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英会話教室の御礼メールから次の予約へ|送る時機と、書かないほうがよいこと
2026年9月17日・Rizaflow編集部

英会話教室の御礼メールは、送る相手を分けないまま書き始めると、どこかで手が止まります。体験に来た人と、入会したばかりの人と、しばらく来ていない人では、伝えるべきことがまったく違うからです。この記事では、御礼メールを3つの場面に分け、それぞれの送る時機と文面の中身を決めていきます。あわせて、英会話教室だからこそ書かないほうがよいことを具体的に挙げます。結論を先に置くと、最も効くのは体験の後の1通で、そこで書いてはいけないのは受講者のレベルの断定と、上達の保証です。
御礼メールを送る場面は、3つしかない
英会話教室で御礼メールが意味を持つ場面は、実は多くありません。3つに絞れます。
・体験レッスンを受けた後。入会するかどうかを決める前 ・入会して最初の数回。通い方が固まる前 ・足が遠のいた後。予約が途切れて日が経ったとき
この3つ以外で御礼メールを送ると、たいてい空振りします。特に、毎週通っている定期受講者に毎回御礼を送る運用は、続きません。書く側の負担が大きすぎるうえに、受け取る側にとっても「先週と同じ文面が来た」という印象になります。週1回のペースで定型文を受け取り続けると、そのうち開かなくなります。
3つに絞る利点は、文面を書き込めることです。3種類なら、それぞれに時間をかけて設計できます。全員に毎回送る前提だと、どうしても文面が薄くなります。
この記事では、この3つの場面をそれぞれ別のものとして扱います。最初に、最も影響の大きい体験レッスンの後から見ていきます。
体験レッスンの後の1通が、いちばん重い
体験レッスンに来た人は、その日のうちに決めるわけではありません。持ち帰って考え、他の教室と比べ、家族に相談します。その考えている期間に、教室から届く唯一の接点が御礼メールです。
このとき、受講者の頭の中にある問いは3つです。「自分のレベルでついていけるか」「通い続けられる時間帯があるか」「いくらかかるか」。御礼メールの中身は、この3つに答える形で組み立てます。
答え方には順番があります。先に体験の中身に触れ、次に3つの問いに答えます。いきなり料金の話から始めると、営業の連絡として読まれます。体験の中身に触れるというのは、その日に扱った題材や、受講者が話した内容に具体的に触れるということです。「本日はありがとうございました」だけの文面と、「本日は旅行先での会話を題材にしました」と書かれた文面では、読まれ方が変わります。
具体的に触れるためには、体験の直後に講師が短いメモを残す運用が要ります。このメモを残す手間を惜しむと、御礼メールは定型文にしかなりません。メモの項目を3つに固定しておくと、講師の負担が小さくなります。扱った題材、受講者が話したこと、次に取り組むとよいこと。この3つです。
いつ送るか。当日の夜か、翌日の午前か
体験の御礼を送る時機は、当日の夜と翌日の午前のどちらかです。それより遅らせる理由はありません。
当日の夜が向くのは、体験が午前中か昼過ぎに終わった場合です。受講者の記憶が新しいうちに届き、その日のうちに家族と話す材料になります。ただし、体験が夜のクラスだった場合は、当日中に送ると深夜になります。深夜に届いた通知は、翌朝には他の通知に埋もれています。
翌日の午前が向くのは、夜の体験だった場合と、講師のメモを丁寧に整理してから送りたい場合です。午前10時前後に届くと、昼休みに読まれる確率が上がります。
避けたいのは、体験の3日後や1週間後です。この頃には、受講者は他の教室の体験にも行っています。記憶の中で教室が混ざり、御礼メールを見ても「どこの教室だったか」から思い出すことになります。
時機を安定させるには、体験の予約が入った時点で、御礼を送る担当と時刻を決めておきます。「体験が終わったら送る」という決め方だと、忙しい日には忘れます。予約の記録から体験の受講者を抽出できる形にしておくと、送り忘れが起きません。予約の受付と、その後の連絡を同じ場所で扱えるかどうかはできることで確かめられます。
体験の御礼に、レベルの断定を書かない
ここからが、英会話教室に固有の注意点です。体験の御礼メールで最もやってはいけないのは、受講者のレベルを断定して書くことです。
「○○様は初級の入り口の段階です」と書いたとします。書いた側は事実を伝えたつもりでも、受け取る側には評価として届きます。仕事で英語を使う必要があって来た人に「初級」と書けば、その人は自分の職業上の判断を否定されたように感じます。逆に、謙遜している人に「上級です」と書けば、次のレッスンで期待に届かないという不満が生まれます。
レベルには、必ず幅を持たせて書きます。「日常の話題では十分に会話が成り立っていました。仕事の場面で使う言い回しを増やすと、さらに幅が広がります」のような書き方です。事実に基づいていて、次にやることが示されていて、評価の断定になっていません。
もう1つ避けるのは、体験1回で受講者の弱点を並べ立てることです。指摘が3つ以上並ぶと、読む側には「自分は下手だと言われた」としか残りません。次に取り組むとよいことを1つだけ書くほうが、行動に繋がります。
クラスの提案をするときも同じです。「初級クラスをお勧めします」ではなく、「日常会話を中心に扱うクラスと、仕事の場面を扱うクラスがあります」と選択肢を示します。決めるのは受講者です。
上達の保証と、勧誘の書き方に気をつける
語学の教授は、特定商取引法で特定継続的役務の1つとして指定されています。教室が受講者に送る文面も、この法律の枠組みの中にあります。
特定商取引法は、誇大広告や著しく事実と相違する内容の広告による消費者トラブルを未然に防止するために、役務の内容などについて、「著しく事実に相違する表示」や「実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示」を禁止しています。 出典: 特定商取引法ガイド(消費者庁)
同じページには、契約の締結について勧誘を行う際に、事実と違うことを告げることや、故意に事実を告げないこと、相手を威迫して困惑させることが禁止行為として挙げられています。
御礼メールの文面に当てはめると、次のような書き方は避けることになります。「3か月で話せるようになります」のような期間と成果を結びつけた断定。「今月中のお申し込みで入会金が無料になります」という表現自体は事実であれば問題になりませんが、実際には翌月も同じ条件が続いているなら、事実と違う表示になります。期限を切るなら、その期限を本当に守ります。
また、料金の総額に触れずに月々の金額だけを大きく書く形も、慎重に扱う必要があります。契約の総額、契約の期間、途中でやめたときの扱いは、受講者が知りたい項目です。御礼メールで全部を書く必要はありませんが、それらが書かれた場所への案内は入れておきます。
なお、ここで挙げた内容が自分の教室の契約や文面にどう当てはまるかは、契約の形によって判断が変わります。所管の窓口や、契約に詳しい専門家に確かめてください。記事の記述をそのまま当てはめて判断しないでください。
体験の御礼に入れる4つ
書かないことを整理したので、書くことをまとめます。体験の御礼に入れる項目は4つです。
・その日のレッスンで扱った題材。具体的に ・次に取り組むとよいこと。1つだけ ・受講者のレベルと目的に合いそうなクラスの選択肢。2つか3つ ・空いている枠と、次の一歩の進み方
4つ目が、次の予約に繋がるかどうかを決めます。「ご検討ください」で終わる文面と、「火曜19時と土曜11時に空きがあります」と書かれた文面では、受講者の次の行動が変わります。空き枠を具体的に書くと、受講者は自分の予定と照らし合わせられます。
さらに一歩進めるなら、その場から予約に進める形を用意します。文面の中で枠を示し、そこから直接申し込めるようにします。返信で日程を調整する形だと、やり取りが数往復になり、そのあいだに熱が冷めます。
料金については、金額そのものを書くか、料金の案内を見てもらうかを選びます。どちらでも構いませんが、体験のときに口頭で伝えた金額と食い違わないようにします。受講者は口頭の説明を覚えていて、文面と違えば不信感になります。料金の見せ方や、何にいくらかかるかを整理しておく必要があるなら料金のような形で一覧できる場所を用意しておくと、説明の食い違いが起きません。
入会した直後の1通は、3か月後に効く
2つ目の場面は、入会して最初の数回です。この時期に送る1通は、体験の御礼とは目的が違います。入会を促すためではなく、通い続けてもらうためのものです。
英会話教室で受講が途切れる時期には、傾向があります。入会して2か月から3か月あたりです。最初の高揚が落ち着き、上達の実感が得られにくくなる時期です。この時期に何もしないと、欠席が増え、やがて振替が溜まり、そのまま来なくなります。
対策として効くのは、入会の直後に「何を、どの順番でやるか」を伝えておくことです。教材の構成、どこまで進むとどんなことができるようになるか、いつ頃に手応えが出るか。これを先に伝えておくと、3か月目の停滞が「そういうものだ」と受け止められます。伝えていないと、「自分には向いていない」という結論になります。
この1通に入れる項目は3つです。使う教材とその全体像、次の3か月でやること、休むときと振り替えるときの手順です。3つ目を最初に伝えておくことには意味があります。手順を知らない受講者は、休むときに連絡をためらい、無断欠席になります。無断欠席が続くと、教室に顔を出しにくくなります。
講師が書くのか、教室が書くのか
御礼メールを誰が書くかは、続くかどうかを決める分かれ目です。
講師が書くと、中身が具体的になります。その日のレッスンの様子を知っているのは講師だけだからです。一方で、講師の負担は大きくなります。業務委託で稼働している講師にレッスン外の作業を求める場合、その扱いを契約の中でどう位置づけるかという問題も出ます。ここは労働や委託の扱いに関わるので、断定せずに、所管の窓口や専門家に確かめてください。
教室の事務が書くと、文面の型が揃い、送り忘れが減ります。一方で、中身が薄くなります。レッスンの様子を知らないまま書くと、定型文にしかなりません。
現実的な折衷は、講師が短いメモを残し、事務がそれを差し込んで送る形です。講師の作業はメモだけになり、2分程度で済みます。事務は型に沿って送るだけです。この形にするには、講師が書いたメモが受講者の記録に紐づいて残る必要があります。紙のメモを事務に手渡す運用だと、忙しい日に失われます。
メモの書式は固定します。自由に書かせると、講師によって長さも内容もばらばらになり、差し込んだときに文面が崩れます。
講師からの一言を、英語で添えるかどうか
英会話教室の御礼メールには、他の業態にない選択肢があります。文面の一部を英語にするかどうかです。
ネイティブ講師が担当したレッスンの後で、講師からの一言を英語で添えると、受講者にとっては学習の延長になります。短い英文であれば、初級の受講者でも読めます。読めたこと自体が小さな成功体験になり、次のレッスンへの動機になります。
ただし、条件があります。英文は短くすること、そして日本語の訳か、同じ趣旨の日本語を必ず添えることです。英文だけで長く書くと、読めない受講者が出ます。読めなかった人にとっては、その1通が「自分にはまだ早い」という確認になってしまいます。
分量の目安は、英文が2文から3文です。その日のレッスンで扱った表現を1つ入れると、復習の役割も果たします。講師に「その日に使った表現を1つ入れてください」とだけ伝えておけば、書式が揃います。
事務的な情報、つまり日時や場所や金額は、英語で書きません。ここを読み違えられると実害が出ます。学習の要素として英語を使う部分と、確実に伝える必要がある部分を、文面の中で分けます。
外国籍の受講者がいる教室では、逆の設計になります。日本語を主にすると読めない人がいるので、その人には英語を主にした文面を用意します。送る相手ごとに言語を切り替えられる形にしておくと、この切り替えが運用で回ります。
キッズクラスの御礼は、子どもではなく保護者に届く
子ども向けのクラスを持っている教室では、御礼メールの構造が変わります。レッスンを受けたのは子どもで、メールを読むのは保護者です。
保護者が知りたいことは、大人の受講者とは違います。上達したかどうかよりも先に、「うちの子が楽しんでいたか」「教室に馴染めているか」を知りたいと考えています。特に体験の後は、この2点が入会の判断を左右します。
だから、キッズクラスの御礼には「その日の様子」を書きます。どの活動に反応したか、自分から発言したか、他の子とどう関わっていたか。短くて構いませんが、具体的であることが大事です。「楽しそうにされていました」だけでは、どの子にも当てはまる文面になります。
保護者が次に知りたいのは、家で何をすればよいかです。宿題の量、家庭で英語に触れる時間の目安、教材をどう使うか。ここを示すと、保護者は教室と一緒にやっている感覚を持てます。
避けたほうがよいのは、他の子と比べる表現です。「同じ学年のお子様と比べて」という書き方は、たとえ良い評価でも、保護者の受け取り方が読めません。比べるなら、その子の前回と比べます。
送る時刻は、大人向けと分けます。保護者が読むのは、子どもを寝かせた後の夜遅い時間帯であることが多く、日中に送っても後回しになります。
法人の研修として通っている受講者は、請求先が別にいる
社会人の受講者の中には、勤務先の費用で通っている人がいます。この場合、御礼メールの扱いを分ける必要があります。
まず、受講の状況を勤務先に報告する義務があるかどうかを確かめます。契約の形によっては、出席の記録を定期的に提出することが条件になっています。この報告と、受講者本人への御礼メールは別のものです。混同すると、本人宛の文面に勤務先向けの表現が混ざります。
次に、本人宛の文面から、費用に関する記述を外します。勤務先が払っている以上、本人に料金の話をしても行動に繋がりません。むしろ、追加のコースの案内などを本人に送ると、本人が困ります。決裁の権限がないからです。
代わりに書くのは、学習の中身です。次に何をやるか、どの場面で使えるようになるか。仕事で使う目的が明確な受講者なので、その目的に沿った具体性が効きます。
追加の提案がある場合は、勤務先の担当者宛に別の連絡を出します。本人経由で伝えてもらう形にすると、話が伝わらないまま消えます。
この分岐を運用で回すには、受講者の記録に「費用を誰が払うか」が持てている必要があります。ここが記録されていないと、送るたびに受付が記憶を頼りに判断することになり、いずれ間違えます。
体験の後に入会しなかった人へ、いつまで連絡するか
体験に来て、入会しなかった人がいます。この人たちへの連絡をどう扱うかは、判断が分かれるところです。
まず、何度も追いかけないという原則を置きます。体験の御礼を送って返事がなければ、それ以上は追わないのが基本です。断りにくくて返事をしなかった人に重ねて連絡すると、教室の印象が悪くなります。特商法の禁止行為には、契約の締結について勧誘を行う際に相手を威迫して困惑させることが挙げられており、しつこい連絡はこの線に近づきます。
そのうえで、1回だけ、時期をずらした連絡を用意する考え方があります。体験から3か月ほど経った頃に、新しいクラスの開講や時間帯の追加といった「状況が変わったこと」を伝える1通です。
このとき重要なのは、内容が本当に変わっていることです。前と同じ条件で「いかがですか」と送るのは、追いかけているだけです。時間帯が合わずに見送った人に、新しい時間帯ができたことを伝えるのは、情報の提供になります。
そして、この1通にも必ず配信を止める手段を置きます。止めた人の記録を残し、次からは送らない形にします。体験に来た人の連絡先を、断られた後もいつまでも使い続ける運用は、教室の評判に跳ね返ります。
足が遠のいた人への連絡は、御礼ではない
3つ目の場面は、予約が途切れて日が経った受講者です。ここに送るものは、厳密には御礼メールではありません。別の設計が要ります。
まず、送る相手の条件を決めます。「最後の受講から6週間が経過し、次の予約が入っていない人」のような形です。定期枠の受講者なら、2回続けて休んだ時点で条件に入れる考え方もあります。条件を決めないと、送るたびに名簿を手で作ることになり、続きません。
文面で気をつけるのは、責める調子にならないことです。「お久しぶりです。お変わりありませんか」程度の入り方にします。「なぜ来られなくなったのですか」と問う形は、返事をしにくくします。
伝えることは2つです。いま空いている枠と、休会や退会の手続きです。2つ目を入れるのを嫌がる教室がありますが、入れたほうが結果は良くなります。やめたいのにやめ方が分からない人は、連絡そのものを避けるようになります。手続きを示せば、少なくとも意思が分かります。そして、やめ方が明示されている教室のほうが、戻ってきやすくなります。
チケットの残がある人には、残数と期限を添えます。ただし「期限が切れます」を主眼にした文面にはしません。期限を盾に取った連絡だと受け取られると、その1通で関係が終わります。
チケットの期限の連絡は、御礼と混ぜない
チケット制や回数券を持っている教室では、残数と期限の連絡が発生します。これを御礼メールと混ぜないでください。
理由は単純です。目的が違うからです。御礼メールは関係を作るための連絡で、期限の連絡は事務の通知です。混ぜると、御礼の部分が「期限を伝えるための前置き」に見えます。受け取る側は、そこを見抜きます。
期限の連絡は、単独で、事務的に出します。残数、期限の日付、期限までに受けられる枠、延長の可否。この4つを簡潔に書きます。感情的な文言は入れません。
送る時機は、期限の1か月前と、2週間前の2回が目安です。1か月前なら、まだ枠を確保して消化できます。2週間前は最後の確認です。期限当日に「今日までです」と送っても、受講者にできることはありません。
期限の連絡を自動で出せるかどうかは、残数を仕組みの中で持てているかどうかで決まります。紙や表計算で管理していると、期限が近い人を毎月手で洗い出すことになり、忙しい月には抜けます。
紹介の依頼を、どの1通に置くか
英会話教室では、家族や同僚からの紹介で入ってくる受講者が一定の割合を占めます。だから紹介の依頼をどこかに置きたくなりますが、置く場所を間違えると逆効果になります。
置いてはいけないのは、体験の御礼と、足が遠のいた人への連絡です。前者はまだ受講者ですらない人に紹介を頼むことになり、順序が逆です。後者は来なくなった理由が分からない相手に頼むことになり、無神経に映ります。
置いてよいのは、通い続けている受講者が節目を迎えたときです。教材を1冊終えたとき、進級したとき、通いはじめて1年が経ったとき。この時機であれば、受講者自身に手応えがあり、人に話したくなっている可能性が高くなります。
文面では、紹介を主題にしません。節目を迎えたことへの一言が主で、紹介は末尾に短く添えます。「ご家族やお知り合いで英語を始めたい方がいらっしゃいましたら、体験のご案内をお送りします」程度です。紹介した場合の特典を設けている教室では、その条件を正確に書きます。条件を曖昧にすると、後で行き違いになります。
紹介の依頼を送る相手を抽出するには、受講の履歴と節目が記録に残っている必要があります。教材の進度や通いはじめた日が記録されていれば、その月に節目を迎える人を出せます。手で名簿を作る運用では、忙しい月に止まります。
送る時刻と、返信の受け皿
文面が良くても、届く時刻が悪ければ読まれません。英会話教室の受講者層で読まれやすい時刻には傾向があります。
社会人向けのクラスでは、平日の午前10時前後と、夜20時前後です。通勤時間帯は通知が多く、埋もれます。キッズクラスの保護者向けでは、夕方から夜にかけての時間帯が読まれます。
もう1つ大事なのは、返信の受け皿です。御礼メールを送ると、返信が来ます。「クラスの相談をしたい」「日程を変えたい」といった内容です。この返信がどこに届くかを決めておきます。
返信先を担当者の個人のアドレスにすると、その人が休んだ日に返事が止まります。教室の共通の受け皿に届くようにして、誰が見ても対応できる形にします。返信が来ないアドレスから送るのは避けてください。受講者が返事を書いたのに届かない、という状態は、それ自体が取りこぼしです。
配信を止める手段も、必ず文面の中に置きます。特に足が遠のいた人への連絡では、止めたい人がいます。止める手段がないと、迷惑な連絡として扱われます。止めた人の記録は残しておき、次からは送らないようにします。
御礼メールから予約が入ったかを、どう数えるか
最後に、効果の測り方を整理します。御礼メールを送ること自体が目的ではないので、数える指標を決めておきます。
体験の御礼については、体験を受けた人のうち入会に進んだ割合を見ます。このとき、御礼メールを送った人と送れなかった人を分けて比べられると、判断がはっきりします。送り忘れが一定数ある教室では、この比較がそのまま手に入ります。
入会直後の1通については、入会から3か月後に継続している割合を見ます。すぐには結果が出ないので、四半期ごとに振り返ります。
足が遠のいた人への連絡については、送った人のうち次の予約が入った割合を見ます。この数字は低くて当たり前です。1割を超えれば十分な成果と考えてよい水準です。低いからといって送るのをやめると、戻ってくるはずだった人も戻らなくなります。
これらを数えるには、いつ誰に何を送ったかと、その後にいつ予約が入ったかが、同じ場所で繋がっている必要があります。連絡の道具と予約の道具が分かれていると、片方の記録を書き出して、もう片方と手で突き合わせる作業が毎回発生します。予約の受付から次の予約までを一続きにしている形であれば、受講者の記録を開くだけで、体験から御礼、次の予約までが1本の線で見えます。
教室の形に近い運用があるかどうかは業種ごとの使い方に整理があり、実際の画面の動きはデモを見るから確かめられます。他の仕組みとの違いを見るなら他社との比較に、運用上の細かい疑問はよくある質問にまとまっています。御礼メールは、文面を凝ることよりも、送る場面を3つに絞り、送り忘れが起きない形を作ることのほうが、結果に効きます。
Q1. 体験レッスンの御礼は、いつ送るのがよいですか?
当日の夜か、翌日の午前です。体験が午前や昼過ぎに終わったなら当日の夜、夜のクラスだったなら翌日の午前10時前後が目安になります。3日後や1週間後になると、受講者は他の教室の体験にも行っていて、記憶の中で教室が混ざります。送る担当と時刻を先に決めておくと、忙しい日の送り忘れが防げます。
Q2. 御礼メールに受講者のレベルを書いてもよいですか?
断定した表現は避けてください。「初級です」のような書き方は、事実の伝達のつもりでも評価として受け取られます。「日常の話題では会話が成り立っていました」のように、できていたことを具体的に書き、次に取り組むとよいことを1つだけ添える形にします。弱点を3つ以上並べると、行動に繋がりません。
Q3. 毎回のレッスンごとに御礼を送ったほうがよいですか?
毎週通う定期受講者に毎回送る運用は続きません。書く側の負担が大きく、受け取る側も同じ文面が続くと開かなくなります。御礼が効くのは、体験の後、入会して最初の数回、足が遠のいた後の3つの場面です。3つに絞ることで、それぞれの文面を書き込めるようになります。
Q4. チケットの期限の連絡も、御礼メールに含めてよいですか?
混ぜないでください。御礼は関係を作る連絡、期限の通知は事務の連絡で、目的が違います。混ぜると御礼の部分が前置きに見えます。期限の連絡は単独で、残数、期限の日付、残りで受けられる枠、延長の可否の4つを簡潔に書きます。送る時機は期限の1か月前と2週間前が目安です。