guide
ポイントカードの印刷|サイズと紙の厚さ、枚数の決め方
2026年10月7日・Rizaflow編集部

ポイントカードの印刷を調べはじめると、サイズ、用紙、厚さ、加工、部数と、決めることが一度に出てきます。しかも用紙の名前に付いている「180kg」のような数字が何を指しているのか、はじめは見当が付きません。この記事では、注文の画面で選ぶ順番に沿って、何を基準に決めればよいかを整理します。スタンプを押すカードなのかどうかで選ぶ紙が変わるところが、いちばん大きな分かれ道です。
印刷を頼む前に決める4つの項目
注文の画面に入る前に、次の4つを紙に書き出しておくと、迷わずに進みます。
1. スタンプを押すか。 押すなら、紙の選択肢が絞られます。押さずにポイントを台帳で数える形なら、見た目の自由度が上がります。この1問で紙が決まるので、最初に答えます。
2. 枠はいくつ必要か。 10個か12個が扱いやすい数です。枠の数が多いと片面に収まらず、二つ折りや三つ折りになり、費用が上がります。
3. 何枚必要か。 1か月に渡す枚数を数えて、半年で使い切る枚数を目安にします。2年かかる枚数をまとめて刷ると単価は下がりますが、店名や連絡先が変わったときに全部が無駄になります。
4. いつまでに要るか。 開店やキャンペーンに合わせるなら、納期から逆算します。当日出荷に対応している会社もありますが、割増になることがあります。
この4つが決まっていれば、注文の画面で選ぶのは機械的な作業になります。決めずに画面を開くと、選択肢の多さに押されて、いちばん高い組み合わせを選んでしまいがちです。
サイズは3つの中から選ぶ
ポイントカードのサイズは、実際にはほぼ3種類に収まります。印刷会社の規格も、この3つを標準にしています。
名刺サイズ(91×55mm)。 いちばん一般的な形です。財布のカード入れにそのまま入ります。片面をデザイン、もう片面をスタンプ欄にする使い方が基本です。枠を10個入れると、1個あたり十分な余裕が取れます。
二つ折り(開いた状態で182×55mm、折った状態で91×55mm)。 折ると名刺サイズになるので、財布に入る大きさは変わりません。開くと面積が2倍になるので、枠を20個入れたり、店の案内を大きく入れたりできます。中面にスタンプ欄を置くと、外から見えないので、お客さまが枠の数を意識しすぎません。
三つ折り(横型で271×55mm、縦型で163×91mm)。 枠をたくさん入れたい場合や、メニューや注意事項を一緒に載せたい場合に使います。折りの加工が2本入るので、単価は上がります。
このほかに、メンバーズカードや診察券として使われる54×85mmという縦向きのサイズがあります。会員証として胸ポケットに入れる使い方や、プラスチック製の診察券で使われる形です。スタンプ欄を広く取る用途には向きません。
迷ったら名刺サイズです。財布に入る、印刷が安い、規格が揃っているという3つが揃っているので、失敗しません。枠が入りきらないと分かった時点で二つ折りに変えます。
紙の種類は「何で書き込むか」で決まる
用紙選びで見るべき点はひとつです。その紙にスタンプが押せるか、ボールペンで書けるか。印刷会社が公開している筆記性の目安が、そのまま判断の材料になります。
上質紙は、鉛筆、ボールペン、スタンプのすべてに対応するとされています。マット紙は鉛筆とボールペンは書けますが、スタンプは適さないとされています。光沢紙は鉛筆が書けず、スタンプも適しません。表面に加工が乗っている紙は、水性のインクが乾かず、押した直後に触るとにじみます。
つまり、こうなります。スタンプを押すカードなら上質紙。ボールペンで日付や数字を書き込むだけならマット紙も使えます。写真やイラストを美しく見せたいなら光沢のある紙になりますが、その場合は書き込みを前提にしない設計にします。
半光沢の落ち着いた質感で、写真やイラストをきれいに印刷できます。 ポイントカードのデザイン性を重視したい店舗におすすめですが、スタンプ欄を設ける場合はインクの乾き具合を事前に確認すると安心です。 出典: raksul.com
見た目とスタンプは両立しません。どちらを取るかを先に決めて、決めたほうに合わせて紙を選びます。両方欲しい場合の折衷案は、片面を光沢のある紙で印刷し、スタンプを押す面を白いままにする形ですが、これは片面印刷になるので、注文の画面で片面と両面のどちらを選ぶかが変わります。
もう一つの選択肢として、スタンプ欄をやめて、ポイントを台帳で数える形にする道があります。この形なら紙は自由に選べます。かわりに、来店のたびに記録する作業が発生します。
「180kg」という厚さの表し方を読む
用紙の名前の後ろに付いている「180kg」は、重さではなく厚さの目安です。同じ大きさの紙を1,000枚重ねたときの重量を表していて、数字が大きいほど厚くなります。
ポイントカードで使われる範囲は、おおむね次のとおりです。印刷会社の用紙の一覧では、オフセット印刷の対応用紙としてコート165kgから310kg、マットコート160kgから220kg、上質180kg、ケント180kgから220kgといった選択肢が並んでいます。オンデマンド印刷の対応用紙では、上質135kgから180kg、コート135kgから220kg、マットコート135kgから220kgという範囲になります。
実際の使い分けは単純です。135kgあたりは、チラシや案内に近い薄さで、財布の中で折れます。180kg前後が名刺と同じくらいの厚さで、ポイントカードの標準です。220kg以上になると、しっかりした手触りになり、長く使ってもらえますが、単価が上がります。
選び方の目安は、カードを使ってもらう期間です。10回で終わるカードなら180kg前後で十分です。1年以上持ち歩いてもらう会員証なら220kg以上か、プラスチック製を検討します。
二つ折りのカードでは、厚すぎる紙は折り目で割れます。折る前提の場合は、印刷会社が二つ折り用に指定している厚さの範囲から選ぶのが安全です。実際の商品では、二つ折りの標準がマット紙180kg、折らない名刺サイズの標準がマット紙220kgという設定になっている例があります。折る分だけ薄い紙が標準になっている理由は、この折り割れです。
加工は3種類だけ覚えればよい
加工のオプションはたくさん並んでいますが、ポイントカードで関係するのは3つです。
スジ入れ。 折る位置に、あらかじめ折りやすい筋を入れる加工です。二つ折りや三つ折りのカードでは、これがないときれいに折れません。多くの印刷会社では、折り加工のあるカードにセンタースジ入れが標準で付いています。
スタンプカード印刷は、お店のリピーターを増やす販促ツール。ハンコを押すタイプのポイントカードとしてご利用いただけます。スジ入れ加工付き。診察券印刷は、プラスチックカードと紙製カードをご用意しました。四隅に角丸加工つき。 出典: graphic.jp
納品の状態も確かめます。折った状態で届くのか、スジが入った開いた状態で届くのかで、渡すまでの手間が変わります。開いた状態で届く場合、100枚を手で折る作業が発生します。折るときは、スジの山側を外にすると紙割れが起きにくくなります。
角丸。 四隅を丸くする加工です。財布の中で角が折れにくくなり、見た目も柔らかくなります。診察券やメンバーズカードでは標準で付いている商品もあります。
PP加工(表面の保護)。 表面にフィルムを貼って、汚れと傷を防ぎます。長く使うカードには効きますが、スタンプは押せなくなります。押す欄がある面には掛けない指定ができるかを確かめます。
この3つ以外の加工、たとえば箔押しや型抜きは、費用が大きく上がります。ポイントカードで費用をかける価値があるのは、加工より枚数と紙の厚さです。
枚数と単価の関係をつかむ
印刷は、枚数が増えるほど1枚あたりが安くなります。ただし下がり方は一定ではなく、最初の100枚がいちばん高くつきます。
公開されている価格を見ると、名刺サイズの両面カラーで100部1,577円から、二つ折りの名刺サイズで100部3,929円からという設定があります。別の会社では、二つ折りのスタンプカードで100枚1,430円からという価格と、最短1営業日という納期が案内されています。1部あたり3円(税込)からという表示をしている会社もあり、これは部数が多い場合の単価です。
つまり、100枚なら1枚あたり14円から39円、部数が増えると数円まで下がります。この差の大きさを見ると、まとめて刷りたくなります。
ただし、まとめ刷りには前提があります。店名、住所、電話番号、特典の条件が変わらないことです。特典の条件はよく変わります。「10個で1回無料」を「10個で500円引き」に変えたくなったとき、刷り置きが1,000枚あると変えられません。
実務的に安全なのは、次の考え方です。1年以内に使い切る枚数を刷る。 1か月に20枚渡すなら、240枚で1年もちます。この規模なら、条件を変えたくなったときの損が小さくて済みます。単価の安さを取って3年かかる枚数を刷ると、条件を変えられない3年を買うことになります。
特典の条件をカードに印刷せず、店頭の掲示に書く形にすると、まとめ刷りができます。ただしカードに書いていない条件は伝わりにくく、お客さまが自分で進捗を判断できません。
納期は「出荷」と「到着」を分けて読む
納期の表示は、出荷の日を指しているのか、手元に届く日を指しているのかで意味が変わります。
印刷会社の表示は、出荷の日で書かれていることが多くあります。翌日出荷と書かれていても、届くのはその翌日以降です。遠方なら2日かかります。当日納期から9日納期までの幅を用意している会社もあり、早い納期を選ぶと割増になる設定が一般的です。
逆算の手順は次のとおりです。使い始めたい日から、配送に2日、出荷までに表示の日数、そしてデータの不備で差し戻される可能性を考えて1日。合わせて、表示の納期に3日を足した日までに注文を終える計算にします。
データの不備で止まることは、初回の注文でよく起きます。文字が小さすぎる、塗り足しがない、解像度が足りない。こうした指摘で1往復すると、納期が1日から2日ずれます。初回は余裕を持った日程で頼むのが確実です。
締め切りの時刻も確かめます。多くの会社では、当日の受付に時刻の締めがあります。夕方に入稿すると、翌営業日の受付として扱われます。
入稿データで気をつける5つの点
デザインを自分で作る場合、印刷会社に渡すデータで引っかかる点は決まっています。
塗り足し。 断裁の位置は、わずかにずれます。背景に色を敷く場合は、仕上がりのサイズより外側に3mmほど色をはみ出させておきます。これがないと、断裁のずれで白い線が出ます。
文字の位置。 仕上がりの端から3mm以上内側に文字を入れます。端に寄せた文字は、断裁で切れることがあります。
文字の大きさ。 小さすぎる文字は読めません。注意書きでも6ポイント以上、本文として読ませるものは8ポイント以上を目安にします。お客さまが読む有効期限や特典の条件は、8ポイント以上にします。
解像度。 写真を入れる場合、実際に印刷する大きさで350dpi程度が必要です。画面で見て十分に見えるデータでも、印刷すると粗く出ます。
色の指定。 画面の色(RGB)と印刷の色(CMYK)は違います。画面で見た鮮やかな青や緑は、印刷すると沈みます。会社のロゴの色が決まっている場合は、印刷用の指定があるかを確かめます。
無料のデザイン作成の画面を用意している会社もあり、そこで作ればこの5つは自動的に守られます。自分でデータを作る必要があるのは、既存のロゴやデザインを正確に再現したい場合だけです。
刷り直しになる失敗を先に潰す
実際に刷り直しになる原因は、デザインの美しさではなく、運用に関わる見落としです。
スタンプが押せない紙を選んだ。 いちばん多い失敗です。光沢のある紙は写真が美しく出るので選びたくなりますが、スタンプがにじみます。押す面の紙は必ず筆記性で選びます。
枠がスタンプより小さい。 手元のスタンプの直径を測らずに枠を作ると、押したときにはみ出します。枠は直径より2mmほど大きく取ります。
有効期限を書いていない。 期限のないカードは、何年後でも有効だと解釈されます。刷ったあとに口頭で期限を説明する運用は、もめる原因になります。
連絡先が古い。 移転や電話番号の変更の予定があるなら、刷る枚数を減らします。
枠の数と特典の条件が合っていない。 枠が12個なのに「10個で特典」と書いてあると、残り2個の意味を聞かれます。枠の数と条件の数字は必ず揃えます。
刷る前に、1枚を家庭用のプリンターで出して、スタンプを押し、財布に入れてみる。この確認を1回入れるだけで、上の5つはほぼ防げます。
プラスチック製にするか、紙にするか
会員証や診察券として長く持ち歩いてもらう場合、プラスチック製という選択肢があります。印刷会社では、診察券をプラスチックカードと紙製カードの両方で用意している例があります。
プラスチック製が向くのは、5年以上使い続ける会員証、水に濡れる環境で使うもの、財布から何度も出し入れするものです。紙と比べて破れず、汚れにも強くなります。
向かないのは、スタンプを押すカードです。表面にインクが乗らないので、押す運用はできません。ポイントを台帳で数える形にする必要があります。また、単価は紙より大きく上がるので、10回で使い終わるカードにプラスチックを選ぶ理由はありません。
中間の選択肢として、紙にPP加工を掛ける形があります。表面にフィルムを貼るので、汚れと傷に強くなります。プラスチックほどの耐久性はありませんが、費用は近い水準に収まります。こちらもスタンプは押せません。
判断は使う期間で決めます。半年から1年で使い終わるなら紙。3年以上持ち歩いてもらうならPP加工かプラスチック。この線で選べば外しません。
デザインに入れる要素と、入れない要素
版面は限られています。名刺サイズの片面は91×55mmで、端から3mmを空けると使えるのは85×49mm程度です。ここに何を入れるかを決めます。
必ず入れる要素。 店名。電話番号。スタンプやポイントの枠。特典の条件。有効期限。この5つが揃っていれば、カードとして機能します。
入れると効く要素。 会員番号の記入欄。氏名の記入欄。予約のための連絡先。営業時間。定休日。このうち会員番号の欄は、店側で台帳を持つなら必須に近い項目です。
入れなくてよい要素。 長い挨拶文。理念やこだわりの説明。詳しい地図。SNSのアカウント名を全部並べること。これらは版面を食うだけで、カードとしての役割を果たしません。地図が必要なら、二次元コードを1つ入れてサイトに送るほうが場所を取りません。
入れると事故になる要素。 移転の予定がある住所。変わる可能性が高い担当者の名前。期間限定のキャンペーン内容。これらを入れると、変わった時点で刷り直しになります。
二次元コードを入れる場合は、大きさに注意します。小さすぎると読み取れません。一般的な目安として、一辺15mm以上を確保します。枠の中に詰め込んで10mmにすると、機種によって読めなくなります。
注文の画面で迷いやすい項目
印刷会社の注文の画面には、専門用語で書かれた選択肢が並びます。よく迷う項目を先に片付けておきます。
片面と両面。 スタンプ欄がある側と、店名がある側の両方に印刷が必要なら両面です。スタンプ欄を白いままにするなら片面で済み、費用が下がります。白い面にスタンプを押す形は、見た目が地味になるかわりに、いちばんにじみません。
用紙の向き。 91×55mmは横向き、55×91mmは縦向きです。デザインの向きと注文の向きがずれていると、差し戻されます。
オフセットとオンデマンド。 部数が多い場合はオフセット、少ない場合はオンデマンドが安くなります。境目はおおむね500部あたりです。少部数ならオンデマンドを選べば足ります。色の再現はオフセットのほうが安定しますが、ポイントカードで差が問題になることはほとんどありません。
データの作成方法。 印刷会社のサイト上で作る、テンプレートをダウンロードして作る、自分のソフトで作る。初めてなら、サイト上で作る形がいちばん失敗しません。塗り足しや文字の位置が自動で守られます。
色の校正。 実際の刷り上がりを紙で確かめる有料のサービスです。ポイントカードで頼む必要は通常ありません。ロゴの色を厳密に合わせる必要がある場合だけ検討します。
印刷会社を比べるときに見る4点
会社を選ぶとき、価格だけで比べると、届いてから差に気づきます。比べる項目は4つです。
スタンプカードの専用商品があるか。 専用の商品として並んでいる会社は、スジ入れや筆記性のある紙が標準で用意されています。名刺の商品ページから選ぶと、スタンプが押せない紙が標準になっている場合があります。
表示の価格に何が含まれるか。 送料と税が含まれた表示か、別途かで、最終の金額が変わります。100部1,577円からという表示が送料と税を含んでいる例もあるので、合計で比べます。
納期の選択肢の幅。 当日から9日までの幅を持っている会社は、急ぎのときに選べます。早い納期に割増があるかも確かめます。
データの不備への対応。 不備があったときに連絡が来るか、そのまま刷られるかは会社によって違います。初めて頼む場合は、確認の工程がある会社のほうが安全です。
この4つを見比べたうえで、価格が近いなら、専用商品がある会社を選びます。標準の設定が用途に合っている会社のほうが、選択肢を間違えにくくなります。
届いたあとの検品と保管
届いたら、開封してすぐに確かめます。あとから気づくと、交換の相談ができる期間を過ぎていることがあります。
枚数を数える。 注文した部数が入っているかを確かめます。印刷は予備が数枚多く入っていることもあります。
文字を読む。 電話番号を1桁ずつ読みます。ここを間違えたまま配ると、300枚が使えません。
スタンプを押してみる。 1枚を使って、実際に押します。にじむ、乾かない、薄いといった問題は、この時点で分かれば対応できます。
折ってみる。 二つ折りなら1枚折って、折り目が割れないかを見ます。
保管する。 湿気のある場所に置くと、紙が波打ちます。箱に入れたまま、直射日光の当たらない場所に保管します。レジの横に出しておく分は、20枚から30枚にとどめておくと汚れません。
検品に5分かけておくと、300枚を刷り直す事故を防げます。届いた日に開封して数えるところまでを習慣にします。
印刷したあと、数える側をどうするか
カードが届いたら、渡す運用が始まります。ここで必ず出てくるのが、「誰が何個貯めているか」を店が把握しているかどうかの問題です。
カードにスタンプを押す形は、進捗をお客さま自身が持つ形です。店側には記録が残りません。この形の弱点は3つあります。カードを忘れた人に対応できない。紛失した人の残高が分からない。あと1回で特典に届く人に声をかけられない。
この3つに対応するには、店側にも記録が要ります。エクセルやノートに書く形、レジの機能を使う形、予約の記録をそのまま使う形があります。どの形でも、記録があれば「カードを忘れました」に即答できます。
日時を決めて来店する業種、たとえばサロン、整体、レッスン、クリニックでは、予約の記録が来店の記録になっています。来店した回数と前回の日付が予約の側に残るので、カードとは別の台帳を作らなくても、回数が分かります。記録される内容はできることにまとまっています。
紙のカードをやめる必要はありません。お客さまが目で見て進捗を感じられる紙の良さと、店が数字を持っていることは両立します。紙は渡したまま、数える側だけを記録の残る仕組みに寄せる形が、手間がいちばん少ない組み合わせです。
追加で刷るときに困らない準備をしておく
1回目の注文が終わったら、2回目のために残しておくものがあります。
入稿したデータを保存する。 印刷会社のサイト上で作った場合も、作ったデザインが自分の手元に残っているかを確かめます。サイト上の保存期間が過ぎていると、次の注文で作り直しになります。手元にデータがあれば、同じものを再注文するだけで済みます。
注文の内容を記録する。 用紙の名前と厚さ、サイズ、部数、加工、金額、納期。この6つを1行で書き残します。半年後に追加で刷るとき、この記録があれば同じものが届きます。記録がないと、用紙の名前を思い出せずに選び直すことになり、手触りの違うカードが混ざります。
残りの枚数を数える時期を決める。 残り30枚を切ったら注文する、と決めておきます。切れてから注文すると、届くまでの数日間は渡せません。渡せなかったお客さまには、次の来店で渡すことになり、その来店を1個目として押すことになります。
この3つを1回目のあとに5分で用意しておくと、2回目以降の注文が10分で終わります。
紙に刷る前に決めておくと、刷り直しが減ること
最後に、印刷の注文とは別に、先に決めておくと後悔が減る項目を挙げます。
特典の条件を数字で固める。 枠の数、達成したときの内容、有効期限。この3つが決まっていないと、刷ったあとに変えたくなります。
お客さまに残高を見せるかを決める。 見せる形にするなら、会員のページが必要になります。紙だけで完結させるなら、その前提で枠の数を決めます。
あと1回の人に連絡するかを決める。 連絡する運用にするなら、連絡先を預かる必要があります。カードに氏名と電話番号を書く欄を作るか、来店の記録の側で持つかを決めます。来店後の御礼のメールを送れる形なら、その流れの中で伝えられます。
費用の全体を見る。 印刷の費用は1回で終わりますが、数える仕組みの費用は毎月かかります。決済を必須にしない業態なら、事前決済を含まないプランを選ぶことで月額を抑えられます。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形を選ぶと、使わない機能に払う状態を避けられます。同じ使い方でそろえた各社の比較を他社との比較に、プランごとの上限と金額を料金に載せてあります。
業種ごとに、カードの使い方も記録の取り方も変わります。組み方は業種ごとの使い方に分けてあり、実際の予約ページと管理画面をログインなしで触れるデモを見るから確かめられます。無料の範囲や乗り換えについての疑問はよくある質問に並んでいます。
印刷の注文は、決める項目を4つに絞れば30分で終わります。時間をかける価値があるのは、刷る前の設計です。枠の数と特典の条件を決め、スタンプを押すかを決め、記録を店側で持つかを決める。この3つが決まっていれば、届いたカードをそのまま使い続けられます。
Q1. スタンプを押すポイントカードには、どの紙を選べばよいですか?
上質紙です。印刷会社が公開している筆記性の目安では、上質紙は鉛筆もボールペンもスタンプも対応するとされています。マット紙はスタンプに適さず、光沢紙は鉛筆もスタンプも適しません。表面に加工が乗っている紙は水性のインクが乾かず、押した直後に触るとにじみます。
Q2. 「180kg」という用紙の表示は何を意味していますか?
紙の厚さの目安で、同じ大きさの紙を1,000枚重ねたときの重量を表しています。数字が大きいほど厚くなります。135kg前後はチラシに近い薄さで財布の中で折れ、180kg前後が名刺と同じくらいでポイントカードの標準です。220kg以上はしっかりした手触りになりますが単価が上がります。
Q3. 100枚だけ印刷すると割高になりますか?
1枚あたりは高くなります。公開されている価格では、名刺サイズの両面カラーで100部1,577円から、二つ折りで100部3,929円からという設定があり、1枚あたり14円から39円です。部数が増えると1部あたり3円台まで下がりますが、特典の条件や連絡先が変わると刷り置きが使えなくなるため、1年以内に使い切る枚数が安全です。
Q4. 二つ折りのカードは折った状態で届きますか?
会社と商品によって違います。折り加工付きのカードは、スジが入った開いた状態で納品される場合があり、その場合は自分で折る作業が発生します。折るときはスジの山側を外にすると紙割れが起きにくくなります。注文前に納品の状態を確かめておくと、渡すまでの手間を見積もれます。