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リッチメニューから予約に繋ぐ|押してもらえる並べ方
2026年10月6日・Rizaflow編集部

リッチメニューに予約のボタンを置いたのに、押されないという相談はよくあります。置く場所と文字の大きさ、そして並べる数で押される率は変わります。リッチメニューは無料のプランのままでも作れて、トーク画面の下に固定で出るため、うまく並べれば予約の入口として最も強い場所になります。ここでは、公式の案内で確かめられる仕様に沿って作成の手順を押さえたうえで、押してもらえる並べ方と、後から効いてくる注意点を順に整理します。
リッチメニューが予約の入口として選ばれる理由
トークの画面を開いた人が、まず目にするのが下半分です。リッチメニューはここに固定で表示されるため、配信のメッセージと違って流れて消えません。友だち追加をした人が3週間後に思い出して開いたときも、同じ場所に予約の入口があります。
配信で予約を促す形と比べると、この差は大きいところです。配信は送った瞬間に見た人にしか届かず、しかも通数の分だけ費用がかかります。リッチメニューは1度作れば置き続けられて、追加の費用もかかりません。
実際に、リッチメニューへの導線の設置と配信を組み合わせて予約を増やした例が、LINEヤフーの学習サイトで紹介されています。
ユーザーに対して「販促メッセージとともに予約フォームを配信(例:8のつく日限定クーポン+予約フォームの配信)」「リッチメニューに予約フォームへのリンクを常設」という2つの方法で予約を促した結果、他媒体経由での予約数は減少することなく、LINEで予約を経由した予約数が上積みされ、全体の月間予約数が増加しました。 出典: lymcampus.jp
注目したいのは、他の経路の予約が減らなかった点です。リッチメニューに入口を常設すると、既存の予約を奪うのではなく、これまで取りこぼしていた分が上積みされる形になります。電話をかけるほどの用ではないと感じて何もしなかった人が、押すだけで進める状態になるからです。
リッチメニューは3つの部品でできている
作る前に、構造を押さえます。公式の開発者向けの資料では、リッチメニュー画像、タップ領域、トークルームメニューの3つで構成されると説明されています。
リッチメニュー画像は、メニューの項目を含む1枚の画像です。JPEGまたはPNGのファイルで、複数の画像を並べるのではなく、1枚の中に全部の項目を描きます。
タップ領域は、メニューの項目として分割した領域です。ここが重要な点で、画像の見た目の区切りと、押せる領域の区切りは別に設定します。管理画面でテンプレートを選ぶと領域が分割されますが、これは押せる範囲を決めるもので、デザインの区切りを描いてくれるわけではありません。見た目の線は画像の側に自分で描きます。ここを取り違えると、線が入っていない1枚の絵に、見えない境界だけがある状態になります。
トークルームメニューは、リッチメニューを開いたり閉じたりするための帯です。ここに表示される文言は自分で決められます。初期の文言のままだと、そこを押すと何が出るのかが伝わりません。
無料のプランのままで作れる範囲
費用の話を先に片付けます。リッチメニューの作成には追加の料金がかかりません。LINE公式アカウントの料金プランは3つあり、開設時はいちばん下のコミュニケーションプランに設定されています。このプランの月額固定費は0円で、無料メッセージは月200通です。
ここで押さえておきたいのが、通数に数えられるものと数えられないものの区分です。公式の案内では、メッセージ配信(絞り込み配信・ステップ配信を含む)と、Messaging APIのPush・Multicast・Broadcast・Narrowcastの各APIがカウントされるものとして挙げられています。カウントされないものとして、LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージ、Messaging APIのReply APIが挙げられています。
リッチメニューはそもそも配信ではないため、通数とは関係がありません。つまり月額0円のまま、トーク画面の下に予約への入口を置き、問い合わせにはチャットで答えるところまで組めます。有料のプランが必要になるのは、友だち全員に向けた一斉配信を打ちたくなったときだけです。料金の数字は2026年9月26日時点で公式の料金ページに掲載されている内容で、ライトプランが月額5,000円(税別)、スタンダードプランが月額15,000円(税別)です。
作成の手順。Web版の管理画面で進める
手順を順に追います。アプリ版でも作れますが、テンプレートの選択肢と画像の編集の自由度が違うため、最初はパソコンから進めるほうが早く終わります。
第1段は、画面を開くことです。管理画面の「トークルーム管理」から「リッチメニュー」を選び、右上の「作成」を押します。
第2段は、管理用のタイトルを入れることです。これはお客様には表示されません。「2026年秋・予約導線」のように、後から自分が探せる名前にします。
第3段は、表示する期間の設定です。未来の期間を設定して保存すると「予約」として扱われ、その日から自動で切り替わります。
第4段は、テンプレートの選択です。テンプレートのサイズによって必要な画像の大きさが変わるため、デザインガイドでサイズを確かめてから選びます。分割のパターンに合わせた画像作成用の型紙を画面からダウンロードできるので、これを使うとずれません。
第5段は、画像の設定です。あらかじめ作った画像をアップロードする形と、画面上のツールで編集して作る形の2つから選べます。編集する形では、領域ごとにテキストの追加、画像のアップロード、背景色の追加、枠線の追加、アイコンの追加ができます。アイコンは1つの領域に1つだけ置けて、大きさは変えられません。
第6段は、領域ごとのアクションの設定です。URLやクーポンを選んだ場合は、アクションラベルの入力が必須になります。すべての領域を「アクションなし」にすることはできません。
第7段は、トークルームメニューの文言と、自動表示の設定です。お客様がトークルームを開いたときにリッチメニューを自動で開くかどうかを選べます。ここまで設定して保存すると、一覧に並びます。下書き保存も使えるので、画像が揃うまで置いておけます。
画像のサイズと形式
アップロードできる画像のサイズは、テンプレートごとに決まっており、6つのパターンから選ぶ形です。アプリ版の管理画面から背景画像を設定する場合の条件は、形式がJPG・JPEG・PNG、ファイルサイズが1MB以下、画像サイズが2500ピクセル×1686ピクセル、または2500ピクセル×843ピクセルと案内されています。
大きい方(2500×1686)は縦に余裕があり、6分割や4分割に向きます。小さい方(2500×843)は帯のような形で、2分割や3分割に向きます。同じ画像を両方に使い回すと、文字が潰れるか余白が大きく空くため、分割の数を決めてから画像を作ります。
ファイルサイズの1MBは、写真を並べると意外に早く超えます。背景に写真を敷くより、単色や薄い色の地に文字とアイコンを置く作りにすると、軽いまま文字が読めます。文字を画像として描くことになるので、細い書体を使うと小さい画面で消えます。太めの書体を使い、1つの領域に入れる文字は2行までに抑えます。
押してもらえる並べ方のコツ
ここが本題です。同じ項目を並べても、置き方で押される率が変わります。
1つ目のコツは、予約を左上に置くことです。日本語を読む人の目は左上から動きます。右下に置いた予約は、他の項目を見た後に届きます。いちばん押してほしいものを、いちばん先に目が行く場所に置きます。
2つ目のコツは、分割の数を絞ることです。6分割にすると1つの領域が小さく、文字も小さくなり、どれを押せばよいか迷います。予約を受けることが目的なら、3分割か、上半分を予約に使う2分割で足ります。項目を増やしたくなったら、増やす前に「これを押した人が予約に近づくか」を1つずつ確かめます。近づかない項目は外します。
3つ目のコツは、領域の大きさに差を付けることです。均等に並べると、全部が同じ重さに見えます。予約の領域を他の2倍の面積にすると、押してほしいものが一目で伝わります。テンプレートには面積が均等でないものも用意されています。
4つ目のコツは、言葉を動詞にすることです。「予約」より「予約する」、「メニュー」より「料金を見る」のほうが押されます。名詞だけだと、押した先に何があるのか分かりません。
5つ目のコツは、アクションラベルを丁寧に書くことです。URLやクーポンを設定するときに必須になる項目で、最大20文字まで入ります。このラベルはOSの音声読み上げ機能に使われるため、画面を読み上げて使っている人には、ここが唯一の手がかりになります。「ボタン1」のような書き方をせず、「予約ページを開く」と書きます。
6つ目のコツは、トークルームメニューの文言を変えることです。ここに「予約はこちら」と入れておくと、メニューが閉じている状態でも何があるか分かります。
7つ目のコツは、自動表示を使うかどうかを業態で決めることです。トークルームを開いたときに自動で開く設定にすると、予約の入口がすぐ目に入ります。一方で、チャットで相談を受けることが多い業態では、メニューが会話の領域を隠すため邪魔になります。予約が目的なら開き、相談が目的なら閉じます。
並べる項目は5つの候補から選ぶ
項目を何にするかで迷ったら、次の5つから必要なものだけを選びます。増やすほど1つあたりが小さくなるので、3つに絞る前提で見比べます。
1つ目は予約です。これは外しません。左上に置き、面積をいちばん広く取ります。
2つ目は料金とメニューです。予約の前に金額を確かめたい人は必ずいます。金額が分からないまま予約に進む人は少ないため、予約の隣に置くと流れがつながります。
3つ目はアクセスと営業時間です。初めて来る人の問い合わせは、ここに集まります。地図のURLを設定しておけば、電話が減ります。
4つ目は予約の確認と変更です。すでに予約している人が押す項目で、ここを置くと日程の相談の連絡が消えます。予約の受付ツールが発行する変更用のURLを設定します。
5つ目は問い合わせです。チャットに誘導する形にします。LINEチャットの送受信は通数に数えられないため、ここを使ってもらうほうが費用の面でも有利です。
外したほうがよい項目もあります。会社の紹介、店主のあいさつ、SNSへのリンク。どれも押した人が予約に近づかないため、限られた面積を使う価値がありません。案内したいものは、あいさつメッセージの文章の中に置きます。
友だち追加からの流れを1本に揃える
リッチメニューだけを作っても、友だち追加をした直後の人はそこを見ていないことがあります。流れを1本に揃えます。
友だち追加の直後には、あいさつメッセージが自動で届きます。この文面の中に予約ページのURL、営業時間、予約の受付時間を入れておきます。追加した瞬間がいちばん関心が高いため、ここで予約に進む人が最も多くなります。あいさつメッセージは通数に数えられないので、費用を気にせず使えます。
次に、応答メッセージを仕込みます。「予約」「料金」「場所」「休み」の4つの言葉に対して自動で返す設定にしておくと、営業中に手を止める問い合わせが減ります。返す文面には、予約ページのURLと、変更と取り消しの方法を入れます。こちらも通数に数えられません。
最後にリッチメニューです。あいさつメッセージを読み飛ばした人と、しばらく経って思い出した人が、ここから予約に入ります。3つの入口が同じ予約ページを指していれば、どこから入っても同じ画面にたどり着きます。逆に、それぞれ別のURLを書いてしまうと、後から予約ページを変えたときに直す場所を1つ見落とします。URLを変えたら3か所とも直す、と決めておきます。
公開されている事例から読み取れること
リッチメニューへの導線を常設した結果として、LINEヤフーの学習サイトには次のような記述があります。
LINEで予約の導入後は、来店したユーザーに直接、LINEから店舗予約ができるようになったことを周知したほか、リッチメニューへの導線設置、メッセージ配信でクーポンと一緒に予約フォームを配信するなどで利用数の向上に取り組みました。結果、LINEで予約から月平均で30件ほどの予約が入るようになり、導入前と比較してWeb経由の予約数も月間で2.5倍まで増加しました。 出典: lymcampus.jp
数字の大きさより、やっていることの順番に注目します。まず来店したお客様に口で伝え、次にリッチメニューに常設し、そのうえで配信を重ねています。置いただけで押されるのではなく、置いたことを知らせる工程が入っています。
自分の店でできる知らせ方は3つあります。会計のときに一言添える、店内の掲示にQRコードを載せる、あいさつメッセージの1行目に書く。このうち会計のときの一言がいちばん効きます。次に来る予定が話題になっている瞬間だからです。
押されないときに直す順番
数字が動かないときは、直す順番を守ります。逆にすると、労力をかけた割に効果が出ません。
最初に確かめるのは、表示されているかどうかです。反映に時間がかかることがあり、表示期間の設定が未来になっていると出ません。スマートフォンの実機で、友だち追加している別の端末から見ます。
2番目は、置き場所と文字です。予約が左上にあるか、文字が読める大きさか、言葉が動詞になっているか。この3つを直すだけで押される率が変わります。画像を作り直すので手間はかかりますが、型紙を使えば30分で終わります。
3番目は、分割の数です。6分割で押されていないなら、3分割にして予約の面積を広げます。項目を減らすことに抵抗が出ますが、押されない項目は置いても価値がありません。
4番目は、押した先の画面です。統計で押されていることが分かっているなら、原因はここにあります。入力の項目が多すぎるか、空き枠が分かりにくいか、スマートフォンで崩れているかのどれかです。
この順番で見れば、どこで止まっているかが必ず分かります。統計の数字と予約の件数の2つを月ごとに並べておくと、直した効果も測れます。
期間で入れ替えて、季節の案内に使う
表示期間を設定できる点は、思ったより使えます。未来の期間を設定して保存すると「予約」として扱われるため、切り替えの日に自分が管理画面を開く必要がありません。
年度替わりの案内、季節のメニュー、繁忙期だけ出す特別な枠。こうしたものを、期間を決めて仕込んでおけます。作成済みのリッチメニューはコピーもできるので、前年のものを複製して文字だけ直す運用にすると、毎年の作業が10分で終わります。
注意が1つあります。コピーしたリッチメニューの表示期間が、すでに予約または公開されているリッチメニューの期間と重複する場合は、保存できません。入れ替える日をまたぐときは、先に古い方の期間を縮めてから新しい方を保存します。下書き保存を使えば、期間を決める前でも作業を残せます。
作ったメニューを複製して使い回す
作成済みのリッチメニューは、一覧から複製できます。複製したものは新規作成と同じように編集して、下書き保存か保存のどちらかを選びます。
この機能が効くのは、季節で文字だけ変える運用です。画像の型紙と配置を一度決めてしまえば、翌年は文字を差し替えるだけで済みます。分割の数と押される位置を変えないので、効果の比べ方も揃います。
注意が1つあります。複製したものの表示期間が、すでに予約または公開されているリッチメニューの期間と重複する場合は保存できません。画面にその旨が表示されるので、期間を変えて保存するか、下書きとして残します。入れ替えの日をまたぐときは、先に古い方の期間を縮めます。
複製を重ねると、一覧に似た名前のものが並んで分からなくなります。管理用のタイトルに年と月を入れる決まりにしておくと、後から探すときに迷いません。
デメリットと、後から効いてくる注意点
良い面だけではありません。4つ押さえます。
1つ目は、表示されない環境があることです。
リッチメニューは、デスクトップ版(macOS、Windows)のLINEでは表示されません。 出典: developers.line.biz
パソコンでLINEを見ている店主は、自分の画面で作ったメニューを確認できません。必ずスマートフォンの実機で見ます。お客様の側も、パソコンで開いている人には入口が見えないため、予約ページのURLをあいさつメッセージや応答メッセージにも置いておきます。確認のときは、自分のアカウントを別の端末から友だち追加しておくと毎回すぐ見られます。店の端末で自分のアカウントを開いても、管理者としての画面になるため、お客様が見ている状態とは違います。
2つ目は、反映に時間がかかることです。公式のマニュアルには、サーバーの処理の都合でお客様側に表示されるまでに時間がかかり、かかる時間は混雑の状況とアカウントの友だちの人数によって変わると書かれています。保存した直後に自分の画面で変わっていなくても、慌てて作り直さないことです。
3つ目は、1つのリッチメニューに2つのツールを使えないことです。管理画面で作ったものは管理画面でしか編集できず、Messaging APIで作ったものには管理画面を使えません。管理画面の一覧には、外部の管理ページから設定したリッチメニューは表示されません。予約システムの側にリッチメニューを設定する機能があると、管理画面で作ったものが出てこなくなることがあります。壊れたのではなく、別のツールで設定されている状態です。
4つ目は、表示の優先順位です。優先度が高い順に、Messaging APIで設定するユーザー単位のリッチメニュー、Messaging APIで設定するデフォルトのリッチメニュー、管理画面で設定するデフォルトのリッチメニューとなっています。反映のタイミングも違い、ユーザー単位のものは即時、Messaging APIのデフォルトはトーク画面に再入室したときで1分程度かかる場合があり、管理画面のデフォルトもトーク画面に再入室したときです。
押した先の予約ページで用意しておくこと
リッチメニューを丁寧に作っても、押した先で離脱すると意味がありません。押した先に必要なものは4つです。
1つ目は、スマートフォンで完結する画面です。リッチメニューを押す人は、ほぼ全員がスマートフォンです。パソコンを想定した横長の表が出ると、その場で閉じられます。
2つ目は、聞く項目を絞った入力欄です。氏名と連絡先と希望日時で足りる業態で、住所や年齢まで聞くと途中で止まります。項目を管理画面から増減できるかどうかは、選ぶときに確かめる点です。
3つ目は、空いている枠が一目で分かるカレンダーです。空きが分からないと、押した人は問い合わせに戻ります。それでは電話を減らせません。
4つ目は、予約したあとに自分で変更と取り消しができるURLです。ここがあると、日程の相談のやり取りが消えます。
どこまで標準で入っているかはできることのページに一覧があり、実際の画面はデモを見るからログインなしで、お客様側の予約ページと店側の管理画面の両方を触れます。自分の業態に近い形は業種ごとの使い方のページで確かめられます。
効果を測る。数字は2つで足りる
作ったあとに見る数字は2つです。
1つ目は、リッチメニューの統計です。管理画面で設定した場合は、表示された回数とクリック率などの統計情報を確認できます。Messaging APIで設定した場合も、表示された回数とクリック数の統計を合計と日別で取得できます。押されていないのか、押されているのに予約まで進んでいないのかを、ここで切り分けます。
2つ目は、予約の件数です。リッチメニューを置いた月と、置く前の月を比べます。前に挙げた学習サイトの例のように、他の経路が減らずに上積みされるのが望ましい形です。他の経路が減って合計が変わらないなら、入口が増えただけで、新しいお客様は増えていません。
統計は、どのくらいの期間で見るかも決めておきます。1週間では日ごとの上下に振られるので、1か月ずつ見ます。表示された回数に対して押された割合が動いていないなら、画像の側を直しても意味がありません。押した先を直します。
押されていないなら、置き場所と文字の大きさを直します。押されているのに予約が増えていないなら、押した先の画面を直します。順番を逆にすると、いくら画像を作り直しても数字が動きません。分からない点はよくある質問に並んでいます。
入口は無料、通知の費用は形で変わる
最後に費用の見え方を整理します。リッチメニューそのものは無料で、費用がかかるのはその先です。
LINEから個別の通知を送る形にすると、費用はメッセージの通数で決まります。1回に配信できるメッセージは最大3吹き出しまでで、「メッセージを送った回数」に「送った友だちの数」を掛けたものが通数として数えられます。予約が月200件あって1件に3通の通知を送るなら月600通で、月額0円のプランの200通では収まりません。友だちが増えるほど、同じ配信でも通数が増える構造です。
予約の受付ツール側で通知を送る形にすると、費用は予約の件数で決まります。無料のプランでも予約を月50件まで受けられて、予約完了と前日のリマインダー、来店後の御礼メール、キャンセル用のURL、会員のマイページ、顧客管理、メールの開封計測までが同じプランに入っている作りのものがあります。有料のプランは月額3,300円(税込)から、複数のスタッフを指名で受けるプランが月額7,700円(税込)で、いずれも2026年9月26日時点の公開情報です。上限を超えたときの扱いは会社ごとに違い、100件ごとに1,100円(税込)を足してそのまま使える形もあります。
この2つを踏まえると、費用を抑える組み方が決まります。リッチメニューを入口にして、個別の通知は予約の受付ツール側から送り、LINE公式アカウントは問い合わせの窓口として使う形です。入口は無料、通知は予約の件数ぶんだけになります。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしているものを選ぶと、通知のためだけに別の月額を持つ必要がなくなります。会社ごとの条件を同じ使い方でそろえて並べたものは他社との比較のページにあり、プランごとの区切りは料金のページで確かめられます。
Q1. リッチメニューは無料で作れますか?
作れます。LINE公式アカウントの料金プランは3つで、開設時に設定されるコミュニケーションプランは月額0円です。リッチメニューは配信ではないため通数にも数えられません。有料のプランが必要になるのは、友だち全員に向けた一斉配信を打ちたくなったときです。
Q2. 画像のサイズはいくつで作ればよいですか?
テンプレートごとに決まっており、6つのパターンから選ぶ形です。アプリ版の管理画面から背景画像を設定する場合は、JPG・JPEG・PNGの形式で1MB以下、2500ピクセル×1686ピクセルまたは2500ピクセル×843ピクセルと案内されています。テンプレートに合わせた型紙を管理画面からダウンロードできます。
Q3. 予約のボタンはどこに置くと押されますか?
左上です。日本語を読む人の目は左上から動くため、右下に置いた項目は後回しになります。あわせて分割の数を3つ程度に絞り、予約の領域を他より広く取り、言葉を「予約する」のように動詞で書くと押される率が上がります。
Q4. 作ったのに自分のパソコンで表示されません。
リッチメニューはデスクトップ版(macOSとWindows)のLINEでは表示されない仕様です。確認はスマートフォンの実機で行ってください。またお客様側への反映には時間がかかることがあり、かかる時間は混雑の状況とアカウントの友だちの人数によって変わります。