guide
勤務表のテンプレートを無料で使う|予約の枠と重ねて見る
2026年10月2日・Rizaflow編集部
勤務表のテンプレートを無料で探していると、出勤簿、シフト表、勤務時間表、タイムシートといった名前が混ざって出てきて、どれを選べばよいのか分からなくなります。この4つは記録する目的が違い、必要な項目も違います。さらに予約を受ける店では、勤務表とは別に予約の枠という表が存在し、この2つがずれた瞬間に受付の事故が起きます。この記事では無料で入手できるテンプレートの種類と配布元を確かめ、自動計算をどこまで組めるのか、そして予約の枠と重ねて見るときに何が足りなくなるのかを整理します。
勤務表と呼ばれる表は4種類に分かれる
勤務表という言葉は、実務では4つの違う表を指して使われています。1つ目は出勤簿です。誰が何日の何時から何時まで働いたかを後から記録する表で、法令に沿った保存が求められる書類です。2つ目はシフト表です。これから誰がどの時間に入るかを先に決める表で、予定を共有するために使います。3つ目は勤務時間表やタイムシートで、作業の内容ごとに使った時間を積み上げる表です。4つ目は勤務割振り表で、早番と遅番と夜勤のように勤務の帯を割り振る表です。
この4つを1枚にまとめようとすると、必ずどこかが壊れます。出勤簿は実績を残す表なので、後から書き換えた履歴が分かる形が望まれます。シフト表は予定を決める表なので、頻繁に書き換わります。この2つを同じ表で兼用すると、予定を直したのか実績を直したのかが分からなくなります。無料のテンプレートを探すときは、まず自分が要るのはどの表なのかを決めます。ここが決まっていないと、開いたテンプレートの項目が多すぎたり少なすぎたりして、結局は自分で作り直すことになります。
小さな店で最初に必要になるのは、多くの場合シフト表です。誰が明日の何時に入るかが分かれば、予約を受けられます。出勤簿は給与の計算と法令の保存のために要るもので、シフト表が確定した後の実績として作ります。勤務時間表は、作業の内容ごとの時間を顧客に請求する業種で使います。この順番で考えると、探すべきテンプレートは1種類に絞られます。
配布されているテンプレートには、この4種類が別々のファイルとして用意されています。弥生の公式ページでは、勤怠の管理のところに出勤簿とシフト表がそれぞれ別のExcelのファイルとして並んでいます。出勤簿は日ごとの出退勤の時刻を記録して勤務した日数、有給休暇、残業の時間を集計する作り、シフト表は月ごとと週ごとと日ごとの勤務の予定を管理する作りと説明されています。どちらも無料で入手でき、社会保険労務士が監修していると記載されています。
無料で入手できるテンプレートの配布元
無料のテンプレートの配布元は、大きく3つに分かれます。1つ目は表計算ソフトを提供している会社です。Microsoftの公式のサイトには、無料のタイムシートのテンプレートがまとめられたページがあり、週ごと、隔週ごと、月ごと、年ごとの形を選べます。2026年9月27日時点の公式の説明では、これらは無料で、Excelの構造と計算が組み込まれており、時間の集計、休憩時間の差し引き、残業の計算、支給額の計算が自動で行われるとされています。
2つ目は、会計や給与のソフトを提供している会社です。自社のソフトを知ってもらう入口としてテンプレートを無料で配っているため、項目が実務に沿っています。弥生の公式ページでは、勤怠の管理として出勤簿とシフト表、給与の計算として給与明細書と賃金台帳と源泉徴収票、労務の管理として労働条件通知書と労働者名簿が、いずれもExcelの形式で無料で並んでいます。いずれも社会保険労務士が監修していると記載され、労働条件通知書は2024年4月の改正に対応したと注記されています。法令に沿った項目がそろっているかを自分で確かめる手間が省けるのが、この配布元の利点です。
3つ目は、図やテンプレートを扱うソフトの提供元や、業種向けの情報を出しているサイトです。24時間動く工場や医療の現場に向けた形も用意されています。
24時間稼働の工場や医療機関向けのテンプレートです。早番・遅番・夜勤をローテーションで配置し、色分けで勤務帯を区別します。自動計算で勤務日数を集計できるようにすると管理が効率化します。 出典: edraw.wondershare.jp
配布元を選ぶときに見る点は3つあります。1つ目は、ファイルの形式です。Excelの形式で配られていれば、自分の項目に合わせて直せます。画像やPDFだけの配布は、印刷して手書きする用途に限られます。2つ目は、いつ更新されたかです。労働条件や保存の期間に関わる書類は、法令の改正で項目が変わります。改正への対応が書かれていないファイルは、項目が古い可能性があります。3つ目は、入手に何が必要かです。氏名と連絡先の登録が要るものと、そのまま入手できるものがあります。
出勤簿のテンプレートで見るべき項目
出勤簿として使うなら、入っていなければならない項目があります。氏名、日付、始業の時刻、終業の時刻、休憩の時間、そして勤務した日数の集計です。これに加えて、有給休暇を取った日、欠勤した日、遅刻と早退の記録、残業の時間を分けて集計できる形が実務では要ります。無料のテンプレートを開いたときに、この項目がそろっているかを最初に見ます。
集計の欄で見るべきは、何をどう足しているかです。始業から終業までの時間を引き算して、そこから休憩を差し引いた時間が実働です。この計算が式で入っていれば、時刻を入れるだけで実働が出ます。ただし日をまたぐ勤務があると、この式は素直には動きません。22時に始まって翌朝6時に終わる勤務では、終業から始業を引くとマイナスになります。夜勤がある職場では、日をまたぐ計算に対応しているテンプレートを選ぶか、日付の欄を2つに分ける形に直します。
残業の集計も、テンプレートによって考え方が違います。1日8時間を超えた分を残業とする形、1週40時間を超えた分を残業とする形、両方を分けて出す形があります。労働時間の扱いは職場の就業規則と労使の取り決めによって変わるため、テンプレートの式がそのまま自分の職場に当てはまるとは限りません。集計の結果を給与の計算に使うなら、社会保険労務士や所管の窓口に一度確かめてから運用に乗せます。無料のテンプレートに入っている式は、あくまで一般的な形です。
丸めの扱いも、テンプレートによって違います。始業を5分前に打ったときに定時から数えるのか、打った時刻から数えるのか、15分の単位に丸めるのかで、月の合計が変わります。丸め方は職場の規則で決まっているものなので、テンプレートに入っている式が自分の職場の規則と合っているかを確かめます。合っていなければ、式を書き換えるか、丸めをやめて実時刻で記録し、給与の計算のところで扱いをそろえます。ここを確かめずに使い始めると、数か月後に修正の作業が発生します。
もう1つ確かめるのは、休暇の種類の分け方です。有給休暇、欠勤、振替の休日、特別な休暇を同じ記号で入れてしまうと、有給の残りの日数が出せません。記号を分けて、それぞれの回数が下に出るように式を入れておけば、年に1回の集計が楽になります。項目を増やすのは最初の1回だけで済み、毎月の手間は変わりません。
保存の方法も決めておきます。出勤簿は一定の期間の保存が求められる書類で、月ごとにファイルを分けるか、1つのファイルの中で月ごとにシートを分けるかを最初に決めます。ファイルを分ける形は、1か月が終わったら触らないという運用にしやすい利点があります。シートを分ける形は、年間の集計を1つのファイルで出せる利点があります。どちらにしても、月が確定したら書き換えない取り決めを先に決めておきます。書き換えられる表を実績の記録として使うと、後から見たときにどれが正しいのかが分からなくなります。
シフト表のテンプレートで自動計算を組む
シフト表は、予定を決めて共有するための表です。縦に人の名前、横に日付を並べる形が基本になります。この形は、誰が休みかを縦に見て、その日に何人いるかを横に見られるため、人の配置を決めるのに向きます。1日あたりの人数が表の下に出るように式を入れておくと、人が足りない日がすぐ分かります。
自動計算を組むなら、記号の決め方が先です。早番、遅番、夜勤、休みを1文字か2文字の記号にそろえます。記号がそろっていれば、その記号がいくつあるかを数える式で人数が出ます。記号が人によって違う書き方になっていると、数えられません。入力の候補をあらかじめ選択肢にしておけば、書き方のずれが起きません。表計算ソフトの入力の規則の機能を使えば、決めた記号以外は入れられなくなります。
次に組むのは、1人ごとの勤務した日数と時間の集計です。記号ごとに時間を決めておけば、記号を数えて時間に換算できます。早番が8時間、遅番が8時間、夜勤が10時間と決まっていれば、それぞれの回数に時間をかけて足すだけです。この集計が月ごとに出れば、法定の上限に近い人がいないかを月の途中で見られます。上限に近づいてから慌てて直すより、中旬で気づけたほうが調整が効きます。
色分けは、見るためだけに使います。早番と遅番と夜勤を色で分けると、表を見た瞬間に配置の偏りが分かります。ただし色を条件にした計算は避けます。色は見る人のためのもので、計算に使うと直したときに壊れやすくなります。条件に応じて色を変える機能を使えば、記号を入れるだけで色が付くため、手で塗る手間も要りません。無料のテンプレートには、この条件に応じた色付けが最初から入っているものがあります。
勤務時間表とタイムシートの使い方
勤務時間表とタイムシートは、働いた時間を作業の内容ごとに分けて積み上げる表です。出勤簿が何時から何時までを記録するのに対して、こちらは何にどれだけ使ったかを記録します。時間を単位に請求する仕事、複数の案件を並行して進める仕事、助成金の報告で工数を出す必要がある仕事で使います。Microsoftの公式のテンプレート集では、週ごと、隔週ごと、月ごと、年ごとの形が用意され、請求書の作成や報告に使える形だと説明されています。
タイムシートを無料のテンプレートで運用するときに要る項目は4つです。日付、案件や作業の名称、使った時間、そして合計です。これに単価の列を追加すれば、金額まで出ます。案件の名称を自由に書かせると集計できなくなるため、あらかじめ選択肢にしておきます。案件が増えるたびに選択肢を追加する手間はありますが、集計が自動で出る利点のほうが大きくなります。
積み上げる単位も先に決めます。15分の単位で記録するか、30分の単位にするか、1時間の単位にするかで、記録する側の手間が変わります。細かくすると正確になりますが、入れるのが面倒になって後回しにされ、結果として記憶で埋めることになります。30分の単位で確実に毎日入れてもらうほうが、15分の単位を週末にまとめて埋めるより正確です。表の設計は、正確さの理屈ではなく、続けられるかどうかで決めます。
タイムシートは、勤務表と役割が重なるところがあります。出勤簿の合計時間とタイムシートの合計時間が合わない状態は、どちらかが間違っているという合図です。合わせるなら、タイムシートの合計が出勤簿の実働を超えないように式で見張る形が実務では効きます。差が出たときに気づける作りにしておけば、月末の突き合わせが短くなります。
在宅勤務が混ざるときの勤務表
在宅勤務が混ざると、勤務表に追加する項目が出てきます。どこで働いたかです。出社した日と在宅の日を分けて記録しないと、通勤の手当の計算も、席の用意も合わなくなります。在宅に対応したテンプレートは、勤務の場所の欄が用意されている形が多くなっています。Microsoftの公式のテンプレート集にも在宅の勤務に対応した形が並んでおり、記録する項目があらかじめ用意されています。
在宅勤務で難しくなるのは、始業と終業の時刻です。出社していれば入館の記録が手がかりになりますが、在宅では自己の申告になります。申告のずれを減らすには、その日のうちに入れる決まりにすることが実務では効きます。週の終わりにまとめて入れる運用にすると、記憶に頼った数字が並びます。表に入れるタイミングを決めておくのは、細かい話に見えて、記録の正しさを決める部分です。
休憩の扱いも、在宅では曖昧になりやすいところです。表に休憩の欄があっても、記入されていなければ実働の計算が合いません。休憩を1時間で固定して入れておく形と、実際に取った時間を入れる形があります。どちらにするかは職場の取り決めによりますが、固定で入れるなら、それが実態と合っているかを時々確かめます。労働時間の扱いについての判断は、所管の窓口や社会保険労務士に確かめるのが確実です。
在宅勤務と予約の受付が重なる業種では、もう1つ問題が出ます。出社している人だけが受けられる予約と、在宅でも受けられる予約が混ざる場合です。オンラインでの相談は在宅で受けられますが、来店の予約は店にいる人しか受けられません。勤務表に場所の欄があるだけでは、予約の受付には足りません。予約を受ける枠の側に、誰が対応できるかを持たせる必要があります。
予約の枠と勤務表がずれると起きること
予約を受ける店では、勤務表とは別に予約の枠という表があります。この2つは同じ現実を表しているのに、別々の場所で管理されているために、ずれます。よく聞くのは、休みを取った人の予約が入ってしまう事故です。シフト表では休みになっているのに、予約のページでは枠が開いたままだった、という形です。逆に、出勤しているのに枠が閉じていて、空いている時間に予約が入らないという逃しも起きます。
このずれは、更新の順番が決まっていないと必ず起きます。シフト表を直した人と、予約のページを直す人が違えば、直す順番も時間も変わります。シフトを直してから予約の枠を直すまでの間に予約が入れば、その予約は対応できません。無料のテンプレートで勤務表を作る場合、予約の枠との対応は人の手で保つことになります。人数が2人か3人で、予約が1日に数件なら回りますが、人数が増えるほど保てなくなります。
具体的に危ないのは3つの場面です。1つ目は急な休みです。当日の朝に連絡が入ったとき、シフト表を直すより先に予約のページを閉じる必要があります。2つ目は担当を指定する予約です。担当ごとに枠が分かれている場合、その人の休みだけを閉じることになり、操作が細かくなります。3つ目は営業時間を変える日です。年末年始や催しの日に時間を変えると、シフトも枠も両方を直すことになります。この3つで手が回らなくなった時点が、表を分けて持つ限界です。
限界を超えたときの選び方は2つです。1つは、勤務表を予約の仕組みの中に持たせる形です。スタッフごとに勤務の時間を入れると、予約のページの枠がその通りに開く作りなら、更新は1か所で済みます。もう1つは、勤務の管理と予約の受付を分けたまま、更新の手順を決めて守る形です。後者を選ぶなら、シフトを直したら必ず予約の枠も直す、直した人が確認するところまでを手順にします。どちらが向いているかは、予約の件数とスタッフの人数で決まります。担当ごとの受け方は業種ごとの使い方のページで確かめられます。
無料のテンプレートで足りる規模と足りなくなる境目
無料のテンプレートで勤務表を運用できる規模は、3つの数字でおおよそ決まります。人数、シフトの種類の数、そして月に何回シフトを直すかです。人数が5人まで、シフトの種類が3つまで、月の修正が5回までなら、表計算ソフトのファイル1つで回ります。この範囲であれば、専用のソフトを入れる手間のほうが大きくなります。
足りなくなる境目は、人数が10人を超えたあたりから見えてきます。縦に10行を超えると、1枚の画面に表が収まらなくなります。画面に収まらない表は、上の見出しを見ながら下の行を埋める操作になり、入れ間違いが増えます。行と列を固定する設定で多少は緩和できますが、印刷して配る運用だと、紙が2枚に分かれます。もう1つの境目は、同時に直す人が2人以上になったときです。ファイルを共有して同時に開くと、どちらの変更が残るかが分からなくなります。
シフトの希望を集める部分も、無料のテンプレートでは手作業が残ります。各自から希望を受け取って、1枚の表に転記する作業です。5人なら10分ですが、15人になると1時間かかります。しかも転記の途中で間違えると、休みのはずの人が入っている表ができます。希望の提出をフォームで受けて、集計を自動にするだけでも、この作業は短くなります。表そのものを替える前に、集める部分だけを替える手もあります。
費用の比べ方も決めておきます。無料のテンプレートは料金が0円ですが、作る時間と直す時間がかかります。月に3時間かかっているなら、その3時間の価値と、月額の料金を並べて比べます。時間の価値を仮に1時間3,000円とすれば、月に9,000円を使っていることになります。この比べ方をすると、無料が必ず安いとは言えなくなります。無料で続けるか有料に移るかは、費用ではなく時間で決めるほうが判断がぶれません。プランごとの内容は料金のページで確かめられます。
テンプレートを自分の職場に合わせて直す手順
入手したテンプレートをそのまま使えることは、ほとんどありません。直す手順を5段階に分けると、迷いが減ります。1段目は、要らない列を消すことです。配布されているテンプレートは、いろいろな職場で使えるように項目が多めに入っています。使わない列が残っていると、埋めなければいけない気がして手が止まります。使う列だけに絞ります。
2段目は、人の名前と記号を自分の職場のものに入れ替えることです。記号は、いま口で言っている呼び方をそのまま使います。早番と遅番と呼んでいるなら早と遅、AとBと呼んでいるならAとBです。既にある呼び方を変えると、表を見る人が読み替えることになり、間違いが増えます。3段目は、式が壊れていないかを確かめることです。列を消したり増やしたりすると、集計の式が指す場所がずれます。適当な数字を入れて、下の集計が合っているかを見ます。
4段目は、入力の規則を設定することです。決めた記号以外は入れられないようにしておくと、全角と半角のずれや書き間違いが防げます。日付の列も、日付として入れる決まりにします。文字として入れると、並べ替えも計算も動きません。5段目は、印刷の設定です。紙に出して貼る運用なら、1枚に収まるかを確かめます。収まらないなら、週ごとにシートを分けます。
直したファイルは、雛形として別の名前で保存しておきます。毎月そこから複製して使えば、同じ形の表が積み上がります。月ごとのファイルを直しながら使い続けると、いつの間にか形が変わり、前の月と比べられなくなります。雛形は触らない、複製を使うという運用を決めるだけで、数か月後に困らなくなります。
共有の方法も、直すときに決めておきます。表計算ソフトのファイルを電子メールで送り合う形は、最新がどれか分からなくなる原因です。同じファイルを共有のフォルダから開く形にすれば、全員が同じものを見ます。ただし同時に直すと衝突するため、直すのは1人と決めるか、時間を分けます。表を見るだけの人には、直せない形で共有します。見る人が誤って書き換えると、誰がいつ変えたのか追えません。共有の形を決めずに配ると、数か月で3つの違う版が現場に出回ることになります。
予約を受ける店では、確定したシフト表を店の中のどこに出すかも決めます。紙で貼る形、共有の画面に出す形、各自の端末で見る形があります。紙で貼ると直したときに差し替えを忘れやすく、古い紙を見た人が動きます。画面や端末で見る形なら、直した内容がそのまま反映されます。どの形にしても、直したことを伝える仕組みは別に要ります。表が変わっただけでは、見ていない人には伝わりません。
表を分けて持つか、1か所に寄せるかの判断
勤務表を無料のテンプレートで持ち、予約の受付を別の仕組みで持つ形は、始めるのが早いという利点があります。費用もかかりません。欠点は、2つの表を人の手でそろえ続ける必要があることです。この欠点が重くなるかどうかは、予約の件数とスタッフの人数で決まります。件数が少なければ気になりませんし、多ければ毎日の作業になります。
1か所に寄せる形の利点は、更新が1回で済むことです。スタッフの勤務の時間を入れれば、予約のページの枠がその通りになるなら、休みを入れた時点で枠が閉じます。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形であれば、前払いを使わない店でもそのまま使えます。欠点もあります。給与の計算に必要な項目のすべてが予約の側にそろっているとは限らず、出勤簿は別に作ることになる場合があります。勤務の管理そのものを全部そこに寄せられるかは、公開されている機能の一覧で確かめます。
判断するなら、次の順番で見ます。予約の件数が1日に何件あるか。スタッフが何人いるか。担当を指定する予約があるか。急な休みが月に何回あるか。この4つのうち、後ろの2つに当てはまるほど、表を1か所に寄せる利点が大きくなります。担当の指定も急な休みも無く、予約が1日に数件なら、無料のテンプレートで足ります。反対に、担当の指定があって急な休みが月に3回あるなら、人の手でそろえ続けるのは現実的ではありません。
無料のテンプレートを使うこと自体は、悪い選択ではありません。実際に多くの店がそれで回しています。判断を誤るのは、手でそろえる作業が積み上がっていることに気づかないまま続ける場合です。月に何時間を使っているかを一度数えれば、続けるか変えるかが決まります。どこまでを1か所で扱えるかはできることのページに並んでいますし、他のサービスとの違いは他社との比較のページで確かめられます。実際の画面の動きはデモを見るから見られますし、導入の前に出やすい疑問はよくある質問にまとまっています。
Q1. 勤務表のテンプレートは無料で入手できますか?
無料で入手できます。Microsoftの公式サイトには週ごと、隔週ごと、月ごとのタイムシートのテンプレートが無料で並び、時間の集計と休憩の差し引きと残業の計算が組み込まれています。弥生の公式サイトでは出勤簿とシフト表がExcelの形式で無料で配布され、社会保険労務士が監修していると記載されています。
Q2. 出勤簿とシフト表は同じテンプレートで兼用できますか?
兼用は勧められません。出勤簿は働いた実績を後から残す表で、シフト表はこれからの予定を決める表です。1枚にまとめると、予定を直したのか実績を直したのかが分からなくなります。配布元でも別のファイルとして用意されているため、それぞれを使い分けるのが確実です。
Q3. 無料のテンプレートは何人までなら使えますか?
人数が5人まで、シフトの種類が3つまで、月の修正が5回までなら1つのファイルで回ります。10人を超えると1画面に表が収まらず入れ間違いが増え、2人以上で同時に直すとどちらの変更が残るか分からなくなります。この2つが起き始めたら、集め方や管理の形を見直す時機です。
Q4. 勤務表と予約の枠が食い違うのを防ぐ方法はありますか?
更新の順番を決めるか、勤務の時間を予約の仕組みの中に持たせるかの2つです。前者はシフトを直したら必ず予約の枠も直すところまでを手順にします。後者はスタッフの勤務の時間を入れると予約の枠がその通りになる作りを選びます。担当の指定がある場合は後者のほうが確実です。