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美容室の予約をラインに寄せる|電話を鳴らさない組み方
2026年10月3日・Rizaflow編集部

美容室の予約をラインで受けたいという相談は、ほとんどが同じ理由から出てきます。施術中に電話が鳴って手が止まる、出られなかった電話の主が誰か分からない、営業時間外の問い合わせがそのまま消える。この3つです。ラインに寄せれば電話は確かに減りますが、寄せ方を間違えると今度はトーク画面に張り付くことになります。この記事では、ラインで予約を受ける3通りのやり方を分けて、それぞれの費用と手間、そして電話を鳴らさないための組み方を順に整理します。
ラインで予約を受けるといっても、やり方は3通りある
同じ「ラインで予約」という言葉で、まったく違う運用が語られています。分けて考えないと、費用も手間も見積もれません。
1つ目は、トークで直接やり取りする形です。お客様が「明日の14時、空いてますか」と送ってきて、店側が台帳を見て「空いています」と返す。いちばん手軽で、いちばん人手がかかる形です。
2つ目は、自動で返す文章を用意する形です。あいさつと営業時間、料金、予約の受け方を自動で返しておき、細かい話だけ人が対応します。問い合わせの初手を機械に任せる形で、手間はいくらか減ります。
3つ目は、トーク画面の下に固定で出るメニューから予約ページへ渡す形です。お客様はラインの中からボタンを押して、空いている枠を自分で選んで確定させます。店側は予約が入った通知を受け取るだけで、やり取りは発生しません。
ラインが選ばれる理由は単純です。公式の資料では、国内の月間アクティブユーザーは1億人で、これを総務省統計局の総人口1億2336万7千人と比べると約80パーセント以上にあたるとされています。お客様の側にアプリを入れてもらう手間がないのは、他のどの手段にもない強みです。
一方で、店舗の数も増え続けています。厚生労働省の令和5年度衛生行政報告例の概要によれば、令和5年度末現在の美容所は274,070施設で、前年度に比べ4,181施設の増加です。選ばれる側の数が増えているなかで、予約の取りにくさは離脱の理由になります。営業時間外に問い合わせが消えているなら、その分だけ他の店に流れているという見方が正確です。
LINE公式アカウントの料金は、送るメッセージの通数で決まる
費用の見積もりでつまずく人が多いので、公式の料金プランを先に押さえます。プランは3つです。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円(税別) | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円(税別) | 30,000通 | 1通あたり3円まで(税別) |
開設したときはコミュニケーションプランに設定されています。ライトやスタンダードにしたい場合は、開設後にプラン変更が必要です。追加メッセージを従量で送れるのはスタンダードプランだけで、コミュニケーションプランとライトプランでは無料の枠を超えたら送れません。
ここで肝心なのが通数の数え方です。公式の説明では、1回に配信できるメッセージは最大3吹き出しまでで、「メッセージを送った回数」に「送った友だちの数」を掛けたものを通数として数えます。つまり友だちが300人いる状態で一斉配信を1回行うと300通です。無料の200通では、一斉配信が1回もできません。
見落としがちな朗報もあります。LINEチャットの送受信や自動応答メッセージは無料で使えて、課金の対象として数えられません。つまり、お客様と1対1でやり取りするだけなら、コミュニケーションプランのままでも通数を気にする必要はありません。通数が問題になるのは、友だち全員に向けて一斉に何かを送るときです。
この性質から、費用の見積もり方が決まります。予約の受付だけに使うなら無料のまま回せます。空席の案内やキャンペーンを一斉に送りたいなら、友だちの人数に配信の回数を掛けて通数を計算し、どのプランに入るかを決めます。友だちが500人で月に4回配信するなら2,000通ですから、ライトプランの範囲です。
トークで直接受ける形は、始めるのが速くて続けるのが重い
トークでやり取りする形の良さは、明日から始められることです。アカウントを作って、店内にQRコードを置いて、「予約はラインでも承ります」と案内するだけです。費用もかかりません。
電話が減る理由もはっきりしています。お客様は電話をかけるとき、相手が施術中かどうかを気にします。ラインなら、送る側は相手の都合を気にしなくてよく、受ける側は手が空いたときに返せます。この非同期のやり取りが、施術中に手を止める回数を減らします。
ただし、続けていくと重さが出てきます。代表的なものが5つあります。
ひとつは、空き枠の計算が毎回必要なことです。「明日の14時は空いていますか」と聞かれるたびに、台帳を開いて確認して返します。この作業はラインにしても消えません。むしろ電話と違って記録が残るため、あとで「ラインで空いてると言われました」と言われる場面が出てきます。
ふたつめは、二重の受付です。トークで空きを伝えている間に、別の経路から同じ枠に予約が入ることがあります。掲載サイトと電話とラインの3つで受けていると、どれかが必ず古い情報になります。
みっつめは、営業時間外の扱いです。深夜に届いた「明日の朝空いてますか」に朝返すと、相手はもう別の店を予約しています。自動応答で「順次ご返信します」と返すだけでも印象は変わりますが、枠が押さえられるわけではありません。
よっつめは、担当者の指名です。指名が入る店では、誰のシフトが空いているかを見ながら返すことになります。人数が増えるほど確認に時間がかかります。
いつつめは、やり取りの偏りです。トークの返信は、その日に手が空いている人が返します。誰が何を返したか分からなくなり、伝えた条件が人によって違うという事故が起きます。
お客様の側も、何を送ればいいのか分かっていない
見落とされがちなのが、送る側の戸惑いです。実際にこういう質問が投稿されています。
至急回答お願いします。 美容院とのLINEについて 美容院の公式LINEから、 ご返信ありがとうございます。 それでは7月8日火曜日13時よりカラーコースでご予約しました。 また、ラインの返信の最初の挨拶などが分からないので困惑している状況です。 例文を交えて下さるとうれしいです。 回答よろしくお願いいたします 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
自由に文章を書いてもらう形は、店側にとっては楽ですが、お客様にとっては負担です。何を書けば失礼にならないか、どこまで細かく伝えるべきかで手が止まります。その結果、送るのをやめる人が出ます。予約の入口で手が止まっている状態は、店側からは見えません。
この負担を消す方法は2つです。ひとつは、店側から型を示すことです。自動応答の文章に「お名前」「ご希望の日時を第2希望まで」「ご希望のメニュー」の3つを書いてください、と並べておきます。書くことが決まっていれば、迷う時間は無くなります。
もうひとつは、文章を書かせない形にすることです。日時とメニューをタップで選ぶ形にすれば、そもそも文章が要りません。次の節がその組み方です。
トーク画面のメニューから予約ページへ渡す組み方
いちばん手間が少ないのは、ラインを入口として使い、予約そのものは予約ページで受ける形です。組み方は4つのステップで終わります。
第1段階は、予約ページを用意することです。メニューの名前と所要時間と料金、担当者と各自のシフト、受付を止める時間、キャンセルの期限を入れます。カットとカラーで所要時間が違うことをここで表現しておくと、あとで枠の計算が自動で合います。
第2段階は、リッチメニューを作ることです。リッチメニューはトーク画面の下部に固定で表示されるメニューで、公式の説明では、ECサイトや予約サイトなど外部サイトへのリンクを設定できるとされています。つまり「ご予約」のボタンを置いて、予約ページに繋げられます。ボタンは多くしないほうがよく、「ご予約」「メニューと料金」「アクセス」の3つくらいに絞ると押し間違いが減ります。
第3段階は、自動応答の文章を整えることです。友だち追加のあいさつに、予約はメニューの「ご予約」から進められることと、変更や取消もそこからできることを書きます。営業時間と定休日も添えます。ここまで書いてあれば、トークで質問される回数がはっきり減ります。
第4段階は、案内する場所を決めることです。店内のレジ横、名刺、会計時の一言、そして店のサイト。この4か所に「予約はラインから」と置きます。友だちを増やすことが目的ではなく、予約の経路を1本に寄せることが目的です。経路が1本になると、二重の受付が起きなくなります。
この形にすると、店側の作業は予約が入った通知を見るだけになります。空き枠の計算も、日時の確認のやり取りも発生しません。担当者の指名も、予約ページの側でシフトを見て自動で判定されます。どこまでを標準機能でまかなえるのかはできることに機能の一覧として整理されています。
無断キャンセルを減らすには、前日の連絡を機械に任せる
ラインに寄せたあとに残る課題が無断キャンセルです。ここで効くのは、前日のリマインダーです。
前日に連絡が届くと、忘れていた人が思い出し、行けなくなった人は前日のうちに連絡をくれます。前日に取消が入れば、その枠を別のお客様に回せます。当日の朝に連絡が来るのと、当日に誰も来ないのでは、売上への影響が違います。
この連絡をラインの一斉配信で行うと、通数を消費します。友だちが500人いても、明日来る人は10人です。全員に送るのは通数の無駄で、関係ない人には迷惑です。前日のリマインダーは、予約が入っている人だけに送る形が正しく、それは予約の側で持つ機能です。リマインダーメールがどのプランから使えるのかは道具によって違うので、そこは先に確かめる必要があります。無料プランでは送れず上位プランからという組み方もあるため、同じ使い方で揃えて並べた表を他社との比較で確かめると判断が早くなります。
来店後の御礼も同じ考え方です。一斉配信で「またお越しください」と送るのではなく、来た人にだけ翌日に届く形にします。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形にしておくと、この2通は手を動かさずに出ます。現金やPayPayで完結している店が、決済込みの高いプランを契約する必要はありません。
キャンセル料の扱いも、前日の連絡と合わせて決めておきます。前日までの取消は無料、当日は施術料の何割、無断は全額。この線引きを予約ページとリマインダーの文面の両方に書いておけば、揉める余地が小さくなります。書いていない規定は運用できません。
注意したい点は4つある
1つ目は、機能の提供が終わることです。公式のお知らせでは、LINE VOOMは2026年9月30日をもって提供を終了し、リサーチ機能は2026年12月2日をもって提供を終了するとされています。無料の機能を運用の柱に組み込んでいると、こうした変更のたびに組み直しが必要になります。予約の受付という止められない部分は、終わらない前提の仕組みに置いたほうが安全です。
2つ目は、通数が思わぬところで跳ねることです。友だちが増えるほど一斉配信の通数が増えます。友だち1,000人で月4回配信すれば4,000通で、無料の200通はもちろん、ライトプランの5,000通も視野に入ります。配信を増やす前に、通数の計算をしておきます。
3つ目は、個人のアカウントでやり取りしないことです。スタッフの個人アカウントでお客様と繋がると、そのスタッフが辞めたときに顧客との関係も一緒に出ていきます。やり取りの履歴も店に残りません。店として受けるなら、店のアカウントに寄せます。
4つ目は、既読と返信の速さへの期待です。ラインは「すぐ返ってくるもの」と思われています。返信が半日空くと、電話より遅いと感じられます。自動応答で受付の時間帯を明記しておくか、予約ページで完結させて返信を待たせない形にするかのどちらかで、期待のずれを埋めます。
美容室向けには、LINE公式アカウントとCRM機能と予約用のミニアプリをセットにしたヘアサロン向けのパッケージも案内されています。すでにラインを中心に運用していて、そこから離れたくないのであれば、こうしたパッケージも比べる対象に入れておく価値があります。金額や条件は問い合わせが必要な形になっているため、公開資料だけでは確認できませんでした。
3通りのやり方を同じ表で見比べる
| 見る点 | トークで直接 | 自動応答を入れた形 | メニューから予約ページへ |
|---|---|---|---|
| 始めるまでの手間 | ほぼなし | 半日 | 1日から2日 |
| 空き枠の計算 | 人が毎回行う | 人が毎回行う | 仕組みが行う |
| 営業時間外の受付 | 返せない | 案内だけ返る | 予約が確定する |
| 担当者の指名 | 人が確認する | 人が確認する | シフトで自動判定 |
| 二重予約 | 起きる | 起きる | 経路を寄せれば起きない |
| 前日のリマインダー | 手で送る | 手で送る | 自動で出る |
| 来店後の御礼 | 手で送る | 手で送る | 自動で出る |
| 月の費用 | 0円から | 0円から | 予約側の月額が乗る |
表を見て分かるのは、費用の差と手間の差が逆を向いていることです。無料の形は人の時間で払っています。1件の予約を確定させるまでに3往復のやり取りがあり、1往復に1分かかるとすれば、月に100件受けていれば300分です。この時間を施術に使えるかどうかが、判断の材料になります。
自動応答の文章は、聞く項目を3つに絞る
トークで受ける形を続けるなら、自動応答の文章の質が手間を決めます。ここが整っていないと、同じ質問に何度も答えることになります。
まず、友だち追加の直後に返す文章です。ここに入れるのは4つです。店の名前と営業時間と定休日、予約に必要な項目、返信できる時間帯、そして変更や取消の連絡先です。長く書くと読まれないので、項目を並べる形にします。
予約に必要な項目は3つに絞ります。お名前、ご希望の日時を第2希望まで、ご希望のメニューです。ここに「担当者のご希望」を加えると4つになりますが、指名のある店なら入れておく価値があります。逆に、髪の悩みや過去の施術歴をここで聞くのはやめたほうがよいところです。書くことが増えると送るのをためらう人が出ます。来店時に聞けばよい内容です。
次に、営業時間外に届いたときの返し方です。「ただいま営業時間外です。翌営業日に順次ご返信します」だけでは、相手は他の店を探し始めます。ここに「お急ぎの場合はご予約ページから空き枠をそのままお取りいただけます」という一行を添えられるかどうかが分かれ目です。24時間受け付けられる経路が1つあるだけで、夜の問い合わせが消えなくなります。
よく来る質問の答えも自動で返せるようにします。料金、駐車場の場所、キャンセルの期限、子ども連れで行けるか、支払い方法。この5つは、どの店でも繰り返し聞かれます。1度書いておけば、以後は人が答えずに済みます。
文章を作ったあとは、自分の個人のラインから友だち追加して、届く順番と見え方を確かめます。スマートフォンの画面では、思っているより長い文章に見えます。長すぎると感じたら、項目を減らすのではなく、1行を短くします。
電話と掲載サイトとラインの3経路を、同じ台帳に寄せる
実際の店では、予約の経路が1本ということはまずありません。電話、掲載サイト、ライン、そして店頭での次回予約。最低でも4つあります。二重予約が起きるのは、この4つがそれぞれ別の台帳を見ているときです。
寄せ方には2つの考え方があります。1つは、すべての経路の予約を1つの台帳に入れる形です。電話で受けた予約も、掲載サイトから入った予約も、手で台帳に写します。写す作業が発生しますが、見る場所が1つになるので重複は起きません。写し忘れが起きる点が弱いところです。
もう1つは、お客様が自分で枠を押さえる経路に寄せる形です。ラインからも、サイトからも、掲載サイトのプロフィール欄からも、同じ予約ページに繋ぎます。どの入口から来ても同じ枠を見ているので、写す作業そのものが無くなります。電話だけは残るので、電話で受けた分は店側が台帳に入れます。
どちらを選ぶかは、月の件数で決まります。件数が少ないうちは写す形でも回りますが、増えると写し忘れが必ず出ます。目安として、経路をまたいだ重複や連絡漏れが月に1回でも起きたら、寄せ方を変える時機です。
店頭での次回予約も忘れずに扱います。会計のときに「次回は3週間後の同じ曜日でいかがですか」と声をかけると、その場で次の予約が入ります。この1回の声かけが、再来店の率をいちばん動かします。入れた予約をその場で台帳に反映できる仕組みにしておけば、あとで写す作業も要りません。
友だちを増やす前に、予約の経路を1本に決める
ラインの友だちを増やす方法はいくつもありますが、順番を守らないと問い合わせだけが増えます。
増やす場所は4つです。会計のときに声をかける、店内のレジ横と鏡の前にQRコードを置く、名刺や会計の控えに印刷する、店のサイトとGoogleビジネスプロフィールに載せる。このうちいちばん効くのは会計のときの声かけです。施術が終わって満足している瞬間なので、追加してもらえる率が高くなります。
声のかけ方も決めておきます。「ラインやってます」だけでは何が得なのか伝わりません。「次回のご予約とご変更がラインからそのままできます」と、使い道を1つだけ言うのが通りやすい形です。クーポンで釣ると、クーポンのときだけ来る人が集まります。
増やしたあとにやってはいけないのが、頻繁な一斉配信です。友だちが増えるほど1回の配信の通数が増え、費用も上がります。それだけでなく、通知が多いアカウントはブロックされます。ブロックされると、前日の連絡も届かなくなります。一斉配信は月に1回から2回に抑え、空席の案内のように受け取る側に得がある内容に限るのが続けやすい形です。
案内する内容の順番としては、予約の経路を1本に決めてから友だちを増やします。逆にすると、友だちが増えた分だけトークでの問い合わせが増え、返信に追われます。先に仕組みを作り、あとから人を呼ぶ。この順番を守るだけで、同じ手間で受けられる件数が変わります。
ラインで受けた予約を確定させるまでの型
トークで受ける形を続ける店のために、やり取りの型を置いておきます。往復を3回から1回に減らすための組み立てです。
お客様から希望が届いたら、返信は1通で確定まで持っていきます。含めるのは5つです。確定した日時、担当者の名前、メニューと所要時間、料金の目安、そしてキャンセルの期限です。「14時で承りました」だけで返すと、所要時間を知らないお客様が次の予定を入れてしまい、当日に慌てることになります。
第1希望が埋まっていた場合も、1通で済ませます。「その時間は埋まっております」で終わらせず、近い時間の空きを2つ挙げて選んでもらいます。空きを挙げずに断ると、その時点で他の店を探し始める人がいます。挙げる空きは2つが適量で、3つ以上並べると選ぶのが面倒になります。
当日の変更や遅れの連絡も、受ける窓口をラインに寄せておくと施術中の電話が減ります。ただし、施術中はトークも見られません。遅れの連絡に気づくのが施術後になることは避けられないので、「10分以上遅れる場合はメニューを変更させていただく場合があります」という一文を予約の確定時に添えておきます。先に伝えてあれば、当日の説明が要りません。
来店後の御礼も型を決めます。翌日に、担当者の名前で1通。内容は施術の御礼と、家での手入れのひとことだけにします。ここに次回の割引を入れると宣伝になり、読まれなくなります。次回の案内は、前回の来店から3週間なり1か月なりの頃合いで別に送るほうが効きます。
もうひとつ、返信の速さについて店の中で線を決めておきます。「営業中は手が空いたとき、遅くとも当日中に返す」という約束にして、その時間をあいさつの文章にも書いておきます。決めていないと、返信が早い日と遅い日が混ざり、お客様は毎回不安になります。速さそのものよりも、いつ返ってくるか分かっていることのほうが安心に繋がります。
この型を紙に書いて店に貼っておくと、誰が返信しても同じ内容になります。返す人によって伝える条件が違うという事故は、型が無いときに起きます。
判断の基準は、月の件数と指名の有無で決まる
どの形にするかは、次の3つで決まります。1か月に受ける予約の件数、担当者の人数と指名があるかどうか、そして来店後にもう一度来てもらうことが売上のどれくらいを占めるか。
ひとりで営んでいて、月の予約が50件ほどで、常連が中心なら、トークで受ける形でも回ります。無料のまま続けられるのは小さくない利点です。この場合に入れておきたいのは自動応答だけで、営業時間と予約に必要な3項目を返すようにしておけば、やり取りの回数が減ります。
スタッフが複数いて指名が入るなら、予約ページに寄せる形が向きます。誰のシフトが空いているかを人が確認し続ける運用は、件数が増えるほど確認漏れの確率が上がります。指名の重複は、お客様の信用に直接響く種類の失敗です。
新規のお客様を掲載サイトから受けている場合は、経路が増えている分だけ二重予約の危険も上がっています。どの経路から入っても同じ枠を見ている状態にしないと、埋まっている時間を別の場所で売り続けることになります。
業種ごとの組み方の違いは業種ごとの使い方に分けて書かれています。実際の画面を見ないと決められないという場合は、お客様が見る予約ページと店側の管理画面の両方を触れるデモを見るから確かめるのが手早いです。費用の上限と、予約件数が上限を超えたときにどうなるかは料金に書かれています。契約や乗り換えで気になる点があればよくある質問に条件が並んでいます。
最後に、ひとつだけ順番を守ってほしいことがあります。ラインの友だちを増やす前に、予約の入口を1本に決めてください。入口が複数あるまま友だちを増やすと、問い合わせの量だけが増えて、受ける側が追いつかなくなります。入口を1本にしてから案内を始めると、増えた友だちの数がそのまま予約の件数になります。
Q1. LINE公式アカウントは無料のまま美容室の予約に使えますか?
使えます。LINEチャットの送受信や自動応答メッセージは課金の対象として数えられないため、1対1のやり取りだけなら無料のコミュニケーションプランで足ります。通数が問題になるのは友だち全員への一斉配信で、無料枠は月200通です。友だちが200人を超えると一斉配信は1回もできません。
Q2. ラインのトークで予約を受けると何が起きますか?
空き枠の確認と返信が毎回人手で発生します。営業時間外に届いた問い合わせは翌営業日まで返せず、その間に他店で予約される可能性があります。掲載サイトや電話と並行して受けていると、同じ枠に別の予約が入る二重予約も起こります。
Q3. リッチメニューから予約ページへ繋ぐことはできますか?
できます。リッチメニューはトーク画面の下部に固定で表示されるメニューで、公式の説明ではECサイトや予約サイトなど外部サイトへのリンクを設定できるとされています。「ご予約」のボタンを置いて予約ページに繋げば、お客様は文章を書かずに日時とメニューを選べます。
Q4. 前日のリマインダーをラインの一斉配信で送ってよいですか?
向きません。明日来店するのは友だちのごく一部なのに、一斉配信は友だちの人数分だけ通数を消費します。関係のない人にも届くため印象も良くありません。前日の連絡は、予約が入っている人だけに送れる予約の仕組み側で行うのが適切です。