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接客型の飲食店のスタッフごとの予約枠|指名と手空きをどう見せるか
2026年10月4日・Rizaflow編集部

カウンターで一組ずつ相手をする店、個室で担当が付く店、料理人が目の前で仕上げる店では、「誰に見てもらえるか」が予約の理由になります。そうなると、席が空いているかどうかだけでは予約を受けられません。担当が出勤しているか、その時間に手が空いているかも同時に見る必要があります。ここでは、スタッフごとに予約枠を出すときに何が起きるのか、どこまで見せるのが妥当なのかを、在庫の考え方から順に整理します。結論を先に置けば、席と人の2つの在庫を1か所で持てていない店では、枠を分けるほど二重予約が増えます。
飲食店の予約には在庫が2つある
美容室や整体の予約は、基本的に人の在庫だけを見ます。担当者が空いていれば席も空いています。飲食店は違います。席の在庫と人の在庫が別に存在し、両方が空いていて初めて予約を受けられます。
具体的に言えば、19時のカウンター6席のうち2席が空いていて、かつその時間に担当が付けられる人が出勤している、という2つの条件が揃う必要があります。席だけを見て受けると担当が足りず、人だけを見て受けると席が足りません。
この二重構造があるために、飲食店のスタッフ枠は美容室のやり方をそのまま持ってこられません。美容室は席とスタイリストがほぼ一対一で結び付いていますが、飲食店では1人のスタッフが同時に複数の組を見ます。カウンターの料理人が3組を同時に相手にする、ホールの1人が個室2つを回す、といった形が普通です。
つまり、スタッフの枠は「その時間に1組しか受けられない枠」ではなく「その時間に何組まで受けられるかの上限」として持つ必要があります。ここを1組の枠として組んでしまうと、受けられるはずの予約を断ることになります。
「指名」が成り立つ業態と、成り立たない業態
まず、自分の店が指名を出すべき業態なのかを確かめます。出すべきでない店が出すと、現場が混乱します。
指名が成り立つのは、お客様が特定の人を目的に来る形の店です。カウンターの寿司、鉄板焼き、バー、シェフが1人で回す小さな店、コースの説明が接客の中心になる店。この形では、担当が誰かで体験が変わります。
成り立ちにくいのは、料理の提供が中心でホールが分担して動く店です。居酒屋、定食、ランチの回転が速い店では、誰が付くかは体験の差になりません。この形でスタッフの枠を出すと、予約を受ける手間が増えるだけで、選ぶ側にも意味がありません。
中間にあるのが、個室の接客が付く店と、団体の幹事が担当を覚えている店です。この場合は、予約の画面で指名を選ばせるのではなく、備考の欄に「前回と同じ担当で」と書ける形にしておくほうが実務に合います。
判断の目安は、過去の予約で担当の希望が何割に入っているかです。予約の記録を見て、担当の希望が入っている予約が2割を超えているなら枠を分ける価値があります。1割未満なら、分けない形のほうが回ります。
スタッフごとに枠を出すと、何が起きるか
枠を分けると、良いことと困ることが同時に起きます。両方を先に知っておく必要があります。
良い点の1つ目は、選ばれる理由がはっきりすることです。指名が付く人は自分の予約が埋まるのを見られるので、接客の手応えが数字になります。2つ目は、当日の配置が決まっていることです。誰が誰を見るかが予約の時点で決まっているので、開店前の打ち合わせが短くなります。3つ目は、常連の引き継ぎが記録として残ることです。前回の担当と内容が行として残るので、担当が休みの日でも他の人が同じ話から始められます。
困る点の1つ目は、予約が偏ることです。人気のある人の枠だけが埋まり、他の枠が空きます。席には余裕があるのに満席だとお客様に見える状態が起きます。2つ目は、シフトと枠を二重に管理することになりやすい点です。シフトを直したのに予約の枠を直し忘れると、出勤していない人の枠が売られます。3つ目は、指名の有無がスタッフ間の比較になることです。数字が見える形になるので、運用の仕方を決めておかないと空気が悪くなります。
この3つの困り事のうち、1つ目と3つ目は運用で調整できます。2つ目は仕組みの問題なので、道具の選び方で決まります。
カレンダーの予約枠で組むと、どこで詰まるか
費用をかけずに始めたい店が最初に試すのは、カレンダーの予約枠の機能です。実際に動きますが、複数のスタッフで回す形にすると条件が出てきます。運営元の説明はこうです。
共同主催者のカレンダーを空き情報の確認に含めると、重複予約を防ぐことができます。デフォルトでは、予約スケジュールで共同主催者の空き時間は確認されません。 出典: support.google.com
ここが最初の詰まりです。担当を複数人にしても、初めの状態では相手の空き時間を見ていないので、同じ時間に別々の予約が入ります。同じ資料では、リソースのカレンダーに予約を追加することはできないとも案内されています。つまり、席を「部屋」のような資源として持たせる使い方は想定されていません。
さらに、予約枠の作成はパソコンからに限られており、スマートフォンのカレンダーのアプリでは作成できないと書かれています。機能の一部は対象となる契約が必要とも記載されています。いずれも2026年9月時点の公開内容です。
飲食店に当てはめると、詰まるのは次の3点です。席の在庫を持てないこと、1人のスタッフが同時に何組まで見られるかの上限を置けないこと、シフトの変更が枠に自動で反映されないこと。1人で回す小さな店なら十分に使えますが、スタッフが3人以上いて席の種類が分かれている店では足りません。
シフトと枠を二重に持たない
スタッフ枠の運用で最も事故が起きるのは、シフトと予約枠が別の場所にあるときです。
よくある形は、シフトは紙かスプレッドシート、予約枠は予約の画面という分かれ方です。急に休みが入ってシフトを直しても、予約の枠は開いたままです。そこに予約が入り、当日になって担当がいないことに気付きます。振り替えをお願いする電話をかける、という最悪の手順が発生します。
これを防ぐ形は2つです。1つは、シフトを入れると予約の枠が自動的に開く形にすることです。出勤していない日は枠が出ないので、そもそも売られません。もう1つは、枠を先に閉めてからシフトを直す、という順番を人が守る形です。後者は人に依存するので、忙しい週に破れます。
どちらにしても、見る場所を1つに寄せるのが原則です。予約の受付から、前日のリマインド、来店後の御礼、次の来店の案内までを一続きにしておく形にしておくと、シフトの変更が受付の側に直接効きます。仕組みの範囲はできることに整理してあります。
もう1つ気を付けたいのは、当日の早退と遅刻です。ここまで自動化はできないので、その場で枠を閉じる操作を誰がするかを決めておきます。ホールの責任者が閉じる、という形が現実的です。
手空きを見せるか、隠すか
スタッフごとの枠を出すと、必ず出てくる問いがこれです。空いている人の枠を外から見せるかどうか。
見せる利点は、予約が入りやすいことです。今日の19時に空きがあると分かれば、当日の予約が拾えます。隠す利点は、印象の管理です。特定の人の枠がいつも空いていると、選ぶ側は理由を推測します。
実務としては、条件で分けるのが落ち着きます。指名がある人の枠は見せ、指名の少ない人は「店のおすすめの担当」としてまとめて1つの枠に入れる形です。こうすると、選ばない人は自動的に手空きの人に回り、指名したい人は名前で選べます。
もう1つの手は、時間帯で分けることです。予約が埋まりにくい時間帯だけ全員の枠を見せ、混む時間帯は指名の枠だけを見せる。飲食店では時間帯によって需要が大きく違うので、この形が噛み合います。
見せ方を決めるときの基準は、店として売りたい席と時間から逆算することです。空いている人の枠を見せるのは、その人を売りたいからではなく、その時間を埋めたいからです。目的を人ではなく時間に置くと、判断が揺れません。
指名に料金を付けるかどうか
美容室では指名の料金が一般的ですが、飲食店では扱いが分かれます。
付けている店の形は、カウンターの正面に座る、料理人が説明しながら出す、というように、体験の内容が明確に違う場合です。席の種類として分け、その席の料金に差を付けている形が多く見られます。名目を「指名料」とせず、席やコースの違いとして出すほうが、飲食店では自然に受け止められます。
付けていない店では、指名の希望を予約の備考として受け取り、可能な範囲で応えるという運用になります。確約しないので、当日の配置に自由が残ります。
どちらにしても、外に出す文言は1つに統一します。予約の画面、店の案内、電話で聞かれたときの答えが違うと、当日に食い違いが出ます。金額に関わる線は、条件と併せて書いておく必要があります。料金の考え方は料金に整理してあり、業態ごとの組み方の違いは業種ごとの使い方で確かめられます。
新しく入った人に予約を回す
スタッフ枠を出すと、必ず新人の枠が空きます。放っておくと、いつまでも埋まりません。回す仕組みを店として作る必要があります。
よく使われている形は3つです。1つ目は、指名なしの予約を新人に優先して割り当てる形です。予約の画面で「店のおすすめ」を選んだ組が、自動的に手の空いている人に付きます。2つ目は、時間帯を分ける形です。混まない時間帯は新人が主担当になり、混む時間帯は先輩が付きます。3つ目は、2人で付く形です。予約の枠としては先輩の枠ですが、当日は新人が横に入ります。
3つ目は枠の管理としては簡単ですが、席数の少ない店では人手の余裕がありません。1つ目と2つ目を組み合わせるのが現実的です。
どの形にしても、記録が残っていることが前提になります。誰が何組を担当したか、その組が次に来たかが行として残っていれば、育ち方が数字で見えます。担当を割り振った結果を見ずに配置を決め続けると、空いている人がいつまでも空いたままになります。
予約の画面に何を出すか
スタッフごとの枠を出すなら、選ぶ材料を出す必要があります。名前だけが並んでいる画面では、初めての人は選べません。
出すと効くのは3つです。顔写真、肩書きや在籍の長さ、得意な内容です。飲食店なら「日本酒の相談」「肉の焼き加減の相談」「アレルギーの相談」といった実務の得意が効きます。趣味や出身地は、読み物としては面白いですが選ぶ材料になりません。
出さないほうがよいものもあります。指名の件数や人気の順位です。数字を出すと上位に集中し、下位の枠が永久に埋まりません。店として回したい形と逆に働きます。
写真については、本人が嫌がる場合があります。無理に出さず、その人だけ写真なしにすると不自然に見えるので、全員を似た形に揃える判断も含めて店で決めます。出さない場合は、名前と得意の一行だけで揃えます。
当日の振り替えをどう受けるか
担当が急に休むことは避けられません。問題は、そのときに何をするかを決めているかどうかです。
決めておく項目は3つです。誰が連絡するか、いつまでに連絡するか、代わりの担当を提案するか予約を動かす提案をするか。目安としては、開店の4時間前までに分かった分は連絡を入れ、それ以降は来店時に説明する、という線が使われています。
連絡の文面も先に作っておきます。「本日ご予約の担当が急な体調不良のため、別の担当でご用意いたします。日程の変更をご希望の場合はお電話ください」という形です。謝罪を長く書くより、選べる道を2つ示すほうが受け止められます。
指名で来る客層が厚い店では、振り替えの記録も残します。誰が何回振り替えになったか、そのお客様が次に来たかどうか。ここが分かると、指名を確約する形にしてよいのかどうかが判断できます。
台帳を1つにする
スタッフ枠の話は、最終的に台帳の話に戻ります。席の在庫、人の在庫、シフト、予約、指名の希望が1つの場所にあるかどうかで決まります。
分かれている店では、次のことが日常的に起きます。電話で受けた予約が紙の台帳にあり、ネットの予約は画面にあり、指名の希望はトークの履歴にある。この3つを開店前に突き合わせる作業が毎日発生し、突き合わせを忘れた日に事故が起きます。
1つに寄せる順番は決まっています。まず予約の入口を1つにし、次にシフトを同じ場所に入れ、最後に指名の希望を予約の項目として持たせます。逆の順番でやると、指名の管理だけが立派になって台帳が分かれたままになります。
道具ごとに、席と人を同時に扱えるかどうかは違います。条件を並べたものは他社との比較にあり、実際の画面の動きはデモを見るから確かめられます。
1人が同時に何組まで見られるかを決める
飲食店のスタッフ枠を作るときに最初に決めるのは、名前の並べ方ではなく上限の数字です。1人のスタッフが同じ時間に何組まで見られるか。ここを決めないと、枠を分けた意味がありません。
数字は店の形で変わります。カウンターで料理を出しながら話す形なら、同時に見られるのは3組から4組が上限という店が多く見られます。個室を回る形なら2室まで、コースの説明が長い店なら2組まで、という形です。
決め方は実測です。いま一番忙しい日の19時台に、1人が何組を相手にしていたかを数えます。そのとき料理の出が遅れていたなら、その数字は上限を超えています。遅れていなかったなら、その数字が上限です。感覚で決めると、たいてい多すぎる数字になります。
上限を決めたら、時間の刻みも決めます。予約を30分刻みで受けるか、15分刻みにするか。刻みを細かくすると、来店が分散して1人あたりの負荷が下がります。粗くすると、同じ時刻に集まって最初の30分が地獄になります。席数の少ない店では、15分刻みにして到着をずらす形が効きます。
この上限と刻みは、予約の仕組みの側に数字として入れておく必要があります。人の頭の中にあると、電話を受けたスタッフが判断を誤ります。
予約を受ける時間の幅と、席の回転
スタッフの枠を考えるとき、席の回転の設計を一緒に決めておかないと噛み合いません。
決めるのは、1組が席を使う想定の時間です。コースの店なら2時間、単品中心なら90分、立ち飲みに近い形なら60分という置き方が使われています。この時間が決まると、同じ席に1日何組を入れられるかが決まり、担当が何組を見ることになるかも決まります。
ここで起きがちな失敗は、席の時間だけを決めて、担当の枠を決めない形です。18時から2時間、20時から2時間で2回転する設計にしたのに、担当の枠が1日1組しか受けない形になっていると、2回転目が売られません。
もう1つの失敗は、席の時間をお客様に伝えていないことです。2時間で回す設計なのに何も書いていないと、3時間いる組が出ます。次の予約が待つことになり、担当が板挟みになります。予約の画面と確認の連絡の両方に、利用の時間を書いておきます。
回転の設計を変えたときは、枠の上限も見直します。ここが連動していない店では、席は埋まるのに予約が取れない、という状態が起きます。
常連の担当を引き継ぐ記録を残す
指名が付いている店で一番痛いのは、その人が辞めたときです。お客様が一緒にいなくなるか、店に残るかは、記録が残っているかで分かれます。
残しておくのは4つです。前回の来店の日、そのときの人数と席、頼んだ内容、会話の中で出た条件です。条件というのは、苦手な食材、記念日の日付、車で来るかどうか、といった実務に効くものです。これが行として残っていれば、担当が変わっても同じ前提から始められます。
逆に、担当の手帳やトークの履歴の中にだけある店では、引き継ぎが会話になります。辞める人が全部を話す時間はないので、実質は引き継がれません。
書き方は短くて構いません。1組につき3行で足ります。長く書く決まりにすると、忙しい日に書かれなくなります。書く時刻も決めておきます。閉店後の片付けの前に、その日の担当が3行だけ入れる、という形が続きやすい形です。
記録が残ると、指名の付き方も変わります。担当が休みの日に来たお客様が、別の人から前回と同じ話を受ければ、次からはその人でもよいと思える。指名を1人に固定しない形に持っていけるのは、記録がある店だけです。
店が小さいうちは、枠を分けない選択もある
ここまで枠の分け方を書いてきましたが、分けないほうが回る店もあります。
スタッフが2人までの店では、枠を分ける意味がほとんどありません。出勤している人が担当するしかないので、選ばせる余地がないからです。この規模では、席の種類と時間の刻みだけを正しく作るほうが効きます。
指名の希望が少ない店も同じです。予約の備考に「前回と同じ方で」と書ける欄を1つ置けば足ります。書かれた希望は当日の配置で応え、応えられないときは来店時に伝える。この運用で不満はほとんど出ません。
枠を分けるべきなのは、スタッフが3人以上いて、指名の希望が2割を超え、時間帯によって出勤の顔ぶれが変わる店です。この3つが揃ってから分けても遅くありません。先に分けると、管理の手間だけが増えて、埋まらない枠を眺める時間が生まれます。
電話で受けた予約を、枠にどう反映するか
スタッフごとの枠を作っても、予約の半分が電話で入る店では、電話を受けた人が枠を正しく埋められるかで運用が決まります。
電話を受けた人が見るものは3つです。その時間の席の空き、担当できる人の空き、担当の希望があるかどうか。3つを別の場所で見ている店では、確認に時間がかかり、保留のまま待たせます。1つの画面に並んでいれば、その場で答えられます。
ここで多いのが、電話の予約だけ枠に入れず紙に書く形です。その日の担当は紙を見て動くので回りますが、ネットからの予約と合わせた実際の埋まり方が見えません。結果として、ネット側に枠が残っていて二重に売られます。
対処は単純で、電話で受けた予約もその場で同じ画面に入れることです。入力に時間がかかるなら、項目を減らします。氏名、電話番号、人数、時間、席、担当の6項目で足ります。細かい要望は後から足せます。
入力する担当を決めておくことも効きます。電話を取った人がそのまま入れる形にすると、忙しい時間帯に「あとで入れる」が発生します。あとで入れる予約は、半分くらい入りません。
枠を作る前に、席の種類を正しく分ける
スタッフの枠で悩む店の多くは、その前段の席の分け方が粗いままです。ここを直すと、枠の悩みが半分消えます。
分ける軸は3つあります。席の形(カウンター、テーブル、個室)、人数の範囲、条件(禁煙か、掘りごたつか、車椅子で入れるか)です。この3つを予約の画面で選べるようにすると、お客様は人ではなく席で選びます。
粗い分け方のままだと何が起きるか。2名の予約が6名用のテーブルに入り、その日の6名の予約を断ることになります。逆に、4名の個室を2名で使わせないために電話でしか受けない、という運用になり、ネットからの予約を取りこぼします。
席を正しく分けると、担当の枠は「その席を誰が見るか」の割り当てになります。予約の時点で担当を選ばせる必要がなく、当日の朝に席の並びを見て割り振れます。指名の希望がある予約だけ先に担当を固定し、残りは席から自動で割り振る形が、飲食店では最も現実に合います。
この順番を逆にして、担当の枠を先に作った店では、席の分け方の粗さがそのまま残ります。埋まらない枠が並び、断る予約が減らないという状態になります。
枠の設計が合っているかを測る数字
スタッフごとの枠が店に合っているかどうかは、次の4つで判断できます。
指名の希望が入っている予約の割合。 ここが2割を超えていなければ、枠を分ける必要がありません。
枠の埋まり方の偏り。 一番埋まっている人と一番空いている人の差です。差が3倍を超えているなら、見せ方か割り当ての形を直す段階です。
席が空いているのに断った件数。 人の枠だけが埋まって席が余っている状態です。ここが月に何件あるかを数えると、枠の上限の設定が合っているかが分かります。
当日の振り替えの件数と、その後の再来店。 振り替えたお客様が次に来ているかどうかが、指名を確約する形の是非を教えてくれます。
この4つは、予約が行として残っていればどの道具でも測れます。細かい設定の疑問はよくある質問で確かめられます。
数字を取り始めると、多くの店で分かるのは、指名の希望は思ったより少なく、席の種類の希望のほうが多いという事実です。カウンターが良いのか個室が良いのか、静かな席が良いのか。人ではなく席を選びたい客層が主である店では、スタッフの枠を細かく作るより、席の種類を正しく分けるほうが取りこぼしが減ります。枠の設計は、店が売りたいものではなく、お客様が選びたいものに合わせて決めるのが順序です。
Q1. 飲食店でもスタッフごとに予約枠を分けたほうがよいですか?
過去の予約で担当の希望が2割を超えて入っているなら分ける価値があります。1割未満なら、分けても選ぶ側に意味がなく、受付の手間だけが増えます。カウンターの寿司や鉄板焼き、バーのように担当で体験が変わる形では効きますが、回転の速い居酒屋や定食では席の種類を分けるほうが実務に合います。
Q2. カレンダーの予約枠の機能で、複数のスタッフを回せますか?
1人で回す小さな店なら使えます。ただし公式の案内では、初めの状態では共同主催者の空き時間が確認されないため重複予約が起き、リソースのカレンダーに予約を追加することもできないとされています。席の在庫や、1人が同時に何組まで見られるかの上限を持たせる使い方は想定されていません。
Q3. 空いているスタッフの枠を外から見せると、印象が悪くなりませんか?
指名のある人は名前で見せ、指名の少ない人は「店のおすすめの担当」としてまとめて1つの枠に入れる形が落ち着きます。選ばない人は自動的に手の空いた人に回り、特定の枠がいつも空いている状態が外から見えません。混む時間帯は指名の枠だけ、空く時間帯は全員の枠を見せる形も使われています。
Q4. シフトを直しても予約枠が開いたままになる事故を防げますか?
シフトを入れると予約の枠が自動で開閉する形にするのが確実です。人が枠を先に閉めてからシフトを直す運用は、忙しい週に必ず破れます。当日の早退や遅刻は自動では反映できないので、その場で枠を閉じる担当を1人決めておいてください。