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回数券の管理|残数と有効期限を取りちがえない方法
2026年9月27日・Rizaflow編集部
回数券の管理でもめるのは、たいてい2つの数字です。あと何回残っているのかと、いつまで使えるのか。紙の台紙にハンコを押す形で回していると、この2つがお客さまと店で食い違います。食い違ったときに困るのは、正しい記録がどちらにも無いことです。回数券の管理を切り替えるかどうかを決める前に、いま自分の店でどちらの数字が危ないのかを見分けておくと、選ぶ道具も、切り替える範囲も決まります。
回数券を出している店が増えている理由と、その裏側
回数券は、1回ずつ支払う形と比べて店に3つの利点があります。
1つ目は、代金が先に入ることです。5回分をまとめて受け取るので、そのぶんの現金が手元に来ます。設備の入れ替えや仕入れの時期を計画しやすくなります。
2つ目は、次に来る理由が残ることです。残数があると、使い切るために来店します。1回ずつの支払いだと、次に来るかどうかは毎回ゼロから決まります。
3つ目は、1回あたりの単価を下げずに割引を作れることです。単品の値段を下げると元に戻せませんが、回数券の形なら「まとめて買った場合だけ」という条件を付けられます。
一方で、回数券は店に3つの負担を残します。前受けした代金は、売上として使ってよい部分と、まだサービスを提供していない部分が混ざります。残数と期限の管理が要ります。そして、期限切れの扱いをどうするかという判断が毎回発生します。
回数券を扱う道具は、この負担のどこを減らすかで作られています。たとえば紙を無くすことに絞った道具は、こう説明しています。
回数券作成・発行・管理:MATAKULの基本機能です。チケットのデジタル化を簡単な操作で実現します。 出典: matakul.jp
デジタル化そのものが目的ではありません。紙を無くしても、残数を数える人が店の側であることは変わりません。減らしたい負担がどれなのかをはっきりさせないまま道具を入れると、画面が増えただけで手間が同じ、という結果になります。
まず、いま起きている困りごとを4つに分ける
「回数券の管理が大変」と感じているとき、その中身は次の4つのどれかです。混ざったまま対策を打つと、効かない場所に手を入れます。
・お客さまが台紙を持ってこない、または失くした ・残数が店の記録とお客さまの記憶で合わない ・有効期限が過ぎたものを持ってこられて、その場で判断に迷う ・誰がどれだけ残しているかが分からず、来店を促せない
この4つは、原因も打ち手も違います。
1つ目の持参忘れは、記録の場所が紙にしかないことが原因です。店の側に控えがあれば、台紙が無くても対応できます。ここを直すだけなら、ノートに顧客名と残数を書く運用でも解決します。
2つ目の食い違いは、押し忘れと二重押しが原因です。忙しい時間帯に施術が終わり、会計をして、次の予約を受けながらハンコを押す。この流れの中で1回抜けます。抜けたことは後から証明できません。
3つ目の期限は、伝え方の問題です。台紙の裏に小さく書いてあるだけだと、買った人は読みません。期限が来る前に知らせる仕組みがなければ、期限切れは必ず起きます。
4つ目は、集計の問題です。誰が何回残しているかを一覧で見られないと、来店を促す相手を選べません。ここは紙では手が届きません。
自分の店でどれが起きているかを、1か月分の記録をめくって数えてください。1つ目と2つ目だけなら、店の側に控えを作る運用で足ります。3つ目と4つ目が起きているなら、道具を入れる価値があります。
残数の数え違いを止める。記録を2か所に持つ
残数がずれる根っこは、記録が1か所にしかないことです。紙の台紙だけで管理していると、その台紙が唯一の記録になります。台紙を失くせば、残数を証明する手がかりがなくなります。
止め方は単純で、記録を店の側にも持つことです。やり方は3段階あります。
第1段階は、顧客の記録に残数を書くことです。台帳やカルテに「5回券、2026年9月10日購入、残り3回」と書き、使うたびに書き替えます。これだけで、台紙を忘れたお客さまにも対応できます。手間は1件あたり10秒ほどです。
第2段階は、使った日付を書き残すことです。残数だけだと、ずれたときにどこでずれたのか分かりません。使った日を並べて書いておくと、来店の記録と突き合わせられます。予約の記録が残っていれば、来た日と使った日が合うかどうかを後から確かめられます。
第3段階は、記録を1つの場所に集めることです。予約の記録と回数券の残数が別のノートにあると、突き合わせに手間がかかります。同じ顧客の欄に、来店の履歴と残数が並んでいる形にすると、会計のときに両方が目に入ります。予約の受け付けと顧客の記録が同じ場所にある形についてはできることに一覧があり、来店履歴、メモ、カナ検索といった顧客の記録の作りが並んでいます。
数え違いを本当に減らすのは、道具そのものより「いつ数えるか」を決めることです。施術の後の会計と同時に処理する、という順番を店の全員で揃えます。あとでまとめて付ける運用にすると、必ず抜けます。
有効期限の決め方と、伝える場所
有効期限は、店の都合で決めるものではなく、お客さまの来店の間隔から決めます。
決め方の基本は、通う間隔に回数を掛けて、余裕を足す形です。月に1回のペースで通う人向けの5回券なら、5か月に余裕を足して6か月。2週間に1回のペースで通う人向けの10回券なら、5か月に余裕を足して6か月。この計算をせずに「全部6か月」と決めると、回数の多い券が使い切れません。使い切れない券は、次から買われなくなります。
・通う間隔 × 回数 + 余裕1か月から2か月 ・回数の多い券は期限を長くする ・季節で通う頻度が変わる業種は、閑散期を挟む長さを見る
伝える場所は3つ用意します。買うときの案内、買った直後に渡す控え、そして期限が近づいたときの知らせです。
買うときの案内は、料金表の隣に期限を書きます。値段だけ書いて期限を書かない料金表は、後でもめる元になります。
買った直後の控えは、紙でもメールでもかまいませんが、購入日と期限の日付を明記します。「6か月間有効」だけだと、いつまでなのか計算する手間をお客さまに渡すことになります。「2027年3月10日まで」と日付で書きます。
期限が近づいたときの知らせが、いちばん効きます。残数があるまま期限を迎える人に、1か月前と2週間前に知らせを送ると、使い切る人が増えます。この知らせは、回数券を扱う道具の多くが持っている機能です。期限前の通知と、残数が少なくなったときの通知を組み合わせる形で提供されているものもあります。
設定した日数でリマインドメールを自動送信し、来店促進と回数券の期限切れを防止。有効期限や残り回数を自動管理し、期限前や使用回数が少なくなると通知。利用忘れを防ぎ、スムーズな運用をサポートします。 出典: matakul.jp
期限切れの扱いは、先に決めて文章にしておきます。一切延長しない、1回だけ1か月延長する、残数に応じて判断する。どれを選んでもかまいませんが、その場で店員が判断する形にしないことが大事です。判断が人によって変わると、後で必ず不公平が出ます。
回数券を扱う道具を比べるときに見る5つの点
回数券の道具は、値段の差より作りの差のほうが大きく出ます。比べるときは次の5点を見ます。
1つ目は、お客さまの側に何を入れてもらうかです。専用のアプリを入れてもらう形と、QRコードから登録する形、店だけで管理してお客さまには何もさせない形があります。年齢層の高い業態で専用アプリを求めると、そこで止まります。
2つ目は、誰が回数を減らすのかです。お客さまが自分で押す形にすると、来ていないのに減る事故や、押し忘れが起きます。店の側が減らす形にすると、その場に店員がいる必要があります。どちらが自分の店の流れに合うかを見ます。
3つ目は、集計と書き出しができるかです。誰が何回残しているか、期限が近い人は誰かを一覧で見られるかどうか。CSVで書き出せると、他の記録と突き合わせられます。
4つ目は、予約の受け付けと繋がるかです。回数券だけを扱う道具は、回数券の管理に絞って作られているので分かりやすい反面、予約は別の場所で管理することになります。会計のたびに2つの画面を開く形になり、突き合わせの手間が残ります。
5つ目は、料金の上がり方です。回数券を扱う道具の料金は、扱う人数で段が変わる形が多くなっています。実際の例を1つ挙げると、ある回数券アプリでは初期費用が無料で、3名までの枠が月額0円、4名から10名の枠が月額3,300円、11名から100名の枠が年払いで月あたり4,620円(年額55,440円)、月払いで5,500円、101名から300名の枠が年払いで月あたり7,480円(年額89,760円)、月払いで8,800円という形になっています(いずれも税込、2026年9月時点の公式の料金ページ)。プランは変わるので、申し込む前に必ず公式の料金ページで確かめてください。
ここで注意したいのは、人数の段が「登録した人の数」で数えられる場合、回数券を買った人がたまっていくと段が上がっていくことです。5年続けた店では、登録者の数が実際に通っている人の数を大きく超えます。期限が切れた人を整理できるかどうかも、確かめる価値があります。
管理の方法を4つ並べて比べる
回数券の管理の仕方は、大きく4つに分かれます。自分の店の規模と、いま困っている場所で選び分けます。
| 方法 | 向く規模 | 残数の食い違い | 期限の知らせ | 集計 | 月の費用 |
|---|---|---|---|---|---|
| 紙の台紙だけ | 回数券を持つ人が10人まで | 起きやすい | 手作業 | できない | 印刷費のみ |
| 紙+店側の台帳 | 50人まで | 減る | 手作業 | 数えれば可 | 印刷費のみ |
| 表計算で管理 | 100人まで | 減る | 手作業 | 関数で可 | なし |
| 回数券のアプリ | 100人以上 | ほぼ起きない | 自動 | 一覧と書き出し | 段ごとの月額 |
| 予約システムの中で管理 | 予約もネットで受けている店 | ほぼ起きない | 自動 | 一覧と書き出し | 予約の月額に含む |
この表で見落とされやすいのは、真ん中の2つです。紙に店側の台帳を足すだけで、食い違いの大半は消えます。表計算にすると、期限が近い人を並べ替えで出せるようになります。どちらも費用はかかりません。
おすすめの選び方は、上から順に試すことです。いきなり一番下から選ぶと、使わない機能に費用を払うことになります。紙+台帳で足りているなら、それが正解です。台帳の書き替えが間に合わなくなった時点で、次の段に移ります。
表計算で管理する場合の作り方だけ、具体に書きます。1行が1枚の回数券になるようにして、列に顧客名、連絡先、券の種類、購入日、期限、全体の回数、使った回数、残数、最後に使った日を並べます。残数は引き算の式にして、手で書き替えないようにします。期限で並べ替えれば、近い人が上に来ます。この形なら、作るのに30分もかかりません。
表計算の限界は、複数の人が同時に触ると壊れることと、来店の記録と繋がらないことです。スタッフが2人以上いて、それぞれが回数を減らす運用になった時点で、表計算は向かなくなります。
回数券の値段と回数の決め方
回数券の管理の話をする前に、そもそもの値段と回数の組み方で決まる部分があります。
回数を多くすると、1枚あたりの代金は増えますが、使い切るまでの期間が伸びます。期間が伸びると、途中で通うのをやめる人が出ます。残数を抱えたまま来なくなった人は、次を買いません。つまり、回数を増やすことは売上を前に寄せるかわりに、使い切られない券を増やします。
回数の決め方の目安は、その店に通う人が実際に何回続けて来るかです。来店の履歴を見て、2回目まで来る人が多いのか、5回以上続く人がどれくらいいるのかを数えます。5回以上続く人が半分以上いるなら5回券が成り立ちます。3回で止まる人が多い店で10回券を売ると、使い切られない券が積み上がります。
割引の幅も、同じ考え方で決めます。単品の値段が6,000円の施術で5回券を作るとき、25,000円にすれば1回あたり5,000円です。この場合、割引の総額は5,000円で、5回来てもらえれば元が取れます。割引を大きくしすぎると、回数券を買う人が増えても利益が減ります。
・回数は、実際に続けて来る回数に合わせる ・割引の幅は、追加で来る回数で元が取れる範囲にする ・複数の種類を出しすぎない。3種類までにすると案内が簡単になる
種類を増やすと、管理する組み合わせが増えます。回数、期限、値段、対象メニューの4つが券ごとに違うと、会計のたびに確認が必要になります。3種類までなら覚えられます。
失敗しやすい運用と、その直し方
回数券の運用でよく起きる失敗は、次の4つです。
失敗の1つ目は、減らすタイミングを決めていないことです。施術の前に減らす店と、会計のときに減らす店が同じ店の中に混在すると、来なかった日に減っていたという事故が起きます。会計と同時に減らす、と1つに決めます。
失敗の2つ目は、取り消しのときに戻し忘れることです。予約を取り消したのに、先に減らしていた回数を戻していない。この事故は、お客さまが数え直したときにしか見つかりません。予約の取り消しと回数の戻しを、同じ画面で処理できる形にすると起きません。
失敗の3つ目は、期限の延長を口頭で認めることです。「今回は特別に」と1度認めると、次も認めることになります。しかも認めた記録が残らないので、別の店員が対応したときに食い違います。延長を認める場合も、その記録を顧客の欄に書きます。
失敗の4つ目は、期限切れ間近の人に知らせないまま期限を迎えさせることです。店にとっては使われなかった券が利益に見えますが、その人はもう戻ってきません。残数を抱えたまま期限が切れた人の多くは、次を買いません。1か月前の知らせを送る手間と、その人が次に買う代金を比べれば、知らせるほうが得です。
・減らすのは会計と同時、と1つに決める ・取り消しのときに戻す手順を作る ・延長を認めたら記録に書く ・期限の1か月前に知らせる
この4つを紙に書いて、レジの近くに貼っておくだけでも、食い違いは目に見えて減ります。
紙のまま続けたほうがよい場合
回数券の管理を切り替えないほうがよい場合も、はっきりあります。
回数券を出している人が月に数人で、全員が顔と名前で分かる規模なら、紙の台紙と顧客の記録で足ります。この規模で道具を入れると、覚えることが増えるだけで、減る手間がありません。
お客さまの年齢層が高く、スマートフォンでの操作を求めると説明に時間がかかる場合も、紙のほうが早く終わります。店側の記録だけを整えて、お客さまには今まで通り紙を持ってもらう形が現実的です。
回数券が店の売上の中心ではなく、単発の来店が主な業態でも、優先順位は低くなります。この場合に先に直すべきなのは、回数券ではなく単発の予約の受け方です。
逆に、切り替えを考える境目は次のあたりです。
・回数券を持っている人が同時に50人を超えた ・残数の食い違いが月に1回以上起きている ・期限切れをめぐるやりとりが月に何度か発生している ・誰が期限切れ間近なのかを調べるのに、台帳をめくる作業が要る
このうち2つ以上に当てはまるなら、道具を入れる価値が手間を上回ります。
前受けした代金の記録を、売上と分けて持つ
回数券を売った時点で受け取る代金は、まだサービスを提供していない分を含みます。この区別を記録に残していないと、月の売上が実際より大きく見えます。
たとえば5回券を25,000円で売り、その月に1回だけ使われたとします。手元には25,000円が入っていますが、提供した分は1回だけです。残りの4回分は、これから提供する義務が残っています。この形が積み上がると、現金はあるのに、それは将来提供する分の代金だという状態になります。
記録の作り方としては、回数券を売った代金と、回数券を使って提供した分を、別の欄で数えます。月末に「今月売った回数券の代金」と「今月使われた回数分」の両方が分かる形にしておきます。この2つの数字が分かれていれば、現金の残りが将来の義務を含んでいることが見えます。
税や会計の扱いをどう処理するかは、事業の形や規模で変わります。ここでの扱いを自分で決めずに、税理士や所轄の税務署に確かめてください。手続や届出の案内は国税庁にまとまっています。この記事で扱い方を断定はしません。
記録の実務として大事なのは、次の3つを毎月の同じ日に数えることです。
・売った回数券の枚数と代金 ・使われた回数の合計 ・残っている回数の合計と、その代金に相当する額
3つ目が伸び続けている店は、売るペースが使われるペースを上回っています。この状態が続くと、ある時期にまとめて使われて現場が混み合います。期限の設計を見直す合図になります。
切り替える初日にやること
道具を入れると決めた日にやることを、順番に並べます。ここを飛ばすと、移し損ねた券が後から出ます。
まず、いま出ている券の一覧を作ります。顧客名、券の種類、購入日、期限、残数の5つが入っていれば足ります。台紙の控えが無い場合は、来店の記録と会計の記録から復元します。
次に、新しい仕組みに顧客を取り込みます。名前と連絡先の一覧をCSVで書き出せる形にしておくと、手で打ち直さずに済みます。顧客のCSVを取り込める仕組みなら、この作業は数分で終わります。
その後、券の種類を仕組みの側に作ります。回数、期限の長さ、対象のメニュー、値段を入れます。ここで種類を整理するのが良い機会です。使われていない種類は、この時点で止めます。
最後に、店の全員で1件だけ通しで試します。券を売り、1回使い、残数が減ることを確かめ、取り消して戻ることも確かめます。この通しの確認を省くと、本番で戻し方が分からなくなります。
・券の一覧を作る ・顧客をCSVで取り込む ・券の種類を作り直す ・売る、使う、戻すの3つを1件で通して試す
初日にここまでできれば、翌日から新しい形で受けられます。並行する期間を決めておけば、紙の券を持っている人にも対応できます。
回数券と予約を同じ場所で持つと、何が変わるか
回数券の管理だけを切り出して考えると、専用の道具がいちばん分かりやすく見えます。ところが店の実際の流れを追うと、回数券が登場するのは会計の場面だけではありません。
予約を受けるとき、その人が回数券を持っているかどうかで、案内が変わります。残数が1回なら、次の購入を案内する場面です。期限が近いなら、その前に来てもらう必要があります。来店の後には、残数を伝えて次の予約を受けます。つまり回数券の情報は、予約の前後に必要になります。
回数券の道具と予約の道具が別々だと、この場面ごとに2つの画面を行き来します。行き来そのものは数十秒ですが、1日に何度も起きると積み上がります。さらに困るのは、片方にしか記録が残らない事故です。予約を取り消したのに回数を戻し忘れる、来ていないのに減らしてしまう。突き合わせをする仕組みがないと、この事故は後から見つかりません。
同じ場所で持つ形にすると、来店の履歴と残数が並びます。予約の受け付けから、前日の知らせ、来店の後の御礼、次の予約までが一続きになっていると、残数を伝える場面が流れの中に入ります。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形なら、回数券の代金を店頭で受け取る運用のままでも噛み合います。
業態によって回数券の使い方は違います。ヨガやピラティスのような教室では、1枠に複数人が入る形で回数券が減ります。整体やマッサージでは、担当者を指名する形と組み合わさります。まつげやネイルのサロンでは、メニューによって減る回数が変わることがあります。業種ごとの受け方の違いは業種ごとの使い方に整理されていて、自分の店に近い形を探せます。
実際の画面で確かめるほうが早いので、お客さまが見る予約ページと店側の管理画面の両方を、ログインなしで触れるデモを見るから見比べてみてください。使わない機能が多いかどうかは、触ってみないと分かりません。
切り替えるときの手順と、料金の見方
切り替えを決めたら、次の順番で進めると混乱しません。
第1に、いま出ている回数券を全部書き出します。誰が、いつ買って、何回残っていて、いつまでか。この一覧を作らずに新しい道具に移ると、移し損ねた券が後から出てきます。
第2に、切り替えの日を決めて、その日より前に売った券は紙のまま使い切ってもらう形にします。全部を移す形は、数が多いと現実的ではありません。並行する期間を6か月ほど取り、その間は両方を見る運用にします。
第3に、新しく売る券の期限と条件を決め直します。切り替えは、期限の長さや回数の組み方を見直す良い機会です。使い切れない券が多かったなら、期限を延ばすか回数を減らします。
第4に、店の全員に、いつ減らすかの手順を伝えます。ここが揃っていないと、道具を変えても食い違いは残ります。
料金の見方について、1つだけ注意があります。回数券の道具と予約の道具を両方入れると、月額が二重にかかります。予約の仕組みの中で回数券に近い扱いができるなら、まとめたほうが安く済む場合があります。予約の件数と使える機能の対応は料金に載っていて、無料の枠から始めて予約が増えてから上のプランに移す形なので、切り替えの時期に固定費を増やさずに試せます。他社の道具との違いをどう見るかは他社との比較に整理されていて、今の道具のままでよい場合も書かれています。始めるときに出やすい疑問はよくある質問にまとまっています。
回数券の管理は、道具を入れれば終わる話ではありません。残数をいつ減らすか、期限をどう伝えるか、期限切れをどう扱うか。この3つを決めた店は、紙でもアプリでも食い違いが起きません。決めていない店は、どの道具を入れても同じところでもめます。順番としては、決めることを先に片付けてから、道具を選んでください。
Q1. 回数券の有効期限はどのくらいに設定すればよいですか?
通う間隔に回数を掛けて、余裕を1か月から2か月足す形が目安です。月1回のペースで通う人向けの5回券なら6か月から7か月になります。回数の多い券を同じ期限にすると使い切れず、次から買われなくなるので、券ごとに長さを変えてください。期限は「6か月間有効」ではなく日付で伝えます。
Q2. 紙の回数券をアプリに切り替える境目はどこですか?
回数券を持っている人が同時に50人を超えた、残数の食い違いが月に1回以上起きている、期限切れのやりとりが月に何度か出ている、期限切れ間近の人を調べるのに台帳をめくる作業が要る。このうち2つ以上に当てはまるなら、道具を入れる手間を効果が上回ります。
Q3. 回数券専用のアプリと、予約システムの中で管理するのはどちらがよいですか?
回数券が売上の中心で、予約は電話だけという店なら専用のアプリが分かりやすいです。予約もネットで受けているなら、来店履歴と残数が同じ場所にあるほうが会計のときに2つの画面を行き来せずに済みます。月額が二重にかからないかも合わせて見てください。
Q4. 期限が切れた回数券を持ってこられたら、どう対応すればよいですか?
その場で店員が判断する形にしないことが大事です。一切延長しない、1回だけ1か月延長する、残数に応じて判断する。どれを選んでもかまいませんが、先に決めて文章にし、買うときの案内にも書いておきます。判断が人によって変わると、後で不公平が表に出ます。