guide

スタンプカードの作成|押す回数と特典の決め方から始める

2026年10月7日・Rizaflow編集部

スタンプカードの作成でいちばん時間をかけるべきなのは、デザインではありません。押す回数と特典の中身です。ここを決めずにデザインから入ると、きれいなカードができあがったあとで「10回で何を出すか決めていない」と気づき、条件だけを口頭で伝える運用になります。この記事では、決める順番に沿って、回数、特典、条件、期限を固めてから、作り方と費用に進みます。

スタンプカードが効く店と、効かない店

先に向き不向きを見ます。効かない店で手間をかけても、引き出しの中にカードが残るだけです。

効く店の条件は3つです。 1つめは、同じお客さまが繰り返し来る商売であること。2つめは、1回の単価が大きく変わらないこと。3つめは、来店の間隔が短いこと。理容室、カフェ、ラーメン店、パン屋、ネイル、まつげ、リラクゼーション、洗車、ペットのトリミング。こうした業態は、この3つが揃っています。

効きにくい店の条件も3つです。 来店の間隔が1年を超えるもの、たとえば車検や大型の設備の点検。単価が人によって10倍違うもの、たとえば工事や制作の受注。1回で完結して繰り返しがないもの、たとえば引っ越しや資格の講座。こうした業態では、回数を貯める形が成り立ちません。

間隔が長い業態でも、まったく打つ手がないわけではありません。回数ではなく、次回の来店の時期を案内する形に変えます。「12か月後に点検の時期です」という連絡のほうが、スタンプより効きます。

判断の目安として、同じお客さまが1年に4回以上来る商売なら作る価値があります。 年3回以下なら、スタンプが埋まるまでに3年以上かかるので、達成される前に紛失されます。

押す回数を決める

回数は、来店の間隔から逆算します。基準は「1年以内に1周できるか」です。

月に1回来る業種、たとえば理容室やネイルなら、10回から12回が適正です。12回にすると、ちょうど1年で1周します。1年で達成できる設計は、達成の実感が持てる長さです。

週に1回来る業種、たとえばカフェやパン屋なら、20回でも3か月から5か月で1周します。回数を増やしても達成されるので、特典の価値を上げる余地があります。

2か月に1回の業種、たとえばまつげやリラクゼーションなら、6回から8回に抑えます。10回にすると1年8か月かかり、その間に他の店に行く機会が何度もあります。

段階を作る形も使えます。5個で小さな特典、10個で大きな特典という二段の設計です。最初の特典が早く来るので、離脱が減ります。ただしカードの版面に2つの条件を書く必要があり、読みにくくなります。二段にするなら、枠の5個目と10個目の見た目を変えて、そこが節目だと一目で分かるようにします。

避けたいのは、切りの悪い回数です。7回や13回にすると、お客さまが残りを数えづらくなります。5の倍数か10の倍数にしておくと、枠を見た瞬間に残りが分かります。

特典の中身を決める

特典は、還元する金額を先に決めてから中身を選びます。順番を逆にすると、原価を超えます。

計算の手順。 1回の平均単価に、押す回数を掛けます。これが1周するまでの売上です。その5%から10%が、特典に使える金額の目安です。単価3,000円で10回なら売上は30,000円なので、特典の原価は1,500円から3,000円の範囲に収まります。

中身の選び方。 同じ原価でも、選び方で受け取り方が変わります。値引きは分かりやすいですが、次回の売上が減ります。1品の無償提供は、原価が値引きより低く済み、価値は大きく見えます。時間の追加、たとえば10分の延長は、原価がほぼ人件費だけなので、いちばん効率がよい特典です。

現金に近い特典を避ける。 「1,000円引き」は分かりやすい反面、値引きが目的になったお客さまが集まります。単価を下げずにリピートを増やしたいなら、体験を足す形を選びます。

在庫のあるものを選ぶ。 特典の品が切れていて出せない事態は、いちばん印象が悪くなります。常に在庫がある定番から選びます。

段階的に還元率を上げる設計を採っている例もあります。

エクセルメンバーズカードは、使うほどにポイント付与額アップ! エクセルでご利用の場合最大5%ポイント還元。(エクセル以外でのご利用の際は月間ご利用合計1,000 円毎に5ポイントとなります。) 出典: x-sell.jp

小さな店で同じ階段を作る必要はありませんが、2周目のお客さまに1周目と同じ特典を出すか、少し良くするかは決めておく価値があります。2周目を良くする設計にすると、常連が離れにくくなります。

押す条件を決める

「何をしたら1個押すか」を1文で書ける状態にします。ここが曖昧だと、スタッフによって押す基準が変わります。

来店1回で1個。 いちばん単純で、いちばん揉めません。金額を問わないので、単価の低い来店でも押します。単価がほぼ一定の業種に向きます。

金額の条件を付ける。 「1,000円以上のご利用で1個」という形です。単価にばらつきがある業種で使います。ただし、999円のお客さまに押さない判断をその場でするのは、気持ちのよい場面ではありません。条件を付けるなら、カードに必ず印刷して、聞かれる前に分かる状態にします。

金額に応じて複数押す。 「3,000円ごとに1個」という形です。単価の高いお客さまに報いられますが、押す数を計算する手間が増え、押し間違いが起きます。枠の消費が速くなるので、回数は多めに設定します。

押さない条件も決める。 予約の無断キャンセルのあとの来店、特典を使った来店、物販だけの来店。これらに押すかどうかを決めておきます。とくに「特典を使った来店に押すか」は必ず聞かれます。押す運用にしておくほうが、説明が短くて済みます。

1日に2回来た人。 同じ日に2回来た場合を1個にするか2個にするかを決めます。1日1個までと決めて印刷しておくのが無難です。

有効期限を決める

期限は必ず決めます。決めていないカードは、何年後でも有効だと解釈されます。

最後の来店からの期間で切る。 「最後にご来店いただいた日から1年」という形です。通い続けている人は期限を気にせず、離れた人のカードは自然に切れます。いちばん公平で、説明しやすい形です。

発行日からの期間で切る。 「発行から1年」という形です。管理は単純ですが、10回のうち9回まで貯めた人が期限で失う事態が起きます。この場面での説明は難しくなります。

期限を書く場所。 カードの裏面に印刷します。発行日を書く欄を作って、渡すときに日付を書き入れる形が確実です。

期限が来たときの扱い。 切れたカードを持ってきた人にどう対応するかを決めます。新しいカードに切り替えて、貯まっていた数の半分を引き継ぐといった中間の対応を決めておくと、その場で判断できます。

変更する場合。 「内容は変更する場合があります」という一文を入れておきます。ただし、すでに貯まっているものの扱いは、変更の前に決めます。

期限について迷う内容や、特典の表示の仕方に判断が要る場合は、消費者庁(https://www.caa.go.jp/)の案内を確かめるか、専門家に相談してください。ここで言えるのは、印刷した条件はそのまま守れる形にしておくべきだという実務の話までです。

作り方は3つの道がある

条件が固まったら、物としてのカードを作ります。3つの道があります。

1つめは、手元のプリンターで刷る道です。 名刺用の用紙を買ってきて、表計算ソフトや文書作成ソフトで作った版下を刷ります。費用は用紙代とインク代だけで、思いついた日に作れます。向いているのは、20枚から50枚を試しに作りたい場合、条件を変えながら試したい場合です。弱点は、手触りが薄いことと、裁断の手間です。

2つめは、印刷会社の無料のデザイン機能を使って注文する道です。 サイト上でテンプレートを選び、店名と条件を入れて注文します。デザインの知識が要らず、塗り足しや文字の位置が自動で守られます。費用も部数が少なければ抑えられます。

通常営業日通常営業日10:00までの営業10:00までの営業休業日休業日最終受付12:00まで最終受付12:00まで 特定商取引法に基づく表記個人情報保護方針プライバシーポリシー スタンプカード印刷最短1営業日100枚1,430円~横折り・縦折りマヒトデザインのスタンプカード印刷は、スタンプカードやショップカードに最適です。スタンプカード以外にもメッセージカードや割引カード、会員証等、様々な用途にご利用できます。無料デザインを利用して、サイト上で簡単にデザイン作成をすることができます。横折り 出典: mhtdesign.net

二つ折りのスタンプカードで100枚1,430円から、最短1営業日という条件が公開されています。別の会社では、名刺サイズの両面カラーで100部1,577円から、二つ折りで100部3,929円からという価格が出ています。1枚あたり14円から39円の範囲です。

3つめは、デザイナーに頼む道です。 ロゴや世界観を揃えたい場合、店の内装と合わせたい場合に選びます。費用は数万円からになるので、店を出したばかりの段階で急ぐ話ではありません。1つめか2つめで半年運用して、条件が固まってから頼むほうが無駄がありません。

二つ折りにするかを決める

枠を10個入れるなら片面で収まりますが、20個入れたい場合や、店の案内を一緒に載せたい場合は二つ折りになります。

二つ折りにすると、面積は2倍になります。折った状態は名刺サイズなので、財布に入る大きさは変わりません。中面にスタンプ欄を置くと、外から進捗が見えないので、残りが多いことを意識させずに済みます。

折り加工には、スジ入れという工程が関わります。

ラクスルでは、センタースジ入れ加工に対応したスタンプカードを作成でき、折り位置に沿ってスムーズに開閉しやすい仕様でご利用いただけます。また、二つ折りや三つ折りカードは、開いた状態でスジが入った状態で納品されます。折る際は、スジ山側を外側にして折ることで、紙割れを抑えながらきれいに折りやすくなります。スタンプ欄を増やしたい場合や、店舗情報・QRコードなどをあわせて掲載したい場合にも適しています。折り加工付きカードの折り方について 出典: raksul.com

注文の前に、折った状態で届くのか、スジが入った開いた状態で届くのかを確かめます。開いた状態で届く場合、100枚を手で折る作業が発生します。折るときは、スジの山側を外にすると紙割れが起きにくくなります。

折り方の向きも選びます。横折りと縦折りがあり、横折りは名刺を横に並べた形、縦折りは縦に並べた形になります。財布のカード入れに入れる前提なら、横折りのほうが自然です。

紙はスタンプが押せるものを選ぶ

スタンプカードで紙を選ぶ基準はひとつです。押したインクが乾くか。

印刷会社が公開している筆記性の目安では、上質紙は鉛筆、ボールペン、スタンプのすべてに対応するとされています。マット紙は鉛筆とボールペンは書けるものの、スタンプは適さないとされています。光沢紙は鉛筆が書けず、スタンプも適しません。表面に加工が乗っている紙は、水性のインクが乾かず、押した直後に触るとにじみます。

写真を美しく見せたい気持ちで光沢のある紙を選ぶと、この点で失敗します。見た目とスタンプは両立しないので、スタンプを押す面は上質紙にします。片面だけ光沢のある紙にして、押す面を上質にするという指定ができる商品もあります。

厚さは、名刺と同じくらいを目安にします。印刷会社の用紙の一覧では、上質180kgやマットコート180kgから220kgの範囲が標準的な選択肢として並んでいます。この「kg」は同じ大きさの紙を1,000枚重ねたときの重量で、厚さの目安です。二つ折りにする場合は、厚すぎると折り目が割れるので、折り用に指定されている範囲から選びます。

スタンプとインクも一緒に決める

カードだけ作って、押す道具を考えていないと、届いた日に押せません。

直径。 枠の大きさから逆算します。枠が1辺10mmなら、スタンプの直径は8mm前後です。枠にぴったりの直径を選ぶと、少しずれた時点ではみ出します。

インクの種類。 紙に押す前提なら、水性の顔料インクが扱いやすいです。油性は乾きが遅く、重ねたカードに転写します。

色。 1色で足ります。2色使って「5個目だけ赤」のような運用にすると、押し間違いが起きます。節目を目立たせたいなら、カードの側の枠の見た目で作ります。

形。 店のロゴを彫った形にすると、他店のカードと混ざりません。既製品の丸や星でも機能は同じです。ロゴを彫る費用は数千円からで、1回作れば長く使えます。

個数。 レジが2か所あるなら2個用意します。1個を持ち回る運用にすると、レジの前で待たせます。

押す場所を決める。 左上から右に押していくのか、空いている場所に押すのか。左上から順番に押す形にすると、残りが一目で分かります。

渡すときの一言を決める

作ったカードが使われるかは、渡すときの一言で決まります。ここを決めていない店では、忙しい日にカードが引き出しの中に残ります。

1文に絞る。 「次回から使えるカードです。10回で1回無料になります」。これで足ります。長い説明は聞かれません。スタッフ全員が同じ1文を言える状態にします。

1個目を押して渡す。 その日の来店を1個目として押してから渡します。始まっている状態で渡すと、持ち帰られる率が上がります。空のカードは、もらった瞬間に「まだ何もない紙」になります。

財布に入れてもらう。 「財布に入れておいてください」と添えます。袋に入れて渡すと、袋ごと捨てられます。

忘れたときの扱いを決める。 持参を忘れた人に、次回まとめて押すのか、店の記録で確かめて押すのかを決めます。決めておけば、その場で迷いません。

全員に渡すかを決める。 初回のお客さま全員に渡すか、2回目の人にだけ渡すか。全員に渡すほうが渡し忘れが起きません。

カードに入れる項目を決める

版面は限られています。名刺サイズの片面は91×55mmで、端から3mmを空けると使えるのは85×49mm程度です。ここに何を入れるかを絞ります。

必ず入れる5つ。 店名。電話番号。スタンプの枠。特典の条件。有効期限。この5つが揃っていれば、カードとして働きます。

入れると効く3つ。 発行日を書く欄。会員番号か氏名の欄。予約の入口になる二次元コード。二次元コードを入れる場合は、一辺15mm以上を確保します。枠の間に詰め込んで10mmにすると、読み取れない機種が出ます。

入れなくてよいもの。 長い挨拶文。理念の説明。詳しい地図。SNSのアカウント名の羅列。これらは版面を食うだけで、カードの役割を果たしません。地図が必要なら二次元コードでサイトに送ります。

入れると事故になるもの。 移転の予定がある住所。担当者の名前。期間限定の内容。変わった時点で刷り直しになります。

枠の見せ方。 枠の中に数字を入れておくと、残りが一目で分かります。1から10まで書いておけば、お客さまが数える手間がなくなります。節目の5個目と10個目だけ枠の形を変えると、そこが区切りだと伝わります。

よくある失敗を5つ潰しておく

刷り直しや運用の行き詰まりは、だいたい同じ場所で起きます。

枠がスタンプより小さい。 手元のスタンプの直径を測らずに枠を作ると、押した時点ではみ出します。枠は直径より2mmほど大きく取ります。

スタンプが押せない紙を選んだ。 光沢のある紙は写真が美しく出ますが、インクが乾きません。押す面は上質紙にします。

枠の数と条件の数字が合っていない。 枠が12個なのに「10個で特典」と書いてあると、残り2個の意味を聞かれます。必ず揃えます。

押す条件を印刷していない。 金額の条件を口頭でだけ伝えると、対応したスタッフによって基準が変わります。条件はカードに印刷します。

発行日を書く欄がない。 期限を「最後の来店から1年」にする場合も、いつ渡したかが分かると管理が楽になります。日付を書く欄を作っておきます。

刷る前に1枚を手元のプリンターで出して、スタンプを押し、財布に入れてみる。この確認を1回入れるだけで、5つのうち4つは防げます。

2周目のカードをどう扱うか

見落とされやすいのが、1周を達成したあとです。ここを決めていないと、常連が離れる場面が出ます。

新しいカードをその場で渡す。 特典を出したときに、次のカードを渡します。渡さないと、その日で関係が切れます。新しいカードには、その日の来店を1個目として押します。

2周目の特典を変えるかを決める。 同じ特典を繰り返すか、良くするか。良くする設計にすると、常連が離れにくくなります。ただし際限なく上げると原価が合わなくなるので、2周目までで打ち止めにするのが扱いやすい形です。

古いカードを回収するかを決める。 回収すると、達成の数を店側で数えられます。回収しない場合は、特典を出した日を記録に残します。記録がないと、同じカードで2回特典を求められたときに確かめられません。

通算の回数を残すか。 「このお店に何回来たか」を通算で持ちたい場合は、カードとは別に記録が要ります。カードは1周ごとに新しくなるので、通算は追えません。長く通っているお客さまを把握したいなら、記録の側で持ちます。

スタッフの間で運用を揃える

仕組みが決まっても、押す人によって判断が違うと、お客さまから見て不公平になります。揃えるのは4つです。

押す基準。 1来店1個か、金額の条件があるか。1日に2回来た人はどうするか。特典を使った来店に押すか。この4問への答えを紙に書いて、レジの内側に貼ります。

渡す言葉。 全員が同じ1文を言える状態にします。人によって説明が違うと、あとで条件の話になったときに揉めます。

忘れた人への対応。 次回まとめて押すのか、記録で確かめて押すのか。決めておけば、その場で迷いません。

期限切れへの対応。 切れたカードを持ってきた人への対応を決めます。新しいカードに切り替えて半分を引き継ぐといった中間の対応を1つ決めておくと、対応した人によって結果が変わりません。

この4つを1枚の紙にまとめて、新しく入ったスタッフにも渡します。口頭で引き継ぐと、3人目で内容が変わります。

効いているかを4つの数字で見る

作って配ったあと、効果を確かめます。見る項目は4つです。

渡した枚数。 何人に渡したかを数えます。渡していないカードは効きません。渡す声かけができているかが、ここで分かります。

2回目の来店率。 カードを渡した人のうち、2回目に来た人の割合を出します。渡していない時期と比べられるなら比べます。この数字が動いていないなら、カードは装飾になっています。

達成した人数。 何人が特典まで届いたかを数えます。1人も届いていないなら、回数が多すぎるか、期限が短すぎます。

達成した人の3周目。 特典を受け取った人が、そのあとも来ているかを見ます。特典を取ったら来なくなるのであれば、特典の内容が現金に近すぎます。

この4つを3か月続けて記録すると、続けるか、回数や特典を変えるかが決まります。感覚で判断すると、忙しい時期ほど「今のままでいい」に傾きます。

アプリのスタンプカードと紙を比べる

スタンプカードをアプリや二次元コードで作るサービスもあります。紙と比べたときの違いを整理します。

アプリが勝つ点。 忘れられません。スマホは持っているので、持参忘れが消えます。紛失もありません。残高を店側が把握できるので、あと1回の人に連絡できます。押す作業が数秒で済みます。

紙が勝つ点。 渡した瞬間に始められます。お客さまの側に何の準備も要りません。年齢層が高い店では、アプリの登録を求めた時点で断られる場面があります。費用は印刷の1回だけで、月額がかかりません。

判断の目安。 1日に押す回数が20回を超えて、来店の間隔を店側で把握したいなら、記録の残る形に寄せる価値があります。1日数回で、常連の顔と名前が全部分かっている規模なら、紙のままが軽くて速いです。

併用もできます。 紙のカードを渡しつつ、来店の記録は店の側で持つ形です。お客さまから見れば紙のカードだけが見えていて、店の側には回数が残ります。この形なら、忘れた人にも対応できます。

アプリへの切り替えを検討するときは、お客さまに登録をお願いする手間を必ず数に入れます。登録の画面で離れる人が2割いるなら、その2割は紙のままのほうが良かったことになります。

紙のままでよいか、記録の残る形にするか

スタンプカードは、進捗をお客さまが持つ仕組みです。店側には記録が残りません。これが良い点でもあり、限界でもあります。

良い点は、手間がゼロに近いことです。押すだけで済み、パソコンも要りません。お客さまも、枠が埋まっていく実感を目で持てます。

限界は3つです。カードを忘れた人に対応できない。紛失した人の残高が分からない。あと1回で特典に届く人に声をかけられない。この3つは、店側に記録がないことから来ています。

対応するには、押した回数を店の側でも持ちます。日時を決めて来店する業種、たとえばサロン、整体、レッスン、クリニックでは、予約の記録がそのまま来店の記録になります。誰が何回来たか、前回はいつだったかが予約の側に残るので、別の台帳を作らずに回数が分かります。会員登録とマイページがある形なら、お客さまの側も自分の来店の履歴を見られます。記録される内容はできることにまとまっています。

来店後の御礼のメールを自動で送れる形なら、「あと1回で特典です」という連絡も、抽出して手で送る作業なしに出せます。紙のカードをやめる必要はありません。紙は渡したまま、数える側だけを記録の残る仕組みに寄せる形が、いちばん移りやすい順序です。

費用は、無料のまま使える範囲があるかどうかで見方が変わります。予約件数の上限を置いた無料プランを用意している製品が複数あり、月50件を境目にしている形が主流です。決済が要らない業態なら、事前決済を含まないプランを選ぶことで月額を抑えられます。決済が必須でない業態に合わせて、予約の受付から次の来店までを一続きにしている形を選ぶと、使わない機能に払う状態を避けられます。同じ使い方でそろえた比較を他社との比較に、プランごとの上限と金額を料金に載せてあります。業種ごとの組み方は業種ごとの使い方に分かれていて、実際の予約ページと管理画面をログインなしで触れるデモを見るから確かめられます。無料の範囲や乗り換えについての疑問はよくある質問に並んでいます。

決める順番だけ間違えなければ、スタンプカードの作成は半日で終わります。回数、特典、条件、期限を紙に書く。それから作り方と紙を選ぶ。この順番で進めれば、刷ったあとに条件を変えたくなる事態を避けられます。

Q1. スタンプは何回で1周させるのが適切ですか?

1年以内に1周できる回数が目安です。月に1回来る業種なら10回から12回、週に1回なら20回でも3か月から5か月で埋まります。2か月に1回の業種は6回から8回に抑えます。切りの悪い7回や13回は残りを数えづらいため、5の倍数か10の倍数にします。

Q2. 特典はどのくらいの金額まで出せますか?

1回の平均単価に押す回数を掛けた金額の5%から10%が目安です。単価3,000円で10回なら売上は30,000円なので、特典の原価は1,500円から3,000円の範囲に収まります。値引きより、1品の無償提供や施術時間の追加のほうが原価が低く、価値は大きく見えます。

Q3. 印刷を頼むと費用はどのくらいかかりますか?

二つ折りのスタンプカードで100枚1,430円から、最短1営業日という条件が公開されています。名刺サイズの両面カラーで100部1,577円から、二つ折りで100部3,929円からという価格もあり、1枚あたり14円から39円の範囲です。無料のデザイン機能を使えば、デザインの費用はかかりません。

Q4. 有効期限はどう決めればよいですか?

最後の来店から1年という形が公平で説明しやすいです。通い続けている人は期限を気にせず、離れた人のカードは自然に切れます。発行日から1年にすると、9個まで貯めた人が期限で失う場面が出ます。決めた期限はカードの裏面に印刷し、発行日を書き入れる欄も作っておきます。

ガイド一覧へ