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学習塾で電話予約を減らす|授業中に鳴らさないための組み方

2026年10月5日・Rizaflow編集部

学習塾で電話予約を減らしたいと考えるのは、たいてい授業中に鳴った1本が引き金になっています。講師が1人で教室を回している時間に電話が鳴り、出れば生徒の手が止まり、出なければ体験授業の問い合わせを取り逃がします。電話を減らすという話は、電話をなくす話ではありません。鳴る理由を分けて、それぞれに別の受け皿を用意する話です。この記事では、学習塾に電話が鳴る理由を4つに分け、どこから順に手を付けると鳴る回数が落ちるのかを並べます。

学習塾に電話が鳴る理由は4つに分かれる

手を付ける前に、いま鳴っている電話の中身を分けます。学習塾にかかってくる電話は、ほぼ次の4つに収まります。

・体験授業や入塾についての問い合わせ。新規の保護者からの電話 ・欠席と振替の連絡。在籍生の保護者または生徒本人からの電話 ・料金、日程、教材、進路についての質問。在籍生の保護者からの電話 ・教材会社や広告の営業電話

この4つは、減らし方がまったく違います。体験の問い合わせは減らしてはいけない電話で、受け皿を変えて別の経路に流す対象です。欠席と振替は件数が多く、定型なので自動化に向きます。質問は先に答えを書いておけば発生しません。営業電話は時間帯で切るしかありません。

全部を「電話を減らす」という1つの課題として扱うと、留守番電話に切り替えて体験の問い合わせも取り逃がす、という手になります。それでは塾の売上が落ちます。分けて数えることが先です。

件数の目安を持っておくと判断が早くなります。生徒80名規模の教室で、欠席と振替の連絡は月に30件から50件、体験の問い合わせは月に5件から15件、質問は月に10件前後という分布がよく見られます。件数が多いのは欠席と振替なので、手を付ける効果が大きいのもそこです。体験の問い合わせは件数が少ない代わりに、1件の価値が大きいという性質があります。

授業中に鳴る電話が、いちばん高くついている

電話の本当の費用は、通話にかかる数分ではありません。授業を止めることの費用です。

学習塾の授業時間は、多くの教室で平日の16時から21時台に集まります。この時間に電話が鳴ると、講師が1人で回している教室では、生徒の質問に答えている途中で受話器を取ることになります。集団指導なら板書が止まり、個別指導なら担当の生徒が待たされます。保護者から見れば「授業料を払っている時間に、他の人の対応をされた」という体験です。

もう1つの費用は、出られなかったときに起きます。体験授業の問い合わせで電話をかけた保護者は、つながらなければ次の塾に電話します。習い事や塾を探している保護者は、1日に2件か3件をまとめて調べて電話するので、つながった塾から順に話が進みます。かけ直しても、そのときにはもう別の塾の体験が入っていることがあります。

この2つを同時に避けるには、授業中に鳴る電話の総数を減らすしかありません。留守番電話にして後でかけ直す運用では、1つ目の費用は消えますが2つ目の費用が増えます。順番としては、鳴る理由そのものを別の経路に移してから、残った電話に出る形を作ります。

時間帯の記録を取ると、授業中に鳴っている電話の中身が偏っていることが分かります。授業が始まる直前の16時台から17時台は欠席の連絡が集中し、19時台から20時台は体験の問い合わせと質問が混ざります。偏りが分かれば、時間帯ごとに違う手を打てます。

何から手を付けるかは、1週間の記録で決まる

対策を選ぶ前に、1週間だけ記録を取ってください。用意するのは紙1枚で足ります。電話に出たら、日付、時刻、用件の分類、通話にかかった時間、授業中だったかどうかを書きます。

分類は前の節の4つで足ります。体験の問い合わせ、欠席と振替、質問、営業。慣れれば1件10秒で書けます。1週間で20件から40件が並びます。

この記録がないまま対策を始めると、感覚で選ぶことになります。感覚は、印象の強い電話に引っ張られます。1週間に1度しか来ない面倒な問い合わせが記憶に残り、毎日来ている欠席の連絡は「いつものこと」として意識から抜けます。手を付ける効果が大きいのは、意識から抜けているほうです。

記録を見て、件数が多い分類の上位2つを選びます。多くの塾では欠席と振替、そして質問がここに来ます。この2つは定型なので、電話以外の経路に移しやすい性質があります。

もう1つ記録から分かるのは、通話時間の長い分類です。体験の問い合わせは1件10分を超えることがあり、件数が少なくても総時間では上位に来ます。これは減らす対象ではなく、時間を確保する対象です。記録を取ると、この区別が数字で付きます。

体験授業の問い合わせは、ネットの申し込みに寄せる

体験授業の問い合わせを電話から移すと、取りこぼしが減ります。減らすのではなく、受ける形を変える話です。

保護者が塾を探すのは、子どもが寝た後の21時以降や、休日の午前が多い時間帯です。塾が電話を受けられない時間です。ここで申し込める形がないと、保護者は「明日電話しよう」と思い、その明日が来ないまま別の塾に決まります。ネットから申し込める入口があれば、その場で予約が入ります。

申し込みのフォームに置く項目は、少ないほうが埋まります。学習塾なら、保護者の名前、連絡先、学年、希望する科目、希望する日時の候補、通っている学校の5つで足ります。現在の成績や志望校を最初に聞くと、答えに迷って離脱します。それは体験の場で聞けばよいことです。

希望日時は、空いている枠を見せて選ばせる形が確実です。「ご希望の日時をご記入ください」という自由記入だと、塾が空いていない日を書かれ、調整のための電話が発生します。電話を減らすために作ったフォームが電話を生むことになります。空き枠から選ぶ形なら、選んだ時点で予約が確定します。

申し込みを受けたら、その場で確認の通知を自動で出します。保護者の側に日時と場所と持ち物が文字で残り、「予約できているか確かめる電話」が発生しません。この確認の1通があるかどうかで、体験の当日までの問い合わせの件数が変わります。

欠席と振替の連絡は、受ける窓口を1つに決める

件数がいちばん多いのが欠席と振替の連絡です。ここを電話から移すと、授業中に鳴る回数が目に見えて落ちます。

まず決めるのは、受ける窓口を1つにすることです。多くの塾では、欠席の連絡が電話、講師の個人の携帯電話、塾のメッセージアカウント、生徒が口で伝える、という4つに散っています。散っていると、受けた連絡を誰かが記録に書き写す作業が発生し、書き写し漏れが欠席の見落としになります。

窓口を1つにするときに大事なのは、保護者に「これまでの方法が使えなくなる」と伝えないことです。伝え方は「欠席と振替のご連絡は、こちらからお願いします」と置き換えの形にします。そのうえで、予約の確認の通知、教室の掲示、月ごとの案内の3か所に同じ導線を書きます。1か所に書いただけでは切り替わりません。

窓口として機能するのは、保護者が時間を気にせず操作できるものです。深夜に子どもが熱を出したとき、朝まで待たずに連絡できる形であれば、翌朝の電話が消えます。逆に「塾の受付時間内にお電話ください」という窓口だと、電話の件数は変わりません。

振替の予約は、欠席の連絡と同時に取れる形にしておきます。欠席を受けてから後日に振替の日程を相談すると、そのやり取りで電話が2往復します。欠席を伝える画面で振替の空き枠を選べれば、1回で終わります。

質問の答えを先に書いておくと、その分の電話が消える

料金、日程、教材、駐車場、送迎の可否といった質問は、答えが決まっています。決まっている答えを聞くための電話は、答えを先に置いておけば発生しません。

書く場所は、塾のサイトの中の1ページにまとめます。ページを分けると探せません。書く内容は、実際にかかってきた質問だけにします。想像で作った質問を並べたページは長くなるだけで読まれません。1週間の記録を取っていれば、何を書くべきかは分かっています。

書き方で効くのは、金額と日付と回数を具体的に書くことです。「詳しくはお問い合わせください」と書いた項目は、そこで電話が発生します。書きにくい事情があるのは分かりますが、書かない項目の数だけ電話が鳴ります。月額の授業料、教材費、入会金、講習の費用の目安は、範囲でも書いておくと問い合わせが減ります。

もう1つ効くのは、体験の申し込みの画面に短い案内を置くことです。申し込む直前に浮かぶ疑問は限られています。「保護者の同席は必要か」「服装は」「筆記用具は持っていくのか」「所要時間は」の4つを申し込みの画面に書くだけで、体験前の問い合わせが減ります。

よく聞かれることをどう整理して並べるかは、他のサービスの案内ページのよくある質問のような形が参考になります。項目を短い見出しで並べ、答えを3行以内に収める形です。

LINEを窓口にするときは、費用と課金されない範囲を確かめる

学習塾で連絡の窓口としてよく検討されるのがLINE公式アカウントです。保護者が普段使っているアプリなので、届きやすいという利点があります。費用の形を先に確かめておきます。

公開されている料金プランは3つです。コミュニケーションプランは月額固定費0円で無料メッセージ200通、追加メッセージは不可。ライトプランは月額固定費5,000円(税別)で無料メッセージ5,000通、追加メッセージは不可。スタンダードプランは月額固定費15,000円(税別)で無料メッセージ30,000通、追加メッセージは1通あたり3円(税別)からです。いずれも2026年9月時点の公開値です。

通数の数え方を理解しておかないと、見込みが外れます。

LINE公式アカウントで1回に配信できるメッセージは最大3吹き出しまで、「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」を「通数」としてカウントします。また、さまざまなメッセージ機能がありますが、すべてのメッセージ配信が課金対象としてカウントされるわけではありません。LINEチャットの送受信や自動応答メッセージなどの機能は無料で活用できます。 出典: lycbiz.com

ここが学習塾にとって重要な点です。友だち全員への一斉配信は通数として課金されますが、1人ひとりとのチャットのやり取りと、あいさつメッセージ、応答メッセージは課金されません。つまり、欠席の連絡を個別のチャットで受ける使い方は、通数を消費しません。一方で、全員に同じ案内を配信する使い方は通数を消費します。

生徒200名の塾が月に2回の一斉配信をすると、それだけで400通です。コミュニケーションプランの200通では収まらず、ライトプランが必要になります。窓口として受けるだけなら無料の範囲で回りますが、案内の配信も兼ねるなら費用が発生します。どちらの使い方をするのかを先に決めてください。

留守番電話と自動応答は、使い方を間違えると不信に変わる

授業中に電話を取らない仕組みとして、留守番電話や自動応答を入れる塾があります。これは使い方を選ぶ必要があります。

体験の問い合わせをかけてきた保護者が留守番電話に当たると、多くは切ります。まだ関係のない塾に用件を録音する人は少数です。つまり留守番電話は、在籍生の保護者には機能し、新規の問い合わせには機能しません。

自動応答の音声で「授業中のため、ご用件は次の方法でお願いします」と案内する形にすると、新規の保護者にも次の行動を示せます。案内する先は1つに絞ります。「メールまたはLINEまたはフォームで」と3つ並べると、どれを使えばよいか分からず切られます。

音声に入れる情報は、折り返せる時間帯と、申し込みのできる場所の2つです。「本日は◯時以降に折り返します」という時間の見込みがあると、待てる人は待ちます。時間が示されないと、その場で次の塾に電話されます。

注意したいのは、自動応答を入れたまま折り返しをしない運用になることです。1度折り返しが来なかった保護者は、その塾に二度と電話しません。自動応答は「後で対応する約束」なので、約束を守る体制と一緒でないと逆に働きます。折り返す担当と時間を決めてから入れてください。

電話でしか連絡しない層は残ることを前提に組む

電話を減らす取り組みで失敗しやすいのは、全員をネットに移そうとすることです。学習塾の保護者層には、電話でしか連絡しない人が一定の割合で残ります。

祖父母が送迎を担っている家庭、仕事の都合で日中しか連絡が取れない家庭、文字でのやり取りに慣れていない家庭があります。ここを無理に移そうとすると、「連絡しにくい塾」という評価になり、退塾の理由に積み上がります。

現実的な目標は、全員を移すことではなく、件数を半分に落とすことです。定型の連絡がネットに移れば、残った電話に落ち着いて出られるようになります。授業中に鳴る回数が1日5回から2回に減れば、その2回には出られます。

電話を残すときに決めておくとよいのは、出る時間帯です。授業が始まる前の時間、授業と授業の間の休憩、授業が終わった後の時間を電話に出る時間として決め、その時間をサイトと案内に書きます。「お電話は平日14時から16時、21時から22時に承ります」と書いておけば、その時間にかかってくる割合が上がります。

電話番号を隠すのは逆効果になる

電話を減らしたい一心で、サイトから電話番号を消したり小さくしたりする塾があります。これは効きません。むしろ不信を招きます。

保護者が塾を選ぶとき、電話番号と住所が明記されているかは信用の判断材料です。子どもを預ける場所なので、連絡が取れることが前提になります。番号が見つからない塾は、候補から外されます。

正しい形は、番号を載せたうえで、その隣に受付時間と、時間外の申し込み先を書くことです。「お電話 平日14時から16時・21時から22時」「時間外のご予約はこちらから」と並べて書けば、保護者は自分の都合に合う方法を選びます。選べる状態にすると、多くの人は電話より手軽な方法を選びます。

電話番号を載せる場所は、サイトのすべてのページの下と、体験の申し込みの画面です。申し込みの途中で疑問が出た人に番号を見せないと、離脱します。ここでかかってくる電話は、申し込む意思のある人からの電話なので、取るべき電話です。

営業電話を減らしたい場合は、番号を隠すのではなく、出たときの切り方を決めておきます。「担当者が不在のため、資料をお送りいただけますか」で終える形を全員で統一すると、やり取りが短く済みます。

講習の申し込み時期は、電話が一気に増える

学習塾の電話は年間で平らではありません。春期、夏期、冬期の講習の申し込み時期と、定期試験の前後、そして新学期の始まりに山ができます。この山を平らにしないまま日常の対策だけを打っても、忙しい時期の鳴り方は変わりません。

講習の申し込みで電話が増える理由は、選ぶ項目が多いからです。受講する科目、コマ数、時間帯、日程の希望。紙の申込書を配ると、記入の途中で疑問が出て電話がかかってきます。「この科目とこの科目は同じ日に取れますか」「午前の枠は空いていますか」という質問は、空き枠が見えていないから起きます。

ここを減らすには、申し込みの時点で空き枠を見せる形にします。取れる枠だけが選べる状態なら、調整の電話が発生しません。コマ数と費用がその場で計算されて出る形にすると、「合計いくらになりますか」という電話も消えます。

もう1つ効くのは、申し込みの締切を2段に分けることです。1回で締め切ると、締切の直前に電話が集中します。「第1次は10日まで、残った枠の第2次は20日まで」と分けると、山が2つに割れて1回あたりの負荷が下がります。第1次で埋まった枠を第2次の案内から外しておけば、満席の枠への問い合わせも起きません。

講習の案内を配る時期に、よく聞かれることを申込書と同じ紙に書いておくのも効きます。前年に実際にかかってきた質問を5つ書くだけで、同じ質問の電話が目に見えて減ります。

生徒本人からの連絡を許すかどうかを決めておく

中学生以上になると、生徒本人から連絡が来るようになります。ここを曖昧にしていると、塾側で扱いに迷い、確認のための電話が増えます。

決めるのは2点です。1つは、生徒本人からの欠席の連絡を有効として扱うか。もう1つは、振替の日程を生徒本人が決めてよいか。この2つの答えを、保護者にも生徒にも先に伝えます。

生徒本人からの欠席を有効にする場合、保護者に同じ内容の通知が届く形にしておく必要があります。子どもが自分の判断で休んだことを保護者が知らないまま月謝を払っている状態は、後から問題になります。塾から保護者へ「本日の欠席のご連絡を承りました」という通知が自動で出れば、この確認の電話が発生しません。

生徒本人からの連絡を認めない方針にする場合は、その理由を伝えます。「安全の確認のため、欠席は保護者の方からお願いします」と書けば納得されます。理由を書かずに「生徒本人の連絡は受け付けません」とだけ書くと、冷たい対応として受け取られます。

高校生の学年では、本人が自分で管理する形のほうが実態に合います。学年で扱いを分けるのは手間ではなく、実務に沿った設計です。小学生は保護者のみ、中学生は保護者に通知が届く前提で本人も可、高校生は本人のみという3段に分けると、迷いが消えます。

兄弟姉妹と紹介からの問い合わせは、別の扱いにする

在籍生の弟や妹の入塾、在籍生の保護者からの紹介で入る問い合わせは、新規の問い合わせとは性質が違います。ここを同じ扱いにすると、電話が増えるだけでなく、せっかくの機会を落とします。

兄弟姉妹の入塾は、保護者がすでに塾の中身を知っています。体験授業から説明するのは手間の重複です。空いている枠と月謝の合計、開始できる時期の3つが分かれば決まります。この3つを文字で送れる形にしておけば、電話のやり取りが1往復で終わります。

紹介からの問い合わせは、紹介した保護者の顔が背後にあります。対応が遅れると、紹介した側にも気まずさが残ります。ここは優先して折り返す対象です。紹介と分かる欄を申し込みの画面に置いておくと、届いた時点で優先が付きます。

兄弟姉妹の割引や紹介の特典を用意している塾は、その条件を先に書いておいてください。書いていないと「弟も通わせたら安くなりますか」という電話が必ず来ます。金額を書きにくい場合でも、「兄弟姉妹の割引があります。詳細は教室でご案内します」と一言あれば、問い合わせの中身が「あるかどうか」から「いくらか」に進み、話が短くなります。

受けた電話の内容を、誰でも見られる場所に残す

電話を減らす取り組みと同じくらい効くのが、受けた電話の内容を残すことです。残っていないと、同じ用件で2度目の電話がかかってきます。

よくある形は、教室長が受けた進路の相談の内容が教室長の頭の中にしかなく、次に別の講師が電話を受けたときに一から聞き直すことになる、という流れです。保護者は同じ話を2回することになり、「この塾は話が通っていない」と感じます。この感情は、退塾の判断に静かに積み上がります。

残す形は、生徒の記録に1行で書くだけで足ります。日付、誰から、用件、答えた内容。長く書く必要はありません。大事なのは、次に電話を受けた人がその1行を見られることです。講師の個人の手帳に書いていると、その講師がいない日に意味がなくなります。

折り返しの約束も同じ場所に残します。「◯日までに折り返す」と約束したものが記録に残っていないと、忘れます。折り返しの忘れは、保護者との関係をいちばん傷つける失敗です。

記録を残す場所は、予約と連絡の記録が集まる場所に寄せてください。場所を新しく作ると、忙しい月に更新が止まります。生徒ごとの予約の履歴が並んでいる画面に1行を足せる形なら、電話を切った直後の30秒で書き終わります。

減ったかどうかは、件数と時間帯の2つで測る

対策を入れた後、効いたかどうかを感覚で判断すると続きません。見る数字を2つに絞ります。

1つ目は、分類ごとの月の件数です。欠席と振替、質問、体験の問い合わせ、営業の4つを別に数えます。減らしたいのは前の2つで、体験の問い合わせは減っていないことを確かめる対象です。体験の問い合わせが電話からネットに移っているなら、電話の件数は減ってネットの申し込みが増えます。合計が減っていたら、取りこぼしが起きています。

2つ目は、授業中に鳴った回数です。授業時間の枠を決めて、その中で鳴った回数だけを数えます。これが減ることが、この取り組みの本来の目的です。総件数が減っていなくても、鳴る時間帯が授業の外に移っていれば改善です。

数える間隔は月に1回で足ります。週ごとに見ると、定期試験の前や講習の申し込みの時期といった季節の事情で上下しているだけの変化を、対策の効果と読み違えます。

記録を残す場所は、予約と連絡の記録が集まる場所に寄せておくと、数える作業そのものが軽くなります。ネットから入った申し込みは自動で件数が残るので、数えるのは電話の分だけになります。

予約の受付を1か所にすると、電話は相談だけに残る

ここまでの手を1つずつ別の道具で組むと、体験の申し込みはフォーム、欠席の連絡はLINE、振替の調整は電話、記録は表計算という形になり、塾側が見る場所が4つに増えます。見る場所が増えると、見落としが出ます。

予約の受付と、その後の連絡を同じ場所で扱うと、この形が変わります。体験の申し込みが入った時点で連絡先と希望日時が構造化された形で残り、確認の通知、前日のリマインド、当日の御礼までを日時を基準に自動で出せます。欠席と振替も、生徒の側で枠を選び直せる形にすれば、塾がやることは記録を見るだけになります。予約を受けた後の連絡まで含めて何ができるかはできることのページで一覧になっています。

学習塾の場合、「予約」の中身は体験授業、保護者面談、振替授業、講習の申し込みに分かれます。この4つを別のものとして扱えるかどうかで、使い勝手が変わります。業種ごとにどの形に当てはめるかは業種ごとの使い方に例が並んでいます。

費用は、月あたりの予約件数とスタッフの人数で段階が分かれる形が一般的で、無料の範囲で始めて件数が増えてから上げられるものもあります。具体的な段階は料金のページで確かめてください。他の予約システムとの違いを機能ごとに並べたものは他社との比較にまとまっています。

導入を決める前に、保護者が見る予約の画面と塾側の管理画面の両方を触っておくと判断が早くなります。登録せずに操作できるデモを見るが公開されています。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている作りなら、月謝制で決済を別に回している学習塾でも、予約の部分だけを載せ替えられます。

電話が完全になくなることはありません。目指すのは、電話が「相談」だけに残る状態です。進路の相談、成績の相談、料金の事情の相談。これは文字では終わらない話で、塾が時間を使うべき電話です。定型の連絡がネットに移ると、この電話に落ち着いて時間を使えるようになります。

Q1. 学習塾で電話を減らすには、どこから手を付ければよいですか?

まず1週間、電話の用件を4つに分類して記録します。体験の問い合わせ、欠席と振替、質問、営業電話です。件数がいちばん多いのは欠席と振替なので、ここを電話以外の窓口に移すと授業中に鳴る回数が落ちます。体験の問い合わせは減らす対象ではなく、ネットの申し込みに経路を移して取りこぼしを防ぐ対象です。

Q2. LINE公式アカウントを窓口にすると費用はかかりますか?

2026年9月時点の公開値では、コミュニケーションプランが月額0円で無料メッセージ200通、ライトプランが月額5,000円(税別)で5,000通、スタンダードプランが月額15,000円(税別)で30,000通です。ただし1人ひとりとのチャットの送受信、あいさつメッセージ、応答メッセージは課金対象に数えられません。欠席の連絡を個別に受けるだけなら通数は消費しません。

Q3. 留守番電話に切り替えれば授業中に鳴らなくなりますか?

鳴らなくなりますが、体験授業の問い合わせで初めて電話をかけてきた保護者は、留守番電話に当たるとそのまま切って次の塾にかけます。在籍生の保護者には機能し、新規の問い合わせには機能しません。自動応答を使うなら、折り返せる時間帯と申し込みのできる場所を1つだけ案内し、折り返す担当と時間を決めてから入れてください。

Q4. 電話を減らしたいのでサイトから番号を消してもよいですか?

消さないでください。子どもを預ける場所を選ぶ保護者にとって、電話番号と住所が明記されていることは信用の判断材料です。番号が見つからない塾は候補から外されます。番号を載せたうえで、受付時間と時間外の申し込み先を隣に並べて書いてください。選べる状態にすると、多くの人は電話より手軽な方法を選びます。

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