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ホットペッパーの掲載料が値上げされたら|続けるかの判断軸 2026年版
2026年10月4日・Rizaflow編集部

ホットペッパーの掲載料が値上げされたという通知を受け取って、このまま続けるべきかを考えている店主は多いです。更新の案内に書かれた新しい月額を見て、去年の同じ枠といくら違うのかを計算して、そこで手が止まる。そういう順番でこのページに来る人がほとんどです。 先に結論を書きます。値上げの通知に対して即答すべきことは何もありません。決めるために必要なのは、値上げ幅そのものではなく、いまその掲載から何件の予約が入り、そのうち何件が自力では取れなかった予約なのかという数字です。この2つが出れば、続けるか、枠を落とすか、抜けるかは自動的に決まります。 この記事では、値上げが起きる場所、通知が来た日に確かめる数字、掲載を続けている店が値上げ後に伸ばしている共通点、下げる方法とその副作用、そして自前の予約受付と並べたときの費用の形を順に整理します。
掲載料の値上げは1か所では起きていない
値上げという言葉でひとくくりにされがちですが、負担が増える経路は複数あります。手元の請求書を並べると、増えた原因がどこにあるのかが分かれます。 1つ目は、掲載枠そのものの月額が上がる形です。同じプランの名前のまま、更新のタイミングで単価が変わります。 2つ目は、枠の定義が変わる形です。月額は据え置きでも、以前は含まれていた写真の掲載数やクーポンの枠がオプション扱いに移ると、同じ見せ方を続けるための総額は上がります。 3つ目は、エリアの単価が上がる形です。掲載料はエリアと業種で変わるため、近隣に同業が増えたエリアでは、枠の需要が上がり、同じ枠の値段も上がります。 4つ目は、予約が増えたことで成果に応じた費用が増える形です。これは値上げではありませんが、請求総額は上がるので、体感としては同じに見えます。 この4つを分けずに「値上げされた」と受け取ると、打つ手を間違えます。枠の単価が上がったのなら枠の交渉が効きますが、成果に応じた費用が伸びているなら、交渉しても総額は下がりません。請求書の科目名を書き写して、予約件数で動く行と動かない行を分けるところから始めてください。 負担感が同業のあいだで共有されているのも事実です。解説記事では、値上げが続く状況をこう書いています。
ホットペッパービューティーの掲載料金が値上げし続けていて、正直しんどいと感じていませんか。「またホットペッパービューティーの掲載料金が値上げした…」「このまま続けて意味あるのかな」そんな不安、あなたも一度は感じたことがあると思います。 出典: blog.salon-plus-gpj.com
同じタイミングで同じ不安を抱えている店が多いということは、値上げを個別に交渉で押し返すのは難しいという意味でもあります。だからこそ、押し返す以外の手を用意しておく必要があります。
通知が来た日に確かめる4つの数字
値上げの通知を受け取ってから返事をするまでに、自店の数字を4つ揃えてください。どれも管理画面の予約一覧を書き出せば出ます。 1つ目は、直近3か月にポータル経由で入った予約の件数です。月ごとに出します。季節で振れるので、1か月だけで判断しないでください。 2つ目は、そのうち新規客の件数です。再来の予約と分けます。ここが一番効きます。 3つ目は、掲載料とオプション料金と成果に応じた費用を足した実際の支払総額です。月額の表示だけでなく、請求された合計で出します。 4つ目は、3つ目を1つ目で割った、予約1件あたりの支払額です。 ここまで出ると、判断の材料が揃います。例として、月の支払総額が12万円で、ポータル経由の予約が月80件だったとします。1件あたり1,500円です。そのうち新規が20件で再来が60件なら、新規1人を連れてきてもらう費用は1件あたり6,000円になります。 この2つの数字は同じ請求書から出てくるのに、意味がまったく違います。1,500円だけを見ていれば妥当だという結論になります。6,000円を見ると、再来の60件を自店の受け口に移せば、同じ新規を得るための費用の構造そのものが変わることが分かります。 値上げ幅が月額1万円だったとして、新規1人あたり6,000円の店なら、値上げ後も新規が2人増えれば元は取れます。逆に、再来が大半を占めている店では、値上げ幅がそのまま利益から消えます。同じ値上げ幅でも、店ごとに意味が変わるのはここです。 注意したいのは、感覚で「ポータルからの新規が多い」と思っている店でも、実際に数えると再来が過半になっていることが珍しくない点です。数える前に判断しないでください。 新規と再来の区別が管理画面で取れない場合は、来店時に口頭で確かめて予約一覧に書き足すやり方で足ります。1か月分あれば比率は出ます。完璧な集計を待つ必要はありません。判断に必要なのは小数点以下まで正確な数字ではなく、再来が過半かどうかという分かれ目だけです。 もう1つ添えておくと、この4つの数字は値上げの返事のためだけに使うものではありません。毎月同じ形で出しておけば、掲載の効果が落ち始めた月にその場で気づけます。値上げの通知が来てから慌てて集計する店と、毎月見ている店では、次の更新で取れる選択肢の数が違います。
値上げ後も予約を伸ばしている店の共通点
同じエリアで同じ値上げを受けても、結果は分かれます。伸ばしている店に共通しているのは、掲載の中身を触っているという1点です。 まず、掲載ページの更新頻度が違います。写真を入れ替え、メニューの並びを季節に合わせ、クーポンの条件を見直している店は、同じ枠でも表示される回数と選ばれる回数が変わります。掲載料を払っているだけで放置している店は、値上げ前から成果が落ちていて、値上げでそれが見えただけという場合もあります。 次に、指名と口コミの扱いが違います。誰が担当するのかが分かるページと、店名だけのページでは、同じ枠でも選ばれ方が変わります。 3つ目に、掲載から入った新規客を次にどう繋ぐかが設計されています。会計のときに次回の候補日を押さえる、自店の予約URLを渡す、御礼の連絡から次の予約に進めるようにする。この3つがある店は、掲載から入った1人が2回目以降は別の経路から来るため、成果に応じた費用が積み上がりません。 4つ目に、掲載以外の入口を持っています。自店のサイト、地図の店舗情報、メッセージアプリの公式アカウントのどれかから予約が入る状態を作っている店は、値上げの通知を受けても選択肢があります。入口が1つしかない店は、値上げを受け入れるか、集客をゼロにするかの二択になります。 成功している店が特別なことをしているのではありません。値上げの前から、選択肢を持っていただけです。この差は数か月かかるので、通知を受けてから作ろうとすると間に合いません。
値上げに反応してやってはいけないこと
反射的に動くと、費用は下がっても売上がもっと下がります。避けるべき動きを4つ挙げます。 1つ目は、代わりの入口を作らないまま掲載を止めることです。掲載を止めた翌月から新規の流入が消えます。再来だけで回る店ならよいのですが、そうでない店は数か月で席が空きます。止めるなら、先に別の入口を動かして、そこから予約が入ることを確かめてからにしてください。 2つ目は、割引を強くして件数を守ろうとすることです。値上げ分を埋めるために単価を下げると、同じ売上に必要な件数が増え、成果に応じた費用も増えます。作業時間も増えます。費用が増えて利益が減る方向に自分で動くことになります。 3つ目は、ポータル専用の割引だけを強くすることです。その経路を選ぶ理由を店が自分で作ってしまうため、再来までポータル経由に寄ります。既存客の再来に集客の費用を払い続ける形になります。 4つ目は、枠を最上位まで上げて取り返そうとすることです。上位の枠が効くかどうかはエリアの競合数で変わるので、上げる前に「同じエリアで同じ枠の店が何店あるのか」を担当者に聞いてください。この質問には答えが返ってきます。答えを聞かずに上げると、費用だけが増えます。 正直に書いておくと、ここに挙げた4つはどれも短期では効いて見えます。割引を強くすれば件数は戻り、枠を上げれば表示は増えます。数か月後の損益計算書で気づくという時間差があるのが厄介なところです。
掲載料を下げる方法と、その副作用
負担を軽くする道は4つあります。どれも副作用があるので、両方書きます。 1つ目は、枠を1段落とすことです。副作用は、検索結果での表示位置と掲載できる情報量が下がることです。落とす前に、上位の枠から入った予約が枠の差額に見合っているかを、経由別の件数で確かめてください。 2つ目は、オプションを整理することです。写真の追加枠、クーポンの掲載数、上位表示に関わる項目が請求書に並んでいるはずです。それぞれから何件の予約が入ったのかは、管理画面の集計で追える範囲があります。追えないものは担当者に集計を依頼してください。副作用は、外した項目の効果が事前には分からないことです。1つずつ外して、翌月の件数を見るのが安全です。 3つ目は、契約期間の条件を確かめることです。更新のタイミング以外では枠の変更ができない場合があり、時期を知らずに相談すると次の更新まで待つことになります。副作用はありませんが、時間はかかります。 4つ目は、再来の予約を自店の受け口に移すことです。成果に応じた費用は予約が成立した経路に対して発生するので、経路が変われば発生しません。副作用は、店側の手間が増えることです。予約ページを用意し、控えの連絡とリマインダーを仕組みにするまでには時間がかかります。 順番が大事です。まず再来の経路を移す、次に新規の入口を別に作る、最後に掲載の枠を見直す。この順番を逆にすると、入口が無い状態で掲載を削ることになります。 料金の交渉自体は、材料があれば成り立ちます。「もう少し安くなりませんか」では動きませんが、「この行を落とすと表示がどう変わりますか」なら答えが返ってきます。件数、単価、経由別の比率の3つを紙1枚にまとめて持っていくだけで、話の主導権が変わります。 掲載を続けるかどうかを機能の面から比べたいときは、他のサービスを条件ごとに並べた整理が他社との比較にあります。比べる項目は、月額、予約件数の上限、上限を超えたときの扱い、顧客データの書き出しができるかの4つです。
自前の予約受付と並べたときの費用の形
掲載の費用を判断するには、比べる相手が必要です。自店で予約を受けるシステムの相場を、公開されている金額で並べます。いずれも2026年9月26日時点の公式サイトの表示です。 リクルートのAirリザーブは、フリーが月額0円、ベーシックが月額5,500円(税込)、スタンダードが月額11,000円(税込)で、プレミアムは問い合わせになっています。初期費用とサポート費用は0円、解約金もなく、月の予約件数はプランに関わらず無制限と書かれています。オンライン決済の手数料率は3.24%です。 月50件までなら0円で、有料プランが月額3,300円(税込)から、複数のスタッフを扱う段でも月額7,700円(税込)というサービスもあります。 メッセージアプリの公式アカウントを使う場合、アカウント自体の費用は配信する通数で決まります。月額0円で200通、月額5,000円(税別)で5,000通、月額15,000円(税別)で30,000通という3つのプランが公開されています。予約の受付そのものは、連携する予約システム側の機能で行います。 この金額を掲載料と並べると、費用の性質の違いがはっきりします。掲載料は集客の費用で、予約システムの月額は受付の費用です。前者は新規客を連れてきてもらうことへの支払い、後者は予約を受ける手間を減らすことへの支払いです。 だから、どちらか一方を選ぶという話ではありません。実際に効くのは、掲載を続けながら自店の受け口を並行して動かし、経由別の件数を実測することです。実測が取れれば、枠を落とす判断も、抜ける判断も、数字でできます。受け口が1つしかない状態では、比べる相手がいないままの判断になります。 何ができるかを具体的に見たいときはできることに機能の一覧があり、金額の考え方は料金にまとまっています。
ホットペッパー側の金額は公開されていない
ここは注意が必要な点です。値上げ幅が妥当かどうかを他店と比べたくなりますが、比べる材料が公開されていません。 2026年9月26日時点で、飲食店向けの公式な掲載案内ページに金額の一覧表はなく、問い合わせと資料請求、そして電話での受付の案内まででした。美容系についても、サロン向けの管理システムの案内ページに掲載料の一覧はありません。金額はエリアと業種と契約時期で決まるため、担当者からの見積りが唯一の一次情報になります。 成果に応じた費用についても、公開されている解説の記述は一致していません。ある記事は美容系の4業態について、掲載費とは別に共通ネット予約利用料としてサービス料金の1%が発生し、一部のプランでは割合が異なる場合があると書いています。別の記事は施術代金の2%と書いています。どちらが自店に当てはまるかは、契約書を見ないと決まりません。 つまり、他店から聞いた率や、数年前の解説記事に載っている数字を自店の前提にするのは危険です。確かめる先は3つあります。手元の契約書、直近の請求書、そして担当者からの書面での回答です。 確かめるときは、次の3点を必ず押さえてください。費用が売上に対する比率なのか予約人数あたりの定額なのか。対象になる予約がポータル経由の新規だけなのか再来も含むのか。表示が税抜か税込か。この3点で支払額は大きく変わります。 値上げの相談をする前に、この3点を紙に書き出しておくと、担当者と具体的な話ができます。
契約の中身を先に読んでおく
値上げの通知が来てから契約書を探すと、返事までの時間が足りません。落ち着いているうちに確かめておく項目が5つあります。 1つ目は、契約期間と更新の方式です。自動更新なのか、こちらから申し出なければ終わるのか。自動更新なら、解約や枠の変更を申し出る期限が何日前までなのかが決まっています。この期限を過ぎると、次の1年は新しい月額で走ることになります。 2つ目は、途中で枠を落とせるかどうかです。更新のタイミングでしか変更できない契約もあります。落とせる契約であっても、下げた枠から上げ直すときに条件が付く場合があります。 3つ目は、成果に応じた費用の対象範囲です。ポータル経由の新規だけが対象なのか、同じ経路からの再来も含むのか。ここで月の総額が数万円変わります。 4つ目は、来店に至らなかった予約の扱いです。一般に売上が立たない予約には成果に応じた費用は発生しませんが、当日の取り消しや、来店したうえで施術内容が変わった場合の計算は契約によって異なります。 5つ目は、掲載をやめたあとの扱いです。掲載ページに蓄積した口コミや写真は、掲載を終えた時点で見えなくなります。顧客の連絡先を自店の側に持っているかどうかも、このタイミングで確かめる項目です。書き出せるデータがあるなら、掲載を続けているうちに手元に保存しておいてください。 この5つを1枚にまとめておくと、通知が来た日に読み返すだけで済みます。値上げの返事に必要な時間のほとんどは、契約書を探す時間です。
空いた枠が値上げの影響を大きくする
値上げの負担を重く感じている店では、費用よりも空き枠の方が損失として大きいことがよくあります。 掲載料は固定費なので、予約が入らない日も同じ額がかかります。前日や当日に枠が空けば、その時間の売上はゼロになり、固定費は変わりません。値上げ後は、この1枠あたりの重みが増します。 無断キャンセルと直前の取り消しへの手当ては、受付の時点で打てます。予約が成立した時点で控えを送り、前日にリマインダーを送る。この2通があるだけで、来店の忘れは目に見えて減ります。 さらに、お客様自身で日時の変更と取り消しができるURLを控えに入れておくと、連絡しづらさから生まれる無断キャンセルが減ります。前日までに取り消しが入れば、その枠は予約ページ上で空きに戻り、他のお客様が押さえられます。取り消しの連絡が来ないまま来店されないのが、最も損が大きい形です。 キャンセル料を取るかどうかは別の判断です。取るなら、予約の画面と控えの両方に条件を書いておく必要があります。あとから請求しても、事前に示していなければ話がこじれます。 この一連の手当ては、掲載を続ける店にも、自店に移す店にも同じように必要です。値上げの判断とは別の軸ですが、値上げで利益が薄くなっているときほど効き方が大きくなります。月に2枠を埋め戻せれば、値上げ幅の相当部分は吸収できます。
続ける・下げる・抜けるの判断軸
集めた数字を、判断に変えます。軸は2つだけです。ポータル経由の予約のうち新規が占める割合と、新規1人あたりの支払額です。 新規の割合が高く、新規1人あたりの支払額が自店の客単価の1割から2割の範囲に収まっているなら、続ける判断が合理的です。掲載は集客の費用として機能しています。値上げ幅を客単価で割って、何人増えれば戻るかを出しておけば、翌月以降の判定もできます。 新規の割合が高いのに、新規1人あたりの支払額が客単価を超えているなら、枠を下げる判断です。上位の枠に見合う流入が取れていないという意味なので、1段落としてから翌月の件数を見ます。 再来が過半を占めているなら、抜ける判断に近づきます。ただし即座に止めるのではなく、再来の経路を自店に移し終えてからです。移し終えた時点で、掲載から入るのは新規だけになるので、そこで改めて1件あたりの費用を計算し直します。 新規の割合も件数も落ちていて、掲載ページを1年以上触っていないなら、判断の前にやることがあります。写真とメニューとクーポンを更新して、2か月分の件数を見てください。掲載の効果が落ちているのか、枠の値段に見合わなくなったのかは、更新してからでないと分かれません。 業種ごとに何が効くかは変わります。担当者を指名して予約が入る業種と、時間枠だけで予約が入る業種では、掲載の価値も受け口の作り方も違います。業種別の受け方の整理は業種ごとの使い方にあります。
値上げを受けたあとの3か月でやること
判断が決まったら、順番を決めて動きます。3か月で組むのが現実的です。 1か月目は数えることに使います。経由別の予約件数、新規と再来の区別、支払総額、1件あたりの支払額を出します。同時に、自店の予約ページを用意して、公開はするけれど告知はしない状態にします。既存の掲載はそのまま続けます。 2か月目は再来を移すことに使います。来店中の案内を3つ変えます。会計のときに自店の予約URLを渡す、次回の候補日をその場で押さえる、御礼の連絡から次の予約に進めるようにする。控えの連絡に日時の変更と取り消しのURLを入れておくと、連絡しづらさから生まれる無断キャンセルも減ります。電話で断るのは気が重いという理由で、そのまま来ない人が一定数います。 3か月目に、経由別の件数をもう一度出します。再来のうち何割が自店の受け口から入るようになったかが分かります。この数字が出た時点で、掲載の枠を落とす判断も、オプションを外す判断も、根拠を持ってできます。 この3か月のあいだ、掲載は止めないでください。並行して動かすことが、実測を取るための条件です。止めてしまうと、掲載の効果がどれだけあったのかが永久に分からなくなります。 実際の操作感を先に見ておきたい場合はデモを見るから試せます。受付から控えの連絡、リマインダー、御礼の連絡までが一続きになっているかどうかで、3か月後の経由別の比率が変わります。
値上げを機に見直すと効きやすい5つの項目
同じ月額を払い続けるとしても、中身を入れ替えるだけで成果が変わる項目があります。値上げの通知は、そこを点検する機会として使えます。 1つ目は、写真の並び順です。一覧に出る1枚目で選ばれるかどうかが決まるため、店内の全景よりも、実際の仕上がりや施術の様子が伝わる1枚が効きます。半年以上入れ替えていない店は、まずここです。 2つ目は、メニュー名と価格の刻み方です。同じ内容でも、名前が長すぎるメニューは一覧で読み飛ばされます。所要時間と仕上がりが名前から分かる形に整えるだけで、問い合わせの質が変わります。 3つ目は、クーポンの条件です。誰でも使える大きな割引は、単価を下げて件数を増やすだけで終わることがあります。平日の空いている時間帯に限定する、初回だけに限定する、といった絞り方に変えると、埋めたい枠を埋める形になります。 4つ目は、口コミへの返信です。返信が付いている店とそうでない店では、同じ点数でも読み手の受け取り方が変わります。返信は掲載料を増やさずにできる数少ない打ち手です。 5つ目は、担当者ごとの情報です。誰が担当するのかが分かる状態にしておくと、指名の予約が入ります。指名で入った予約は再来に繋がりやすく、そのお客様を自店の受け口に案内できれば、以降は成果に応じた費用がかかりません。 この5つはどれも掲載料とは無関係に手を入れられます。値上げを受け入れる判断をしたときに、同じ月額から取れる成果を上げておくと、次の更新での判断材料も増えます。逆に、ここを触らずに枠だけ下げると、下げた分そのまま件数が落ちたように見えてしまい、判断を誤ります。
予約の経路の分布から値上げを捉え直す
値上げの話は、金額の話ではなく、予約の出どころの話です。 経路を数え上げてみると、店ごとに形がはっきり分かれます。新規の割合が高い店では、掲載料は集客費として働いています。再来の割合が高い店では、同じ費用が自力で取れる予約への支払いに変わっています。後者の店にとって、値上げは自力で取れる予約への支払いが増えたということです。だから、値上げに対する最も効く反応は、交渉でも撤退でもなく、経路の付け替えになります。 もう1つ見ておくべきなのは、予約が入ったあとの流れです。予約を受けた時点で止まっている仕組みでは、控えの連絡もリマインダーも御礼の連絡も手作業になり、再来の経路を自店に移す手が続きません。受付から次の来店までが繋がっているかどうかが、半年後の経由別の比率を決めます。 値上げの通知は、費用が増えるという通知であると同時に、入口が1つしかない状態の危うさを知らせる通知でもあります。入口が2つある店にとって、値上げは選択肢のある問題です。1つしかない店にとっては、受け入れるしかない問題になります。 細かい条件はよくある質問に整理されています。掲載料をゼロにすることが目的ではありません。払う理由がある費用だけを残すことが目的です。
Q1. ホットペッパーの掲載料が値上げされたとき、交渉で下げられますか?
枠の単価そのものを個別に下げる交渉は通りにくいですが、オプションの整理と枠の見直しは相談できます。件数、単価、経由別の比率の3つを紙1枚にまとめて、「この行を落とすと表示がどう変わりますか」と具体的に聞くと答えが返ってきます。更新のタイミング以外では枠を変更できない場合があるため、先に契約の更新時期を確かめてください。
Q2. 値上げされた月額が妥当かどうか、他店と比べられますか?
2026年9月26日時点で、飲食店向けの公式な掲載案内ページに金額の一覧表はなく、問い合わせと資料請求の案内までです。金額はエリアと業種と契約時期で決まるため、他店の金額は自店の前提には使えません。比べるなら、自店の予約1件あたりの支払額と、自店の客単価を比べてください。
Q3. 値上げをきっかけに掲載をやめても大丈夫ですか?
代わりの入口がない状態で止めると、翌月から新規の流入が消えます。安全な順番は、先に自店の予約ページを動かして再来の予約を移し、経由別の件数を実測してから枠を見直すことです。掲載を止めずに並行して動かすと、掲載の効果がどれだけあったのかを数字で確かめられます。
Q4. 自店で予約を受けると月にいくらかかりますか?
公開されている例では、リクルートのAirリザーブがフリー月額0円、ベーシック月額5,500円(税込)、スタンダード月額11,000円(税込)で、初期費用と解約金はなく予約件数は無制限です。月50件までなら0円で、有料プランが月額3,300円(税込)からのサービスもあります。金額を公開せず見積りになるサービスもあるため、契約前に件数の上限と解約の条件まで確かめてください。