、機材の貸し出しを予約に紐づけます。4つ目は入退室です。無人で運営するなら、予約の時間に合わせて電子の鍵を発行する連携が要ります。5つ目は日をまたぐ予約です。宿泊や機材の複数日の貸し出しでは、日付をまたぐ枠の扱いが必要になります。
RESERVAの公式の料金ページでは、予約のタイプとしてサービス提供、スタッフ指名、スクール、イベント、施設、宿泊の6つが用意され、電子の鍵との連携はエンタープライズプランから、月額1,100円から台ごとにかかると記載されています。部屋の登録や区画の設定も施設のタイプに紐づく機能として並んでいます。
つまり施設を貸す業態では、選ぶプランが最初から上位になりがちです。月額だけで比べて下位のプランを選ぶと、必要な機能が入っておらず入れ直しになります。型に応じた設定の形は業種ごとの使い方のページで確かめられます。
業種特化型と汎用型のどちらを選ぶか
判断の軸は3つです。
1つ目は設定にかけられる時間です。業種特化型は最初から項目が用意されているため、公開までが早く済みます。汎用型は自分で組む分だけ時間がかかりますが、あとから形を変えられます。開店の日が決まっていて時間がないなら特化型、業態を広げる見込みがあるなら汎用型です。
2つ目は業態が1つに収まるかどうかです。美容の施術だけなら特化型で足ります。施術と物販と教室を並行してやるなら、特化型では枠が足りません。将来の予定も含めて考えます。
3つ目は集客をどこから取るかです。業種特化型の中には、その業種の集客のサイトと一体になっているものがあります。新しいお客さまを連れてきてくれる代わりに、掲載の費用と送客の手数料がかかります。自社のサイトと検索から集める前提なら、汎用型のほうが費用が軽くなります。
この3つのうち2つが特化型に寄るなら特化型、そうでなければ汎用型で足ります。迷った場合は汎用型を選ぶと、業態が変わっても入れ替えが起きません。ただし特化型のほうが、その業種で当たり前になっている操作が最初から入っている点は利点として認めておきます。
選び方の5つのチェック
候補を2つに絞るまでのチェックは5つです。
1つ目は型です。人の時間か場所か、業種特化か汎用かを決めます。ここを飛ばすと比較が発散します。
2つ目は件数とスタッフの条件です。直近12か月で最も多かった月の件数に1.3倍を掛けた数字と、1年後のスタッフの人数を当てます。
3つ目は決済です。事前に受け取る運用にするなら、手数料の率を確かめます。同じ「オンラインの決済」でも3.24%と4.9%の差があります。
4つ目は連携です。カレンダー、LINE、会計、鍵。使う予定のものが下位のプランで足りるのか、オプションが要るのかを確かめます。双方向の同期が上位のプラン限定という場合もあります。
5つ目は出口です。顧客と予約の情報をCSVで書き出せるかを、契約の前に画面で確かめます。書き出しが上位のプラン限定の場合もあります。
この5つを通ったら、無料のプランか試用の期間で自分の携帯から1件予約します。見るのは、入力の項目の数、控えが届くまでの時間、当日の予約を管理画面で見つけるまでの手数の3点です。公開の前に触れる画面はデモを見るのページから確かめられます。
失敗しやすい4つの型
うまく回らない例は4つに分かれます。
1つ目は、機能の一覧で選ぶ型です。使う予定のない機能の数が多いほうを選び、月額が上がります。見るのは数ではなく、自分の予約の取り方が組めるかどうかです。
2つ目は、上限を外す型です。件数か顧客の数のどちらかが先に埋まり、繁忙期に受付が止まります。過去12か月を並べて最大の月で設計します。
3つ目は、電話の台帳を残す型です。画面の空きと実際の空きがずれ、二重の予約が起きます。電話で受けた分はその場で同じ画面に入れる決まりにします。
4つ目は、設定を完璧にしようとして公開が延びる型です。主なメニュー3つで公開し、あとから足します。公開していない期間は取りこぼしが続いている期間です。導入で迷う点はよくある質問のページにまとまっています。
営業を止めずに移す手順
今の受け方から移すときは、順番を決めれば1日も止まりません。
第1週は並行して動かす準備です。新しい画面に主なメニューと営業時間だけを入れ、公開はしません。既存の予約はそのままです。第2週は新しい予約だけを新しい画面で受け始めます。案内の入口を差し替え、電話で受けた分も新しい画面に入れます。既に入っている予約は古い側に残したまま、当日の一覧を2つ見る運用にします。第3週から第4週は、古い側の予約が消化されるのを待ちます。最後の予約の日を過ぎたら古い側を閉じます。
顧客の情報は、書き出して取り込みます。氏名、連絡先、来店の履歴の3つがあれば足ります。施術の記録まで運ぶかどうかは、量によって判断します。手で入れ直すなら、来店が1年以内の人だけに絞ると現実的な作業量に収まります。
移す時期は繁忙期を外します。件数が少ない月を選ぶと、並行の期間の負担が軽くなります。移した月は、予約の件数と取り消しの件数を前の月と並べて確かめます。数字が落ちていれば、入口の位置か入力の項目に原因があります。
決める順番と、見る3つの数字
最後に順番を1本にまとめます。型を決め、件数とスタッフの条件を当て、決済と連携の費用を足して年額を出し、書き出しができるかを確かめ、最後に自分の携帯から1件予約する。この順で進めれば、候補が30あっても2つまで絞れます。
見る数字は3つです。直近12か月で最も多かった月の予約件数、1年後のスタッフの人数、決済に通す月の金額。この3つを候補の条件表に当てれば、無料のままでよいのか、月額5,500円の段に入るのか、2万円台が必要なのかは自動的に決まります。
もう1つ、乗り換えの判断の基準も先に決めておきます。件数が上限の8割に達した月が2か月続いたら次の段へ移す。この1行を決めておけば、繁忙期に受付が止まる事故を避けられます。逆に、上限に余裕がありすぎるプランは、使っていない枠に払い続けることになります。設定を作り込むより、受け始めてから直すほうが早く回り出します。
契約の期間とサポートの差を先に見る
料金の表と同じくらい、契約の条件で差が付きます。見る場所は4つです。
1つ目は契約の期間です。年払で安くなるサービスは、その分だけ期間の縛りが生まれます。STORES 予約の公式の料金ページでは、有料のプランは最短3か月以上から契約でき、単月での契約はできないと記載されています。Airリザーブの公式のページでは、有料のプランは単月から始められ、解約金もかからないと記載されています。半年で見直す前提なら、単月から始められる形のほうが安全です。
2つ目はサポートの範囲です。RESERVAの公式の料金ページでは、サポートはブルーからゴールドまでがメール、エンタープライズとスイートが電話とメールと記載されています。Airリザーブの公式のページでは、1法人あたり1時間の無償のオンラインサポートが用意されていると記載されています。設定に不慣れなら、この差は月額の差より効きます。
3つ目は初期の設定の代行です。有償のオプションとして用意しているサービスがあります。メニューが20を超える店、スタッフが5人を超える店では、自分で入れると数日かかります。開店の日が決まっているなら、費用を払って任せる判断が現実的です。
4つ目は値上げと機能の変更です。クラウドの仕組みは提供元の側で更新されるため、料金の改定や機能の入れ替えが起こり得ます。備えは1つで、データを書き出せる状態を保つことです。書き出しが上位のプラン限定の場合は、その条件も契約の前に確かめます。
預けるデータについて、契約の前に見る3点
予約のシステムには、お客さまの氏名、連絡先、来店の履歴が入ります。人に関わる情報を外の仕組みに預ける形になるため、確かめる点が3つあります。
1つ目は、管理画面に入れる人と方法です。スタッフごとに権限を分けられるか、退職した人の権限をすぐ外せるかを見ます。固定のIPアドレスからだけ入れる制限や、二段階の認証が必要なら、それが下位のプランで使えるのかを確かめます。上位のプラン限定という場合があります。
2つ目は、カードの情報の扱いです。事前の決済を使うなら、カードの番号を店側の画面で持たない作りになっているかを確かめます。決済の部分を専門の事業者に任せる形が一般的で、店側は決済が通ったかどうかだけを見ます。
3つ目は、書き出しと消去です。顧客と予約の情報をCSVで書き出せるか、退会したお客さまの情報を消せるかを見ます。お客さまから消してほしいと言われたときに、画面から消せないと手続きが止まります。
あわせて、店側の運用も決めておきます。管理画面を開く端末に画面の鎖をかける、共有の端末で自動のログインを使わない、名簿を紙に印刷したら当日中に処分する。仕組みの側が守られていても、店の運用で漏れます。個人の情報の取り扱いについて公表が必要な事項は、個人情報保護委員会のページで確かめられます。詳しい判断は所管の窓口か専門家に確認します。
公開したあとに直す3か所
入れた直後の予約システムは、必ず調整が要ります。直す場所は3か所です。
1か所目は入口の位置です。全ページの上部、トップページの最初の画面、メニューと料金のページ、地図と営業時間のページの4か所に置きます。携帯ではメニューを開かないと上部が見えないため、画面の下に固定するボタンを足します。ボタンの文言は「ご予約はこちら」より「日時を選んで予約する」のように、押したあとに何が起きるかが分かる形にします。
2か所目は入力の項目です。氏名、電話番号、メールアドレス、希望の日時があれば予約は成立します。住所、来店の動機、紹介者を初回から全部聞くと、入力の途中で手が止まります。開いた人の数に対して予約まで進んだ人が少ないなら、まず項目を1つ減らします。
3か所目はリマインダーの時機です。前日の夕方に送る形が広く使われていますが、業態によっては前々日のほうが効きます。予約から来店までの間隔が2週間を超える業態では、前々日に送って調整の余地を作り、前日にもう一度送る二段の形が向きます。逆に当日と翌日の予約が中心の業態では、前日の1通で足ります。
3か所を直したら、2週間ごとに数字を見ます。見るのは予約の件数、無断の取り消しの件数、電話で入った件数の3つです。電話の件数が減らないなら、案内の文面か入口の位置に原因があります。
LINEを軸にする場合の費用と向き不向き
連絡をLINEで受けている店では、予約もLINEの中で完結させる形が候補に入ります。判断の材料は費用と相手の層の2つです。
費用は、予約システムの月額に連携の費用が乗る形が一般的です。RESERVAの公式の料金ページでは、LINE連携が月額3,300円でフリープランから使えると記載されています。予約の確認とリマインドをLINEに自動で送れるため、メールが届かない、迷惑扱いされる、読まれないという3つの問題が同時に消えます。メールの到達で困っている店では、この月額が最も効く投資になります。
向いているのは、常連の比率が高く、連絡がすでにLINEで回っている業態です。美容、ネイル、整体、教室のように、同じ人が繰り返し来る形では、友だちに追加してもらう手間が1回で済み、そのあとの予約が数回の操作で終わります。
向かないのは、初めて来る人の比率が高い業態です。友だちの追加という段が1つ増えるため、検索から来た人がそこで離れます。この場合は、メールで受ける普通の予約のページを主にして、LINEは常連への連絡に使う形が軽く回ります。
両方を並べる形も取れます。予約のページはメールで受け、来店したお客さまにその場でLINEを案内する。次回からはLINEで取ってもらう流れにすれば、初めての人の入口を狭めずに、常連の手間だけを減らせます。どちらを主にするかは、新しいお客さまの比率で決めます。3割を超えているならメールを主にします。
Q1. クラウド型の予約システムは月額いくらが相場ですか?
2026年9月26日時点の公式の料金ページでは、無料のプランが0円で月間50件まで、小規模向けが月額3,850円から9,790円、スタッフを複数抱える規模が1万円台から3万円台、大規模な運用が6万円台以上です。いずれも税込で、決済の手数料は別にかかります。
Q2. 予約件数に上限のないサービスはありますか?
あります。公式のページに、何件予約が入っても月額費用は変わらないと記載されているサービスがあります。件数の波が季節で2倍を超える業態では、この形のほうが見積もりが立てやすくなります。ただし機能の条件はプランごとに分かれます。
Q3. 業種特化型と汎用型はどちらを選べばよいですか?
設定にかけられる時間が短く、業態が1つに収まり、その業種の集客のサイトを使いたいなら特化型です。業態を広げる見込みがあり、自社のサイトと検索から集める前提なら汎用型です。迷う場合は汎用型を選ぶと入れ替えが起きにくくなります。
Q4. 今の予約システムから移すとき、営業を止める必要はありますか?
止める必要はありません。新しい予約だけを新しい画面で受け始め、既に入っている予約は古い側で消化する形にすれば、並行の期間を3週間から4週間取るだけで移せます。移す月は繁忙期を外して選びます。